並はずれた天性の口笛を奏でる彼の芸術を紹介する 記者:ジャスティン・ヴェルシー トリビューンレビュー 2009 年 5 月 7 日(木) ブラドックが攻めた地で、幼少を過ごしていたショーン・ローマックスは、母親に連れてもらっていた教会 で聞いた「ハモンドオルガン」を買って欲しいと彼女に頼んだことがある。彼は、それが高価なものだとは 思いもよらなかったのだ。母親の答えは、「それは、買ってあげられないわ」の一言だった。音楽に対する 彼の愛情は、口笛へ導かれていった。彼は、5、6歳の頃から口笛技術をみがきはじめ、 「サウンド・オブ・ ミュージック」を繰り返し聴き、7、8歳までには、流れている全ての歌を口笛で奏でることを学んだのだ。 現在49歳のショーン・ローマックスは、シルク・ドゥ・ソレイユと共に536回の公演を誇る経歴を持ち、 2度の口笛チャンピオンに輝いている。テレビでは、ジョニー・カーソンとデヴィット・レターマンでお馴 染みの番組に出演。クルーズラインでの公演他、国内のスタジアムは少なくとも50ケ所にて国歌独唱を務 める。昨年、ブラドックの地に戻ったローマックスは 「私はパワーウィスラーですね。」これが、私の口笛 を表現するのにベストな表現だと思います。3オクターブの音域を持ち、オペラや全ての音楽を口笛で奏で ることができます。 あなたは、シャワーしながら口笛を吹かないでしょう。けれど私は、シャワーしな がら口笛を吹くのです。これは、私にとって(神からの)贈り物ですね。 と話してくれた。 ローマックスは、Edgewood シンフォニーオーケストラと共に来る土曜日、ウッドランドヒルジュニアハイ スクールにて彼の(贈り物と言われる)口笛を演奏する。「80分の世界」は、アルメニア、イタリアやロ シア、イギリスはもちろん、アルゼンチンやアメリカ合衆国の音楽家による作品の特集であり、以前にもオ ーケストラと共演した彼は、無事に、ルロイ・アンダーソンの作品「トランペット吹きの子守歌」を口笛で 奏でることだろう。 ローマックスの口笛スタイルは、説明するのが難しい。彼は、口笛を学んでいた学生の頃、難しいスタイル を習得するように努力した。そして、大人になってからその技術を披露するようになる。彼は、空気を吸い 込みながら、そして空気を吐き出しながら口笛を奏でることに加え、スタッカート、スプリット音、そして、 ヴィブラートやテイクフライトのメロディーを奏でられるのだ。 管弦楽団のバイオリン奏者:リッチランドのマリリン・マイアーズ、68歳は「彼は、色々なさえずり(震 え声)を奏でる。そして、メロディーを巧みに潤色する。」と話す。また、別のバイオリン奏者:マッカン ドレスのディック・リスト、72歳は「メロディーを変奏し全てを調和する。彼は生まれながらにして音楽 家である。」 「彼の口笛の音色は、蝙蝠だけは聞くことができる。彼の口笛の吹き方は、オペラ歌手の歌い方 に似ている。 」 「彼は、本当に歌手が歌うのと同じように口笛を奏でる。そして、メロディーの初めから終わ りまで、けっして単調ではなく、その中から広げた特別なパフォマーンスを作りだしている。」と話してい た。オーケストラのディレクター:レジェントスクエアーのウォルター・モラレス、39歳は「オーケスト ラは、装飾音ラインをどのように独奏するか、また、息継ぎをどのように必要とするのかということに注意 を払い、歌手のような特別なソリストに合わせるでしょう。」と話している。 ローマックスの経歴は、彼が、コンピューターネットワーク技術者として働いていた2004年、シルク・ ドゥ・ソレイユからの一通のメールを受け取った時から飛躍することとなる。6か月後には、ラスベガスで のオーディションに合格し、2005年4月モントリオールにて、「コルテオ」の演目に初演することとな り、「The Loyal Whistler」としての重要な役割を果たした。 どうしたら、ブラドックの地で口笛を奏でていた少年が、2100万ドルの上演を果たすサーカス団体で 口笛を奏でられるようになったのだろうね? と彼は私に尋ねた。仕事はすぐに続き、オランダアメリカの セレブクルーズラインにて、「ハンナ・モンタナ」特別ゲストとして生演奏を果たしている。 しかし、本当の転機は何年も前にさかのぼる。1980年代半ば、ローマックスが海軍にいたころだ。友人 がローマックスに口笛の演奏をさせたいと連れていったハワイのあるジャズショーでの出来事だ。ローマッ クスは、 彼がその時言ったのですが、「すごいよ!待ってよ。彼らは、おまえの口笛のようだ。 その時、 「おぉ!これならできるかも!・・おぉ!これをやってみたい!」って言っていましたね。 と話してくれ た。 賞賛を浴び続けた。国際口笛大会では1989年と1992年に2度に亘り総合優勝し、2009年「Male Entertainer」として命名した。国際大会の創設者であり、プロジェクトディレクターのアラン・デ・ハー ト氏は、「この男は、彼が手に入れる口笛の技術全てが注目されるに値する。」と話している。『彼のレベル は、全て彼自身のものである。』
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