環境側面 - アイシン高丘株式会社

環
境
側
面
環境マネジメント
21
環境取り組み体制
22
2009年度環境取り組み事項の達成状況
23
連結環境マネジメント
24
環境保全への取り組み
26
地球温暖化防止活動
26
廃棄物低減活動
27
環境負荷物質低減活動
28
地域環境保全活動
29
環境会計
31
資料編
32
環 境 側 面
環境マネジメント
環境理念・環境方針
当社では1999年10月に制定した『環境理念』をもとに
『アイシン高丘環境方針』を制定し、
地球及び地域環境保全に全社をあげて活動を推進しています。
環 境 理 念
アイシン高丘は、地域と融和した“緑の工場”を基本として、
全社的な環境への取り組みを継続的に展開し、
地球的規模での環境保全に積極的に貢献していきます。
環 境 方 針
1
2
当社は、事業活動に係わる環境への影響を認識し、環境目的・目標、
計画を定めて、環境マネジメントシステムの継続的改善を行い、見直しを行う。
環境に関する法規制等を遵守するとともに、自主基準を整備し、
管理の向上に努め、環境汚染の予防活動を行う。
3
環境への影響を低減するため、技術開発と発生源対策に努め、
4
工場緑化に努めるとともに地域社会との協調を大切にし、
5
全従業員一人ひとりが環境方針を理解し、
省資源、省エネルギー、
リサイクル、廃棄物低減に取り組む。
地域、地球環境保全活動へ積極的に協力する。
環境保全に対して自らの役割と責任を自覚し、行動する。
21
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
環 境 側 面
環境取り組み体制
環境取り組み体制
環境保全の取り組みを体系的に推進するため、社長を委員長とし経営層で構成する環境委員会と、各工場における工場環境
委員会、
並びに本社部門、
技術部門環境委員会を設置して、
環境経営に関する方針・施策を展開しています。
また、環境負荷低減活動の各テーマを推進する専門部会を設け、活動展開の促進を図っています。
全社環境管理組織
環境管理責任者
役割 環境委員会での決定事項・
本社部門 担当役員
本社部門環境委員会
環境委員会
技術部門 担当役員
技術部門環境委員会
委員長:環境保全統括者
本社工場長
本社工場環境委員会
吉良工場長
吉良工場環境委員会
東浦工場長
東浦工場環境委員会
試作・工機工場長
試作・工機工場環境委員会
エイティーメンテナンス(株)取締役社長
エイティーメンテナンス環境委員会
エイティーアグリー(株)取締役社長
エイティーアグリー環境委員会
省エネルギー部会
生産活動に伴うCO2排出量、
廃棄物発生量、化学物質等に
役割 ついての環境負荷低減を進
める専門部会として活動し
ています。
社長
事務局
安全環境部
取り組み事項を推進します。
廃棄物管理部会
環境保全部会
国際規格ISO14001への対応
環境管理の国際規格ISO14001を活用して、環境保全への
取り組みレベルの向上、透明性の確保、信頼性の向上をねら
いにマネジメントシステムの継続的な改善を進めています。
環境マネジメントシステム監査
当社では内部環境監査を定期的に実施し、各工場、各部門の
環境保全活動が適切に
実施されているかを自
ISO14001認証取得状況
主監査し、指摘された
2000年度に本社、吉良、東浦の全工場が外部認証を取得し、
不備事項を改善するこ
その後サーベイランス、更新審査を受審しています。
とにより、環境マネジメ
2006年度からは環境法規の遵守に加え、各部署の本来の業
ントシステムのレベル
務を活動計画に織り込むことで、より積極的な環境保全への
アップを図っています。
貢献を図っています。
環境保全活動の
解析・反省
年度
内部環境監査
計画
内部環境監査
実行計画・監査
チーム構成
監査員登録者
22
内部環境
監査実施
評価・指摘
改善効果の
フォロー
被監査部署の是正改善活動
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
トップへの報告
トップ指示
必要時システム
全体の改善
環 境 側 面
2009年度環境取り組み事項の達成状況
環境保全への取り組み 取り組み事項
地球温暖化防止
(生産に伴うCO2排出量の低減)
’
09年度目標
■
活動結果
■
生産に伴うCO2排出量
■
〈目標値〉250,000t-CO2 以下
施設の有効活用によるムダ設備の停止
エネルギーロスの低減
CO2排出量:246,497t-CO2(達成)
P26
新規リサイクル用途開拓による埋立回避
埋立処分量:4,054t(未達成)
■
埋立廃棄物量
■
〈目標値〉直接埋立ゼロの維持
→ '10年3月から再びゼロ化
P27
廃棄物低減
■
焼却廃棄物
■
〈目標値〉150t 以下
廃液減容化の促進
焼却廃棄物量:129t(達成)
P27
環境負荷物質の
管理・低減
物流の合理化推進
(物流に伴うCO2排出量の低減)
■
※
PRTR 対象物質排出量
■
低PRTR含有塗料への代替
対象物質排出量:3,780kg(達成)
〈目標値〉7,400kg 以下
P28
■
物流に伴うCO2排出量
■
〈目標値〉11,218t-CO2 /月以下
■
水質汚濁防止
■
大気汚染防止
■
騒音、振動防止
地域環境保全活動
積荷の最適化や他社混載による減便化等
10,703t-CO2(達成)
“アイシン高丘環境基準”以下で管理
■
P29
※PRTR……環境汚染物質の排出・移動登録制度
環境教育
環境保全に関するコンプライアンス活動の一環
として、
法令の理解不足による違法行為をなくし、
安全かつ環境影響の小さな職場をつくるため、
環境法令教育を実施しています。
環境法令教育(管理職対象)163名受講
MSDS教育(管理職対象)102名受講
23
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
環 境 側 面
連結環境マネジメント
環境保全活動の連携
当社は「アイシン連結環境委員会」に参画し、省エネルギー研究会、環境保全研究会、EMS研究会活動を通じて環境へ
の取り組みを推進しています。
国内外連結環境活動
アイシン連結環境マネジメント
アイシングループ12社とグループ各社子会社141社から構
国内外関係会社について、下図のような組織を設け、生産会
成された連結体制で活動しています。
社について環境活動を実践するとともに、非生産会社につい
てもオブザーバ参加としながら業種・企業規模を考慮した環
アイシン連結環境委員会
境活動を実施しています。
幹事会
アイシン連結省エネルギー研究会
■組織図
活動主体
アイシン連結環境保全研究会
国内
コザカイ工業
エイティーメンテナンス
イナテツ技研
福田工業
エイティーアグリー
アイシン新和
エイティー九州
中川工業
海外
INTAT
ATTC
ATI
ATT
ATL-T
ATL-G
生産(統括)会社
アイシン連結EMS研究会
アイシン連結環境委員
会にて設定された取り
組み内容に基づき、各
社連結方針を設定し、
子会社に展開する。
アイシングループ12社
活動
基本方針
アイシン高丘
( )
安全環境部
経営企画室
グループ各社子会社141社
オブザーバ参画
アイシン高丘の環境取り組み方針
国内
エイティーマテリアル
エイ・ティー南陽
エイティーテクノス
海外
AT-USA
非生産会社
アイシン連結環境委員会で設定された基本ポリシーに基づい
TEP
NIC
SATI
SNF
ATFB
業種・企業規模を考慮した連携活動実施
て取り組み内容を設定し、活動しています。
環境経営の充実
トップ企業
環境パフォーマンスの向上
●連結環境活動の活性化、
●地球温暖化防止
グローバル展開の推進
●環境教育の充実
●環境会計体制の整備
(CO2低減)
●資源循環
(廃棄物ゼロミッション)
●環境負荷物質低減
(PRTR量低減)
環境
レベル向上
各社それぞれに環境活動を実施し
ていますが、今後の活動では、マネ
ジメントの仕組みを標準化するとと
もに、人材育成・評価・診断において
も関係会社との連携強化による相
互研鑽を行うことで、環境情報及び
ノウハウの双方向伝達による体質向
AT
環境方針
上を目指します。
活動の枠組み
法遵守
リスク回避
遵法活動
予防活動
●公害ゼロ、
異常ゼロ
●地下水、
土壌汚染防止
●法規制動向の先取り
●未然防止点検
24
国内生産会社
4社
非生産会社 1社
海外生産会社
全10社
標準化
各社のシステムを活かしながら
連結として必要不可欠な
マネジメントのしくみの
共有化・定着化
リスク
マネジメント
異常ゼロ
■ISO14001
認証取得状況
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
人材育成
評価・診断
連結EMSの維持・向上を
狙いとした次世代を担う
キーマンの育成
連結環境アセスメント基準に
基づく相互研鑽と
マネジメント力向上
環 境 側 面
企業群としての環境活動の展開
当社を取り巻く企業全体の環境リスク低減を目的として、
当社国内外子会社及び仕入先を含めた環境活動を進めていきます。
アイシン連結環境活動実績
アイシン連結環境活動では、一般市民の方にも参加いただけ
る環境シンポジウムを7月に開催しました。テーマは、
「生物
多様性とCOP10について」であり、愛知県顧問(環境担当)
の林 清比古さんに御講演いただきました。参加者からは、
「 生 物 多 様 性 保 全 の 重 要 性 が 理 解 で き た 。2 0 1 0 年 の
COP10に向け、自分は何ができるかを考え、アクションを
▲
起こしていきたい。」との声が聞かれました。
林さんの講演
アイシン高丘 国内外連結環境活動実績
国内においては、アイシン高丘連結生産各社の環境アセスメ
ントを実施しました。アイシン高丘のアセスメント担当者が各
社に伺い、環境担当者と面談し、現場点検を行って改善点を指
摘しました。結果は、関係会社トップに対しフィードバックされ、
各社にて改善活動が進められています。
また、海外拠点においても、中国天津のATL-Tにて環境アセ
スメントを実施しました。中国では、アイシングループ企業に
▲
よる中国地区環境委員会も設立されており、天津のATL-T並
ATL-Tでの環境教育
びに広州のATL-Gも委員会メンバーとして活動しています。
ATL-Tのアセスメントでは、
アイシン連結活動推進の立場から
アイシン精機ISO推進室にも加わっていただき、充実した
教育、点検活動が行われました。
▲
ATL-Tでの現場点検
グリーン調達活動
2008年度より、部品・原材料及び副資材を含めた調達にあたり、仕入先にも環境保全活動をさらに強化していただくグリーン調達
活動を展開しています。2009年度は、環境法令講習会を開催し、多数のご出席をいただきました。
▲仕入先法令講習会
25
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
環 境 側 面
環境保全への取り組み
地球温暖化防止活動
当社は鋳鉄製品、アルミ製品を鋳造から機械加工まで一貫生産しており、特に溶解工程において多量のエネルギーを
消費しています。そこで省エネルギー活動によるCO2低減を環境保全活動の最優先課題として捉え、全社的活動を推進し
ています。
消費エネルギーの実態
エネルギー消費の
内訳(原油換算値)
LNG
8.2%
LPG
0.9%
エネルギー種別
CO2排出の割合
灯油・重油
0.2%
電力
67.3%
0
’9年度合計
113,206KR
コークス
無煙炭
23.4%
LNG
9.1%
LPG
1.1%
電力
40.4%
灯油・重油
0.3%
0
’9年度合計
246.5千t-CO2
コークス
無煙炭
49.1%
●エネルギー消費の内訳は前年と大きな変化はありません。 ●消費量は前年度比で15.1%削減しました。
●エネルギー消費量の削減は非稼動電力低減を始めとし、
不良対策等を積み重ねた効果です。
省エネ月間行事:工場相互点検による活動の活性化
CO2排出量の推移
(千t-CO2/年)
378.3
400
排出量
370.7
350
1.6
366.1
1.2
246.5
250
200
0.72
0.68
150
0.60
1.0
0.8
0.54
0.53
0.6
100
0.4
50
0.2
0
’
05
’
06
全工場への導入展開を図っています。
1.4
290.2
300
省エネ活動の活性化のため、各工場の特徴ある活動を点検し
原単位
0
’
09
(年度)
’
07
’
08
※原単位は’
90年度を1とした時の指数表示
▲省エネ相互点検
▲集じん機の停止状況確認盤
地球温暖化防止取り組み施策
CO2低減量
施策の一例
本社工場
施設の有効活用
鋳造設備の寄せ止めと集じんダクト見直しによる集じん機停止
2,687t-CO2/年
吉良工場
鋳造設備のエネルギー変更と有効活用
CO2負荷の少ない燃料への変更(無煙炭活用)と寄せ止め
1,669t-CO2/年
東浦工場
アルミ溶湯保持炉のエネルギー変更
アルミ溶湯の温度保持エネルギー変更(LNG→電気)による燃費効率の向上
26
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
86t-CO2/年
環 境 側 面
廃棄物低減活動
2 0 0 2 年 8 月に“ 埋 立 廃 棄 物 ゼロ ”を 国 内 生 産 工 場 で 達 成 以 降 、リサ イク ル を 含 め た 廃 棄 物 の 低 減 活 動 に 取り
組んでいます。
廃棄物発生量の推移
※リサイクルは含まず
■ノロ屑の埋立処分回避
基準強化への対応が遅れ、溶解工程から排出され
2010年目標
るノロ屑が埋立処分となってしまいました。そこで、
①直接埋立廃棄物ゼロ化(’
10年3月∼)
焼却廃棄物
(千t /年)
45
40
社外リサイクル
社外中間処理
直接埋立廃棄物
3.6
性状を改善することなどで新たなリサイクル用途
廃棄物処理状況
②焼却廃棄物のゼロ化(’
00年度比▲95%)
4,054
41
を見い出し、2010年3月より再び直接埋立ゼロ化
直接埋立
を達成していま
単位:t/年
す 。ま た 、今 回
1,376
の反省を活かし、
2種類のリサイ
35
クル用途先を確
30
25
20
15
37
保しました。
0
' 9年度
リサイクル率
95%
3.8
▲セメント原料化テスト
リサイクル用途
10
10.1 2.4
0
5
0
95
’
00
’
05
’
1.9 0.3
0
0
0.1
0
0.1
06
’
08
’
09(年度)
’
07
’
①セメント原料化⇒磨砕と磁選による有害物質の除去
101,602
②コンクリート骨材⇒耐震補強施工時の骨材として使用
廃棄物リサイクル利用の推進活動
3R(Reduce,Reuse,Recycle)を基本に廃棄物の排出量低減を進めています。
リユースの取り組みとして、集じんダストのライン内再利用を実施し、廃棄物量低減を実現しています。リサイクルの取り組みとして、
排出物の付加価値を高めて商品化することで、廃棄物低減に貢献しています。
これまでに、キュポラスラグの園芸土利用やダストの亜鉛原料化、多孔質セラミックへの活用等の商品化を実現してきました。
2009年度はキュポラスラグを使用した、地球に優しいブロック(モイストベープ)が商品化されました。また、本社工場内に、自社リ
サイクル品を利用した、憩いの花壇を設置しました。
■リサイクル材を活かした憩いの花壇づくり
■地球に優しいモイストベープ
モイストベープの特徴
憩いの花壇に使用したリサイクル材
①高い保水性と土並の透水性を兼備
・未焼成レンガ(スラグ配合)
:未焼成で製造時のエネルギーが少ない
②高い毛管吸水性能を持ち、
ヒートアイランド現象の防止に効果大
・モイストベープ:スラグを使用した地球に優しいブロック
③未利用原料と廃棄物のコラボにより環境に優しく低コスト
モイストベープ
キラ土
キュポラスラグ
結合材を焼成
気化熱で
クール
・培養土:スラグを配合した培養土
・ポーセライト:集じんダストを使用した多孔性の土壌代替材で花卉成長を促進
・人口赤玉土:ダスト+赤土+コーヒー粕を混合し、焼成
推奨施工例
・緑色スラグ:自然と調和する緑色のスラグをそのまま利用
スラグ配合培養土、ポーセライト、人工赤玉土
雨水は透水
保水
クッション砂
飛び石タイル
(スラグ配合)
路盤
(クラッシャーラン)
路床
未焼成レンガ(スラグ配合) 緑色スラグ
モイストベープ(吸熱レンガ)
吸水
駐車場遊歩道での利用
27
憩いの花壇(本社工場内) ▲
(アイシン高丘本社ビル)
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
環 境 側 面
環境負荷物質低減活動
2003年7月に“欧州廃車指令(ELV指令)”が施行されて以降、鉛等のSOC物質の使用全廃を行い、仕入先を含めた全
社的非含有保証のしくみを作り、管理体制の強化を進めてきました。また、化学物質による環境への影響を低減するため、
PRTR法対象物質の排出量低減にも積極的に取り組んでいます。
SOC管理体制の強化
PRTR法対象物質の排出量低減
2003年7月以降にEU内で販売される車には、
原則として、
鉛・
PRTR物質フリー
塗料の使用
排出量低減
水銀・カドミウム・六価クロムの使用が禁止されています。当
社の対応としまして、品質問題との考え方のもと、全社的に禁
従来塗料
止物質非含有を保証できるしくみを構築し、管理体制の強化
PRTR物質
フリー塗料
PRTR物質
40∼50%
活動を進めています。
■禁止物質 非含有の保証のしくみ
使用禁止物質非含有製品
顧客
非含有証明書
●図面
要求
●非含有注記記載
PRTR物質フリー塗料の
使用範囲の拡大
①非含有注記記載
②製品IMDS登録
③検査成績書
納入
①機械工場床⇒鋳造工場床
②床⇒壁、設備、配管類
ア イシ ン 高 丘 株 式 会 社
▲鋳造工場での床塗装試験
開発・試作、量 産 試 作 段階
図面
材料仕様通達書
非含有を注記記載
設計
試作
非含有証明
①非含有注記記載
②検査成績書
生産準備
号口
各機能部門
各工場で確認
禁
止
物
質
の
非
含
有
の
確
認
各機能部門
各工場で確認
各機能部門
各工場で確認
各機能部門
各工場で確認
■PRTR法 対象物質排出量
(t /年)
30.0
25.0
20.0
15.0
13.80
9.70
10.0
8.72
7.58
8.58
3.78
5.0
0
’
05
’
06
’
07
’
08
’
09 (年度)
REACH規制
品質保証部での一括管理
要求
非含有証明
●図面
●非含有注記記載
①SOC確認書
②エビデンス
納入
欧州輸出に対応するため、規制対象物質を把握し、不使用を
促進します。
■REACH規制の
しくみ
仕 入 先
1次仕入先
①注記事項の遵守と
製品・部品
結果報告
エビデンス
2次仕入先
製品・部品
エビデンス
最終仕入先
原料
②源流管理の再徹底化
28
エビデンス
欧州化学品庁
高懸念物質の届出
欧州で生産/輸入される物質・
調剤は登録必要
化学
メーカー
調剤
メーカー
部品
メーカー
自動車
メーカー
サプライチェーン全体での高懸念物質管理必要
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
環 境 側 面
地域環境保全活動
水質汚濁防止
SS
本社、吉良、東浦工場ともに、
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
総合廃水処理場での集中管
理により排水異常の未然防
止を行っており、各工場とも
に水質汚濁防止法に定めら
れた規制値よりはるかに厳
しい“アイシン高丘環境基準”
で管理しています。
▲本社廃水処理場
COD
本社
吉良
本社・東浦社内基準
(mg /L)
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
良
い
4月
5月
6月
7月
8月
9月
窒素
東浦
吉良社内基準
東浦
吉良社内基準
10月
11月 12月
1月
本社
吉良
本社・吉良社内基準
(mg /L)
40
2月
3月
東浦
東浦社内基準
30
良
い
20
良
い
10
4月
5月
6月
7月
8月
9月
BOD
10月
11月 12月
本社
吉良
本社・東浦社内基準
(mg /L)
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
本社
吉良
本社・東浦社内基準
(mg /L)
1月
2月
0
3月
’
09/4∼6月
7∼9月
10∼12月
’
10/1∼3月
燐
東浦
吉良社内基準
本社
吉良
本社社内基準
(mg /L)
4.0
東浦
吉良社内基準
東浦社内基準
3.5
3.0
2.5
良
い
2.0
良
い
1.5
1.0
0.5
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月 12月
1月
2月
0
3月
’
09/4∼6月
7∼9月
10∼12月
’
10/1∼3月
大気汚染防止
本社・吉良の鋳造工場では、粉じん汚染
紛じん測定結果
対策として局所集じん・建屋集じんをす
(g /m2)
ることで、紛じんの排出抑制を行ってい
0.4
本社
吉良
本社・吉良社内基準
ます。
0.3
良
い
0.2
0.1
0.0
29
4月
5月
6月
7月
8月
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
環 境 側 面
騒音・振動防止
工場周辺の騒音・振動測定(昼・夜実施)を定期的に行うとともに、日常活動として守衛による工場周辺環境巡回調査を実施し、
これら調査結果を環境保全活動に反映させています。
騒音測定結果
振動測定結果
本社工場
本社工場
(dB)
70
(dB)
70
60
夜間法規制値
50
夜間法規制値
50
40
良
い
40
良
い
60
30
30
20
20
10
10
0
A地域
B地域
C地域
0
D地域
吉良工場
吉良工場
(dB)
70
(dB)
70
60
夜間法規制値
60
50
良
い
50
40
30
20
20
10
10
A地域
B地域
C地域
0
D地域
東浦工場
東浦工場
(dB)
70
(dB)
70
60
夜間法規制値
60
50
良
い
50
40
30
20
20
10
10
A地域
B地域
C地域
D地域
C地域
D地域
夜間法規制値
良
い
A地域
B地域
C地域
D地域
夜間法規制値
良
い
40
30
0
B地域
40
30
0
A地域
0
A地域
B地域
C地域
D地域
工場環境相互点検
環境保全のレベルアップを目的に、工場環境相互点検を各工場で実施しました。異な
る視点で見ることにより、日ごろは気づかない良い点、悪い点が抽出されました。
各工場に結果を持ち帰り、
さらなる改善活動を展開しています。
▲本社工場の工場環境相互点検
30
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
環 境 側 面
環境会計
事業活動に伴い発生する環境負荷を低減するための「環境コスト」とその活動によって得られた「経済効果」を把握し、
多様なステークホルダーの方々に広く情報公開することで、当社の環境保全活動への理解を深めていただくことを主な
目的としています。なお本レポートでは、環境省が公表した環境会計ガイドラインを参考に集計を実施しています。
環境コスト
2009年度の環境コストを下記項目に分け集計した結果、投
資額は238百万円、費用(経費、人件費等)は1,207百万円で、
総額14.5億円となりました。これは売上高の1.3%を占めて
おり、前年度と同等になっています。
(百万円)
項 目
2009年度
主な内容
投 資 費 用
事業
エリア内
コスト
・排水処理、廃棄物処理などの公害防止コスト
・温暖化防止対策などの地球環境保全コスト
・リサイクル推進、廃棄物減量化等の
資源循環コスト
上・下流
コスト
・環境負荷物質規制対応のための経費
232
985
年度別環境コスト
(億円)
25
20
20.1
18.5
17.1
0
4
15
管理活動 ・環境測定・分析費用
6
69
10
研究開発 ・軽量化、燃費改善、環境負荷物質低減等を
目的とした研究開発費用
コスト
0
148
・EMSの整備、運用のためのコスト
17.4
14.5
・工場内、周辺の美化、緑化にかかる経費
5
0
社会活動 ・環境ボランティア活動支援の人件費
・環境保全を行う団体等に対する
コスト
0
1
環境損傷
・汚染修復等のためのコスト
コスト
0
0
238
1,207
’
05
’
06
’
07
’
08
’
09(年度)
寄付・支援の経費
総合計
経済効果
(百万円)
経済効果については、次のとおり事業エリア内の効果として、
費用低減額が確実に把握できるものについての集計を行いま
した。2009年度の単年度効果金額は省エネルギーによる
費用低減効果が128百万円、廃棄物低減による費用低減が、
キュポラスラグの売却、溶解ダストの亜鉛原料としての活用等
により54百万円で、総額182百万円です。
2009年度の
効果額
項 目
省エネルギーによる費用低減
128
廃棄物低減による費用低減
54
合 計
31
アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
182
環 境 側 面
資料編
工場排出データ(2009年度)
本社工場 (CO2排出量、PRTR対象物質排出量、工場排水量、ばい煙)
(単位:t-CO2)
CO2排出量
■大気(大気汚染防止法、県条例)
項目
89,140
ばいじん
(単位:t)
PRTR対象物質排出量
SOx
3.75
NOx
施設名
規制値
実績
ボイラー
溶解炉(キュポラ)
低周波炉
高周波炉
ボイラー
溶解炉(キュポラ)
ボイラー
溶解炉(キュポラ)
0.2
0.1
0.1
0.1
0.89
23
250
180
0.070
<0.02
<0.02
<0.02
<0.003
<0.1
51
31
単位(ばいじん:g/Nm3、SOx:Nm3/h、NOx:ppm)
吉良工場 (CO2排出量、PRTR対象物質排出量、工場排水量、ばい煙)
(単位:t-CO2)
CO2排出量
■大気(大気汚染防止法、県条例)
項目
118,112
ばいじん
施設名
溶解炉(キュポラ)
低周波炉
(単位:t)
PRTR対象物質排出量
0.03
SOx
溶解炉(キュポラ)
NOx
溶解炉(キュポラ)
規制値
実績
0.2
0.2
0.2
8.4
11
180
180
<0.002
<0.002
0.10
<0.05
0.054
27
25
単位(ばいじん:g/Nm3、SOx:Nm3/h、NOx:ppm)
東浦工場 (CO2排出量、PRTR対象物質排出量、工場排水量、ばい煙)
(単位:t-CO2)
CO2排出量
■大気(大気汚染防止法、県条例)
項目
9,986
ばいじん
SOx
NOx
施設名
規制値
実績
アルミ溶解炉
0.1
0.51
180
0.010
<0.02
51
単位(ばいじん:g/Nm3、SOx:Nm3/h、NOx:ppm)
(単位:t)
PRTR対象物質排出量
0
※ばい煙データ
・実績の値は、対象設備ごとに測定実績の最大値を示している(NOx:窒素酸化物 SOx:硫黄酸化物)
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アイシン高丘レポート 2010 / 環境側面
環 境 側 面
資料編
工場排出データ(2009年度)
水質データ(水質汚濁防止法、県条例)
本社工場
単位
(pH・大腸菌を除きmg/r、
大腸菌:個/cm3)
吉良工場
単位
(pH・大腸菌を除きmg/r、
大腸菌:個/cm3)
東浦工場
単位
(pH・大腸菌を除きmg/r、
大腸菌:個/cm3)
規制値
pH
BOD
COD
SS
油分
フェノール類
銅
亜鉛
溶解性鉄
溶解性マンガン
全クロム
フッ素
大腸菌群数
窒素
燐
5.8∼8.6
25(20)
160(120)
30(20)
30
5
3
2
10
10
2
8
3,000
120(60)
16(8)
規制値
pH
BOD
COD
SS
油分
フェノール類
銅
亜鉛
溶解性鉄
溶解性マンガン
全クロム
フッ素
大腸菌群数
窒素
燐
5.8∼8.6
25(20)
160(120)
30(20)
30
5
3
2
10
10
2
8
3,000
120(60)
16(8)
規制値
pH
BOD
COD
SS
油分
フェノール類
銅
亜鉛
溶解性鉄
溶解性マンガン
全クロム
フッ素
大腸菌群数
窒素
燐
5.8∼8.6
25(20)
160(120)
30(20)
30
5
3
2
10
10
2
8
3,000
120(60)
16(8)
社内基準
5.8∼8.6
15
15
15
2
0.5
1
1
2.5
2.5
1
2
2,000
18
0.5
社内基準
6.0∼8.0
10
10
10
2
0.5
1
1
2.5
2.5
1
2
300
20
2
社内基準
5.8∼8.6
15
15
15
2
0.5
1
1
2.5
2.5
1
2
2,000
30
4
実績
6.7
3.6
5.2
1.9
0.5
<0.025
0.02
0.11
0.12
<0.1
<0.1
0.12
308
6.4
0.07
実績
7.0
2.1
3.9
1.5
0.5
0.031
0.03
0.46
<0.1
<0.1
<0.1
<0.1
25
6.8
0.01
実績
6.9
3.2
7.2
3.1
<0.5
<0.025
0.02
0.38
0.14
0.14
<0.1
0.11
2.6
13
1.2
※水質データ
・BOD、COD、SS、窒素、燐の規制値は「最大(日間平均)」で表示している
(pH:水素イオン濃度、BOD:生物化学的酸素要求量、COD:化学的酸素要求量、SS:水中の懸濁物質濃度)
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