企業倫理と内部統制 共通基礎科目 萩本 開講: 春学期 隆 月曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 昨今のマスメディアでは、企業の不祥事や社会性に反する行動に対する報道は後を絶たない。 その結果、不祥事を起こした企業は、顧客の信頼をなくし最終的に倒産への道を歩むことになっている。 今企業に問われていることは、不祥事を起こさないという守りの経営だけでなく、企業全体が積極的に企 業倫理を守り、内部統制の仕組みを確立させることで、企業の社会的責任を全うすることである。この講 義は、企業が企業倫理に沿って実行すべき企業活動の内容や組み込むべき要素を実際の事例を使っ て考察する。また現在金融庁や法務省が企業に課している内部統制の構築と評価の概要を考察し、そ の中に内部統制の重要な要素であるリスクマネジメントやCSR(企業の社会的責任)の概要とその応用 についてワークショップを行い理解する。本講義を受講することによって企業活動を円滑に行うための要 素とその取り組みに対する知見を深め、自らの企業活動に応用するための一助とする。 【授業計画】 1.イントロダクション 自己紹介・授業の内容説明 2.企業倫理 企業倫理事例 企業倫理の定義・考え方 事例から企業倫理の考察 3.職業倫理 個人・プロフェッショナルとしての職業からくる倫理 4. 内部統制とは何か 内部統制関係者の役割と責任 (1)内部統制と企業経営(品質)の関係 (2)内部統制の4つの目的 (3)内部統制の基本要素 5. 財務報告に係る内部統制の構築及び評価 (1)財務報告に係る内部統制評価の全体像 (2)財務報告に係る内部統制評価 (3)業務プロセスに係る内部統制評価 内部統制制度導入に対するグループ討議 6.内部統制監査 モニタリング (1)財務報告に係る内部統制の外部監査人による監査 経営者と外部監査人の役割・監査結果の不備とは 7.リスクマネジメント (1)ERMとは何か、ERMと財務報告に係る内部統制の関係 (2)ERMの手順と手法 (3)ERMの取り組み事例紹介と自社への応用討議ワークショップ 1 -------------------------------------------------------------------------------------8. CSRの考え方と各社の取り組み事例 9. 全体のまとめと試験 【授業方法】 毎回配布するパワーポイントを参考として講義を進める。 実際の事例を使い受講者全員でのグループ討議やワークショップを行う。 【テキスト】 以下の文書や参考図書を使用し、補足のパワーポイントは講義時に配布する。 【評価の方法】 数回のレポート提出、グループ討議内容、出席率、試験(定義に関する質問の回答)。 2 会計の基礎理論 共通基礎科目 開講: 近江 正幸 春学期 火曜(隔週) 1∼2時限 -----------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 この講座は、会計関係の業務に携わったことがなく、また貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー 計算書といった名称を聞いたことも見たこともなく、あるいは見たことはあっても、それらに関心を一切も ったことがないといった院生に履修してもらいたい基礎科目である。 貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書といった財務諸表は、会社や組合そして国や地方 自治体といった経済主体の営む経済活動を貨幣額で認識・測定・記録し、その結果を、それぞれの組織 を取り巻く利害関係者に伝達する報告書である。この財務諸表により、組織を取り巻く利害関係者は、 組織の現状と将来性についての情報を入手し、この基礎情報を頼りに、自分の判断で意思決定をするこ とができる。 本講では、財務諸表の読み方と作成方法を中心に、その利用方法についても言及し、それらについて の基礎を、易しく解説する。この講座で学ぶ知識は、これから諸君が学ぶ経営関係の各講座を理解する ための基礎となり、理解を促す糧になる。 なお、この講座を履修後、秋学期に開講される「財務会計の基礎」を履修すると、より会計に関する知 識のレベルをアップすることができる。 本講座の内容は、下記の三つに分かれる。 Ⅰ 財務諸表の読み方 Ⅱ 財務諸表の作り方 Ⅲ 財務諸表の利用方法 【授業計画】 Ⅰ 財務諸表の読み方 1. 貸借対照表・損益計算書の読み方① 2. 貸借対照表・損益計算書の読み方② 3. 貸借対照表・損益計算書の読み方③ 4. キャッシュフロー計算書の読み方 5. 四半期財務諸表および連結財務諸表の役割と読み方 Ⅱ 財務諸表の作り方 6. 簿記の基礎的概念・構造の説明 7. 簿記一巡の手続①(仕訳・転記) 8. 簿記一巡の手続②(試算表・精算表の作成) 9. 簿記一巡の手続③(決算処理) 10. 簿記一巡の手続④(財務諸表の作成) 3 -----------------------------------------------------------------------------------11. キャッシュフロー計算書の作り方① 12. キャッシュフロー計算書の作り方② Ⅲ 財務諸表の利用方法 13. 財務諸表分析の基礎 14. 最新の財務諸表分析 15. 総まとめ 【授業方法】 授業は講義形式を中心とする。ただし、財務諸表の作り方に関する授業では、記帳練習を通じて、実 際に手と頭脳を動かしてもらう。この授業では、毎回実施するミニテストの成績を基準に、開講期間中の 院生各自の努力による簿記能力向上の成果について評価する。 また最終の授業の一部で、全授業の復習をしてもらう趣旨の最終試験を実施する。 履修者が、やむをえない事情で欠席した場合には、当該授業の DVD 録画を閲覧し、必要に応じてリポー ト等を提出してもらうことで対応する。 【テキスト】 特定のテキストは使用せず、毎回レジュメを配布する。なお、商業簿記に関するテキスト、問題集は特 に使用しないが、必要な教材は授業中に配布する。 【参考図書】 「商業簿記講義」近江正幸・苗村泰徳著、中央経済社。 【評価方法】 最終試験 50%、ミニテスト 20%、授業参画 10%、リポートその他 20%で総合的に評価する。 4 英語によるコミュニケーションスキル 共通基礎科目 開講: 山岡 春学期 斉 水曜 1時限 -----------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 社会、ビジネスのグローバル化、インターネットの急激な普及などの要因により、英語の重要性はます ます高まっている。読む・書く・話す・聴く能力をバランスよく修得する必要があるが、とりわけビジネス・コ ミュニケーションのために必要とされるのは、e-メールやレターの受発信、資料の作成と説明、電話、会 議、海外出張時の基本会話などを円滑に行う基本能力である。英語学習の総論に始まり、e-メール・レ ターの基本知識、重要なビジネス英語表現を学ぶ。また、間違えやすい英語についても正誤文例をもと に興味深く学習する。さらに、日本人と英米人の各種習慣や思考様式の差異についても認識の上、好感 の持てる英語表現や独自の日本語の適切な英語表現も学ぶ。さらに、e−メール演習、英会話演習、プ レゼンテーションなども加えて、実践的なコミュニケーション能力の修得をめざす。当科目は、英語があ まり得意ではないが、英語学習に興味があり、ビジネス英語の基礎を学びたい受講生を対象としてい る。 【授業計画】 1.ビジネス英語の重要性と学習のポイント: 当科目の序論として、ビジネス英語の重要性 および言語としての英語の特徴や日米(英)文化の差異などを認識するとともに、学習のポ イントをまとめる。 2.スピーキングとリスニングの基礎演習: 英語で話すこと、聴くことへの抵抗感を和らげるために、 簡単な自己紹介、場面を想定した基本的な会話の演習、ビジネス会話のリスニングを行い、ビジ ネス英語学習ヘのウォームアップとする。 3.英語のe−メール、レターの基本知識: 英語によるビジネス・コミュニケーションにおいて最も重 要なe−メールとレターについて、基本知識を修得する。 4.ビジネス英語の重要単語と言いまわし: ビジネス英語特有の重要単語、およびビジネスの場で 頻繁に使用される慣用表現を例文とともに学び、ビジネス英語の実践力を高める。 5.6.Common Mistakes in English(1)、(2): 英語を外国語とする場合に間違えやすい表 現や単語の使用について、正誤文を対照してまとめたテキストをもとに、正しく修得する。多くの 文例から英語の基本的な発想やルールを理解することも目的としている。 7.e−メール演習: ビジネス・シーンを想定して、英語のe−メールを受領したケースが何件か設定 されており、それに対して適切な返信メールを作成する演習を行う。 8.好感の持てる英語表現のための実践的知識: 言語は、表現により話し手の品格、知性まで表 す。英語を機能的に学ぶことに加えて、相手に好感を与える英語を修得するための実践的知識 をいくつかの視点から学ぶ。 5 -----------------------------------------------------------------------------------9.日本人・英米人の思考の違いと適切な英語表現: 外国語は、単純な単語の置き換えでは済まな い。言語のバックにある思考の根本的な違いを認識し、独自の日本語表現を英語の発想に基づ く適切な英語表現に変換する方法と事例を学ぶ。 10.状況に応じた日常会話のポイント: 日常会話はさまざまなビジネス・シーンでも頻繁に必要であ るが、状況に応じた適切表現や重要なポイントを修得して、実践的な会話力を高める。 11.コミュニケーション演習: さまざまなビジネス・シーンを設定して、受講生がモデルとなって、必要 な会話を試みる演習を行い、会話実践力の向上をはかる。 12.電話での英語表現と演習: ビジネスの場では電話による会話は欠かせないが、苦手という人は多 い。電話特有の対応や適切表現を学ぶとともに、簡単な演習を行い基本を習得する。 13.会議での英語表現と進め方: ビジネス・コミュニケーションの場として、会議の重要性はきわめて 高い。当コマでは、会議特有の適切表現とスムースな進め方についてポイントを知る。 14.英語プレゼンテーションの資料作成と発表: ビジネスのグローバル化に伴い、機会の増えている 英語のプレゼンテーションの資料作成と発表の仕方のポイントを学ぶ。 15.プレゼンテーション演習とクロージング: 上記スキルの実践演習として、各自プレゼンテーション 資料をあらかじめ用意してプレゼンテーションを行い、当科目の総仕上げとする。 【授業方法】 パワーポイント資料による講義を中心とする。講義中も受講生が英文を音読したり、問題に解答す る機会も多く設ける。他に、e−メール、プレゼンテーション、コミュニケーションの演習も行う。 【テキスト】 講師作成のパワーポイント資料を毎回配布する。英文法の要約資料も補助資料として配布する。 【参考図書】 亀田 尚己 「ビジネス英語を学ぶ」 (筑摩書房) ポール・ゴードリン 「英文レター・E−メール・FAX」 (高橋書店) T.J.フィチキデス 「Common Mistakes in English」 (朝日イブニングニュース社) 【評価方法】 各種演習の成績* 60点、および総合評価(参画度、理解度、積極性など) 40点の合計点 により評価する。評価は、グレード方式(AA,A,B,C,D)とする。 * 授業の理解度、ケースに応じた状況理解(英語的発想やアプローチ)、 英語表現の適切さ(簡潔性、明確性、正確性など)、態度、表現などを評価する。 【前提受講科目】 なし。 6 マネジメント・スキル 共通基礎科目 佐久間 陽一郎 開講: 春学期 木曜 1時限 -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 マネジメントとして必要な能力を、知識とスキル、マネジメント・スタイル、コンピテンシー、価値観、動機 として捕らえ(これを能力の氷山モデルという)、それぞれが何かを理解する。その上で「キャリアプランシ ート」を用い、各自の現状レベルを把握し、それらをいかに伸ばすか、「セルフ・コーチング」の手法を学 ぶ。毎回宿題が出る。宿題を通した受講者との 個別コミュニケーション により、より深い理解を促す。 期末試験は、この講座で用いた教材で、自社に適した研修プログラムを設計してもらう。 【授業計画】 1. 能力の氷山モデル:本科目の時代背景とモデル導入 本科目の時代背景を「プロフェッショナル」をキーワードに概説し、「知識」「スキル」「マネジメ ント・スタイル」「コンピテンシー」「価値観」「動機」から構成される「能力の氷山モデル」を導 入する 2. 動機のプロファイリング:達成動機、親和動機、権力動機、回避動機 マクレランドらの研究による「社会的動機」をベースに、自分の動機がどのようなものである かを知る 3. 知識とスキルのプロファイリング:プロフェッショナル・レベルを目指して 知識を「組織固有知識」と「市場汎用知識」に分け、後者に属する知識をどのようなレベルで 持っているかを見極める。また、スキルの全体像を提示し、今持っているスキルの種類とレ ベルを知る。同時に、自分の「マネジメント・スタイル」を知り、改善点を明らかにする 4. 時間単価とビジョン:ビジョンを設定し、目標を設定する 現在の給与に基づく自分の「時間単価」を算出するとともに、自分の市場価値を知る。また、 将来の自分の「冗長な目標(長期ビジョン)」を設定する 5. 言語化スキル:すべてのスキルの基盤をなす ビジネス上、最も基本的で且つ身に付けるのが難しい「言語化スキル」の何たるかを知り、こ れを上達させる方法を考える 6. コミュニケーション・スキルとネゴシエーション・スキル:まずは聴くところから始まる 上記二つのスキルの他、リスニング・スキル、リーディング・スキルも学ぶ 7. 論理的思考力とグラフィック表現力:方法論を知るのは簡単、体得するのは難しい 知的リーダーに必須のスキルを習得する 8. イシュー分析とプロジェクト・マネジメント:マネジメントの必須スキル 輻輳するイシュー(経営課題)を構造化し、決断へと導く、経営者必須のスキルを学ぶ 7 -----------------------------------------------------------------------------------9. プレゼンテーション・スキル:誰でも身に付けることができる最も簡単なスキル プレゼンテーション・スキルは実は習得するのが容易なスキル。その意味は? 10. ミーティング・マネジメントとファシリテーション:組織効率・創造性を格段に上げる 異能集団のミーティングを巧みに操り、創造的な新しい知識を生む環境を整備するのがファ シリテーション、これからの時代に必須のスキルの真髄を知る 11. 上級のスキル群:コーチングとプロジェクト・セールス マネジメントの質を格段に上げるコーチング、大きなプロジェクトを売るためのスキルの二つ を学ぶ 12. ケース:「コア事業に集中すべきか、異分野に進出すべきか?」(本ケースは変更予定) これまでに学んできたスキルを総動員し(イシュー分析とファシリテーション・スキルを中心 に)、ケースに挑む。競争戦略を優先すべきか、リソース・ベースト・ビューを優先すべきか、 チームで結論を出し、プレゼンする 13. コンピテンシーのプロファイリング:自分の行動化能力を見極める マクレランドやスペンサーらによるコンピテンシーを学び、自分のコンピテンシーとそのレベ ルを特定する 14. コンピテンシーを伸ばす:セルフ・コーチングとしての施策の立て方 自分のビジョンを実現するために開発が必要なキー・コンピテンシーを特定し、これを如何に 伸ばせばよいか、そのコツを掴む 15. まとめ:「幸せな仕事人」になるために 最終試験「わが社の研修をデザインする」を行う。本科目の内容をおさらいし、どの程度身に 付けたかを確認するのに役立つ 【授業方法】 講義が中心であるが、毎回宿題が出され、そのやりとりが 個別コミュニケーション となり、理解を 促すようにデザインされている 【テキスト】 「競合に転じつつあるサプライヤーといかにつき合うべきか?」HBR Case Study ダイヤモンド社 【参考図書】 適宜紹介する 【評価の方法】 クラスへの参画姿勢・理解:30%程度、宿題 30%程度、期末試験:35 点程度、 クラスへの貢献ポイント:0∼10% 【その他】 受講者のバックグラウンド、興味により、内容を変更する場合がある 8 マーケティング原論 共通基礎科目 開講: 浪江 春学期 一公 土曜日 5時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 マーケティング全般の基礎知識の吸収を目的とした講義を行い、一連のマーケティングの重要コンセプト を学ぶ。 受講者各自の自社の現状の製品・体制を例に取り上げ、授業の各回で出される課題(宿題)の準備、発 表、議論を通じ、環境分析からマーケティング戦略の策定までのマーケティングコンセプトを実際に経験 する。 夏学期に生産財ビジネスを対象とした科目として「生産財マーケティング」があるが、同科目受講の前提 として、本科目を受講することを強く推薦する。(但し、必須ではない。) 【.授業計画】 マーケティングとは 環境分析 -マクロ環境分析 -顧客・市場分析 -競合分析 -自社分析 マーケティング戦略 -ターゲティング -ポジショニング -製品マネジメント -価格マネジメント -チャネルマネジメント -ブランド・マネジメント -コミュニケーション・マネジメント 【授業方法】 講義と授業の各回で出される課題(宿題)の発表と議論 【テキスト】 講義にて都度配布 【参考図書】 「コトラー マーケティングマネジメント」(Pearson Education Japan)、フィリップ・コトラー著 「MBA マーケティング」(グロービス・マネジメント・インスティチュート) 【評価方法】 課題・授業への貢献度(質問等)・期末試験 を総合的に評価 9 技術経営総論 共通基礎科目 開講: 清水 基夫 春学期 土曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業は顧客に価値を提供することで存在する。現代にあっては、殆ど全ての顧客価値は多様な資源を ニーズに合わせて変換する「技術変換」のプロセスによって実現され、産業社会における技術の役割は きわめて大きい。社会科学としての経営学では、こうした企業経営を外部から客観的に観察・分析して、 その背後にある共通的特性や法則性を抽象化して、良い経営とは何か、あるいは経営は如何にあるべ きかを追求する。工学技術が現在の存在を変化させることを目的とするのに対して、このように現在の 存在自体を所与としてこれに関する深い観察により背後の法則性を理解することが社会科学だけでは なく科学一般の目的である。 しかし、事業経営の実務家すなわち大小の企業の経営者、各種レベルのマネジャー、起業家などにと っては、抽象化した大きな視点からの理論的理解と同時に、より具体的な課題、とりわけ事業の中核で ある技術を未来へ向かって具体的に如何に取り扱うかがより直接的で大きな課題である。技術経営とは、 経営学の理論や知見に立脚しつつ、経営学において所与の存在として扱われがちな「技術」を未来への 時間軸上で変化する存在として理解し、技術の変化・発展を事業経営に具体的に組み込むことを目的と する。 本授業では、技術を実務基盤とする経営者・マネジャーを主な対象と想定して、技術経営の主要な要 素の概要を理解するとともに、技術経営を統合的に理解することを目的とする。 【授業計画】 1. 技術経営とは:企業経営と技術経営、技術経営の目的、企業における組織行動の統合などについ て基本事項を学ぶ。 2. 競争戦略の基礎知識(1):戦略的なマネジメント思考への導入として、バリューチェーン、業界構造 の分析などの競争戦略に関する基礎知識を学習する。 3. 競争戦略の基礎知識(2):組織の競争力、製品の競争力の分析などについて学習する。また、事例 学習の方法について説明する。 4. 事例演習(1):競争戦略的経営の事例について、学習とグループ討議を行う。 5. マネジメントの仕事:経営者・マネジャーの具体的な仕事とこれに必要な能力について考察する。 (思考と意思決定、組織を動かす実行力、基盤となる知識分野など) 6. 複雑性とマネジメント:経営者・マネジャーが直面するシステムの複雑性に関する考察とこれに対す る基本的な対処の考え方を学習する。 7. 技術経営の環境(1):マクロな経営環境としてのグローバリゼーションとネットワーク型の社会の特 質と、その中における企業行動の基本について学習する。 10 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------8. 技術経営の環境(2):競争的市場環境における商品開発、設計、生産等の分野に関する各種の技 術経営的トレンドについて学習する。 9. 事例演習(2):プラットフォーム型経営の事例について、学習とグループ討議を行う。 10. イノベーション戦略(1):事業とイノベーションのライフサイクル、プロダクトとプロセスのイノベーショ ンなどについて学習する。 11. 事例演習(3):イノベーション戦略の事例についての学習とグループ討議を行う。 12. イノベーション戦略(2):市場創造型イノベーション、知的資産と知的資源などについて、非価格競争 へのイノベーション等の視点から学習する。 13. 事例演習(4)と技術価値評価:市場創造型事業の事例についての学習とグループ討議を行う。また、 技術価値評価(技術資産への投資とリスク評価)について学習する。 14. 組織とその実践力(1):組織論とリーダシップ、日本型組織と技術経営等について学習する。 15. 組織とその実践力(2):ゲストスピーカーにより、IT と経営組織(予定)について学習する。 【授業方法】 パワーポイントによる講義と、演習(個人学習・グループ討議と発表)および質疑応答などによる。 【テキスト】 毎回参考資料を配布する。 【参考図書】 一般的な参考書について示す。個別の分野については授業の中で紹介する。 榊原清則「経営学入門(上・下)」日本経済新聞社 延岡健太郎「MOT[技術経営]入門」日本経済新聞社 J. B. バーニー「企業戦略論(上・中・下)」ダイヤモンド社 ジェフェリー・ムーア「ライフサイクル・イノベーション」翔泳社 【評価の方法】 授業出席、グループ学習等への参加態度、レポートなどにより総合的に評価する。 【その他】 11 イノベーション・マネジメント 共通基礎科目 開講: 清水 春学期 弘 土曜 3時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 「イノベーション」。この言葉ほど多くの場面で使われながら、言葉の意味が明確になっていない言葉 は少ないのではないか。発見発明、技術革新という意味から、社会的に大きな変化をもたらす変革まで、 実に多くの意味で使われている。経済学者のヨーゼフ・シュンペーターは、イノベーションの経済成長へ の影響を、発明を製品化し新たな価値を生み出すために、プロダクト、プロセス、マーケット、組織、資源 の5つの要素を「新結合」していくこと、それが従来の産業構造を変え新たな需要を作り出す「創造的破 壊」につながっていく。と提唱した。 新興国は人や資本が集まることで経済成長しているが、先進国は新たな需要を作れず低迷している。 新たな需要を作り出すイノベーションが、今ほど社会として求められていることはない。また、欧米キャッ チアップ型から、フロントランナー型に移行した日本企業にとって、この新たな価値を生み出すイノベーシ ョンがより重要になっている。 イノベーションは中堅・中小企業においても重要である。成熟化したといえども、参入障壁に守られた 多くの事業を持つ大企業に比べて、事業が限られる中堅・中小企業への市場環境の変化の影響は大き い。自社の限られた資源を効果的効率的に活用しながら、新しい価値を生み出していくイノベーションが、 自ら状況を打破するために不可欠である。 本講座では、イノベーションとそのマネジメントに関連する理論や方法論の講義を踏まえつつ、 ・ イノベーションを実現してきた企業事例を受講生でケーススタディすることで、イノベーションの5つの 「要素」、マネジメントするための「切り口」と「枠組み」の理解を深める。 とともに ・ 中小製造業・IT企業の事例紹介で実感を持ちつつ、課題検討として自社に当てはめ、 受講生が夫々が、自社にあったイノベーション・マネジメントに関連する考察の材料を持てるようにし、知 識だけではなく活用可能な道具として、今後の授業・仕事の中で拡げ深めていくベースを作ることを目指 す。 【授業計画】 1.イノベーションとは ・まずイノベーションの、経済・企業成長、産業革命、第二次大戦後の産業史、発明発見の技術・製品 化の過程などにおける、役割を説明する。 ・次に、イノベーションの理論的な背景として、ヨーゼフ・シュンペンター、ピーター・ドラッカー、 マイケル・ポーター、ジョン・ミンツバーグ、クレイトン・クリンテンセンなどの理論を紹介する。 ・その上で、シュンペーターの提唱するイノベーションの5つの要素の新結合を紹介する。 ・イノベーションの日本企業と中堅・中小企業へ意味なども踏まえつつ、本講座の目的と狙いを明確に 12 -------------------------------------------------------------------------------------し、講義、ケーススタディと課題検討によるカリキュラムを紹介する。 ・イノベーション・マネジメントを自社に当てはめるための課題検討として、「自社の事業・プロダクトの 歴史」を次回までの宿題として出題。 ※本講座の課題検討は、イノベーション・マネジメントに関する 検討フォーマット1枚を、授業の進捗にしたがって埋める形式。 2.イノベーションのマネジメント ・前回の授業で説明したイノベーションの要素を踏まえ、イノベーション・マネジメントの枠組み/切り口 を説明する。イノベーションの切り口は、後述するように「タイプ」、「俯瞰と起点」、「照準化」など、これ らをマネジメントするために企業が行うべき活動の枠組みを紹介する ・これは、前述の5つの理論を踏まえたイノベーションとそのマネジメントを体系的すすめるための重要 なポイントである。 ・これらにより、イノベーションの要素とマネジメントの枠組み/切り口を明確にすることで、本講座を通 じて学習する理論や方法論を知識のみでなく、活用可能な道具とする。 <イノベーションの5つの要素> 3. ケース:QB ハウスのイノベーションの5つの要素 ・受講者がイメージし易いケースとして、低価格な理容サービスで急成長している理容室チェーンの QB ハウスが、イノベーションの5つの要素をいかに新結合しているかを、受講者がチームに別れ議論 する。 ・課題検討:講義とケースを踏まえ、検討フォーマットに自社の事業・プロダクトのイノベーションの5つ の要素を記入。 ※チームは、なるべく異なる業界経験者の数名で構成し、事前にまとめたアイデアの説明・討議のうえ (60 分)、司会者が発表する(30 分)。様々な意見の出る会議を司会しまとめることは、イノベーシ ョン・マネジメントのスキルとして重要であり、それぞれが 2 回は司会・発表を担当するようにする。 4.講義 ・イノベーションの5つの要素であるプロダクト・プロセス・マーケット・資源・組織について、消費財企業、 産業機械企業、IT企業の事例で説明する。特に、どのような視点が新しい要素なのかを、次のような 具体的な事例でイメージできるようにする。 - プロダクト(新規機軸、システム化) - プロセス(新規方式、起点、新規設備、プラットフォーム化) - マーケット(新規顧客セグメント、川上・川下・中抜き、エリア) - 資源(新規科学原理・新機軸技術、技能多能化・高度化、新規資源(IT/金融など)、新規仕入先) - 組織(組織形態、事業基盤) ・これらにより、自社がどのような新しい要素に取り組むことがが出来るかを構想してみる。 ・次回のケーススタディに向け、ケースを読みアイデアをまとめることが、宿題となる。 13 -------------------------------------------------------------------------------------<イノベーションの俯瞰と起点:業界バリューチェーン・アーキテクチャー> 5.講義 ・日本企業はモノづくりには強いが、コトづくりは弱いと言われる。これらは定まったプロダクトの機能 強化や品質改善は強いが、異種プレイヤーも含めて業界全体を俯瞰した上で、自社の位置つけを再 考し、モノ・コト価値を実現することが弱い。と、言い換えることができる。 ・業界の事業構造(業界バリューチェーン(価値連鎖))や製品構成(アーキテクチャー)の中 で、自社の領域選択が重要である。これを紹介する。 ・製品アーキテクチャーを活かす中小企業・IT企業の事例(部品モジュール企業、ITバリューチェーン 企業)の紹介。 6.ケース:アップル社の iPod:業界バリューチェーン全体での新たな価値創出と技術に依存しない プロダクトイノベーション ・アップル社の iPod は、このモノ・コト作りの典型的な成功例といえる。ケースを事例に、何がポイント であったかを議論し、自社の機会を考える上での視点を広げる。 7.ケース:ヤマト:宅急便としての新サービスの創出とプロダクトイノベーション ・iPod が楽曲の購入配信と購入・視聴端末による、メーカー的な業界・プロダクト構成のバリュー チェーンによる価値創造であるのに対し、ヤマトの宅急便事業は消費者からの受託・在庫・輸配送な ど、サービス業的な業界・機能のバリューチェーンからの価値創造といえる。ケースを事例に、何がポ イントであったかを議論し、自社の機会を考える上での視点を広げる。 ・課題検討:講義とケースを踏まえ自社の業界・プロダクト構成・機能バリューチェーンの検討フォーマ ットの記入。 <イノベーションの俯瞰と起点:技術・顧客起点とチェーンリンクモデル> 8.講義 ・イノベーションのためには、何を発端として結合していくか、イノベーションの起点をうまく活用する必 要がある。技術と顧客が起点として重要である。この技術と顧客起点のイノベーションのあり方を、対 象の技術、市場・顧客特性の違いなどから解説する。 ・また新結合を早く大きな価値つなげるには、技術にしろ顧客にしろ一方向ではなく、双方向を起点に する必要がある(チェーンリンクド)。そのためには、それを実現する事業基盤を必要になる。歴史のあ る事業であれば、その歴史の中で事業基盤は築かれているが、新しい領域では意図して構築するこ とが大切である。 ・さらに技術と顧客起点を活かす中小製造業・IT 企業の事例(プレス・板金、IT企業)を紹介。 ・次回のケーススタディに向け、ケースを読みアイデアをまとめることが、宿題となる。 9.ケース: 液晶技術を活かした技術起点での成長とそのTV事業でのチェーンリンク化 ・技術起点からチェーンリンクを実現した事例として、シャープの液晶・TV事業のケーススタディを行な う。 14 -------------------------------------------------------------------------------------・次回もケーススタディであり、ケーススタディに向け、ケースを読みアイデアをまとめることが、宿題と なる。 10.ケース:キーエンス:リードユーザーマーケティングでの開発と顧客接点を生かした拡販 ・キーエンスはセンサー事業に特化した日本屈指の高収益企業である。その事業は、まざに顧客起点 のイノベーションを体現した事業といえる。キーエンスをケーススタディすることで、顧客起点のイノベ ーションの特徴を理解する。 ・課題検討:講義とケースを踏まえ、検討フォーマットの自社の技術起点と顧客起点のイノベーション の例を記入。 <イノベーションのタイプ:持続・破壊的と改良・新機軸技術イノベーション> 11.講義 ・イノベーションは、コストや性能機能として他を圧倒する破壊的なものか、改善的持続的なものなの か、また、技術として改良的か新機軸技術なのかのタイプに区分することが出来る。中小企業は、資 源に制限があり革新性の高い新機軸技術を開発することは困難であるが、自社の技術を改良し、コス ト構造の優位性や意思決定の早さを活かし破壊的イノベーションを実現することは可能である。 ・この改良技術での破壊的イノベーションを実現している中小企業・IT企業の事例(プレス、不動産、IT ソフト)の事例を紹介する。 12.ケース: サムソン:破壊的イノベーションから持続イノベーションへの展開 ・サムソンもその初期においては、改良技術による破壊的イノベーションを行った企業と位置付けられ る。それをエリアへ展開しつつ、持続イノベーションで企業規模を拡大しいった。この過程をケーススタ ディする。 ・課題検討:講義とケースを踏まえ自社・競合の破壊的なイノベーションに関する例を検討フォーマット に記入。 <イノベーションの照準化:競争戦略とプロダクト・技術ポートフォリオ> 13.講義 ・イノベーションが如何に優れていても、顧客に受け入られ、競争に勝たなければ意味がない。そのた めの競争戦略と照準化の方法としてポーフォリオを理解する。競争戦略の典型例は、マイケル・ポー ターのポジショニング論と、ジェイ・バーニーのコアコンピタンス論が典型である。これらを、イノベーシ ョン・マネジメントといかに関連付けるか。を説明する。 ・また、そのためにプロダクトと技術のポートフォリオがどう位置づけられるかを紹介する。 ※これは通常、経営戦略論、技術戦略論の範疇であり、本講座ではその関連を述べるに留める。 14.ケース:花王:従来の洗濯洗剤の概念を変えたプロダクトポジショニングと技術 ・花王のアタックの開発は、プロダクトポートフォリオ・ポジショニング論と技術ポートフォリオ・コアコン ピタンス論のミックスされた優れた事例といえる。この事例をケーススタディする。 15 -------------------------------------------------------------------------------------・課題検討:自社のプロダクトと技術のポートフォリオ(オプション) <イノベーション・マネジメントの要素/枠組みと切り口を再確認> 15.まとめ ・ケーススタディで討議した内容を振り返り、イノベーション・マネジメントの要素/枠組みと切り口を再 確認する。 ・課題検討:これまでの講義内容を含め、検討フォーマットを完成する。 【授業方法】 講義(8 回)、チームに分かれてのケーススタディ(7 回)と、宿題での課題検討で進める。なお、課題 検討は負担を勘案し、各回とも講義・ケース内容を復習し、自社に当てはめて記入するものとして、 講義を通じて1枚の検討フォーマットを作成する程度とする。 【テキスト】 各回ごとにパワーポイント形式のテキストを配布し、講義は配布テキストにそって進める 【参考図書】 適宜紹介する 【評価の方法】 クラスへの参画姿勢・理解:55%、宿題 45%、貢献(付加的):0∼10% 16 実践的統計解析基礎 共通基礎科目 開講: 正道寺 勉 春学期 土曜(隔週) 4時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 統計解析の目的は、データから得られる情報を最大限に引き出すことである。本講義では、データの持 っている情報を引き出すための各種手法について学び、品質管理への応用についても学ぶ。品質管理 を実践するためには、「ばらつき」の概念(分布の概念)を理解する必要があるが、統計学の知識を持っ ていない初学者にとっても分かりやすい講義を心掛ける。 本講義では、統計の理論的な背景を学んだ後に Excel を用いて以下に述べる具体的な手法について 学ぶ。また、Excel を用いることにより、面倒かつ複雑な計算をすることなくデータから効率的に情報を引 き出す手法を学び、得られた結果のグラフ化を通してその結果をどのように解釈すべきかを受講生の皆 さんと議論することによって、統計解析の理解を深めていきたい。 【授業計画】 1.授業全般概説と基礎統計量 2. データのまとめ方と分布 母集団を推測する統計解析 母集団を推測するデータの求め方 分布と散らばりの尺度 計量値に関する分布と計数値に関する分布 確率の考え方 3. 計量値の検定と推定 サンプルデータによる母集団の推測 母分散、母平均の検定と推定 信頼区間のためのサンプルサイズ決定方法 4. 分散分析 分散分析とは 分散分析の解析手順 分散分析の種類 Excel「分析ツール」による分散分析手順 5. 相関と回帰 相関・回帰とは 散布図とその作成手順 相関関数について 単回帰分析とその手順 17 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------6. 重回帰分析 解析手順 回帰式の推定 回帰式の有意性検討 回帰係数の有意性検討 Excel「分析ツール」による解析手順 7. 品質管理と統計的方法 8.授業全体のまとめ 【授業方法】 講義及び演習を中心に進めるが、受講生はそれぞれ簡単な研究ケース(あるいは会社で解決し たいテーマ)を想定して講義に出席し、講義の進行に合わせてどの手法が利用できるかを常に考え ることにより、自らの理解度を高めること。講義では、Excel を使った演習を行うことがあるので、PC を持参することが望ましい。また,関数電卓(統計計算機能がついている機種)も持参することが望 ましい。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材を中心に授業を行う。 【参考図書】 吉田耕作,「経営のための直感的統計学」,日経BP社刊(2005). 鐵 健司,「新版 品質管理のための統計的方法入門」,日科技連出版社(2000). 【評価の方法】 授業参画態度、期末試験またはレポートの評価を総合し、5段階評価(AA,A,B,C,D)を行う。 各要素のウエイト付けは、原則として授業参画態度 40%、期末試験またはレポート結果 60%とす る。 18 ネットワーク型事業活動論 共通基礎科目 開講: 小田 恭市 春学期 土曜 4時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 言うまでもなく、中小企業は、大企業に比べて、資本、人材、技術などの経営資源が脆弱であり、外部 の資金、人材、技術など多様な外部資源を如何に取り込んだネットワークによる技術経営を行うかが大 きな課題となっている。とくに、新規創業企業においては、外部とのネットワーク形成は重要課題となって いる。 本科目では、まず、ネットワークの構造と形成のメカニズムを踏まえ、人脈形成、産業クラスター、異業 種交流、産学官民連携、などに関する基礎的知識を習得する。次に、それらネットワーク事業活動を戦 略的に進めている先進的中小企業のケーススタディを踏また実践的なネットワーク型事業に関する演習 によって、中小企業の技術経営におけるネットワーク型事業に関するノウハウを身に付けることを目的と している 【授業計画】 1. 中小企業技術経営におけるネットワークの必要性 ・中小企業技術経営における経営資源の脆弱性と外部資源利用の必要性 2. 垂直的連携と水平的連携 ・中小企業における垂直的連携と水平的連携のメリットとデメリット 3. ネットワーク形成のメカニズム ・垂直的連携と水平的連携におけるネットワーク形成のメカニズム ・中小企業における水平的連携による事業活動形成 4. 院生による垂直的連携と水平的連携に関する討議 ・「薄型テレビ」における垂直的連携と水平的連携モデル ・中小企業の「薄型テレビ」分野市場への参入シナリオ 5. 集積と産業クラスター ・集積論(アルフレッド・ウェバー)と産業クラスター論(マイケル・ポーター) ・中小企業の事業活動における集積論、産業クラスター論の適用の可能性と課題 6.ゲストスピーカーによる講義(北イタリアの企業ネットワーク詳しい講師) ・中小企業間の水平的連携が進んでいる北イタリア地域におけるネットワーク構造 7.院生による発表と討議 ・5,6の講義を踏まえたレポートの作成、発表と討議 8.産学官民のネットワーク ・ネットワーク連携の進め方(ニーズ主導、シーズ主導) ・中小企業におけるニーズ主導による産学官民のネットワーク形成 19 -------------------------------------------------------------------------------------9.ゲストスピーカーによる講義(産学官民の連携による新製品、新技術開発事例) ・産学官民の連携による新製品、新技術開発に成功した中小企業経営者による講義 10.院生による発表と討議 ・8,9の講義を踏まえたレポートの作成、発表と討議 11.異業種交流のネットワーク構造 ・異業種交流活動の特徴と課題 ・異業種交流組織などをベースに共同受注開拓、新製品開発などを展開する手法や課題 12.ゲストスピーカー(異業種交流を進めている中小企業経営者) ・異業種交流を積極的に進めている中小企業の事例 ・異業種交流に関する期待、さらに共同受注、新製品開発などの新事業手法 13.院生による発表と討議 ・11、12 の講義を踏まえたレポートの作成、発表と討議 14.院生におけるネットワーク型事業活動の実践 ・院生の自社におけるネットワーク型事業活動の必要性と可能性、効用性 15.総括 ・1∼14までの事業のまとめ 【授業方法】 理論的な講義と事例を中心とした演習を中心に進めることを基本とする。 具体的には、特定テーマに対して「講義(ゲストスピーカーも含め)」、「レポート作成」、「発表・討議」 の3つを一組とする。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材(説明資料)を中心に授業を行う。 【参考図書】 「ネットワーク戦略論」(ハーバードビジネスレビューブックス)<ダイヤモンド社>2,310 円 「新ネットワーク思考」<NHK 出版>1,900 円 【評価の方法】 授業参画態度(発言内容)、提出レポート内容などで総合的に判断する。 【その他】 受講生は春学期の『新事業創造論』、秋学期の『実践的顧客開拓論』を履修することが望ましい。 ゲストスピーカーの都合で授業計画が変更されることもある。 20 成果主義とコンピテンシー 共通基礎科目 開講: 田中 滋 夏学期 月曜 1∼2時限 -----------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業経営者、また部下を管理・監督するマネジャーにとって、優秀な人材を確保し、育成することは、 今後ますます重要なテーマになって行くものと思われる。 人材確保・育成のマネジメント手法として、基本になるものが「成果主義」と「コンピテンシー」であり、 本講義では演習を重視しつつ、このふたつの手法を実務で活用できるレベルまで習得することを目指 す。 【授業計画】 1. 人を使う、人を育てる −人材マネジメントの2つの目的− 人を使う=業績マネジメントとは何か 人を育てる=キャリア・マネジメントとは何か 講義で聞きたいこと、知りたいことは? 今まで、「人」の問題で悩んだことはあるか? 2. 成果主義とは何か 人を使う=仕事=成果を出してもらうこと 成果を評価しそれに報いること=成果主義 どういう成果が求められるのか=成果責任 演習:成果責任の分析 3. 業績マネジメントの仕組み 業績マネジメントサイクルとは 業績評価のポイント 成果責任の目標化 バランスト・スコアカード 演習:目標設定と達成度評価 4. 報酬システムの仕組み 成果に対する報酬 成果の測定 成果の測定に必要なものさし=ジョブサイズ 演習:ジョブサイズの測定 21 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------5. 報酬システムの変化 年功賃金崩壊の背景 賃金の考え方=日本企業の特殊性 賃金の市場水準 給与と賞与を活用する方法 6. アジアへの進出と人材マネジメント(ゲストスピーカー) アジアで人気のない日本企業 アジアでキャリアの踏み台に使われる日本企業 アジアで人材獲得に成功している日本企業 討議:アジアで活躍する人事担当者との討議 7. 人材育成 終身雇用・年功序列の崩壊 キャリアは会社が決めるのか、自己選択なのか 少子高齢化時代の仕事とキャリア 女性・高齢者の活用 ワークライフバランスの実現 8. キャリアマネジメントの仕組み 能力診断=人の能力をとらえる 能力開発 選抜と登用 演習:能力診断テスト実施 9. コンピテンシーを理解する 能力と成果 人の能力をどうとらえるのか=コンピテンシー理論 コンピテンシー・モデル(=能力評価基準) 演習:能力の自己分析 10. コンピテンシーの診断 演習:ビデオの事例診断 演習:診断インタビューの実地演習 演習:マネジメントスタイル 360 度評価実施 11. コンピテンシーとマネジメントスタイル リーダーの能力がどう会社を変えるか マネジメントスタイルをどう強化するか 演習:マネジメントスタイルの自己分析 22 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------12. 成功する採用(ゲストスピーカー) 採用選抜手法=コンピテンシーモデルと採用面接 演習:採用面接の実地演習 討議:最前線で活躍する採用担当者との討議 13. 納得される評価 人事評価の仕組み=業績評価と能力評価 人事評価の目的=報酬決定と能力開発 人事評価の手法 演習:評価面接(ビデオの事例演習) 14. 効果のあがる人材教育 人材教育の仕組み=職務スキルとコンピテンシー 人材教育の目的=プロの養成とリーダーシップ開発 人材教育の手法=伝承、座学、ハードシップ、コーチング 15. 期末テスト 【授業方法】 講義、演習を中心に進める。 また最前線で活躍中のゲストスピーカーの出講を予定(2 回)。 【テキスト】 主に、講師が毎回配布する教材、およびウェブ上の診断テストを使用する。 他にテキストとして、下記を使用する。 テキスト1.「成長する組織をつくる目標管理」川野正裕著 労務行政刊 テキスト2.「成果主義人事・給与制度はこう作る」太田正孝著 中央経済社刊 テキスト3.「コンピテンシー・ブックレット」D.マクレランド他著 ヘイグループ刊 テキスト4.「正しいコンピテンシーの使い方」田中滋他著 PHP 研究所刊 【参考図書】 「勝ち組企業の成果主義」柳下公一著 日本経済新聞社刊 「EQ リーダーシップ」ダニエル・ゴールマン他著 日本経済新聞社刊 【評価の方法】 授業参画態度、期末試験結果で総合的に判断する。 ウエイト付けは原則、授業参画態度40%、期末試験60%とする。 23 管理会計基礎 共通基礎科目 開講: 宇野 夏学期 永紘 火曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業経営者、とりわけ財務最高責任者(CFO)が実践すべき管理会計(経営会計)的手法を学ぶ講座。 演習、事例研究を重視する。 財務会計の概念を重視しつつも、その限界、歪みを理解し、「財務利益」にかわる管理会計的概念、と りわけ「経済(的)利益」を学習し、この利益を用いた経営指標に着目しつつ、事業計画、予算編成、キャッ シュフロー計画、利益計画を策定するために必要な各種の管理(経営)会計手法を学習する。 企業、事業の将来動向を予測・把握することの重要性に鑑み、具体的なシミュレーション手法を取り上 げる。 【授業計画】 1.授業全般概説、管理(経営)会計について • 管理会計と財務会計の違い • 管理の目的と対象範囲、企業内での使われ方 • 管理会計の経営的意味合い 2.財務諸表について • 財務会計の限界、歪みと管理会計的対応方法 • 財務利益、経済利益の違い • 色々な経済利益の色々とその経営的意味合い 3.企業数字の捉え方(財務分析技法の確認) • 企業の体型を見る • 企業の栄養状態を見る • 企業の活力を見る • 企業の生命力、「頭脳力」を見る 4.利益とキャッシュフローについて • その違い、会計的意味合いと経営的意味合い • 「キャッシュフロー経営」とその限界、問題点 • 「フリーキャッシュフロー」の意味合いとは 5.原価計算(その1) • 原価計算の基礎 • 全部原価計算(財務会計上の原価計算)と部分原価計算 • 直接原価計算 • スループット原価計算 24 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------6.原価計算(その2) 活動基準原価計算(ABC) ABCの経営的活用と活動基準経営(ABM) 7.CVP 分析と限界利益 変動費、固定費の違い、固変分解の基礎 損益分岐点分析と限界利益の活用 8.特殊原価概念について 特殊原価概念 機会原価、埋没原価など 9.投資・事業の採算性分析(その1) 貨幣の時間価値、現在価値・将来価値、割引率 正味現在価値(Net Present Value, NPV) と Internal Rate of Return, IRR)による採算性分 析 10.投資・事業の採算性分析(その2) 正味現在価値法(NPV法)、 IRR(内部利益率)法 NPV法、IRR法の限界とその対策 11. 企業価値経営(VBM)概論 企業価値とは 企業価値の算定方法 時価純資産方式とフリーキャッシュ法 12. 企業価値経営(VBM)のあり方 VBMの必要性と企業経営のあり方 13. VBM(企業実践のための経営指標概説 従来型指標 キャッシュフロー型指標 経済利益型指標 14. 中堅・中小企業における VBM の実践 VBM 指標の選び方・実践上の留意点 企業経営上の意味合い 15. 授業総括 25 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 講義、演習を中心に進めるが、受講生はそれぞれ簡単な研究ケースを想定して自らの理解度をつど 確認してゆく。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材を中心に授業を行う。 【参考図書】 「実践 管理会計と企業価値経営」 宇野永紘著 三省堂刊 【評価の方法】 出席状況、授業参画態度、期末試験結果で総合的に判断する。判断要素のウエイト付けは原則、、 授業参画態度40%、期末試験60%とする。 【その他】 受講生は春学期に『会計の基礎理論』を履修することが望ましい。 26 財務会計基礎 共通基礎科目 開講: 近江 正幸 夏学期 木曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 財務会計とは、企業の外部利害関係者の意思決定を支援するために有用な会計情報を提供する会 計である。財務会計では情報の信頼性や他企業との比較可能性が重視され、定型的で客観的な情報 が要求される。そのため、現在の財務会計は、企業外部の人々が理解でき、信頼できるものとするため に複式簿記という記録システムを基礎に、会計基準によって会計処理のルールや会計情報の伝達ルー ルを定め、また財務会計が提供する会計情報の信頼性を担保する目的で第三者による監査が要求され ている。 そこで本講では、現在の日本の会計基準に基づく財務会計の特質の説明に加え、財務諸表監査につ いても触れ、さらに春学期に開講する「会計の基礎理論」で勉強した商業簿記につづき、工業簿記につ いても解説し、演習をする。 財務会計は、現在大きく変革されようとしている。変革のきっかけは、世界の国々でバラバラに設定し ていた財務会計の基準を、共通のモノサシとして国際財務報告基準(IFRS)という形で構築し、この標準 を採用しようとする動きが国際世界において急激に進展したことによる。IFRS の採用により投資家は世 界中の企業の財務諸表を比較・分析しやすくなり、企業は、世界で活動する資金を集めやすくなる。 しかしながら IFRS の採用は良いことばかりではない。IFRS は現在の日本の財務会計の基準とは、根 本的に異なる部分も多く、実際に IFRS に移行する際には、相当な混乱が危惧される。 そこで本講では、日本の現在の財務会計基準の特質を理論的に解説した上で、この考え方に対し、新 しい世界基準である IFRS が、どのように異なるのかを明確にし、来るべき財務会計の姿を説明する。 会計分野の勉強や実務経験のない院生は、春学期に開講される「会計の基礎理論」を履修した後に、 この科目を履修すると、より会計リテラシーを高めることができる。 授業は次の四つに分かれる。 Ⅰ 現在の財務会計理論の特質 Ⅱ 国際財務報告基準(IFRS)がわが国の財務会計に与える影響 Ⅲ 財務諸表監査の必要性と性格 Ⅳ メーカーに必要な工業簿記の基礎 【授業計画】 Ⅰ 現在の財務会計理論の特質 1. 資産に関する会計理論 2. 負債と純財産に関する会計理論 3. 費用・収益の認識基準と測定基準、費用・収益対応の原則 27 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------4. 財務諸表の表示に関する特徴 Ⅱ 国際財務報告基準(IFRS)がわが国の財務会計に与える影響 5. IFRS に準拠した財務諸表の構成:日本基準における財務諸表との差異 6. 資産に関する IFRS の特徴 7. 負債に関する IFRS の特徴 8. 収益・費用に関する IFRS の特徴 Ⅲ 財務諸表監査の必要性と性格 9. 財務会計情報の検証方法(財務諸表監査の必要性と機能) 10. 財務諸表監査の性格(財務諸表監査の実施方法と限界) Ⅳ 工業簿記の基礎 11. 工業簿記の特徴 12. 製造形態の違いと工業簿記の関係 13. 工業簿記の記帳練習① 14. 工業簿記の記帳練習② 15. 総まとめ 【授業方法】 授業は講義形式を中心とする。また授業の復習をかねたミニテストを数回実施する予定である。 【テキスト】 特定のテキストは使用せず、毎回レジュメを配布する。 【参考図書】 財務会計および IFRS 関連の参考図書については、最新のものを授業の過程で必要に応じ紹介する。 【評価方法】 ミニテストの成績 60%、授業参画態度 20%、リポート 10%、その他 10% 28 中小企業ファイナンス論 共通基礎科目 開講: 平野 秀輔 秋学期 木曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 中小企業において、その資金調達は極めて重要な手続きであり、その巧拙は企業経営の動向を左右 するはおろか、存続の可否にまで影響するものである。本講座は中小企業の資金調達について、基礎 的な法律関係を整理しながら解説し、具体的なその方法について紹介し、さらには成功事例・失敗事例 等を自らの公認会計士及び税理士として関与した経験をも含めて紹介し、それぞれの理解を深めること を目的としている。 【授業計画】 1 本講座の概要 2 直接金融と間接金融、債権及び抵当権 3 借入に関する諸手続き 4 中小企業に対する制度融資 5 株式発行に関する諸手続き 6 中小企業における直接金融 7 ディスカッション 8 ゲストスピーカーによる講演 【授業方法】 基本的に講義中心になるが、質疑応答の時間をなるべく採っていきたい。 【テキスト】 特に設定しない。 【評価の方法】 ディスカッション時の発言内容や受講時の理解度によって評価する。 【その他】 法令等の知識が不十分な受講者にも学習効果が出るように配慮してカリキュラムを作成してある。 よって民法や会社法の事前知識は不要である。 29 知的財産戦略 共通基礎科目 開講: 石丸 康平 秋学期 土曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 グローバル市場において、企業の競争優位と企業価値を高めるために、企業は知的財産戦略、事業 戦略及び研究開発戦略を三位一体にすることにより、技術経営力を強化することが必要であるところ、 知的財産戦略の立案並びに研究開発からその成果の事業化に至る一連の技術戦略活動において発生 する発明、ノウハウ、デザイン、データベースなどの成果物の出願等による確保・維持・管理を的確に行 い、その権利の有効な活用を行うための特許法をはじめとする各知的財産法の概要、知的財産の価値 評価、技術移転、契約、及び知的財産に関する紛争の予防と解決など企業経営に必要な知的財産マネ ジメントに欠くことができない具体的な知識とスキルを養成することを内容とする。 【授業計画】 1.知的財産とそれを巡る最近の状況について 知的財産を巡る最近の状況から、企業における知的財産戦略の必要性と課題について概観 2.特許概論1 研究開発から発明(考案)の創出、特にパテントマップについて 3.特許概論2 特許(実用新案登録)出願から権利確保について 4.特許概論 3 査定不服及び無効審判並びに特許訴訟について 5. 営業秘密の管理 不正競争防止法及び共同研究(委託)に関する独占禁止法上の指針等について 6.意匠概論 デザインの管理について 7.商標概論 商標の管理、特にネーミングについて 8.著作権概論 主としてソフトウエアの管理について 9.発明等の出願のための評価 主として出願(含、外国出願)の要否の判断について 10.明細書の書き方 明細書及びクレームの作成と解釈について 12.知的財産の価値評価 知的財産の活用における評価手法(含、ケーススタディー)について 30 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------13.知的財産権のライセンス1 具体的な知的財産のライセンス(ケーススタディー)について 14. 知的財産権のライセンス2 通常実施権、専用実施権などを含む契約(含、ケーススタディー)などについて 15.企業における知的財産戦略 具体的な知的財産戦略の構築(含、ケーススタディー)について 【授業方法】 特許庁及び文化庁が作成したテキスト並びにパワーポイントによる講義を主体とする。 【テキスト】 テキスト及びパワーポイントのプリントをテキストとする。 【参考図書】 新特許戦略ハンドブック 鮫島正洋編著 中央経済社(2006年) 知的財産マネージメント 二村隆章編著 商事法務(2005年) 企業経営に連携する知財部門の構築 田中義敏ら著 発明協会(2006年) AUTM技術移転実践マニュアル AUTM技術移転実践マニュアル翻訳編集委員会 東海大学出版会(2006年) 【評価方法】 授業参画態度、授業における発表、小テスト及び最終日に作成のレポートを総合的に評価する。 31 中小企業経営戦略原論 主幹科目(中小企業技術経営コース) 佐久間 陽一郎 開講: 春学期 月曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 中堅中小企業の経営の高度化を期し、マネジメントに関する体系的な知識を、戦略論と組織論を中心 とし、網羅的に学ぶ。毎回宿題が出る。宿題を通した受講者との 個別コミュニケーション により、より深 い理解を促す。硬直化した大企業でない、中堅中小企業であるからこそ、「戦略」によって高収益企業に 変身する余地が大きい。本科目では、新規事業ではなく、既存の本業の深耕にこそ成長機会があるとい う考えに立脚する。 【授業計画】 1. 経営と戦略の起源:知識マネジメントと言語化の重要性を中心に 経済学から経営学への発展の過程を知るとともに、戦略論の歴史を振り返る。そして企業経営 と「知識創造」とが同義であり、そのためには「言語化」が必要であることを強調する 2. 経営環境の変化と戦略のフレームワーク:既存事業戦略と新規事業戦略 現在の経営環境を俯瞰し、その上で戦略のフレームワークを提示、既存事業と新規事業の位 置付けを行う。本講座では、新規事業よりも既存事業の戦略に重点を置く 3. Who レベルの戦略:「我々はそもそも何者なのか?」を考える 中小企業を取り巻く経営環境を俯瞰し、その上で、ビジョン、価値連鎖、SBU(戦略事業単位) によって、自らの企業の定義づけを行う 4. Where レベルの戦略:「どこで戦うのか?」を考える 事業ポートフォリオ分析により、「選択と集中」の合理的な方法論を学ぶ 5. How レベルの戦略(1):「どうやって勝つか?」を考える マイケル・ポーターらによる競争戦略論の具体的方法論を学ぶ 6. How レベルの戦略(2):策定した戦略を検証する 策定した戦略に客観的合理性があるかどうかを、市場でのポジションとの相関で検証する方法 を学ぶ 7. ケース・スタディ(1):「ソレクトロン」 製造サービス業の大手ソレクトロン社のケースを用い、B2B ビジネスの成功要因と、日本企業 が一見得意と思われる同産業でなぜうまくいかないのかの真因を探る 8. 「アジアの世紀」の戦略を策定する:衰退する日本市場からの飛翔 衰退する日本市場で生き残るのは容易ではない。しかし確固たるコア・テクノロジーがあるなら、 中堅中小企業でも成長するアジア市場に進出することは可能だ。その背景と方法を探る 32 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------9.戦略論の現在と未来:戦略論は進化し続ける ポーターらによる競争戦略論の確立後も、バーニーらによるリソース・ベースト・ビュー、チャ ン・キムらによるブルーオーシャン戦略と、戦略論は進化し続けている。その軌跡と今後を占 う 10. 戦略思考力を磨く:特別課題研究「技術経営プロジェクト研究」の意義 卒業論文に相当する秋、冬学期に行われる特定課題研究の意義を示すとともに、去年の卒 業生を招き、自らの成果を発表してもらい、質疑応答を行う 11. 戦略を実現する組織をデザインする:組織は戦略に従うか? チャンドラーの「組織は戦略に従う」の公理を基に、組織設計の方法を学ぶ 12. 戦略を組織と職務に落とす:バランスト・スコア・カードと成果主義人事システム 策定された戦略は、最終的には個人個人の職務の中で実践される。バランスト・スコア・カー ドを用いた職務への戦略の落とし込みと、活力を引き出す成果主義人事制度の本質に迫る 13. ケース・スタディ(2):「コア事業に集中すべきか、異分野に進出すべきか」 以上学んできたことを総合的に用いるのに適したケースを用意、グループによるディスカッシ ョン、プレゼンテーションを通し、経営論に磨きをかける 14. 知識マネジメントと未来組織:先進的に、そして実践的に 知識のマネジメントは現代経営の最大のイシューの一つだが、日本では間違った方向に進 んでいる。本来の知識マネジメントのあり方と、極めて実践的な組織構造のありかたを議論 する 15. オーナーシップとコーポレートガバナンス:コーポレートガバナンスの中核は牽制機能 中堅・中小企業の根幹イシューである「会社は誰のものか?」を議論し、中堅・中小企業にお けるコーポレートガバナンスの本質に迫る 【授業方法】 講義が中心であるが、毎回宿題が出され、そのやりとりが 個別コミュニケーション となり、理 解を促すようにデザインされている 【テキスト】(以下、当方で用意する) 「ソレクトロン」HBR Case Study ダイヤモンド社 「コア事業に集中すべきか、異分野に進出すべきか」HBR Case Study ダイヤモンド社 【参考図書】 適宜紹介する 【評価の方法】 クラスへの参画姿勢・理解: 55%程度、 宿題: 25%程度 最終試験: 15%程度、 クラスへの貢献: 0∼10% 【その他】 受講者のバックグラウンド・興味により、内容を変更する場合がある 33 企業におけるリーダーシップ 主幹科目(中小企業技術経営コース) 山岡 斉 開講: 春学期 水曜 2時限 -----------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 技術経営は、技術をコア・コンピタンスとする企業が技術を戦略的に事業に活かし企業価値を高める 経営のあり方であるが、その成功はいずれの側面でも、経営者、社員のリーダーシップに大きく依存して いる。経営資源の中でも重要性を増しつつある人材力の中核をなすのは、リーダーシップである。当科 目では、現代経営論の基本概念である「マネジメント」コンセプトの理解に始まり、企業、個人の持つべき リーダーシップについて体系的に学ぶ。まず、企業のリーダーシップを形成する諸側面を考察し、特に今 後重要となる知識経営、コア・コンピタンス経営を紹介する。次に経営者、社員のリーダーシップのあり方 とその実践方法を、マネジメント、意思決定、問題解決、創造性の発揮などのさまざまな視点で論じると ともに、代表的なリーダーシップ論の概説も行う。講義に加えて、各受講生に対するリーダーシップ診断 や、ゲスト・スピーカーによる講演、事例研究、グループ討議、レポート作成なども行い、学習内容の定 着および応用力、実践力の涵養をはかる。 【授業計画】 1.マネジメントの使命、課題とリーダーシップ: 当科目の序論として、経営論の基本となる「マネジ メント」のコンセプトおよびマネジメントに必要なリーダーシップの重要性を学ぶ。 2.企業のリーダーシップの諸側面に関する考察: 企業としてのリーダーシップを発揮するため の諸要素をとりあげ、それぞれの主要なポイントを考察する。 3.知識経営とコア・コンピタンス経営: 今後の企業のリーダーシップの差別化につながる知識 経営および技術経営に重要な意味を持つコア・コンピタンス経営について学ぶ。 4.リーダーシップの本質とその構成要素: リーダーシップの体系的定義を試みた後、その構 成要素を事例も交えて整理し、それぞれに考察を加えその本質を探る。 5.リーダーシップのあり方と実践: 4.にて学んだリーダーシップを実践するための方法を、自立組 織、WHAT構築能力他のキーワードにより多角的に学ぶ。 6.代表的なリーダーシップ論: ともにリーダーシップ論の権威であるスティーブン・R・コヴィーの 「原則中心リーダーシップ」や、ダニエル・ゴールマンの「EQリーダーシップ」などの代表的なリー ダーシップ論を概観する。 7.戦略力と構想力を高める創造性: リーダーシップの源泉となる戦略力と構想力を高めるための 「創造性」について、情報収集、論理思考、イノベーション方法などを学ぶ。 8.グループ討議: トップ・マネジメント、ミドル・マネジメント、第一線リーダーに求められるリー ダーシップについて、テーマごとにチームに分かれて討議を行う。 9.グループ討議の続き: 上記討議の続きとチームによる発表を行い、全員で討議する。 34 -----------------------------------------------------------------------------------10.コーチングの技法: リーダーとして身につけるべき重要な能力であるコーチングについて、さ まざまな目的や状況を想定してその技法を修得する。 11.マネジメント・リーダーシップと意思決定: トップ・マネジメントおよび組織統括責任者の立場にあ って発揮すべきリーダーシップと、その重要な使命である意思決定、付随するコンフリクト・マネジメ ントなどについて学ぶ。また、二代目トップの継承方法についても考察する。 12.企業変革のためのリーダーシップ: 企業変革を成功裡に遂行するために踏むべきプロセス と重要なポイント、および経営者、マネジメントに求められるリーダーシップについて学ぶ。 13.ゲスト・スピーカーによる講演 「中小企業のマネジメント・リーダーシップ」: 中小企業のトップ マネジメントより、リーダーシップについての考え方、実践方法の講演を聴く。 14.レポート・プレゼンテーション: 当科目において学んだ知識の定着と応用力の涵養をはかる ため、各自がいかにリーダーシップを実践するかをレポートにまとめ(事前に提出)、プレゼンテー ションを行う。 15.レポート・プレゼンテーションの続きおよびクロージング: 上記プレゼンテーションの続きを行い、 また当科目のクロージングとしてのまとめを行う。 【授業方法】 パワーポイント資料による講義を中心とする。他に、ゲスト・スピーカーによる講演(1回)、レポート 提出と発表、グループ討議と発表なども行う。 【テキスト】 講師作成のパワーポイント資料を毎回配布する。 【参考図書】 P.F.ドラッカー 「チェンジリーダーの条件」 (ダイヤモンド社) スティーブン・R・コヴィー 「原則中心リーダーシップ」 (キングベアー出版) ダニエル・ゴールマン他 「EQリーダーシップ」 (日本経済新聞出版社) 【評価方法】 提出レポートの成績* 60点、および総合評価(参画度、理解度、積極性など) 40点の合計点 により評価する。評価は、グレード方式(AA,A,B,C,D)とする。 *授業の理解度、論旨の明快さ、内容の独自性、レポートとしての体裁・語句の正確性、プレゼン テーションなどを評価する。 【前提受講科目】 なし。 35 中小企業技術経営原論 主幹科目(中小企業技術経営コース) 開講: 佐久間 陽一郎 夏学期 金曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 従来の「下請け企業」的地位から脱却し、独自の技術(コア・テクノロジー)を基盤とした経営を実現する ための技術経営戦略手法(MOT)を学ぶ。MOT を理解するためには、経営戦略論は必須であり、春学期 の「中小企業経営戦略論原論」受講を前提とする。二回に一回宿題が出る。宿題を通した受講者との 個別コミュニケーション により、より深い理解を促す。MOT には多くの手法があり、自社の現状に即し た手法を採用する必要がある。そのためには「MOT の視座」を持つことが必須である。この講座は「原 論」とある通り、技術経営論の入門編である。より高度で、かつ、自社に即した技術経営を深堀りしたい 向きには、秋学期に「中小企業技術経営論応用」が用意されている。本講座「原論」での最終試験の結 果を「応用」で使うように、授業計画されている。 【授業計画】 1. 技術戦略論のフレームワーク:その起源と目指すもの 成長する会社と衰退する会社の違いから技術戦略の意義を問う 2. イノベーションと技術経営:イノベーションと技術経営の定義 経営の本質的な意義をマーケティングとイノベーションと捉え、イノベーションの中核に「技術 戦略論」を置くとともに、その起源であるシュンペーターを尋ねる 3. 技術経営に必要な基本概念: 技術の成熟度と技術の重要度 CTO(最高技術責任者)の役割を示すとともに、技術戦略論の基礎知識である①要素技術、 ②技術の成熟度、③技術の重要度の考え方を学ぶ 4. 技術イノベーション・マネジメント:技術イシューをいかに把握するか? 戦略論と比べ技術戦略論には特有の 難しさ がある。これを理解することが技術戦略論の 理解を促す。また技術課題を俯瞰的に捉えるための「技術イノベーション・マネジメント」のフ レームを学ぶ 5. MOTのツール(1):ホリスティックなツール 技術イシューをホリスティックに捉える各種ツールを紹介する。「シナリオ・プランニング」「イ ノベーションのジレンマ」を含む 6. MOTのツール(2):要素還元的なツール 前コマと対照的に、技術イシューを要素還元的に捉える各種ツールを紹介する。その中心 は「戦略的技術マネジメント手法」である 7. ケース・スタディ(1):「キーエンス」 日本を代表する超優良企業キーエンスをケースとして取り上げ、彼らのコア・コンピテンス(リ ソース・ベースト・ビュー)が何であるかを議論する 36 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------8. 技術価値の定量的評価:DCF 法と RO 法、その方法と長所・短所 最も合理的な技術価値の評価を可能にするディスカウント・キャッシュ・フロー法やリアル・オ プション法を紹介する 9. 技術戦略思考力を磨く:特別課題研究「技術経営プロジェクト研究」の意義と実例 卒業論文に相当する秋、冬学期に行われる特定課題研究の意義を示すとともに、技術経営 に関するテーマに取り組んだ卒業生を招き、自らの成果を発表してもらい、質疑応答を行う 10. イノベーションの組織(1):イノベーションを生むプロセスをデザインする シリコンバレーの最近の動向を紹介するとともに、研究開発をプロセスとして捉え、イノベー ションを生むプロセスを考える。特に中堅・中小企業に適した「特許生産計画」を紹介する 11. イノベーションの組織(2):イノベーティブな組織とナレッジ・マネジメント イノベーティブな組織の有り様を、組織構造の側面から解題する。また、ナレッジ・マネジメン トに適した新しい組織類型「公式ネットワーク」を学ぶ 12. イノベーションの組織(3):優秀な研究者のコンピテンシー 誰が研究者として優秀なのか、日本の現場では正しく捉えられていない。研究者の能力をコ ンピテンシーから捉える。また、俗に言われる「技術の目利き」とはどういうことなのかと解く 13. イノベーションの組織(4):イノベーティブな組織風土と不文律の分析 何がイノベーティブであることを阻害するのか、組織文化の視点で捉え、「不文律の分析」手 法により、活性化を促す手がかりを考える 14. ケース・スタディ(2):「日本の金型業界は生き残るか?」 技術経営コンサルタントとして日本の金型業界の構造問題の解決策を提示せよとの想定で、 問題を提示する。ケースはビデオで提示される。課題提示を受け、チームに分かれ討議、解 決策を案出、プレゼンする 15. まとめ: 「MOT」の視座を持つということ 前回のケースの解題をするとともに、本講座の総仕上げとして、「技術イノベーション・プロジ ェクトの推進プロセス」を学ぶ 【授業方法】 講義が中心であるが、二回に一回宿題が出され、そのやりとりが 個別コミュニケーション となり、理解を促すようにデザインされている 【テキスト】 「キーエンス」 HBR Case Study ダイヤモンド社 【参考図書】 クレイトン・クリステンセン他著「イノベーションへの解」(翔泳社) その他、適宜紹介する 【評価の方法】 クラスへの参画姿勢・理解:50%程度、宿題 30%程度、最終試験 15%程度、 クラスへの貢献:0∼10% 【その他】 受講者のバックグラウンド、興味により、内容を変更する場合がある 37 中小企業技術経営応用 主幹科目(中小企業技術経営コース) 開講: 清水 秋学期 弘 金曜 1時限 -------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業が成長するには、革新的な技術力、効率的なオペレーション力、顧客の問題解決力などに裏付け られた優れたプロダクト(サービス含む)で、顧客満足と競合差別化を図り、顧客の成長ともに、競合のシ ェアを奪いながら成長していく必要がある。 最近の大きな市場環境の変化によって、多くの企業が既存の市場成長の鈍化や新興国企業など新た な競合の出現、また新たな市場展開の遅れ、といった成長の岐路に直面している。これらは中堅・中小 企業にとっても大きな経営課題となっている。 中堅・中小企業は、歴史的に培ってきた自社の強みを磨き進化させ、顧客満足と競合差別化を継続し 勝ち残ってきている。しかしながら、手がける事業が少なく資源の制約が多いため、市場環境の変化に 対応しての成長の方向性の再考が容易でないことが多い。慎重に大胆に自社の成長方向性を定め、そ の核となるプロダクトや市場・顧客を定め、限られた資源を効果的・効率的に使って変化に対応すること が求められる。そのためには、自社の強み、特に中核となる技術、を新たに強化することも視野に入れ つつ、継続成長可能な企業になるため、新たな事業体制の構築を組織的に行なうことが必要になる。 中堅・中小企業と大企業とが決定的に違うことは、その意思決定の早さである。受講生のそれぞれが 改革の推進者として、正しい方向性への変化を正しいアプローチで進めていくことが出来れば、変化へ の対応も可能となる。 これらを適切に行うためには、 1. 自社の環境変化と顧客・競合の現状を知り、多くの可能性の中から成長方向性を定める。 2. 成長方向性の核となるプロダクトやプロセスを企画し、その実現のための課題と解決策を計画化す る。 3. 外部活用を含め全体最適を勘案した技術マネジメントと、 4. 全社と開発テーマのバランスを考えた組織設計で、 5. 意思決定と開発推進の障害を解消し、継続性のある事業を構築する。 の、5つのステップを推進する必要がある。 本講座では、これらに必要なフレームワーク(検討の枠組み)とツール(手法)を、講義、事例紹介と、 受講者の課題として自社分析の発表・討議、の3つのカリキュラムで学習する。 講義では、春学期の「中小企業経営戦略原論」、「イノベーション・マネジメント」、夏学期の「中小企業 技術経営原論」での講義内容をふまえ、検討済みの宿題を活用しつつ、5つのステップを各成果物とし て具体化し、実践的に活用できるレベルまで高めることを目的とする。 38 -------------------------------------------------------------------------------------事例紹介は、中堅・中小の部品・製造装置製造業、ソフト・システムインテグレーション企業、一般消費 財製造業の3つの企業例を紹介し、自社に近い業種の企業を参照することで、スムーズに自社分析に 取り組めるようにする。 自社分析では、この5つのステップを進める上で不可欠な検討の成果物を、一連のストーリーの検討 フォーマットとして提供する。フォーマットに沿って自社分析することで、今後も活用できるような検討事例 を、自ら作り上げることを狙いにする。秋学期に開始される特別課題検討の先行検討としても、本講座の 課題検討が有効に活用できることも目指す。 受講は、上記三つの講座の履修が前提となるが、未履修の学生も理解できるように説明する。 【授業計画】 第1回(講義):はじめー技術経営論原論から技術経営論応用へ 本講座の目的、5つのステップと成果物、カリキュラムと活用するツールの紹介を行なう。また。受講 生が改革の推進者として、それぞれの立場で力を発揮できるよう、経営者、技術統括幹部、開発リー ダー、組織管理者の立場での、本講座の意味合いを説明する。自社の事業の全体構成を確認し(事 業ポートフォリオ)、自社分析の対象となる事業を選択することが、次回までの課題となる。 ステップ 1: 自社の環境変化と顧客・競合の現状を知り、多くの可能性の中から成長方向性を定める。 第 2 回(講義):まず、自社の対象事業(自事業)はどんな政治・経済・社会・技術の環境変化や、顧客・供 給者・競合などの関係者の影響を受けているかを理解する。また自事業の特徴や、その成功要因と強 み(技術)、業界バリューチェーンでの位置づけなどの現状把握の上で、自事業のプロダクトと市場・顧 客としての成長可能性を吟味し、強み・弱み・機会・脅威から成長方向性を見出していく。この一連の検 討ステップと成果物を紹介する。この回で、講座を通じて自社分析に使用する検討フォーマットも配布す る。 第 3 回(事例紹介):次に、この検討ステップについて3社の企業例を紹介する。具体的事例を受講者全 員でディスカッションし、ケース・スタディすることで、検討のポイントを理解する。 第 4 回(自社分析発表・討議):そして、受講者の自社分析の結果の発表と、クラスでの討議。受講者の 所属企業についての検討事例をクラスで討議することで、より一層理解を深める。 ※ ステップ1∼5について、この3つのカリキュラムで授業を進める。 ステップ 2: 成長方向性の核となるプロダクトやプロセスを企画し、その実現のための課題と解決策を計 画化する。 第 5 回(講義):成長方向性を実現する核となる、自社の強みを活かしたプロダクトを企画する。どの顧客 のどんなニーズを満足させ、いかに競合に差別化するか、そのためのプロダクトの機能と決め手となる 39 -------------------------------------------------------------------------------------技術は何か。またそれをどんなチャネル・プロモーション・価格で、どのくらい売るのか。といったプロダク ト企画の一連の検討と成果物を紹介する。 第 6 回(講義):新規性の高いプロダクトや市場・顧客を対象にする場合、通常のプロダクト開発に加え、 マーケティング・販売、生産、技術サポート、さらには継続的な開発体制といった事業としての仕組みも 考える必要がある。このプロダクトと事業開発のための技術と事業の課題を明確にし、その解決策の計 画化と解決を、企画開発の各段階で適切に行なっていく。それをどのような役割分担・スケジュールで解 決するかを実行計画として立案する。この一連の検討ステップと成果物を紹介する。 第 7 回(事例紹介):この検討ステップについて3社の企業例を紹介。 第 8 回(自社分析発表・討議):自社分析結果の発表・討議。 ステップ 3: 外部活用を含め全体最適を勘案した技術マネジメント。 第 9 回(講義):技術は多くのプロダクト・事業に関連するため、一つのプロダクト開発案件の都合で、技 術資源の配分は決められない。対象プロダクトの顧客ニーズと機能の決め手となる技術を把握し、全社 の技術の中で、その技術がどんな重要度・強さと位置づけられるかを評価し、技術ポートフォリオを作成 する。そして技術の強化・簡素化と外部活用も含めた資源の再配分の検討を行う。この一連の検討ステ ップと成果物を紹介する。 第 10 回(事例紹介、自社分析発表・討議):この検討ステップの企業例の紹介と自社分析結果の発表・ 討議 ステップ 4: 全社と開発テーマのバランスを考えた組織設計。 第 11 回(講義):プロダクトと事業開発のために、どんなプロジェクト組織を設計すべきか。技術と同様に プロジェクト組織もまた、一つの案件では決められない。プロジェクト組織をいかに全社・事業部門の関 係で位置づけるか、効果的・効率的な技術・事業課題の解決のための責任・権限・専門性・マンパワー の配置や、企画・開発段階別のプロジェクト体制移行とコミュニケーション、利害対立の解消方法といっ た、全体に目配り気配りの行き届いた組織設計が必要である。この一連の検討ステップと成果物を紹介 する。 第 12 回(事例紹介、自社分析発表・討議):この検討ステップの企業例の紹介と自社分析結果の発表・ 討議 40 -------------------------------------------------------------------------------------ステップ 5: 意思決定と開発推進の障害を解消し、継続性のある事業を構築する。 第 13∼15 回(講義と自社分析発表・討議(適宜)):実際にいかにうまく企画・計画してもそれはいわゆる 絵に書いた餅 である。開発を実行し、プロダクトを市場投入し、それを継続し持続的に チャリンとなる (儲かる) ことが大切である。そのために、 ・ 意思決定と開発推進の障害の解決と変革のために打破すべき5つの壁をいかに突破するか ・ 持続的な成功のため成功要因とその実現のための事業基盤の構築 が必要であり、また ・これまでの講義内容を振り返り、経営者、技術統括幹部、開発リーダー、組織管理者の立場で、活用 すべき検討フレームワークとツールの違い ・ 意思決定のための課題の構造化(イシュー分析) など、実践の障害解決と持続成功のポイントと、講座で学んだことの理解を深めるためのまとめを行な う。 【授業方法】 講義(7 回)、事例紹介とディスカッション(4 回)と、自社分析・発表とディスカッション(4 回)の、3つ のカリキュラムで進める。なお、自社分析のための課題検討は 4 回想定しているが、負担を勘案し、 各回 2 時間程度の時間で検討できる内容を出題する。 【テキスト】 各回ごとにパワーポイント形式のテキストを配布し、講義は配布テキストにそって進める 【参考図書】 適宜紹介する 【評価の方法】 クラスへの参画姿勢・理解:55%、宿題 45%、貢献(付加的):0∼10% 41 実践的生産システム論 主幹科目(中小企業技術経営コース) 開講: 上原 健一 秋学期 金曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 生産システムは含む領域が広く、個々人が経験した範囲内だけで考えることは難しい。実践的生産シス テム戦略では、生産に関わったことのない初心者、生産に関する経験を有する者も含め、生産システムを構 成する基礎から解説し、「競争力」という視点から生産マネジメント体系を概観するとともに、自社の業務の 生産性向上を図る生産マネジメントという視点で分析する。そして、東アジア地域まで含めたものづくり状況 を踏まえて国内のものづくりの戦略について検討していく。 【授業計画】 1イントロダクション(受講生の自己紹介を含む) ・生産とは何か(生産システムについての概観、私の生産現場での経験) 2 生産システムの基礎(量産の流れ、生産プロセス分析) ・量産(受注∼生産∼納品)における活動 ・モノの流れの管理について(ライン生産、セル生産等の生産方法の分類と特徴) 3 生産システムの基礎(製品と工程の歴史分析) ・製品と工程の関係、製品のアーキテクチャー等について考える 4 競争力ファクターの管理(競争力要素、コスト・生産性) ・原価管理と生産性管理について考える 5 競争力ファクターの管理(コスト・工程管理) ・購買管理、外注管理について考える 6 競争力ファクターの管理(納期・工程管理) ・納期管理と生産統制等について考える 7 競争力ファクターの管理(品質管理) ・品質管理、失敗管理について考える 8 トピックス講義Ⅰ ・生産革新に関わる企業の例、もしくは生産システムに関するトピックスについての論文などの 紹介・解説などを予定。 9 経営資源の管理・改善(フレキシビリティ) ・国内での中小製造業の生産活動について考える ・生産のフレキシビリティについて考える 10 経営資源の管理・改善(人事・労務管理、設備管理) ・人事管理(人材育成)、設備管理等について考える ・中小企業における人材・労務管理の課題について考える 42 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------11 製品開発の管理と能力構築(研究開発、製品開発の管理) ・新製品生産(開発∼生産企画∼生産準備)における活動 ・中小企業における研究開発と製品開発管理について考える 12 日本の総合的生産システム ・中小企業における生産マネジメント ・グローバル競争環境と国内製造業との関係について 13 事例発表Ⅰと討論 14 事例発表Ⅱと討論 15 事例発表Ⅲとまとめ 【授業方法】 パワーポイントによる講義を主体とする。内容により、テーマを与えショートレポート発表を行い、 討論も行う。 【テキスト】 毎回講義に使用するパワーポイント資料を配布する。 【参考図書】 その都度、紹介します。 「トヨタ生産方式」大野耐一著、ダイヤモンド社。 【評価方法】 授業での討論への参加状況、課題図書を読んでのレポートと事例発表により総合的に 評価する。 評価の比率:授業での討論とショートレポート発表30%、レポート70% 【その他】 1∼2回、ゲストスピーカーを呼ぶか、生産システムについてのトピックスについての 講義を行う予定。 ゲストスピーカーは、受講生のバックグラウンドを考慮して検討する。 43 実践的顧客開拓論 主幹科目(中小企業技術経営コース) 開講: 小田 恭市 秋学期 土曜 3時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 我が国中小製造企業は、取引先企業の海外展開、従来製品の国内市場成熟などが進む中で、受注先 の多角化、自社製品の開発などの必要性が高まっている。そこでは、新規受注先を開拓するための受 注活動、開発した自社製品を売るための販売活動など顧客開拓に向けた営業活動(顧客開拓)が不可 欠である。 顧客開拓活動には、対象とする顧客特性、販売する技術・製品の特性を踏まえた、顧客開拓の基本戦略と ツール(手法)などの検討が必要となる。こうした顧客開拓に関する基礎知識を消費財、生産財、資本財別 に習得するとともに、特徴的な顧客開拓手法を進めて成功している中小企業のケーススタディを踏まえた戦 略的顧客開拓に関する演習によって、実践的なノウハウを身に付けることを目的としている。 【授業計画】 1.本講義の対象と顧客開拓に関わる基本的認識 ・本講義で対象とする範囲の明確 ・中小企業の技術経営における顧客開拓に関わる基本的認識事項の確認 2.顧客開拓のステージと事業活動 ・顧客を開拓するためのステージ別の戦略手順 ・顧客の明確化、顧客へのアクセス、顧客への情報提供 3.B to B、B to C における顧客開拓 ・開拓する顧客のタイプ分け(事業者<生産財、資本財>と消費者<消費財>) ・タイプ別の顧客開拓の特性 4.商社等の連携と生産・流通の新業態 ・中小企業における流通特性 ・顧客開拓における商社(代理店なども含め)との連携 5.生産財(大ロット)の顧客開拓手法 ・中小企業における自動車や IT 関連などの部品(大量生産)の顧客開拓の手法 6.生産財(小ロット)の顧客開拓手法 ・試作品や特注品などの部品(小ロット)の顧客開拓の手法 7.ゲストスピーカーによる講義 ・生産財部品(小ロット)の顧客開拓を進めている中小企業の成功事例 8.発表と討議 ・5、6、7回における生産財の講義を踏まえたレポート発表と討議 44 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------9.資本財の顧客開拓手法 ・中小企業における工作機械や省力機械等の顧客開拓の手法 10.ゲストスピーカーによる講義 ・資本財の顧客開拓を進めている中小企業の成功事例 11.発表と討議 ・9、10 回における生産財(大ロット)の講義を踏まえたレポート発表と討議 12.消費財の顧客開拓手法 ・中小企業における工作機械や省力機械等の顧客開拓の手法 13.ゲストスピーカーによる講義 ・消費財の顧客開拓を進めている中小企業の成功事例 14.院生における顧客開拓の実践 ・院生の自社における顧客開拓の必要性と可能性、効用性 15.総括 ・1∼14までの事業のまとめ 【授業方法】 理論的な講義と事例を中心とした演習を中心に進めることを基本とする。具体的には、特定テーマに 対して「講義(ゲストスピーカーも含め)」、「レポート作成」、「発表・討議」の3つを一組とする。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材(説明資料)を中心に授業を行う。 【参考図書】 「開拓型営業の戦略と技術」<同文館出版>1,700 円 「最強の営業力」(ハーバードビジネスレビューブックス)<ダイヤモンド社>2,310 円 【評価の方法】 授業参画態度(発言内容)、提出レポート内容などで総合的に判断する。 【その他】 受講生は春学期の『ネットワーク事業活動論』夏学期の『新事業創造論』を履修することが望ましい。 受講生のニーズを踏まえて、消費財、生産財、資本財のウエイトを変えることもあります。 また、ゲストスピーカーの都合で授業計画が変更されることもあります。 45 戦略実践のプログラムマネジメント 主幹科目(プロジェクトマネジメントコース) 開講: 清水 基夫 春学期 金曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 営利・非営利を問わず組織の経営は、常に顧客に対する新たな価値を創造し、提供することにより組 織の持続的発展を図る。こうした活動は、個々の目的や内容は、常にそれまでに実行したものとは異な り、また期間や使用する資源なども異なるため、1 回限りの独立した事業であるプロジェクトとして実行さ れるが、主として目的や実現対象の仕様が明確に定義されたケースでは、その実行プロセス計画を明確 化して効率的な実行を図る管理手法として「プロジェクトマネジメント」が普及している。しかし現代社会 の複雑化に伴い、社会インフラ建設、経営システム構築、新規商品開発など様々な分野で「多様な目 的・目標の解釈が可能で、実現対象が複雑で拡張性に富む課題」が増大している。プログラムとは、こう した複雑な課題解決のために複数のプロジェクトを有機的に結合した活動であって、要素プロジェクト群 を設計し、かつそれらの統合的なマネジメントを行うことにより複雑な課題に対処する。P2M プログラム マネジメントは、価値創造のための組織的な計画・管理手法として国内で開発されたもので、この分野に おけるその後の世界的な流れの形成に大きく影響を与えた。本授業では P2M プログラムマネジメントの 各マネジメント要素の基本的概念を説明すると同時に、事例検討などにより実践的な知識の習得を目指 す。 【授業計画】 1. 事業経営とプログラム:事業経営の中でのプログラムおよびプログラムマネジメントの 考え方を学ぶ。 2. プロジェクトとプロジェクトマネジメント:プログラムマネジメントの前提となるプロジェクトとそのマネジ メントの概要を整理する。 3. プログラムとプログラムマネジメント:プログラムによる価値創造、プログラムのライフ サイクルとガバナンス、プログラムの統合について学習する。 4. プログラム統合マネジメント(1):プログラムの共通観、プログラム統合マネジメントの構成要素およ びミッションプロファイリングについて 学習する。 5. プログラム統合マネジメント(2):プログラムのアーキテクチャーとデザインについて学習する。 6. 事例と演習(1):事例についての学習とグループ討議を行う。 7. プログラム統合マネジメント(3):プログラム戦略マネジメントについて学習する。 8. プログラム統合マネジメント(4):プログラム実行段階での統合マネジメントとアセスメントマネジメン トについて学習する。 9. 事例と演習(2):事例についての学習とグループ討議を行う。 10. マルチプロジェクト・マネジメント:プログラムマネジメントと密接な関係があるマルチプロジェクト・マ ネジメントについて学習する。 46 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------11. コミュニティマネジメントと組織の実践力:組織とコミュニティについて学習する。 12. 事例と演習(3):事例についての学習とグループ討議を行う。 13. 製造業におけるプログラムマネジメント:ゲストスピーカーにより P2M の製造業への適用について学 習する。 14. プログラムリスクマネジメント:複数のプロジェクトから構成され長期にわたるプログラムにおけるリス クに対するマネジメントについて学習する。 15. P2M 総括:全体総括、海外規格(PMI や PRINCE2 など)と比較した P2M の特徴等により、 日本的経営の視点から、P2M プログラムマネジメントついて学習する。 【授業方法】 パワーポイントによる講義と、演習(個人学習・グループ討議と発表)および質疑応答などによる。 【テキスト】 毎回参考資料を配布する。 【参考図書】 日本プロジェクトマネジメント協会企画「新版 P2M プロジェクト&プログラムマネジメント・標準ガイドブ ック」日本能率協会マネジメントセンター刊 【評価の方法】 授業出席、グループ学習等への参加態度、レポートなどにより総合的に評価する。 【その他】 47 実践的プロジェクトマネジメントの基本 主幹科目(プロジェクトマネジメントコース) 開講: 武富 為嗣 春学期 金曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 本授業は、プロジェクトの概念から、始まり、実際の業務において、プロジェクトを遂行する能力を身に つけることを目的とする。プロジェクトの開始から終了までの流れに沿って、プロジェクトマネジメントの基 本的な要素であるコスト、スケジュール、品質の管理を行うことが出来るようになることを目標に講義す る。各回とも実践的なミニケースにより、プロジェクトマネジャーとしての判断力を養い、基本的な動作が 出来るようになることを目指す。 【授業計画】 1. プロジェクトマネジメントとは? プロジェクトとは何かから始まり、プロジェクトマネジャーとしての必須項目の 範囲と概要を解説する 2. ステークホルダーマネジメント ステークホルダーとは何か?プロジェクトのタイプ、 プロジェクトにおける関係者 の意味を学習する 3. 契約の概念 プロジェクトにおける契約形態とその内容を学習する 4. 企業組織とプロジェクト プロジェクトを抱えている企業における組織形態を概説し、プロジェクトマネジャーの役割を 学習する 5. プロジェクト組織の構築 プロジェクト組織の構築方法とマネジメントについて学習する 6. 目標マネジメント プロジェクト範囲の定義、および品質、コスト、スケジュールの基本的なQCDの マネジメントを学習する 7. コストマネジメント コスト見積り、原価管理、ABC(活動基準原価)、製品のライフサイクルコスティング など、コスト全般の捕らえ方とマネジメントについて、学習する 8. 品質マネジメント 品質の捕らえ方、品質管理のプロセスと品質確保について学習する 9. 進捗管理 出来高によるプロジェクトの進捗管理(アーンド・バリュー・マネジメント)を 学習する 48 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------10. コミュニケーションマネジメント プロジェクトにおけるコミュニケーションの基本動作について学習する 11. 資源マネジメント プロジェクト資源の確保と調達管理、督促管理について学習する 12. リスクマネジメント(1) プロジェクトリスクの定義、把握の仕方、優先順位付け、について学習する 13. リスクマネジメント(2) リスクの評価方法、管理プロセスについて学習する 14. 変更管理と引き渡し プロジェクト遂行上の手順書、変更手続き、契約の沿ったb完了と引渡しについて 学習する 15. 最終試験 【授業方法】 パワーポイントによる授業を主体として、演習問題を入れて問題考察を深める 【テキスト】 授業配布のパワーポイント 【参考図書】 小原重信著「P2M入門」H&I社 小原重信編著「P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック」PHP 後藤正彦著「企業のリスク・コミュニケーション」 【評価方法】 期末試験1回、その他の授業内での演習や発表 【その他】 清水基夫教授の「戦略実践のプログラムマネジメント」とペア講義となっている。 49 改革推進プロジェクトマネジメント 主幹科目(プロジェクトマネジメントコース) 開講: 武富 為嗣 夏学期 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 本授業は、実践プロジェクトマネジメントの基礎を履修した人を対象として、企業の中において、企業 価値向上や業績向上を目指して、事業改革や企業改革を行う場合のアプローチと考慮すべき点を中心 に、戦略から、業務までを眺めて、改革プロジェクトの立案、進め方のアプローチ、捕らえるべき課題と実 世界で起きている現実の経営課題などを中心に話を進める。これにより、企業内において、課題の把握 の仕方から、改革プロジェクトの進め方までの全体像を把握し、改革推進のプロジェクトマネジャーとして の基本動作が出来るようになることを目指す。 【授業計画】 1. 事業と企業改革 改革推進プロジェクトの全体を説明する 2. 課題仮説の明確化とプロファイリング 課題のつかみ方、解決策の導き方、業務プロセスの把握の仕方について学習する 3. 戦略立案プロセス 戦略、ポートフォリオマネジメントについて学習する 4. 原価管理とキャッシュフロー 戦略とリンクした原価の把握の仕方について学習する 5. 投資評価(1) 投資評価の種類と計算について学習する 6. 投資評価(2) 投資評価の種類と計算について学習する(続き) 7. 量産、準量産、個別生産 量産品、準量産品、個別生産品別の生産計画の立て方、 MRP,BOMなどの管理方法について学習する 8. リアルタイム在庫管理 最近の在庫管理の方向について学習する 9. 販売効率化とチャネル戦略 店舗展開、チャネルの管理、効率化などについて学習する 10. 戦略的購買管理 外部支出を削減するための購買管理のあり方について学習する 11. 開発マネジメントの課題 研究開発の計画の立て方、効率的な運営について学習する 50 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------12. 不確実性への対処 生産や開発における不確実性への対処について、オプションを利用したアプローチを学習する 13. 情報マネジメントとKPI シェアード・サービスからASPなどのネットワークを利用した新しい組織形態と、経営としての 情報マネジメントのあり方について学習する 14. プロジェクトファイナンス プロジェクトそのものを担保とする投資について学習する 15. 価値提案 課題の把握と解決のための価値提案について学習し、今までの授業内容に沿って、 実際に各自が抱える課題を明確化し、課題提案の演習を行う 【授業方法】 パワーポイントによる授業を主体として、場合によっては演習問題を入れて問題考察を深める 【テキスト】 授業配布のパワーポイント 【参考図書】 小原重信著「P2M入門」H&I社 小原重信編著「P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック」PHP 【評価方法】 期末試験1回。あと、授業における演習や発表の内容で評価する 【そのほか】 清水基夫教授の「戦略実践のプログラムマネジメント」とペア講義となっている。 武富為継教授の「実践的プロジェクトマネジメントの基本」を受講していることを前提とする。 51 ソフトウェアプロジェクトマネジメント 主幹科目(プロジェクトマネジメントコース) 開講: 山岡 斉 夏学期 水曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業におけるITの利活用には、事業戦略、業務内容に対応した情報システムを開発、整備することが 不可欠である。それには、品質・コスト・納期を確実に管理し、サービスインを成功させるプロジェクト・マ ネジメントが重要な役割を果たす。しかし、ソフトウェア開発プロジェクトの管理技術は歴史が浅く、技術 の蓄積、定着は十分ではない。標準手法を確実に遂行することと、成功・失敗事例に学ぶことが成功へ の道である。当科目では、米国を中心に体系化が進み当分野の標準手法となっているPMBOK,日本 で開発されたP2Mをモデルに、ITプロジェクトの特質、品質・コスト・納期の管理手法、組織・体制の計画 と管理、リスクの認識と管理、有効なコミュニケーション方法などを学び、プロジェクト・マネジメントの基 本知識、実践知識を修得する。また、中小企業におけるソフトウェア開発の現状と課題についても認識を 深め、解決策を考える。さらに、ゲスト・スピーカーによる講演、成功・失敗事例研究やケーススタディ、レ ポート作成などにより、実践力の強化をはかる。 【授業計画】 1. プロジェクトとプロジェクト・マネジメント: 当科目の序論として、プロジェクト、ソフトウェア・プ ロジェクト、プロジェク・マネジメント(以後PMと略す)の定義、PMBOK,P2Mの紹介およびプロ ジェクト・マネジメント・プロセスとプロジェクト・マネジャーの役割の概説を行う。 2.ソフトウェア・プロジェクトとプロジェクト・マネジメント手法: ソフトウェア・プロジェクトの特徴を明ら かにした後、当分野の管理手法として現在最も完成度の高いPMBOKについて9つの知識エリ アなど、その概要を知る。 3.プロジェクト・マネジメントの環境と統合マネジメント: PM環境の諸側面を認識し、PMBOKの標 準プロセスに則リ、統合マネジメント・プロセスと留意すべきノウハウを学ぶ。 4.プロジェクトのスコープおよびタイム・マネジメント: PMBOKの標準プロセスに則リ、スコープお よびタイムのマネジメント・プロセスと留意すべきノウハウを学ぶ。 5.プロジェクトのコストおよび品質マネジメント: PMBOKの標準プロセスに則リ、コストおよび品質 のマネジメント・プロセスと留意すべきノウハウを学ぶ。 6.プロジェクトの人的資源およびコミュニケーションマネジメント: PMBOKの標準プロセスに則リ、 人的資源およびコミュニケーションのマネジメント・プロセスと留意すべきノウハウを学ぶ。 7.プロジェクトのリスクおよび調達マネジメント: PMBOKの標準プロセスに則って、リスクおよび調 達のマネジメント・プロセスと留意すべきノウハウを学ぶ。 8.グループ討議(1): PMプロセスと留意点を一通り学んだ段階で、プロジェクト・マネジメントの課 題を設定されたテーマごとにグループに分かれて討議を行い、結果を発表する。 52 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------9.プロジェクトの計画と実践: プロジェクトを成功させる基盤となるプロジェクトの計画方法、お よび実践にあたっての主要な管理のポイントを修得する。 10.プロジェクト・マネジャーとPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス): プロジェクトの成否を 握るPMのあり方、および最近注目を浴びるPMOの機能と効果的な運用について論じる。 11.プロジェクト・マネジメントにおける重要な意思決定: PMの過程で迫られる、契約、スケジュール、 システム、コスト、リスク、顧客との関係などの重要意思決定について考える。 12.プロジェクトの事例研究および中小企業におけるソフトウェア開発の課題: 多くのプロジェクト失敗 事例を参照しながら、その失敗原因を分析、学習することを通じて、プロジェクトの成功への秘訣 を導き出す。また、中小企業におけるソフトウェア開発の現状と課題も認識する。 13.ゲスト・スピーカーによる講演 「プロジェクト・マネジャーの育成」: 企業、ITベンダーともに喫緊 の課題であるPMの育成について、外部スピーカーより経験とノウハウを聴く。 14.グループ討議(2): 問題を生じているプロジェクト・ケース数例に関して、これまで学んだPM 知識をもとにグループに分かれて討議を行い、問題分析と解決策立案を行う。 15.グループ討議(2)の続きとクロージング: 上記グループ討議の続きを行ってまとめ、結果をグル ープごとに発表し、全員で討議する。 【授業方法】 パワーポイント資料による講義を中心とする。他に、ゲスト・スピーカーによる講演(1回)、レポート 作成と発表、グループ討議と発表なども行う。 【テキスト】 講師作成のパワーポイント資料を毎回配布する。 【参考図書】 小原 重信 「P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック」 上巻:プログラム・マネジメント/下巻:個別マネジメント) (PHP研究所出版) プロジェクトマネジメント協会 「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド」 キャシー・シュワルベ 「IT業界のためのプロジェクトマネジメント教科書」 (株式会社アスキー) 【評価方法】 提出レポートの成績* 60点、および総合評価(参画度、理解度、積極性など) 40点の合計点 により評価する。評価は、グレード方式(AA,A,B,C,D)とする。 *授業の理解度、論旨の明快さ、内容の独自性、レポートとしての体裁・語句の正確性などを評価 する。 【前提受講科目】 なし。 53 ビジネス・アンド・システムインテグレーション 主幹科目(プロジェクトマネジメントコース) 開講: 湯野川 秋学期 恵美 水曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 本授業は、春学期・夏学期に学んだプロジェクトマネジメントの実践的な体系であるP2M(Project & Program Management)とその進化系であるP2Mver2.0の手法を活かし、経営に役立つプロジェクトマネジ メントをどのように計画し、実践し、成功に導いていくかをテーマとして講義する。発注者側、あるいはSI er等の受注者側のマネジャーに必要なプロジェクトマネジメントの知見と実践的な技術を学ぶ。広範囲な P2Mから必要な部分を詳しく掘り下げて手順を追いながら講義を行うのでわかりやすく、実務に活かす ことができる。プロジェクトの構想(スキームモデル)から構築(システムモデル)、サービス(サービスモデ ル)までの一連のライフサイクルについてITプロジェクトのモデルを取り上げて深耕する。実際に発注者 側の課題を具体的に明らかにする方法、プロジェクトの要件定義(RFP)を作成する際の手順と明らかに するべき内容、発注の方法などを学ぶ。また、受注者側はどのようにして提案を行えばよいのか、RFP の読み方や提案書の作成、プレゼンの方法、プロジェクトを受注する際の立ち上げの手順やプロジェクト 計画の立案などを具体的に学ぶことができる。各自の体験を活かして発注者側の要求定義を行い、ま た、受注者側としてプロジェクトの提案書を作成してプレゼンテーションを行うという一連の流れに沿った 演習を実施し、ビジネスとシステムインテグレーションの間を埋めてITプロジェクトを成功に導く為のプロ ジェクトマネジメントについて学習する。 【授業計画】 1. 講義の進め方と注意 本講座の進め方についての解説をおこなう。 P2Mのプロジェクトマネジメントをどのようにして実践に用いてに効果をあげるか、 本講座のポイントを解説する。プロジェクトの開始にあたって、発注者側と受注者側 の課題を話し合い、この講義の目的を明確化する。 2. 事業価値を創造するP2M ゲストスピーカーとして 中央大学大学院戦略経営研究科(ビジネススクール) 山本 秀男 教授をお招きして、事業価値についてまた、それを創造するビジネスのあり方についてP2Mを 用いてどのようなアプローチを行うのかお話しいただく。 3. 事業計画とプロジェクトガバナンス ビジネスプラン=事業計画についてその概要を学ぶ。そして事業計画に基づき、IT プロジェクトを立ち上げて成功に導くためのプロジェクトガバナンスのあり方について 全体像を学ぶ。 54 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------4. 課題の抽出とシステムによる解決 P2Mのスキームモデルで用いるプロファイリングやシステムズアプローチを用いて、各社の問 題を洗い出し、その中から課題を抽出していく方法について学ぶ。また、現場からの課題抽出 方法としてトヨタ方式をベースとした「なぜなぜシート」からイシューツリーを作成する方法につ いて学び、問題と課題の違いを理解する。 5. 要求定義と要件定義 要求定義と要件定義の違い、具体的な要件定義不全によるシステムトラブルについての事例 を話し合う。こういった問題は、受講者の身近にもあるプロジェクトにも当てはまるか、ITプロジ ェクトのリスクについて考察する。 受注者側、発注者それぞれの責任分担とその明確化の手法について学ぶ。 6. 見積作成・提案書作成の基本 受注者側での見積作成の留意点、WBSの作り方等具体的なサンプルと事例を用いて解 説する。また、見積りと同時にお客様に提案書を作成する手法について学ぶ。 7. 共通フレーム2007の概要 共通フレーム2007について概要を学ぶ。主ライフサイクルプロセス・支援ライフサイクルプロセ ス、組織に関するライフサイクルプロセス、システム監査の視点からのプロセスを解説し、全体 像を理解する。また、共通フレーム2007の適用についての注意事項 について説明する。 8. 企画プロセス・要件定義プロセス 発注者側の要求定義から、受注者側の要件定義の進め方について、発注者側の課題の明 確化手法について、共通フレーム2007の企画プロセスをベースにP2Mの技術を活かした 企画プロセス(要求定義)の進め方、要件定義の進め方について学ぶ。 9. 発注側の要求定義(RFP)の作り方 要求定義はどうして必要か、どのような内容をどのようにまとめて作成するべきか、業務要件 のまとめ方とシステム要件のまとめ方、予算とスケジュールのまとめ方についてサンプルを見 ながら具体的に学ぶ。 10. 受注側の提案活動と提案書の作り方 提案活動の基本と提案書を作るまでの流れ、RFPを受け取った後でどのようにして提案書を 作成するかその内容と作成時のポイントについて説明する。 勝てる提案書とはどのようなものか、提案書作成時に陥りがちな注意事項について具体例を あげて説明する。 11. プロジェクト計画の立案(その1 提案までの流れ) プロジェクトの提案を作成すると同時にプロジェクトを具体的に立ち上げる。その際にプロジェ クト計画を立案し行う作業について説明する。WBS(Work Breakdown Structure)の作成から リソースプランニング、見積り、スケジューリング、リスクプランについてポイントを解説する。 55 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------12. プロジェクト計画の立案(その2 契約・実施までの流れ) 一連の計画の作業を終えて、リファイニングを行う際の注意とITプロジェクトで重要となって来 ている契約締結管理について、いろいろな契約の種類とその特徴、リスクマネジメントとの関係 について学ぶ。 13. プレゼンテーション演習 発注者側の条件提示のプレゼンテーションと受注側の提案のプレゼンテーション演習 を実践をとおして体験する。競争見積もりの進め方と評価、注意について解説する。 14. 要求マネジメントとコミュニケーション ゲストスピーカーとして 東京工業大学大学院総合理工学研究科 吉川 厚 連携教授をお 招きしてプロジェクトを成功に導く要求マネジメントについてお話して頂く。 15. まとめ 「プロジェクトを成功に導くために」というテーマでディスカッションを行う。 本講座のまとめと復習を行なう。 【授業方法】 パワーポイント資料による授業を主体とし、ビールゲーム等のゲームを通してシステムを 体感し、演習を交えて発注者側と受注者側でプロジェクト全体を通したマネージメントを 実践的に学習する。講義の内容にあった外部講師による授業を途中2回ほど予定している。 【テキスト】 講師作成のパワーポイント資料を毎回配布する。 【参考図書】 小原重信著「P2M入門」 H&I社 小原重信編著「P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック」 PHP社 小原 重信, 浅田 孝幸, 鈴木 研一(編)「プロジェクト・バランス・スコアカード」 生産性出版 【評価方法】 中間レポート1回、その他の授業内での演習の発表、出席状況から評価を行う。 配点は、レポート 30点、演習 30点、出席状況 20点、総合点 20点 とする。 評価は、グレード方式(AA,A,B,C,D)とする。 【その他】 清水基夫教授の「戦略実践のプログラムマネジメント」 武富為嗣教授の「実践的プロジェクトマネジメントの基本」「改革推進プロジェクトマネジメント」 を受講することをお勧めする。 56 中小企業のプロジェクト立案 (ケース) 主幹科目(プロジェクトマネジメントコース) 開講: 武富 為嗣 秋学期 金曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 本授業は、実践プロジェクトマネジメントの基礎、および改革推進のプロジェクトマネジメントを履修し た人を対象に改革推進のプロジェクトマネジメントの実際への適用を試みるものである。授業は、中小企 業の企業データ(出来るだけ、本校出身者の企業をケースとして採用する)を基に各々の企業の改革の スキーム構築の着眼点と過去の業績を見て、成功の要因、失敗の要因は何だったのか、どんな改革を 進めたほうが良いかなどを参加者で討議し、企業経営と改革をどう結びつけるかを学習する。さらに、 個々の学生が持ち寄るビジネス課題をケースとして発表してもらい、皆で討議し、実際の企業のケースと 比較しながら、ビジネス課題を取り上げる上での注意すべき点などを明らかにし、企業経営全般を俯瞰 しながら、改革のマネジメントスキルを習得することを目的とする。 春、夏の授業で学習した課題解決のアプローチを用いながら、個々人の課題については、スキームモ デルとして、改革の概念を明確にして、プロジェクトを立案計画するまでを行う。基本的には、ケーススタ ディでの討論への参加、期間中の2∼3回程度のケースの発表、および他の人の発表に対する討論への 参加を前提とする。ケースを通じて、中小企業経営上の課題把握と、各自の課題をプロジェクト&プログ ラムの計画としてまとめるアプローチを習得するものとする。 【授業計画】 1. ビジネス課題の設定 参加者全員の個別のビジネス課題の設定を行う 改革推進のスキームモデル構築のアプローチに則った改革プロジェクトの スキーム構築から、プロジェクト立案までの進め方を解説する 2. 個別課題項目(1) 最初に、2∼3人程度、個別課題を発表してもらい、その課題のアプローチ に対する考察と参加者からのコメント討議を行う。 (基本的には、3∼4週で1回発表する程度で進める) 3. ケーススタディ (金型業界) 金型業界の複数の企業を例にとり、どんな経営がなされたか、 企業毎にどんな経営上の違いがあるか、各々の企業でどんな改革を 進めればよいか、などを討議する 4. 個別課題項目(2) ケーススタディのフォローと次の1∼2人程度により、個別課題の発表と 討議を行う 5. ケーススタディ (ソフト業界) コンピュータソフトウェア業界の複数の企業を取り上げ、 各々の企業の成長の成功要因、失敗要因などを取り上げ、 どんな対策を打てばよかったのか、どんな戦略のもとに、 どんな改革を推進すればよいかなどを議論する 57 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------6. 個別課題項目(3) ソフト業界のケーススタディのフォローと1∼2人程度により、 個別課題の発表と討議を行う 7. ケーススタディ (IPOの挫折) 急成長のベンチャー企業を例にとりあげながら、その成長要因、 挫折の原因、問題点などを議論し、ベンチャー経営者が 気をつけなければならない経営課題について議論する 8. 個別課題項目(4) ケーススタディのフォローと1∼2人程度により、個別課題の発表と 考察討議を行う 9. ケーススタディ (精密機械業界) 精密機械業界の企業を取り上げ、経営上の課題、 何故、改革をを推進できないか、どんな改革をすべきかなど について、討議する 10. 個別課題項目(5) 精密機械業界のケーススタディのフォローと1∼2人程度により 個別課題の発表と考察討議を行う 11. ケーススタディ (建設設備業界) 建設設備業界の企業を取り上げ、縮小市場の中での経営の 多角化の是非、打つべき手、改革の主題などについて議論する 12. 個別課題項目(6) ケースのフォローと、個別課題の発表と考察討議を行う 13. 個別課題項目(7) 個別課題の発表と考察討議を行う者全員で討議する 14. ケーススタディ 今までのケースを省みながら、企業が取り組むべき課題に (まとめ) 共通点はないか、どんな点に注意すればよいか、 成功要因/失敗要因は、などを参加者全員で、議論する 15. 全体評価 全体討議 【授業方法】 テキスト(ケース)と各個人の持ち寄る課題による、討議、発表により進めていく 【テキスト】 パワーポイントなどの資料配布を行う。(内容によっては、回収する) 【参考図書】 小原重信著「P2M入門」H&I社、 小原重信編著「P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック」PHP、 【評価方法】 各自のケース討論への参加度合い、課題の発表内容、および、プロジェクト& プログラム計画としての最終的なできばえ、発表回数、討議への参加と発言の 内容を中心に各自、個別に評価する。 評価割合: (1) 討議への参加と発言内容(40%) (2) 発表内容と最終的なでき具合 (40%) (3) 授業への参加(20%) 【その他】 各自が主体的にグループ討議や検討に参加することを前提とする 58 ビジネスコンセプトとプランニング 主幹科目(新事業創造・起業コース) 開講: 上原 健一 春学期 土曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 起業するためのプロセスは、まずビジネス機会を見出し、事業企画のコンセプトを明確にする。これに 基づいて事業化するビジネスモデルを構築した後に、定量的なビジネスプランを作成し実行することにな る。これに従い、アイデアを生み出す過程⇒コンセプトにまとめる過程⇒ビジネスモデル構築⇒ビジネス プラン作成⇒実行過程を実際の例を交え講義を行う。(演習を含む) 【授業計画】 1.イントロダクション:(受講生の自己紹介を含む) 本授業で行う内容の概要(全体構図)の説明と受講生のバックグラウンドの相互理解 2.ビジネスの着想を得る:(どうやってビジネスのアイデアに気付くか) ビジネスアイデアの着想からアイデアを拡大、進化させる方法について(発想法等) 3.ビジネスの着想をまとめる:(自分の興味やアイデアを整理する) ビジネスアイデアをまとめる、整理する方法について 4.ビジネスアイデアから事業コンセプトへの発展:(何を目指すのか) 起業におけるビジネスコンセプトの重要性の理解とコンセプト作りの方法について 5.演習1:(模擬ビジネスプランのアイデアとまとめ) 6.ビジネスコンセプトをまとめる:(技術、商品、市場、システム) ビジネスコンセプトを裏付けていく方法について(MECE的な手法を活用して) 7.ビジネスモデルを考える:(成長戦略と競争戦略) ビジネスコンセプトを具体的なモデルに展開する方法について 8.ビジネスモデルをまとめる:(成長戦略と競争戦略) ビジネスを成長させ、競争に勝つモデルを作る方法について 9.ゲストスピーカー講義Ⅰと演習2: (模擬ビジネスプランのビジネスコンセプトとモデルについて) ゲストは、模擬ビジネスプランのテーマ関連か、実際の起業家を招く予定 10.ビジネスプラン作成Ⅰ:(プランの個別要素) ビジネスプランの用途と求められる項目について 11.ビジネスプラン作成Ⅱ:(定量的計画作り) 定量的な計画(収支計画、資本政策)の作り方について(入門) 12.ビジネスプラン作成Ⅲ:(アクションプラン、リスク要素、全体の整合性) アクションプランとリスクの洗い出しと対応策の作り方について 59 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------13.調達と演習:(ビジネスプランに基づく資源の調達) ビジネスプランを用いた必要資源の調達の方法と実際について 演習(模擬ビジネスプラン作成演習) 14.実行と演習4:(ビジネスプランから起業への過程での諸課題) 起業の具体的な方法について 演習(模擬ビジネスプラン作成演習) 15.ゲストスピーカー講義Ⅱ:(ゲストスピーカー講演、模擬BPの発表とGSからのコメント) ゲストスピーカー『VCはビジネスプランの何を見て投資決定するか(仮題)』 模擬ビジネスプラン発表とゲストスピーカーによる講評 【授業方法】 パワーポイントでの講義を主体とする。一部演習を行い、グループによる模擬ビジネス プラン作成にむけ討論を行い実践としての理解を深める。授業計画の最後でグループで まとめた模擬ビジネスプランの発表を行う。 【テキスト】 毎回講義に使用するパワーポイント資料を配布する。 【参考図書】 その都度、指示する。 【評価方法】 ショートレポートと授業での討論への参加状況、グループで作成する模擬ビジネスプランの 内容により総合的に評価する。 評価の比率:ショートレポートと討論への参加30%、模擬BP作成への寄与70% 【その他】 ゲストスピーカーを1∼2 回招き、講義をお願いする予定。 人選は、受講生の構成などを考慮して検討。最終回は、VCの関係者を予定しています。 60 実践的起業プロセス論 主幹科目(新事業創造・起業コース) 開講: 上原 健一 夏学期 木曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 日本における今日的な起業の実情を解説する。まず、ベンチャーを含む我が国の中小企業の特徴、起業 家像、実際について説明する。次に実際の法人設立のプロセスとその他基礎実務知識と実際に起業したと きに直面する多くの問題について創業から企業の成長段階による課題と解決策を実践的に考える。これら の検討は、創業まもない企業だけでなく社歴を重ねた中小企業の発展にも有効である。別な側面として起 業の支援サイドについてインキュベーション活動や支援制度の流れと活用について説明する。また、創業者 の税務、会社を清算しなければならない場合の税務等についても実践的な知識を得る。 【授業計画】 1. イントロダクションⅠ 受講生の自己紹介と授業の概要説明 2. イントロダクションⅡ 起業プロセスの諸課題の全体像と起業家の特徴 3. 日本の中小企業とはⅠ ベンチャーを含む中小企業とは何か 我が国の中小企業の発展と問題の推移 4. 日本の中小企業とはⅡ 我が国の中小企業政策の変遷 中小企業とベンチャーの変容について 5. 起業に関わる制度の検討Ⅰ スピンアウト型、スピンオフ型、カーブアウト型起業、組織内起業などの特徴 起業の実情について(シリコンバレーのベンチャー歴史、国内の事例など) 6. 起業に関わる制度の検討Ⅱ 現在の起業に関わる制度(新会社法に基づく法人設立、NPO設立) 日本の法人の状況と特徴や課題について 7. 起業初期の課題の検討Ⅰ 創業時の課題やトラブルの事例と対応策 事業発展に伴い必然的に生じる 成長の痛み の内容と対応策について 8. 起業初期の課題の検討Ⅱ インキュベーターとインキュベーションマネージャー、各種専門家の活用 61 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------9.起業における資金調達の検討Ⅰ 1. 中小企業の金融問題 2. 資金調達、資金繰りについての基礎と現実について 10.起業における資金調達の検討Ⅱ 各種補助、助成制度(産学連携を含む)や公的創業支援活用について 11.実践的起業の実務についての検討Ⅰ 起業家として最低限知っておくべき事項とはなにか(法務、知財) 12.実践的起業の実務についての検討Ⅱ 起業家として最低限知っておくべき事項とはなにか(人事管理、その他) 13.ゲストスピーカー講義(創業者の税務)と質疑応答 14.ゲストスピーカー講義(事業継承の税務)と質疑応答 15.ゲストスピーカー講義(会社清算の税務)と質疑応答、まとめ 【授業方法】 講義の半分で、基本となる理論や手法を解説し、個人、もしくはグループでのショート レポート課題を出し、残りの半分では、ショートレポート課題や事例を中心に討論を行い 実践としての理解を深める。 【テキスト】 毎回講義に使用するパワーポイント資料を配布する。 【参考図書】 その都度、指示する。 【評価方法】 数回のショートレポートと授業での討論への参加状況、最終レポートにより評価する。 評価の比率:ショートレポート60%、討論への参加状況10%、最終レポート30% 【その他】 最終回は、ゲストスピーカーを招き、起業、創業者、会社清算に関する講義をお願いする 予定。 62 製品企画とマーケティング 主幹科目(新事業創造・起業コース) 開講: 笠原 耕三 夏学期 土曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 品質・価格・納期だけでの競争に限界がある状況で、新しい機能や価値を持つ新カテゴリー商品の 企画・開発が強く求められている。本講座は製品・サービス開発の重要テーマ「新しく何を作るか」を主 眼とし演習主体でコンセプト開発を学ぶ。 マーケティングを、「顧客のさまざまなニーズによって商品(モノやサービス)が開発され・作られ・使わ れ・社会や生活や文化に変化をもたらし・次のニーズを発生させる」スパイラル構造と考え、そこでの製 品開発に必要なスキル・マインド・セオリーをコンセプト開発演習中心に、体系的・論理的・実践的に学 習し、更に、マーケティングの重要要素である「ブランド」についても専門家の話を聞く。 【授業計画】 1. マーケティングの歴史と現在・今後の課題について。基本ニーズの動向とメーカーの課題。事例研究で ニーズの状況や変化を論じ、商品開発 KW の抽出。 2. 商品開発の目的と位置づけ、基本フロー、プロセスごとの手順、開発者に必要なスキルや マインド 3. 顧客(一般消費者と法人などの組織購買者)にとっての商品意味や意義を構造的に理解し、製品開発 の視点やコンセプトの評価について考える。 4. 顧客のニーズを「顧客の生の声:商品への不満・問題・要求・期待、あるいは無意識のニーズなど」とし て捉え、ニーズデータベースとなる「商品価値構成表」とする方法の説明と作成演習 5. マーケティングリサーチの手法の紹介と活用法、必要なマーケティング統計知識 6. 定量定性データの収集と分析、結果の評価、行動への判断、商品テスト 7. 4つのアプローチによるアイデア発想・まとめ・評価の理論と技術。組織的創造法。 8. アイデア発想法実習。テーマを決めてのチームによる仮想商品開発 9. 企画開発に必要なデータと判断・表現に効果的な可視化手法(マップ化手法、ノードグラフなど)、戦略 的プレゼンテーション 10. 商品コンセプトの評価とブラッシュアップ及びネーミングについて 11. ブランドとは何か、構築と活用は (ゲストスピーカー:平林千春先生を予定) 12. テーマ商品仮想コンセプトのプレゼンテーション型発表・相互討論・評価 【授業方法】 実践技術としてもマーケティングであるので、ほとんどのカリキュラムにおいて事例研究・チームに分か れての演習と相互発表を行う。 63 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【テキスト】 初回に受講のためのレジュメ、その後に資料及び統計分析用のファイル配布 【参考図書】 各種関係図書をその都度紹介する。 【評価方法】 実体験を重視しますので、出席を心がけ、チーム演習に積極的に参画してください。第2日目(4,5,6 限) に履修者の人数に応じてチームと仮想開発テーマをチーム内討論で決めますので、必ず出席してくださ い。 最終日には設定テーマについて各自作成したコンセプトカードを価値構成表とともに発表・提出していた だき、それも評価の参考にします。 具体的評価項目、そのウエイトは以下のとおり。 出席(40%)、グループ演習への寄与(30%)、各自のテーマ発表・提出物(30%) 【その他】 MS エクセルを演習や提出課題作成で使用します。基礎的使用法をマスターしておいてください。また、 最近のヒット品や話題商品のヒット理由・提供価値分析を行いますので、各自消費財、産業財などでの 最近の例を考えて来てください。 *アイデアを出し、まとめ、プレゼンすることを演習で一貫して行います。あらゆる局面で必要となる マインド・スキルなので是非履修することをお薦めします。 64 アントレプレナーシップとベンチャー企業の経営 主幹科目(新事業創造・起業コース) 開講: 松下 博宣 夏学期 土曜 3∼4時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 本講座ではイノベーションの担い手であるベンチャー企業(Start Ups)の経営に焦点をあてる。さらに ベンチャー企業の成長推進役である起業家のリーダーシップ行動、組織行動マネジメントについて検討 を加える。ベンチャー企業(起業)に影響を与える科学技術政策、産学官連携政策、雇用政策、ライフス タイル・価値観を主として日米比較レビューする。この作業により、日米に観察される異質なMOTの姿も 分析されてゆく。さらに具体的に、リアルなベンチャー起業・企業事例について検討を加え、起業発想法、 ニーズ探索、ビジネスプラン策定、儲かる組織づくり、資金・資本政策、イグジット計画を扱う。ベンチャー 企業のスタートアップや社内新規事業創出に興味を抱く方々が、この講座を通して、自主・独立・独創型 の人生に走り出すこと共感し、起業家あるいは起業家的に変身することを期待している。本講座のゴー ルは: ・起業・技術経営生態史観にもとづきアントレプレナーシップを体系的に理解する。 ・イノベーションの類型に適合した起業、ベンチャー経営スタイルを理解する。 ・利益追求型起業、社会的起業の特性、役割を理解する。 ・ベンチャー企業経営におけるリスクを認識し、それらをヘッジする要点を会得する。 ・ベンチャー企業を経営する際に重要となる知的、情的スキルを鍛える。 【授業計画】 1. 多様な起業類型とスタイルのレビュー(1) 国民経済と起業、GDPと起業率の関係、起業MOT生態史観。起業における モチベーション。資本主義とベンチャー企業。 2. 多様な起業類型とスタイルのレビュー(2) 社会的起業(ノンプロフィット型起業)と株式会社起業(フォープロフィット型起業)、起業とイノベ ーション。 3. 起業とイノベーション(1) インベンションとイノベーション、業種による起業スタイル、起業リスク、 インクリメンタルイノベーション vs ラディカルイノベーション、 プロセスイノベーションとプロダクトイノベーション 4. 起業とイノベーション(2) 起業家の出現プロセス。日米発明、製品化、商品化比較。日米イノベーション比較。 日米MOT比較、資本主義の変遷と新自由主義経済、金融資本主義。 65 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------5. 起業家の出現プロセス(1) 日米社会比較、事業性個人の日米比較、日米ハイテクスタートアップス比較、日米価値観・ラ イフスタイル分析、日米人生経路分析、イントレプレナーとアントレプレナー。 6. 起業家の出現プロセス(2) 起業インプリメンテーションの実際 日本人起業家の歴史の俯瞰、起業の動機分析、業種、成長パターン、失敗要因。 7. 起業インプリメンテーションの実際(1) 起業発想。起業のネタ探し、ネタの仕込み、ネタの囲い込みと知的財産権。 8. 起業インプリメンテーションの実際(2) ブレーンストーミング、強制連結法 マトリクス法、発散的技法−シネクティクス法、収束技法− 空間型法、収束技法−空間型法 クロス法、収束技法−系列型法、収束技法−系列型法 ストーリー法など。 9. ベンチャー企業の成長マネジメント(1) 事業計画、成長フェーズごとのリスク類型とリスクマネジメント、 イグジット計画の実際。 論理と情理。 10. ベンチャー企業の成長マネジメント(2) 販売、マーケティング計画の策定、成長のためのチームづくり、 ベンチャー用人的資本経営、異能人材の採用方法、首の切り方、機密保持。 11. 資金調達とリスク回避方法(1) 多様なベンチャーファイナンス、IPO。VCとの交渉、投資契約、安定株主対策。 資金調達とリスク回避方法。VC活用裏テクニック。ナニワ金融道。カネの愛し方。起業家ス トレス・マネジメント。 12. 資金調達とリスク回避方法(2) 成長ステージ別リスク、倒産特性、リーガル対応。 ベンチャーキャピタルと支援インフラの活用。 13. ベンチャーキャピタルと支援インフラの活用(1) VCの収益構造、日米VC比較、投資事業組合、TLO、各種ベンチャー支援法律。 14. ベンチャーキャピタルと支援インフラの活用(2) インキュベーション施設、地方自治体のベンチャー支援インフラ。 ベンチャー企業経営のケモノ道。 15. コースのまとめ 66 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 教員⇔学生、学生⇔学生の双方向のコミュニケーションを重視する。 毎回のレクチャー・トピックスについて積極的なクラスディスカッションを行なう。 【テキスト】 毎回の授業において配布する。 【参考図書】 1)寺本義也、松田修一「MOT入門」日本能率協会マネジメントセンター、2002 年 2)クリステンセン「イノベーションのジレンマ」翔泳社、2001 年 【成績評価】 1)出席およびクラスパーティシペーション(ディスカッションへの参加、生産的意見発表) 40% 2)課題レポート 60% 67 新事業創造論 主幹科目(新事業創造・起業コース) 開講: 小田 恭市 夏学期 土曜 5∼6時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 産業構造の変革が進む中では、中小企業の技術経営は取り巻く市場や技術の環境変化に柔軟に対 応することが不可欠である。そのため、従来事業の踏襲だけでなく、従来事業の高度化(深耕)や次代を 見据えた新事業分野進出といった新事業創造の取り組みが大きな課題となっている。とくに、産業活動 のグローバル化によって、産業の分業化が進み、国内で従来事業が難しくなっている中小製造企業にと っては、従来事業の事業分野・業態・ビジネスモデルなどの変革だけでなく、従来事業に変わりうる新事 業の創造(立ち上げ)も必要となっている。 本講義では、従来事業の事業分野。業態・ビジネスモデルなどの変革を含めた新事業の創造に関す る基礎的知識を習得するとともに、それらを踏まえたケーススタディを行い実践性の高い新事業創造の ノウハウを身に付ける。 【授業計画】 1.中小製造企業における新事業創造の必要性 ・中小企業の技術経営における新事業創造の必要性と新事業創造 ・新事業のとらえ方(従来事業の高度化(深耕)と新分野、新業態への進出 2.アンゾフモデルを活用した新事業創造モデル ・中小企業におけるアンゾフモデルの特徴と適用上の課題 3.新事業創造における水平的展開と垂直的展開 ・水平的展開と垂直的展開による新事業の取り組みにおける特徴と課題 4.新事業創造におけるニーズ主導とシーズ主導 ・ニーズ主導型やシーズ主導型による新事業の取り組みにおける特徴と課題 5.新事業創造のための環境条件 ・新事業創造における企業内条件 ・進出する市場分野の特性(先発の利益と後発の利益)と外部の企業、大学等との連携 6.新事業創造における分野と業態 ・新事業創造における分野、業態の決定 *業態:生産(賃加工型)、設計・生産(設計生産型)、企画・設計・生産(自社製品型)など 7.事例:日立市中小企業の新事業分野への取り組み ・日立製作所を頂点とする生産ピラミッド崩壊における中小企業の新事業創造 ・新事業創造で成功している中小企業、失敗した中小企業 68 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------8.ゲストスピーカーによる講義 ・新事業創造に取り組んで成功している中小企業経営者による講義 9.院生による発表と討議 ・6,7,8の講義を踏まえたレポート作成と院生による発表と討議 10.提案公募型研究開発制度を活用した新事業創造 ・国や自治体が行っている提案公募型研究開発事業活用における課題と対策 11.提案公募型研究所制度の活用事例 ・提案公募型研究開発制度を活用して新事業創造を進めている中小企業の事例紹介 12.ゲストスピーカーによる講義 ・提案公募型研究開発制度を活用して新事業創造に成功している中小企業経営者による講義 13.院生による発表と討議 ・10、11、12 の講義を踏まえたレポート作成、発表と討議 14.院生における新事業創造の実践 ・院生の自社における新事業創造の必要性と可能性、効用性 15.総括 ・1∼14までの事業のまとめ 【授業方法】 理論的な講義と事例を中心とした演習を中心に進めることを基本とする。具体的には、特定テーマに 対して「講義(ゲストスピーカーも含め)」、「レポート作成」、「発表・討議」の3つを一組とする。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材(説明資料)を中心に授業を行う。 【参考図書】 「ラジカル・イノベーション戦略」<日本経済新聞社>1,700 円 【評価の方法】 授業参画態度(発言内容)、提出レポート内容などで総合的に判断する。 【その他】 受講生は夏期の『ネットワーク事業活動論』、秋期の『実践的顧客開拓論』、を履修することが望しい。 ゲストスピーカーの都合で授業計画が変更されることもある。 69 意思決定と実施戦略セミナー 発展科目 開講: 村川 正夫 春学期 火曜(隔週) 1∼2時限 -----------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 優秀な経営実績をあげている技術系中堅・中小企業経営者を毎回ゲストスピーカーとして招き、その 具体的な経営戦略と意志決定について講演して頂く。この科目は実業界と修学者とをつなぐ将来のネッ トワーク形成に資することを強く意識しており、講演者は修学者の関心の方向を考慮して選択される。こ の授業は一般社会人にも所定の手続を経て公開され、修学者には実務家との交流機会となる。毎回の 授業後に講演者を囲む交流会(ワンコインパーティ)を開催する。成績は期末試験結果の他、授業後提 出のレポートの質と授業参加・活性化への貢献度の度合により評価される。 【授業計画】 隔週に開講(全8回、各回は 18:30∼21:40) 各回はテーマを設定しそれに相応しい講演者を招く。ディスカッション終了後交流会を行う。 ●各回の開講予定 第 1 回(1,2コマ目) (2010 年4 月6日) マノ精工㈱ 代表取締役社長 林 愛子氏 「わが社の60年間の経営とこれから」 創業者の父から受け継いだ赤字の会社を5年間で類損を消し、2007年まで黒字経営を継続 した。その間、製造業として継続維持の為、生産の一部を中国に移転。2008年の世界不況か ら他分野へのチャレンジ∼∼∼を話します。 第 2 回(3,4コマ目) (4 月20日) 昭和精工㈱ 代表取締役副社長 木田 成人氏 「金型技術をコアに営業力で業容を拡大」 精密プレス金型を製作する昭和精工は、3年前に兄が社長、私が副社長に就任し事業承継を 行った。業容展開も、得意とするプルトップ缶用金型では50%のシェアを維持し、 ガラスレンズ・電池等の今後発展が期待できる製品の技術開発にも挑戦している。 「金型」という産業のキーテクノロジーを武器に2代目経営者の生きざまを語る。 第 3 回(5,6コマ目) (5月18日) ホッピービバレッジ㈱ 代表取締役社長 石渡 美奈氏 「社長が変われば会社は変わる!」 今年創業100年目を迎えた、東京・赤坂の清涼飲料メーカー3代目跡取り娘が自らの体験を もとに、組織改革や事業承継についてお話します。 70 -----------------------------------------------------------------------------------第 4 回(7,8コマ目) (6月1日) 池上金型㈱ 代表取締役社長 池上 正信氏 「MOTで学んだ中小製造業経営の実践」 昨年創業75周年を迎えたプラスチック成形用金型専業メーカーの社長として、空洞化が進む 日本の金型業界の将来展望と、今後10年間の生き残り戦略についてお話しします。 第 5 回(9,10コマ目) (6月15日) ㈱ニシムラ 代表取締役社長 木下 富夫氏 「不況下における危機管理マネジメント」 大不況下において常日頃のたゆまぬ技術革新と危機管理意識を維持し、転ばぬ先の杖を用意 してきたが、これが生き残りを左右する。 第 6 回(11,12コマ目)(6月29日) ㈱チバダイス 代表取締役社長 千葉 英樹氏 「『強み』を生かした、ある中小ものづくり企業の新組織論」 時代の流れにいち早く対応しなければならない状況が、中小ものづくり企業にも訪れました。 そのような時代に強みを生かし、スピーディーに対応できる中小企業独自の組織とはいかな るものか、みなさまと考えたいと思います。 第 7 回(13,14コマ目)(7月13日) ㈱オプトエレクトロニクス 代表取締役会長 志村 則彰氏 「『変化とチャレンジ』 技術革新が与える中小企業経営」 技術革新は10年サイクルで変化しておりましたが、最近では年々早くなってきております。 その中で、中小企業はどう立ち向かって行くかを語ります。 第 8 回(15コマ目)(7月20日) 〈総括:村川〉 ●各回のタイムスケジュール (これはあくまでも目安であり、状況に応じて柔軟に対処する。) 1. 各回テーマの解説、講演者の紹介(18:30∼18:40) 2. 講演(18:40∼20:00) 3. 休憩(20:00∼20:10) 4. ディスカッション(20:10∼21:00) 5. 交流会(21:00∼21:40) 【授業方法】各回上記に従って授業を行う。終了後簡単なレポートを提出していただきます。 【テキスト】特になし 【参考図書】必要があればその都度指示。原則として講師の先生方からいただくレジュメ、カタログ、 資料等が参考図書と考えてください。 【評価方法】授業参画態度、提出レポート、期末試験結果等で総合的に評価する。 ウェイト付けは原則期末試験(またはレポート)60%、その他40%とする。 71 変革のファシリテーション 発展科目 開講: 森 時彦 春学期 火曜(隔週) 1∼2時限 -----------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 「アイデアの出にくい風土」「実行が伴わない会議」「属人的で、組織としての行動ができない」「モラル が低い」など等、組織にかかわる問題は多い。この講座では、これら 組織の生活習慣病 とでも呼べる 状態から脱し、強い組織を育むためのスキル「変革のファシリテーション」を、実践を交えながら学ぶこと を目的とする。 ファシリテーションとは、「集団による知的相互作用を促進する働き」と定義できるが、平たく言えば、チ ーム力を高め、内発的な動機付けを促す、近年実業界で注目されているリーダーの必須スキルである。 この講座では、変革(従業員の行動の変化)を促すためのファシリテーションを、実践を伴いながら学ぶ。 受講生は、自社の変革課題を持ち込み、単に授業を受けるのではなく、本講座と並行して自らの組織課 題に実際に取り組むことが求められる。参加者の実践とそれに関する参加者同士の議論から気づき、 学ぶことを重要視する講座である。 【授業計画】 1. 組織変革とファシリテーション 概論 (第1、2コマ) • 3Sから3Pの時代 ― ソフトスキルの徹底が組織変革力をつくる • ファシリテーションとは何か • ファシリテーションを体感する • タックマンモデルの意味するもの • 変革を成功させるでんでん太鼓モデル • 問題文を書く・共有する 次回までの宿題: ① 自社の組織課題をA4半ページ以内にまとめてくること ② 副読本「ザ・ファシリテーター」を熟読し、あとがきに記された 15 の設問について、 議論できるように意見をまとめてくること 2. 危機感を醸成する (第 3 コマ) • 参加者議論のテーマ:「ザ・ファシリテーター」のあとがきの設問 • 危機と危機感 • 危機感醸成のコツ • コンフリクトのない組織は不健全 • コンフリクトへの対応モード • ペイオフマトリックスで合意形成を促す • 新しい組織の生活習慣をつくる3Wの徹底 72 -----------------------------------------------------------------------------------次回までの宿題: ① 自社の課題を解決するために重要なポイントをA4一枚にまとめてくること 3. ビジョンをつくる、共有する (第 4 コマ) • 参加者議論のテーマ: 受講生の課題の中から代表的なものを取り上げる • ビジョンをつくる • 納得の構造 • リフレーミングを促す • ゴールツリーで課題を明確にする • 高い目標設定を共有する • 行動を規定するバリューをつくる • 力の場を分析する 次回までの宿題: ① 自社で実践し、うまくいったこと、いかなかったこと、疑問点をA4一枚にまとめて くること 4. 変革推進チームをつくってリードする ― 巻き込む、行動の変化を促す (第 5 コマ) • 参加者議論のテーマ: 受講生の実践体験、成功例、疑問点から取り上げる • 組織の生活習慣病を矯正する • CFTとスポンサー • 毎週の組織習慣をつくる • 重要なファシリテーターの役割 • KPIをめぐって毎週議論→行動 • バリューを徹底する • 一匹狼にはチームスピリットを求めよ • 集団思考のメリット • オポチューニティーマッピング 次回までの宿題: ① 自社で実践し、うまくいったこと、いかなかったこと、疑問点をA4一枚にまとめて くること 5. 成功を演出する、勢いを持続する (第 6 コマ) • 参加者議論のテーマ: 受講生の実践体験、成功例、疑問点から取り上げる • 新しい課題設定をする • 小さな成功を祝う ― 大脳皮質と大脳辺縁系 • ノンポリは事例に弱い • 成功者に報いて、変革を明るくしよう 73 -----------------------------------------------------------------------------------次回までの宿題: ① これまでの社内活動の成果と今後の進め方をパワーポイント1∼2ページにまと めてくること(次回、PC プロジェクターを使って発表) 6. 参加者のプロジェクトの進捗報告 ― 成果と課題、その解決策 • 成果発表 (各 3∼5 分程度) 質疑 • 変革ファシリテーターに求められる資質 • ファシリテーションを本格導入するためのヒント • まとめ 【授業方法】 初日(第 1、2コマ)は講義中心だが、その後は受講生がそれぞれ各自の組織課題を持ち、2 ヶ月間の 講義と並行してその解決に取り組む。第2日目は、「ザ・ファシリテーター」(企業変革物語)について、 そのあとがきにある 15 の課題をめぐって議論する。第3日目(第 4 コマ)以降は、参加者の実践報告な どを中心に質疑応答を中心に進める。最終回には全員の成果発表会を行う。 【テキスト】 「ファシリテーター養成講座」 森時彦著 ダイヤモンド社 (2007) 【副読本】 「ザ・ファシリテーター」 森時彦著 ダイヤモンド社 (2004) 【参考図書】 「ファシリテーターの道具箱」 森時彦編著 ダイヤモンド社 (2008) 「ファシリテーション入門」 堀公俊 日系文庫 (2004) 「ファシリテーター完全教本」 ロジャー・シュワーツ著、寺村真美・松浦良高翻訳 日本経済新聞社 (2005) 「組織開発ハンドブック」 ピープルフォーカスコンサルティング著 東洋経済新報社 (2005) 【評価の方法】 授業への受講生の参画度、自社プロジェクトに関する口頭発表で総合的に判断する。 評価のウエイト付けは原則、授業参画度 70%、自社プロジェクトの口頭発表 30%とする。 74 アジアの経営 発展科目 開講: 福住 俊男 春学期 木曜 2時限 -----------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 ・近未来の世界はどのようになるのか、その中でアジアの国々は経済的にどのように変化していくか、さ らに日本企業がグローバルに存在感を増していくためには、どのような経営をしていくべきか、また一 人の日本人として自分はどうすべきかを考える。 ・知識やスキルを学ぶのではなく、グローバル化の時代において、グローバルに活躍できる人材になる ために、自らがどうなるべきかを意識し、求められる知識、スキル、人間力やマインドを高めるために 何をこれからしていくべきかを考えるきっかけを提供する。 ・10 名前後のディスカッションを中心とした授業を想定している。 【授業計画】 1.2040 年のアジア ・30 年後の世界やアジアがどのようになるか、人口予測、経済成長予測などの数値を見ながら、世 界におけるアジアの位置づけ、経済バランス、アジア経済圏の姿などを考える。 ・アジアの人々の教育レベルの変化、世界とのつながり方の変化、技術レベルの成長予測などを見 ながら、世界経済の中でアジア人の活躍の可能性、その中における日本人の位置づけを考える。 2.中国の現状と今後 ・中国の特徴や、経済・技術・社会インフラ動向をおさらいした後、中国と日本の関係、中国から見た インド・ASEANとの関係、中国とアメリカ・EU・アフリカとの関係などが今後どのようになるかを考え る。 ・中国から見た日本企業がどのように見えているか、日本企業が中国においてどのようにすべきか を考える。 ・可能であれば、中国上海在住の日本人にスカイプを通じて、議論に加わってもらう。 3.インドの現状と今後 ・インドの特徴や、経済・技術・社会インフラ動向をおさらいした後、インドと日本の関係、インドから 見た中国・ASEANとの関係、インドとアメリカ・EU・アフリカとの関係などが今後どのようになるか を考える。 ・インドから見た日本企業がどのように見えているか、日本企業がインドにおいてどのようにすべき かを考える。 ・可能であれば、東京在住のインド人に議論に加わってもらう。 75 -----------------------------------------------------------------------------------4.ASEAN の現状と今後 ・ASEANの特徴や、経済・技術・社会インフラ動向をおさらいした後、ASEANと日本の関係、ASE ANから見た中国・インドとの関係、ASEANとアメリカ・EU・アフリカとの関係などが今後どのように なるかを考える。 ・ASEANから見た日本企業がどのように見えているか、日本企業がASEANにおいてどのようにす べきかを考える。 ・可能であれば、ベトナムのハノイ在住の日本人にスカイプを通じて、議論に加わってもらう。 5.グローバル経営とは ・グローバルに競争力のある企業経営のあり方が時代とともにどのように変化してきたか、今後どの ようになっていくかを考える。 ・日系・米系・欧州系などのいくつかの企業をケースとして、どのようなグローバル経営を行っている かを共有し、その優劣を考える。 6.グローバル最適経営実現のカギ ・製造業、サービス業などの業種別グローバル最適経営とはどのような姿か?またその実現のポイ ントは何かを話し、議論する。 ・日本企業がグローバル最適経営を実現する上での障害とその克服方法について議論する。 7.グローバル戦略 ・グローバル戦略で明らかにしておくべきことは何か、どのようにしてグローバル戦略を立案するか、 グローバルな情報収集をどのようにするか、異なる意見の調整をどのようにするかなどについて概 論を話し、議論する。 ・自分会社のグローバル戦略を説明する。 8.グローバル組織 ・さまざまな企業のグローバル組織構造を比較し、その意図や優劣などを議論する。 ・組織構造だけでなく、組織風土、コミュニケーションの取り方、組織横断的組織の必要性などを話し、 グローバルな企業経営に必要な、組織上のポイントを議論する。 9.グローバル最適な業務プロセス(仕事の仕組み) ・研究開発、調達、生産、物流、販売、マーケティング、経理、財務、人事、法務、情報システムなどの 業務プロセスをグローバルに最適化するポイントについて話す。 ・自分の会社で担当している業務をグローバル最適にするためには、何をどのように考えればよいか を考える。 10.グローバル人材とは ・グローバルに通用する人材のコンピテンシー要件を説明し、何故そうしたコンピテンシーが求められ るかを話す(この講義は株式会社グローバルマネジメント研究所の松井恭士が担当)。 ・「グローバル人材コンピテンシー評価シート」を使い、自らをグローバル人材として評価する。 76 -----------------------------------------------------------------------------------11.グローバル人材を目指して ・グローバル人材になるために何を心掛け、どのような勉強や経験を積めばよいかを話す(この講義 は株式会社グローバルマネジメント研究所の松井恭士が担当)。 ・自分の会社において、どのようにしてグローバル人材に求められるコンピテンシーを伸ばすか考え 議論する。 12.日本企業のグローバル化の課題 ・日本企業が本来のグローバル企業になるために乗り越えなければならない課題について一般的に よく言われていることを学ぶ。 ・それぞれの参加者の会社が、本来のグローバル企業になるために、今から何をどのようにすべきか 考え、議論する。 13.アジアにおける企業経営 ・アジアにおいて日本企業が成功するために、どのような組織体制、人材育成、仕事の仕方を目指す べきか、一般論を学ぶ。 ・それぞれの参加者の会社が、アジアにおいて成功するために何をすべきか考え、議論する。 14.これから何をなすべきか? ・それぞれの参加者が、グローバル人材になるために、これから何をすべきかアクションプランを作り、 クラスで発表する。 ・参加者はそれぞれの発表者のアクションプランに対して、自らの意見を述べる。 15.グローバル人材として参加者を評価する ・あらかじめ自分を除く参加者全員の「グローバル人材コンピテンシー評価シート」を作成して授業に 参加し、被評価者を除いて、他の参加者全員で評価シートのすり合わせをおこない、参加者による 評価を決める。 【授業方法】 ・原則、90 分の授業のうち、講義は 40-50 分程度とし、参加者とディスカッションをしながら、自らがど のようにすべきか考えるヒントを得ていく。 ・授業に参加する前に、情報収集や本を読むこと、考えをまとめてくることを宿題として出すこともある。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材を中心に授業を行う。 【参考図書】 「2010年グローバル勝ち組企業の条件」 英治出版(2006年) 福住俊男著 【評価の方法】 ・あらかじめ自分を除く参加者全員の「グローバル人材コンピテンシー評価シート」を作成して第 15 回 目の授業に参加し、被評価者を除いて、他の参加者全員で評価シートのすり合わせをおこない、参 加者による評価を決める。 ・講師は独自に「グローバル人材コンピテンシー評価シート」をすべての参加者について作成する。 ・講師と参加者による評価を5:5の割合で加重平均し参加者の最終評価を決める。 77 イノベーション技術総論 発展科目 開講: 横田 夏学期 悦二郎 火曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 日本の製造業は、現在世界で最も高品質・高品位な最先端製品を作り出している。しかし、1945 年の終 戦時代は日本には現在の製造業がここまで来られる予想をしたものは誰もいなかった。当時は欧米諸 国の先端的な製品や技術を積極的に取り入れることから始まった。これは、自動車産業ばかりでなく家 電産業から住宅産業に至るまで全ての製造業で同じ傾向にあった。この様に「何もない終戦時」から「欧 米諸国に追いつきそれを抜き去る現在」に至るまでは各産業では技術イノベーションの連続であった。 今後も日本が世界の製造業としての地位を確保し、世界に勝ち続けるためには新たなイノベーション技 術を開発し続けなければならないことは間違いない。本講義では、各産業が過去どのようなイノベーショ ン技術を開発発展させて来たか、又今後どのようなイノベーション技術が必要かを産業別に習得し将来 予測を検討する。 【授業計画】 1.オリエンテーリング 日本の製造業はグローバル経済下において大きな変革点にあることを認識し、イノベーションの重 要性について本講座において何を学ぶかを理解する。同時に聴講生から本講座でどのような知識 を得たいと考えているかを議論する。 2.海外製造業の動向 グローバル経済下における海外の「モノ作り」が現在どうなっているかについてアジア地域を中心に 解説する。特に中国・インド・タイにおける自動車製造の現在と将来展望についての知識を学ぶ。同 時に今後展開が予測できるアフリカ地域や中南米の「モノ作り」について解説する。 3.金型分野におけるイノベーション1 日本における「モノづくり」の技術変化の背景には戦後の金型分野におけるイノベーションがそれを 支えてきたことはあまり知られていない。金型業界における戦後の技術変化とそれを可能にしたイ ノベーション技術について解説する。 4.金型分野におけるイノベーション2 今後金型製造における大きなイノベーションを起こすと考えられる幾つかの新技術について解説す る。 又今後の金型技術革新はどのような方向に向かうかを予測するとともに日本の金型産業にとって 重要な金型技術について考察する。 5.工作機械分野におけるイノベーション1 日本が世界に誇る工作機械は戦後常に新技術を梃子にしたイノベーションを続け世界一の座を 20 年以上続けてきた。そのイノベーションの歴史を放電加工機の開発実例をもとに振り返る。 78 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------6.工作機械分野におけるイノベーション 2 今日本の工作機械産業は欧州勢の攻勢とアジア地域の新工作機械産業の台頭で曲がり角に来て いる。日本の工作機械の将来展望と発展するための要素技術は何かについて、現状把握とその問 題点及び開発すべき技術開発等について解説する。 7.ヒット製品開発に見るイノベーション1 日本では毎年一般消費者向け商品として数十万点の新製品が開発され市場に出ている。しかしな がらその中でヒットする製品は極わずかしかない。一体売れる商品と売れない商品の違いはどこに あるか又ヒットした商品のイノベーション技術はどのようなものであったかについて最近の商品を例 に挙げて解説する。 8..ヒット製品開発に見るイノベーション2 ヒットする製品かどうかについては様々な観点からの検討が必要である。その検討項目とは何かに ついて示すとともに最新の新製品を例に授業の中で各人が評価し結果と照らし合わせ予測と違っ た場合の原因について考察する。 9.自動車分野のイノベーション 自動車製造は今や日本がその最先端の地位にまで上り詰めた。その原因は何処にあるか?自動 車製造のイノベーションは何であったか?について解説する。又、現在の主流になりつつあるハイ ブリットエンジンは未来永劫の技術であろうか?電気自動車に代わるのは何時か?又その時に必 要なイノベーション技術とは何かについて検討する。 10.自動車産業における周辺技術のイノベーション 自動車製造は最早日本や欧米諸国のみの製造産業ではない。今や発展途上国の主力製品となり つつある。そのような状況下で日本の自動車産業の生き残りはハイブリットカーや電気自動車に使 われる新しい二次電池技術やナビゲータシステムの高度化等の周辺技術の差別化を如何に図る かがカギになる。現状の開発状況と今後の新たな技術開発のためにどのようなイノベーション技術 が必要かについて電池技術を中心に解説する。 11.住宅分野におけるイノベーション1 日本は戦後長年続いた旧来の日本家屋から西洋技術を取り入れた全く新しい日本家屋を作りだし、 今後その建築方法をもとに世界に展開しようとしている。この世界における新技術はソーラーパネ ルシステムといった環境機器の導入ばかりでなく断熱材の新規開発、オール電化住宅の建築、トイ レや風呂場の新しい提案等日本が持つあらゆる新技術を複合的に取り入れたものになっている。 自動車産業や電機電子産業・材料産業等の技術インフラ世界一に加え、高温多湿地域対策・台風 被害対策・低温地域対策等あらゆる環境に対する対策技術も発展している。言い換えれば自動車 産業以上に日本が誇る「擦り合わせ技術」の集合体であるともいえる。それらは一体どのようなイノ ベーション技術が背景にあったのか、又今後どのような新住宅建築に向かっているのかについて解 説する。 79 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------12.住宅分野におけるイノベーション2 環境問題が顕在化する中で新しい住宅に適合した環境対応型家具や設備はどうなっていくかにつ いて過去の発展を例にとり今後の将来像を予測する。 13.先端バイオテクノロジーの産業化と医療技術 先端バイオテクノロジーの医療分野における産業化について、研究開発型バイオ企業を軸として 日・米の事情から検証する。同時にバイオテクノロジー分野における最新の発見・発明を分析し、再 生医療を始めとした革新的医療技術の開発と産業化について検討する。 14.医療分野におけるアンメットニーズと研究開発型バイオ企業の成長戦略 医療分野における未解決課題=アンメットニーズを分析し、これらのニーズに対応した製品・サービ スを提供する研究開発型バイオ企業群について検討する。同時に研究開発型バイオ企業に特徴 的な事業計画立案、資金調達から事業開発、事業成長のシナリオをベンチャーキャピタルの視点 から検討する。 15.放送と通信の連携・融合とメディアビジネス 放送と通信の連携・融合の動向を映像情報メディア成長の観点から整理し、特にインターネット等 の情報通信技術がテレビの変貌を加速させようとしている状況を見る。同時に放送と通信の連携・ 融合を支える法制度改革や放送番組のブロードバンド展開の状況、著作権・コンテンツ保護等のビ ジネス課題について学習し、討論する。 16.新しい放送・通信技術とメディアビジネス インターネットと放送の融合、ハイビジョン映像の進化、3D 映像の出現等将来に向かって通信・放 送は今大きな変化を行おうとしている。その将来展望を踏まえた新たな技術開発はどうなっている かを解説する。 17.総括 講義全体を通しての「日本の企業にとって、イノベーションがいかに重要か」を再認識する総括 を行うとともに、日本にイノベーションを定着させるにはどうしたら良いかを考える。 【授業方法】 一つの技術分野を1回(1コマ又は2コマ連続)の講義・討論等で終了する、オムニバス形式とする。特 定分野においては分野毎に専門講師により行う。基本的には受講生は各分野終了時に簡単なレポー トを提出する。 【テキスト】 特に設定しない。必要に応じて資料を配布する。 【参考図書】 必要に応じて紹介する。 【評価の方法】 出席点、授業参画態度、レポート等で総合的に判断し、5段階で評価(AA,A,B,C,D)する。ウエイ ト付けは原則、出席・参画態度60%、レポート40%とする。 【その他】 80 トヨタ生産方式と見える化 発展科目 開講: 橋本 正喜 夏学期 土曜 3∼4時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 リーマンショック後の大幅な需要減少を経て、自動車市場は徐々に回復の兆しを見せ始めている。た だし、これからの自動車市場は従来のものとは別物である。競争の土俵は先進国から新興国へと移り、 求められる車種は大型車から燃費の良い小型車に変わっているからである。必然的に、自動車メーカー がとる戦略も変化せざるをえない。そのような変化の中、わが国産業界の雄であるトヨタ自動車は、2期 連続で赤字なるも、依然業界のリードオフマンである。その生産方式はモノづくりのグローバルスタンダ ードとして今でも、世界中の企業が学ぼうとしている。 本講座では、ヘンリーフォードの発明によるコンベアシステム(流れ生産システム)に始まり自動車業界 の発展に伴い進化してきた管理技術の一つであるTPS(トヨタ生産方式)の要諦について紹介し、基本 思想の理解考え方を学ぶ。 TPSはジャストインタイムと自働化の 2 本柱で語ることが出来る。自働化の 道具として見える化という言葉が有る。不良品を次工程に絶対渡さないためには現在の仕事または設 備の状況が正常か異常かが明確にわからなければ実現できない。この様に、その柱を支える必要条件 を見える化と言うようなキーワードを捉え、様々な角度から考察し説明を加える。 また授業の最終回は、受講生の工場現場(東京近郊)を訪問し「着眼点」、「改善の切り口」「どこから手 を着ければ良いか」等実地に見聞指導を行う授業とする。 【授業計画】 1∼3.TPS序論、概論 日本の管理技術(TPS、TQC、TPM+改善活動)IE(フォードシステム、テーラーシステム等)固 有技術と管理技術の視点の紹介、管理と経営の見方考え方に関する考察 4∼5.JIT、自働化 TPSの 2 本柱の基本的な考え方と関連思想 6.TPSと見える化 あんどんを代表とする『見える化』と言うキーワードの原点 7∼9.標準作業と改善 TPSの基盤構築のための改善の道具 10.機械配置と多能工 少人化のための加工職場の工程と機械配置の考え方 11.段取り替え時間の短縮 段取り改善の基本的な考え方と方法論 81 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------12. 平準化とタクトタイムの考え方 TPS 推進の大前提としての必要性。特に外部(協力企業間)の平準化の重要性 生産計画と販売 TPS と販売の協力の必要性について 13∼15.工場訪問による実習、実地見聞 【授業方法】 講義、演習を中心に進めて行き、受講生はそれぞれ簡単な研究ケースを想定して自らの理解度をそ の都度確認してゆく。質問疑問多いに投げかけていただきたい。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材を中心に授業を行う。 【参考図書】 「トヨタ生産方式」 大野耐一 著 「トヨタ プロダクション システム」 門田安弘 著 「トヨタ強さの原点 大野耐一の改善魂〈保存版〉」日刊工業新聞社 編 「トヨタ経営システムの研究」 日野三十四 著 【評価の方法】 授業参画度50% 期末試験またはレポート50% 82 知的財産戦略(応用) 発展科目 開講: 丸島儀一 秋学期 月曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 中小・中堅企業がMOT(技術経営)を展開するにあたって必要となる知的財産戦略を総合的に学習す る講座。 国家戦略として知財立国が掲げられて以来、知財の創造、保護、活用の知財創造サイクルにおいて 日本の知財制度、運用の基本的環境が改善され現在も具体的な課題について改革が進行中です。 知財改革の理念を示す知的財産基本法に、将来にわたり新たな知的財産の創造がなされる基盤の確 立、知的財産を基軸とする新たな事業分野の開拓並びに経営の革新及び創業の促進、わが国産業の 国際競争力の強化及び持続的な発展、事業者の責務として事業基盤の強化を図るため創造された知 的財産の積極的な活用が明記されている。 これは正に、知財立国の実現にはわが国産業の国際競力の強化と持続的発展が必要であり、その為 には、技術力と知財力を重要な経営資源とする経営、いわゆる知的財産経営が求められている訳で す。 本講座では知的財産経営に資する知的財産戦略について私が実践してきた知財活動をベースに現状 に即した内容を講義するものですが、中小、中堅企業の立場で求められる知的財産戦略についても講 義の対象といたします。 本講座を受講する前に知的財産の基本的な知識を修得したほうが好ましい。 【授業計画】 1. 知的財産経営を意図する企業の知財戦略全般について ● 新規事業の競争力に影響した知財活動の三つの事例 ● 事業、研究開発、知財の三位一体の知財活動 ● 知財制度と知財の本質 2. 企業活動の各段階で必要な知財戦略 ● 研究開発段階の知財戦略 ● 事業化段階の知財戦略 ● 事業実行段階の知財戦略 3. 企業活動の他者との連携上の知財戦略 ● ● 共同研究、開発の知財戦略 事業連携、共同事業の知財戦略 83 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------4. 企業のグローバル展開上の知財戦略 ● 知財法務ネットワークの形成と活用 ● 知財の攻撃、防御の戦略 ● アライアンス、リスク回避 ● 訴訟対応 5. 企業活動の標準化戦略と知財戦略 ● 国際競争力と国際標準 ● 協調と競争の戦略 ● 標準化の仕組み ● 国際標準の課題 6. 知財交渉と知財契約 ● 知財交渉の重要なポイント ● 知財契約の重要なポイント 7. 財人材の育成と評価 ● 知財マインドの形成 ● やる気を起こさせる担当と評価 ● 活動し易い環境創り 【授業方法】 講義、演習を中心に進めるが、自身が関係する会社に対応して考え自らの理解度をつど確認してゆ く。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材を中心に授業を行う。 【参考図書】 1.キヤノン特許部隊 丸島儀一 光文社新書 2002 2.知財この人にきく 丸島儀一 発明協会 2008 3.知財立国への道 内閣官房知的財産戦略推進事務局編 ぎょうせい 2003 4.知的財産を語る レクシスネクシス・ジャパン 雄松堂出版 5.産業財産権標準テキスト 特許編、総合編 発明協会 2005 2007 【評価の方法】 出席点、授業参画態度、期末試験又はレポートの結果で総合的に判断し、5段階で評価(AA,A,B, C,D)する。ウエイト付けは原則、出席30%、授業参画態度10%、期末試験60%とする。 84 経営情報管理と個人情報保護 発展科目 開講: 鳰原 恵二 秋学期 月曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 中堅・中小企業においても経営革新や事業戦略の展開において、経営情報に関するマネジメントシステ ム(体制)の構築と運用は欠かせないものであり、そこにおいて情報セキュリティを確保することは最重要な テーマである。 本科目では、情報技術というより情報マネジメントに関する次の事柄について実務知識を学習す る。ディスカッションも交え、学生の授業への積極的な参加を奨励する。 (1) 情報社会における企業経営(情報社会で求められる企業の社会的責任、経営の全般統制 など) (2) 経営情報システムのリスクマネジメント(企業経営のリスクマネジメント、情報セキュリティマネジメント システムなど) (3) 個人情報保護マネジメントシステムとしてのプライバシーマーク(個人情報保護法への対応、 プライバシーマークの認定取得と戦略的活用) 【授業計画】 (1) 情報社会における企業経営 1回 情報社会の光と影、情報社会で問われる企業の社会的責任 2回 企業経営の統制(内部統制)と情報資産の管理 (2) 経営情報システムのリスクマネジメント 3回 企業経営のリスクマネジメント 4回 情報セキュリティリスクに対応する情報セキュリティマネジメントシステム (ISMS/ISO27001) (3) 個人情報保護マネジメントシステムとしてのプライバシーマーク 5回 個人情報保護の流れと社会情勢、個人情報保護法の概要 6回 個人情報保護マジメントシステムの構築とプライバシーマーク 7回 プライバシーマーク認定取得のポイント、プライバシーマークの戦略的活用 (4) 課題研究の発表と討議 8回 課題研究「情報セキュリティへの取組み」の発表と討議 85 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 講義を中心とするが、討議および課題のレポート提出と発表を課する。 【テキスト】 毎回配布する資料を使用する。 【参考図書】 「図解 よくわかるプライバシーマーク」 (日本実業出版社 鳰原、村松 共著) 「図解 よくわかる個人情報保護法とプライバシーマーク」( 同上 鳰原、浅川、山田 共著) 「図解 よくわかるISMSとプライバシーマーク」 「図解 よくわかるISO27001」 ( 同上 鳰原、浅川 共著) ( 同上 鳰原、浅川 共著) 「事例で見る戦略的経営情報システム」 (日刊工業新聞社 花岡 著) 「個人情報保護に関する法律についての経済産業分野を対象とするガイドライン」 (経済産業省) 【評価方法】 討議など授業への積極参加(30%)と課題研究(発表と提出レポート)(70%)で総合評価する。 86 建設ビジネスプロジェクトマネジメント 持続可能な(サステナブル)社会における、新しい P2M(プロジェクト&プログラム) マネジメントと、中小企業の環境配慮不動産/企業不動産のマネジメント 発展科目 開講: 太田 鋼治 秋学期 月曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 米国から発生した世界不況の中、企業/公共事業における土地と建物の資産運営は、国際会計基 準の導入や事業承継、汚染土壌除去費の増大、CO2 削減への環境配慮などの課題が複雑に絡み、持 続可能な社会を構築していく上で、重要なテーマとなってきている。 本講義では、今後の経済環境を対応した次世代 P2M(プロジェクト&プログラムマネジメント)の知識 体系と手法を説明するともに、エコをテーマとした環境配慮型施設や土地/建物の価値最大化を目指す CRE(企業不動産)/PRE(公的不動産)について、国交省のガイドラインと国内外の事例によって分かり 易く説明し、今後の持続可能な企業と社会活動を提案する。 サステナブル(持続可能な不動産)へのP2M ( 社会・環境・経済を包括した Triple Bottom Line Approach”) 公的不動産 Social (社会) 企業不動産 サステナブル 不動産 (土地+建物) 環境不動産 P2M Economical (経済) Environmental (環境) 出典: Carbon and Real Estate” Davis Langton & Seah Singapore Ptd 【授業計画】 第1部 総論 1. バブル崩壊後の都市再生・不動産・建築ビジネスの動向 都心部の異常な地価高騰と建設費の暴落など、現在のバブル経済崩壊時に見せる建設/不 動産業界を説明し、将来のビジネス動向を提案する。 第2部 各論 2.新しいプログラムマネジメント&プロジェクトマネジメント(P2M)の知識体系 海外事例における日本型 P2M(プロジェクト&プログラム)マネジメントを説明する。 87 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------3.新しいプログラムマネジメント&プロジェクトマネジメント(P2M)の企業活動 最近の新しいマーケットにおける P2M(プロジェクト&プログラム)を提案する。 4.ERE(環境配慮型不動産)とは? 世界中で大きな話題となっている「環境配慮型ビル/工場/住宅」について国内外/ 公共の動向を説明する。 5.ERE(環境不動産)におけるプロジェクトマネジメント(事例) 「不動産における『環境』の価値」について長期的な、優良な住宅ストックの維持・創出を目指 す。 6.総エネ/省エネとエコ住宅/施設(パッシブ)などの提案 ヨーロッパ国際基準によりエコ住宅/施設や今年度の東京都エコ補助事業による新しい総エ ネ/省エネの企業/製品の新しいビジネスモデルを解説する。 7.CRE(企業不動産)/PRE(公的不動産)戦略とは?[企業の土地/建物資産減損価値] CRE(490 兆円:企業不動産)/PRE(470 兆円:公的不動産)戦略について、今年国交省 から発行された「ガイドブック」と『手引き』を説明する。 8.CRE(企業不動産)における経営/運営戦略(その1) CRE(企業不動産)における国際会計基準の導入、企業承継、汚染土壌除去、地震リス クなどに対応した固定資産(土地/建物)の価値最大について提案する。 9.CRE(企業不動産)戦略におけるプロジェクトマネジメント(その2) CRE の事例として、『工場の再構築』他、事例とビデオで具体的に解説する。 10.PRE(公共不動産)の戦略マネジメント(その1) 1,500 以上ある地方公共団体の土地と施設を見直す PRE について、詳細を紹介する。 11.PRE(公共不動産)戦略におけるマネジメント(その2:事例) PFI(民間資金活用)/PPP(公共・民間)と連携した新しいビジネスモデルを紹介する。 12. ゲストスピーカー① 『中小企業の企業土地/不動産資産運営と戦略』 日本不動産カウンセラー協会常務理事 池田太一氏 13.ゲストスピーカー②『グローバル化社会環境での国際プロジェクトモデル』 JICA 中村 明 審議役 14.ゲストスピーカー③ 「中小企業が 10 年で 1,000 億円企業(1部上場)になるには?」 『アーネストワン』 西河 洋一 社長 15.まとめ 【授業方法】 パワーポイントによる講義を主体とする。 【テキスト】 毎回配布するパワーポイントのプリントをテキストとする。 88 ビジネスコーチング 発展科目 開講: 笠原 英一 秋学期 月曜(隔週) 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 近年、「コーチング」とは、問題あるマネジャーを矯正するツールではなく、優れたスタッフの個性と能 力を尊重しながら、パーフォーマンスを向上させるべく、リーダーが習得すべき必要不可欠なスキルで あるという認識が定着しつつある。 本講座では、コーチングの本質、位置づけ、役割、リーダーシップやファシリテーションとの関係とい った基本を踏まえたうえで、コーチングを実践する際の様々な課題を明らかにし、ケーススタディ、演習 を通じてこれを実践する側及び受ける側のポイントを学ぶ。また、本講座ではコーチングを実践する上 で不可欠なスキルの習得をその目的とする。 【授業計画】 1. 序論: ・コーチングとは ・リーダーシップ、ファシリテーション、コーチングの関係 ・状況対応型リーダーシップとコーチングの果たす役割 ・コーチングの構成要素とプロセス 2. ケース1:リーダーシップの空回りとコーチング 3. ケース2:業績低迷傾向、組織の停滞感とコーチング 4. ケース3:「努力しているのによくならない」状況とコーチング 5. ケース4:「大事な情報があがってこない」状況とコーチング 6. ケース5:非協力的メンバーの管理とコーチング 7. ケース6:メンバー間の能力格差とコーチング 8. 授業の総括と確認クイズ ・状況対応型コーチングの実践上のポイント ・コミュニケーション、エンパワーメント、方針の説明、内発的動機付けなど 89 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 講義と演習を中心に進める。上司による具体多岐な問いかけとこれに対する部下の反応例 を紹介しながら、改善点を議論する。 【テキスト】 本間正人、松瀬理保 「コーチング入門」(日経文庫) その他、講義にてつど配布する。 【参考図書】 播磨早苗 「今すぐ使えるコーチング」(PHP ビジネス新書) 播磨早苗 「プロのコーチング・スキル」(PHP ビジネス新書) 【評価の方法】 授業への参画度・貢献度 (ディスカッションの質と量60%、仮題レポート・クイズ結果40% 90 MOTのための価値経営 発展科目 開講: 宇野 永紘 秋学期 火曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 中小・中堅企業がMOT(技術経営)を展開するにあたって必要となる価値経営体系を総合的に学習す る講座。 近年、実業界では「企業価値」や「ブランド価値」、「技術価値」といった経営に関わる価値全般に対す る認識が高まりつつあるが、こうした価値概念そのものの中堅・中小企業における浸透度は現在のとこ ろ、決して高い水準にあるとは言えない。しかし企業が自らの経済的価値、あるいは保有するブランドや 技術がもつ潜在的な価値を知ることは企業戦略を構築、実践する上で重要な意味合いを持っている。 本講座では中堅・中小企業の経営者がその経営手腕を発揮するのは役立つと思われる価値経営に 関する基本的な知識・ノウハウをとりあげ、これらを実践的な見地から検討、学習する。価値そのものの 算定・予測には夏学期に学習する管理会計の手法が役立つが、同講座を履修しない学生にも分かりや すいような講座内容とする。 【授業計画】 1. 授業全般概説 ● ● 価値とは何か 価値算定の基本 2. 付加価値について ● 付加価値とは ● 付加価値分析 3. 企業価値について(1) ● 企業価値の基本モデル ● フリーキャッシュフローの持つ意味合い ● フリーキャッシュフローの帰属先 ● 株主価値 4. 企業価値について(その2) ● 企業価値と「経済(的)利益」 ● 企業価値と市場価値 ● 企業価値の相対性 5. 企業価値経営(VBM) ● VBMの歴史 ● VBMと「EVA」経営 ● EVA経営の限界とその陥穽 91 -------------------------------------------------------------------------------------6. 経済利益と企業価値(その1) ● 経済利益と企業価値の関係 ● 簡単な経済利益(EP)の算出モデル 7. 経済利益と企業価値(その2) ● バリュードライバーとは ● 実践的バリュードライバー分析(モンテカルロ法による分析) 8. 中堅・中小企業におけるVBM ● VBMの導入 ● VBMの実践 ● MOTの視点から見たVBMのあるべき姿 9. ブランド価値について(その1) ● ブランド価値とは ● 企業価値とブランド価値 ● 投資評価指標としてのブランド価値 ● ブランド価値の評価方法 ● ブランド価値とMOT 10. 技術価値評価について(その1) ● 技術価値評価の基本モデル ● 技術価値のバリュードライバー 11. 技術価値評価について(その2) ● バリュードライバー感度分析 12.デシジョン・ツリー分析とリアルオプション法 ● デシジョン・ツリー分析 ● リアルオプション法の基本 13. リアルオプション法の基礎 14. リアルオプション法の演習 15. MOTと価値経営(総括) 92 -------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 講義、演習を中心に進めるが、受講生はそれぞれ簡単な研究ケースを想定して自らの理解度をつど 確認してゆく。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材を中心に授業を行う。 【参考図書】 「実践 管理会計と企業価値経営」 宇野 永紘著 三省堂刊 「CFOのためのバリュエーションと企業価値創造」 井上貴裕ほか 税務経理協会刊 「技術価値評価」ピーター・ボイヤー著、宮 正義監訳 日本経済新聞社刊 The Valuation of Technology, F. Peter Boer, John Wiley & Sons, Inc. 【評価の方法】 出席状況、授業参画態度、期末試験(またはレポート)結果で総合的に判断する。判断要素のウエイ ト付けは原則、授業参画態度40%、期末試験60%とする。 93 マーケティングリサーチとデザインマネジメント 発展科目 開講: 三留 修平 秋学期 火曜 2時限 -------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 デ ザ イ ン と は 、 「 理 念 (Philosophy) を 核 と し た BOFER の 創 造 行 為 と 制 作 行 為 」 で あ る 。 Beauty, Originality, Functionality, Economy, Reliability はデザインの具現化に当り考慮すべき必須 5 要素である と言える。 時代が進むと、商品やサービスの、市場での競争要因である価格や機能・性能は飽和し、感覚、感性 や好みの領域であるデザインが、勝負を左右することとなる。今まさにデザインの良し悪しが事業の死 命を制すると言っても過言ではない時代を迎えている。 この傾向は、B2B型産業や最終製品ではない素材や部品を扱っている産業においても、避けて通る ことはできない。否、むしろトレンドを活用すべきであり、最終ユーザーの嗜好や好みの方向性を理解し た上で顧客への提案型のビジネスを行ったり、ブランドを浸透させ企業そのもののプロモーションを行う 場合においても、デザイン活用の巧拙が事業の成否を定めると言える状況となっている。 本講座では、デザインの内、左脳型の理屈で解決できる部分は論理数理で運び、右脳型の感覚で展 開する部分はその磨き方を学び、講義と豊富な演習を通じて頭と体で、企業経営的に見たデザインの活 用方法及び事業展開への生かし方(デザインマネジメント)を実践的に学ぶことを狙いとする。 また、最近富みに「デザイン思考」を、ビジネスの様々な局面に適用し、商品やサービスにおけるイノ ベーションを創出することが盛んになり、多くの成功例が出現している。ここでは、人間中心設計をベー スとして、汎用的なマーケティング手法として活用するための方法論を学ぶ。 【授業計画】 1. 授業の概説とデザインの基礎 授業全般概説 経営とデザイン(デザインを経営に生かすには?) デザイン思考の興隆 (デザイン的思考が様々な分野でのマーケティング・イノベーションを促進) 人間中心設計(ISO13407 の取り組みが飽和した市場に新たな局面を創出) デザイン活用演習 2. デザインエクセレントカンパニーに見るデザインの戦略的活用法 著名企業の経営とデザインの関係 中堅企業におけるデザイン活用例 デザインの戦略的活用法 3つのポイント デザインの戦略的活用演習 94 -------------------------------------------------------------------------------------3. ペルソナ・シナリオ法による人間中心設計 人間中心設計プロセス ペルソナ・シナリオ法とは ペルソナの活用 簡易ペルソナ構築演習 4. デザイン開発のための具体的アプローチ手法 デザイン開発のプロセス 発想のフレームワーク 具体的なアプローチ手法の紹介 アプローチ手法演習(デザイン実技を含む) 5. ユーザビリティと人間中心設計 ユーザビリティと人間中心設計 ユーザビリティの概念を適用した事例 ユーザビリティテスト演習 ユーザーエクスペリエンス 6. デザイン評価の方法と適用(I) 定性分析 シナリオ分析法(現象観察からシナリオを立案し創造性を刺激するには?) 評価グリッド法(対象者の自由な発言を論理的連関で整理するには?) エスノグラフィー(顧客を一つの民族と見立てて理解・分析するには?) 定性分析演習 7. デザイン評価の方法と適用(II) 定量分析 マッピングの手法とデザイン天気図(複雑な要素を 2 次元のマップに捨象、特に商品 やブランドイメージを論理的に掴むには?) コンジョイント分析(商品要素を購買ニーズの強さで決定するには?) デザイン価値の評価(デザインを価値で評価するには?) 定量分析演習 8. 総合演習 総合演習 95 -------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 講義、演習を中心に進める。受講生はそれぞれ、講義内容を自社に適用して、つど自らの理解度を確 認し、適用結果を想定・検証してゆくこと。最先端で活躍している外部講師も招聘し、理論、実践の両側 面からアプローチする。総合演習で習得度を確認。 【テキスト】 特に設定しない。講師が毎回配布する教材を中心に授業を行う。 【参考図書】 「デザイン戦略経営入門」 三留修平、他、著 講談社 「ヒット企業のデザイン戦略」 クレイグ・M・ボーゲル、他、著 スカイライトコンサルティング訳 英治出版 「ハイコンセプト」 ダニエル・ピンク著、大前研一訳 三笠書房 「ペルソナ戦略」 ジョン・S・プルーイット、タマラ・アドリン著、秋本芳伸訳 ダイヤモンド社 「ペルソナ作って、それからどうするの? ユーザー中心デザインで作るWebサイト」 棚橋弘季著 ソフトバンククリエイティブ 「ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック」 樽本徹也著 オーム社 「ヤコブ・ニールセンのAlertbox―そのデザイン、間違ってます」 ヤコブ・ニールセン著 RBB Press 【評価の方法】 演習、期末レポート結果によって総合的5段階(AA,A,B,C,D)とする。 各要素のウエイト付けは原則、演習30%、期末レポート結果70%とする。 96 制約理論概論 発展科目 糠森 浩二 開講: 秋学期 火曜 2時限 -------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 制約理論(Theory Of Constraints)とは、イスラエルの物理学者であるゴールドラット博士がトヨタ生産方 式のエッセンスを抽出して開発した工場の生産性向上に関する理論である。処理能力が低いボトルネッ クを最大限に活用して全体最適を実現し生産性を向上させるところに特徴がある。制約理論はトヨタ生 産方式と異なり、部分的な改善で全体最適を実現できるため導入が迅速かつ容易であり、現場改善に 時間や人手を割けない中小企業に適した改善手法といえる。制約理論は現在も進化し続けており、プロ ジェクト期間を平均 25%短縮するマネジメント手法である CCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネ ジメント)や経営戦略に応用したバリアブルビジョンなどが開発されている。 本講座は、工場の生産性向上のための理論である DBR(ドラム・バッファ・ロープ)とプロジェクト期間 を短縮するマネジメント手法である CCPM を中心に制約理論全体を学ぶ。 【授業計画】 1. オリエンテーション 制約理論の歴史、制約理論の全体像(DBR、スループット原価計算、CCPM、TOC 思考プロセス、 バリアブルビジョン)、授業計画および最終課題について説明する。 2. DBR (1) 全体最適と部分最適の違い、工場の生産性向上の理論である DBR と Simple DBR(S-DBR)の概 要、DBR とトヨタ生産方式との違いについて解説する。 3. DBR (2) ボトルネックの種類、制約理論における生産改善の 5 ステップ、DBR の活用事例、ボトルネックの 解消方法について解説する。 4. スループット原価計算 スループット原価計算の考え方、従来の原価計算(全部原価計算、直接原価計算)とスループッ ト原価計算による利益の違いについて解説する。 5. CCPM (1) プロジェクトが遅れる原因、クリティカルパスとクリティカルチェーンの違い、CCPM 導入によりプロ ジェクト期間が短縮する原理について解説する。 6. CCPM (2) CCPM を用いた工期の見積りとプロジェクト計画の作り方、CCPM における進捗報告の方法、プ ロジェクトマネージャーの役割について解説する。 97 -------------------------------------------------------------------------------------7. CCPM (3) マルチプロジェクト環境における CCPM の活用、CCPM を導入する際の留意点、CCPM の活用事 例について解説する。 8. TOC 思考プロセスとバリアブルビジョン 問題解決に使用する思考プロセス、および Win−Win の関係を構築することにより売上向上を図 る「バリアブルビジョン(実現可能な将来像)」について解説する。 【授業方法】 パワーポイントを用いた講義を中心とするが、課題のレポート提出を課する。 【テキスト】 講師作成の資料を配布する。 【参考図書】 エリヤフ・ゴールドラット著「ザ・ゴール」ダイヤモンド社 エリヤフ・ゴールドラット著「クリティカルチェーン」ダイヤモンド社 【評価方法】 出席点、授業参画態度、レポートで総合的に判断し、5段階(AA,A,B,C,D)で評価する。 評価のウエイトは原則、出席 40%、授業参画態度 30%、レポート 30%とする。 【その他】 98 生産財マーケティング 発展科目 開講: 浪江 一公 秋学期 水曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業や官公需、その他組織を対象とした生産設備、部品、機器、原材料、情報システム、その他サービ ス等の生産財に関わるマーケティングの重要コンセプトを学ぶ。 前半(4 コマ)は生産財マーケティングの重要コンセプトの講義を行う。講義においては質問を投げかけ、 受講者が回答するという、双方向を基本とし、受講生が主体的に考え、授業に参加する進め方をする。 後半(4 コマ)では前半で学んだ生産財に関わる重要コンセプトを活用して、ケーススタディとして高収益 で有名なキーエンス(センサーメーカー)のマーケティング活動分析をグループ単位で行い、同社の高収 益の秘密を考察し、最終日に各グループによる発表および議論を行う。 本科目受講の前提として、春学期の「マーケティング原論」の受講を、強く薦める。(但し、必須ではな い。) 【授業計画】 生産財マーケティングの特徴(講義) 生産財マーケティングの基本戦略(講義) 生産財市場を知る(講義) ビジネスモデル・製品への展開(講義) 市場へのマーケティング・アプローチ(講義) キーエンスのマーケティング活動分析(グループ別分析)(演習) 上記グループ別発表・議論(演習) キーエンスの高収益を実現するマーケティングとは(講義) 【授業方法】 双方向の講義とグループ別分析及び発表・議論 【テキスト】 講義にて都度配布 【.参考図書】 「生産財マーケティング」(有斐閣)、高嶋克義・南知恵子著 「法人営業「力」を鍛える」(東洋経済新報社)、今村英明著 「高業績メーカーは「サービス」を売る」(ダイヤモンド社)、小森哲郎、名和高司著 【評価方法】 以下を総合的に評価 - 授業への貢献(質問に対する回答、受講者からの質問等) - グループ内討議での貢献 - グループ単位での分析結果発表内容 - 分析発表後の議論への貢献 99 標準化とユニット化 発展科目 開講: 横田 悦二郎 秋学期 水曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 製造業ばかりでなく、全ての産業のグローバル化の速度は年々増大している。その中で日本の産業、 特に自動車産業や電子産業に代表される「モノ作り産業」は、世界の競合激化の中で勝ち残らなけれ ばならない。その勝ち残りの手段の一つとして「標準化とユニット化を進める」ことが挙げられる。「世 界同時立ち上げ生産方式」「現地生産の推進」「納期短縮」「品質向上」「原価低減」と等々今日本が進 めなければならないあらゆる手段構築に対して、この「標準化の主導権を握ること」と「ユニット化し付 加価値を挙げること」は重要なキーワードである。本講座では、今日本の製造業における「標準化」と 「ユニット化」の現状はどうなっているかを認識し、今後如何にそれらを進め勝ち残る手段を見つける かについて解説する。 【授業計画】 1.オリエンテーリング 本講座で学ぶべきこと及び理解を深めることについて説明する。同時に本講座の重要性につい て受講生と議論を交わし、受講生が自ら「自分は何をこの講座に求めるか」を認識させる。 2.国際標準と日本標準 国際標準規格 ISO とは何か?JIS との整合性はどうなっているか?欧州規格や米国規格と ISO との関係は?等を認識するとともに、ISO 規格はどのようにして決められているか?JIS はど のように決められているか?についても習得する。またアジア地域の中ではこれら規格がどの ようにモノ作りに利用されているかについても学ぶ。 3.標準化技術構築の源泉「日本の技能」 技術標準を生み出すための源泉は所有する技術と技能である。技術と技能の違いを明確にするとと もに、今後日本が標準化の主導権を握るための鍵となる「日本の優秀な技能」について解説する 4.イノベーションの源泉「日本の技術」 標準化を推進させるための最優先技術とは何か。又日本の優れた技術の基になったものは何か。今 後その技術が世界標準に対してどのように結び付く可能性があるかについて検討する 5.工作機械製造分野における標準化 日本の工作機械は世界一の生産量を誇っている。その最先端工作機械の構造を理解するととも に、今後の工作機械のユニット化・標準化について解説する。 6.工作機械加工分野における標準化 工作機械加工は切削加工・研削加工・電気加工等が主体である。「誰でも使える工作機械」の ためにはそれら加工のデジタル標準化が必要である。デジタル化可能な加工とデジタル化出来 ない加工に分けてその標準化を如何に進めたらよいかについて解説する。 100 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------7.冶工具分野における標準化 1 欧州地域の製造現場と日本の製造現場の大きな違いを見せるのは「標準冶工具の使用頻度」で ある。今後日本の製造現場は品質を維持しながら製造効率を上げるには冶工具の標準化を図る ことが絶対条件である。工場内のロボット化及び自動化を進めるうえでもこの冶工具の標準化 は避けて通れない。北欧の標準冶工具メーカーの最新技術を学ぶとともに最新の世界の使用例 について説明する。 8.冶工具分野における標準化2 前講座に引き続き冶工具の標準化についての解説を行う。本講義では主として加工物をクラン プする際に標準工具を使うことが如何に有効かについて解説する。本講座も又世界冶工具標準 を持っていると言われている北欧メーカーの協力のもと行う。 9.金型部品産業における標準部品利用 日本の金型製造は「品質向上」 「原価低減」 「納期短縮」の三つを同時に進めなければ世界の金 型製造には勝てない状況下にある。幸いにも日本には世界トップクラスの金型標準メーカーが いくつも存在する。その現状と有利点を如何に生かすかについてメーカーの協力のもと解説す る。 10.その他の産業における標準部品利用 標準部品の利用は金型産業に限ったことではない。各種専用機や簡単な工場内ロボット製造に ついても同様に標準部品を利用することで高精度・低価格・短納期で製造することが可能であ る。日本の標準部品販売の現状と今後について解説する。 11.CNC 装置における標準化 CNC 装置は利用され始めて約 40 年経過した。当初は特殊な工作機械のみに利用されてきたが IT 技術の発展やコンピュータ技術の進展で誰でも簡単に使える装置となり始めている。「誰で も使えること」=「標準化されている」ことであることを認識し CNC 装置はどのように標準化 されているかについて世界一の日本の CNC メーカーの協力のもと解説する。 12.CNC 装置におけるユニット化 前講義で学んだ CNC 装置のユニット化・簡便化の現状について学ぶとともにその効果的な利用 方法について解説する。 13.計測と標準化・ユニット化の関係1 標準化とユニット化を推進するためにはその計測技術向上は絶対条件である。「計測する」こ との基本について再認識するとともに製造現場での計測のトレーサビリティはどうあるべき かを解説する。 14.計測と標準化・ユニット化の関係 2 計測装置は欧州メーカーが主体となっている。その理由を学習すると同時に世界最新鋭の計測につ いて半導体計測装置を例にとって解説する。加えてユニット化と世界標準となるための計測の関係に ついても学習する。 101 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------15.総括 講義全体を通しての「日本の企業にとって、標準化とユニット化がいかに重要か」を再認識する総括 を行うとともに、日本が標準化において世界のリード役の地位を占めるためにはどうしたら良いかを 考える。 【授業方法】 一つの技術分野を1回(1コマ又は2コマ連続)の講義・討論等で終了する。内容によっては専門家を 講師として迎え解説していただく。受講生は各分野終了時に簡単なレポートを提出する場合もある。 【テキスト】 特に設定しない。必要に応じて資料を配布する。 【参考図書】 必要に応じて紹介する。 【評価の方法】 出席点、授業参画態度、レポート等で総合的に判断し、5段階で評価(AA,A,B,C,D)する。ウエイ ト付けは原則、出席・参画態度60%、レポート40%とする。 【その他】 102 新素材開発企業化戦略 発展科目 開講: 中西 幹育 秋学期 水曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 世界が市場であると同時に競合先になった今日、経営者から開発担当者まで共創と競争の原理に基 づいた意識改革をし、新素材開発・新事業化を目指す必要がある。テーマ探索から開発、そして事業化 へのスピードが重要である。共創はスピードある事業創造につながり、競争は進化を呼ぶ。しかし、不得 意分野を自社で補い、研究開発から事業化まで一社単独で行っていては間に合わない。得意分野は伸 ばし、不得意分野などは他社との共同開発や相互補完を行う「共生」や「共創」も視野に入れて新素材 開発をするべきである。 ベース・テクノロジーの部分は大手企業、大学や研究機関等でなければ難しいが、それだけで売れる 素材ができるわけではない。プロセス(生産工程上の技術革新)、プロダクツ(新製品の技術革新)、イン ベンション(発明上の技術革新)など、ベース・テクノロジーを新素材に結び付けるためハイブリッジ・テク ノロジーの技術開発が不可欠である。 【授業計画】 1. テーマづくりのための発想法 2. 人脈形成と活用法 3. 基礎知識のプロを越えるためのノウハウ 4. 潜在ニーズを形にするテクニック 5. これまでの題材でディスカッション 6. 人材の隠れた能力を引き出す 7. 中小企業の特性を生かした市場戦略法 8. 新素材の特許戦略Ⅰ 9. 新素材の特許戦略Ⅱ(ゲストスピーカーの場合あり) 10. 事例1(αGEL,曲面印刷) 11. 事例2(ゲストスピーカー) 12. 事例3(ゲストスピーカー) 13. 技術者・開発者のビジネス感性づくり 14. 全体のテーマでディスカッション 15. まとめ 103 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 講義形式、ディスカッション形式(2∼3回) 予習、途中のレポート提出は無し 【テキスト】 特になし 【参考図書】 「事業創造の極意77章」 中西幹育著 「失敗の本質」 寺本義也ほか著 【評価方法】 レポート提出 104 実践的 M&A、IPO,事業承継論 発展科目 開講: 平野 秀輔 秋学期 木曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 現代の企業において M&A(買収と合併)はその規模を問わず、常に経営者の選択肢となっている。ま た、IPO(新規株式公開)は企業の資金調達の円滑化のみならず、企業イメージの向上をもたらすもので ある。そして事業承継はオーナー経営型の中小企業において特に重要なテーマであり、その内容が実 際の経営に与える影響は極めて大きい。 これらはある意味では経営者の出口対策と考えられるが、どれも企業や経営者の大きな節目となる行 為であり、それぞれが組み合わされる形で行われることも多い。よって、MOT の院生であっても、今後企 業経営に携わることを考慮すると、これらについて最低限の知識を習得しておく必要があると思われる。 本講座はこれらについて、法令諸規則に基づいてその概要を解説し、さらには自らの公認会計士及 び税理士として関与した経験をも含めて事例を紹介し、それぞれの理解を深めることを目的としている。 【授業計画】 1 本講座の概要 2 会社法の基礎と組織再編行為の概要、デューデリジェンス 3 企業価値としての株価算定 4 合併の概要と法規則 5 合併の事例研究 6 買収の概要と法規則(MBO も含む) 7 買収の事例研究 8 会社分割、株式移転、株式交換の概要と法規則、 9 会社分割、株式移転、株式交換の事例研究 10 事業承継の概要 11 事業承継と民法、相続税法 12 中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律と贈与税・相続税 13 事業承継のケーススタディ 14 ディスカッション 15 ゲストスピーカーによる講演 【授業方法】 基本的に講義中心になるが、質疑応答の時間をなるべく採っていきたい。 【テキスト】 特に設定しない。 【評価の方法】 ディスカッション時の発言内容や受講時の理解度によって評価する。 【その他】 法令等の知識が不十分な受講者にも学習効果が出るように配慮してカリキュラムを 作成してある。よって会社法や相続税法の事前知識は不要である。 105 リエンジニアリングと仮説検証の実践 発展科目 開講: 日沖 博道 秋学期 木曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 本授業は、「業務改革」の手法として一般化していながら誤解が多いBPR(ビジネスプロセス・ リエンジニアリング)を中心に、その理論と実際への適用について研究し理解を深めることを 第1の目的とする。さらにIT適用や組織面での障害、最新の手法であるBPM(ビジネス プロセス・マネジメント)等についてもカバーし、バランスの取れた理解を深めることと、 身近な事例を研究材料に取り上げることで実践的な感覚を身につけることを狙いとする。 【授業計画】 1.BPRの基本概念 講義、グループワーク ・ビジネスプロセス改革の方法論としてのBPRの概要と背景を知る ・宿題:自社のBPR適用候補プロセスを選び、概要フローを描いてみる 2.BPRの狙いとプロセス定義 講義、実例研究(適用候補の2つを選んでプロセス定義を議論) ・改革目標としてのKPIとプロセスの関係、プロセス定義のポイントを理解する ・宿題:選んだ対象プロセスの「顧客」の声を聞く 3.現状把握 講義、実例研究(適用候補の2つを選んで現状把握+顧客視点を議論) ・業務フロー(As−Is)可視化の要領を会得する ・宿題:講義を反映し対象プロセスの業務フロー等を更新する 4.課題分析 実例研究(適用候補の2つを選んで業務フローをレビュー)、講義 ・課題分析の基本的方法を理解する ・宿題:因果分析、悪循環の構図化、ボトルネック把握のいずれかを自分なりに実施する 5.解決策立案① 講義、グループワーク、実例研究(候補案件の2つを選んで課題分析を議論) ・BPRの視点を理解する ・宿題:解決仮説を考える 106 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------6.解決策立案② 講義、グループワーク、実例研究(候補案件の2つを選んで解決仮説を議論) ・逆転発想のテクニックを理解する ・仮説検証の視点を理解する ・宿題:解決仮説(継続)と併せて、検証方法を考える 7.試行計画 講義、実例研究(候補案件の2つを選んで解決仮説と検証方法を議論) ・ 逆転発想のテクニックを理解する ・ 仮説検証の仕上げとしての試行計画と、具体化の際のポイントを理解する ・ 宿題:試行計画を策定する 8.総括 試行計画発表と講評 ここまでの研究をまとめ、仮説検証方法としての合理性を説明する 【授業方法】 講義(一部グループワーク)、実例研究(個人研究と発表)および質疑応答などによる。 【テキスト】 (最終回を除き)毎回パワーポイント資料を配布する。 【参考図書】 1. M・ハマー&J/チャンピー著「リエンジニアリング革命―企業を根本から変える業務革新」 日経ビジネス人文庫 2. 日沖博道「BPM がビジネスを変える―BPR を超える『業務プロセスの継続的改革』」 日経BP企画 【評価の方法】 授業出席、討議への参加、宿題の発表などにより総合的に評価する。 107 IT経営戦略 発展科目 開講: 山岡 秋学期 斉 木曜 2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業間競争の激化、情報化社会の進展のもと、経営戦略はIT戦略なくして考えられない時代が到来 しており、ITを経営に活かす「IT経営」はすべての経営者の共通課題、関心事となっている。 ITは競争力の差別化を生む強力な成長エンジン、戦略武器となっている。当科目では、ITを経営に効果 的に活用するための体系的な手法、アーキテクチャー、ITガバナンス、戦略立案プロセスや ITコーディネータ制度などを広く学ぶ。また、最新のITソリューションであるe−ビジネスや新しいITサービ ス、ITコストの最適化やセキュリティ管理についても考察する。さらに、中小企業のITの現状と抱える課 題についてケーススタディも含めて概観し、さらにゲスト・スピーカーによるIT推進事例の講演も聴く。グ ループ討議、レポート作成も交えて、応用力の涵養をはかる。当科目はITの技術論ではなく、経営者の 立場に立った戦略論であり、IT経営を効果的に推進するための体系的ノウハウを修得することを主眼と している。 【授業計画】 1.情報システムの現状とIT経営への取り組み: 当科目の序論として、これまでの情報システ ムの発展と現状を概観した後、IT経営の意義と企業における取り組み状況を説明する。 2.ゲスト・スピーカーによる講演 「情報通信技術(ICT)の最新動向」: IT戦略はその特性と してITの進歩に依存する側面も強い。日進月歩で進化する情報通信技術(ICT)の最新動向につ いて、クラウド・コンピューティングに焦点をあててゲスト・スピーカーの講演を聴く。 3.ビジネス価値を創造するIT経営: IT経営とは、ITによりビジネスに付加価値を生む経営で あり、経営戦略とIT戦略の相関、絡みや、CEO,CIOの役割をさまざまな視点で理解する。 4.IT戦略を支えるアーキテクチャーとITガバナンス: IT戦略を策定する基盤となる諸々のアー キテクチャーの考え方や、情報システムを整合性をもって構築、運用するための標準構造、ルー ルを定めるITガバナンスについて、体系的に学習する。 5.IT戦略立案のプロセスとITコーディネータ制度: IT戦略を効果的、効率的に立案するため標準プ ロセスおよび中小企業のIT推進に有効な「ITコーディネータ制度」を紹介する。 6.グループ討議(1): IT経営の基本事項を学んだ段階で、グループ討議を行い受講生各自の企業 のITの抱える課題について、情報交換と意見交換により認識を深め、発表も行う。 7.e−ビジネスの概要と推進戦略: ネットワーク、インターネットなどの技術を駆使した対外結合も含 む最新のITシステムの形態、e−ビジネスの概要と推進戦略について学習する。 8.経営から見たIT投資の最適化: 情報化の進展とともにその経費は増大し、得られる効果の検証は 重要な経営課題となっている。IT投資の最適化とその評価方法を考察する。 108 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------9.ITサービス・マネジメントとサービス・ビジネス: ITサービス・マネジメントの標準体系となっている ITIL、外部委託のITアウトソーシング、ソフトウェアのサービス・ビジネス形態などを学ぶ。 10.情報システムのセキュリティ管理とコンプライアンス: 個人情報保護法、内部統制、J−SOX法 など急速に高まっているセキュリティ管理とコンプライアンスに対するニーズに対して、 情報システムの視点でポイントを概観する。 11.中小企業のITの現状と課題およびケーススタディ: 中小企業のITの現状と課題について、 各種統計も交えて認識する。また、ITの成功、失敗のケーススタディも行う。 12.ゲスト・スピーカーによる講演 「中堅・中小企業におけるIT推進事例」: 中堅・中小企業に おけるIT推進事例について、ゲスト・スピーカーの講演を聴き、参考にする。 13.グループ討議(2): 当科目で学んだ知識の定着と応用力の涵養をはかるため、各自の企業にて IT戦略をいかに推進するかの観点で、グループに分かれて討議を行う。 14.グループ討議(2)の続きと発表: 15.日本のITの現状と動向: 上記結果をグループごとに発表し、全員で討議する。 当科目の締めくくりとして、日本のIT産業や企業におけるIT活用 の現状と動向を紹介し、解決すべき課題を明らかにする。 【授業方法】 パワーポイント資料による講義を中心とする。他に、ゲスト・スピーカーによる講演(2回)、レポート 提出、グループ討議と発表なども行う。 【テキスト】 講師作成のパワーポイント資料を毎回配布する。 【参考図書】 マッキンゼー 「ITの本質」 (ダイヤモンド社) 平野 雅章 「IT投資で伸びる会社、沈む会社」 (日本経済新聞出版社) 野村総合研究所 「2010年のITロードマップ」 (東洋経済新報社) 【評価方法】 提出レポートの成績* 60点、および総合評価(参画度、理解度、積極性など) 40点の合計点 により評価する。評価は、グレード方式(AA,A,B,C,D)とする。 *授業の理解度、論旨の明快さ、内容の独自性、レポートとしての体裁・語句の正確性などを評価 する。 【前提受講科目】 なし。 109 租税法実践実務 発展科目 開講: 丸山 一之 秋学期 金曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業経営にとり、会計戦略と税務戦略は必要不可欠である。実行税率が利益の 45 パーセントを超え、 かつ、社会保険料や労働保険料も多額となる日本において、公租公課に原価意識を持たなければ企業 利益は生み出せない。我が国税制には取るべき方法に選択枝があり、その選択により納税額が変化し、 キャッシュフローにも影響を与える。損益計算上は利益を確保してもキャッシュフローが悪化する原因の ひとつに税負担がある。これを節税するためには、複雑に絡み合った税法を巧みに利用する手法を取ら ざるを得ない。 本講座は企業経営者なら知っておかなければならない税法を基礎から実践まで学んでいく。 最大の節税手法は税法の理解である。 【授業計画】 2. 法人税法基礎講座 青色申告、課税所得計算、益金の額、損金の額 (会社法の企業利益と税法上の課税所得の違いについて) 2. 法人税法基礎講座 減価償却制度、リース会計制度、リース税額控除 (固定資産はどのように経費化されるか、減価償却計算の有利、不利とリースと買い取りの有利不利) 3. 法人税法基礎講座 役員給与、役員退職金、生命保険活用の役員退職金活用 (役員給与に対する課税制度と節税戦略) 4. 法人税法基礎講座 交際費、寄付金、福利厚生費、会議費 (会社法との違いと戦略的実践法) 5. 法人税法基礎講座 各種引当金、租税公課の経理処理、繰越損失制度、繰越還付制度 (会社法規定と税法規定の差異について) 6. 税法実践 企業再生への取り組みと最新手法・税務争訴法と納税者の権利保護 (景気の低迷局面での再生手法と税務調査で否認された際の権利保護) 7. 制度会計、管理会計、税務会計の違い (なぜ、会計手法が複数存在するのか、また、どれが優れているのか) ゲストスピーカー 横浜国立大学大学院修士 遠藤 克俊 8. 税務争訴法と税務調査 (税務調査の実際と実務、どのような方法で国税査察がされるのか) ゲストスピーカー 元国税局査察部 税理士 梅山 弘 110 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 基本書による講義を主体とする。 【テキスト】 知っておきたい法人税 大蔵財務協会 新年版が8月ごろに出版されます。 【評価方法】 税法に関する研究ノートもしくは論文を講義の最終回までに提出してください。 ワープロA4 版5ページ以上とします。 参考文献リストを添付してください。 111 英語のシャワー 発展科目 高橋 俊之・清水 泉 開講: 秋学期 土曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 従来の英語教育とは全く違う、子供が母国語を獲得する時のような自然な学び方をすることで、実際 に使える英語を身につける講座。 日本では多くの人が3年から10年にもわたり英語教育を受けているにもかかわらず、実際に英語を使 うこと、特に話す、聞くことは苦手としている。 本講座では、英語という言語を、楽しく、正しく身につけていく。 講座は次の三つのフェーズにより構成される。 1.インプットのための基礎構築 受験英語を経ている大人には、自然に英語を吸収するための調整が必要になる。 日本語とは全く違う英語の発音の基本を身につけ、日本語に訳さず英語のままインプットしていく仕方 を学ぶ。 並行して生の英語をシャワーのように浴びることで英語を吸収していく。 といってもスパルタではなく、絵本などのやさしい本を使い、各自の進歩に合わせて少しずつレベルを 上げていく。 2.リスニング力の強化 基礎構築後に、映画を使ってリスニング力を強化しながら英語の世界に浸っていく。 台詞の聞き取り、発音練習、英語独特の表現や文化の解説を行う。 映画のシーンを切り出してそのまま演技してみる acting を行い、いわば「英語人」として英語を話す感 覚を身につけていく。リスニング力の強化と確認を行っていく。読書によるインプットは並行して継続す る。 3.スムーズなアウトプットへの基礎構築 英語をある程度わかる人でも、話すのは苦手という日本人は多い。しかし逆に、やり方さえつかめれ ば中学校レベルの英語でビジネスも含めた日常の会話はできてしまう。このフェーズではそのポイント となる「直訳するのではなくかみくだいて知っている英語につなげる」やり方を学ぶ。読書等によるイン プットは並行して継続する。 112 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業計画】 1.導入−英語への新しいアプローチ ・辞書を使わない理由、やさしい本から始める意味、発音がなぜ大切か ・レベル判定と持ち帰り本の分配 2.多読で英語ができるようになるしくみ、発音の基礎1 ・本を読んでいるだけで英語が学べるのはなぜか ・吸収率を上げるには ・子音の発音 3.文法が自然に定着する読み方、発音の基礎2 ・文の構造を捉える読み方 ・英語のリズム 4.日本語を介さないとは、発音の基礎3 ・冠詞(a,the)の持つ重要な役割 ・塊で捉える ・難しい発音(R,L,Th,子音連続等) 5. 英語の構造を理解するための楽譜作り ・動詞の位置と意味 ・発音との関係とポイント 6.映画によるインプット1 ・発音と聞き取り練習 ・会話の中で使われる表現 7.英語の考え方をつかむ、発音応用編 ・日本語と違う時の概念、位置の概念 ・強弱短長 8.映画によるインプット2 ・発音と聞き取り練習 ・会話の中で使われる表現 9.映画によるインプット3 ・発音と聞き取り練習 ・会話の中で使われる表現 10.Acting ・英語を自分の言葉として話す 11.スムーズなアウトプットの基礎1(作文添削)、リスニング力強化 ・日記 blog を英語で書いてみる ・言いたいことを知っている英語で表現するには 113 -------------------------------------------------------------------------------------・Audiobook(朗読CD)を使ったリスニング力の強化 12.スムーズなアウトプットの基礎2(作文添削)、リスニング力強化 ・日記 blog を英語で書いてみる ・言いたいことを知っている英語で表現するには ・Audiobook(朗読CD)を使ったリスニング力の強化 13.スムーズなアウトプットの基礎3(作文添削)、リスニング力強化 ・日記 blog を英語で書いてみる ・言いたいことを知っている英語で表現するには ・Audiobook(朗読CD)を使ったリスニング力の強化 14.スムーズなアウトプットの基礎4(口頭説明と会話) ・楽譜を作りながら構造理解の再確認、質疑応答 ・言いたいことを知っている英語で表現するには 15.スムーズなアウトプットの基礎5(口頭説明と会話) ・楽譜に沿って発音、質疑応答 ・言いたいことを知っている英語で表現するには 【授業方法】 本講座は、次の二つの組み合わせで進められる。 ・英語の学び方を学ぶ(教室で行われるレクチャーを通して) ・英語を学ぶ(教室外で各自が行う英語での読書や英作文などを通して) 教室では、本の効果的な読み方、発音の原理、英文を作るときの考え方など、英語の学び方をレク チャーすることが中心になる。従い、実際に英語に触れる部分は各自が教室外で毎週課題に取り 組むことが中心であり不可欠になる。 【テキスト】 いわゆる教科書は特に設定しないが、絵本や Graded Reader と呼ばれるやさしい洋書を毎週、図書 から各自借り出して読む。読むべきレベルは各自から提出される reading sheet(読書履歴)に基づ いて指示される。 【受講要件】 中学3年終了レベルの英語力。 連絡やクラス資料配布はメール・WEB、音声ファイル(mp3)、Excel シートで行うため、これらが扱える こと。 【評価の方法】 試験は行わない。各回の授業(課題を含む)参加態度と内容をもって評価を行う。 114 企業における組織活性化 発展科目 開講: 山岡斉 秋学期 土曜 4時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業は人なりと言う。個人の力を最大限に発揮させるとともに、個人の能力の総和以上の力を引き出 すのは組織力である。組織力は組織の活性化により生まれ、技術経営の効果的遂行には不可欠な企 業の牽引力となる。当科目では、まず、急速に変化する経営環境を踏まえた組織構造のあり方や、組織 における個人と集団、技術経営のための技術組織を論じる。さらに、活性化された組織の条件の考察を もとに、自由闊達な組織風土の醸成、ビジョンの共有と目標管理、エンパワーメント、創造性の育成、問 題解決力の強化など組織を活成化するための方策を体系的に学ぶ。また、組織活性化のための基盤と なる各種人事制度やプログラムに関して、基本的なしくみ、導入のポイント、事例などを幅広く学習する。 講義に加えて、各受講生の勤務企業に関する技術組織の問題分析や組織活性化診断、ゲスト・スピー カーによる講演、事例研究、グループ討議、レポート作成なども行い、学習内容の定着および応用力、 実践力の涵養をはかる。 【授業計画】 1.組織構造の基本とマネジメント: 当科目の序論として、組織設計の基本的考え方と代表的な組 織構造の特徴、および組織のマネジメントについて論じる。 2.組織における個人と集団: 組織活性化を考察する前提として、組織行動学に基づいて組 織における個人と集団の行動に関する基本知識を整理する。 3.技術経営を支える技術組織: 技術経営を効果的に進めるためには、その中核となる技術 関連組織をどのように編成し、運営すべきかを学ぶ。 4.グループ討議(1): 組織活性化に向けての課題ついて、グループ討議を行い、その結果を発表 する。当科目学習のための問題意識の高揚と受講生間の交流と相互啓発をはかる。 5.組織活性化への企業としての取り組み: 組織活性化のための条件を定義し、まずここでは 企業文化の醸成など、企業として組織活性化に取り組むポイントを概観する。 6.組織活性化に向けての変革: ダイバーシティの拡大、権限委譲やエンパワーメントの推進、創造 性を育む組織風土の醸成など、組織活性化に向けてマネジメントが取り組むべき変革に関して、 体系的に学ぶ。 7.組織の問題解決力: 組織の目的の一つであるとともに組織力、現場力のバロメーターでもある問 題解決力を高めるメソッドについて学習する。 8.イノベーションと学習する組織: 組織活性化の重要要件である絶え間ないイノベーションに向け て、マネジメントのあり方を考察する。また、企業の重要資産である人材力を高めるための 学習 する組織 作りについても論じる。 115 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------9.グループ討議(2): 人事制度やしくみ、マネジメント・オペレーション、個人の育成とモチベー ションなどについて、テーマごとにチームに分かれて討議を行う。相互啓発をはかるとともに、 プレゼンテーション演習としても役立てる。 10.グループ討議(2)の続き: 上記討議の続きとチームによる発表を行い、全員で討議する。 11.組織活性化のための人事プログラム(1): 教育・研修制度、キャリア開発プログラムおよび 各種コミュニケーション・プログラムについて、事例も参照しながら考察する。 12.組織活性化のための人事プログラム(2): 人事制度の根幹となる業績評価と処遇方法 および成果主義の効果的導入などついて、事例も参照しながら考察する。 13.ゲスト・スピーカーによる講演 「中小企業の組織活性化」: 中小企業のトップ・マネジメントより、 中小企業の特性に配慮した組織活性化の方法についての講演を聴く。 14.レポート・プレゼンテーション: 当科目において学んだ知識の定着と応用力の涵養をはかるため、 自社の事情を考慮した組織活性化の方法をレポートにまとめ(事前に提出)、プレゼンテーション を行う。 15.レポート・プレゼンテーションの続きおよびクロージング: 上記プレゼンテーションの続きを行い、 また当科目のクロージングとしてのまとめを行う。 【授業方法】 パワーポイント資料による講義を中心とする。他に、ゲスト・スピーカーによる講演(1回)、レポート 提出と発表、グループ討議と発表なども行なう。 【テキスト】 講師作成のパワーポイント資料を毎回配布する。 【参考図書】 リチャード・I・ダフト 「組織の経営学」 (ダイヤモンド社) ステファン・P・ロビンス 「組織行動のマネジメント」 (ダイヤモンド社) クリストファー・A・バートレット/スマントラ・ゴシャール 「個を活かす企業」 (ダイヤモンド社) 【評価方法】 提出レポートの成績* 60点、および総合評価(参画度、理解度、積極性など) 40点の合計点 により評価する。評価は、グレード方式(AA,A,B,C,D)とする。 *授業の理解度、論旨の明快さ、内容の独自性、レポートとしての体裁・語句の正確性、プレゼンテー ションなどを評価する。 【前提受講科目】 なし。ただし、春学期の「企業におけるリーダーシップ」を受講しておくことが望ましい。 116 知的財産実践戦略(ケース) 発展科目 開講: 丸島儀一、清水弘 冬学期 月曜(隔週) 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 中堅・中小企業の経営者の中には知的財産(知財)について、「自社は技能・ノウハウ中心で知財化す るのは難しい」、「知財として自社の技術を競合に開示するためデメリットも多い」、「出願、審査、、維持 の費用が掛り出願は最小限に留めるべき」といった、意見を持つ方も多い。 一方、米国の中堅・中小企業は、知財を武器に大企業と渡り合い、高収益事業化している企業が多い。 経営者の知財に対する意識も極めて高い。他社の参入を防ぐ「守り」の知財は、事業規模が大きく技術・ 知財力のある大企業が有利であるが、新たな領域で知財を武器に有利に交渉する「攻め」の知財は、事 業規模が限定され技術・知財力が弱い中堅・中小企業も、 持たない強み を活かすことができる。 知財を活かした戦略や経営(知財戦略)を意識している企業においても、特許権の本質、契約交渉、 係争対応など知財に関連するの基本ポイントを押さえていないため、損害を被る場合が見受けられる。 また、知財戦略のメリットを見い出せない企業にとっても、弁理士など専門家から見れば、実は既存事業 の技術の知財化が可能で、それによって経営としての重要な武器を持つことが出来ることもある。(これ を通常の企業⇒弁理士のステップの「知財化」に対して、弁理士⇒企業の「逆知財化」と言う)。 そのためには、知財の専門家である弁理士と自社の知財戦略について密接に議論することが必要で あるが、中堅・中小企業はその機会を得にくい。 弁理士にとっても、通常の出願権利化の業務から一歩踏み込んだ、より中堅・中小企業の経営者の 立場にたち、知財コンサルティング(経産省の言うところの「知財総合アドバイザー」)の必要性が問われ ているが、企業の知財戦略の実践に触れる機会が少なく、支援の拡大が進みにくいのが現状である。 本講座は、これらの中堅・中小企業の経営者と弁理士とのミスマッチの問題を解決するために設置さ れ、本校客員教授で、元キヤノン専務として同社知財戦略を長年手がけられた丸島儀一先生と、アーサ ー・D・リトル(技術戦略コンサルティング会社)のディレクターで本校教授である清水弘先生が担当する。 本校学生、卒業生からなる中堅・中小企業経営者と弁理士とが一同に会して、経営者が直面している知 財戦略(逆知財化も含めて)の問題を題材として、ケース・スタディ形式で討議し、中堅・中小企業の知財 戦略の実践力強化を実現できるようにする(2009 年度は弁理士 17 名、中堅・中小企業経営者など本校 関係者 10 名参加)。 これらによって、本校学生、卒業生からなる中堅・中小企業経営者管理者にとっては、 ・中堅・中小企業の知財戦略のあり方を、事業・技術の課題と知財化(逆知財化として自事業の技術 の知財化の可能性)と実践例として学ぶ。 ・特に事例提供者にとっては、自社の知財戦略の問題について、複数の専門家から高度で多面的な アドバイスを聞くことができる。 ・信頼のおける複数の弁理士とのネットワークを築くことができる。 117 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------弁理士にとっては、 ・中堅・中小企業経営者と接し、事例提供者による現場の生々しい問題について、ケース・スタディに することができる。 ・これにより知財戦略に関する中堅・中小企業の知財戦略の問題とニーズを理解し、経営者の立場で 問題解決することで、提案力を強化し、知財コンサルティング(知財総合アドバイザー)への展開の契 機とする。 ・知財戦略に関心のある複数の中堅・中小企業の経営者とネットワークを築ける。 授業は、事例提供者の事例説明と討議、討議のまとめと次回までの課題、課題検討(受講生の宿題)、 次回に事例提供者による課題検討結果のフィードバック、事例についての知財戦略の方向性の議論と まとめ、の 5 つを、3 事例について繰り返す形で進める。 ・事例提供者の事例説明と討議(ケース・スタディ:全員): ‐中堅・中小企業の経営者による自社の知財戦略の問題について、自社事業と競合企業と、 事業・技術・知財上の問題・課題について事例説明(本校学生・卒業生の事例提供者) ‐事業・技術・知財の問題・課題について討議(全員で討議) ・討議のまとめと次回までの課題 (ゲストスピーカー) ・課題検討: ‐受講者は宿題として課題検討の上、検討結果を事例提供者に送付(全員) ・(次回)事例提供者による課題検討結果フィードバック: ‐事例提供者は受講者からの送付された課題検討結果を取りまとめて、フィードバックとして発表(事 例提供者) ・(次回)事例についての知財戦略の方向性の議論とまとめ -事例に関する課題検討結果フィードバックを受けて、参加者全員でさらに深堀の議論、可能であれ ば問題解決のための知財戦略の方向性の提示 ケース・スタディの事例は、本校学生・卒業生の事例提供者の希望によって異なるが、2009 年度は 次のようなテーマについて検討を行った。 ・戸建住宅建設業における、新戸建・関連サービス事業構想での知財による模倣困難性構築の可 能性の模索 ・加工型製造業における、外部導入技術での新製品事業化のための契約上の課題の検証 ・電気防食サービス業の、既存事業と新サービス事業強化のための夫々の三位一体戦略の検証 ・床暖房資材企業における、大手企業との特許侵害係争を振り返っての知財戦略の検証 118 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業計画】 第一回(2 時限) <はじめに> ・ カリキュラム全体紹介 ・ 知財実践戦略(本講座の基調となる講義) -丸島教授より、中堅・中小企業ならでは事業・技術の課題と知財の関連など知財戦略のあり方 について <一番目の事例> ・ 事例提供者の事例説明と討議(事例提供者、ケース・スタディは全員) ・ 討議のまとめと次回までの課題 (ゲストスピーカー) ・ 課題検討(受講者の宿題) 第二回(2 時限) ・ 事例提供者による課題検討結果フィードバック(事例提供者) ・ 事例についての知財戦略の方向性の議論とまとめ(全員、ゲストスピーカー) <二番目の事例> ・ 事例提供者の事例説明と討議(事例提供者、ケース・スタディは全員) ・ 討議のまとめと次回までの課題 (ゲストスピーカー) ・ 課題検討(受講者の宿題) 第三回(2 時限) ・ 事例提供者による課題検討結果フィードバック(事例提供者) ・ 事例についての知財戦略の方向性の議論とまとめ(全員、ゲストスピーカー) <三番目の事例> ・ 事例提供者の事例説明と討議(事例提供者、ケース・スタディは全員) ・ 討議のまとめと次回までの課題 (ゲストスピーカー) ・ 課題検討(受講者の宿題) 第四回(2 時限) ・ 事例提供者による課題検討結果フィードバック(事例提供者) ・ 事例についての知財戦略の方向性の議論とまとめ(全員、ゲストスピーカー) <深堀検討> ・ 参加弁理士による第一回、第二回事例についての深堀検討例の発表・討議 ・ まとめ 119 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 授業は上記のように、3 つの事例に対して、5 つのステップを繰り返す形で進め、事業・技術の課題と 知財の関連など知財戦略のあり方を、生々しい事例で理解できるようにする。 【テキスト】 各回ごとにワードまたはパワーポイント形式のテキストを配布。 【参考図書】 適宜紹介する 【評価の方法】 クラスへの参画姿勢・理解:60%、宿題 40%、貢献(付加的):0∼10% 【その他】 本校学生、卒業生、弁理士とも、事例提供者による、守秘性の高い情報に触れるため、 事例提供者と参加者は守秘義務契約を締結することを受講の条件とする。 弁理士の皆さまへ: このクラスは、日本弁理士会の継続研修として申請中です。 このクラスを受講し、所定の申請をすると、外部機関研修として 12 単位が認められる予定です。 120 P2Mプログラムマネジメント演習 発展科目 開講: 清水 基夫 冬学期 火曜 1∼2 時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 プログラムマネジメントには、プロジェクトマネジメントの知識を土台にして、様々な分野の知識を組み 合わせた総合的な実践力が要求される。こうした実践力は、マネジメント業務に関係する様々な局面へ の対応の経験から、長い年月をかけて体得することが多いが、この様な経験的な方法では学習の過程 で失敗を重ねるなど効率も悪く、また経験は体系的には得られないので学習知識にバラツキが大きい。 そうした問題を考えるとき、公的な資格は自身の能力の客観的証明というだけではなく、その取得過程 で体系的かつ一定の基準に基づく学習を行うという意味で、効率的で有効な学習手段であるといえる。 本科目は、日本プロジェクトマネジメント協会によるプロジェクトマネジメントスペシャリスト(PMS)資格 の知識体系を対象に、プロジェクト及びプログラムマネジメント(P2M)の要点の学習と課題の演習を行う。 本科目は PMS 資格取得の準備を具体的な目的とするが、より重要な目的はその準備を介してプロジェ クト及びプログラムマネジメントに関する体系的かつ実践的な対応力の修得にある。 なお PMS 資格に対応した知識領域の全体は、「実践的プロジェクトマネジメントの基本」(武富教授)及び 「戦略実践のプログラムマネジメント」(清水基夫教授)および本科目の 3 科目でカバーされる。従って PMS 資格試験準備を目的として本科目を受講するにあたっては、上記の 2 科目の受講を強く推奨する。 これに依らない場合には、事前に担当教員に相談すること。 【授業計画】 以下の各項目に関する概要の説明と問題演習を行う。受講者は教科書の当該箇所を事前に学習し ておくこと。 1. P2M プログラムマネジメント:P2M の概要と PMS(プロジェクト マネジメント スペシャリスト)の要件、 P2M プログラムマネジメントの概要などについて学習する。 2. プログラムマネジメント:プログラム統合マネジメント、コミュニティのマネジメントなどについて学習す る。 3. プロジェクト戦略マネジメント:プロジェクト基盤システム、プロジェクトガバナンスなどについて学習す る。 4. プロジェクト ファイナンスマネジメント:ファイナンスの基礎知識、ファイナンスから見たプロジェクトの デザイン、ストラクチャリング(仕組み作り)、リスク分担、事業性評価などについて学習する。 5. プロジェクト システムズマネジメント:システムズアプローチ、システムズエンジニアリング、システム ズマネジメントについて学習する。 6. 情報マネジメント:情報資源、プロジェクト情報マネジメント、プロジェクト情報システム、プロジェクト情 報と組織情報、内部統制などについて学習する。 121 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------7. バリューマネジメント:価値の認識と評価、価値の創造と獲得、価値の源泉などについて学習する。 8. 問題演習と解説 【授業方法】 パワーポイントによる講義と、例題演習および質疑応答などによる。 【テキスト】 ・日本プロジェクトマネジメント協会企画「新版 P2M プロジェクト&プログラムマネジメント・標準ガイド ブック」日本能率協会マネジメントセンター刊 ・別途、毎回参考資料を配布する。 【参考書】 【評価の方法】 授業出席、テストにより評価する。 【その他】 122 ロジカルシンキング演習 発展科目 開講: 渡辺パコ 冬学期 火曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 ロジカルシンキングは、戦略系コンサルティング会社が、クライアント企業の現状を分析し、それを元に、 戦略を立案したり、プレゼンテーションしてプランを受け入れさせたりする中で開発された、思考のツール です。 ここ数年、ビジネスパースンの「基礎体力」としてロジカルシンキングが広く認知されるようになり、ビジネ ススクールや社内研修で広く学ばれています。 このクラスでは、ロジカルシンキングの基本メソッドを短時間で学べるよう、コンテンツを厳選し、演習形 式で学びます。(1)問題の把握と解決策の立案、(2)企画の立案とプレゼンテーション資料の論理構成の 方法、のふたつを軸に、今ビジネスのデファクトスタンダードとなっている考え方をまなびます。 【授業計画】 1. ロジカルシンキングのアプローチ (1) ロジカルシンキングとはどのようなものか ● ロジカルシンキングのメソッドの全体像 ● クラスの進行方法と学び方について (2) イシュー ● イシューとは何か ● イシューをたてる意味 ● 価値のあるイシュー/価値のないイシュー ● イシューをたてる演習 (3) 特別講義 「人生の what?」の見つけ方 -1 ● 仕事と Life を合わせて考える ● how?を学ぶだけでは本当の仕事はできない、what?を見つける ● なんのために仕事をするのか ● 将来を見通す力をつけると what? 2. 問題解決(因果関係とロジックツリー) (4)問題解決のメソッド ● 問題解決のアプローチ (5)因果関係を捉える ● 問題の全体像を洗い出す ● 問題が起きている状況を、因果の図を使って構造を明らかにする ● 因果関係をだれにでも理解できるように、細かく説明する 123 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------(6)解決策の立案 ● レバリッジポイントを探す ● レバリッジポイントを変える打ち手をリストアップする ● 打ち手を絞り込む (7)特別講義 「人生の what?」の見つけ方 -2 ● 横軸(グローバルな視点)を持つ ● 地球で起きていることを多面的に理解できる力をつける ● 途上国の視点/貧困の視点/環境の視点 3.メッセージ(ピラミッドストラクチャ) (8)メッセージをつくるメソッド ● ピラミッドストラクチャのアプローチ (9)イシューとサブイシュー(枠組み) ● イシューを定める ● 情報を集める ● グルーピングする ● 仮のピラミッドストラクチャをつくる (10)キーラインメッセージの抽出 ● 情報の因果関係をつかむ ● 因果関係に沿ってメッセージを再構成する ● 本質的なメッセージを自分の頭で考える ● ピラミッドを完成させる (11)特別講義 「人生の what?」の見つけ方 -3 ● 縦軸(歴史の軸)を持つ ● 近代史を学ぶ ● 世界が動くメカニズムを知る ● 時代の流れから what?を考える 4.総合演習 (12)総合演習 ● ピラミッドストラクチャを使ってメッセージをつくる総合的な演習を行う。 (13)特別講義 「人生の what?」の見つけ方 -3 ● paco の what?(環境とライフデザイン) 124 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業方法】 第1日は当日演習を中心に。第1日終了時に第2日に向けた課題を提示し、課題の回答をもって 第2日に臨みます。同じく、終了時に次回の課題の提示を繰り返し、2週間の間隔を活かして、 予習を徹底することで、少ない授業回数でも高い効果を狙います。 クラス中は、予習結果を学生がプレゼンテーションし、それを元にクラス全体討議を行う演習形式で 進行します。講義を時間は最小限です。 予習が前提になります。予習が不十分だと、ほかの受講生に迷惑がかかりますから、徹底した準備を お願いします。 【テキスト】 講師著書を指定(現在執筆中/2007 年春刊行予定) 演習課題は、講師が毎回配布する教材 【評価方法】 クラスでの発言(ディスカッション内容の評価) 25% クラスへの貢献(課題のプレゼンテーション) 第4日に提出する課題レポート 25% 50% 125 経営ソリューションビジネス企業化戦略 発展科目 開講: 宇野 永紘 冬学期 水曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 経営ソリューション(コンサルティング)を新規ビジネスとして立ち上げ、運営してゆく場合の具体的ノ ウハウを習得することを目的とするが、当面かかる目的を持たない学生でも経営コンサルティング全般 を理解でき、コンサルタントを有効に活用するために知っておいたほうがよい知識、ノーハウについて 言及する。 一般的な企業論に加え、コンサルティングビジネスに固有の問題点、特異点をゲストスピーカの体 験、助言を含めて具体的に学習する。対象となるコンサルティング領域の絞り込み、対クライアント・マ ーケティングのあり方、固定顧客層確保の仕方、業務契約方式の違いに伴う結果責任負担、トラブル への対応、コンサルタントの発想法などを含む実践的なノウハウを学ぶ。 【授業計画】 1.序論: 経営コンサルティングとは ・経営コンサルタントとは ・コンサルタントのタイプ ・コンサルティング現場 ・経営コンサルティングの種類とその対象領域の決め方 ・経営コンサルティングの領域 2.対象顧客について: その領域範囲と対顧客アプローチ(マーケティング)の在り方 ・受注の決め手とネットワーキング ・クライアント情報の入手経路と営業活動の展開方法 ・受注のポイントとプレゼンテーション上の留意点 3. コンサルティング契約と結果責任について ・コンサルティング契約の法的特徴(委任と請負) ・契約上の留意点 ・契約実例の紹介 4∼5. 「コンサルタント」的発想を学ぶ ・マッキンゼイ社の手法(5つのステップ) ・課題の絞込み法(イッシュー・ツリー法)の学習 6.起業形式と事業形態、 ・法人化のメリット・デメリット 126 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------7.ゲストスピーカー講演 コンサルティング・ビジネスを展開するにあたっての留意点を中心に 第一線で活躍中のコンサルタントの講演を聴く 8.講義の総括 ・起業に向けての基本的考え方・構想の確認 【授業方法】 講義、ゲストスピーカーの講演に加えて受講者間のフリーディスカッションを実施する。 【テキスト】 特に設定しない。講師が教材を準備する 【参考図書】 『経営コンサルタントになって成功する法』 服部吉伸著 日本実業出版社刊 【評価の方法】 期末試験は行わない。出席状況、授業参画態度、課題レポート内容で総合的に評価する。 ウエイト付けは出席・授業参画態度40%、レポート内容60%とする。 127 環境リスクマネジメントと最新環境技術 発展科目 尾園次郎、井関正博 開講: 冬学期 木曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 企業活動の推進において、事業法令や、日常業務での廃棄物処理、排ガス・水質維持管理等の法令 順守(コンプライアンス)は当然のことであるが、それに加えて環境リスクという視点からの予防保全的管 理、さらには環境貢献活動も環境リスクの低減、地球環境の修復という面からも重要になってきている。 企業の社会的責任(CSR)、環境経営等に対する取り組み姿勢と活動成果は、今や周辺住民、消費者、 環境 NGO、投資家等のステークホルダーからの企業評価に際しても重要な要素である。 本科目では、企業活動にともなうこれまでの企業での環境問題と対応策、とりまく事業領域での環境 リスクの抽出・対応方法、環境マネジメント手法、環境経営の考え方等を講義・演習等により学ぶ。また、 環境関連法令・ガイドラインや環境保全技術の時代変化は早くなっており、法令・技術等のこれまでの成 立背景を講義し、今後の動向について議論し、企業の将来のあるべき姿等を考察する。 さらに、企業体質の良否を左右し、新規事業展開にも可能な、環境関連の最新技術(廃棄物処理技 術、高度水処理技術、マテリアル・ケミカル・サーマルリサイクル技術等)、エネルギー技術を概説する。 【授業計画】 1.環境リスクマネジメント(1): 講義全体概要・スケジュール、国内外の環境関連の全体動向 2.環境リスクマネジメント(2): 経営課題の中での環境リスク分析と対応策、リスク管理、総合技術監理との位置付け 3.環境リスクマネジメント(3): 環境問題の歴史と法規制の変遷・法体系、環境関連ガイドライン、地球温暖化問題、 土壌汚染問題 4.環境リスクマネジメント(4): 企業経営と環境経営、環境会計報告書、企業の社会的責任(CSR)、 工場のリスクマネジメント 5.環境リスクマネジメント(5): 環境マネジメントシステム手法(EMS概要)と 活用方法(ISO14000、エコアクション21、エコステージ等)、PDCAのサイクル 6.環境再生への最新技術(1): 廃棄物処理の課題と対応技術、地球温暖化対応技術、CO2 排出権取引 7.環境再生への最新技術(2): バイマスエネルギー技術、リサイクル技術(マテリアル・ケミカル・サーマル) 128 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------8.環境再生への最新技術(3): 水質環境の実態と課題、一般的な水処理技術の概要 9.環境再生への最新技術(4): 最新水処理技術とその応用(電解技術) 10.環境再生への最新技術(5): 最新水処理技術とその応用(膜ろ過技術) 11.エネルギーと環境(1): エネルギー事情と環境への対応、エネルギーセキュリティ 12.エネルギーと環境(2): 再生可能エネルギーの技術内容と将来への課題、分散電源技術、水素経済社会 13.エネルギーと環境(3):ゲストスピーカ予定 家庭用固体高分子形燃料電池の開発と実用化 14.エネルギーと環境(4):ゲストスピーカ予定 冷凍空調分野の最新環境対応技術 15.まとめ、発表・討議 【授業方法】 専門分野の異なる二人の講師による幅広い講義と討議、レポート作成、発表 【テキスト】 講師準備資料(パワーポイント、ビデオ等)、受講者持参資料 【参考図書】 21世紀の環境リスクマネジメント、NPO法人再生可能エネルギー協会編、 その他適宜紹介 【評価方法】 授業参画態度(積極性、発言・提言内容)、レポート内容等で総合的に評価する 【その他】 特に無し 129 企業法務 発展科目 開講: 吉田浄 冬学期 金曜 1∼2時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 技術系の人たちに「法律とは?」と問うと、「黴臭い(屁)理屈の塊のようで、よく分からない」との感想 が返ってきます。しかし、企業活動において、ヒト、モノ、カネ、情報など価値あるものが移動するときに は、たとえ当事者が無意識であっても、法律の枠組みのなかで取引が行われています。すべての法律 は、私たちが知っていることを前提にして運用されています。しかも、スピードを早める企業活動の現実 を追いかけるべく、法律の立法・改正は頻繁です。 「企業法務」では、個々の法律をアタマから解説する法学部での講義方法とは異なり、最近起こった事 件にあわせて、企業活動において法律が活きている部分を拾い出し、『T 型定規』のように、間口を広く カバーしつつ、ときに実例を深く掘り下げるアプローチを取ります。 「餅屋は餅屋」ということばがあります。重要なことは、皆さんが法律専門家になることではなく、企業 人として、適切な時点で、ある事象が法律問題となりうるとの「感覚」を持つことです。 【授業計画】 1. 法化社会における企業法務 2∼4. つくったものに対する責任 : 製造物責任 5∼7. 会社というシステムを概観する : 会社法 8. 証券市場における公正な取引 : 証券取引法 9.会社の現状と未来を知ってもらう : 広報の重要性 10.契約書にサインをする前に : 契約法 11.カルテルはなぜ起きるのか : 独占禁止法 12.アンフェアな取引とは : 独占禁止法 13∼14.企業の情報と個人の情報 : 不正競争防止法・個人情報保護法など 15.官公庁との取引 : 贈収賄罪・公務員倫理法 (事情により取り上げる法律分野、トピックを変更することかあります。) 【授業方法】 講師よりの「講義レジュメ」「資料」と「パワーポイント」による解説をベースに、討論ができればよいと 思います。法律の論理に慣れてもらうために、毎回、読んでいただきたい「資料」を配布する 予定です。 【テキスト】 この範囲をカバーする一冊のテキストはありません。 【参考図書】 トピックに応じてその都度紹介します。 【評価方法】 日常の講義における討論参加度合いと期末の試験又はレポートにより評価します。 130 特別講義 PMC 受験対策講座 発展科目 開講: 武富為嗣 春学期 月曜 1時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 本授業は、P2M(Project & Program Management)の資格試験であるPMC(Project Management Coordinator)の対策講座である。この授業を受けると、PMCの受験資格を得ることが出来る。 【授業計画】 第1回 P2Mエントリー P2Mの概要を説明する 第2回 プログラムマネジメント(1) P2Mの特徴であるプログラムマネジメントについて学習する 第3回 プログラムマネジメント(2) 統合マネジメントの6つのアプローチについて学習する 第4回 組織マネジメント(1) プロジェクト組織のタイプと考え方を理解する 第5回 組織マネジメント(2) PMの資質や組織の成熟度について学習する 第6回 目標マネジメント(1) 目標マネジメント概要とWBS、スコープは何かを学習する 第7回 目標マネジメント(2) コスト、タイム、マネジメントとは何かを学習する 第8回 目標マネジメント(3) 品質マネジメントについて学習する 第9回 目標マネジメント(4) アーンドバリューマネジメントについて学習する 第10回 コミュニケーションマネジメント コミュニケーションの概念について学習する 第11回 資源マネジメント 資源の利用、購買などのマネジメントを学習する 第12回 リスクマネジメント(1) リスクの概念、対応について学習する 第13回 リスクマネジメント(2) リスク管理の仕方について考察する 第14回 関係性マネジメント(1) プロジェクトのタイプ、 契約の概念、提案書などを解説する 第15回 関係性マネジメント(2) 提案書の書き方、契約管理などについて学習する 第16回 まとめ 【授業方法】 PMAJ(日本プロジェクトマネジメント協会)のPMC受験用テキストに沿って行う 【テキスト】 事前に配布 【参考図書】 小原重信編著「P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック」PHP、 【評価方法】 本講座は、PMCの受験を行うことを目的とする人の特別講座で特に単位取得とは関係しない 【その他 】 本講座の後編としての清水先生のPMS受験対策講座と対になっている 20人程度の受講者が集まる場合には、本校にてPMC試験を行う 131 技術経営プロジェクト研究Ⅰ 特定課題研究 開講: 各教員 秋学期 土曜 5時限 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 特定課題研究Ⅰ(秋学期)およびこれに続く特定課題研究Ⅱ(冬学期)はともに必修科目であり、連続 かつ一貫して履修する。 特定課題研究の研究課題は、各院生の問題意識を元に、院生自身が自主的に決定する。ただし、その 決定に際しては、当該研究課題に関連が深いと思われる教員のアドバイスを受けることが望ましい。研 究に当っては、個々の院生について指導する教員(指導教員)を決定し、秋学期・冬学期を通じて一貫し て担当する。ただし、随時指導教員の了解を得て指導教員以外の教員から指導を受けることが出来る。 各院生の特定課題研究の指導教員の決定は、この授業に先立って夏学期に行われるが、そのプロセ スは事務室から通知される。 【授業計画】 本授業の時間帯は、土曜5時限としているが、各院生と指導教員との間で自由に決定してよい。 【授業方法】 本授業の具体的な指導方法は、院生の自主的な意向を重んじつつ、指導教員に一任される。 【テキスト】 これらは各指導教員に一任される。 【参考図書】 同 上 【評価方法】 同 上 【その他 】 同 上 132 技術経営プロジェクト研究Ⅱ 特定課題研究 開講: 各教員 冬学期 土曜 4∼6時限 -------------------------------------------------------------------------------------【授業内容】 特定課題研究Ⅰ(秋学期)およびこれに続く特定課題研究Ⅱ(冬学期)はともに必修科目であり、連続 かつ一貫して履修する。 特定課題研究の研究課題は、各院生の問題意識を元に、院生自身が自主的に決定する。ただし、その 決定に際しては、当該研究課題に関連が深いと思われる教員のアドバイスを受けることが望ましい。研 究に当っては、個々の院生について指導する教員(指導教員)を決定し、秋学期・冬学期を通じて一貫し て担当する。ただし、随時指導教員の了解を得て指導教員以外の教員から指導を受けることが出来る。 各院生の特定課題研究の指導教員の決定は、この授業に先立って夏学期に行われるが、そのプロセ スは事務室から通知される。 【授業計画】 本授業の時間帯は、土曜4,5,6時限としているが、各院生と指導教員との間で自由に決定してよい。 【授業方法】 本授業の具体的な指導方法は、院生の自主的な意向を重んじつつ、指導教員に一任される。 【テキスト】 これらは各指導教員に一任される。 【参考図書】 同 上 【評価方法】 同 上 【研究発表】 本授業終了後に各院生は、自分が行った特定課題研究について発表しなければならない。 その発表内容は最終試験での審査結果を決定する重要な要素となる。 【報告書の提出】 各院生は、特定課題研究の成果まとめた報告書を、所定の種類、所定の様式に従い、所定の部数、 所定の日時までに、提出しなければならない。 133
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