平成27・28・29年版 周 南 農 業 協 同 組 合 周 南 農 林 事 務 所 全 農 山 口 県 本 部 座談会や講習会には必ず持参して下さい。 目 次 愛される周南米づくり ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 水稲稚苗育苗方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 箱苗の病気・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 水田の雑草・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 難防除雑草について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 水稲の主な病害虫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 土づくり(上手な水管理・施肥例) ・・・・・・・・・・・・・ 15 栽培こよみ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 コシヒカリ〔鹿野・和田・都濃・八代〕・・・・・・・・・・・・・ 17 コシヒカリ〔平坦地∼標高100m程度〕・・・・・・・・・・ 19 ひとめぼれ〔和田・都濃・八代〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 ひとめぼれ〔平坦地∼標高100m程度〕・・・・・・・・・・ 23 ヒノヒカリ〔平坦地∼標高100m程度〕・・・・・・・・・・ 25 カドミウム対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 高温による品質低下対策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28 愛される周南米づくり JA周南における米の生産方針 ① 安全一安心な米づくりに取り組みます。 ● 生産者遵守事項 1、生産基準「水稲栽培こよみ」に基づいた栽培を行います。 2、種子更新を行います。 3、栽培履歴の記帳を行います。 4、登録検査機関での農産物検査を受けます。 ② 米の品質向上に取り組みます。 ● 地帯別の生産方針 地域の条件にあったお米を推進いたします。 1、北部(鹿野、都濃、和田、米川) 戦略品種:コシヒカリ、ひとめぼれ ☆1等米(整粒80% 以上)比率の向上を目指す。 ☆食味値の向上。 数値目標:食味値80点以上、タンパク質含量6.9%以下、水分14.5∼15.0% ☆共乾施設の利用による品質の均質化。 2、南部(徳山、新南陽、下松、光、熊毛) 戦略品種:ヒノヒカリ、ひとめぼれ、せとのにじ(光地区) ☆1等米比率60%以上を目指す。 ☆食味値の向上(水分14.5∼15.0%)。 ☆共乾施設の利用による品質の均質化。 ☆田植時期の適正化と水管理の徹底による乳白米の防止。 ③ 特色ある米づくりに取り組みます。 米生産部会を中心として、こだわり米や地域ブランド米など特色ある米づくりに取り 組みます。 ④ カドミウムを吸収させない湛水管理に取り組みます。 ー 1 ー JA周南米生産部会が取り組む3つの柱 消費者の求める 米生産 消費者と結びついた 販売戦略 ①「周南米ガイドライン」 を遵守し、安全・安心な 米生産の推進 ・栽培こよみに基づく栽培 ・種子更新100% ・栽培履歴の記帳と提出 ①JA独自の買取販売の拡大 ・量販店等に結びついた米 ②地域の特性を活かした、 消費者の求める米生産推 進 ③地域ブランド米、契約栽 培米による販売の推進 ・光はぜかけ米や米川コシ ヒカリ ②こだわりの米などの売れ る商品づくり ・エコファーマー米 生産を支える 担い手の育成 ①次世代を担う認定農業者、 集落営農法人等の育成 ・各種事業を利用した支援 ②地域でのグループ育成 良質米生産のためのポイント ①土づくり‥‥‥‥‥‥‥堆肥等有機物の適正施用、土壌改良資材の投入 ②薄まきによる健苗育苗‥播種量は催芽籾で育苗箱当り150g以下にしましょう。 ③植付本数の適正化‥‥‥1株植付本数を3∼4本程度にしましよう。 ④水管理の徹底‥‥‥‥‥間断潅水=「あし跡に水が残る状態」と「浅水」を繰り返す水管 理法 土中に酸素が供給され根痛みが防止できる。 中 干 し=田植え後30∼40日頃茎数18∼20本/株が確保 されたら中干しを行います。 無効分げつを抑制し、茎を充実させる。 湛水管理=カドミウムの吸収を抑制する。 落水時期=収穫の1週間前まで落水しない。 (圃場の条件による。) ⑤病害虫防除の徹底‥‥‥基幹防除の徹底、補完防除の活用 農薬の安全使用基準の遵守 (カメムシ防除の徹底‥‥カメムシの被害による等級の格下げが多い。) ー 2 ー 水 稲 稚 苗 消毒済種子 塩 水 塩分を除去するため よく水洗いをする。 選 種 子 消 毒 10a当たり種子量 4kg(乾燥籾) 塩水の作り方 水18㍑当たり食塩の量 も ち 2.2kg うるち 3.7kg 浸 催 浸種後は 水洗いしない。 芽 種 はと胸程度 方法① テクリードCフロアブル200倍液にス ミチオン乳剤を1,000倍液になるよう 加用し、24時間浸漬する。 《注意》 籾と薬液の容量比は1:1以上とする。 籾は目の粗い網袋にゆとりをもたせて つめる。 薬剤が籾に均一に付着するよう、処理中 に1∼2回よくゆする。 箱の消毒 育苗資材消毒 イチバン乳剤1, 000倍 瞬間浸漬又はジョロで散布 ●購入の方はここから 採 土 水はけの良い山土(70㍑) 5mmのフルイにかける。 PHが高い場合は5.0程度 に調整する。 施 肥 床土入 アヅミン入育苗肥料 20∼30g/箱 3.6㍑/箱 JA周南水稲培土 培土の目安は1袋で6箱程度 育 苗 マ ッ ト 培土の目安は1袋で12∼13 箱程度(覆土のみ) ●平置き育苗のポイント 1、設置場所は日当たり、排水の良い所を選ぶ。 2、催芽を揃え、催芽籾150g の薄まきに努める。 3、床土にたっぷり潅水し、覆土後は潅水しない。 4、覆土はやや厚めに行う。 5、乾燥を防ぐため、確実に密閉する。 6、高温時に必要以上の被覆は徒長や病害の発生原因に なるので注意する。 平健 苗 置シ 育ー ト 苗利 用 法の 生育期 発芽期 日 数 4∼6日 《播種量》 催芽籾150g厚まき すると根上がりしや すい。 健苗シート おさえ 木材・土など 太陽シートで覆う時は、裏表を間違えないよう確認する。 平太 陽 置シ 育ー ト 苗利 用 法の 生育期 発芽期 日 数 4∼6日 シートの上に水がたまらないよう注意 太陽シート ー 3 ー おさえ 木材・土など 育 苗 方 法 第2葉 潅床 土 消 水毒 播種前床土に、たっぷ り潅水する。 その後に、床土消毒の ためのダコレート水和 剤500倍を0.5ℓ潅注する。 出 芽 ︵ 積 重 ね ︶ 0日目(播種) 播 覆 種 土 一箱当り 催芽籾 150g 移植適令苗 2.2∼2.5葉 草丈12∼15㎝ 覆土後潅水はしない。 種籾がかくれる程度に 覆土する。 太陽シート利用の場合 は覆土を8mm程度の 厚めにする。 第3葉 第1葉 不完全葉 鞘葉 緑 硬 移 化 化 植 3日目 5日目 20日目∼25日目 適温 20∼25℃ 寒冷紗 適温 18∼23℃ 寒冷紗を取り除く。 硬化初期は10℃以上を保つ よう、保温する。 (夜間) 芽が1.0∼1.5㎝になったらひろげ、 潅水する。 直射日光を避ける(黒の寒冷紗を張る) 夜間15℃以上を保つ (ビニールで保温) 硬化期 緑化期 除覆は、朝か夕方に行いましょう。 硬化期 緑化期 除覆は、出芽長1∼1.5cmの頃に行う。 除覆後は、従来どおりの管理でよい。 除覆は、朝か夕方に行いましょう。 除覆後2∼3日寒冷紗を覆いましょう。 ー 4 ー 移植適令苗 箱 苗 の 病 気 ○ こんな病気が出る前に、播種・覆土後にダコレート水和剤500倍液を潅注し て予防しましょう。 ○ 病気が発生したら、病菌にあった薬剤で防除しましょう。 ピシウム菌 フザリウム菌 タチガレエース液剤 500倍 リゾクトニア菌 白絹病菌 バリダシン液剤 1,000倍 ー 5 ー リゾープス菌 籾枯細菌 ダコレート水和剤 500倍 育苗期間中の温度管理に注意 (播種14日後まで) 苗いもち病 トリコデルマ菌 ベンレート水和剤 500倍 ー 6 ー 水 田 の 雑 草 ( )は地方の呼び名、方言 1年生雑草 クサネム イボクサ ミゾハコベ (ヒズル・アキボコリ) タマガヤツリ コナギ タカサブロウ (イモバ・イモガラ) アゼナ キカシグサ (アゼイ・ヨバイグサ) (ビ リ) ー 7 ー ヒエ 多年生雑草 クログワイ オモダカ ホタルイ (ミズクロイ・ギワ) (ツラワレ・クワイ) (トウシミクサ・トウシミ) セリ キシュウスズメノヒエ ミズカヤツリ (ピイピイグサ・サシバクサ) (アゼトウシ) ウリカワ アシカキ (ウマバリ) ー 8 ー アメリカセダンクサ 難防除雑草について クログワイは塊茎 の寿命が長いので、 除草剤による防除 と耕種的防除を組 み合わせた総合的 防除を数年間行う 必要があります。 ⑴水稲収穫後早めの耕起 水稲収穫後もクログワイの塊茎 形成は進んでいるため、収穫後早 い時期に耕起し、伸長した地下茎 を切断すると塊茎の形成が阻害さ れます。さらに冬に耕起を繰り返す と一層高い防除効果が得られます。 ー 9 ー オモダカ防除のポイント Պॶ ⑵冬季の耕起 冬季の耕起は塊茎の土中分布を 攬乱し、また冬季の低温と乾燥に さらすことによって塊茎を死滅さ せることができます。この場合、 排水を良くしておくことが大切で す。 ー 10 ー 水稲の主な病害虫 イネミズゾウムシ成虫 イネミズゾウムシの被害 イネゾウムシ(成虫) フタオビコヤガ(幼虫) フタオビコヤガ(成虫) フタオビコヤガの被害 (幼虫) (成虫) イネドロオイムシ(幼虫) イネドロオイムシ(成虫) イネクロカメムシ成虫 セジロウンカ(幼虫) セジロウンカ(成虫) セジロウンカ被害 ヒメトビウンカ(幼虫) ヒメトビウンカ(成虫) ヒメトビウンカ被害(縞葉枯病) ー 11 ー (長翅) (短翅) トビイロウンカ(幼虫) トビイロウンカ トビイロウンカの被害 イネツトムシ(幼虫) イネツトムシ成虫 イネツトムシの被害 コブノメイガ(幼虫) コブノメイガ(成虫) コブノメイガの被害 ニカメイガ幼虫(終齢) ニカメイガ(成虫) ニカメイガの被害 ツマグロヨコバイ スクリミンゴガイ(成貝) スクミリンゴガイ卵★ ー 12 ー ★写真:協友アグリ 太さ0.5∼0.7㎜ 稲の症状 玄米の症状 イネシンガレセンチュウ アカスジカスミカメ クモヘリカメムシ ホソハリカメムシ シラホシカメムシ トゲシラホシカメムシ カメムシの被害 アカヒゲホソミドリカスミカメ ミナミアオカメムシ5齢幼虫★ ミナミアオカメムシ イネアザミウマ イナゴ類 コバネイナゴ★ ばか苗病 ー 13 ー ★写真:協友アグリ いもち病(進展型病斑) いもち病(停滞型病斑)★ 穂首いもち 紋枯病 白葉枯病 白葉枯病(葉の病徴) 稲こうじ病(病徴) ごま葉枯病(葉の病徴)★ ごま葉枯病(籾の病徴) 葉鞘褐変病(宮島原図) もみ枯細菌病 内頴褐変病(穂の病徴) 内頴褐変病(籾の病徴) ー 14 ー ★写真:協友アグリ 1. 稲わらのすき込みと堆きゅう肥施用 ● 稲わらは出来るだけ早くすき込む 年内にすき込む場合は、石灰窒素10㎏/10aを施用してすき込む。 (浅く耕うんし、稲わらの分解を促進する。) ● 堆きゅう肥の施用 牛糞堆肥1.0t/10a施用し早めにすき込む。 (基肥量は1/2に減らす。) 有機物のはたらき 肥料的効果 (土壌微生物の活動促進や化学肥料で補えない栄養素を供給する。) 土壌改良効果 (土壌の物理性を改善し、保水力の向上や根群の伸長を進める。) 2. 土壌改良資材の投入 ● ミネラルG等を150∼200㎏/10a施用する。 稲の体質強化、品質向上、病害に対する抵抗性の向上 (珪酸17∼20 鉄13∼18 石灰35 苦土2) JAのミネラルGの機械散布 実施の条件 ①3ha以上の面積が集約できる地区 ②30馬力以上のトラクターで作業可能なほ場 ③4tトラックがほ場近くに止められる事 3. 施肥法の要点 分施型の要点 基肥 ● 耕土の深さ・地力によって5㎏/10a単位で増減し調整する。 ● 側条施肥田植機の場合は1割施肥量を減らす。 追肥 ● 葉色を確認して追肥をすること。 省力1回型肥料の施肥法の要点 ● 耕土の深さ・地力によって5㎏/10a単位で増減し調整する。 ● 省力1回型肥料の施用は荒代前もしくは水を少なくして施用し、全層施用とする。 ● 気象条件により溶出が早まる場合があり追肥が必要な場合があるので、稲の様子 を観察すること。 ー 15 ー 上手な水管理 ●自分の各水田の減水深(24時間に減る水位)を知ろう 田植え後15∼25日頃2日∼3日間の田面の下がった㎝を計る 田水面管理 減水深1㎝の場合 水面 水深 中干し 3㎝ 間断潅水 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1 2 3 4 5 日目 地面 減水深が小さいと 日数が長くなり、大きいと日数が短くなります 施肥例 品種別肥料と共通肥料を施用して下さい。 ※肥料は注文書で確認して下さい。 品 種 名 基 肥 量 ㎏ 肥 料 名 北部 基 肥 コシヒカリ 穂 肥 (10a当たり) 施 肥 成 分 量 ㎏ 窒 素 燐 酸 加 里 穂肥① 穂肥② ㎏ ㎏ 出穂18日前 出穂12日前 20 15 2.0 4.0 3.0 10 3.8 1.0 3.0 成分合計 5.8 5.0 6.0 2.5 5.0 3.8 10 3.8 1.0 3.0 成分合計 6.3 6.0 6.8 出穂20日前 出穂13日前 北部 基 肥 穂 肥 25 15 ひとめぼれ 省 力 1 回 型 40∼45 5.2∼5.85 6.0∼6.75 5.6∼6.3 出穂18日前 出穂12日前 南部 基 肥 コシヒカリ 穂 肥 2.0 4.0 3.0 10 3.8 1.0 3.0 成分合計 5.8 5.0 6.0 20 15 出穂20日前 出穂13日前 南部 基 肥 穂 肥 25 15 ひとめぼれ 省 力 1 回 型 2.5 5.0 3.8 10 3.8 1.0 3.0 成分合計 6.3 6.0 6.8 40∼45 5.2∼5.85 6.0∼6.75 5.6∼6.3 出穂21日前 出穂13日前 南部 基 肥 穂 肥 30 4.2 3.0 3.9 12 3.8 1.0 3.8 成分合計 8.0 4.0 7.7 40 8.0 4.8 5.6 55 7.7 8.8 6.6 15 ヒノヒカリ 省 共 通 肥 料 力 1 回 型 重焼燐ミックス(燐酸14%、珪酸16%) 20 燐酸資材は、どちらかを基肥に施用して下さい。 中国ようりん(燐酸20%) 20 上表の成分計算には入っていません 珪酸加里プレミア34(加里20%、珪酸34%) 20 出穂前40日に施用 ー 16 ー コシヒカリ栽培こよみ 〔鹿野・和田・都濃・八代〕 有効分けつ終止期 草 間断潅水開始 中干し開始 徐々に間断潅水に移行する。 ・ 中干し後は、走り水から始め、 干しする。 ・軽く足跡がつく程度に中 されたら間断潅水を始める。 間断潅水開始 ・ 目標穂数の8割の茎数が確保 ・浅水で分けつを促進 前後に保つ。 散布後5日間は水深5㎝ 正に管理する。 ・代かき時等、田面水を適 生源になるので、早目に処分 ・ 補植用の苗は、いもち病の発 ウンカ類・葉いもち イネミズゾウムシ・ 育苗箱処理 籾枯細菌病 ばか苗病・いもち病・ イネシンガレセンチュウ・ ー 17 ー 浅水管理開始 度︶1株3∼4本植 株間 ∼ ㎝ ︵坪 株程 60 チッソ成分量 ㎏ 前後 2.0 要 点 代かき 18 アール当たり 10 管 理 の 3㎝前後 前後 深水 5本 4.4本 ・ 溝 切 り ・ 除 草 剤 散 布 ・ 移 植 15 ・ 基 肥 施 用 活 着 期 12本 茎 数 植付 3∼4本 湛 水 5㎝前後 管 理 移 植 期 ー ジ 22本 6/18頃 5月10日頃移植、 栽植密度18株/㎡ (坪60株)の場合 36㎝ 25㎝ 21㎝ 12㎝ 丈 浅 水 施肥量は の 防 除 種子消毒 病 害 虫 播 種 期 水 20 25 生 育 ス テ 10 15 下 中 上 下 中 上 下 中 上 旬 6 月 5 月 4 月 月 落 水 (+20) 0 (−20) 成 熟 期 日前 目標茎数 18本程度 最高茎数 26本程度 出穂期0日 出穂 幼穂ができはじめます 幼穂長1㎝ ︵出穂 日前︶ ※出穂期とは、ほ場の全茎数の40∼ 50%が出穂した時をいいます。 幼穂 17 5 %残っ し、過乾燥にしない。 玄米水分 %を目標と ている時が適期 青味モミが ∼ ㎏ 前後︵施肥例参照︶ ㎏ 前後︵施肥例参照︶ イロウンカ等 穂首いもち・紋枯病・トビ 粉剤の場合は出穂7日前頃。 枝梗いもち・カメムシ等 防除 穂が出揃った時に粉剤で 後に 常発地域では、更に7日 ・カメムシを防除 ・ 収穫7∼ 日前まで落水しない。 15 るので施さない は、食味値を低下させ ・出穂前 日以降の肥料 10 出穂 日前にチッソ成分量 カドミウム対策 出穂 日前にチッソ成分量 ・発生状況により防除 いもち病 ー 18 ー 10 15 ・ 乾 燥 ・ 調 製 ・ 収 穫 ・ 穂 1.5 肥 施 12 用 10 ② ・ 湛 水 管 理 ・ 穂 2.3 肥 施 18 用 ① 18.7 21本 23本 無効分げつ 84㎝ 76㎝ 65㎝ 53㎝ 10 18 13 1 下 中 上 下 中 上 下 中 上 9 月 8 月 7 月 湛水管理 コシヒカリ栽培こよみ 〔平坦地∼標高100m程度〕 7.9本 ー ジ 中干し開始 干しする。 ・軽く足跡がつく程度に中 間断潅水開始 始める。 確保されたら間断潅水を ・目標穂数の8割の茎数が 浅水管理開始 代かき 湛 水 3㎝前後 ・浅水で分けつを促進 前後に保つ。 散布後5日間は水深5㎝ チッソ成分量 ㎏ 前後 1株3∼4本植 株間 ∼ ㎝︵坪 株程度︶ 深水 有効分けつ終止期 16㎝ ・ 溝 切 り 生源になるので、早目に処分 ・ 補植用の苗は、いもち病の発 ウンカ類・葉いもち イネミズゾウムシ・ 育苗箱処理 籾枯細菌病 ばか苗病・いもち病・ 正に管理する。 イネシンガレセンチュウ・ ・代かき時等、田面水を適 種子消毒 アール当たり の 防 除 ー 19 ー 60 2.0 活 着 期 草 16.2 4.4本 植付 3∼4本 浅 水 施肥量は 病 害 虫 移 植 期 5月20日頃移植、 栽植密度18株/㎡ (坪60株)の場合 39㎝ 29㎝ 丈 除 草 剤 散 布 ・ 移 植 15 10 6/24頃 茎 数 18 の 要 点 5㎝前後 前後 管 理 ・ 基 肥 施 用 管 理 播 種 期 水 28 6 生 育 ス テ 下 中 上 下 中 上 下 中 上 旬 6 月 5 月 4 月 月 成 熟 期 出穂期0日 日前 湛水管理 %残っ 過乾燥にしない。 玄米水分 %を目標とし、 ている時が適期 青味モミが ∼ しない。 ・ 収穫7∼ 日前まで落水 15 10 量 ㎏ 前後︵施肥例参照︶ 出穂 日前にチッソ成分 ・カメムシを防除 常発地域では、更に7日後に ・発生状況により防除 いもち病 ー 20 ー 10 ・ 乾 燥 ・ 調 製 15 で施さない 穂が出揃った時に粉剤で防除 食味値を低下させるの 枝梗いもち・カメムシ等 ・出穂前 日以降の肥料は、 量 ㎏ 前後︵施肥例参照︶ 粉剤の場合は出穂7日前頃。 出穂 日前にチッソ成分 イロウンカ等 穂首いもち・紋枯病・トビ カドミウム対策 移行する。 始 め 、徐 々 に 間 断 潅 水 に 間断潅水開始 ・ 中 干 し 後 は 、走 り 水 か ら 落 水 (+20) 0 (−20) ・ 収 穫 ・ 穂 肥 1.5 施 12 用 10 ② ・ 穂 肥 2.3 施 18 用 ① ・ 湛 水 管 理 出穂 幼穂長1㎝ ︵出穂 日前︶ ※出穂期とは、ほ場の全茎数の40∼ 50%が出穂した時をいいます。 幼穂ができはじめます 幼穂 18.2 19.7本 21.8 目標茎数 18本程度 無効分げつ 最高茎数 25本程度 85㎝ 72㎝ 59㎝ 10 18 15 5 下 中 上 下 中 上 下 中 上 9 月 8 月 7 月 ひとめぼれ栽培こよみ 〔和田・都濃・八代〕 有効分けつ終止期 ー ジ 草 移行する。 間断潅水開始 始め、徐々に間断潅水に ・中干し後は、走り水から 中干し開始 3㎝前後 前後 干しする。 ・軽く足跡がつく程度に中 始める。 確保されたら間断潅水を ・目標穂数の8割の茎数が ・浅水で分けつを促進 前後に保つ。 散布後5日間は水深5㎝ 正に管理する。 ・代かき時等、田面水を適 生源になるので、早目に処分 ・ 補植用の苗は、いもち病の発 ウンカ類・葉いもち イネミズゾウムシ・ 育苗箱処理 籾枯細菌病 ばか苗病・いもち病・ イネシンガレセンチュウ・ 種子消毒 ー 21 ー 間断潅水開始 浅水管理開始 1株3∼4本植 株間 ∼ ㎝︵坪 株程度︶ チッソ成分量 ㎏ 前後 60 2.5 活 着 期 移 植 期 代かき 湛 水 深水 5.5本 植付 4.8本 3∼4本 ・ 溝 切 り アール当たり の 防 除 18 の 要 点 6/22頃 13本 茎 数 ・ 除 草 剤 散 布 ・ 移 植 15 10 15㎝ 5月20日頃移植、 栽植密度18株/㎡ (坪60株)の場合 35㎝ 25㎝ 18㎝ 丈 浅 水 施肥量は 病 害 虫 5㎝前後 管 理 ・ 基 肥 施 用 管 理 播 種 期 水 20 25 生 育 ス テ 10 15 下 中 上 下 中 上 下 中 上 旬 6 月 5 月 4 月 月 目標茎数 24本程度 最高茎数 28本程度 落 水 (+20) 0 (−20) 成 熟 期 日前 26本 出穂期0日 出穂 幼穂長1㎝ ︵出穂 日前︶ 幼穂ができはじめます 24本 無効分げつ 27.5 16 4 %残っ し、過乾燥にしない。 玄米水分 %を目標と ている時が適期 青味モミが ∼ しない。 ・ 収穫7∼ 日前まで落水 るので施さない は、食味値を低下させ ・出穂前 日以降の肥料 量 ㎏ 前後︵施肥例参照︶ 出穂 日前にチッソ成分 常発地域では、更に7日後に ・カメムシを防除 枝梗いもち・カメムシ等 穂が出揃った時に粉剤で防除 ブノメイガも防除 頃。発生状況によりコ 粉剤の場合は出穂7日前 イロウンカ等 穂首いもち・紋枯病・トビ ・発生状況により防除 いもち病 ー 22 ー 15 10 量 ㎏ 前後︵施肥例参照︶ 出穂 日前にチッソ成分 カドミウム対策 10 15 ・ 乾 燥 ・ 調 製 ・ 収 穫 ・ 穂 肥 1.5 施 13 用 10 ② ・ ・ 湛 穂 肥 2.3 水 管 施 20 理 用 ① ※出穂期とは、ほ場の全茎数の40∼ 50%が出穂した時をいいます。 幼穂 88㎝ 77㎝ 66㎝ 53㎝ 10 20 6 27 下 中 上 下 中 上 下 中 上 9 月 8 月 7 月 湛水管理 ひとめぼれ栽培こよみ 〔平坦地∼標高100m程度〕 有効分けつ終止期 中干し開始 間断潅水開始 浅水管理開始 3㎝前後 深水 ー ジ ・ 中 干 し 後 は 、走 り 水 か ら されたら間断潅水を始める。 干しする。 ・軽く足跡がつく程度に中 ・ 目標穂数の8割の茎数が確保 ・浅水で分けつを促進 前後に保つ。 散布後5日間は水深5㎝ 1株3∼4本植 ︵坪 株程度︶ 株間 ∼ ㎝ 60 チッソ成分量 ㎏ 前後 2.0 活 着 期 代かき 18 目に処分 の発生源になるので、早 ・補植用の苗は、いもち病 ウンカ類・葉いもち イネミズゾウムシ・ 育苗箱処理 種子消毒 正に管理する。 籾枯細菌病 ・代かき時等、田面水を適 ばか苗病・いもち病・ イネシンガレセンチュウ・ アール当たり の 防 除 移 植 期 草 17本 7.4本 植付 5.2本 3∼4本 湛 水 ・ 移 植 15 10 ー 23 ー 浅 水 施肥量は 病 害 虫 6/25頃 茎 数 32㎝ 23㎝ 16㎝ 丈 ・ 除 草 剤 散 布 の 要 点 5㎝前後 前後 管 理 ・ 基 肥 施 用 管 理 播 種 期 水 1 9 生 育 ス テ 下 中 上 下 中 上 下 中 上 旬 6 月 5 月 4 月 月 5月30日頃移植、 栽植密度18株/㎡ (坪60株)の場合 成 熟 期 出穂期0日 出穂 日前 落 水 (+20) 0 湛水管理 %残っ 過乾燥にしない。 玄米水分 %を目標とし、 ている時が適期 青味モミが ∼ 15 防除 穂が出揃った時に粉剤で 枝梗いもち・カメムシ等 ・カメムシを防除 常発地域では、更に7日後に ・収穫7∼ 日前まで落水しない。 10 10 ・発生状況により防除 いもち病 量 ㎏ 前後︵施肥例参照︶ イロウンカ等 出穂 日前にチッソ成分 穂首いもち・紋枯病・トビ 量 ㎏ 前後︵施肥例参照︶ 出穂 日前にチッソ成分 移行する。 始 め 、徐 々 に 間 断 潅 水 に ー 24 ー 10 ・ 乾 燥 ・ 調 製 15 ブノメイガも防除 頃。発生状況によりコ 粉剤の場合は出穂7日前 施さない。 食味値を低下させるので ・出穂前 日以降の肥料は、 カドミウム対策 間断潅水開始 (−20) ・ 収 穫 ・ 穂 肥 1.5 施 13 用 ② ・ 湛 水 管 理 ・ 穂 肥 2.3 施 20 用 ① 幼穂長1㎝ ︵出穂 日前︶ ※出穂期とは、ほ場の全茎数の40∼ 50%が出穂した時をいいます。 幼穂ができはじめます 幼穂 23.2 目標茎数 23本程度 25.1 最高茎数 28本程度 10 20 18 8 下 中 上 下 中 上 下 中 上 9 月 8 月 7 月 66㎝ 79㎝ 50㎝ 25.4 無効分げつ ヒノヒカリ栽培こよみ 〔平坦地∼標高100m程度〕 有効分けつ終止期 7/14頃 干しする。 ・軽く足跡がつく程度に中 移行する。 始 め 、徐 々 に 間 断 潅 水 に 間断潅水開始 ・ 中 干 し 後 は 、走 り 水 か ら 中干し開始 代かき ・浅水で分けつを促進 に保つ。 散 布 後 5 日 間は水 深 5㎝ チッソ成分量4㎏ 前後 1株3∼4本植 ︵坪 株程度︶ 株間 ∼ ㎝ 深水 3㎝前後 始める。 間断潅水開始 確保されたら間断潅水を ・目標穂数の8割の茎数が 浅水管理開始 7.0本 湛 水 正に管理する。 ・代かき時等、田面水を適 目に処分 の発生源になるので、早 ・補植用の苗は、いもち病 カ類・葉いもち イネミズゾウムシ・ウン 育苗箱処理 籾枯細菌病 ばか苗病・いもち病・ イネシンガレセンチュウ・ 種子消毒 ー 25 ー 活 着 期 52㎝ 草 ・ 溝 切 り アール当たり の 防 除 18 17本 4.6本 植付 3∼4本 ・ 除 草 剤 散 布 ・ 移 植 15 10 移 植 期 ー ジ 23.1本 無効分げつ 最高茎数 24本程度 茎 数 浅 水 施肥量は 病 害 虫 5㎝前後 管 理 11㎝ 6月10日頃移植、 栽植密度18株/㎡ (坪60株)の場合 35㎝ 26㎝ 丈 60 要 点 播 種 期 水 15 25 生 育 ス テ ・ 基 肥 施 用 管 理 の 1 10 下 中 上 下 中 上 下 中 上 旬 7 月 6 月 5 月 月 68㎝ 成 熟 期 出穂期0日 日前 幼穂ができはじめます 落 水 湛水管理 (+20) 0 (−20) 14 29 %残っ 日前まで落水 防除 穂が出揃った時に粉剤で 枝梗いもち・カメムシ等 後に 常発地域では、更に7日 ・カメムシを防除 過乾燥にしない。 玄米水分 %を目標とし、 ている時が適期 青味モミが ∼ しない。 ・ 収穫7∼ 分量 ㎏ ︵施肥例参照︶ 出穂 日前後にチッソ成 ー 26 ー 20 10 で施さない 食味値を低下させるの ・出穂前 日以降の肥料は、 イガも防除 分量 ㎏ ︵施肥例参照︶ 発生状況によりコブノメ 出穂 日前後にチッソ成 粉剤の場合は出穂7日前頃 イロウンカ等 穂首いもち・紋枯病・トビ カドミウム対策 15 ・ 乾 燥 ・ 調 製 15 ・ 収 穫 ・ 穂 肥 施 131.7 用 10 ② ・ 湛 水 管 理 ・ 穂 肥 施 212.1 用 ① 21.6 22.1 22.9 出穂 幼穂長 ㎝ ︵出穂 日前︶ ※出穂期とは、ほ場の全茎数の40∼ 50%が出穂した時をいいます。 幼穂 98㎝ 87㎝ 78㎝ 10 21 0.5 10 24 下 中 上 下 中 上 下 中 上 10 月 9 月 8 月 目標茎数 20本程度 カドミウム対策で湛水管理をしよう! お米に含まれるカドミウム基準値が平成23年2月28日から改正され、 1. 0ppmから0. 4ppmに変更されました。 基準値を上回ったお米は、全て焼却処分になり、米の生産地に対する風 評被害も懸念されます。 しかし、カドミウムのお米への吸収は、「湛水管理」をすることで抑えるこ とができます。 皆さんが作られる美味しいお米がその基準値を超えないよう、 しっかりと 「湛水管理」を行い、安全な 『周南の米』 をつくり ましょう! 田面が空気に触れると、 土壌中のカドミウムが 稲に吸収されやすくなります。 酸素 酸素 ॶǂƏƱƏनઁ 「湛水管理」とは・ ・ ・カドミウムを稲に吸収 カドミウム カドミウム させないため、出穂前20日間と出穂後20日間、 田面を露出させない水管理のことです! カドミウム 管理のポイント ①少量の水でも田面が露出しないように、田面を均平にしましょう! ②丁寧な代かきや畔塗りで、漏水を防ぎましょう! ③出穂前20日間と出穂後20日間は、水田に水を張り、田面を露出させない (=空気に触れさせない) ようにしましょう! ④落水は、収穫作業に支障がない範囲で、出来るだけ遅くしましょう! カドミウム対策の湛水管理 出穂 ±0 −20日 早めに、短かく、軽めに +20日 田面を露出させない水管理 ー 27 ー 高温による品質低下を防ごう! 高温だと・ ・ ・ 出穂期から20日間の気温が高いと、光合成でつくられたデンプンが 稲自身の呼吸で消費されてしまい、米粒にデンプンが充分に満たされ ず白く濁る「白未熟粒」が発生し、お米の品質が低下してしまいます。 高温の影響を受けやすい稲は・ ・ ・ ○籾の数が多すぎる稲 ○登熟期間(出穂から収穫までの期間)に栄養不足になった稲 ○落水が早かった田んぼの稲 高温時の対策のポイント டƕſƺ 土づくりは、栽培の基本です。 しっかり取り組みましょう。 ފٸҳ 出穂後(特に出穂後5日∼15日)が、気温の高い時期に重 ್ ໔ ならないように品種を選び、田植え時期を決めましょう。 肥料が多すぎると、籾の数が多くなり、高温の影響を受け やすくなります。適正な肥料の量と施す時期を守りましょう。 緩効性肥料(いわゆる一発肥料)も、高温では肥料が早く溶 け出してしまうことがあります。稲が栄養失調にならないよ うに、葉の色を見て淡ければ追肥をしましょう。 ॶ Ր າ 出穂前20日間と出穂後20日間は湛水管理(カドミウム対 策)を行い、それ以外の時期は間断潅水で、 しっかりと根に 酸素を供給して根の伸長不良や根腐れを防ぎましょう。 気温の高いときは、夜に水を掛け流すなど、根の活力維持 に努めましょう。 ー 28 ー ― MEMO ― 地元に一生 地元に一生懸命 生懸命 JA周南 西部営農センター 0834-62-6706 083 0 34-62-67 北部営農センター 東部営農センター 中部営農センター 0 083 34-88-00 0834-88-0011 0833-77-0004 0833-41-4573 新 0834-62-2173 南 陽 店 舗 し ゃ く な げ 店 熊 毛 店 本所指導販売課 0834-68-2985 0833-91-0614 0833-41-6109
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