10ページ

ニューカレドニア紀行(2/16~20)
(続編)
(海外トレッキングクラブ)
~さらに盛りだくさん駆け足のトレッキングで大満足~
大感激のイルデパン島の一日が終わり熟睡?翌朝バイ
キング朝食が終わると3日目の活動に入りました。人気
ガイドのフランソワさん(日本語、英語もお上手です)
と 8:00 ホテルで待ち合わせ、
マイクロバスで今回のトレ
ッキングの目玉モンドニー(ドニー山)へ向けて出発。
ニューカレドニアは英国スコットランドのラテン語読
みだとか、昔はフランスから囚
人を送り込んできていただとか、
ニッケル鉱山の残土残滓で埋め
立てられ綺麗(?)になった町
並みの説明など(児玉氏の通訳
も入り)を受けながら走ってい
ヘゴシダの森
るとパッパカパンのスパンパン
っと美容院の前で警笛を鳴らす。と女性が急いで飛び出
してきた。フランソワの妹さんのお店だとかなんと仲の
良いご家族で(*^。^*)~。ヌメア郊外を一路北へ、ダン
ベア、トントテウータ国際空港ブールパリと 120km 車を
飛ばしてほんとすっ飛んでラフォアの山の中へ、右サラ
メア・ドニー山、左ファリノ・グランドスフーゲルのオ
オシダの森州立公園分岐から急遽左へ。ドニー山周辺は
数日雨が降っていたとかで、出発時より危惧されていた
が、ぬかるんでいてやはり入山禁止、残念ながら行き先
変更となった。でもでもと期待しながらガーニエライト
(珪ニッケル鉱)が敷き詰められた駐車場から山道へ登
って行く。いろんな樹木の説明を受けながら質問しなが
らのトレッキングでした。ジュラシックパークのような
オオシダの森からどんどん下るとランの花や国鳥のカグ
ーに出会い、蜘蛛の巣をよけながら(フランソワはクモ
の巣を大事に保護)
、
また靴を脱いでズボンをめくっての
沢渡りなど、と冒険心たっぷりのトレッキングでした。
お昼のサンドウィッチ大きすぎて半分しか食べらません
でしたが美味しかったこと。午後は又、車を飛ばしてが
たがた道をほんとすっ飛んで、今度は西岸ブーライユ近
郊の亀岩の、海岸へ、50m ぐらい洞窟をくぐると小さな
マイビーチ。そこからまた車で遥かにサンゴ礁の見える
ビーチへ、綺麗な砂浜でのんびり地平線をながめ~私は
海藻集めにご執心~夕日を見ながらホテルルサーフへ帰
りました。夕飯はホテル近くのレストランへ食べきれな
い量にびっくり。
さて翌朝はもう帰る
日の4日目、ホテル前の
海岸を散歩~綺麗な花が
あるわよ~の声。
Barringtonia(ゴバンノ
アシ環境庁絶滅危惧種)
前野 照美
(自 15)
の花が絨毯のように、ヤ
シの木と青い海と白い花
のコントラストが綺麗~。
今日はヌメアから南へ 1
時間半のリビエラブルー
ニアウリの水中木 ヤテ湖
へです。山へ向かってい
くとだんだん道が赤茶色に、ゴンドワナ大陸から分断さ
れてできた大地は鉱物が豊富、道路は鉄分を含みこれぞ
アイアンロードでカッチカチ、Ni、Co、Mn、Fe、Cr 等を
産出しステンレスの原材料が全て揃うと、趣味で鉱石を
磨いていたというフランソワの説明でした。途中車を降
りサバンナ地帯を我々だけのトレッキング、固有種が多
く見たことのない花があちらこちら、
写真をバチリバチリ。こんなところ
にもウツボカズラやモウセンゴケが
頑張っている。真っ赤なマーキス大
地の真ん中にあるヤテ湖、真っ青な
水にニアウリの真っ白な水中木が印
象的。ここから熱帯雨林帯に入って
行きます。だんだん背の高い木が増
え樹齢 1000 年のグランカオリも、
見
ると幸せになるという国鳥のカグ-
オオウツボカズラ
にまた出会いました。昼食
はバーベキューでフランソ
ワ曰く、痩せ豚のソーセー
ジ??(野生豚でした)と
鹿肉の焼いたもの。美味し
かった(*^。
^*)の感想です。
フランソワさんと昼食
午後は鉱石探し川の中をさ
らっても道具なしであきらめ、ふと後ろの石を眺めてい
たら宝石のように緑色に光るもの~持って帰りたいがこ
んなに大きなものは?とあきらめて置いてきました。図
鑑で調べるとニッケル鉱でした。帰りはニューカレドニ
アミネラルウオーター・モンドールの源泉で水を汲んで
帰りました。
ニューカレドニアは 8,500 万年前オーストラリ
アから分離、5,500 万年前さらに二つに分かれ一つ
はニュージーランドに。このためゴンドワナ大陸起
源の珍しい固有の植物・動物が残っています。古生
代からのへゴシダの森、ニアウリサバンナ、ニッケル鋼
サバンナマキーナ、マングローブの森、熱帯雨林の五つ
の植生を3日間で見ることができ大満足。
Shall we return?でした。
Barringtonia の落花
- 10 -
Photo:坂根(シ 14)、西野(シ 18)