英米文学教材研究 期末レポート 教育学部 生涯教育課程 国際理解教育専攻 榊原 ①前期の授業まとめ 授業ではまず、 『赤毛のアン』を取りあつかった。作者はL.Mモンゴメリー(1874 年 11 月 30 日~1942 年 4 月 24 日)である。アンの映画も見たが、関連したプリンス・エドワー ド島のことについてのビデオも見た。映画のセリフのディクテーションも行った。ここで は、‟The depths of despair?”というセリフの depths の s は広がり・程度を表す、程度が 大きいとき、程度を強調する複数形であることを学んだ。またアンがマリラによって施設 に一度返されそうになる時のマシューへの別れの挨拶の‟Ishall never forget your kindness, Mr. Cuthbert.”というセリフの、shall は決意や義務を表す意味だと学んだ。だか ら、 「私は決してあなたの御親切を忘れません。」というときは、will ではなく、shall を使 う。 『英詩の楽しみ』の英文も取りあつかった。読み方として can’t のような否定の時は肯 定のものより長く発音すると分かった。Fiction(虚構)に関する文章にも触れた。その次 は、 『不思議の国のアリス(Alice’s adventures in wonderland) 』を取りあつかった。作者 はルイス・キャロルである。アリスが世界中で愛されている理由として、教訓がないこと、 「面白い、楽しかった。 」で終われる本当に面白いだけの話であることが挙げられる。そし て次に取りあつかったのが『ピーターラビット(THE TALE OF PETER RABBIT)』であ る。ピーターラビットは『ピーターラビットのお話』、『アヒルのジェマイマのお話(THE TALE OF JEMIMA PUDDLE-Duck)』、 『こぶたのピグリンブラントの話』を見た。作 者は、ビアトリクス・ポターである。ポターが書いた病気の子どもノエルを励ますための 絵手紙がピーターラビットのシリーズのきっかけであると言われている。アニメのほかに、 ビアトリクス・ポターに関するビデオも見た。そして、最後に天才児の話を見た。 ②興味のあるところ調査 私はビアトリクス・ポターが住んでいて、ピーターラビットの中でも参考にされている 湖水地方。ポターが愛したこの場所にどんな動物がいるのか調査した。 湖水地方は自然豊かなためたくさんの動物がみられる。 まずはピーターラビットでおなじみの野ウサギ また自然の中でのんびり暮らす牛も見ることが出来る。 ベルトをしているような牛、ベルテッドギャロウェイ(Belted Galloway) またの名をオレオ牛 角と目が隠れる前髪が個性的な見た目の牛 ハイランドカウ(Scottish Highland Cow) 湖の近くでは白鳥がみられる。 また羊の種類もたくさんいる。かわいい黒の仔羊や 牧草地で食事中の白のハードウィック種の羊も見ることが出来る。 ユーモアな顔をしたハードウィック種の羊は「ハーディー」(herdy) というキャラクターに もなっている。 湖水地方のグラスミアにはハーディーショップもあり、マグカップ、文房具などのグッズ が売られている。 http://blog.his-j.com/london/2014/03/11783294652.html ○ハードウィック種の羊とビアトリクス・ポターの関係 1923 年に、ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターは、谷の麓にあるトラウ トベック・パーク・ファームを、土地開発から守るために自ら購入した。そして農場の側 に羊飼いのための家を建て、共にハードウィック種の羊を増やすことに努めた。現在私た ちが、丘の上に多くのハードウィク種の羊が見ることができるのも、彼女の努力の賜物で ある。ビアトリクスの没後、土地や不動産のすべてがナショナル・トラストに寄贈された。 この際、寄贈された土地でハードウィック種の羊を絶やさず飼育することが条件とされた。 http://www.lakedistricttours.com/tours-documents/LakeDistrictTours.com-TourC.pdf 他にも農場に馬がいる。 猫やモルモットも外で見ることが出来る。 http://www.eikoku-tanbou.com/animals13.html 少なくなってきてしまっているが、湖水地方より北の地域にはキタリスがいる。 https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQ6KKmIA0D643SJ3Uy8oU2 QMumBwgdVZiDAkcNVf3wS4U3zGHzd http://www.rimunet.jp/report7.pdf 魚では、バセンスウェイト・レイクにだけ唯一、絶滅の危機にある珍しい白身魚「ヴェン デイス(サケ科の魚) 」いる。 http://www.lakedistricttours.com/tours-documents/LakeDistrictTours.com-TourC.pdf このように湖水地方には様々な生き物が生息していることが分かった。ビアトリクス・ポ ターが「ナショナル・トラスト」に土地や遺産を寄与していたことは受容でも習ったが、 ハードウィック種の羊の保護に努めていたことは、調べてみて、初めて知ることが出来た のでよかった。 ③感想 英語教材研究の授業を通して、ディクテーションや日本語訳、英語でのあらすじを書く ことで自分の英語力がまだまだだということを実感した。しかし映像教材を使って学習す ることで、生きた英語表現を学ぶことが出来た。今回覚えた言い回しをしっかり覚えたい と思う。今まで英語の授業はテキストや CD を使ったり、英語の歌を歌ったり、ゲームを したりする方法しか頭になかったが、映像授業もとてもいい授業方法であると感じた。テ キストよりも、面白い言葉遊びのような表現や、新しい表現を学べると思った。また昔の 映画であれば他国の昔の文化が分かり、今のものであれば、今の流行が分かる。それも映 像授業のいいところだと思う。教科書よりも映像教材で話していることのほうが実際に使 う機会があるかもしれないとも考えた。なかなかネイティブスピーカーの英語は早くて聞 き取りにくいが、何度もリスニングして、またディクテーションして鍛えることで、だん だんとそのスピードに慣れることも可能になると思う。教科書も映像授業もうまく取り入 れれば、より良い英語能力が身につく授業を展開できると思う。自分が授業を行う立場に なった時に、ぜひ映像授業も取り入れたい。
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