三角比

工業数理基礎(J)[数学の基礎-三角関数]
◎ 三平方の定理
直角三角形の三辺の長さを図のように a,b,c とすると
c (斜辺)
b
き、次の関係が成り立つ。
(高さ)
=
+
a (底辺)
◎ 三角比
上図の直角三角形で a=4, b=3 のとき、c=5 となる。
10
辺 a と b の長さをそれぞれ 2 倍にする(a’=8, b’=6)と辺 c’
5
の長さは、10 になる。このように、三つの角度が同じ
直角三角形では、一つの辺の長さが n 倍になれば、残
3
6
)θ
4
りの二つの辺の長さもそれぞれ n 倍になる。
8
シータ
すなわち、辺の長さの比は一定であるといえる。たとえば、角度 θ の直角三角形で底辺
底辺
と斜辺の比は、
=
= = 0.8となる。辺の長さを 2 倍した三角形でも、
底辺
斜辺
=
=
= 0.8
斜辺
となる。これを三角比(三角関数)といい、次の関係が成り立つ。
高さ
= sin θ ,
斜辺
底辺
= cos θ ,
斜辺
高さ
= tan θ
底辺
◎ 三角関数
次の代表的な三角形の図を参考にして、三角関数の値を答えよ。答えは分数のままでも
よい。電卓は使わないこと。
① sin 30 ゚ =
1/2
② sin 45 ゚ =
1/√2
③ sin 60 ゚ =
√3/2
④ cos 30 ゚ =
√3/2
⑤ cos 45 ゚ =
1/√2
⑥ cos 60 ゚ =
1/2
⑦ tan 30 ゚ =
1/√3
⑧ tan 45 ゚ =
1
⑨ tan 60 ゚ =
√3
工業数理基礎(J)[数学の基礎-三角関数]
数学の基礎練習問題 1
年次
組
番・氏名
【1】次の直角三角形でについて答えよ。平方根は簡単にして答える(例 √20 = 2√5)。
(1)
c
b
(3)
= &8 + 6 = √64 + 36 = √100 = 10
(4)
+
=
より、
(
=&
,
(5)
+
=
より、
= 6, = 9 のとき はいくらか。
= √81 ( 36 = √45 = 3√5
= 9, = 15 のとき はいくらか。
=
= 5 のとき はいくらか。
(
= √25 ( 9 = √16 = 4
(6)
= 5,
= &5 + 5 = √25 + 25 = √50 = 5√2
= 3, = 5 のとき はいくらか。
=
= 4 のとき はいくらか。
= &3 + 4 = √9 + 16 = √25 = 5
a
= 8, = 6 のとき はいくらか。
(2)
= 3,
(
,
=&
(7)
= 6, = 12 のとき はいくらか。
(
= √225 ( 81 = √144 = 12
= √144 ( 36 = √108 = 6√3
【2】次の三角比を求めよ。平方根は簡単にして答える(例 √20 = 2√5)。分数のままでよい。
c
)θ
(1)
*+, - =
b
= 1,
=2
*+, - =
- = 30°
(2)
= 1,
= 1,
= √2
- = 45°
(3)
(4)
= 1,
*+, - =
= √3,
- = 60°
= 4,
= 3,
=2
= 12,
= 9,
1
√2
底辺
,
斜辺
.* - =
.* - =
√3
2
1
√2
/ ,- =
高さ
底辺
/ ,- =
1
√3
/ ,- = 1
√3
2
.* - =
1
2
/ , - = √3
*+, - =
3
5
.* - =
4
5
/ ,- =
3
4
*+, - =
9
3
=
15 5
.* - =
12 4
=
15 5
/ ,- =
9
3
=
12 4
= 15
- = 36.87°
1
2
.* - =
*+, - =
=5
- = 36.87°
(5)
,
斜辺
a
= √3,
高さ
(4) (5)の三角形のイメージ
同じ角度の直角三角形は辺の長さが
違っても、二辺の比率は同じになる。
工業数理基礎(J)[数学の基礎-三角関数]
数学の基礎練習問題 2
c
年次
*+, - =
b
高さ
組
番・氏名
,
.* - =
底辺
,
/ ,- =
高さ
)θ
斜辺
斜辺
底辺
a
角度がθの直角三角形では、辺の長さに関係なく、二辺の長さの比率は同じになる。こ
の性質を利用すると、角度θの直角三角形で一辺の長さがわかれば他の二辺の長さが計算
できる。
例
- = 30° の直角三角形の場合。 *+, 30° = 1/2, .* 30° = √3/2, / , 30° = 1/√3。
① 辺 = 10 のとき辺 の長さは?
辺 と辺 の比率は、 .* - である。この関係式を使って次のように求める。
.* 30° =
√3
=
より
2
10
a = 10 1
√3
= 5√3
2
② 辺 = 10 のとき辺 の長さは?
辺 と辺 の比率は、 *+, - である。この関係式を使って次のように求める。
*+, 30° =
1
=
より
2 10
= 10 1
1
=5
2
【1】次の辺の長さを求めよ。平方根は簡単にして答える(√20 = 2√5)。分数のままでよい。
直角三角形
c
b
)θ
- = 30° → *+, 30° =
a
- = 45° → *+, 45° =
- = 30° → : : = √3: 1: 2
- = 45° → : : = 1: 1: √2
- = 60° → : : = 1: √3: 2
- = 60° → *+, 60° =
(1) - = 30°, = 30 のとき は?
= 30 cos 30° =
(3) - = 30°,
=
30√3
= 15√3
2
= 30 のとき は?
30
2
60 60 1 √3 60√3
= 30 1
=
=
=
= 20√3
cos 30°
3
√3 √3 √3 1 √3
(5) - = 60°, = 30 のとき は?
= 30 cos 60° =
(7) - = 45°,
30
= 15
2
= 30 のとき は?
= 30 tan 45° = 30
1
,
2
1
.* 30° =
√3
,
2
,
.* 45° =
√3
,
2
.* 60° =
√2
1
√2
1
,
2
/ , 30° =
,
(4) - = 30°,
/ , 60° = √3
30
= 15
2
= 30 のとき は?
30
= 30 1 2 = 60
sin 30°
(6) - = 60°, = 30 のとき は?
=
= 30 tan 60° = 30√3
(8) - = 45°,
=
= 30 のとき は?
30
= 30√2
cos 45°
√3
/ , 45° = 1
(2) - = 30°, = 30 のとき は?
= 30 sin 30° =
1