くすのき 190号 (2012年4月8日発行)

第190号(2012年4月8日発行・春季号)
〒 190-0022 東京都立川市錦町 2-8-10 tel.042-522-4265 fax.042-522-1475 http://www.catholic-tachikawa.jp/
も
く
じ
聖週間の典礼を味わう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東日本大震災一周年ミサ・祈りの集い・・・・・・・・・・・・・
森神学生・大西神学生 助祭叙階式・・・・・・・・・・・・・・・・
新成人のお祝い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もちつき会/やきいも会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
四旬節の黙想/モンゴル派遣祈念・・・・・・・・・・・・・・・・・
常設講座案内/たちかわ日誌/教会ニュース・・・・・・・
2012年度信徒総会/ミサの時間 ・・・・・・・・・・・・・・・・
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東日本大震災一周年ミサ・祈りの集い(3月11日)
光である
キリスト
手を取り合って
主の祈りと結びの祈り
詳細は3ページをご覧ください。
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主任司祭
チェレスティーノ・カヴァニャ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すぎこし
復活祭の日にちはユダヤ教の過越祭に重なり
ます(春分の日の後の、最初の満月の日)。 過 越 祭
はエジプトからの脱出を思い起こす盛大な記念
日で、民を罪から救ういけにえとして小羊が捧
げられました。イエスもすべての人の救いのた
めにいのちをささげたので、神の小羊とされます。
ばんさん
イエスは弟子達と過越の晩餐を祝っていたと
き、パンとぶどう酒のかたちをもって、世の終
わりまで弟子達と共におられることを宣言しま
した。これがミサの原型となり、イエスの死と
復活が過越の神秘と言われる所以です。
枝の祝日(4月1日)はイエスがエルサレムに
ダビデの子(救い主)として歓迎された記念で
す。ミサの前にエルサレム入城の福音書が読ま
れ、枝を振りかざして行列を再現します。イエ
スを歓迎したにもかかわらず、後にイエスを否
定して十字架の刑を要求したヘブライ人の振る
舞いに、私たちの信仰を重ねて省みます。
聖木曜日(4月5日)は最後の晩餐の記念です。
ミサの中で、イエスが弟子の足を洗ったように、
司祭が信徒の足を洗います。福音書のシーンを
体感し「聖体祭儀であるミサと司祭職の制定、
兄弟愛、謙遜、奉仕」について黙想することを
促します。ミサが終わると死の象徴としてご聖
体を聖堂の外に移し、主の食卓(祭壇)を片付
せいひつ
け、空になった聖櫃に主の死を悼みます。
聖金曜日(4月6日)は十字架を礼拝しながら
イエスの死を味わいます。この日はミサを行い
ません。静寂の中で深く豊かな典礼が行われま
す。聖書の朗読、盛式共同祈願、十字架の顕示
と礼拝、聖体拝領が行われます。
おこ
1)光の祭儀:
司祭が新しい火を熾し祝福して、
ろうそく
復活の大蝋燭に見える象徴として火を灯しま
す。
「キリストの光」に導かれて聖堂に入り、
信徒にも新しい火が灯されます。世にもたら
された新しいキリストの光を分かち合うこと
は、希望の光を世にもたらす私たちの使命を
意味しています。
2)言葉の祭儀: 旧約聖書の7つの朗読で、救
いの歴史について黙想します(天地創造、ア
ブラハムへの約束、エジプトからの解放、預
言者たちが語った神の哀れみと慰め)。パウ
ロによるローマの教会への手紙は、私たちが
キリストと共に死に、キリストと共に新しい
いのちに導かれることを、そして福音書はイ
エスの復活を語ります。
3)洗礼式: 求道者は洗礼によって神の新しい
いのちを受け、キリストの神秘的な体である
教会の一員となります。会衆も再びろうそく
に火を灯し、洗礼の約束を更新します。司祭は
会衆に洗礼の聖水をふりかけ、会衆の一人一
人が洗礼の時に受けた恵みを思い起こします。
4)感謝の典礼
復活の日曜日(4月8日)
復活祭の日曜日に荘厳にミサが行われ、新し
いいのちの象徴の卵が祝福されて配られ、教会
共同体は新しい喜びを分かちあいます。
毎年巡ってくるこの感謝と賛美の頂点を、典礼
に沿ってより深く味わいましょう。
聖土曜日(4月7日)は復活徹夜祭(前夜祭)
です。日没から始まり、典礼は4つの部分で構
成されます。
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東日本大震災一周年ミサ・祈りの集い
2012年3月11日(日)
3月11日(日)、東日本大震災一周年にあたり、10時のミサに引き続き、祈りの集いが行われました。
ミサ後、ご自身が大震災の被害に遭われながらも被災地の人びとのために活動されている、
石巻NPO法人「障碍児と共に歩む会」副理事長 小林厚子氏から、
スライドを交えてお話をうかがいました。
昨年の大震災直後から、立川教会の温かいご
支援とご協力に、また今日の特別な日にお招き
いただきましたことを心から感謝いたします。
あの日、私は海から5キロ離れた所におりまし
たが、急いで家に戻ると10分もしないうちに津波
が押し寄せ、3日間救助もなく2階で過ごし、食料
は流れて来る物で凌ぎました。3日目に出先にい
た長男が自衛隊と一緒にボー
トで助けに来てくれ、たき火
の所で家族と再会しました。
次男は障碍者で社会人ですが、
ずっと地域と共に関わってき
たので避難できました。皆、
仮設住宅で生活しています。
クリスマスにはあきらめて
いたプレゼントを立川教会か
小林厚子氏
らいっぱい頂き、「サンタさん
がきたね」と子どもたちも大喜びでした。
今は6%しか処理されていない100年分の瓦礫
の問題を抱え、昨年の夏はガラス窓などがハエで
真っ黒になるほどでした。未だに行方不明の子ど
もたちもいます。今回の震災で高齢者・障碍者・
小さな子どもたちにしわ寄せがくることも知りま
した。今後とも被災者に心を寄せてください。
立川教会の皆様、ありがとうございました。
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助祭叙階式
■ 大西勇史 神学生
立川教会にゆかりの2名の神学生が助祭に
3月18日(日)高円
寺教会において、大西
■ 森一幸 神学生
神学生の助祭叙階式が
3月4日(日)、荻窪教会にて森一幸神学生の助
祭叙階式が行われました。
司式された幸田司教様の温かい言葉と、育ての親
である岸神父様の気合いの一発に送られ、奉仕職の
第一歩を踏み
出しました。
幸田和生司教の司式で
執り行われました。
大西新助祭は、
「多くの方々に祈って
いただき、今日この日を迎えることができましたこ
とに感謝申し上げます。」と挨拶されました。
式にはお母
様も出席して
くださり、
森新助祭はと
てもうれしそ
うでした。
-3-
立川教会 1月8日
新成人の お祝い
・・・ 祝 福 の 祈 り ・・・
新しい年を迎えた2012年1月8日(日)、澄み渡る青空のもと、
さわやかな光が降りそそぐ立川教会聖堂にて成人の祝いが行われました。
3名の若人が、星野正道司祭(東京教区)により祝福の祈りと祝いの品を受け、
成人の仲間入りを果たしました。
「小さい頃から教会に通い、教会学校から多くのことを学びました。」
「今後も教会の活動に参加していきます。」
「みなさん、どうぞよろしくお願いします。」
信徒のみなさんの温かい拍手が聖堂内に響きました。
新成人の皆さんおめでとう!
チェレスティーノ神父、星野神父、レミ神父、侍者に囲まれた喜びの新成人たち
-4-
立川教会 1月8日
あきる野教会 2月12日
もちつき会
やきいも会
新成人のお祝いの日に、恒例のもちつき会を行
いました。
新成人と子どもたちが、新年のお恵みと、教会
が「なが~く、のびつづける」ことを願い、力強
く餅をつきました。
「立川教会のお餅はおいしいね!」と大評判で
した。
2月12日、あきる野教会にて毎年恒例となって
いる焼き芋大会に、教会学校の子どもたちが参加
しました。前の週に雪が降っても、この日は毎年
晴れ。ホクホクの焼き芋や豚汁、焚き火を囲んで
マシュマロやウィンナーなどを焼き、美味しく、
楽しくいただきました。あきる野の澄んだ青空の
下、子どもたちの笑い声が響きました。
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四旬節の黙想 2012年3月24日(土)
今年は2月22日が「灰の水曜日」となり、この日から四旬節が始まり
ました。教会はキリストの復活祭を相応しく迎えるように私たちに
祈りと断食を勧め、またこの期間に回心と愛のわざに励むように促しています。
・・・・・3月24日(土)14時、オルガンの音色とともに、
四旬節の黙想が祈りと沈黙の中で始まりました。・・・・・
†聖歌「あなたの息を」が流れる中、司祭が入堂。
祭壇への表敬、聖体顕示 表敬、聖体と祭壇への献香が行われた。
†「マルコによる福音」
(エルサレム入城・主の受難・主の復活)を聴きながら、
静かに黙想する。
†美術画像─イタリア・シエナの中世時代の画家(ドウツチョ・ディ・ポニンセニャ)が描いた26枚の絵─を
見ながらイエスの受難と復活を黙想する。
†十字架の道行(『教皇ベネディクト16世黙想と祈りによる十字架の
道行』)の祈りをしながら、14留を回る。
†美術画像(いろいろな時代の画家の絵)を見ながら、イエスの受難
と復活を黙想する。
†賛歌と唱和・神の言葉・福音の歌(マリアの歌)・共同祈願・主の
祈り・結びの祈りを唱えながら「晩の祈り(教会の祈り)」を捧げる。
†聖体賛美式─賛美の賛歌「ひせきにこもりて」を
歌いながら、祭壇の前に献香。聖体での祝福。
†閉祭の歌・聖歌「すべての国よ神をたたえ」が
流れる中、聖体が聖櫃に納められ、司祭退堂。
†黙想終了...
.........
..........
...
.......
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モ ン ゴ ル 派 遣 祈 念 3月25日(日)
町田春海 さん
当教会学校のリーダーとして活躍してくださっている町田春海さんが、
JLMM(日本カトリック信徒宣教者会)より、3月29日からモンゴルに
派遣されることになりました。25日(日)のミサの中で信徒一同が心
を合わせ、町田さんのご活躍とご健康を祈念しました。
星野神父は説教の中で一粒の麦のたとえのように、
迫害に遭っても活動していたイエスの姿に倣い、力強
く福音に従って生きることを、また JLMM の事務局長
である漆原氏は出会った当初からこの日を予感したこ
とを、また町田さんは「私の信仰は立川教会で育てら
れたもの。私が道を誤らぬよう、負けてしまわぬよう、
お祈りください」と述べられました。
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立川教会では下記のように各種講座を常設しております。
受洗を希望される方、聖書の理解を深めたい方はご参加ください。
常設講座案内
曜 日
講座名
対 象
時 間
場 所
担当者
日 曜
教会学校
教会学校
幼児・小学生
中・高校生
9:00~ 9:50
11:15~12:15
信徒会館ホール
中高生部屋(不定期)
リーダー
金 曜
聖書クラス
信徒・求道者
10:45~11:30
信徒会館ホール
主任司祭
土 曜
入門講座
信徒・求道者
10:00~11:00
信徒会館ホール
主任司祭
※ 司祭の都合による休止などについては毎週発行される“お知らせ”をご覧ください。
※ 上記以外の日時をご希望の場合は、司祭までご相談ください。
※ 病気などの理由のためミサに与れない方で、ご聖体を希望される場合は、遠慮なく
司祭までお申し付けください。
Y たちかわ日誌 Y
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教会ニュース(3月18日現在)
●信徒会館建設最新報告(建設実行委員会より)
1月 1日(日) 元旦ミサ(神の母マリア 11:00)
8日(日) 主の公現
新成人祝福(10:00ミサ)/もちつき会
15日(日) 年間第二主日/教会委員会
22日(日) 年間第三主日/建設委員会
29日(日) 年間第四主日/信徒総会
3月11日に開かれた建設実行委員会では、これ
までの経過を踏まえ、各委員が具体的な案や意見を
持ち寄った。
第一の検討事項は、敷地全体の土地利用の問題で
ある。
・司祭館・信徒会館は聖堂にどのぐらい近づけて
建設すべきか。
カトリック児童福祉の日・献金
2月 5日(日) 年間第五主日/教会委員会
・年々巨木となっていく楠木は移植が難しいばか
日本二十六聖人殉教者祝日
りでなく費用もかかるので切らざるを得ないの
ではないか。
11日(土) 世界病者の日(13:30ミサ/カテドラル)
12日(日) 年間第六主日/あきる野やきいも会
・聖堂と結ぶアーケードはどの位置に設けるか。
19日(日) 年間第七主日/建設実行委員会
・騒音・日照権の観点から隣接地との間隔をどの
程度にするか。
22日(水) 灰の水曜日(大斎・小斎)10:00ミサ
四旬節愛の献金開始
・司祭館は防犯上東の道路側に配置するほうがよ
26日(日) 四旬節第一主日
いのではないか。
・現聖堂の多目的トイレは高齢者・子供たち等の
3月 4日(日) 四旬節第二主日/教会委員会
11日(日) 四旬節第三主日:大震災一周年ミサ・
祈りの集い/建設実行委員会
18日(日) 四旬節第四主日:10:00子どもミサ
教会学校6年生卒業お祝い会
24日(土) 四旬節黙想会
25日(日) 四旬節第五主日:
ために残すべきではないか。
また、行政指導されている緑化対策、聖堂と信徒
会館とのデザインのバランス等々について、今後さ
らに検討を進めていくこととなった。
●その他のお知らせ
信徒宣教者モンゴル派遣祈念ミサ
4月 8日(日): 被災者支援のためのミニバザー
4月 1日(日) 受難の主日(枝の主日)
4月15日(日): 堅信式
教会委員会
6月10日(日): 初聖体式
5日(木) 聖木曜日主の晩さんミサ 19:00
※ まだ申し込みをしていない人は主任司祭まで
6日(金) 聖金曜日主の受難の典礼 19:00
7月27日~29日: 教会学校サマーキャンプ
7日(土) 聖土曜日(復活徹夜祭)ミサ 18:00
※ 多摩北宣教協力体4教会合同で行う。宿泊場所は
8日(日) 復活の主日
去年同様『神戸岩』。4月から準備を進める予定。
-7-
『 2012年度:カトリック立川教会信徒総会 』1月29日
1月29日(日)、信徒総会が開催された。
聖歌合唱の後、主任司祭の挨拶があり、
「教会の
教えを守りながら、信者と共に務めを果たしたい。
一人ひとりの信仰が光っていれば、それを見て人
は近づく。祈り・みことばによって霊的成長をめ
ざしてほしい」と述べられた。
また教会活動としては、①4月15日に岡田武夫
大司教を招き「堅信式」を行う→2月18日・17時
ミサ後から準備講座を行う。②毎週金・土曜日に
■ミサの時間
主日のミサ
:
週日のミサ
:
スペイン語ミサ:
英語ミサ
:
国立集会所ミサ:
聖書・入門講座を行っている。信仰年にあたり教
皇様がカテキズムの勉強を勧めているので信者も
参加するように。③信徒会館の建て直しをする。
大きさ・配置などを2月~4月中に決め、設計が
決まり次第、素早く着工したい旨を話された。
その後、議長・書記の選出。新旧教会委員の紹
介、2011年度会計報告、監査報告等、2012年度
活動計画・予算案等。建設委員会報告。質疑応答
等の結果、拍手で承認され、閉会した。
土曜日 17:00/日曜日 8:00・10:00
火・水曜日 7:00(第二水曜日は休み)/金曜日 10:00
第一日曜日 13:00(primer domingo)Español
第一日曜日 15:00(1st.Sunday)English
毎月第二水曜日 10:00
E 編・集・後・記 E
「くすのき」新誌面・春季号をお届けします。
大震災から1年、瓦礫の山と先の見えない仮設
住宅の中で、「忘れないで!」という小林さん
のメッセージは、私たち一人ひとりの問題とし
て心に強く刻まれました。
-8-
新編集スタッフは微力ではございますが、
暗闇の中でも主の姿を求め、小さな光をも
見落とさずに、皆様に伝えていけるよう
努力してまいります。
どうぞよろしくお願いします。