くすのき 192号 - カトリック立川教会

第192号(2012年11月11日発行・秋季号)
〒 190-0022 東京都立川市錦町 2-8-10 tel.042-522-4265 fax.042-522-1475 http://www.catholic-tachikawa.jp/
故郷で信仰のルーツを確認・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
も
中高生4教会合同キャンプ/敬老の祝い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
く
新司祭館・信徒会館の概要、図面・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ~ 5
じ
被災地ボランティア日記(1)/バザー報告・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
常設講座案内/たちかわ日誌/教会ニュース・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
カトリック立川教会の行事と活動風景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
敬老の祝い
(9/16)
( 9/16)
※ 関連記事は3・8頁に
堅信式(4月15日)
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バ ザ ー (10/21)
< 被災地支援 >
< 教会学校 >
-1-
※ 関連記事は6・8頁に
<バンブーダンスのフィリピンチーム>
故郷で信仰のルーツを確認
主任司祭
10月の初めから2週間の休暇をもらい、イタリ
アの故郷に行ってきました。実家には88歳の母と
弟、妹の家族がいます。家族とゆっくりした時間を
過ごし心身共にリフレッシュできました。留守の間
立川教会を守ってくれた皆さんに感謝します。
私が生まれ育った町はボナーテといい、ミラノの
東隣のベルガモにある、人口6千人くらいの静かな
町です。昔から農村というイメージで、経済ブーム
の頃にいろいろな工場もできましたが、緑がたくさ
ん残っていて、森と川のある自然公園もあります。
人口の9割がカトリック信者で、イタリアの中でも
信仰熱心な地域です。日曜日は5回のミサに2千人
ぐらいが参加し、平日3回のミサでも数百人が参加
します。町の人は宣教師の私が日本で働いているこ
とを知っていて、日本での生活、特に大震災後の様
子について尋ねてきます。
休みの間に町を散歩し、墓参りもしました。墓石
には埋葬された人の名前、生まれた日と帰天日のほ
かに、写真と記念のことばが刻んであります。イタ
リアは土葬で、埋葬時の亡骸がそこにありますから、
亡くなった人と対面する感覚があります。時間をか
けて広い墓地を廻ると、父と祖父母、親せきの他に
友人、同級生、お世話になった司祭、医者や先生、
以前教会でいつも会っていた信者などの墓がありま
す。墓石の写真を見ているとたくさんの思い出が蘇
り、みんなが永遠のいのちの中に生きていることを
実感しました。
ボナーテ教会の典礼行事に、守護者である「イエ
スの御心」と「ロザリオの聖母」の大きな祝いがあ
ります。今回の帰省では10月第2日曜日に行われ
チェレスティーノ・カヴァニャ
る「聖母祭」に参加
することができまし
た。1週間前から心
の準備として病者と
高齢者の日、子ども
たちの日、教会学校
リーダーの日、福祉
ボランティアの日な
どと、ミサ以外に黙
想の時間やゆるしの
秘跡があります。
祭り当日の午後に
は聖堂の聖母像が町の中心を通る行列が行われ、数
百人が参加しました。ロザリオの祈り、ブラスバン
ドの 演 奏 と 聖 歌 が 繰 り 返 さ れ る 中 厳 か に 進 み 、
1時間ぐらい歩いて教会に戻り荘厳ミサが始まりま
した。
11日の「信仰年」開始の日の夜には教区主催の
ミサがありました。この日は第2バチカン公会議開
始の記念でもあるから、ミサはベルガモのカテドラ
ルではなく、公会議開幕を宣言した福者ヨハネ23
世教皇の故郷であるソット・イル・モンテで行われ
ました。集まった千人ほどの信者に司教は、「福者
ヨハネ23世の希望、光、愛に倣って、一人びとり
の信仰を新しくしましょう。」と呼びかけました。
故郷の典礼行事に参加して、生活の中に根付いて
いる信仰を久しぶりに体験し、この町が私の信仰の
土壌であり今の自分が在るということを、改めて感
じています。各国で働く宣教師のために祈る故郷か
ら励ましを得、信仰年を皆さんと共に豊かに過ごそ
うと思います。
-2-
中高生4教会合同キャンプ (8/3~5)
於:カトリック茅ヶ崎教会
8月3日(金)から5日(日)まで、カトリック茅ヶ崎教会(写真左)で青梅1、
あきる野1、小金井1、立川4の計7名の中高生が、チェレスティーノ神父、
大西助祭、リーダー6名(大学生3名)の補佐のもと、キャンプを行った。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)では小惑星探査機「はやぶさ」などの模型
を見学。海では波と遊び、夜はゲームや花火で交流。また話し合いを通して、
互いに分かち合い、4教会合同の意義のあるキャンプとなった。
敬老の祝い(9/16)
ミサの説教の中で、ご自分も高齢者の一人であるルーク助祭は、
「それぞれの年齢に応じて十字架がある。重い十字架はいつ来る
か分からないが、甘んじて受けられるのは神さまのみ旨だから」
と。また『詩編』の「神に従う人はナツメヤシのように茂り、
レバノンの杉のようにそびえる。…白髪になってもなお実を結び、
命に溢れ、いきいきとし述べ伝える」(詩編92・13~16)、「どのよう
なときも、わたしは主をたたえ、わたしの口は絶えることなく賛
美を歌う」(詩編34・2)と伝えながら、高齢者のために主に賛美と
感謝の祈りを捧げた。
祝福の祈り
・・・今日、敬老の祝いを迎えたこの人たちを顧み、
忠実な生涯の報いをお与えください。
・・・わたしたちの主イエス・キリストによって、アーメン。
おめでとうございます!
胸に花束のコサージュを
-3-
新 司祭館・信徒会館の概要
建設実行委員長 U
信徒の皆さんには、5回にわたって「建設実行委員会お便り」でこれまでの経過や進捗状況
についてお知らせしてきましたが、ほぼ基本設計が終わり、実施設計の段階まできました。
ここに新しい「司祭館・信徒会館」の立面図、平面図をご紹介いたします。
■今後の建設日程
●
●
●
8月には土地の地質調査も合格し、現在教会敷地と隣接地との境界確定作業に入っています。
その後、立川市との事前協議に入り、建築確認申請を行います。
それが終わりますと工事業者の選定を行い、工事請負契約を結び、
いよいよ現在の建物の解体作業に入ります。
※ それまでに各部の奉仕活動グループの皆さんには備品等の整理をお願いいたします。
南 立面図
東 立面図
敷地内 配置図
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3階 平面図
■工事期間中、神父さまにはできる
だけ教会の近くに住んでいただき、
また通常の執務、事務奉仕や印刷室
などのためにユニットハウスを借り
入れる準備をしています。
■完成するまで皆さんには駐車場
などご不便をおかけいたしますが、
ご理解とご協力をお願いいたします。
※ 左右幅は1・2階と同じです。
2階 平面図
1階 平面図
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被災地ボランティア日記(1)
▲
「ボランティアに行くんだって。高校生以上らしいよ」
夏休みのある日曜日、部活、部活の充実しつつも何一
つ変わらない日々を過ごす私に、弟の口から普段聞か
ないワードが飛び込んできました。ボランティア・・・。
新しい生活が始まって以来、忙しさを盾に取って、自
分のことしか考えていなかった私の心にボランティア
の文字が引っかかり、被災地大船渡に向かう決意をし
ました。
▲
8月23日。初めての東北地方、そして初めての被災
地でした。ボランティアとしての実感が湧かず、旅行
気分の私でしたが、津波に襲われた地域に足を踏み入
れた途端、自分の震災への意識の安易さを後悔しまし
た。半壊した建物、何十個もの瓦礫の山、そして足元
に落ちている持ち主不明の泥まみれのハンカチ・・・。
震災から一年以上経っているはずなのに、そこには厳
しい現状が生々しく残されていました。
▲
▲
そして迎えたお祭り
当日、8月25日。私は
ずっと地元の子どもた
ちと風船作りをしてい
ました。お祭り開始直
後は、全然人が来なくて不
安でしたが、徐々に人が集
まり、とても賑やかになり
ました。怖いもの知らずの
子どもたちは風船が割れる
ことを物ともせず、びっく
りするほどの積極さと粘り
強さで犬やカッパを作って、
笑顔で帰って行きました。
帰ろうとするお母さんを
「もうちょっと、もうちょ
っと」と説得して、顔を真っ赤にしながら必死に作る
子、友だちと二人で来たにも関わらず、二人そろって
無言で真剣に作る子・・・。子どもたちのキラキラ光る
笑顔や楽しそうな笑い声、また涙にぬれた大きな丸い
眼や「帰りたくない」と駄々をこねて泣く声も、私の
頭の中で一つの美しい映像となって、今でも鮮明に残
っています。そして現地の人びとの明るさと優しさに、
こちらが逆に励まされました。
▲
8月24日。この日は明日のお祭りの準備をしました。
昼間女性軍は、たこ焼きを焦がしながら準備をし、男
性軍は頭を焦がしながら(?)駐車場作りをしていまし
た。そして夜、私は翌日のお祭りに胸を躍らせながら、
事前に頼まれていたバ
ルーンアートコーナー
のための風船作りをし
ていました。
K(高1)
一歩踏み出すことで見える景色というものがありま
す。ボランティアとしてのこの4日間で、今まで理解
しきれていなかった被災地の現状を自分自身の目で見
て、肌で感じ、考えることができました。そして今、
私は以前見ていたのとは違う被災地の新しい景色を眺
めています。東京と被災地の間に立ちはだかる心の壁
がなくなり、私たちが同じ景色を眺めることができた
ら、より早く復興が進むのではないでしょうか。また
私のボランティア活動を陰で支えてくださった教会の
皆様、貴重な体験を本当にありがとうございました。
最後に・・・ボランティア募集なうッ!!
カトリック立川教会のバザー(10/21)報告
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※ 関連記事は1・8頁にあります
東日本大震災被災地復興支援、司祭館・信徒会館建設資金、例年支援させていただいているカリタスジャ
パン、CTIC、立川市福祉協議会などへの寄付を目的として、10月21日にバザーを開催しました。
天候にも恵まれ、事故もなく、無事に実施することができました。多くの方の温かいご支援・ご協力のお
かげで良いバザーが開催できたと思います。私自身も教会という共同体の素晴らしさを再確認する良い機会
を与えていただき感謝しています。(バザー実行委員長 G)
バザー準備風景
-6-
常設講座案内
立川教会では下記のように各種講座を常設しております。
受洗を希望される方、聖書の理解を深めたい方はご参加ください。
曜 日
講座名
対 象
時 間
場 所
担当者
日 曜
教会学校
教会学校
幼児・小学生
中・高校生
9:00~ 9:50
信徒会館ホール
(不定期)
リーダー
金 曜
聖書クラス
信徒・求道者
10:45~11:30
信徒会館ホール
主任司祭
土 曜
入門講座
信徒・求道者
10:00~11:00
信徒会館ホール
主任司祭
※ 司祭の都合による休止などについては毎週発行される“お知らせ”をご覧ください。
※ 上記以外の日時をご希望の場合は、司祭までご相談ください。
※ 病気などの理由のためミサに与れない方で、ご聖体を希望される場合は、遠慮なく
司祭までお申し付けください。
教会ニュース
Y たちかわ日誌 Y
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●臨時信徒総会より(10/28)
8月26日(日)
年間第21主日
10月28日「カトリック立川教会司祭館・信徒会
9月 2日(日)
年間第22主日/教会委員会
館及び聖堂大規模修繕工事について」臨時信徒総会
9日(日)
が開かれました。
年間第23主日/教会学校第2学期
始業式/福島支援
16日(日)
年間第24主日/敬老の祝い/
建設実行委員会
23日(日)
年間第25主日
30日(日)
年間第26主日/建設実行委員会
10月 7日(日)
年間第27主日/教会委員会
11日(木) 「信仰年」開始
14日(日)
年間第28主日
21日(日)
年間第29主日/立川教会バザー
28日(日)
年間第30主日/臨時信徒総会/
総会ではプロジェクターで提示された資料を基
建設実行委員会
に、昨年の建設中間報告会において同意を得た予算
11月 1日(木)
が、提示した6項目の条件により見直しが必要とな
り、各担当者からの説明、質疑応答の結果、建設実
2日(金)
死者の日
3日(土)
共同墓参(五日市霊園)
行委員会より提示された3項目、また 聖堂の改修
4日(日)
年間第31主日/合同追悼ミサ
工事は延期され、今後数年かけて考えていくこと
が拍手多数で承認されました。
11日(日)
諸聖人の祭日
年間第32主日/七五三/
教会委員会
●その他のお知らせ
① 11月23日(祝)、関町の神学院で「ザビエル祭」
が開かれます。どうぞご参集ください。
② 11月25日(日)、大掃除をします。
また、ゆるしの秘跡は12月8日(土)と9日(日)
に予定。詳細は後日配布の「お知らせ」に。
④ 12月23日(日)、子どもミサ後、教会学校の
同時に各部の備品等の処分・整理もしますので、
ご協力をお願いします
クリスマス会を予定しています。
⑤ 町田春海さんのモンゴル通信がホワイエに掲示
③ 12月8日(土)、吉祥寺教会の後藤文雄神父によ
る降誕節の黙想会を予定しています。
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されています。ご一読ください。
カトリック立川教会の行事と活動風景
9月16日(日)
8月19日(日)
受けいれ式
二組の方がたが、プロテスタントから
カトリック教会へ。皆さまどうぞよろしく!
敬老の祝い
「輪の会」の活動の一環です。
「おいしかった! ありがとう!」
■教会学校の子どもたちが高齢者に
手作りカードをプレゼント。►
■聖歌隊の歌とヴァイオリン演奏で、お祝いをしました。▼
▲ 受付:おめでとうございます。これからもお元気で、立川教会や私たちを導いてください。
10月21日(日) バ ザ ー
国際色豊かに盛り上がりました!
▲ 神父は夕食の買い出し?
▼ 神学生は特製春巻き!
▼ 最後はビンゴで!お疲れさま!
E 編・集・後・記 E
「石橋を叩いて渡る」ということわざがあります。
司祭館・信徒会館建設に携わる方がたを傍から見
ていると、まさにこの言葉を想起させます。
臨時信徒総会を開き、常に説明を心がけ、万全
の態勢で臨むという真摯な姿勢を感じます。
バザーもしかり。奉仕する皆様の奮闘ぶりに頭が
下がります。精神も肉体も疲労困憊になりながら捧
げ尽す彼らの原動力は「信仰」でしょうか。
高齢者の知恵を借り、次世代への橋渡しも忘れず、
教会を皆の「信仰」でコツコツ強固にしたい。
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