政策・メディア研究科概要 C R E AT I V E / I N N O VAT I V E / G L O B A L 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科が育成を狙う学生像には3つのプロファイルがあります。 ひとつは、 「クリエイティブで実践力を持った人材」。 次に 「分野融合の知見を活かし、新しい仕組みを発案し、新しい価値を創り出せるイノベーティブな人材」。 そして、 「専門領域にとらわれず基礎体力と実践力があってグローバルな舞台でも地球規模で活躍できる人材」 です。 こうした人材を育成する仕組みをご説明しましょう。 1 実践を重要視する P.B.L.( ProjectBasedLearning) 豊富なプロフェッショナルコース 創設時から変わっていないことのひとつに、いろいろな専門分野 の教員から構成される “研究プロジェクト” から成る “プロジェク トベースドラーニング (PBL)” があります。これは、プロジェクト に参加して実際に問題発見・解決を実践してもらうトレーニングで す。何が問題かを自分で発見し、プロポーザルを書き、実際に解 決するところまでやる。その解を持って社会制度を変えたり、情 報システムを作って実社会で使ってもらい、結果を検証し、対処 する。そこまでできて初めて社会実装と言えるのです。 カリキュラムは 30 単位で枠組みが作られており、入学前にプログ ラムを決め、参加する研究プロジェクトを選択します。また、一定 のキャリア領域を想定したプロフェッショナル育成コースも用意さ れています。条件がクリアされた場合、 「社会イノベータコース」 「環 境イノベータコース」 「IT スペシャリスト( セキュリティー)コース」 「グ ローバル環境システムリーダーコース(リーディングプログラム)」 といったオプションに沿って履修することができ、コース毎の「コー ス修了証 (サティフィケート)」を得ることができます。これらのコー スにはグローバル時代のリーダーを育成する「超成熟社会発展の サイエンス」のリーディングプログラムも含まれます。 専門領域が融合する インテグレーテッド・ディシプリン 自分で研究テーマを創り出す プロポーザル・トレーニング 社会科学を研究している人たちが、ツイッターのオンラインデータ にアクセスすることで、人と人との繋がりがどうなっているか、計 算的な方法論を使って分析できる時代になりました。そうした技 術を新しく社会科学系のテーマに導入できる体制は、国内では政 策・メディア研究科が一番進んでいると言えます。さまざまな社会 科学と自然科学の研究者が連携し、新しい領域に新しい方法で チャレンジしている〈インテグレーテッド・ディシプリン〉の創出こ そ、政策・メディア研究科の狙いです。 問題発見・問題解決型のトレーニングにおいて、教員が提示した 問題だけを探求するという学究スタイルは採っていません。自分 からシステムバイオロジーのこういうことをやりたい、情報システ ムのこういうことをやりたい、と言ったプロアクティブなモチベー ションが基本となります。特徴として、問題解決力だけでなく、 「問 題発見力」をいかに養うかにも力点を置いています。研究プロジェ クトを立ち上げたり、プロポーザルを執筆したりというトレーニン グを通じて、学生自身がプロアクティブに提案し、学内外の競争 的研究費獲得まで実践することが可能です。 Synopsis About Graduate School of Media and Governance Integrating Technology and Society The Graduate School of Media and Governance was established at Keio University SFC in 1994. Its master’s program imparts knowledge to students in advanced areas and sends them into society as skilled professionals. Students are then able to use their knowledge and skills to identify and resolve social problems. In the doctoral program, students use advanced technology to conduct research in different fields and go on to become international researchers, educators, or specialists. Its curriculum focuses on active student participation in need-based social projects. Implementing Interdisciplinary Problem-Solving Programs 海外で学ぶ 海外で活躍する人たちと伍するには、社会に出てから初めて異文化圏へ飛び出してい くのではハンディがあります。学生時代から留学や海外研修を行うことで、異文化の 人たちと一緒に研究する難しさ・楽しさを経験する。そのためのプログラムとしてダブ ルディグリー(共同学位)や国際フィールドワーク、海外研修、国際インターンシップ など、自身の研究プログラムを海外で実践するチャンスを積極的にサポートしています。 世界に通用する人材を育成するグローバル・キャンパス 一部のプロジェクトと連携し、世界で活躍できる人材を育成する「国際コース」を設 定。英語を共用語とし、授業は英語のみ。学内で日常的にグローバル標準のセンス、 プレゼンテーション能力を養うことができます。また、海外でトレーニングを受けた人 が、政策・メディア研究科に入り、修士論文をまとめてから自国に戻っていくといった JICA 関連の人材育成も提供しています。 「森基金」など充実した研究助成制度 森泰吉郎氏の寄付によって創設された「森基金」の中に 毎年行われている修士と後期 博士課程の研究者育成プログラムがあります。修士課程、博士課程の学生が自ら発想 して、問題発見、解決のための研究を企画・実践することを資金的に支援します。 (助成額:博士課程は最大 40 万円 /1 名。修士課程は最大 30 万円 /1 名。2015 年 度採択件数:博士課程 32 件、修士課程 92 件)また、研究成果を海外で発表す る時に渡航・宿泊費として最大 20 万円支給します。 At the Graduate School of Media and Governance, research and education in the fields of policy, organization, environment, media, biological science and social innovation are covered by eight Programs. Each Program consists of a number of projects that correspond to specific research themes. The projects are connected to social needs and problem resolution through a cross-fertilization of ideas. Detailed information about ‘Programs’ is available from the following link: http://www.sfc. keio.ac.jp/gsmg/en/education/program/ Admission Quota of Academic Year 2016 Master’s program, Media and Governance major (total number of April and September admission: 200) Doctoral program, Media and Governance major (total number of April and September admission including the Doctoral Program for Career Professionals: 50) Academic Degrees and Certificates The Master’s program offers Master’s degree in Media and Governance and certificates to those who meet the requirements. The Doctoral program offers two types of degrees, namely a Ph.D. in Media and Governance and Doctor of Philosophy. Academic Schedule The University academic year is divided into spring and fall semesters. Classes are normally conducted on weekdays from 9:25 a.m. to 7:40 p.m. 2 委員長メッセージ “Vision” “Mission” “Passion” 一つでも欠けていたら、 “Innovation”は絶対に生まれない。 研究活動において重要な資質は、“Vision” “Mission” “Passion” の形成力です。湘南藤沢キャンパス(SFC)では、キャンパ ス全体に問題発見解決型の教育・研究の理念を掲げ、社会や自然環境の中に存在する様々な問題を発見し、それらの解決に向けて、 “Innovation” を実現できる人材の育成を目指しています。大学院政策・メディア研究科は、慶應義塾大学の教育研究機関として、 文理融合によって形成される学際的学問領域を対象に、問題発見解決型の教育・研究をシステマティックに実現する、そのような 大学院を目指して教育研究活動を進めています。 慶應義塾創立時の“Vision”のもとに 社会システムと技術的システムの作り手と使い手が、別々の世界に存在している状況でシステムづくりが進められるという時代は終 わりつつあります。これからのシステム作りでは、最終的なシステム利用者を、プロジェクトのスタート時から組み込んでデザイン することが重要です。「新しい技術的システムや社会システムを設計するとき、社会が多様であることを前提とし、その多様性にど のようなコンテキストや価値を与え、発信するかを考える―」これが SFC の教育研究スタイルであり、シーズとニーズの間を埋め て研究を行うことができる環境作りを進めています。 慶應義塾創立者の福澤諭吉先生が、幕末から明治という激動の時代に、 「独立自尊」「実学」の精神をもって新しい時代を開拓し た原点を見失わないよう、新しい社会を創り出すリーダー像を常にイメージし、問題発見解決と文理融合の学際研究を軸とした教 育研究活動を行っていきます。 先端の知識と技術を持った人材を育成 世界には、地球環境や社会的事象など、一つの学問領域だけでは解決できないグローバルな問題が数多くあります。政策・メディ ア研究科の “Mission” は、こうした問題を解決へ導くことにあります。“Mission” の実現には、新しい社会システムを構築する ための知識と技術を兼ね備え、先端のテクノロジーを使いこなせる人材が必要です。 先端のテクノロジーについては、特にサイバー・フィジカルシステムの実現は、今後、社会の進歩に欠かせない重要な技術であり、 技術と社会ルールの両方の設計が必要不可欠です。例えば、車の自動運転システムも、情報技術を使って物理空間において車を 運転するサイバー・フィジカルシステムと捉えることができ、また、それを実現する社会ルールの構築が重要となります。情報空間 と物理空間の組み合わせ、そして、社会ルールの形成が、いかに新しい価値を生み出すか。このことを十分に理解し、意識しな がら教育・研究を行う必要があります。政策・メディア研究科では、最先端のデバイスや機械、ソフトウェア技術と社会ルールの 設計プロセスを研究環境に導入し、それらの知識と技術を有する人材を育成しています。 研究への情熱は何にも勝る 研究活動においては、個々の人間が十分な資質を持っていることに加え、その資質を多くの人が共有し、研究に生かしていくとい う環境づくりが大切です。政策・メディア研究科では、様々な研究分野の学生が集まり、時にそれぞれのスタイルで研究し、時に お互いの研究や方法論を共有できるロフト(共有スペース)も用意されています。何よりも強みとなる、その研究が好きであるとい う学生の “Passion” の形成をサポートしています。 知の共有、技術の共有はキャンパス内に留まりません。平成 23 年度に採択された博士課程教育リーディングプログラム、平成 26 年度に採択された SGU(スーパーグローバル大学創成支援プログラム)のフレームで、海外の教員や研究者を招聘するなど、グロー バルな知の共有やさらなる地球規模のフィールドへの展開も進めています。 常にチャレンジすることが、新しい文明、新しい世界を生み出します。SFC は、そのチャレンジのためのさまざまな実験ができる キャンパスです。最適な実験環境の中で、学生、教員、研究者のすべてが “Vision” “Mission” “Passion” を持ってチャレンジし、 そこから、地域社会、世界に大きな影響を与える “Innovation” を生み出すことで、私たちの使命が果たせると考えています。 清木 康 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科委員長 兼 教授 3 Message “Vision”, “Mission”, and “Passion”: “Innovation” is realized with the essences! The principle for realizing progressive research and education is the integration of “Vision”, “Mission” and “Passion”. Keio SFC’s basic concept for approaching social and scientific innovation is “Identify Problems and Find Solutions” with the integration of research and education. Humankind faces its most significant and important mission; we must endeavor on a global scale to perpetually restore and improve our natural and social environments. Our society needs individuals with knowledge and awareness of natural, social and technological issues and leaders with the potential to drive our ability to design and build technological systems, social systems, and rules to achieve innovation, progress and recovery. The Graduate School of Media and Governance aims to develop global and innovative system leaders with knowledge, awareness, and skills to achieve perpetual innovation, progress and recovery of global issues and the initiative to drive innovation of technological and social systems to tackle the world’s global issues. It is imperative that we realize a new research and educational activities to develop new leaders able to lead the innovation and recovery of society, technology and environment now and in the future, leaders who bring a global perspective to global issues, and leaders who can bring to fruition both the technological and social systems we need. This program also aims to be the hub for world-class postgraduate education to develop leaders who have what it takes to lead the world. We endeavor to generate momentum to expand this nucleus of postgraduate studies in global systems around the world, establishing a broad-based system of research supervision based on partnerships between international academia and industry, incorporating international universities and research institutions around the world. Through these initiatives, we seek to produce graduates who can serve as international leaders in the creation of global systems. It is essential to build social, technological and environmental value-generated processes founded on the three pillars, that is, knowledge, awareness, and creativity, needed to achieve that goal, and to share those processes throughout society. 1. 2. 3. Generation of social, technological and environmental values by combining technological systems/mechanisms with social rules Generation of social, technological and environmental values by combining the ability to respond to gradual change with the ability to respond to sudden change. Generation of environmental values by establishing integrated systems and mechanisms that combine real and virtual space. The Graduate School of Media and Governance graduates seek to make a genuine contribution to the international community by fostering global leaders with the capability to lead the world and deal with multifaceted global issues based on governance, science and technology. We endeavor to achieve this through close cooperation between Keio University Graduate School of Media and Governance and other international research institutions. Doctoral education in Japan implements a range of initiatives with the aim of fostering global leaders. It develops global leadership endowed with both a solid base in scientific and technological mechanisms, and social-system planning capabilities. These mechanisms, capabilities and knowledge are essential in order to solve complex global issues with advanced expertise and broad perspectives. This is the essential reason the Graduate School of Media and Governance and international institutes have jointly established some courses and projects as international collaborations. Keio University’s founder, Yukichi Fukuzawa, possessed a spirit of “independence and self-respect”. New global leaders who put forth their intentions and thoughts into society and technology without pandering to social and technological trends and who pave the way for a new era without being bound to current social and technological situations. Yasushi Kiyoki, Ph.D. Dean and Professor Graduate School of Media and Governance Keio University 4 政策・メディア研究科における3つの方針 アドミッション・ポリシー Admissions Policy 政策・メディア研究科は環境・情報・生命・政策・経営・社会・文化・ 言語など広い学問領域を分野横断的な視点と方法で問題を発見し 解決する「高度なプロフェッショナル」の育成を目指しています。国 内の大学にとどまらず,海外からの留学生や社会人も広く受け入れま す。学部時代の専門分野や個別の学問領域にとらわれず,様々なプ ロジェクトを通じて,複雑化する社会における様々な課題の発見と 独創的な方法による解決を挑戦していく学生の入学を期待していま す。入学時期は,4 月入学,9 月入学が選択可能で,入学試験は年 2回実施されます。入学試験は,書類審査と小論文試験から成る一 次審査と面接試問による二次審査からなり,学力水準,研究意欲, 研究能力等を総合的に判断しています。ただし,修士課程社会人出 願および後期博士課程の入学試験においては,小論文試験は免除 されます。また,海外出願者の入学試験は,書類審査のみとなります。 The Graduate School of Media and Governance aims at developing true professionals who are able to “Identify Problems and Find Solutions” through interdisciplinary viewpoints and methods drawn from a wide range of academic fields such as environment, information, life sciences, governance, management, social sciences, culture and linguistics. Students are accepted not only from domestic universities but worldwide – both international students and career professionals. Without placing limitations in undergraduate fields of study or individual academic areas, we look forward to welcoming students who are willing to challenge themselves by identifying diverse problems of an increasingly complex society and by employing original methods to find solutions through various projects. Admission to the Graduate School may be chosen from either April or September, and entrance examinations are held twice a year. The entrance examination consists of a first-round evaluation (document screening and essay test), and a second-round evaluation (interview), and applicants are evaluated comprehensively for their academic aptitudes, research motivations, research competencies, and others. Exceptions are applications for Master’s Program for Career Professionals and applications for Doctoral Programs where the essay test is exempt. Applications from overseas will be evaluated only by document screening. カリキュラム・ポリシー Curriculum Policy 修士課程では、社会のニーズに応える専門知識と実践的な問題発見・解決能力を身につけたプロフェッショナルの養成を主目的としてい ます。修士課程の学生にとって日常的な研究活動の場となるのは、 「プロジェクト」です。「プロジェクト」は、研究領域の大枠を示すプ ログラムをよりテーマ別に細分化した研究グループで、数名の教員によって担当・運営されます。学生は、 「プロジェクト」に参加するこ とで、従来の座学を中心とした受動的な講義だけでなく、能動的な実践研究・学習・フィールドワーク・インターンシップなどを進めてい きます。後期博士課程では、高度な専門性、的確な判断力、豊かな独創性を併せ持つ研究者、教育者、および専門家の育成を目的とし ています。基本的なカリキュラムは、研究指導と論文指導から成り立っていますが、日常的な研究・教育の場は、修士課程同様「プロジェ クト」となります。学生は自らの研究計画に従い、政策・メディア研究科の教員や他の研究者で構成された「アドバイザリーグループ」や 学生が博士候補となった後に設置される「研究指導グループ」により、研究の進め方および、博士論文の作成について、指導や助言を受 けます。また、設置されたコースによっては、研究指導グループの中に必ず海外の研究機関の教員を含めています。 The principal objective of the Master’s program is to produce professionals with the expertise and practical skills to detect and resolve problems required to meet the needs of society. The everyday locus of research activity for the Master’s student is the “Project.” Projects are research groups led by several faculty members, and represent subdivisions of the Programs covering the main research domains into specific themes of research. Through their involvement in these Project groups, students can pursue practical research and study, field work, and internships, as well as take lectures in the conventional classroom format. The aim of the doctoral program is to train researchers, educators, and other specialists in advanced expertise, accurate reasoning skills, and ample originality. The curriculum is built around a core of research and dissertation supervision. Like the Master’s program, the everyday locus of research and learning activity is the Project. Following their own research plans, students receive advice and supervision on how to pursue their research and write their doctoral dissertation from an advisory group made up of faculty members in the Graduate School of Media and Governance and other researchers and a research supervision group, which is formed once a student has become a Ph.D. candidate. In certain courses, the research supervision group always includes a foreign professor from an overseas institute. 5 Three Policies ディプロマ・ポリシー Diploma Policy 修士学位は、修士の課程の修了要件を満たした学生に授与されま す。修了要件を満たすには、所定の期間以上在籍し、所定の単位 を取得することに加え、中間発表の実施、論文審査及び最終試験 への合格が求められます。なお、修士論文を執筆しないで修了する 非修論オプションもあります。また、プログラムやコースごとに設定 されたサティフィケート授与要件を満たせば、修士学位に加え、当 該プログラム、コース修了のサティフィケートが授与されます。後期 博士課程の学生については、学生が自らプロジェクトを立案、企画、 推進することで「新しい概念構築」、 「専門的な研究活動」、 「新しい 方法論」を駆使した独創的な成果を政策・メディアの融合領域上に 展開することが期待されています。従って博士学位を得るためには、 外国語の運用能力や新規授業科目シラバスの作成能力、技法科目 取得、博士論文の研究計画発表、教育体験実施・認定などの条件 を満たし、博士候補の資格を得る必要があります(社会人コースに ついては、社会経験を前提として一部条件が免除となります)。博 士候補の資格の取得後、公聴会、学位審査委員会による最終試験 にて、博士論文、研究業績について「課程博士」の学位を取得する にふさわしいかどうかが審査されます。公聴会及び最終試験の合格 後、研究科委員会にて、学位授与について合否判定が行われます。 A Master’s degree is awarded to students who fulfill the requirements for completion of the Master’s program. To fulfill these requirements, students must have been registered for at least the prescribed period, earned the prescribed number of credits, given an intermediate presentation, and passed their thesis defense and final examination. There is also a non-thesis track by which students can complete their degrees without writing a Master’s thesis. Students who fulfill the specific requirements for each program or course additionally receive a certificate of completion. Doctoral students are expected to translate the original results of development of new concepts, pursuit of specialized research activities, and application of new methodologies into the integrated domain of media and governance by formulating, planning, and pursuing their own projects. To be awarded a doctoral degree, they must satisfy requirements regarding, among other things, the ability to use a foreign language, development of an original syllabus, earning of credits for skill-building courses, presentation of a doctoral dissertation research proposal, and teaching a course appropriate to their degree. Students pursuing a career professional track may be exempt from certain requirements provided that they have appropriate professional experience. Once a student has been awarded Ph.D. candidate status, a dissertation hearing and final examination by the Academic Degree Evaluation Committee are held to determine whether the presented dissertation merits award of a doctoral degree. If both the hearing and final examination are passed, a decision on whether to award a degree is then made by the Graduate School Committee. 6 修士課程 Master’s Program 修士課程においては、プログラム(専門領域)やコースごとに必修科目や「プログラム修了証(サティフィケート)」「コース修了証(サティフィ ケート)」 (※注)授与要件が定められています。講義による単位取得に徹したプログラムや、作品の制作とレビューなどの研究活動が中心と なるプログラム、修士論文を必修としないプログラムなど、各プログラムの特徴が反映されています。 プログラムが大枠の研究領域であるのに対して、政策・メディア研究科の学生にとって日常的な研究活動の場となるのは「プロジェクト」です。 従来の座学を中心とした受動的な講義だけでなく、プロジェクトへの参加を主体とした能動的な実践的研究・学習が政策・メディア研究科 のカリキュラムの中心です。プロジェクトは、通常、数名の教員が担当しています。これにより、異なる視点から幅広く学生へのアドバイスが 可能となります。それらの教員が実施している先端的なプロジェクトに参加したり、教員のアドバイスの下で学生独自のテーマを設定して研 究を実施することで、研究の計画、実施、評価などを実際に体験し、職業人・研究者となるためのトレーニングを受けます。プロジェクトと は、 「プロジェクト科目」として設置されている履修科目です。単一プログラム内で構成されているもの、複数のプログラムが互いに連携して いるものもあります。 また、修士課程修了に必要な全単位の約 1/2 をプロジェクト科目の履修で充足することが可能です。プロジェクト科目は、政策・メディア 研究科全体で約 50 科目設置されており、先端領域におけるさまざまな研究テーマに柔軟に対応できます。また政策・メディア研究科では、 個人の研究テーマに関する国内外での実地調査・研究活動を行う「フィールドワーク」や、研究内容の社会的な実践を試みる上でも有用な「イ ンターンシップ」などを推奨しています。これらの活動は、事前に申請を行い、学内審査を通過すれば正式な単位として認められます。 ※注 「プログラム修了証(サティフィケート)」「コース修了証(サティフィケート)」 ・・ ・修士課程において各所属コースまたはプログラムに設定されている所定の要件を満たすことにより、 修士学位に加えて政策・メディア研究科委員長名で各プログラムまたはコース修了の「修了証(サティフィケート)」が授与されます。これにより、学位取得者の専門性をより明瞭に証明 することができます。 科目構成 研究支援科目(概念構築科目、先端研究科目) 概念構築科目」はプログラム(専門領域)の特性や考え方など主 要概念を明示する科目です。「先端研究科目」はプログラム(専門 領域)に関連する先端的な研究を明示する科目です。これらの科 目を学ぶことで、実際にプロジェクト科目で進める研究の全体像 をつかむことになります。 プログラム科目 各プログラムを構成する専門科目および各プログラムに関連する主 要な課題を明らかにし、これらの課題に対するアプローチの方法 を示すことによってプログラムを支援していく科目です。 プロジェクト科目 研究活動の中心となるのは「プロジェクト」です。従来の座学を中 心とした受動的な講義だけでなく、プロジェクトへの参加を主体と した能動的なカリキュラムを中心に構成されています。教員が実施 している先端的なプロジェクトに参加することを通じて、研究の計 画、実施、評価などを実際に体験し、職業人・研究者としてのトレー ニングを受けます。また、プロジェクト科目は研究のフロンティア であるテーマについて、問題発見、分析、結果のとりまとめを体系 的に学び、研究の計画、実施、評価を実践することにより、 「自律、 分散、協調」を体得することを目的とします。 修士論文 それぞれの科目を理解する上で必要な関連科目、演習的科目、萌 芽的研究のためのフロンティア科目、寄附講座等の特別科目です。 修士課程での研究成果を発表するとともに、修士学位を取得する 上で重要な論文です。なお、政策・メディア研究科では、修士論 文を執筆しないで修士学位を取得する「非修論」オプションもあり ます。以下の「修了要件」をご覧ください。 育成する人材像 修了要件 社会のニーズに応える専門知識と実践的な問題発見・解決能力を 身につけたプロフェッショナルの養成を主目的としています。特に、 カリキュラムの骨格を占めるプロジェクトの手法を活かし、組織経 営と企画・立案・政策、都市と環境の設計、情報技術、知識処理 技術、バイオ技術、デジタルコンテンツ、マルチメディア技術等に かかわる企業、地方自治体、官庁、国際組織等で活躍することが 期待されます。また、既存の学問領域を超える新しい領域を開拓 する研究者の育成もめざしています。 修士課程の修了にあたって、学生は修士論文を執筆するか、執筆 しないで 修了する「非修論オプション」か、どちらかの方式を選 択することができます。修士論文を執筆する場合には、所定の科 目から合計 30 単位以上(修士論文 2 単位含む)を修得し、中間 発表の実 施、最終試 験および修士論文に合格することで 修士課 程が修了します。「非修論オプション」を選択した場合は、所定の GPA 条件を満たし、中間発表の実施、プロジェクト科目の活動と 成果に関する報告書の提出および審査の合格、最終試験に合格す ることで修士課程が修了します。 特設科目 取得可能な資格 7 教職免許状 建築士(一級、二級、木造)受験資格 教職課程履修登録をし、所定の単位を修得することによって、中学 校および高等学校の教員資格を取得することができます。政策・メ ディア研究科に設置されている教員免許状の種類および教科は以下 のとおりです。 環境デザイン・ガバナンス(EG)履修者は、国土交通大臣の指 定する建築に関する科目を所定の単位数以上修めて修了し、その 後、国土交通省令で定める建築に関する実務の経験を一定期間以 上有すると、受験資格を得ることができます。また、他大学を含め、 学部在籍時に国土交通大臣の指定する建築に関する科目を所定の 単位数以上修めて卒業した者は、政策・メディア研究科修士課程 にて所定の科目を修めて修了することで、その就学期間を一定の 実務経験年数とみなすことができます。 種類 免許教科 中学校教諭専修免許状 社会 高等学校教諭専修免許状 公民/情報 ※総合政策学部、環境情報学 部で取得可能な一種免許状に ついても、基礎資格を満たして いれば取得可能です。 The details of the curriculum are clearly laid down in the guidelines of each Program for Master’s students to follow. The guidelines indicate the compulsory courses students must take and the conditions required for obtaining a Certificate*. Some Programs require students to obtain credits mainly through attending lectures while others expect students to conduct research, publish their research work or write a research report. Some Programs do not require the writing of a Master’s thesis. Research projects constitute the core of research activities in the Master’s Program. Active participation in practical research projects is the central aspect of the curriculum at the Graduate School of Media and Governance. Through the process of planning, conducting and evaluating research, students are trained both as career professionals and researchers. Research projects are offered as “Project Courses” and there are more than 50 Project Courses made available to students to accommodate their research interests. These courses allow students to focus on various research themes in advanced areas. Some Project Courses are made up of a single program while others are multidisciplinary. Students are allowed to earn approximately half of the required credits from Project Courses to earn a Master’s degree. The Graduate School of Media and Governance encourages students to conduct local investigation and fieldwork based on their individual research themes, or apply for internship where they can use their research findings in a ‘hands-on’ situation, within or outside Japan. Students are required to submit a completed application form and obtain the approval from the University prior to conducting their research activity. After following the procedure and receiving a passing grade, students can receive credits. Note*: Certificate: In addition to the Master’s Degree, a certificate signed by the Dean of the Graduate School is also awarded to those students who fulfill all the requirements of the Program. Courses in the Master's Program Research Concept and Methodology Courses (Concept Framework, Advanced Research) In Conceptual Framework Courses, students study the main ideas and concepts that constitute their Program. In Advanced Research Courses, students are introduced to advanced research fields that are related to their Program. By taking these two types of courses, students acquire a total perspective of the Program. Special Courses Special Courses help students to develop better understanding of graduate school courses. These courses include related courses, practical training courses, frontier courses for emerging research and sponsored courses offered by companies and organizations. Program Courses Program Courses aim to clarify the major issues that are raised in the research field and specialized subjects constituting the Program. These courses are designed to support each Program by demonstrating methods and approaches towards the issues raised. Project Courses Project Courses are designed to systematically teach the method of problem identification, analysis, and presentation of results on frontier research topics. It provides opportunity to students to conduct collaborative work. Students experience autonomy, distribution, and collaboration through planning, execution and evaluation of their research. Master's Thesis A Master's student will write a thesis under the direction of his / her Academic Advisor and present findings to Keio University in a scholarly form. Upon the successful completion of the Master's thesis a student can acquire a Master's degree. Requirements for Completing the Master’s Program In order to complete the Master’s Program, students may either write a thesis (thesis track) or not write a thesis (non-thesis track). Thesis Track 1. Complete four semesters (two years) or more of enrollment in the Graduate School of Media and Governance (without counting leave of absence) 2. Acquire a minimum of 30 credits* (including 2 credits of the Master’s thesis) 3. Make an Intermediate Presentation 4. Pass the Final Examination (Final Presentation), and get the Master’s thesis approved. The Master’s thesis is awarded two credits. In principle, the Master’s thesis is expected to demonstrate the academic progress of Project Courses or show recognizable advancement in ongoing research. The Master’s thesis can be submitted in the form of academic paper, design drawing, art and computer programming work. Non-Thesis Track 1. Complete four semesters (two years) or more of enrollment in the Graduate School of Media and Governance (without counting leave of absence) 2. Acquire a minimum of 30 credits* 3. Meet the GPA criteria** in courses approved by an Academic Advisor 4. Make an Intermediate Presentation 5. Pass the Final Examination (Final Presentation), submit a Project Activity Report of the Project Courses and get the approval of the examiner. Note*: The following types of credits will not be counted toward the 30-credit requirement: 1. Credits earned from Optional Course 2.Credits earned over and above the 10-credit limit from: • other graduate schools of Keio University • other universities (for instance, foreign universities) during the student’s enrollment at the Graduate School of Media and Governance • Transferable Credits earned before entering the Master’s Program (over and above the 8-credit limit) Note**: GPA Criteria GPA stands for Grade Point Average and is calculated from regular courses at Keio University (not including Project Courses, Master’s Thesis, Transferable Credits earned before entering the Master’s Program and Optional Course). The GPA is calculated with the following scale: A=3.0, B=2.0, C=1.0, D=0.0. Those students who wish to complete the Master’s Program without writing a thesis must maintain a GPA of 2.5 or above (round up decimals of .05 and above to the next tenths place). 8 後期博士課程 Doctoral Programs 後期博士課程における基 本的なカリキュラムは、研究指導と論文 指導から成り立っています。学生は自らの研究計画に従い、政策・ メディア研究科の教員やその他の研究者で構成された「アドバイザ リーグループ」により、研究の進め方および博士論文の作成につい て、指導や助言を受けます。コースワークは修士課程において修了 していることが前提です。後期博士課程での研究・教育は、実際に はプロジェクトの中で行われます。修士課程の場合は、プロジェク トに参加することで職業人としての訓練を受けますが、後期博士課 程の学生は、自らプロジェクトを立案、企画、推進することで、 「新 しい概念構築」「専門的な研究活動」「新しい方法論」を駆使した 独創的な成果を政策・メディアの融合領域上で展開することが期待 されます。したがって博士学位取得においては、外国語の運用能力 や授業シラバスの作成能力、博士論文のプロポーザルの提出・認定 など、いくつもの条件を満たさなくてはなりません(後期博士課程 社会人コースについては、社会経験を前提として、一部条件が免除 となります)。 こうした条件をクリアし博士候補の資格を得られれば、既存のプロ ジェクトとコラボレーションを図りながら、国際的な研究コミュニテ ィへの参加や修士課程のプロジェクト科目との連動など、より活躍 の場が広がります。さらに、SFC研究所との交流によって、受託研 究やコンソーシアムの形で企業・自治体との連携を図ることも可能 です。多くの学生が政策・メディア研究科の後期博士課程で最先端 の学問を学びながら、その成果を社会に還元しています。 The Doctoral Program focuses on research and thesis writing. Students pursuing the Doctoral Program are expected to draft a workable research plan which they develop with the help of an Advisory Group. The Advisory Group primarily consists of faculty members of the Graduate School of Media and Governance who teach research methodology to students and direct their thesis writing. In principle, students pursuing their Doctoral Program must complete all the required lecture courses while they are in the Master’s Program. 育成する人材像 Requirements for completing the Doctoral Program 高度な専門性、的確な判断力、豊かな独創性を併せ持つ優れた研 究者、教育者、および専門家の育成を目的としています。特に、新し い情報パラダイムを基礎として、ガバナンス、政策、社会イノベーシ ョンを探究する研究者、持続可能な地球環境や都市の創造に取り 組む建築家、新しい情報環境、知識処理、メディアの創造などに携 わる専門家、従来の枠にとらわれない教育の実現に意欲を持つ教 育者の輩出をめざしています。 博士学位取得要件 最長で12学期在学でき、条件を満たせば在学期間延長または所定 単位取得退学のいずれかを申請できます。 【参考】大学院ガイド http://www.gakuji.keio.ac.jp/sfc/gsmg/mag _guide.html Once students become Doctoral candidates, they can interact with the community of international scholars and participate in relevant postgraduate projects. Doctoral candidates can also have the opportunity to work on contractual research programs/consortia formed between business organizations, local governments, and the Keio Research Institute at SFC. In recent years, a number of students have been able to use their research skills in social development while pursuing their Doctoral studies at the Graduate School. Only bona fide Doctoral candidates are eligible to submit their Doctoral thesis for evaluation. The academic requirements to become a Doctoral candidate are as follows: 1. Write an original syllabus proposal and fulfill the evaluation criteria 2. Receive an “A” grade in one of the Skill-building Courses specified by the Program 3. Pass the foreign language proficiency test designated by the Graduate School of Media and Governance 4. Complete Teaching Experience 5. Pass the Formal Presentation Assessment Students are required to obtain four credits or above in Independent Research Courses taught by their Main Research Advisor. Students may also enroll in courses offered in the Master’s Program and earn credits as Optional Subjects. Doctoral students are encouraged to enroll in Project Courses and Special Courses after consulting the members of their Advisory Group. To complete the Doctoral Program, students must submit their Doctoral thesis within the specified period and pass the Final Examination. The program offers a Ph.D. in Media and Governance or Doctor of Philosophy. 取得可能な資格 教職免許状 教職課程履修登録をし、所定の単位を修得することによって、中学 校および高等学校の教員資格を取得することができます。政策・メデ ィア研究科に設置されている教員免許状の種類および教科は以下の とおりです。 9 This implies that when students are still in the Master’s Program, they participate in research projects and are trained to become career professionals, and when such students enter the Doctoral Program, they are ready to write their own research proposals and conduct independent research. The study and research of the Doctoral Program actually take place within research projects. By using the three guiding principles — “new conceptual frameworks”, “new methodologies” and “specialized research activities” — students discover innovative ideas in the integrated fields of media and governance. 種類 免許教科 中学校教諭専修免許状 社会 高等学校教諭専修免許状 公民/情報 ※総合政策学部、環境情報学 部で取得可能な一種免許状に ついても、基礎資格を満たして いれば取得可能です。 後期博士課程社会人コース 大学院修士課程を修了した方あるいは大 学学部を卒業した方で、既に企業・官庁・ 研究教育機関等で 合計5年以上の業績・ 経 験を積み、問題 意識を明確に持った社 会人を対象とし、在職したまま博士学位の 取得をめざす制度です。この入学方式が適 用されるかどうかについては、入試要項で ご確認ください。 免除される博士学位取得要件 「社 会人コース」では 、博士学 位 取 得 要 件のうち「新規授業科目企画書」「技法科 目」「教育体験」が免除されます。 Doctoral Program for Career Professionals The Graduate School of Media and Governance has created an application category in its Doctoral program for those who have completed a master’s program or graduated from a university, and have been working for more than five years in any field in an organization, educational /research institution, or government office. Applicants who wish to apply for the doctoral program through this category are expected to have clear research theme. Students can acquire a doctoral degree while pursuing their career. Applicants must read the application guidebook regarding the qualification of applicants carefully. Exemption from Requirements for the Doctoral Degree Students who enrolled in the graduate school as career professionals are exempt from the following requirements: • Completing an Original Syllabus Proposal • Completing Skill-Building Courses • Completing Teaching Experience 博士課程教育リーディングプログラム オールラウンド型 超成熟社会発展のサイエンス 社会が大きく変化する中、産業界、国際機関、国・地方の政策決定の場で、骨太の専門 の上に、俯瞰 力、独 創的な企画力、高いマネジメント力を持った新しい型の博士の登場 が渇望されています。慶應義塾大学では、高度な人材の育成を目的として、政策・メディ ア研究科を含む大学院 13 研究科を横断的に、そこに所属する学生が応募可能な博士課 程教育リーディングプログラムを設置しています。 このプログラムは、大学院 13 研究科の中から選抜した学生を対象に、本格的な文理融合と、 産業界・行政体との密な連携による革新的な教育環境の中で博士号を持つ高度な人材を育 成するプログラムです。修士・博士課程の 5 年一貫プログラムのため、修士 1 年生の応募 が基本です。 プログラムの特長 1. 2. 3. 4. 5. RA(リサーチアシスタント)として修士の段階から雇用 「ジョイントディグリー」制度により、二つの修士号を取得可能(文理融合) 日本を代表する企業や行政機関のキャリア経験豊富な指導者(メンター)による指導 修士課程での海外インターンシップ・博士課程での短期留学の2段階の海外派遣 大学院13研究科から選抜された多様な学生、多様な業種のメンター、多様な専門分野の 教員が集い切磋琢磨する環境 Keio Program for Leading Graduate School All-Round Program for Leading Graduate School (PLGS) The goal of our All-Round Program for Leading Graduate School (PLGS) is to cultivate a next generation of highly qualified doctoral students by seeking to revolutionize education and research within an integrated framework of arts and sciences and cooperating with industry and government. PLGS has Five Pillars 1. Research assistantship with a stipend 2. An implementation of an integrated education of arts and sciences 3. The mentorship from industry and government 4. Internship and study abroad 5. Diversity in area of specialization of students mentors, and faculty members. Details: http://plgs.keio.ac.jp/?lang=en 詳細はhttp://plgs.keio.ac.jp/ Government (注)本プログラムは、平成23年度文部科学省 博士課程教育リーディングプログラム(オールラウンド型)に採択されたものです。 10 プロフェッショナル育成コース Professional Courses プロフェッショナル育成コースは、主に修士課程の学生に対して、修了後に高度なプロフェッショナルとして活躍する 一定のキャリア領域を想定したカリキュラムを提供し、コース毎に「コース修了証(サティフィケート)」を発行するも のです。これらのコースは、政策・メディア研究科の修士課程へ入学する際、あるいは入学後に希望するコースの履修 を申請し、担当教員による審査に合格した場合に履修が認められるものです。サティフィケートを修得するための条 件はそれぞれのコースによって異なりますので、詳しくは各コースのウェブサイトをご覧ください。 • 社会イノベータコース(修士課程のみ) 行政、ビジネス、非営利組織で必要とされる、事業セ ンスと公益センスを兼ね備えた人材を育成します。 • 環境イノベータコース 人文科学と自然科学の枠を超えた国際化対応の分 野融合プログラムで、プロジェクトベースのカリキュラ ムにより未来創造型環境リーダーを育成します。 • グローバル環境システムリーダーコース 環境、エネルギー、ICT、政 策、国際関係、社会シス テムの各領域を統合し、グローバルな環境変化を発 見、分析、対応するグローバル環境システムを創出で きる人材の育成を目的としています。 • ITスペシャリスト(セキュリティ)コース (修士課程のみ) 情報セキュリティに関する知識と、実践的な情報セキ ュリティスキルを備えたスペシャリストの育成を目的 としています。 詳細は http://www.sfc.keio.ac.jp/gsmg/education/pro/ The Graduate School of Media and Governance offers “Professional Courses” in its Master’s program. The curricula of these courses are designed for Master’s students to help them acquire expertise in specific career fields and become skilled professionals. Students who wish to register for these courses must apply for the desired course after enrolling in the Graduate School. If students fulfill the requirements set by each course, they will gain admission to the course. After successfully completing the course students will be awarded a certificate of completion. For detailed information about these courses, please refer to the following web pages: • Social Innovator Course (Master’ program Only) http://www.sfc.keio.ac.jp/academics/graduate/social_ innovator.html (Japanese only) • Environmental Innovators Course http://ei.sfc.keio.ac.jp/index.php?lang=en • Global Environmental System Leaders Course http://gesl.sfc.keio.ac.jp/ • IT Specialist (Security) Course (Master’ program Only) http://www.seccap.jp (Japanese only) Details: http://www.sfc.keio.ac.jp/gsmg/en/education/pro/ EDGEプログラム | EDGE Global Innovator Program 大学院システムデザイン・マネジメント研究科、政策・メディア研究科、理工学研究科と共同で、国際的な視野を持 つイノベーションとアントレプレナーシップについて学ぶグローバルイノベーション人材育成コース EDGE プログラム (http://edge.sfc.keio.ac.jp/ja/)も提供しています。 The Graduate School of Media and Governance, the Graduate School of System Design and Management, and the Graduate School of Science and Technology are collaborating on a new program aimed directly at the cultivation of global entrepreneurs called the Keio EDGE (Enhancing Development of Global Entrepreneurs) Global Innovator Program, designed to help entrepreneurs develop an international perspective and build the skills and knowledge needed as innovators in the modern global economy. http://edge.sfc.keio.ac.jp/en/ 11 国際コース International Advanced Degrees Course 2006年度より政策・メディア研究科に「国際コース」を設置しました。このコースは英語をリングア・フランカ(共用 語)として使用し、英語のみで課程を修了することが可能になっています。国際的に活躍できる人材の育成を目的と し、国内外の学生がともに切磋琢磨しながら学位の取得をめざします。このコースは政策・メディア研究科の修士課 程へ入学する際、あるいは入学後に希望するコースの履修を申請し、担当教員による審査に合格した場合に履修が 認められるものです。 詳細はhttp://www.sfc.keio.ac.jp/gsmg/education/international/ The International Advanced Degrees course offers Master’s Degrees for students wishing to apply, complete course work and all other requirements for the Course in the English language. English is the medium of instruction and also the language in which all assignments are to be submitted. Other than the fact that students in the Course take classes given in English, there is no distinction between Japanese-speaking and English-speaking students. Students who complete the Course will receive the same Master’s degree (Master of Media and Governance) as other students in the Graduate School of Media and Governance. The Graduate School of Media and Governance covers a wide range of research specialties. Currently there are eight main research groups called Programs. In particular, each applicant to the International Advanced Degrees Course must choose one of the following four Programs before submitting his or her application: • • • • Human Security and Communications (HC) Environmental Design and Governance (EG) Cyber Informatics (CI) Systems Biology (BI) Contact: For inquiries regarding the International Advanced Degrees Course, please contact E-mail : [email protected] ダブルディグリー制度 Double Degree Programs with Affiliated Universities 政策・メディア研究科の修士課程では、延世大学(韓国)や復旦大学(中国)との間に、 「ダブルディグリー制度」 を設けています。学生がこの制度を利用すれば、最短 2 年間で政策・メディア研究科の修士号と延世大学または復 旦大学の修士号、計 2 つの修士号を取得することができます。 政策・メディア研究科の学生は相互協定に基づき、慶應義塾大学のみに学費を納入すればよく、規定の期間内で修 了すれば相手校での学費を支払う必要はありません。2 年間のうち、基本的に相手校に実際に留学するのは 1 学期で、 その他の学期は日本にいながら遠隔授業などを履修することで相手校の修了要件を満たす仕組みになっています。 The Master’s program of the Graduate School of Media and Governance conducts the Double Degree Program with Yonsei University in Korea and Fudan University in China. Students can obtain two Master’s degrees - one from Keio University and the other from Yonsei University or Fudan University - within a minimum of two years after enrolling in this program. In principle, students of the Graduate School of Media and Governance have to pay tuition fee only to their home university, and tuition fee of either Yonsei or Fudan will be waivered as part of the agreement between universities if they complete their studies in the given time. During the two years of enrollment, Keio students will spend one semester at the partner university. In the remaining semesters, students can fulfill the credit requirements of the partner university by participating in distance learning classes and e-courses. 提携先大学院| Affiliated Graduate Schools • • • Yonsei University, Department of Sociology, Area Studies and Political Science (韓国 / Korea) Yonsei University, Graduate School of International Studies (GSIS) (韓国 / Korea) Fudan University, School of International Relations and Public Affairs (中国 / China) 政策・メディア研究科留学生の出身国・地域 (2015 年 12 月現在、国際コース以外の留学生も含む) イラン、インド、インドネシア、カナダ、ケニア、韓国、サウジアラビア、ジャマイカ、シリア、 シンガポール、タイ、チリ、台湾、中国、ドイツ、ハンガリー、フィリピン、フランス、ブルガリア、 米国、ベトナム、ベルギー、メキシコ、 モザンビーク、 モロッコ、 モンゴル、ヨルダン、ラオス、ラトビア 12 グローバルガバナンスとリージョナルストラテジー 研究領域 経済、財政、政治、社会、法律、制度、国際政治経 済、地域戦略、 ヒューマンセキュリティ、言語コミ ュニケーション、金融、環境政策、居住・コミュニ ティ政策 各プログラム概要 外交、貿易、安全保障、国際関係、エネルギー、 金融、言語、文化、情報、環境、宇宙、宗教 Global Governance and Regional Strategy Research Fields Economics and Public Finance,Public Policy-making and Society,Law and Institution,International Political Economy,Regional Strategy,Human Security, Language, Culture and Communication,Finance,Environmental Policy,Housing and Community Policy Program Summary Politics, Economics, Diplomacy, Trading, Security, International Relations, Finance, Law, Language, Culture, Information, Society, Space and Religion プログラム制度 Programs (Research Fields) 横断的問題解決を実現するための 「プログラム制度」 いま、我々が直面している、複雑な要因が絡み合った地 球規模の難問に対処するためには、個別の専門的学問に 加えて、これらを横断的に捉えた新しい問題解決アプロー チが必要になります。横断的問題解決を実現するために は、それぞれの専門領域をベースとしつつ、分野を超え たコラボレーションが必要になります。それぞれの研究の 専門性を高めるための柱として設けられているのがプログ ラム制度で、2016 年度現在、8 つのプログラム専門領域 が設置されています。すべての大学院生はいずれかのプロ グラム専門領域に所属し、そのプログラム専門領域が定 めるガイドラインに沿って研究を進めることになります。 In order to resolve complex and global problems, our society needs disciplinary and interdisciplinary research in specialized areas, which would cross-fertilize ideas and create new approaches to solve the problems. The Graduate School of Media and Governance offers eight Programs in academic year 2016 to allow researchers to use new methodologies, stimulate specialized research, and gain expertise. All graduate students are expected to belong to a Program and then pursue research consistent with the guidelines set by the Program they opt for. ヒューマンセキュリティとコミュニケーション 研究領域 経済、財政、政治、社会、法律、制度、情報社会デ ザイン、国際政治経済、地域戦略、 ヒューマンセ キュリティ、言語コミュニケーション、経営戦略、 環境政策、都市・地域政策、居住、 コミュニティ 政策、 インターネットシステム 各プログラム概要 コミュニティ、開発政策、福祉政策、言語政策、 表現、教育、行政、東アジア・太平洋地域、EU Human Security and Communications Research Fields Economics and Public Finance, Public Policy-making and Society, Law and Institution, Designing Information Society, International Political Economy, Regional Strategy, Human Security, Language, Culture and Communication, Finance, Environmental Policy, Housing and Community Policy, Internet Systems Program Summary Community,Development Policy,Welfare Policy,Language policy, representation, Education, Government, East Asia and Pacific Ocean region, EU 政策形成とソーシャルイノベーション 研究領域 経済、財政、政治、社会、起業、 ベンチャー、国際政治経 済、地域戦略、経営戦略、金融、評価工学、 キャリア開 発、都市・地域政策、居住・コミュニティ政策、経営情報 システム 各プログラム 概要 政策、行政、 ソーシャルイノベーション、 ローカル、 グロ ーバル、政府、国際機関、自治体、企業、組織マネジメ ント、 ガバナンス、文化人類学、心理学、 ゲーム理論、 コミュニティ、 マーケティング、 メディア論 Policy Making and Social Innovation Research Economics and Public Finance, Public Policy-making and Society, Social Entrepreneurship, Social Venture Management, International Fields Political Economy, Regional Strategy, Business and Management Strategy, Financial Engineering and Valuation, Career Development, Urban and Local Policy, Housing and Community Policy, Management Information System Program Policy, Government, Social Innovation, Local, Global, Government, Summary International Organization, Municipality, Company, Organizational Management, Governance, Cultural Anthropology, Psychology, Game Theory, Community, Marketing, Media Theory 13 環境デザイン・ガバナンス エクス・デザイン 研究領域 経済、環境政策、都市・地域政策、居住・コミュニ ティ政策、 地球環境テクノロジー、 空間情報、 エコ ロジー・ランドスケープ、建築・都市デザイン、人 間工学、 空間・コミュニケーションデザイン 研究領域 映像、 音響、 情報、 インタラクション、 エクスペリエ ンス、 プロダクト、 ファッション、身体性、空間、環 境、 コミュニケーションのデザイン 各プログラム概要 地球環境、 ジオインフォマティクス、GIS、住環境 デザイン、建築遺産、資源マネジメント、空間知 能化、仮想デザイン、 エネルギー 各プログラム概要 デザイン、 アート、 プロトタイピング、 ファブリケー ション Environmental Design and Governance X-Design Research Fields Research Fields Economics, Environmental Policy, Urban and Local Policy, Housing and Community Policy, Global Environment and Technologies,Spatial Informatics, Ecology and Landscape, Architecture and Urban Design, Ergonomics and Human Interface, Space and Communication Design Visual, Music, Information, Interaction, Experience, Product, Fashion, Embodiment, Space, Environment and Communication Design Program Summary Design, Art, Prototyping, Fabrication Program Summary Global Environment, Geo-Informatics, GIS, Living Environment Design, Architectural Heritage, Resource Management, Intelligent Space, Virtual Design, Energy サイバーインフォマティクス 研究領域 インターネットシステム、情報セキュリティ、基盤 ソフトウェアシステム、 ユビキタス情報システム、 知識情報システム 各プログラム概要 ITスペシャリスト、 コンピュータサイエンス、 イン タラクションデザイン、情報セキュリティ、 ビジネ ス情報システム、IT アプリケーション Cyber Informatics Research Fields Internet Systems, System Software, Information Security, Ubiquitous Information System, Knowledge and Information Systems Program Summary IT Specialist, Computer Science, Interaction Design, Information Security, Business Information Systems, IT Applications 認知・意味編成モデルと身体スキル 先端生命科学 研究領域 キャリア開発、 インターネットシステム、認知科 学、 スポーツスキル、 人間工学、 社会・心理 研究領域 環境バイオ、バイオ医科学、 ゲノム科学、 システム 生物学 各プログラム概要 スポーツ、言語、認知科学、 マルチメディア、精神 発達、空間知覚、空間認知、 インタラクション、 ヴ ァーチャル、 メンタルヘルス 各プログラム概要 バイオインフォマティクス、医学、薬学、農学、理 工学、DNA、 メタボローム、 プロテオーム、代謝 システム、 がん、微生物、食品、細胞 Cognition, Sense-Making and Biophysical Skills Systems Biology Research Fields Research Fields Career Development, Internet Systems, Cognitive Science, Sports and Skill Sciences, Ergonomics and Human Interface, Sociology and Psychology Program Summary Sports, Language, Cognitive Science, Multimedia, Mental Development, Spatial Perception, Spatial Perception, Interaction, Virtual, Mental Health Environmental Biotechnology, Biomedical Science, Genome Science, Systems Biology Program Summary Bioinformatics, Medicine, Pharmacy, Agriculture, Science and Engineering, DNA, Metabolome, Proteome, Metabolic System, Cancer, Microbiology, Food, Cell 14 グローバルガバナンスと リージョナルストラテジー Global Governance and Regional Strategy グローバル化の進行に伴って、世界各地で多種多 様な問題が浮上してきています。こうした問題に 取り組むために、地域の実情に即した分析に基づ いたリージョナルなガバナンスを念頭に、実現可 能な戦略性「ストラテジー」を提案していくことが 必要だと考えます。本プログラムでは、こうした地 域へのまなざしを基礎にすえつつ、関連する諸学 問領域の統合的な把握と実践的な活用を通じて、 人類社会共通の平和と繁栄を実現するグローバル なガバナンスの構築をめざしています。実際の研 究活動においては、日本・中国・朝鮮半島を含む 東アジア、東南アジア、ラテンアメリカ、北アメリカ、 ヨーロッパ、イスラーム圏を中心としたフィールド ワークが重視されると同時に、政治・経済・外交・ 貿易・安全 保障・国際関係・エネルギー・金融・ 法などのほか、言 語・文化・情 報・社 会・環 境・ 宇宙・宗教に至る幅広い専門領域から総合的なア プローチが行われます。 プログラム内外の活発な研究交流が大学院生の 研究に有効に活用されている点は特 徴的であり、 多様な地 域および 専門領域間の比較研究・相関 研究の場としても最適です。また、延世大学(ソ ウル)、復旦大学(上海)とのダブルディグリー制 度や、両大学の院生たちとの遠隔による共同クラ スの実施をはじめとして、海外の研究教育機関と の密接な連携によるさまざまなプロジェクトが進 められています。さらに国際学術会議を定期的に 開催しており、履修登録者には発表の機会も用意 されています。 Along with the advancement of globalization, a wide variety of issues is emerging around the world. To address such issues, the Program proposes feasible strategies with regional governance in mind, which is based on analysis responding to local situation. This Program consistently draws attention to the community and seeks to formulate global governance to realize peace and prosperity of our human society, through integrative understanding and practical application of related academic fields. As for actual research activities, the Program emphasizes fieldwork in East Asia which includes Japan, China, North and South Korea, Southeast Asia, Latin America, North America, Europe, and Islamic area. At the same time, it takes an integrative approach from a wide-range of specialized areas, namely politics, economics, diplomacy, trading, security, international relations, finance, law, language, culture, information, society, space, and religion. One of the unique characteristics of the Program is an active exchange of research within and outside the Program, which is effectively used for graduate students’ research. It offers optimum conditions for comparative/ collaborative research of diversified regions/research fields. The Program also conducts various projects closely coordinated with overseas research and educational institutions. Such projects include Double Degree Programs and distance learning courses with Yonsei University in Seoul and Fudan University in Shanghai. Furthermore, the Program holds international conferences regularly and provides registered students an opportunity to present their research work. 15 グローバル化を理由に人間が人間に 対して退場を命じることは許されない チェアパーソン 奥田 敦 教授 加速度的に進行するグローバル化にガバナンスの醸成が 追いつかない。中でも深刻なのが、グローバルなレベル でのバランスと公正の欠如です。富、権力、安全、情報、 知識、人口、平和など、ローカルなレベルでも、またグロー バルなレベルでもその偏りは激しくなる一方です。持たざ る者の淘汰にしか見えない事態が公然と進行しています。 グローバリゼーション下においては、国家の力が相対的に 弱くなったという指摘がありますが、たとえばシリアにおける国家権力をめぐる争い は、すでに長い間泥沼化の状態に入っていて、無辜の市民に甚大な犠牲を強いてい ます。テロとテロに対する戦いという機軸では、一向にグローバルなレベルでのバラ ンスも公正も取り戻せません。我々は、一部の人々や社会のみにとっての幸福や繁栄 を超えたところでまさにグローバルなバランスと公正を考えなければならないのです。 生命 38 億年の時の流れの中で「人類」の比率は、破滅に向かうがごとく歪に肥大し ているという指摘があります。そうした状況の中で人類が自らに対して自然淘汰を創 出すること、つまり人間が人間に人間社会からの退場を命じることは許されません。 とはいえ、そうした歪みがもたらす問題はあとを絶たず、またそれに抗する動きもロー カルなレベルで顕現することが少なくありません。GR プログラムでは、日本、中国、 朝鮮半島、東南アジア、アメリカ、ラテン・アメリカ、欧州、中東欧、イスラーム圏 およびそれらの相互の関係において、グローバリズムの閉塞や反グローバリズムとの 対立を乗り越えるための問題発見と解決策の戦略的探究をプロジェクトレベルで重視 していきます。それらの研究成果を総合的に踏まえながら、GR プログラムが、グロー バルなレベルでのよりよいガバナンスの構築へ向けた総合的なコラボレーションの場 になればと考えます。 The Unacceptable Use of Globalization as an Excuse to Exclude Others Atsushi Okuda Professor, Program Chairperson The fostering of good governance has not kept up with the accelerating pace of globalization. What has become an especially big problem is the lack of fairness and balance on the global level. Imbalances of wealth, power, security, information, knowledge, population, and peace—on both the local and global levels—have grown increasingly severe. This situation, which can only been seen as a callous culling of the have-nots, is worsening before our eyes. Although some people have pointed out the relative weakening of national power under globalization, the fight over the power of the state in Syria, for example, has already been bogged down for a long time and it still forces enormous sacrifice on innocent people. Viewing the situation in terms of terrorism and fighting against terrorism has made it absolutely impossible to regain balance and fairness on the global level. We must consider global balance and fairness beyond just thinking about what brings happiness and prosperity for a limited group of people and societies. Researchers point out that the short span of human existence within the 3.8 billion years of life on this planet has been like a distorted swell moving towards destruction. In this context, the natural selection of human beings by other human beings—in other words, excluding other people from society—is unacceptable. However, there is no end to the problems that result from this distortion, or to the manifestations of resistance on the local level. The GR Program, in looking at Japan, China, the Korean Peninsula, Southeast Asia, the United States, Latin America, Europe, Central-Eastern Europe, the Islamic world and their mutual relationships, emphasizes strategic research on the project level which identifies problems and searches for solutions to overcome the obstructions of globalism and the opposition to anti-globalism. By comprehensively considering the results of this research, the GR Program hopes to be the site of comprehensive collaboration that aims for the creation of better governance on the global level. キャリア・資格等 |Possibilities after Graduation 就 職 先、進 路としては、政 府系・民間系の研究 機 関、国内外の 公務員、メディア関連・教育関係の諸機関が挙げられます。具体 的には、国際協力銀行(JBIC)、開発金融研究所、国際協力機構 (JICA)、国際金融情報センター(JCIF)、民間コンサルティング・ ファーム、国際 NGO、国家公務員 1 種、外務 公務員(在外公館 専門調査員を含む)、国際公務員、国際ジャーナリストなどに実績 があります。教育研究専門職志望者には後期博士課程への道も開 かれています。 With regards to specific places of employment, there are opportunities in political/private research institutes, domestic and overseas civil service, media, and education related agencies. For instance, past placements include the Japan Bank for International Cooperation (JBIC), the Development Finance Research Center, the Japan International Cooperation Agency (JICA), the Japan Center for International Finance (JCIF), private consulting firms, international NGOs, a branch of government work, foreign affairs officials, international civil servants, and international journalism, etc. Those seeking careers in education and research have the option of progressing to the Doctoral Program. 関連プロジェクト|Affiliated Projects • • • • • • • • • • グローバル・ガバナンスとリージョナル・ガバナンス グローバリズム・ナショナリズム・ローカリズム (GNL) イスラームとグローバル・ガバナンス研究プロジェクト WTO体制と東アジアにおける経済統合 日本研究 International Policy Analysis( 国際政策分析) 現在社会文化論プロジェクト 評価プロジェクト インターリアリティ チャイナ・パースペクティヴ • • • • • • • • • • Global Governance and Regional Governance Globalism / Nationalism / Localism (GNL) Islam and Global Governance Research Project The WTO System and Economic Integration in East Asia Japan Studies International Policy Analysis Contemporary Socio-Cultural Research Project Assessment Project Interreality China Perspective メンバーリスト|Faculty Members 2016年4月現在 チェアパーソン | CHAIRPER SON 奥田 敦 教授 神保 謙 准教授 中山 俊宏 教授 イスラーム法およびその関連諸領域、 アラビヤ語教育、ガバナンス学 Islamic Studies, Islamic Law, Teaching of Arabic Language, Governance Studies 国際安全保障論、 アジア太平洋の安全保障、 東アジア地域主義、 日本の安全保障政策 International Security, Security in Asia-Pacific, Regionalism in East Asia, Japanese Defense and Security Policy アメリカ政治・外交、 日米関係、国際政治 U.S. Politics and Foreign Policy, US-Japan Relations, International Relations 岡部 正勝 教授 田島 英一 教授 廣瀬 陽子 教授 社会安全政策、警察学、刑事司法、 サイバーセキュリティ Public Safety, Police Studies, Criminal Justice, Cyber Security 中国地域研究、中国市民社会論、公共宗教論、 中国キリスト教系団体研究 The Study on China, Especially on Chinese Civil Society, Public Religions and Chinese Christian Associations 加茂 具樹 教授 土屋 大洋 教授 渡邊 頼純 教授 国際関係論、情報社会論、公共政策論 International Relations, Studies on Information Society, Public Policy 国際政治経済論、GATT・WTO法、欧州統合論 International Political Economy, GATT/WTO Law, Trade Policy, European Integration OKUDA, Atsushi Professor OKABE, Masakatsu Professor KAMO, Tomoki Professor 現代中国政治、比較政治、東アジア国際関係 Chinese Politics, Comparative Politics, International Relations (East Asia) 清水 唯一朗 准教授 JIMBO, Ken Associate Professor TAJIMA, Eiichi Professor TSUCHIYA, Motohiro Professor SHIMIZU, Yuichiro Associate Professor 鄭 浩瀾 准教授 日本政治外交史(統治構造論、政官関係論)、 オーラル・ヒストリー (政策研究、組織研究、 法論) Japanese Political History, Politics-Administration Relationship 中国近現代史、中国地域研究 Modern and Contemporary History of China, Chinese Area Studies NAKAYAMA, Toshihiro Professor HIROSE, Yoko Professor 国際政治、紛争・平和研究、旧ソ連地域研究 (特にコーカサス) International Politics, Comparative Politics, Political Development Studies, The Transcaucasus Area Studies WATANABE, Yorizumi Professor TEI, Kouran Associate Professor 16 ヒューマンセキュリティと コミュニケーション Human Security and Communications ヒューマンセキュリティとは、 「脅威からの自由、欠 乏からの自由」を内容とする人間の生活を指しま す。本プログラムでは、「共生」および異文化交流 のダイナミックな文脈で、このためのさまざまな政 策課題を取り上げ、同時に、ヒューマンセキュリテ ィを促進・保全しようとする個人やコミュニティの あり方を検討します。多様な国家体 制、発展段階 の異なる経 済 社 会、多様な言 語・文化 的 背景、 歴史的経験といった従来の枠を越えて展開される 問題解決の営為を、個別研究に共通する課題とし て位置づけています。このプログラムは、1)開発 政策、福祉政策、言語政策といったヒューマンセキ ュリティに関連する政策課題群と、表現、コミュニ ケーション、教育といった人間行為の規範的な領 域に関わる問題群とが複雑に交錯する点に注目し ます。続いて、2)問題解決の営為が国家など公的 な行政単位によって独占されるのではなく、国境 を越える集団から多様な地域集団、世帯から個人 の営為までを含めた人間の創造的な活動であるこ とに注目します。こうした視野を前提に、3)人口 減少という稀有の経験を目前にして新たな政策的 イノベーションが要請される日本、膨大な人口を 抱え、開発のさまざまな負荷を担いつつも活気あ ふれる東アジア・太平洋地域、域内統合の深化を 外延的な拡大と連 動させつつあるEUなどを具体 的なフィールドとして取り上げていきます。 Human Security has been defined as “freedom from fear, freedom from want.” In this Program, in order to examine policy issues, the dynamic of “co-existence” and exchange among different cultures as well as local efforts for the promotion and protection of human security at the community and individual levels are researched. The diversity of nation-state systems, of economic systems at different levels of development, of differing linguistic and cultural backgrounds, and of historical experiences are our common themes for research. These are pursued within each Research Project in order to go beyond previous frameworks to develop ways of finding solutions, in the following ways. 1. We focus on a group of policy issues that relate to Human Security -- development policy, welfare policy, language policy -- as well as expression, communication, and education issues related to the normative realm of human activities and their complex interrelations. (These include uses of multimedia and digital technology.) 2. We focus on solutions not as monopolized only by the public forms of government, but also through persons ranging from transnational groups to diverse regional groups and from the household to the individual levels, and including all creative activities of human beings. 3. From the above perspectives, we see that new policy innovations are required for Japan, whose population continues to shrink, and also for the East Asia - Pacific countries that have large and dynamic populations yet are still burdened with development problems. These, along with expanding inter-regional unity and the interlinking of the EU, are the specific fields we look at. 17 ヒューマンセキュリティの 遠近法を考える チェアパーソン 平高 史也 教授 学生には、フィールドに出て行くときに何に注目するか を考え、フィールド内で問題を作ることから取り組んで ほしいと思っています。たとえば地域の日本語学習支援 を例に話すと、国や地方自治体で大きな予算を使って 問題を解決していくというスケールで考えてしまいがち です。国の施策ももちろん重要なのですが、そういう国 全 体や大きな地域という発想だけで問題を見ようとす ると、ほんとうに必要な支援とは何なのかという根本的な課題を見落としてしまうこ とになりかねません。実際に日本語支援が行われている現場に入ってみて、日本語を 学んでいる外国人や彼らを支援する人たちが何を必要としているのか、彼らをとりまく ネットワークがどう機能しているのか、それを束ねる人には何が求められるのかといっ た事柄を把握しないと、当事者に寄り添った支援を行うことはできません。普通、人 は統計には現れない方法、記録としては残されないような方法で自分たちの生活をと らえています。たとえば、人と人の関係や人と地域の関係などは、記録にはなりにく いけれども、生活を基盤的なところで支えています。こういうところにも注目しながら、 人間の生活とそれを支えるコミュニティにおきている問題や、そうした問題を解決して いく方法について考えていくのが、HC プログラムの方針です。 Keeping Perspective on Human Security Fumiya Hirataka Professor, Program Chairperson When students go out to do research, I want them to focus on first defining issues in the field before dealing with an issue. For example, if we are talking about how to support Japanese as a foreign language education on the local level, there is a tendency to try to solve problems using the large budgets of the national and local governments. Of course, national policies are important; however, if you try to examine problems only from the perspective of the whole country or large areas, you will overlook fundamental issues of ‘what the really required support is’. If you do not go to where Japanese language support is actually taking place to see what is necessary for foreigners learning Japanese and for those teaching them, how the networks around them are functioning, or what is required for those administering these networks, you will never be able to provide support that connects to the concerned parties. People usually understand their lives in ways that do not appear in statistics or in ways that cannot be easily recorded. For example, people’s human relationships and connections to the local community are not easy to document, but they are the basis of everyday support. The policy of the HC Program is to have students pay attention to these issues, examine problems that occur in people’s everyday lives and the communities that support these everyday lives, and consider ways to solve these problems. キャリア・資格等 |Possibilities after Graduation 就 職先としては、国際機関、開発コンサルティング、地方自治体、 民間シンクタンク、一般企業、ジャーナリズム、活字・視聴覚メディア、 教育界などの業種が挙げられます。また、開発社会学、国際経済学、 国際組織論、地域研究論、ヒューマンセキュリティ論、外国語教育、 言語文化、コミュニケーションなどの研究者を育成します。 Careers include international organizations, development consulting, local regional government, private think tanks, general corporations, journalism, printed/audiovisual media and education. This Program also trains researchers for fields such as developmental social studies, international economics, international organization theory, regional research theory, human security theory, foreign language education, lingual culture, communications, etc. 関連プロジェクト|Affiliated Projects • • • • • • • 開発ネットワーク(JANP1) 持続可能な開発 現代社会文化論プロジェクト ITと学習環境プロジェクト 言語教育デザインプロジェクト 近代社会研究 評価プロジェクト • • • • • • • Development Networks in Japan, Asia and North Pacific Sustainable Development Contemporary Socio-Cultural Research Project IT and the Learning Environment Project Language Education Design Project Studies of Modern Society Assessment Project メンバーリスト|Faculty Members 2016年4月現在 チェアパーソン | CHAIRPER SON 平高 史也 教授 白井 宏美 准教授 藤田 護 専任講師 ドイツ語教育、 日本語教育、社会言語学 Foreign Language Education (German and Japanese as a Second Language), Sociolinguistics ドイツ語学、語用論、談話分析 Germanistik, Pragmatics, Discourse Analysis ラテンアメリカ研究、開発の人類学、 アイヌ語口承文学 Latin American Studies, Anthropology of Development, Aynu Oral Literature HIRATAKA, Fumiya Professor 梅垣 理郎 教授 UMEGAKI, Michio Professor 比較近代化論、国際政治史、人間の安全保障 Comparative Modernization, International Relations, Human Security 小熊 英二 教授 OGUMA, Eiji Professor 歴史社会学 Historical Sociology SHIRAI, Hiromi Associate Professor 杉原 由美 准教授 SUGIHARA, Yumi Associate Professor 堀 茂樹 教授 日本語教育、 エスノメソドロジー・会話分析、 異文化間教育 Japanese Language Education, Ethnomethodology and Conversation Analysis, Intercultural Education 西洋思想史、 フランス文学、現代フランス研究 History of Western Thought, French Studies, French Literature ティースマイヤ, リン 教授 THIESMEYER, Lynn Professor アジア農村開発,開発論(東南アジア)、 ジェンダー、社会理論 Asian Rural Development, Gender and Development, Social Theory 國枝 孝弘 教授 氷上 正 教授 フランス文学、 フランス語教育 French Literature, French Language Education 中国文学 Chinese Classical Literature, Chinese Traditional Opera KUNIEDA, Takahiro Professor FUJITA, Mamoru Assistant Professor HIKAMI, Tadashi Professor HORI, Shigeki Professor 宮代 康丈 准教授 MIYASHIRO, Yasutake Associate Professor 政治哲学, フランス哲学・思想 Political Philosophy, French Philosophical thoughts 藁谷 郁美 教授 WARAGAI, Ikumi Professor ドイツ語、 ドイツ文学、 ドイツ語教授法 Germanistik, Didaktik 18 政策形成と ソーシャルイノベーション Policy Making and Social Innovation イノベーションとは、社会・経済システムや技術な ど、さまざまな要素の新しい結合によって、それま でになかった価値が生まれ、変革がもたらされる ことです。ICTの急速な発展によって、世界中のさ まざまな要素がつながり、ますます多様化、複雑 化する現代。これからは、ローカルなソリューショ ンとともにグローバルな視野が、また、経済的・技 術的な要素とあわせて社会的・文化的な視点が求 められます。そして、このような状況において、社 会・経済・政治の問題を分析、理解し、解決してい くためには、それにふさわしい新しいパースペクテ ィブやアプローチが求められます。本プログラムで は、効果的な制度設計や政策形成、政府・国際機 関・自治 体・企 業・NPOなどの組 織マネジメント やガバナンス、キャリア形成などについて探究しま す。社会学、政治学、行政学、経済学、経営学、法 学、文化人類学、心理学、ゲーム理論、金融論、組 織論、コミュニティ論、キャリア開発論、マーケティ ング論、起業論、メディア論など、幅広い諸学問を 領域横断的に洞察しつつ、実践的な問題解決の新 しい枠組みを構築し、社会に役立つ知見を創造す ることを目指しています。 ■「社会イノベータコース」設置 2009年春、修士課程に社会イノベータコースを設 置。社会起業の発想、炭素排出権取引のメカニズ ム、情報時代における地域社会再生の手段などに ついて、理論学習と現場における実践経験を重ね ることで、行政でも、ビジネスでも非営利組織でも 必要とされる、事業センスと公益センスを兼ね備 えた人材の輩出を目指しています。 Innovation implies the development of new problem solving methodologies by combining social and, economic systems with technology. Although modern society has become complex, the spread of Internet and other information technology has directly connected people to each other. In modern society it has become increasingly important to possess a global perspective and find local solutions to problems. The need for a social and cultural perspective together with an understanding of technical and economic factors is of utmost importance. It is imperative to develop a new approach and method to recognize, analyze and solve social, economic and political problems. In order to seek a new approach to contemporary social problems, this Program focuses on the following subjects: • Institutional design • Policy formation • Management and financial governance of organizations such as government, international organization, autonomies, business enterprises and NPOs • Career planning of workforce in aforementioned areas. The purpose of such research is to propose practical solutions through a cross-disciplinary speculation in related academic fields. These academic fields include sociology, political science, economics, psychology, cultural anthropology, financial engineering; and theories in game, business management, organization, finance, career design, marketing, entrepreneurship, and new industry. 19 「知行合一」を体現する 先導者を育成 チェアパーソン 飯盛 義徳 教授 PS プログラムでは、社会や組織の問題に果敢に挑み、 解決につながる実践知を創造し、社会を先導していく プロフェッショナルを育成することに主眼を置いていま す。昨 今、さまざまな要因や制度が 複 雑に絡み合い、 企業にも行政にも対処が難しい問題が随処に立ちはだ かっています。例えば、地域づくりの領域を考えてみま しょう。 地域では、高齢化の進展や人口流出などによって、産業、教育、介護など、さまざ まな領域で綻びが露わになっています。従来、地域においては、相互扶助によって 問題を解決する手立てがありました。しかし、地縁をベースとしたこのような仕組み が機能不全に陥りつつあり、自治体の財政状況も厳しさを増して、今後どのようにし て浮揚を図るのか、その方策については試行錯誤の段階にあるといってよいでしょう。 最近になって、例えば、マネジメントの観点からは、多様な主体間のつながりを形成し、 協働、創発をもたらすことが地域づくりの「銀の弾丸(silver bullet)」になると期待 されるようになりました。では、そのためにはどうすればよいのでしょうか。 本プログラムでは、単なる分析だけにとどまることなく、常にそこまで踏み込んで問 い続け、あるべきものを探求する姿勢が大切だと考えています。そして、さまざまな 知見を駆使し、徹底的なフィールドワーク、時にはアクションリサーチなどの手法を用 いて、真摯に問題に立ち向かい、多角的な視点から解決につながる具体策を見いだ すことを志しています。 研究・教育・プロジェクト実践の相乗効果によって、私たち自身もイノベータとして、 皆さんと一緒に SFC から世界を元気にする流れを築き上げたいと心から願っています。 Cultivating Leaders Embodying the Principle that Knowledge Demands Action Yoshinori Isagai Professor, Program Chairperson The PS Program primarily aims to cultivate professionals who boldly face problems in society and in organizations, who use the diverse wisdom of the past to produce practical knowledge that leads to solutions, and who will be leaders of society. Nowadays, various factors and systems interact in complicated ways, so businesses and government face challenging problems at every turn. As an example, let us consider the field of community development. In community development fields, the aging of the population and the exodus to the cities have created serious tears in the fabric of industry, education, nursing care, and many other areas. In the past, communities could rely on various mutual-aid groups as a means of solving problems. However, these structures based on community ties no longer function and the financial situations of local governments have grown dire. Such communities are now in a trial-and-error stage of searching for strategies to keep them afloat. From the viewpoint of management, for example, forging connections between various elements of society and encouraging collaboration and emergence have recently come to be seen as the ‘silver bullet’ for community development. So what should we do to bring this about? In the PS Program, we believe it is important to go beyond analyzing problems and to always keep questioning and searching for how things should be. In addition, we aspire to make full use of various knowledge, to use thorough fieldwork and, occasionally, action research in sincerely confronting problems, and to search from various angles for concrete measures that will lead to solutions. We sincerely hope that we, too, as innovators and through the synergetic effects of research, education, and the implementation of projects, can work together with students, so that SFC can make the difference in getting the world back on a healthy path. キャリア・資格等 |Possibilities after Graduation 一 般 企 業をはじめ、起 業 家、国際 機関、公務員、シンクタンク、 コンサルティング、ジャーナリズム、教育機関など、さまざまな課 題の解決に立ち向かうプロフェッショナルを育成します。 The Program directs the creative energy of students in solving social/ individual issues and helps them to develop skills to operate new resources such as IT systems, and also promotes human resources who begin venture entrepreneurship. The employment opportunities for graduates are diverse ranging from international organizations, developmental consulting firms, national civil services, regional governments, and private think tanks, to venture capitals, investment advisory groups, banking facilities, journalisms, educational circles, human resource development businesses, career support businesses, and entrepreneurs. 関連プロジェクト|Affiliated Projects • 評価プロジェクト • インターリアリティ • Assessment Project • Interreality • ファイナンスと不動産プロジェクト • 文化政策プロジェクト • Finance and Real Estate • Cultural Policy Project • ネットワークコミュニティ • 少子高齢化と外国人労働者 • Network Communities • Aging and Migrant Workers • インターネットとマス・メディア • 生活実践知 • Internet and Mass Media • Life Knowledge in Practice • プラットフォームとビジネス • 環境とビジネスのイノベーション • Platform and Business • • パブリックポリシー(合意形成) • アーバン・リノベーション研究 • Public Policy (Consensus Building) Environmental and Business Innovation • 医療福祉政策・経営 • バーチャル・バリュー・リサーチ • Health Care Policy and Management • Urban Renovation Studies • Virtual Value Research メンバーリスト|Faculty Members チェアパーソン | CHAIRPER SON 飯盛 義徳 教授 ISAGAI, Yoshinori Professor プラットフォームデザイン、地域イノベーション、 ファミリービジネス、経営情報システム、 地域情報化 Platform Design, Community Innovation, Family Business Management, Management Information System, Community Informatics 2016年4月現在 桑原 武夫 教授 東海林 祐子 准教授 マーケティング、消費者研究 Marketing, Consumer Research ライフスキルプログラムコーチング Life skill program coaching 國領 二郎 教授 中室 牧子 准教授 経営情報システム Management Information System 教育経済学 Economics of Education 小暮 厚之 教授 フリードマン, デビッド J. 教授 統計学、計量ファイナンス、 リスク理論 Statistics, Financial Econometrics, Risk Theory 詩・文学論:児童文学、 クィア理論 Poetry/Literary Theory: Children’s Literature, Queer Studies 琴坂 将広 准教授 松井 孝治 教授 国際経営、経営戦略、国際起業家論 International Management, Strategic Management, International Entrepreneurship 統治機構論 Government Organizations 後藤 純一 教授 宮垣 元 教授 国際経済学・労働経済学(特に 「少子化と外国人 労働者問題」、 「地域経済統合論」 など) International Economics, Labor Economics 社会学、経済社会学、非営利組織論、 コミュニティ論、社会ネットワーク論 Sociology, Economic Sociology, Civil Society, Community, Social Network, Social Capital and Trust 新保 史生 教授 村林 裕 教授 憲法、情報法 Constitutional Law, Cyber-Law スポーツビジネス Sports Business 鈴木 寛 教授 柳町 功 教授 KUWAHARA, Takeo Professor KOKURYO, Jiro Professor TOUKAIRIN, Yuko Associate Professor NAKAMURO, Makiko Associate Professor 会田 一雄 教授 AIDA, Kazuo Professor 会計学(非営利・公会計論、業績評価) Accounting (Nonprofit and Governmental Accounting, Performance Evaluation) KOGURE, Atsuyuki Professor FREEDMAN, David J. Professor 秋山 美紀 准教授 AKIYAMA, Miki Associate Professor 健康情報とコミュニケーション、疫学、 公衆衛生、健康政策 Health Communication, Community Health, Public Health, Epidemiology, Health Policy 印南 一路 教授 INNAMI, Ichiro Professor 意思決定論・交渉論・組織論、医療福祉政策 Decision Making, Negotiation & Organizational Behavior, Health Policy 上山 信一 教授 UEYAMA, Shinichi Professor 企業の経営戦略、行政改革、地域再生、 ミュージアムマネジメント Corporate Strategy, Public Policy, Public Management, Museum Management, Area Development 小澤 太郎 教授 OZAWA, Taro Professor 公共経済学(公共選択論)、 ゲーム理論(戦略 研究) Public Economics (Public Choice), Game Theory (Strategic Studies) 片岡 正昭 教授 KATAOKA, Masaaki Professor 地方政府論、 データサイエンス Local Government, Data Science KOTOSAKA, Masahiro Associate Professor GOTO, Junichi Professor SHIMPO, Fumio Professor SUZUKI, Kan Professor 政策形成過程、 ガバナンス、教育政策、 スポーツ政策、情報政策、 ソーシャル・イノベーション Policy Making Process, Governance, Education Policy, Sports Policy, Information Policy MATSUI, Koji Professor MIYAGAKI, Gen Professor MURABAYASHI, Yutaka Professor YANAGIMACHI, Isao Professor 現代韓国論、東アジア経営史・財閥史(韓国・日本) Modern Korea, East Asia Business Management and Business Cartel History (Japan and Korea) 曽根 泰教 教授 渡辺 靖 教授 政治学 (現代政治理論)、政策分析論、 日本政治論 Political Science and Policy Analysis 文化人類学、文化政策論、 アメリカ研究 Cultural Anthropology, Cultural Policy, American Studies 玉村 雅敏 教授 和田 龍磨 准教授 公共経営、 ソーシャルマーケティング、 評価システム設計、経営情報システム、公共選択論 Public Management, Social Marketing 国際金融、計量経済学、 マクロ経済学 International Finance, Econometrics, Macroeconomics SONE, Yasunori Professor TAMAMURA, Masatoshi Professor WATANABE, Yasushi Professor WADA, Tatsuma Associate Professor 20 認知・意味編成モデルと身体スキル Cognition, Sense-Making and Biophysical Skills 本プログラムでは、認知的・意味的な諸モデルと 身体スキルモデルの構築、身体スキルやコミュニ ケーションの学び場の構成、集団や社会における 意味 編成メカニズムの解 析を取り上げ、それらの 研究開発を行うと同時に人材の育成を目的としま す。具体的には、スポーツなどにおけるスキルの解 明、その学習方法論の構築、言語獲得過程の認知 科学的アプローチ、自然言語や音声・画像イメー ジなどのマルチメディア情報の意味モデル、意味 編成における記憶メカニズムやコミュニケーショ ン、ネットワークを介したデータ収集・解析技法、 人間とコンピュータの自然なインタラクション、人 間の精神発達に関する研究、そして、空間の知覚 および空間の認知の研究、などを行います。 This Program focuses on the construction of cognitive / semantic and biophysical skill models and mechanistic analyses of sense-making processes in groups and societies. The Program conducts research in the aforementioned areas and simultaneously helps to develop human resources in these fields. The Program will allow students to conduct research in areas related to: • Elucidation of skills in playing music instrumentals • Elucidation of skills in sports • Cognitive science approach during language acquisition process • Sense-making models in multi-media information such as natural languages, sound and visual images • Memory mechanism and communication in sensemaking • Data acquisition and analyzing technique through network • Natural interface between human and computers 身体と言語から、世界の基本構成を 解読し、知のつながりを創造する チェアパーソン 諏訪 正樹 教授 ひとは自分の身体と社会の言葉をメディアとして、自分 と外界との間に多様なインタラクションを創造・展開し ています。明確な意図をもって社会にコミットする場合 も、なんら意識することなく身体が無意識に軽やかに 動作する場合も、自分と世界にインタラクションが存在 するかぎり、CB プログラムの研究対象になります。も ちろん、 「身体の社会性」も、 「言葉の自分性」も、自 分と世界のインタラクションにおいて重要です。どのよ うにスキルを学び、そして使い、どのように知覚し、どのように意味を解釈したり、 創造したりすれば、自分も社会も共に進化するためのインタラクションが形成できる かを研究することが、CB の個性といってよいでしょう。 たとえばバスケットのフリースローでも、野球の投球動作でも、うまくなるためには腕を どのように使えばいいのかという問いを立てたなら、身体スキルのメカニズムを解明し、 実践的に学習する方法論を構築することが必要です。 乳幼児が母親とのコミュニケーションから言葉を発するときの不思議さに知的好奇心 がゆさぶられたり、あるいはブログや SNS の無数のコミュニケーションから意味世界 の多様性に興味がわいたりしたら、自然言語の認知や社会的な文脈における意味創 成のメカニズムを研究することが必要でしょう。 サイバースペースと現実世界のインタラクションや異文化間のインタラクション、意識 と非意識のインタラクションに興味を持ったら、それらをよく観察して、新しいデザイ ンの創成につなげる研究が必要です。 またその基礎となるこころの発達研究などの研究も必要です。CB プログラムは、身 体と言語から、こうした世界の基本構成を解読し、人と環境とのインタラクションを 中心に、インターネット、スポーツ、言語、認知、メンタルヘルスなど、知のつなが りを創造して社会貢献するテーマに挑戦しています。 Studying the Body & Language to Decode Global Structures & Create New Webs of Knowledge Masaki Suwa Professor, Program Chairperson People develop various interactions with their surroundings through the media of their own bodies and the language in society, regardless of whether people are committed to society through their own wills, or whether they casually move through life without any consciousness at all. As long as we do studies on interactions between people and the surroundings, both cases are valued as research topics of the CB Program. In the CB program, both social and objective views of one’s body and verbalization of thoughts from the first person’s view are important, and it is through these that the world around each person is created anew. The unique thing about this Program is that we study how people should learn and use skills, perceive from the surrounding world and semantically interpret the world in order to interact with the society so that the self and the society co-evolve. For example, when we are interested in how best to use the arms when shooting free throws in basketball or when throwing a ball in baseball, we need to first clarify the mechanisms of the physical skill, and then construct a methodology for practical learning. If your intellectual curiosity is stimulated by how infants mysteriously begin to emit words in order to communicate with their mothers, or if you are interested in how the innumerable communications through blogs and social networks generate diverse worlds of meanings, research is also needed into cognition of natural language and the mechanisms of meaning creation through social context. Or if you are interested in the interaction between cyberspace and the real world, the interaction between foreign cultures, or the interaction between the conscious and unconscious minds, there is a need for research to observe those interactions and re-design them. There is also a need for research into the psychological dimensions, such as the study of mental development, which underlie all of this research. The CB Program decodes these kinds of basic and global world structures from the viewpoints of body and language, and contributes to creating new webs of knowledge, focusing on interactions between people and their environment in various domains such as the Internet, sports, language, cognition and mental health. 21 キャリア・資格等 |Possibilities after Graduation 人間の知性や技巧、スポーツなどを科学的な視点で解析できる人 材、および文章、画像、音楽などのマルチメディアに対して意味を 付与して、コンピュータによって自由に操作できるような人材、ウェ ブや IT 技術を駆使して人々の意味世界に踏み込んだ社会調査・分 析ができる人材の輩出を狙います。本プログラムの修了者は、企 業マーケティング 部門・企画部門・システム開発部門、政 策シン クタンク、スポーツコーディネーター、外国語教育部門、起業家、 インタフェースデザイナー、福祉支援などの仕事で活躍することが 期待されます。また、第一線の研究者、教員への道も開かれてい ます。 This Program aims to train people who can: • Analyze human intellect, skills, sports technique, etc., from a scientific viewpoint • Give meaning to multi-media works such as literature, graphics and music, and manipulate them freely by using computers • Conduct social surveys / analysis invading people’s semantic cognition by using website and IT Students who have completed this Program are expected to participate in careers such as corporate marketing / planning, system development, policy think tanks, sports coordination, foreign language education, entrepreneurship, interface design and welfare support. The completion of the Program also provides opportunities to become high ranking research scholars or teachers. 関連プロジェクト|Affiliated Projects • • • • • • • • • • • • インタラクションデザインプロジェクト(IDP) 認知・言語の発達と学習 スポーツサイエンスとコグニティブエルゴノミクス ネットワークスタイル サイコスペース 認知・行為・メディアと言語・言語教育 生活実践知 インターリアリティ ソーシャルファブリケーション モバイル・メソッド ノーベル・コンピューティング バーチャル・バリュー・リサーチ • • • • • • Interaction Design Project Cognitive and Language Development and Learning Sports Science and Cognitive Ergonomics Network Style Psychospace Cognition, Action, Media in Language and Language Education • • • • • • Life Knowledge in Practice Interreality Social Fabrication Mobile Methods Novel Computing Virtual Value Research メンバーリスト|Faculty Members 2016年4月現在 加藤 貴昭 准教授 長谷部 葉子 准教授 人間工学、 スポーツ心理学、運動学習と制御 Ergonomics, Sport Psychology, Motor Learning and Control 英語教材、教授法、遠隔教育、 カリキュラムデ ザイン、異言語・異文化間コミュニケーション English Teaching Materials, Teaching Methodology, Distance Learning, Inter-Linguistic & Inter-Cultural Communication 河添 健 教授 濱田 庸子 教授 青山 敦 准教授 Lie 群上の調和解析、 フーリエ解析、 ウェーブレット解析 Harmonic Analysis on Lie Groups, Fourier Analysis, Wavelet Analysis 脳情報科学、脳機能計測、感覚統合、生体信号処理 Neural Information Science, Measurement of Brain Functions, Sensory Integration, Bio-Signal Processing 精神医学、精神分析学、乳幼児精神医学、 学校精神保健 Psychiatry, Psychoanalysis, Infant Mental Health, School Mental Health 熊坂 賢次 教授 福田 和也 教授 ライフスタイル論、 ネットワーク社会論 Lifestyle Theory, Networked Society Theory 文芸批評、文明論、社会批評、 フランス文学 Literary Criticism, Civilization, Social Criticism, French Literature 田中 茂範 教授 水鳥 寿思 専任講師 認知言語学、意味づけ論 Cognitive Linguistics, A Theory of Sense-making 器械運動コーチング Gymnastics Coaching 中浜 優子 教授 森 さち子 准教授 チェアパーソン | CHAIRPER SON 諏訪 正樹 教授 SUWA, Masaki Professor 認知科学、 コミュニケーションデザイン、 デザインサイエンス、人工知能 Cognitive Science, Communication Design, Artificial Intelligence, Design Science AOYAMA, Atsushi Associate Professor 井庭 崇 准教授 KATO, Takaaki Associate Professor KAWAZOE, Takeshi Professor KUMASAKA, Kenji Professor IBA, Takashi Associate Professor パターン・ランゲージ、創造性、複雑系科学、 社会システム理論 Pattern Languages, Creativity, Complex Systems, Social Systems Theory 今井 むつみ 教授 TANAKA, Shigenori Professor HASEBE, Yoko Associate Professor HAMADA, Yoko Professor FUKUDA, Kazuya Professor MIZUTORI, Hisashi Assistant Professor IMAI, Mutsumi Professor 認知科学(特に認知言語発達科学、言語心理学) Cognitive Science (with special focus on Cognitive and language development, Psycholinguistics) 牛山 潤一 准教授 NAKAHAMA, Yuko Professor 応用言語学、第二言語習得 Applied Linguistics, Second Language Acquisition USHIYAMA, Junichi Associate Professor 運動生理学、神経生理学 Movement physiology, Neurophysiology 仰木 裕嗣 教授 OHGI, Yuji Professor 西岡 啓二 教授 NISHIOKA, Keiji Professor 微分代数 Differential Algebra MORI, Sachiko Associate Professor 臨床心理学、精神分析学 Clinical Psychology, Psychoanalysis 渡辺 利夫 教授 WATANABE, Toshio Professor 心理現象の数理解析、空間の知覚と認知、 ライフデザイン Mathematical Analysis of Psychological Phenomenon, Space Perception and Space Cognition, Life Design スポーツ工学、 スポーツバイオメカニクス、 生体計測、無線計測 Sports Engineering, Sports Biomechanics, Human Functional Measurement, Wireless Measurement Technique 22 環境デザイン・ガバナンス Environmental Design and Governance 本プログラムは、日常の生活空間から地 球 規模 のシステムまでを含めた環境の様々な社会問題の 解決を目的にした、計画とデザイン、マネジメン トとビジネス、政策と制度を総合的に探求するプ ロフェッショナルな人材の育成を目指しています。 ここでは地 球規模の環 境的な視点を理 解しつつ 地域の歴史・文化や生態系・コミュニティの固有 性を尊重し、持続可能な地域構造と国際的な協 調連携との関係を重視した問題解決の方策を研究 します。環境のセンシング技術、表現、統計的分 析技術などを使って、環境の問題や人間の活動の 分析を行う一方で、モデリングによる予測シミュ レーションや影響評価から、システムの最適な配 置や配分を計算するプログラミング技法、さらに 現実的な環境として実現するためのスマートな制 御技術や生産技術などまで、先端的な情報技術 を駆使した革新的アプローチがその協力な武器だ と考えます。そして実際の社会の具体的問題を対 象にし、合意形成や政策決定のプロセスに有効に 働く計画技法や実 施活動を探求するため公共団 体や地 域社会、企業あるいは国際 機関などに積 極的にかかわります。そのために既成の分野にと らわれず、環境を創造するための政策的、経済学 的、社会科学的分析手法と、理工学的技術開発、 総合的・感性的なデザイン手法を融合しています。 このように人間のライフスタイルと社会システムの 総合的な価値を考える視点で、例えば 建 築の設 計、不動産ビジネスの企画、地域のエネルギー政 策から地球規模の生物多様性の確保にまで共通し たビジョンや思考方法を醸成しています。 環境創造のイノベータを SFC から チェアパーソン 池田 靖史 教授 「環境」とは様々な領域の境界を越えて問題を捉えようと する意識ということもできると思います。小さな住居であっ ても、それは地域の街並に影響し、実はずっと離れた所 からエネルギーの供給を受け、いずれ地球全体の気候変 動にまで境界を越えて連 続する関係を持っています。私 たち人類の幸福は地球全体の資源の共有、都市と自然の バランス、社会の成熟化と地域の経済の活性化の関係な どさまざまな構造的社会問題と深く関わっています。これらの問題の解決は工業革命 以来、国際的な貿易を前提にした大量生産とエネルギー消費を元に豊かな生活を求 め続けてきた人間社会にとって、かつてなかった挑戦です。EG プログラムは 20 世 紀の生活と社会のモデルを見直し、地球全体の自然環境システムと調和できる持続 可能な未来を創造する高い志を持つ学生を求めます。 EG プログラムは、グローバルな環境意識とローカルな空間の具体的ものづくりやデ ザインの間をつなぐ思考を大切にします。従来の学問体系では、別々な専攻として分 解して研究されることか多かったこのような問題を、情報技術のイノベーションを通じ て総合的に捉えることを最も重要な目標にしています。 EG プログラムはこれまでの専門分野の枠には収まらない学生一人ひとりの才能を伸 ばし、豊かな発想を育み、新しい空間のデザインや環境のビジネスを生むスキルと精 神を創成するプログラムです。 Nurturing Innovators in Environmental Design at SFC Yasushi Ikeda Professor, Program Chairperson This Program explores the issues on environmental governance and space design, both on individual and global levels, in order to realize a sustainable society. Students in this program will be able to study themes related to environmental policy, public participation, cultural heritage conservation and landscape design. The program uses innovative tools derived from Information and Communication Technologies to monitor environment, identify problems, promote public-involved design and planning. The Program is comprised of the following four sub-programs: 1. 2. 3. 4. 23 Global Environment Geo-Informatics Urban Policy Environmental Design The environment can be understood as a problem that crosses borders in various areas. Even a small residence, for example, has connections that constantly go beyond its borders: it affects the local cityscape, receives its supply of energy from areas far away, and eventually even influences climate change for the entire earth. Our happiness as human beings is deeply connected to a variety of structural social problems, including the joint ownership of the earth’s resources, the balance between cities and nature, and the connection between social maturation and the revitalization of local economies. Finding solutions to these problems is an unprecedented challenge for human society, which ever since the Industrial Revolution has pursued an affluent lifestyle requiring international trade based on mass production and energy consumption. The EG Program desires highly motivated students who will reexamine the lifestyles and social models of the 20th century to create a sustainable future in harmony with the earth’s entire natural environment system. The EG Program values reflection on the connection between global environmental awareness and specific ideas for manufacturing and design in local spaces. Our major goal is that through the innovation of information technology we will gain a comprehensive understanding of these problems, which in the traditional academic system were usually researched independently through separate specialties. The EG Program develops the individual talents of students who will not be limited by the restrictions of conventional specialized fields, fosters rich and creative ideas, and produces the skills and spirit that will engender new spatial designs and environmental businesses. 「社会イノベータコース」設置 2009 年春、修士課程に社会イノベータコースを設置。社会起業の 発想、炭素排出権取引のメカニズム、情報時代における地域社会 再生の手段などについて、理論学習と現場における実践経験を重 ねることで、行政でも、ビジネスでも非営利組織でも必要とされる、 事業センスと公益センスを兼ね備えた人材の輩出を目指しています。 「環境イノベータコース」設置 2011 年 春、環 境イノベータコースを設置しました。アジア・アフ リカ諸国における気候 変 動への緩和・適 応策を実 践的に研究し、 事業センスと公益センスを兼ね備えた環境リーダーを育成します。 *「低炭素社会デザインコース」は 2011 年度より、本コースへ統合されました キャリア・資格等 |Possibilities after Graduation 景観・建築・都市設計エキスパートや行政、環境、都市開発、不 動産、運輸、流 通分野におけるプランナーや研究者としての活躍 が期待されます。建築・環境デザイン分野の所定の単位を取得す ることにより、一級建築士の国家試験の受験資格が得られます。 Those graduating in this Program are expected to work as specialists in landscape design, architecture and urban planning. They may also find work as planners, researchers and / or coordinators in the field of politics, environment, urban development, real estate, transportation and financial sectors. Furthermore, students will be able to qualify for the national test for First-class Architects and Building Engineers (Ikkyu Kenchikushi) by earning prescribed credits. 関連プロジェクト|Affiliated Projects • 環境デザインの手法開発とその支援システムの構築 • Construction of Support Systems for Technical Development for Environmental Design • Environmental and Business Innovation • Urban Renovation Studies • Geo-informatics of the Environment and Development • Global Environmental System • Urban Rural ReDesign • 環境とビジネスのイノベーション • アーバン・リノベーション研究 • 環境と開発のジオインフォマティクス • グローバル環境システム • アーバン・ルーラル・リデザイン メンバーリスト|Faculty Members チェアパーソン | CHAIRPER SON 池田 靖史 教授 IKEDA, Yasushi Professor 建築・都市設計 Architecture and Urban Design 2016年4月現在 大前 学 教授 袖野 玲子 准教授 機械工学(機械力学・制御、 自動車工学) Mechanical Engineering, Automotive Engineering, Advanced Vehicle Control and Safety Systems 環境政策、環境工学 Environmental Policy, Environmental Engineering OMAE, Manabu Professor 蟹江 憲史 教授 一ノ瀬 友博 教授 ICHINOSE, Tomohiro Professor 景観生態学、景観計画学、造園学、農村計画学 Landscape Ecology and Planning, Rural Planning 大江 守之 教授 OE, Moriyuki Professor 人口・家族変動論、都市・住宅政策論 Population Studies, Urban Studies, Urban and Housing Policy 大木 聖子 准教授 OKI, Satoko Associate Professor 地震学、災害情報、防災教育、災害科学 コミュニケーション Seismology, Disaster Information, Safety Education, Communication of Disaster Science KANIE, Norichika Professor 国際関係論、地球システムガバナンス International Relations, Earth System Governance 厳 網林 教授 YAN, Wanglin Professor 地理情報科学、都市・地域環境、気候変動、 持続可能科学 GIS, Urban and Regional Environment, Climate Change, Science of Sustainability SODENO, Reiko Associate Professor 古谷 知之 教授 FURUTANI, Tomoyuki Professor 応用統計学、 ベイズ統計、空間統計、国土安全 保障・公衆衛生・医療・健康・スポーツ・モビリティ (観光・交通)分野のデータサイエンス Spatial Statistics, Spatial Econometrics, Tourism, Urban Transportation Planning 松川 昌平 准教授 MATSUKAWA, Shohei Associate Professor 建築設計、 アルゴリズミック・デザイン、 設計プロセス論 Architectural Design, Algorithmic Design, Design Process Theory 小林 博人 教授 KOBAYASHI, Hiroto Professor 建築・都市地方設計 Architecture and Urban and Rural Design 24 エクス・デザイン X-Design 21世紀に入り、科学技術の高度化と文化的基盤の 成熟 化がめまぐるしい速 度で進んでいます。また 社会全体に広くコンピュータが普及したことで、も のづくりやシステム開発の進め方だけでなく、人々 の思考や価値観、知覚や認識の方法も大きく変容 し、20世紀型の古い尺度や方法論が通用しなくな るような場面が急速に増えつつあります。こうした 疾走する時代感覚と多様化する生活環境・社会状 況において、未来への想いを具体化/具現化するこ とのできる「デザイン」の素養を持った人材が広く 求められています。XDプログラムは、 「クリエイテ ィヴマインド」を研究の基本的な推進力・原動力と して持続しながら、産業と文化、企画と設計、開発 力と表現力、分析力と創造力、技法と技術、科学 的理性と芸術的感性、論理と倫理、作り手と使い 手、伝統技術と先端技術、のように従来は分断さ れていた要素や矛盾・対立を再び包摂・統合し、プ ロトタイプから具体的な社会実装までを担う新た な領域のデザインのエキスパートを育成します。 Science technology and cultural infrastructure has made tremendous progress in the twenty-first century. Computers have become ubiquitous in modern society, and people have acquired a new concept of value and have altered their ways of thinking, perception and acknowledgment. They have adjusted to the stupendous social changes and evolved new procedures to manufacture and develop systems. In brief, the twentieth century habits of mind and evaluation have become obsolete. In a rapidly advancing society where life environment and social circumstances have reached their limits, people who design and embody future aims and goals have become invaluable. This program emphasizes “creative mind” in research and endeavors to train people who can combine hitherto separated areas such as: • • • • • • 25 Art and Science Culture and Industry Development and Expression Logic and Sense User and Maker Craft and Technology 多様なデザインとアートが 習合する 実験工房へようこそ チェアパーソン 中西 泰人 教授 SFC は設立当初から問題発見と問題解決の力を重視し てきました。問題発見はアートが担う領域であり、問題 解決はデザインの目的そのものです。これらは独立して 扱うべき対象ではなく、両輪として機能すべきものであ ることは言うまでもありません。XD はアートとデザイン に関わる多様な領域を研究対象として扱う大学院プロ グラムです。工学系、人文系、社会系、美術系といった 区別はここには存在しません。多様なバックグラウンド を有する表現者、研究者、実践者が集合し、共に創造し、議論し合う実験的な場です。 XD では多様性を最も重視しています。音楽、映像、グラフィクス、ロボティクス、メディ アアート、ファッション、プロダクト、批評、コミュニケーション、デジタルファブリケー ション、等々、扱うフィールドは多岐に渡ります。学生は教員が主催するそれぞれのス タジオに所属しながらも、プロジェクトに応じて離合集散し、XD の全教員と全学生 が参加するレビューで発表とディスカッションを繰り返し、創る喜び、方法論、ビジョ ンといった思考のエッセンスを共有するオープン・クリエイションを通して自身の研究 を作り上げて行きます。多様性に満ちた「創造の生態系」に身を置くことが XD で学 ぶ醍醐味です。 XD ではオルタナティブかつインディペンデントな精神を大切にしています。それは、 権威化したデザインやアートに迎合することなく、真に新しいものを創造・追求する 精神と言っても良いでしょう。先端技術への貪欲さ、フィールドワーク主義、プロトタ イピングを通した思考の重視といった XD の特徴は、真に新しいもの創造しようとす る心から生まれたものです。これらは福澤諭吉が大切にした独立自尊、自我作古の精 神に他なりません。私は慶應義塾大学の XD プログラムこそがこれからのデザインと アートを学ぶ上で最も刺激的な場所であると信じています。 Welcome to the Experimental Studio that Syncretizes Art and Design Yasuto Nakanishi Professor, Program Chairperson Since its founding, SFC has emphasized the power of problem-finding and problem-solving. The former is handled in the field of art, while the latter is the very purpose of design. It goes without saying that these fields should not deal with their respective subjects separately, but that they should function in harmony. The XD Program is a graduate school program that conducts research in diverse fields related to art and design. We do not separate engineering, the humanities, the social sciences, and the arts. This is an experimental place for artists, researchers and practitioners from various backgrounds to discuss, create and come together. The XD Program emphasizes diversity above all else. We cover a wide range of fields, including music, movie, graphics, robotics, media art, fashion, product design, criticism, communication, digital fabrication and many more. Students belong to a supervising faculty member’s studio, work together and separately on projects, and repeatedly present and discuss their projects in design reviews in which all faculty members and students in the Program participate. In this way, they produce their own research through open creation, sharing the joy of production, methodology and vision, which are the essence of thinking. The real thrill of learning in the XD Program is that you are immersed in a sort of ‘ecosystem of creation’, rich in diversity. The XD Program values the spirit of alternative thinking and independence. This is a spirit that strives for and aims to create what is truly original—without ingratiating itself to design and art that are seen as authorities. The zealous pursuit of advanced technology, the emphasis on fieldwork and the stress on reflection through prototyping that are the hallmarks of the XD Program arise from our deep and passionate desire to create things that are truly new. This is no other than the spirit expressed in the principles of ‘independence and self-respect’ and ‘do what others have never done before’, which were valued by Keio University founder, the venerable educator Yukichi Fukuzawa. I strongly believe that Keio University’s XD Program is the most stimulating place to learn about the future of art and design. XDのデザインマインドは5つのXから構成されています。 XDプログラムでは、以下のような具体的な研究領域を想定しています。 1. 伝統的な「◯◯デザイン」ではなく、まだ確固たる名 称のない、未知なるデザイン領域(=X)の「開拓」に 積極的にチャレンジすること。 2. 極端な(eXtreme)状況における人工物のデザイン やデザインの方法論を対象とすること。 3. 技 術シーズに 基づく実 験 的な(e X p e r i m e n t a l) プ ロ ト タ イ プ を 奨 励 し 、具 体 的 な 社 会 実 験 (eXperiment)から評価やフィードバックを得て、常 に時代に先駆けた活動を行うこと。 4. 単に分野融合的(Crossing)に終わるだけでなく、 分野どうしの価値や思想の相乗効果=掛け算(X)を 狙うこと。 5. システム開発やモノづくりの修練を通じて、真の自己 実現や自己表現(eXpression)の喜びを経験・共有 すること。 1. 人々の創造性を刺激・支援し、新しいものづくりを社会的に広げるためのプロトタイピング ツールキット、デジタルファブリケーション、ハイブリッドクラフト、クリエイティブコーディング 2. 人々の行動や環境の観察に基づく「場」の理解、異文化理解や国際連携のための「 場」の創出としてのコミュニケーションデザインおよびソーシャルデザイン 3. 小型センサやハイパフォーマンスコンピューティングを活用したグラフィックス、イン タラクティブシステム、コンピューテーショナルデザイン 4. 微生物や虫などのミクロなスケールから、地球や宇宙等などのマクロなスケールまで を横断するデザイン・エンジニアリングと情報デザイン 5. 未来社会への提案としてのシナリオメイキングとスペキュラティブデザイン、ひいては確固たる方 法がない未知の分野における新たなデザインの思想・理論・方法・プロセスの提案とその実践 普遍的なデザインプロセスに XD の 5 つのマインドを織り交ぜたプロトタイピングを通 して、これら領域における制作と研究を進め、新たなディシプリンを紡ぎ上げていくこ とが期待されます。外部とのコラボレーションや企業との共同研究も多数行われており、 リアリティを獲得しながら実践的なスキルを獲得することができます。他方、アカデミッ クな実験作品や個人による自由な研究も奨励しており、全く新しい萌芽が SFC から生 まれることも望まれます。 キャリア・資格等 |Possibilities after Graduation 本プログラムでは、先端技術を基盤としながら自らの五感と手を使っ て新しい価値を創造する人材を育成する。たとえば、クリエイター、 デザイナー、アーティスト、エンジニア、さらには、デザインリサー チャー、デザインエンジニア、デザインディレクター、アートディレク ター、メディアアーティスト、メディアアーキテクト等と呼ばれうる職 能ですが、究極に目指しているのは「まだ名称のない新たな職能」 を自ら構築する人材です。これまでの修了生の進路は、国内外の通 信キャリア、電気機器メーカー、通信機器メーカー、ゲーム、CG、 放送、映画、広告、WEB、携帯コンテンツ、出版、商社、コンサルティ ングなど多岐にわたっています。それぞれの業種の中で自分の仕事 や未来の仕事をつくることを強く推奨しており、ベンチャー企業を起 業する例や海外へ留学する例も少なくありません。 The program aims to develop creators who design innovative value with integrating their own five senses, skills and advanced technology. Some graduates of this program join domestic and international industries such as telecommunication, business consulting, electronic appliance, game, CG design, broadcasting, movie, advertising, WEB, cellular phone contents and publishing. Yet some graduates of this program have become artists, Ph.D. students or faculties in universities, and founders of venture companies. They would be called designer, artist, engineer, design researcher, design engineer, design director, art director, media artist or media architect. Furthermore, we hope they could develop new types of work beyond established category. 関連プロジェクト|Affiliated Projects • • • • • Designing Real ソーシャル・ファブリケーション モバイル・メソッド 生活実践知 プレイス&モバイルメディア • • • • • Designing Real Social Fabrication Mobile Methods Life Knowledge in Practice Place and Mobile Media メンバーリスト|Faculty Members 2016年4月現在 チェアパーソン | CHAIRPER SON 中西 泰人 教授 筧 康明 准教授 鳴川 肇 准教授 情報デザイン、経験デザイン、 ヒューマンインタ フェース、 モバイルコンピューティング、 アーバン コンピューティング、設計支援、創造活動支援 Information Design, Experience Design, Human Interface, Mobile Computing, Urban Computing, Design Aid System, Creative Activity Support インタラクティブメディア、拡張現実感、 メディアアート、 ヒューマンインタフェース Interactive Media, Augmented Reality, Media Arts, Human Interface 美術、 デザイン、建築、遠近法、世界地図図法、 データの視覚化 Fine Art, Design, Architecture, Perspective Drawing, World Map Projection, Data Visualization NAKANISHI, Yasuto Professor 石川 初 教授 ISHIKAWA, Hajime Professor ランドスケープアーキテクチュア (景観・緑地・ 造園の計画、設計)、地理、地理教育 (地形、地図などの研究と表現) Landscape Architecture, Geographic Design オオニシ タクヤ 准教授 ONISHI, Takuya Associate Professor 軽量・極限建築、 エネルギー・デザイン Extreme, Portable/Light-weight Architecture and Energy Design KAKEHI, Yasuaki Associate Professor 加藤 文俊 教授 NARUKAWA, Hajime Associate Professor 水野 大二郎 准教授 KATO, Fumitoshi Professor MIZUNO, Daijiro Associate Professor コミュニケーションデザイン、 ファシリテーショ ン論、定性的調査法 Communication design, Facilitation, Communication and media studies, Qualitative research methods ファッションデザインの実践と批評、社会的包 摂を目指すデザインのための実践、領域横断 型デザインにおけるデザインリサーチ Fashion Design Critique and Practice, Design for Social Inclusion, Interdisciplinary Design Research 田中 浩也 教授 脇田 玲 教授 デザインツール、 デザインマシン、パーソナル・フ ァブリケーション、 ソーシャル・ファブリーション Design Tool, Design Machine, Personal Fabrication, Social Fabrication 形状モデリング、 Computer Aided Design、 スマートマテリアル Geometric Modeling, Computer Aided Design, Smart Material TANAKA, Hiroya Professor WAKITA, Akira Professor 26 サイバーインフォマティクス Cyber Informatics 本プログラムでは、来るべきユビキタスネットワー ク社会をデザインし、その基盤を与えるプラットフ ォームを構築できる人材、すなわち「ITの新たな 潮流を創り出す人材」を育成します。技術プロフェ ッショナル(即戦力・実務型)、技術イノベータ( 研究 者 型 )、ベンチャーアントレプレナー( 起 業 家型)、サービスデザイナ(CIO型、デザイナ型)と いった、ITスペシャリストの育成です。従来のコン ピュータサイエンスの範囲にとどまらない「Novel Computing & Communication Systems」 を指 向し、インターネットシステム (Internet Systems & A p p l i c a t i o n s)、ユビキタス情 報システム (Ubiquitous Computing & Networking)、基 盤ソフトウェア (System Software)、知識情報 システム(Knowledge & Information Systems) 、情報セキュリティ(Information Security)、イ ンタラクションデザイン(Interaction Design)、 ビジネス情報システム(Enterprise Computing) をCIコア分野として位置付け、それぞれの分野ごと に体系化された科目群を用意し、それらの履修と、 プロジェクト科目でのより先端的・実践的な研究 活動を通して、ITを実践し実世界における問題を 解決していく能力を身につけます。 ユビキタスネットワーク社会を デザインする チェアパーソン 萩野 達也 教授 20 世紀に発展したコンピュータやインターネットなどの デジタルテクノロジは、21 世紀には人と社会を支える社 会基盤としての役割を担っています。CI プログラムでは、 知識や情報を数字で表現したり、蓄えたり、伝えたり、 隠したり、復元したりするなどのデジタル情報操作やネッ トワーク構築に必要な技術や方法の研究、ユビキタス と呼ばれる情報のテクノロジを背景に空間全体を新しく 創造する研究、人とテクノロジを結びつけるアプリケー ションやインターフェイスの研究、そして、それらが結びつくときに考えなければなら ない新しい社会デザインに関する研究など、幅広い視点で豊かで、安全で、楽しい 未来の社会を創造する活動に取り組みます。 CI プログラムに関連するプロフェッショナル育成コースとして「ICT 先端融合研究コー ス」がありますので、是非合わせてサティフィケートを取得することを勧めます。 Designing the Ubiquitous Network Society Tatsuya Hagino Professor, Program Chairperson This Program develops men and women who can design the upcoming ubiquitous network society and those who can create the platform that provides the infrastructure. These are the people who create new trends in the IT field. The IT specialists that this Program aims to develop are: • Professional engineers capable of joining a business and contributing immediately • Researchers and innovators with bold technological vision • Venture entrepreneurs who understand the technology • CIOs and designers who deploy and use the technology The Program focuses on “Novel Computing and Communication Systems” that go beyond the framework of existing computer science. The core areas of the Program are: • • • • • • • Internet Systems and Applications Ubiquitous Computing and Networking System Software Knowledge and Information Systems Information Security Interaction Design Enterprise Computing Each area has systematic courses. Through taking these courses and pursuing advanced, practical research in Project Courses, students acquire the ability to practice IT and resolve problems in the real world. 27 The computer, the Internet, and other digital technology developed in the 20th century now provide the social infrastructure that supports people and society in the 21st century. The CI Program conducts a broad range of research activities aimed at creating a future society that is affluent, safe and fun: research into the technology and methods required for network construction and the digital processing of information, including numerical expression, storage, transmission, concealment, and restoration; research into the new creation of the whole of space based on the information technology which is called ‘ubiquitous computing’; research into applications and interfaces that connect people to technology; and research into the design of a new society, which we will have to consider after everything has been linked together. Two Professional Courses are related to the CI Program: the Advanced IT Specialist Course and the ICT Advanced Collaboration Course. We encourage our students to also acquire the certificates for these courses. キャリア・資格等 |Possibilities after Graduation 本プログラムでは、情報社会の基盤を支える情報インフラや知的 で 使いやすい情報システムを設計・構築可能な IT スペシャリスト の育成を目指します。その人材像はサイバー社会の設計、構築を 担う人材、さらに、情報教育の教員、企業の教育担当者、ベンチャ ビジネス起業家も可能な人材です。さらに深く、問題の発見、解決、 知識化を促進する第一線の研究者への道も開けています。 This Program is focused on training IT specialists who can design/assemble the information infrastructure that forms the foundation of the information society, and intellectual information systems that are easy to use. These specialists are the designers/constructors of the cyber-society, information educators, corporate education managers, venture entrepreneurs, and leading researchers who can identify and resolve problems, as well as disseminate their knowledge. 関連プロジェクト|Affiliated Projects • • • • • • • • • モービル広域ネットワーク ユビキタスコンピューティング&ネットワーキングプロジェクト ノーベル・コンピューティング プレイス&モバイルメディア ITシステムプロジェクト バーチャル・バリュー・リサーチ インタラクションデザインプロジェクト(IDP) CIプロジェクト 認知・言語の発達と学習 • • • • • • • • • Mobile and Ubiquitous Internet Ubiquitous Computing and Networking Novel Computing Place and Mobile Media IT Systems Virtual Value Research Interaction Design CI project Cognitive and Language Development and Learning メンバーリスト|Faculty Members チェアパーソン | CHAIRPER SON 萩野 達也 教授 HAGINO, Tatsuya Professor ソフトウェア科学(システム・ソフトウェア、 Web技術) Software Science (System Software, Web Technology) 植原 啓介 准教授 UEHARA, Keisuke Associate Professor コンピュータネットワーク Computer Networks 小川 克彦 教授 OGAWA, Katsuhiko Professor コミュニケーションサービス、 ネット社会論、 ヒューマンインターフェース Communication Design, Network Sociology, Human Interface 清木 康 教授 KIYOKI, Yasushi Professor マルチメディア・データベース、感性データ ベース、 マルチデータベースシステム、 意味的連想検索 Multimedia Database, Multidatabase Regal Policy 楠本 博之 教授 KUSUMOTO, Hiroyuki Professor コンピュータネットワーク Computer Network 神成 淳司 准教授 SHINJO, Atsushi Associate Professor 情報政策、 コンピュータサイエンス(産業応用)、 医療政策、光量子工学、医療工学、農業情報 科学、AI農業、 ヘルスサイエンス Information Policy, Computer Science, Agri-InfoScience, Health Science, Advanced Photonics 2016年4月現在 高汐 一紀 准教授 中村 修 教授 分散システム、実時間システム、 モバイル コンピューティング、 ユビキタスコンピューティング Distributed Systems, Real-Time Systems, Mobile Computing, Ubiquitous Computing 計算機科学、Internet Computer Science, Internet TAKASHIO, Kazunori Associate Professor 武田 圭史 教授 TAKEDA, Keiji Professor 情報セキュリティ (侵入検知、 セキュリティアー キテクチャ、 ソフトウェアセキュリティ等) Information Security (Intrusion Detection, Security Architecture, Software Security etc.) 武藤 佳恭 教授 TAKEFUJI, Yoshiyasu Professor ニューラルコンピューティング、 インターネット・ ガジェット、 セキュリティ、 エネルギーハーベス ティング Neural Computing, Internet Gadgets, Security, Energy Harvesting 徳田 英幸 教授 TOKUDA, Hideyuki Professor 計算機科学、分散システム、 オペレーティングシ ステム、 ユビキタスコンピューティング、 クラウドコンピューティング Computer Science, Distributed Systems, Operating Systems, Ubiquitous Computing, Cloud Computing 中越 一彰 准教授 NAKAKOSHI, Kazuaki Associate Professor 情報通信政策、電波政策、情報通信技術 Information and Communications Policy, Radio Policy, Information and Communications Technology NAKAMURA, Osamu Professor 服部 隆志 教授 HATTORI, Takashi Professor 計算機科学 Computer Science バンミーター, ロドニー 准教授 VAN METER, Rodney D. Associate Professor 量子計算、 ムーアの法則後のコンピューター・ アーキテクチャ、 ディストリビュテド・マス・ストレ ージ・システム Quantum Computing, Post-Moore’s Law Computer Architecture, Distributed Mass Storage Systems 増井 俊之 教授 MASUI Toshiyuki Professor ユーザインターフェース、 ユビキタス コンピューティング User Interface, Ubiquitous Computing 三次 仁 教授 MITSUGI, Jin Professor 無線通信、無線応用、計算工学 Wireless Communications, Computational Engineering 村井 純 教授 MURAI, Jun Professor コンピュータコミュニケーション、 オペレーティングシステム Computer Communications, Operating System 中澤 仁 准教授 渡辺 賢治 教授 分散システム、 ミドルウエア、 ユビキタスコン ピューティング、 コンピュータネットワーク Distributed Systems, Middleware, Ubiquitous Computing, Computer Networks 漢方医学、 ヘルスインフォマティックス、 国際疾病分類 Kampo Medicine, Health Informatics, International Classification of Diseases NAKAZAWA, Jin Associate Professor WATANABE, Kenji Professor 28 先端生命科学 Systems Biology 本プログラムでは、実験生命科学とインフォマティ クスの最先端の成果を融合して、生命システムの 解明に挑戦します。 本プログラムは、2001 年度にバイオインフォマティ クスプログラムとして発足し、2007 年度より、先 端生命科学プログラムと名称を改めました。湘南 藤沢キャンパス(バイオインフォマティクス)と鶴岡 タウンキャンパス・先端生命科学研究所(システム 生物学)双方の豊富な研究資源を利用して単位を 取得することができる世界でも希少な大学院プロ グラムです 。 湘南藤沢キャンパスでは最先端のネッ トワーク環境の中で 「バイオシミュレーション」や 「ゲ ノム解析プログラミング」などコンピュータ実習科 目が、また鶴岡キャンパスでは 「ゲノム工学実習」 「メ タボローム解析実習」 「プロテオーム解析実習」 「代 謝システム工学実習」など、最 新 鋭の CE/MS、 DNA シークエンサーやバイオリアクターを用いた 実験実習が用意されています。カリキュラムはプロ ジェクトを中心としており、ゲノムのコンピュータ解 析や細胞シミュレーションなど、世界最先端の研 究プロジェクトを数多く行っています。 「半学半教」、 年功序列を排して学生の自主性を重視します。そ んな慶應義塾ならではの自由な雰囲気の中で、教 員も学生も一緒になって研究プロジェクトに取り組 んでいます。 This Program is one of the most unique graduate programs in the world for giving students access to the wealth of research opportunities and resources of two locations: the Computer / Bioinformatics Laboratories at Keio University SFC, and the Biological / Systems Biology Laboratories at the Institute for Advanced Biosciences located at Tsuruoka Town Campus of Keio (TTCK). The following are examples of some of the practical computer courses using the advanced computer network systems offered at Keio University SFC: • “Biosimulation” • “Programming for Genome Analysis” The following are examples of some of the experimental courses offered at TTCK that use cutting-edge analytical systems such as CE / MS, LC / MS, GC / MS as well as DNA sequencers and bioreactors: “Genome Engineering Laboratory” “Metabolome Analysis Laboratory Practice” “Proteome Analysis Laboratory Practice” “Metabolic Engineering Laboratory Practice” The curriculum of the Systems Biology program is project-oriented. The Program offers many advanced research projects, for instance, metabolomics, proteomics, genome engineering, metabolic engineering, genome informatics, biological simulation, and cellular metabolism simulation. Projects encourage students to develop individual initiatives, and place importance to the “co-education / co-learning” policy of Keio University. Students, together with faculty members, pursue their research interests in a free atmosphere. 29 生命をシステムとして理解し、 医療・食品・環境に貢献する チェアパーソン 冨田 勝 教授 ヒトは 60 兆の細胞、約 4 万種のタンパク質、約 3 万の 遺伝子、約 1 万種の代謝物からなるとても複雑なシス テムです。今まではひとつひとつの「部品」の働きを解 明することに重点が置かれていましたが、これからはど のように全体が「システム」として振る舞うかを解明す る新しい生命科学が主流となります。 2001 年に鶴岡タウンキャンパスに設立された先端生命 科 学研究 所では、生体内の代謝物質全 体を、一斉に かつ短時間で測定する “メタボローム解析” という究極の成分分析技術を開発しまし た。2002 年に特許を取得したこの技術は国内外から注目を集め、様々な賞を受賞し ています。この技術を用いて、がん細胞の振る舞いを解析したり、がんや精神疾患、 肝炎などの病気を血液分析で早期診断したり、農作物の健康機能性成分を網羅的に 分析したり、極限環境に生息する微生物を網羅的に分析したり、大気中の二酸化炭 素から軽油を生産してくれる藻の代謝を分析するなど、様々な分野に応用しています。 またITを駆使して様々な生物のゲノム配列を比較したり、細胞の代謝をシミュレー ションしたりする、バイオインフォマティクスの分野では世界的パイオニアです。詳し くは http://www.iab.keio.ac.jp/ をご覧ください。 「生命科学を通して人類に貢献したい」「バイオ燃料を実用化して環境問題を解決し たい」。そんな高い志をもつ君の夢実現は SFC から始まります。 Understanding Life as a System & Making Contributions to Medical Care, Food & the Environment Masaru Tomita Professor, Program Chairperson The human body is an extremely complex system made up of approximately 60 trillion cells, 40,000 types of protein, 30,000 genes, and 10,000 types of metabolite. Until now, emphasis was placed on understanding the workings of each of the body’s individual components, but the current trend is a new kind of life science that tries to explain how the entire body acts as a system. In 2001, the Institute for Advanced Biosciences located at Tsuruoka Town Campus of Keio developed a ‘metabolomic analysis’ technology, a cutting-edge componential analysis technology that can simultaneously and quickly measure all of the metabolites inside a living body. Patented in 2002, this technology has attracted national and international recognition and has received numerous awards. The technology has been applied in various fields: to analyze the behavior of cancer cells; to make an early diagnosis of cancer, mental disorders, hepatitis and other diseases through blood analysis; to provide an exhaustive analysis of the health-functional ingredients of agricultural products; to provide an exhaustive analysis of microbes living in extreme environments; to analyze the metabolism of algae that can be used to produce oil from the carbon dioxide in the atmosphere; and in many other ways. The Institute has also been a world-famous pioneer in the field of bioinformatics where advanced information technology is used to compare the genomic sequencing of various living things and to simulate cellular metabolism. Refer to the following website for details: http://www.iab.keio.ac.jp/en/ ‘I want to make a contribution to humankind through life science.’ ‘I want to solve environmental problems by making biofuels a practical reality.’ For those of you with lofty ambitions like these, SFC can be the beginning of the realization of your dreams. キャリア・資格等 |Possibilities after Graduation 本プログラムを修了した学生は、製 薬、食品会社やコンピュータ 会社の研究開発部門、コンサルティング会社などに就 職し、リー ダーシップを発揮している。また、バイオサイエンスをさらに究め ることに興味のある学生は後期博士課程に進学し、博士号取得後 は国内外の大学や研究所で第一線の研究者として活躍している。 Graduates of this Program are playing leading roles in the pharmaceutical, food, and computer/technology industry (research and development section) and consulting firms. Students who aspire to pursue advanced scientific careers have opportunities to proceed to the Doctoral program. Many of its Ph.D. graduates have become exceptional researchers in universities or research institutes in Japan and overseas. 関連プロジェクト|Affiliated Projects • 先端生命科学 • Systems Biology メンバーリスト|Faculty Members チェアパーソン | CHAIRPER SON 冨田 勝 教授 TOMITA, Masaru Professor 先端生命科学、 システム生物学、バイオインフォ マティクス、バイオテクノロジー、生命情報科学、 遺伝子情報処理 Systems Biology, Bioinformatics, Computational Biology 2016年4月現在 金井 昭夫 教授 SOGA, Tomoyoshi Professor 分子生物学、分子進化学、発生生物学 Molecular Biology, Molecular Evolution, Developmental Biology メタボロミクス、分析化学 Metabolomics, Analytical Chemistry 黒田 裕樹 准教授 内藤 泰宏 准教授 KURODA, Hiroki Associate Professor 板谷 光泰 教授 曽我 朋義 教授 KANAI, Akio Professor 発生生物学 Developmental Biology NAITO, Yasuhiro Associate Professor 理論生物学 Theoretical Biology ITAYA, Mitsuhiro Professor ゲノムデザイン学、 ゲノム工学、分子生物学、 分子遺伝学、合成生物学 Genome Designing, Genome Engineering, Molecular Biology, Molecular Genetics, Synthetic Biology 佐野 ひとみ 専任講師 SANO, Hitomi Assistant Professor システム生物学、バイオシミュレーション Systems Biology 渡辺 光博 教授 WATANABE, Mitsuhiro Professor ヘルスサイエンス、 アンチエイジング、代謝疾患、 栄養医学、予防医学 Health Science, Anti-aging, Metabolic Disease, Naturopathic Medicine, Preventive Medicine 30 入試 Admissions 修士課程概要 | Outline of the Master’s Program 出願時期 I 期:5 月中旬 Ⅱ期:10 月中旬 Application Period ※出願に先立ち Web エントリーが必要です。 ※内部推薦入試については、春学期:4 月上旬と秋学期:9 月下旬 Mid. May for Application Period I & Mid-October for Application Period II (tentative) April or September Applicants must choose their desired timing of admission when applying. 入学時期 4 月入学(前年度Ⅰ期・Ⅱ期入試) 9 月入学(前年度Ⅱ期入試、入学年度Ⅰ期入試) Timing of Admission 例:2017 年 4 月入学(2016 年度実施Ⅰ期・Ⅱ期入試) 2017 年 9 月入学(2016 年度実施Ⅱ期入試、2017 年度実施Ⅰ期入試) ※内部推薦入試については,4 月入学 (前年度春学期),9 月入学 (前年度秋学期 ) 入学定員 200 名(各年度の 4 月入学者、9 月入学者、各出願方法の合計) 専攻 政策・メディア 学位 修士(政策・メディア) 入試種類 修士課程の入学試験は、 「国内出願」「海外出願」「社会人出願」 「内部推薦入試」に分かれております。留学生のみを対象とした特 別な入試はございません。 詳細は http://www.sfc.keio.ac.jp/gsmg/admissions/ Application Period I of the present academic year is for those seeking admission in September of the present academic year or April of the following academic year Application Period II of the present academic year is for those seeking admission in April or September of the following academic year Admission Quota 200 (The number refers to the total number of students admitted in April and September combined, through four application categories in each academic year.) Major Discipline Media and Governance Master of Media and Governance Academic Degree In addition to the Master’s Degree, a research specialty certificate signed by the Dean of the Graduate School of Media and Governance is also awarded to those students who fulfill all the requirements of his/ her research specialty. Application Categories The master’s program has four categories for application including “General Entrance Examination: Application from within Japan“, “General Entrance Examination: Application from Overseas”, “General Entrance Examination: Application for Career Professionals”, and “Application through Internal Recommendation for Current Students of Keio University Faculty of Policy Management, and Faculty of Environment and Information Studies. There is no application category designated only for international students. Please refer to the Application Guidebook for detailed information of each category. 後期博士課程概要 | Outline of the Doctoral Program 出願時期 Ⅰ期:5月中旬 Ⅱ期:10月中旬 Application Period ※出願に先立ちWebエントリーが必要です。 April or September 4月入学(前年度Ⅰ期・Ⅱ期入試) 入学時期 9月入学(前年度Ⅱ期入試、入学年度Ⅰ期入試) 50名(各年度の4月入学者、9月入学者、 各出願方法の合計) 専攻 政策・メディア 学位 博士(政策・メディア)、博士(学術) 入試種類 後期博士課程の入学試験は、 「国内出願」 「海外出願」 「社会人コー ス」に分かれています。留学生のみを対象とした特別な入試はござ いません。 詳細は http://www.sfc.keio.ac.jp/gsmg/admissions/doctor/ 31 Applicants must choose their desired timing of admission when applying. Timing of Admission 例:2017年4月入学(2016年度実施Ⅰ期・Ⅱ期入試) 2017年9月入学(2016年度実施Ⅱ期入試、2017年度実施Ⅰ期入試) 入学定員 Mid. May for Application Period I & Mid-October for Application Period II (tentative) Admission Quota Application Period I of the present academic year is for those seeking admission in September of the present academic year or April of the following academic year Application Period II of the present academic year is for those seeking admission in April or September of the following academic year 50 (The number refers to the total number of students admitted in April and September combined, through three application categories in each academic year.) Major Discipline Media and Governance Academic Degree Ph.D. (Media and Governance), Ph.D. (Philosophy). Application Categories The Doctoral Program has three categories for application: “Application from within Japan”, “Application from Overseas”, and “Doctoral Program for Career Professionals”. There is no application category designated only for international students. Please refer to the Application Guidebook for detailed information of each category. 学費・奨学金・研究助成 Research Grants/Financial Aid 学費 | Academic Fees 2016年4月入学者の初年度納付金(参考) 修士課程 後期博士課程 Students Enrolled in April 2016 1,410,000円 Master’s Program 1,410,000 yen 710,000円 Doctoral Program 710,000 yen • 学費についてはスライド制を採用しており、在学中はその適用により毎年 定められる学費を納入することになっています。 Keio University applies a sliding scale to the Tuition Fee. Students are expected to pay above-mentioned fees determined by using this scale every year. • 義塾が委託されて徴収するもの(学生健康保険互助組合加入費、研究会 費)は除いています。 The tables above do not include fees that Keio University collects on behalf of other parties (Student Health Insurance Union registration fee, Materials distribution fee and Other Course-Related fees). 奨学金 | Scholarships of The Graduate School of Media and Governance 勉学・研究の意欲を持ち、成績・人物ともに優秀な学生で、なお かつ経済的な理由により就学が困難な学生を対象に、 「日本学生 支援機構奨学金」「慶應義塾大学大学院奨学金」などの奨学制度 を設けています。 慶應義塾大学の奨学金の概要(募集は 4 月以降) http://www.gakuji.keio.ac.jp/sfc/scholarship/ 政策・メディア研究科独自の奨学金制度 ヤングリーダー奨学金(Sylff) 政 策・メディア研 究 科 修 士課 程・後 期 博士課 程の入学 者に対し て、100万円を上限として給付する制度です。入学試験出願者の中 から選考し、入試合格発表後に受給者を決定します。 本奨学金は 「世界規模の諸問題が複雑化・多様化する現代社会において、国 家・宗教・民族などのあらゆる差異を超え、文化や価値の多様性 を尊重し、人類の共通の利害のために貢献するリーダーを育成す る」という目的を掲げ、学業が優秀であることはもとより、将来を 担うリーダーとしての資質を重視します。採用者は奨学金だけでな く、Sylf f専用のSNSの利用、多岐に渡るプログラムへの参加およ び東京財団のバックアップを受けることができます。 GAOスカラシップ 修士課程入学予定者の中から非常に優秀な学生に対し、入学手続 時に授業料および在籍基本料相当額(104万円 ※2015年度)を 給付する制度です。在学中の成績などの審査により、最長で 修士 課程修了までの2年間(最短修業年限内)適 用を受けることが可 能です。入学試験出願者の中から選考し、入試合格発表後に受給 者を決定します。 研究のすゝめ奨学金 修士課程入学予定者の中から、高い研究意欲を有し将来優れた研 究業 績が 期待できる学生に対し、年額30万円を給付する制度で す。入学試 験出願時に申請したものの中から選考し、入試合格発 表後に受給者を決定します。 Scholarships for International Students Keio International Center website: http://www.ic.keio.ac.jp/en/life/scholarship/ The Young Leaders Scholarship (Sylff Program) The Young Leaders Scholarship, a part of the Ryoichi Sasakawa Young Leaders Fellowship Fund (Sylff) program, is given to selected new students for their first year in the master’s program or/and the doctoral program at the Graduate School of Media and Governance. It will cover one million yen of initial academic fees. Selected from among entrance examination applicants, recipients will be decided after the announcement of successful applicants to the Graduate School of Media and Governance. The Sylff program “aims to identify and nurture leaders who will overcome differences such as nationality, language, ethnicity, religion, and political systems to tackle global issues” for the benefit of all people. The Young Leaders scholarship will be awarded to students who have shown not only academic excellence, but also have potential to become leaders who will carry the future. Recipients of the scholarship will be invited to use the Sylff dedicated SNS, participate in a wide variety of programs, and receive support from the Tokyo Foundation, an independent think tank for policy research and the administrating body of the Sylff program. GAO Scholarship The GAO Scholarship is awarded by the Graduate School of Media and Governance to exceptionally meritorious students who are admitted to the master’s program. The scholarship gives a waiver to selected students for their first year tuition and registration fees (1.04 million yen for AY2015). The GAO Scholarship may continue to be offered for up to two years until the completion of the coursework if the scholarship recipient maintains an excellent academic record and fulfill the requirements for the following year. Scholarship recipients will be selected from all applicants and decided after the admission examination result announcement. Keio Research Encouragement Scholarship The Keio Research Encouragement Scholarship is awarded to the students who have high research motivation and expected to achieve outstanding research in the future. Amount of this scholarship is 300,000 yen/year. Selected from among entrance examination applicants, recipients will be decided after the announcement of successful applicants to the Graduate School of Media and Governance. 研究助成 | Research Grants 政策・メディア研究科の教育・研究の振興を目的としている「森泰 吉郎記念研究振興基金」や、後期博士課程在籍者の優れた個人研 究または共同研究に必要な研究経費を補助する「博士課程学生研 究支援プログラム」等、慶應義塾内には各種研究助成があります。 上記2つの助成金についての詳細は、SFC研究所までお問合せください。 (E-mail: [email protected]) Keio University offers research grants for Graduate School students such as the Taikichiro Mori Memorial Research Grants and the Keio University Doctorate Student Grant-in-Aid Program. For more information, please contact: Keio Research Institute at SFC ( E-mail: [email protected] ) 32 科目一覧 研究支援科目 研究支援科目は、概念系、先端研究系の 2系列から構成されます。単位数は2単 位です。 概念構築 【各プログラムの主要概念を明示する 科目】 概念構築(GR) 概念構築(フィールドワーク論) 概念構築(ヒューマンセキュリティ) 概念構築(アカデミック・コミュニケーショ ン手法) 概念構築(リサーチデザイン) 概念構築(戦略と制度設計) 概念構築(CB) 概念構築(EG1) 概念構築(EG2) 概念構築(CI) 概念構築(BI) 概念構築(コミュニケーション) 先端研究 【各プログラムにおける先端的研究を明 示する科目】 先端研究(GR) 先端研究(語用論) 先端研究(パブリックポリシー) 先端研究(ケースメソッド) 先端研究(CB) 先端研究(EG1) 先端研究(EG2) 先端研究ワークショップ(XD1) 先端研究ワークショップ(XD2) 先端研究ワークショップ(XD3) 先端研究ワークショップ(XD4) 先端研究(CI) 先端研究(BI) 先端研究(言語と文化) 先端研究(アジア途上地域) 先端研究(社会理論と開発) プログラム科目 各プログラムを構成する専門科目および 各プログラムに関連する主要な課題を明ら かにし、これらの課題に対するアプローチ の方法を示すことによって、各プログラムを 支援していく科目です。単位数は原則として 2単位ですが「 応用環境デザイン」および 「低炭素社会デザイン演習」は4単位です。 グローバル・ガバナンス研究(基礎) グローバル・ガバナンス研究(グローバル・ ガバナンスの視点) グローバル・ガバナンス研究(グローバリゼ ーションと地域変容) グローバル・イシュー・プラクティス グローバル・パートナーズ・ネットワーキ ング 地域戦略研究(東アジア) 地域戦略研究(北東アジア) 地域戦略研究(中華圏) 地域戦略研究(イスラーム圏) 地域戦略研究(米州) 地域戦略研究(欧州) ワールドエコノミー グローバルエコノメトリックス 東南アジア現代史 ポリシーマネジメント (開発とヒューマンセ キュリティ) 言語教育デザイン論 ITと学習環境 トランスカルチャー論 ファイナンス理論 応用ファイナンス リスクの統計分析 不動産市場分析 組織評価論 日本のビジネス ネットワークと情報経済 経営戦略特論 ポリシーマネジメント (政策形成とソーシャ ルイノベーション) ガバナンス論 ソーシャルビジネスと評価 意思決定モデル 地方政府のガバナンス ITビジネスとグローバル経営 ITビジネスと経営組織の革新 行政組織の経営 地域情報化論 ソーシャルファイナンス キャリア開発演習 テクノロジーマネジメント論 HCI設計論 ソシオコンテンツ分析特論 ソシオセマンティクス特論 認知・脳科学論 認知意味論 スポーツ・スキルサイエンス論 心理情報解析特論 人間工学論 宇宙法 建設マネジメント論 地域環境論 都市政策 デジタルアース論 安全環境論 応用環境デザイン (建築とランドスケープ のデザイン) 応用環境デザイン (都市環境のデザイン) 環境の変遷 環境デザイン・フィールド・ワークショップ 環境空間論 建築環境制御論 建築技術論 建築構成論 構造のデザイン 都市デザイン論 エネルギー政策分析 ランドスケープデザイン 環境の力学 都市空間の構成 空間モデリング特論 エンタテイメントセオリー デザインセオリー デジタルサウンドセオリー エンタテイメントコンテンツプロデュース論 インターネットの進化と可能性 システムソフトウェア ソフトウェア開発方法論 マルチメディア知識ベース構築論 情報セキュリティ論 ユビキタスコンピューティングシステム論 オブジェクト指向分析 知識発見法 自律分散協調システム論 先端分子細胞生物学 ゲノム工学実習 バイオインフォマティクスアルゴリズム ゲノムデザイン学 ゲノム医科学 数理生物学 生命科学英語 生命分子ネットワーク フィールドワークA フィールドワークB フィールドワークC フィールドワークD 運動生理学・バイオメカ 高齢社会デザイン論 老年学 環境フィールドワーク ソーシャルビジネスの商品開発とプロモ ーション 社会起業とイノベーション 社会イノベーションとデザイン ファミリービジネス論 低炭素社会設計論 環境技術システム論 環境ビジネスデザイン論 低炭素社会デザイン演習1 低炭素社会デザイン演習2 調査研究設計論 設計情報論 次世代WEBプラットフォーム論 自然言語処理システム論 ヒューマンインタフェース メディア情報学 実践コンピュータシステム 計算機アーキテクチャ 分散並列計算論 知的所有権と著作権 環境測定演習 地域創造演習 インターンシップA インターンシップB 応用環境デザイン(グリーン・アーキテクチ ャ・デザイン) 応用環境デザイン (総合) 持続的開発のためのアジア・太平洋イニ シアティブ 個益公益のデザイン1 個益公益のデザイン2 オープンデータと組織経営 生物多様性科学特論 プログラム科目/併設 すべての科目が、総合政策学部・環境情 報学部と併設されています。単位数は2 単位です。 国際関係論 開発とローカリズム リスクと保険 時系列解析法 公共選択論 ベンチャー経営論 社会保障政策(医療・介護) 社会保障政策(年金・労働・福祉) ゲーム理論 ネットワーク産業論 地域計画実践論 地球環境技術論 地球環境法 地球システム エネルギー環境論 ポピュレーションダイナミクス 地球環境政策 代謝システム工学実習 メタボローム解析実習 プロテオーム解析実習 デザイン戦略(アーキテクチャ) デザイン戦略(アンビエントメディア) デザイン戦略(ビジュアライゼーション) デザイン戦略(インタラクション) 社会起業論 特設科目 各 科目を理 解 するうえで必 要と思 わ れる 関連科目、演習的科目、萌芽的研究のため のフロンティア科目、寄附講座に関連する 特別科目です。単位数は原則として2単位 ですが、 「 環境デザイン特別演習」は4単位 です。 グローバル・ガバナンス研究(応用研究) プロジェクトマネジメント論 エネルギーシステム論 エネルギー環境政策分析 インターネット時代のセキュリティ管理 フューチャーインターネットテクノロジー :アーキテクチャと構成要素 新世代ネットワーク特論 環境デザイン特別演習1 環境デザイン特別演習2 若年者のキャリア教育 脊椎動物のボディプラン グローバル環境政策特論 大規模環境システム構築法 環境情報システム構築法 環境科学技術・政策特論 プロジェクト科目 研究活動の中心となるのは「プロジェクト」です。従 来の座学を中心とした受動的な講義だけでなく、 プ ロジェクトへの参加を主体とした能動的なカリキュ ラムを中心に構成されています。教員が実施してい る先端的なプロジェクトに参加することを通じて、 研究の計画、実施、評価などを実際に体験し、職業 人・研究者としてのトレーニングを受けます。 また、 プロジェクト科目は研究のフロンティアであるテー マについて、問題発見、分析、結果のとりまとめを体 系的に学び、研究の計画、実施、評価を実践するこ とにより、 「 自律、分散、協調」を体得することを目的 とします。 グローバル・ガバナンスとリージョナル・ GR ガバナンス グローバリズム・ナショナリズム・ローカリズム GR イスラームとグローバル・ガバナンス GR 研究プロジェクト WTO体制と東アジアにおける経済統合 GR 日本研究 GR International Policy Analysis (国際政策分析) GR チャイナ・パースペクティヴ GR 開発ネットワーク (JANP1) HC 持続可能な開発 HC 現代社会文化論プロジェクト HC・GR・XD ITと学習環境プロジェクト HC 言語教育デザインプロジェクト HC 近代社会研究 HC 評価プロジェクト GR・PS・HC ファイナンスと不動産プロジェクト PS ネットワークコミュニティ PS インターネットとマス・メディア PS プラットフォームとビジネス PS サイバービジネス・マーケティング PS・CB パブリックポリシー (合意形成) PS PS 医療福祉政策・経営 インターリアリティ PS・GR・CB 文化政策プロジェクト PS 少子高齢化と外国人労働者 PS インタラクションデザイン プロジェクト(IDP) CB・CI 認知・言語の発達と学習 CB・CI スポーツサイエンスと CB コグニティブエルゴノミクス ネットワークスタイル CB・XD サイコスペース CB CB 認知・行為・メディアと言語・言語教育 CB・XD・PS 生活実践知 EG 環境デザインの手法開発と その支援システムの構築 EG・PS 環境とビジネスのイノベーション EG・PS アーバン・リノベーション研究 EG 環境と開発のジオインフォマティクス EG グローバル環境システム EG アーバン・ルーラル・リデザイン XD・CB ソーシャル・ファブリケーション XD・CB モバイル・メソッド XD Designing Real CI モービル広域ネットワーク CI ユビキタス・コンピューティング& ネットワーキングプロジェクト CI・CB ノーベル・コンピューティング CI・XD プレイス&モバイルメディア CI ITシステムプロジェクト CI・PS バーチャル・バリュー・リサーチ CI CIプロジェクト BI 先端生命科学 博士課程設置科目一覧 特別研究 特設科目(以下4科目) 各科目の単位数は括弧内の通りです。 先端フィールドワークA(8) 先端フィールドワークB(4) 先端フィールドワークC(4) 先端フィールドワークD(6) For list of Subjects in English, please refer to the following website for students (http://www.gakuji.keio.ac.jp/en/sfc/gsmg/mag_guide.html ) ‘Curriculum’ 33 湘南藤沢キャンパス | Access to Keio University Shonan Fujisawa Campus 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス 〒252-0882 神奈川県藤沢市遠藤5322 Keio University Shonan Fujisawa Campus Address: 5322 Endo, Fujisawa-shi, Kanagawa 252-0882 Japan 湘南台駅から[ バスをご利用の場合 ] 湘南台駅西口B出口から地上に上がり、 1番バス乗り場から神奈中 バス「湘23系統慶応大学」 「 湘24系統笹久保経由慶応大学」 「 湘25系 統急行・慶応大学」行きに乗り、 「 慶応大学本館前」 まで約15~20分。 辻堂駅から[ バスをご利用の場合 ] 辻堂駅北口の3番バス乗り場から神奈中バス「辻34系統 慶応大学」 行きに乗り、 「 慶応大学本館前」 まで約25分。 From Shonandai Station [ By Bus ] From Tsujido Station [ By Bus ] ※休日は「慶応大学」~「中高降車場」間は運行いたしません。 1. Take Exit B at the Shonandai Station 2. Take Kanachu Bus (Bus numbers 湘23, 湘24, 湘25) from bus stop 1 to Keio University (15 - 20 minutes) 1. Take Kanachu Bus (Bus number 辻34) from bus stop 3 to Keio University (25 - 30minutes). Buses stop at Keio Daigaku (closest to the Faculty of Nursing and Medical Care Building), Keio Daigaku Honkan Mae (closest to Graduate School of Media and Governance), and Keio Chukotobu Mae (closest to the Keio Shonan Fujisawa Junior and Senior High School). Buses stop at Keio Daigaku (closest to Faculty of Nursing and Medical Care Building), Keio Daigaku Honkan Mae (closest to Graduate School of Media and Governance), and Chuko Koshajo (closest to the Keio Shonan Fujisawa Junior and Senior High School). Note: Buses do not stop at Keio Daigaku Honkan Mae and Keio Chukotobu Mae on Sundays and National Holidays. Note: Buses do not stop at Keio Daigaku Honkan Mae and Chuko Koushajo on Sundays and National Holidays. From Two Airports From Narita Airport By Kanachu Airport Access Bus / Keisei Bus 1. Take Kanachu Airport Access Bus or Keisei Bus to Tsujido Station (135 min.) 2. Take Kanachu Bus to Keio University (20-30 min.) By Airport Limousine Bus 1. Take Airport Limousine Bus bound for Yokohama City Air Terminal (YCAT) (90 min.) 2. Walk to Yokohama Station (5 min.) 3. Take Sotetsu Line or Yokohama Municipal Subway to Shonandai Station (40 min.) 4. Take Kanachu Bus to Keio University (15-20 min.) By Narita Express (JR Line Limited Express, NEX) 1. Take Narita Express to Yokohama Station (90 min.) 2. Take Sotetsu Line or Yokohama Municipal Subway to Shonandai Station (40 min.) 3. Take Kanachu Bus to Keio University (15-20 min.) From Haneda Airport 1. 2. 3. 4. Take Keikyu Limousine Bus to Yokohama City Air Terminal (YCAT)(30 min.) Walk to Yokohama Station (5 min.) Take Sotetsu Line or Yokohama Municipal Subway to Shonandai Station (40 min.) Take Kanachu Bus to Keio University (15-20 min.) お問い合わせ先 入学試験に関するお問い合わせ | Inquiries about Admissions その他のお問い合わせ | Other Questions Contact 大学院政策・メディア研究科アドミッションズ・オフィス TEL: 0466-49-3407 E-mail: [email protected] http://www.sfc.keio.ac.jp/directories.html 34 www.sfc.keio.ac.jp/gsmg / 発行:2016年4月
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