昆虫の体の模型づくり - 北海道立理科教育センター

移 動 研 修 講 座 ( 観 察 ・実 験 の 基 礎 講 座 )
実習
昆虫の体の模型づくり
目的
紙粘土などを用いて,昆虫(バッタ,トンボ,セミ,ハチ,クワガタなど)の模型をつく
ることにより,昆虫の体のつくりの理解を深める。
つまようじ
準備
紙粘土,厚紙,爪楊枝,画びょう,はさみ,糸,竹べら,小型ストロー,昆虫図鑑
方法
1
昆虫図鑑等の資料を参考に,昆虫の体のつくりを理解
する。
2
紙粘土を適当な大きさに切り取り,図1のように頭・
胸・腹の形にととのえる。腹には,糸や竹べらで溝をつ
ける。
3
胸の両側に爪楊枝を半分程度差し込み,頭,腹の接着
面に水をつけ,順につける。
胸
図1
4
5cm程度に切ったストローのあしを紙粘土につける。
5
画びょうの眼と厚紙のはねを紙粘土につける。
図2
頭
完成した模型(横面)
図3
腹
紙粘土の頭・胸・腹
完成した模型(腹側)
児童を支援するポイント
1[比較する力]を育てる。
(1) 昆虫の体は,頭・胸・腹という共通のつくりをしていることをとらえさせる。
・昆虫図鑑や昆虫の標本を参考にして,共通している部分や違っている部分をまとめさせる。
・頭部,胸部,腹部の区別がしやすいトンボ,バッタ,チョウなどの標本を準備しておくと
よい。
(2) クワガタ等,頭と胸の間のくびれが確認しにくい昆虫の体のつくりについて考えさせる。
・脚が付いている部分に着目させる。
2
昆虫の体のつくりが,食べ物やすみかによって違いがあることについて考える場面をつくる。
3
敵や仲間を見つけたり,餌を見つけたりするには何を使っているかを児童に考えさせること
が大切である。
4
これらの学習を生かすには,実際に昆虫が自然の中でどのように活動しているかを観察させ
ることが大切である。
観察・実験の発展のさせ方
1
昆虫の標本を双眼実体顕微鏡やルーペで観察し,昆虫の体の特徴について,つくった模型と
比較しながら,相違点を表にまとめる場面をつくる。
2
昆虫の体の頭・胸・腹の3つの部分のはたらきについて考える場面をつくる。
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