希望に胸をふくらませた新入生を迎え、心新たに新学期が始まりました。今年度も 「自ら学び、心豊かに生きる人」の育成をめざして、さがみはら教育を充実・発展さ せて参りますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 新しい担任の先生、新しい学級の仲間たちに出会えた始業式の今 日。子どもたちは、ちょっぴりの不安を抱えながらも希望や期待に胸 をふくらませ、新しい教室に足を踏み入れたのではないでしょうか。 この教室が子どもたちにとってあたたかな居場所となるよう一人ひ とりを大切にした教育に努めます。人と違うことを個性だと認め合え ること、いろいろな体験を通して喜びや悲しみを共有できること、仲 間との学び合いが一人ひとりの学びを高めていけること、そんな学 校、学級をめざして、子どもたちの成長を見守っていきたいと考えま す。 昨年の5月21日、金環日食という世紀の天体ショーがありまし た。あの朝、多くの人が空を見上げ、太陽にかかる雲に「ちょっと どいて」と願ったのではないでしょうか。子どもたちの中には、空 に向かって風をおくるような仕草をする子もいました。そして、少 し雲が晴れて指輪のような太陽が現れた瞬間、いろいろなところで 子どもたちの感動の声があがりました。多くの仲間と同じ感動を共 有した体験は、子どもたちにとって忘れがたい思い出となります。 子どもたちの「生きる力」を育むために、より豊かな「体験」を重 視した教育活動を行ってまいります。 ある地域の見守り隊の方が、一人の中学生から声をかけられたそうです。 「こんにちは。小学校の登下校の際はお世話になりました。高校が決まりま した。」その方は、とてもうれしくて、これからも見守り隊の仕事をがんばっ ていこうという気持ちになられたとのことです。卒業を前に多くの人たちに 支えられて今の自分があることに感謝し、それを実際に言葉で伝えたところ に生徒の成長を見ることができます。 見守り隊の他、学校の教育活動では、多くの方々にあたたかくサポートを していただいています。そのような大人の姿にふれる機会を授業や行事にも 積極的に取り入れ、交流を深める機会を大切にしていきたいと考えます。自 分の住む町を、そこに住む人たちを大切に思い、地域の未来を担う子どもた ちの育成に努めてまいります。
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