参考資料4.用語集

参考資料4.用語集
【数字】
3R(スリー・アール)
廃棄物問題を解決するための基本的な考え方で、「ごみを減らす」「一度
使って不要になった製品や部品を繰り返し使う」「出たごみは資源として
再利用する」という廃棄物処理やリサイクルの優先順位のことをいう。「リ
デュース(Reduce=削減)・リユース(Reuse=再使用)・リ
サイクル(Recycle=再生利用)の頭文字をとって、このように呼
ばれている。
【英字】
BDF
Bio Diesel Fuelの略。
→バイオディーゼル 参照
CO2クレジット
排出権取引または排出量取引と同義。地球温暖化の原因であるCO2の排出
を減らすため、CO2の排出超過分や不足分を国や事業者が市場で取り引き
する仕組み。
→排出権取引制度 参照
EXPOエコマネー
2005年に愛知県で開催された日本国際博覧会(愛・地球博)で協会事業の
1つとして実施された、人と地球にやさしい環境通貨の実験事業。具体的
には、「環境学習をする」「公共交通機関を利用する」等の環境にやさし
い行動をした人にエコマネーというポイントを付与することにより、エコ
ライフ行動の促進とエコライフ行動の輪を広げていくことを目的としてい
る。エコマネーはポイント数に応じて、エコ商品と交換したり、植樹に寄
付することができる。万博終了後は拠点を名古屋市金山に移し、現在は名
古屋市、瀬戸市、長久手市、豊田市で取り組まれ、地域社会への定着と広
がり、更なる広域化を目指し活動している。
「愛・地球博」入場券に
ポイントが付与される→
Felicaカード
ソニーが開発した、無線ICカード。カードや携帯電話を読み取り装置に
かざすだけでカードに埋め込まれたメモリーの内容を読み書きできる。電
子マネーやプリペイドカード的な用途以外に、社員証や学生証といった身
分証明書として利用するケースも増えている。入退出だけでなく、社員食
堂等の支払いに使う等、複数の機能を1つのカードで利用できる。
→ICカード 参照
G8先進国首脳会議
米国・英国・フランス・ドイツ・イタリア・カナダ・日本・ロシア連邦の
8ヶ国及びその年のEU議長国の政府首脳及び欧州委員会委員長が、年1
回集まり、国際的な経済、政治的課題について討議する会議。
資-57
GREENシール
愛・地球博で誕生した環境通貨EXPOエコマネー事
業のツールの1つ。エコマネーのシール版。協賛店舗
指定の環境配慮商品や地産地消商品の購入、参加団体
指定の環境学習等に参加し、シールを集めると、協賛
店舗オリジナルのエコ商品と交換、またはEXPOエ
コマネーに交換できる。手軽に参加したい人のための
ツール。
→EXPOエコマネー 参照
GREENシール
ICカード
専用台紙
キャッシュカードやクレジットカード、電子マ
ネー用カード、身分証明書、交通機関の乗車券と
いった用途において、多く利用されているIC
(集積回路)を組み入れたカード。
JR東海ICカード 「TOICA」→
ISO14001
国際標準化機構(ISO)が1996年に制定した国際規格。ISO14001は環境
に配慮し、環境負荷を継続的に減らすシステムを構築した組織に認証を与
えるというマネージメントシステム規格。組織の長が環境対策の方針を出
し、実現のための計画を立案、実施・運用した上で、第三者機関による定期
的な点検が義務付けられている。
LED照明
光を発光する半導体(ダイオード)を使った照明で、長寿命で消費電力が
少なく経済的な照明。寿命は白熱電球の約20∼40倍で、消費電力は蛍光灯
の約3分の1。
PDCAサイクル
事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法
の1つ。管理計画を作成(Plan)し、その計画を組織的に実行(Do)し、
その結果を内部で点検・評価(Check)し、不都合な点を改善(Action)し、
元の計画に反映させることを一連のサイクルとして繰り返すことで、品質
の維持・向上や環境など、業務の継続的な改善を図ろうとするもの。
【あ行】
愛知県産業技術研究所
愛知県の総合的技術支援機関。産業構造の著しい変化、多様化する技術ニー
ズに対応するために、総合的な企画調整や戦略的な研究開発を推進する体
制を整え、技術指導・相談、依頼試験等、地域に密着した技術支援機能と
合わせて、事業者の技術開発力向上を目指す。刈谷市内に立地している。
アイドリングストップ用
電力供給設備
長時間エンジンをかけたまま待機する機会の多いトラックの冷暖房に、外
部から直接電力供給を行うことによりアイドリングストップを推進し、環
境負荷の低減を図る設備のこと。長時間の駐停車時にエンジンを停止した
状態で冷暖房の使用が可能。
外部電源式冷暖房装置
システムイメージ→
インセンティブ
人や組織に特定の行動を促す動機づけ、誘因のこと。
資-58
給電スタンド
エコアクション21
環境省がISO14001を基にガイドラインをつくり、2004年から始まった認
証・登録制度で、二酸化炭素や廃棄物の削減、節水等、環境負荷の軽減に
積極的に取り組む事業者や団体等が対象となる。ISO14001よりも取得し
やすく、費用もかからない。
エコカー
低公害車の通称。大気汚染物質(窒素酸
化物や一酸化炭素、二酸化炭素等)の排
出が少なく、環境への負荷が少ない自動
車。具体的には、ハイブリッド自動車、
電気自動車、燃料電池自動車、メタノー
ル自動車、天然ガス自動車等がある。
電気自動車
エコステーション
天然ガス自動車への天然ガス供給スタンドや、電気自動車の急速充電スタ
ンド等、エコカーへの燃料供給所のこと。
エコドライブ
①発進を緩やかにする。②車間距離を十分にとり、加減速を少なくする。
③早めのアクセルオフを行う。④無用なアイドリングをしない。⑤タイヤ
の空気圧をこまめにチェックする。⑥不要な荷物を積まない。等のことに
心掛け、環境に配慮して自家用車を使用すること。
エコドライブナビ
車の故障診断コネクタに接続することで、
「キャラクターモード」「採点モード」
「グラフモード」「デジタルモード」によ
る多彩な表現で燃費を表示できる測定機
器。現在の燃費状態を確認することで、目
に見えるエコドライブを実施できる。市で
貸し出しをしている。
エコドライブナビ
エコファミリー
刈谷市で開催している親子向けの環境学習講座
エコポイント
消費者が購買時に選択する環境配慮行動に対して付与されるサービス、ま
たは環境配慮行動促進のための仕組み。ポイントの蓄積によって、一定の
ポイント数に応じて景品等と換えたり、商品購入や寄付に代えたりできる
もので、ポイントを蓄積する行為を環境配慮行動に特化したポイント制度。
エコミュージアム
エコロジー(環境)の「エコ」と博物館の「ミュージアム」をつなげた言
葉で、ある一定の地域において、住民の参加によって、その地域で受け継
がれてきた自然や文化、生活様式を含めた環境を、総体として持続可能な
方法で研究・保存・展示・活用していくという考え方、またその実践のこ
と。
エコモビリティ
エコロジー(環境)の「エコ」と移動の「モビリティ」をつなげた言葉で、
電車やバス等の公共交通、自転車、徒歩を使い分けて、CO2の排出が少な
く、環境にやさしい手段を利用して移動すること。
エコライフ
日常生活の中で自然や環境に影響を及ぼしている行動を認識し、できると
ころから少しずつ、環境にやさしい生活を実施していくこと。
エコライフデー
6月の環境月間の1日を刈谷市の「エコライフ
デー」と定め、「地球温暖化防止のために、1
日みんなで環境のことを考えた生活をして地球
温暖化の原因となる二酸化炭素を減らしてみよ
う」という取組み。
エコライフデーのチェックシート→
エネルギーネットワーク
エネルギー全体の有効利用を進めるために、電力、熱、再生可能エネルギー、
清掃工場廃熱等の未利用エネルギーを組み合わせ、複数の需要家間で融通
することでエネルギー利用の最適化を図る次世代のエネルギーシステム。
資-59
エネルギー面的利用
エネルギー需要密度の高い都市部で、個別の建物だけにとどまらず、複数
の施設や建物への効率的なエネルギーの供給、施設・建物間でのエネルギー
を融通し合い、また、未利用エネルギーも活用して、都市のエネルギー環
境を改善し、省CO2型の地域づくりを促進していくという考え方。
温室効果ガス
大気中の二酸化炭素やメタン等の気体が、太陽光線の熱を吸収した地表面
から放射する赤外線を吸収し、地球を暖める現象を温室効果といい、こう
した効果をもたらす気体を温室効果ガスという。温室効果ガスには、二酸
化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)、ハイドロフル
オロカーボン類(CFCS)、パーフルオロカーボン類(HFCS)、六フッ
化硫黄(SF6)の6物質がある。
温度差エネルギー
年間を通じて温度変化の少ない河川水や海水、地下水、中・下水等と外気
との温度差(夏は外気よりも冷たく、冬は外気よりも暖かい)や大気中の
温度差を利用して、ヒートポンプの原理(液体が気化するときに、まわり
の熱を奪い、これと逆に気体が凝縮して液化するときには、熱が発生する
という性質を利用する)を用いて、冷暖房、給湯等を行う技術であり、未
利用エネルギーとして今後の可能性が期待されている。
【か行】
カーシェアリング
複数の人が自動車を共同で保有して、交互に利用すること。個人で所有す
る自家用車に対し、自動車の新しい所有・使用形態を提唱。走行距離や利
用時間に応じて課金されるため、適正な自動車利用を促し、公共交通等、
自動車以外の移動手段の活用を促すとされる。自動車への過度の依存が生
んだ環境負荷の軽減や、交通渋滞の緩和、駐車場問題の解決、公共交通の
活性化等が期待される。
カーボンフットプリント
商品の生産から流通、廃棄までの過程で排出する温暖化ガス排出の総量を
CO2排出量に換算した指標にして商品に表示すること。
カーボンマイナス
「CO2の削減」を意味する造語。
かりりんくん
2008年に名古屋鉄道が実施したレンタサイクル
社会実験事業の名称。駅に放置された自転車をメ
ンテナンスして、三河線・刈谷駅周辺で3ヶ月間
貸し出された。
実際にかりりんくんで
貸し出された自転車→
環境家計簿
家庭で使用したエネルギー量(電気・ガス・水道・ガソリン等)を記録す
ることで、排出したCO2を算出できる 環境版 家計簿のこと。環境家計
簿をつけることにより、消費者自らが環境についての意識をもって、生活
行動の点検、見直しを継続的に行うことができる。
環境支援員
刈谷市の開催する環境に関する講座を受講し、環境面についての知識を身
につけ、環境教育を行う市民のリーダーとして認定された人。市民に近い
立場で周囲に指導を行い、環境に取組む行政と市民との橋渡し役となるこ
とが期待されている。
環境マネジメント
システム
組織や事業者が、その運営や経営の中で自主的に環境保全に関する取り組
みを進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、これらの達
成に向けて取り組んでいくことを「環境管理」または「環境マネジメント」
といい、このための工場や事業所内の体制・手続き等の仕組みを「環境マ
ネジメントシステム」という。「環境マネジメントシステム」には、環境
省が策定したエコアクション21や、国際規格のISO14001がある。他に
も地方自治体、NPOや中間法人等が策定した環境マネジメントシステム
があり、全国規模のものには、エコステージ、KES・環境マネジメントシ
ステム・スタンダードがある。
資-60
気候変動に関する
国際連合枠組条約
地球温暖化問題に対する国際的な枠組みを設定した条約。大気中の温室効
果ガスの増加が地球を温暖化し、自然の生態系等に悪影響を及ぼすおそれ
があることを、人類共通の関心事であると確認し、大気中の温室効果ガス
の濃度を安定化させ、現在及び将来の気候を保護することを目的とする。
気候変動がもたらすさまざまな悪影響を防止するための取り組みの原則、
措置等を定めている。
気密
密閉されていて、ガス、空気、蒸気等を一切通さないこと。
キャップ
排出量取引制度において、個々の主体(国、自治体、事業者等)に割り当
てられた排出枠の上限を指す。これに基づいて、キャップの一部を移転、
または獲得する排出量取引の方式をキャップ・アンド・トレードと呼ぶ。
京都議定書
1997年12月、京都で開催されたCOP3(気候変動枠組条約第3回締約国
会議)で採択された議定書。地球温暖化対策のための国際的枠組みとして、
温室効果ガスの排出削減を図るため法的拘束力のある「数値目標」が決定
された点で歴史的意義を有している。同議定書で、先進国は2008年から2012
年までに、温室効果ガス排出量を1990年より平均で5.2%削減するという義
務を課せられているが、そのうち日本に課せられた削減率は6%となってい
る。
京都議定書目標達成計画
京都議定書により日本に課せられた温室効果ガスの6%削減を達成するため
に、必要な措置を計画・立案したもの。
クリーンエネルギー
石油、石炭等の化石燃料や原子力エネルギーの利用は、温室効果ガスの排出
や廃棄物の処理等の点で環境へ負荷を与える。こうした負荷をできるだけ
低減するための新たなエネルギー源をクリーンエネルギーと称している。
太陽熱利用、太陽光発電、風力発電等がある。
グリーンカーテン
窓全体に張り巡らせたネットに、ツル植物を絡
ませて窓を覆うものです。窓からの日差しを遮
り、室内温度の上昇を抑制するとともに、植物
の蒸散作用によって周囲を冷やすことが期待で
きる。
グリーンカーテンコンテスト最優秀賞受賞作品→
グリーン購入
商品・サービスを購入する際に必要性をよく考え、価格や品質だけでなく、
環境負荷ができるだけ小さいものを優先的に購入すること。
グリーン・コンシューマー
環境保全の立場に立ち、価格が少々高くても環境に対応した商品を購入す
る消費者、一方で環境に著しい負荷をかける商品を買わない、拒否する等、
意思表示をする消費者のこと。
クレジット
→CO2クレジット 参照
減農薬栽培
通常よりおおむね5割以下に農薬の使用を削減して栽培すること。農林水
産省の表示ガイドラインでは、使用した化学合成農薬の名称・回数を表示
しなければならない。
高効率給湯器
エネルギーの消費効率に優れた給湯器。従来の瞬間型ガス給
湯機に比べて設備費は高いが、二酸化炭素排出削減量やラン
ニングコストの面で優れている。潜熱回収型・ガスエンジン
型・CO2冷媒ヒートポンプ型等がある。
熱回収型熱源機→
国内CO2クレジット制度
京都議定書目標達成計画において規定されている、大規模事業者等による
技術・資金等の提供を通じて、中小事業者等が行った温室効果ガス排出削
減量を認証し、自主行動計画や試行排出量取引スキームの目標達成等のた
めに活用できる制度。2008年10月に政府全体の取組みとして開始された。
資-61
コージェネレーション
熱電供給システムとも呼ばれ、ガスエンジンやガスタービンの動力、燃料
電池等によって発電すると同時に、その排熱を利用して給湯・暖房を行う
等、二つ以上のエネルギーを供給するシステム。エネルギー効率を最大70
∼90%にまで高めることができる。
【さ行】
サイクル&バス・レール
ライド
「サイクル&バスライド」と「サイクル&(レール)ライド」を合わせた
刈谷市独自の造語。自宅から自転車で最寄りのバス停、または駅まで行き、
バスや鉄道等の公共交通機関を利用して都心部の目的地に向かうこと。
再生可能エネルギー
有限で枯渇の危険性を有する石油・石炭等の化石燃料や原子力と対比して、
自然環境の中で繰り返し起こる現象から取り出すエネルギーのこと。具体
的には、太陽光や太陽熱、水力、風力、バイオマス、地熱、波力、温度差
等を利用した自然エネルギーと、廃棄物の焼却熱利用・発電などのリサイ
クルエネルギーを指す。いわゆる新エネルギーに含まれる。
資源循環型エネルギー
地球から採取したエネルギーを有効活用し、環境への負担を最小限に抑え、
発生した廃棄物は再利用するという、環境に優しいエネルギーのこと。
自然エネルギー
地熱、太陽、風、波、海洋温度差等の自然現象から得られるエネルギーの
こと。
自治体イニシアティブ・
プログラム
自治体の呼びかけにより、地域内でエコアクション21の認証・登録を目
指す事業者を募り、地元のエコアクション21地域事務局と審査人の協力
のもと、より多くの事業者が短期間で効率よくエコアクション21に取り
組むための普及プログラム。
→エコアクション21 参照
住宅履歴情報
住宅の設計、施工、維持管理、権利及び資産等に関する情報のこと。いつ、
誰が、どのように新築や修繕、リフォーム等を行ったかを記録した住宅の
履歴書。
旬産旬消
露地栽培の農産物等を、旬の時期に消費すること。暖房に燃料を使うハウ
ス栽培よりも、生産段階での二酸化炭素排出量が少なく、環境への負荷を
減らすことができるという考え方に基づく。
省エネナビ
家庭等の電力、ガス、水道使用量を測定し、データを1つ
の表示器に無線で電送し、それぞれの金額に換算して表示
する機器。エネルギー使用量、使用料金をリアルタイムで
確認することができるため、省エネルギー行動を促す効果
等が期待されている。市で貸し出しをしている。
省エネナビ→
省エネルギーセンター
省エネルギーのため、省エネルギー機器の普及、省エネルギー関連人材の
育成、CO2排出量の統計、省エネルギー関連資格の紹介等の活動を行う財
団法人。
小水力発電
一般に出力1千kW以下の水力発電を指す。100∼1千kWを「ミニ水力」、100kW
以下を「マイクロ水力」と細かく分ける場合もある。ダム建設を伴う大型
の水力発電と異なって手がけやすい。夜間や曇天に発電できない太陽光発
電や風まかせの風力発電と比べ、安定した発電を見込める利点もある。大
規模発電所の開発が進む前は、各地に多く存在していた。
自立型分散エネルギー
従来の原子力発電所、火力発電所等の大規模な集中型の発電所で発電し各
家庭・事務所等に送電するシステムに対して、地域ごとに作り、地域内で
使うエネルギーのこと。環境問題への対応、防災・バリアフリーへの対応、
経済的メリットの追及、新産業の創造等を目的として導入が進められてい
る。
資-62
スマート・グリッド
電力の流れを供給側・需要側の両方から制御し、最適化できる送電網。ス
マートグリット化を進めることによるメリットとして以下の4点が挙げら
れる。①ピークシフト(昼間電力消費の一部を夜間電力に移行させる方法)
による電力設備の有効活用と需要家の省エネ、②再生可能エネルギーの導
入、③エコカーのインフラ整備、④停電対策
製品カーボンオフセット
事業者が製造・出荷したCO2削減に貢献する製品の、全国・世界における
CO2削減効果を評価し、当該事業者が製造時に排出したCO2量から差し
引くこと。
【た行】
太陽光発電
太陽光を利用して太陽電池で発電するシステムのこと。温室効果ガスの排
出量削減、エネルギー自給率の向上、昼間のピーク電力供給、腕時計から
人工衛星までの様々な場所や規模での電力供給等の特徴を有するエネル
ギー。
太陽熱利用
家の屋根等に設置した太陽熱温水器で温水を作り、風呂や給湯に使う。ま
た、強制循環器を使用するソーラーシステムでは、温水を循環させて床暖
房等にも利用する。学校や福祉施設等には、大規模な太陽熱利用システム
も導入されている。また、吸収式冷凍機等を使えば、冷房することも可能
である。
断熱
熱の伝導や伝達を防ぐ材料のこと。空気のもつ断熱性を利用したものが多
い。空気が移動しないように、独立気泡でつくられた発泡材やガラス繊維、
軟質繊維材料が使われる。一般的にはグラスウール、ロックウール等があ
る。
地産地消
地域生産地域消費の略語。地域の消費者ニーズに即応した農業生産と、生
産された農産物を地域で消費しようとする活動を通じて、農業者と消費者
を結びつける取り組み。
地熱
地球内部に保有される熱を総称していう場合と、そのうち人間が開発・利
用できる範囲のみを対象としていう場合がある。広義の地熱は、マントル
対流の熱供給と地殻中の放射性物質壊変の放射熱がその熱源とされてい
る。一方、狭義の地熱の熱源はマグマで、火山地域で局所的に著しく高温
の噴気・温泉現象がみられる。天然の熱水や蒸気の地熱資源が、地熱発電、
地域暖房、農工業等に利用されるのは主に後者である。
中部経済産業局
中部地域5県(愛知県、岐阜県、三重県、富山県、石川県) を管轄エリア
とした経済産業省を代表する機関。経済産業施策の総合的な窓口機関。
長期優良住宅
耐久・耐震・省エネルギー性に優れ、数世代にわたって暮らせる住宅。配
管等の維持管理や間取りの変更等が容易にできるよう一定の措置が講じら
れたもの。長期優良住宅促進法の認定基準を満たす住宅を取得した場合、
住宅ローン減税の拡充・登録免許税の税率引き下げ・不動産取得税の控除
額拡充・固定資産税減額期間の延長等の減税措置を受けることができる。
低炭素型社会
二酸化炭素の排出を大幅に削減する社会。IPCC(気候変動に関する政府
間パネル)第4次報告(2007年)により、このまま温暖化が進行すると地球環
境への影響が極めて大きくなることが報告されたことから、21世紀中に二
酸化炭素を大幅削減する提案が行われるようになった。
低炭素型バス
大気汚染物質(窒素酸化物や一酸化炭素、二酸化炭素等)の排出が少なく、
環境への負荷が少ないバス。
→エコカー 参照
資-63
天然ガス自動車(バス)
デンソーDECOポン
天然ガスを燃料とするエンジンを搭載し
た自動車(バス)。メタンが主成分の天然
ガスを燃料とし、ガソリンエンジンに比べ
窒素酸化物や二酸化炭素の排出量が抑え
られるという利点がある。その反面、燃料
となる圧縮天然ガスの貯蔵効率が悪く、航
続距離がガソリン車の1/4∼1/6と短い
という欠点も持っている。
天然ガスバス
(株)デンソーが環境活動の一環として取り組んでいる
エコポイント制度。環境や地域に対する社員のよい取り
組みを、ポイントを発行して応援していく仕組み。エコ
な取り組みをしてポイントをもらい、ポイントを使って
エコなことを楽み、エコがより身近で楽しくなることを
目指している。
イメージキャラクター「デコポン」
透水性舗装
降水を地中に還元したり、あるいは路面の排水性を助長するために透水性
を向上させた舗装。日本では主に、舗道舗装に用いており、歩き易さ等の
向上にも役立っている。
【な行】
燃料電池自動車(バス)
燃料電池で発電した電気で走行する自動車。
通常の電気自動車と違い、自分で発電するの
で充電が必要ない。燃料電池だけでも走行で
きるが、補助電源を搭載したハイブリッド式
も開発されている。燃料として水素の補給が
必要。
燃料電池バス(中部国際空港)
【は行】
バイオガス
バイオ燃料の一種で、生物の排泄物、有機質肥料、生分解性物質、汚水、
ゴミ、エネルギー作物等の発酵、嫌気性消化により発生するガス。例えば、
サトウキビや下水処理場の活性汚泥等を利用して、気密性の高い発酵層で
生産される。メタン、二酸化炭素が主成分。発生したメタンをそのまま利
用したり、燃焼させて電力等のエネルギーを得たりする。バイオガスは非
枯渇性の再生可能資源であり、下水処理場等から発生する未利用ガス等も
利用が期待されている。
バイオディーゼル
菜種油・ひまわり油・大豆油・コーン油等の生物由来の油や、各種廃食用
油(てんぷら油等)から作られる軽油代替燃料(ディーゼルエンジン用燃
料)の総称。BDFと略される。バイオディーゼルは、従来の軽油に混ぜ
てディーゼルエンジン用燃料として使用できるため、CO2削減の手段とし
て注目されている。また、従来の軽油と比較して、硫黄酸化物がほとんど
出ないという利点もある。
バイオマス
木材、海草、生ゴミ、紙、動物の死骸・糞尿、プランクトン等、化石燃料
を除いた再生可能な生物由来の有機エネルギーや資源のこと。燃焼時に二
酸化炭素の発生が少ない自然エネルギーとして注目されている。
バイオマス発電
バイオマスを燃料として発電すること。
排出原単位
経済活動量1単位当たりの排出量のこと。経済活動量とは、製造品出荷額、
業務系床面積、世帯数、自動車保有台数等のことを指す。
資-64
排出権取引制度
環境汚染物質の排出量低減のための経済的手法のひとつ。全体の排出量を
抑制するために、あらかじめ国や自治体、事業者等の排出主体間で排出す
る権利を決めて割り振っておき(排出権制度)、権利を超過して排出する
主体と権利を下回る主体との間でその権利の売買をすることで、全体の排
出量をコントロールする仕組み。
バスロケーション
システム
バスの走行位置情報を把握し、主要な停留所の案内表示板、インターネッ
ト、携帯電話等を通じて、バスの到着予測時刻及びバスの走行位置をバス
利用者が手軽に確認することができるサービス。GPSや無線通信機器を
車両に搭載し、運行状況をリアルタイムに把握し、バス利用者に提供する
ことで利便性の向上を図ることを目的とする。利用者はバス停に行かなく
ても、どこのバス停に乗りたいバスが何分後に来るのかを知ることができ
る。また、携帯電話やインターネットで、バスの情報を得ている利用者は、
待ち時間を気にすることなく、快適にバス停へ向かうことができる。バス
事業者は、運行・管理計画の支援、道路管理者には道路状況の把握できる
等のメリットがある。
バリアフリー
高齢者や身体障害者等社会生活弱者の行動を妨げる物的・心理的障害を取
り除くこと。バリアフリーデザインは、その障害となる物を除去し、生活
しやすいよう設計すること。例として床面の凸凹を無くしたり、力のいら
ないドア開閉装置が挙げられる。
ヒートアイランド現象
都市部において、高密度にエネルギーが消費され、また、地面の大部分が
コンクリートやアスファルトで覆われているために水分の蒸発による気温
の低下が妨げられて、郊外部よりも気温が高くなっている現象をいう。等
温線を描くと、都市中心部を中心にして島のように見えるためにヒートア
イランドという名称が付けられている。
輻射熱
遠赤外線による熱線により直接伝わる熱のことで、太陽の光の熱と同じ。
道路で使用されているアスファルト、ビルのコンクリートに蓄積された太
陽光の熱は、ヒートアイランド現象の原因の1つと考えられている。
プラグインハイブリッド
自動車
電動機を用いたハイブリッド自動車のうち、家庭用電源のコンセントから
モーター駆動用のバッテリーに充電できるようにしたもの。
ペレット
ペレットは「小さな球」という意味。おがくず
や木くず等の製材廃材等に圧力を加えて固めた
固形燃料のことを「木質ペレット」という。専
用の「ペレットストーブ」の燃料として使い、
バイオマスエネルギー源のひとつとして注目さ
れている。木材を原料とするためカーボン
ニュートラル(CO 2 を排出しない)と見なす
ことができ、地球温暖化防止に有効とされる。
木質ペレット
ボイラ
燃料を燃焼させて得た熱を水に伝え、水蒸気や温水に換える熱源機器であ
る。日本工業規格(JIS)や学術用語集ではボイラと表記している。
保水性舗装
舗装体内に保水された水分が蒸発し、水の気化熱により路面温度の上昇を
抑制する性能をもつ舗装。一般の舗装よりも舗装体内の蓄熱量を低減する
ため、歩行者空間や沿道の熱汚染環境の改善、ヒートアイランド現象の緩
和が期待されている。
資-65
【ま行】
未利用エネルギー
河川水・下水等の温度差エネルギー(夏は大気よりも冷たく、冬は大気よ
りも暖かい水)や、工場等の排熱といった、今まで利用されていなかった
エネルギーを総称して呼ぶ。未利用エネルギーの種類としては、①生活排
水や中・下水の熱、②清掃工事の排熱、③超高圧地中送電線からの排熱、
④変電所の排熱、⑤河川水・海水の熱、⑥工場の排熱、⑦地下鉄や地下街
の冷暖房排熱、⑧雪氷熱 等がある。
【や行】
有機栽培
農薬や化学肥料を原則的に使用せず、家畜や農作物
残さに由来するたい肥の施用等によって土づくり
を行い、手作業や天敵の利用、機械除草等によって
病害虫管理を行う農業栽培方法。
有機栽培野菜の販売→
【ら行】
連節バス
大量輸送のために車体が2連以上につながっているバスのこと。単なるト
レーラーバスとの違いは、各車体間がほろで繋がれている完全固定編成に
なっており、自由に行き来ができる。
【わ行】
ワットアワーメーター
パソコンやテレビ等の電気製品をつなぐと、瞬時に消
費電力量を測定・表示するもの。ボタン1つで1ヶ月
あたりの電気料金も換算表示、二酸化炭素ガス排出量
も表示する等、省エネルギーに欠かせない情報が1台
で瞬時に入手できる。市で貸し出しをしている。
ワットアワーメーター→
ワンストップサービス
1カ所で必要な手続きをすべて済ませることのできるサービスのこと。
資-66