地方独立行政法人 宮城県立病院機構 宮城県立循環器・呼吸器病センター 〒989-4513 宮城県栗原市瀬峰根岸55-2 TEL.0228-38-3151 宮城県立精神医療センター 〒981-1231 宮城県名取市手倉田字山無番地 TEL.022-384-2236 宮城県立がんセンター 〒981-1293 宮城県名取市愛島塩手字野田山47-1 TEL.022-384-3151 看護師採用案内 地方独立行政法人 宮城県立病院機構 宮城県立循環器・呼吸器病センター 宮城県立精神医療センター 宮城県立がんセンター 看護師採用に関するお問い合わせ先 地方独立行政法人 宮城県立病院機構本部事務局 〒981-1239 宮城県名取市愛島塩手字野田山47-1 TEL 022-796-1043 ホームページ http://www.miyagi-pho.jp/ Reliable Nurse 〜信頼される看護師を目指して〜 宮城県立循環器・呼吸器病センター 宮城県立精神医療センター 宮城県立がんセンター あいさつ・病 院 紹 介 信頼される病院であり続けるために 理事長 西條 茂 宮城県立病院機構では、 「信頼される病院であり続けること」 をモットーに掲げ、 Miyagi Cardiovascular&Respiratory Center 宮城県立循環器・呼吸器病センター 循環器・呼吸器系疾患の専門病院として、県北地域を支える医療 県立３病院を運営しています。 「県立病院」・「専門病院」 である本機構の各病院には、果たすべき大きな役割・ ● 病床数／一般病床90床、 結核病床50床 使命があります。 それは、県民の皆さんから寄せられる期待に応えるという大きなや ● 診療科目／循環器科、 呼吸器科、心臓血管外科、呼吸器外 りがいでもあり、現場では職員一人一人が、医療や看護に対する高い志を胸に、 日々 科、消化器科、放射線科 の職務に励んでいます。 ● 職員数／ 本機構では、 そうした職員の思いを大切にし、職員一丸となって病院運営に取り組 141名 ● 〒989-4513 んでいます。 そして、職員が安心して職務に専念し、十分に力を発揮できる環境や雰 ● 電話 宮城県栗原市瀬峰根岸55-2 : 0228-38-3151 囲気づくりにも特に力を入れています。 「患者さんやご家族のお役に立ちたい」 その原点を大切にした医療や看護が提供 できるよう、 これからもし っかりと病院運営を進めていきたいと考えています。 Miyagi Psychiatric Center 宮城県立精神医療センター R eliable N urse 宮城県における精神科医療の基幹病院として、利用者の生き方に寄り添う医療 ● 病床数／精神病床172床、 精神科救急病床99床 ● 診療科目／精神科、 児童精神科、歯科（入院患者のみ） 信頼される ● 職員数／ 191名 ● 〒981-1231 看護師を ● 電話 宮城県名取市手倉田字山無番地 : 022-384-2236 目指して Miyagi Cancer Center 宮城県立病院だからこその “看護師として成長できる環境” 1 宮城県立がんセンター 東北唯一のがん専門病院として、高度かつ先進的ながん医療の実践 政策医療・ 高度専門医療の 担い手としての 使命 充実した 教育体制と キャリアビジョン への支援 看護に 専念できる 環境 地域や県民の皆さんにとって 「看護のスペシャリスト」とし ワーク・ライフ・バランスを 必 要 性の高い「専 門 医 療」に携 て成長していくため、看護の基 大 切にしながら、看護師として ● 〒981-1293 われることは、看護師としての大 礎から学べる教育体制や、将来 継 続して 勤 務 に 専 念できるよ ● 電話 きなやりがいになります。 のキャリア形成に向けた支援に う、病院全体でサポートする体 は特に力を入れています。 制があります。 Reliable Nurse ● 病床数／一般病床358床、 緩和ケア病床25床 ● 診療科目／血液内科、 腫瘍内科、 循環器内科、 糖尿病・代謝 内科、 呼吸器内科、 呼吸器外科、 消化器内科、 消化器外科、 乳腺外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、泌尿器科、 婦人科、眼科、頭頸部外科、放射線治療科、放射線診断科、 麻酔科、 緩和ケア内科、 病理診断科、 歯科 ● 職員数／ 467名 宮城県名取市愛島塩手字野田山47-1 : 022-384-3151 Reliable Nurse 2 宮 城 県 立 循 環 器・呼 吸 器 病センター 宮城県立循環器・ 呼吸器病センター 未来に向かって地域を支える看護 あなたの心肺（しんぱい）を安心に 当院は、宮城県の県北地域を支える循環器系疾患と呼吸器 系疾患の専門病院であり、県内唯一の結核病棟を有する病院 です。専門医療・急性期医療の提供はもちろん、治療後も患者 さんができるだけ元気に過ごせるようになるためのリハビリ テーションや、地域の医療機関の後方支援にも力を入れ、地域 の「安心」を支えています。 地域社会の高齢化も進む中、これからの医療では、患者さん の持てる力を引き出し維持しながら、その人らしく住み慣れた 地域で生活していくための支援がより大切になってきます。私 達は、患者さんと出会ったその日から「その方が、これから先の 生活に希望を持ち続けられる関わり」を目指した看護を提供し ていきたいと思っています。そのために、 「その患者さんとご家 族にとって今一番大切にしなければならないことは何か」を常 ∼ここでの看護のやりがい∼ 宮城県立循環器・呼吸器病センターでの看護の“出会い”を紹介します。 本当の思いに耳を傾けることで 患者さんが変わってくれた！ 菅原 聖子 （3年目看護師） 肺炎で入院したある患者さんが、慢性閉塞性疾患で在宅酸素を導入して退院することに なったところ、 「酸素を付けるなら死んだ方がまし」 と言われました。私は拒否する理由も分から ず、 どう関わったらいいのか困ってしまいましたが、 「酸素の話題には触れずに、 ひたすら話を聞 く」 という姿勢で関わりました。 しばらくの間、家族のことや日中1人で過ごしていること…、 いろ いろな話を聞いていると、 ある日ついに 「酸素は束縛されるようで嫌。 自由を奪われてしまう」 と 理由を話してくれ、 「でも、 やってみようかなと思って。話を聞いてもらったら、 そんな気持ちに なった」 と言ってくれました。 その時、患者さんの話を聞き、本当の思いに耳を傾けることで安心 感をもたらすということが、 看護にはとても大切だということを改めて知りました。 退院後、 「ちゃ んと外さないでいますよ！」 と電話の向こうで明るく言ってくれた患者さんの声には、元気で過 ごしている様子と感謝の気持ちが詰まっていて、 私も心から 「よかった！」 と思えた瞬間でした。 に考え、医療チームで話し合いながら看護を実践することを大 切にしています。 患者さんの言葉に耳を傾け、その想いに寄り添いながら、一 人一人の患者さんの未来について共に考える看護を一緒にして 村上 千春 私の「元気パワー」を届けたい！ （9年目看護師） みませんか？ 私は 「元気で明るいこと」 が取り柄で、 いつも患者さんに 「私の元気パワーあげますよ！」 と冗 ● 看護職員数 看護部紹介 88名 看護師 84名（男性5名） 看護補助者 4名 ● 看護師平均年齢 ● 勤務体制 ● 看護提供方式 固定チームナーシング 39歳 ● スペシャリスト ● 看護職員配置基準 一般病棟 7：1 感染制御病棟 10：1 急性期看護補助加算 50：1 未来の看護を描いてみたい 看護部長 三交代（早番・遅番あり） 認定看護師 2分野2名 畠山 純子 私が確信している看護の面白さは、その看護に自分が真剣に向き合った分、結果 は必ずフィードバックされ自分自身の成長に深く繋がることです。看護には正解は ありません。いつも失敗を恐れず、その時々の看護の在り方から何を学びとるか。看 護はその地道な実践の繰り返しで着実に進化し深められると思います。 言うまでもなく、看護は「患者さんに向き合うこと」です。今、高齢化が進む中で、 これからの看護には「人生をいかにその人らしく生き抜くかに向き合うこと」も求 められます。それは新たな看護のやりがいでもあります。若い方も高齢の方も、これ からの社会をみんなが安心して、元気に生活できるようになるために「看護のチカ ラ」が地域を支える、そんな未来の看護を皆さんと描いてみたいと思っています。 談で話していました。 そんなある日、肺がんで状態が急変した患者さんのご家族から 「うちの 父、 いつも村上さんに会うと元気がもらえるって話してたんですよ」 と言われ、 自分では何気な く接していることが、患者さんにとっては大きな原動力になることがあると実感しました。 私は、 日常の他愛のない会話から、患者さんの病気に対する思いや不安なことを知り、 そこ から信頼関係が少しずつ作られていくものだと考えています。 自分の冗談や他愛のない話を聞 いて、患者さんがほんの一瞬でも笑顔になれる時間ができればいい。 そして、 それが少しでも 患者さんの療養への活力につながればいい。 そんな思いを胸に、 これからもこの 「元気パワー」 を患者さんに届けていきたいと思います。 しわくちゃの笑顔をもらいに行こう 髙橋 由美 （副看護師長（リハビリ専従看護師）） 心臓リハビリを始めた頃、私の心の中には常に葛藤がありました。心臓リハビリを行う患者さ んの身体づくりのために必要な 「関節・骨・筋」 に関する知識が私には一番不足していたこと が不安で、 「理学療法士じゃないのに…」 そんな思いが心のどこかにありました。 そんな時、何度 か入退院を繰り返している高齢の患者さんが、 ふと話してくれました。 「リハビリするようになっ て体が楽に動かせるようになったし、 おしゃべりがいっぱいできてとても楽しい」 そう話す彼女の しわくちゃの笑顔を見た時、資格にこだわっていた私の心の霧が晴れた思いがしました。 私にしかできないことをしよう。そこで気持ちを切り替えた時から、 １対１で行うリハビリの 間、私の時間を一人の患者さんに提供できるということがとても楽しく思えるようになりまし た。 自分で身体を起こすことができなかった人が起きられるようになった。入院前は３ｍも歩け なかった人が５０ｍ歩けるようになった。 そんな人たちは決まって素敵な笑顔を見せてくれます。 今日もしわくちゃの笑顔をもらいに行こう。 それが私の元気の素！ 3 Reliable Nurse Reliable Nurse 4 宮 城 県 立 精 神 医 療センター 宮城県立 精神医療センター 可能性を信じて 共にあゆみ続ける看護 当院は、精神科の基幹病院として、宮城県の精神科医療の 中心的な役割を担っています。最近では、精神科救急の受け入 ∼ここでの看護のやりがい∼ 宮城県立精神医療センターでの看護の“出会い”を紹介します。 誠実に向き合い、寄り添う気持ちを 大切にしたい 佐藤 愛 （1年目看護師） れ体制の拡大、児童精神科、訪問看護ステーションの開設等、 私は看護師になった際に大切にしていきたいと心に決めていたことがあります。 それは 「自分 社会のニーズに応じた新たな取組みも積極的に進めており、さ の思いをうまく表出できる利用者さんばかりではない」 ということです。 らに平成 30 年度には新病院の建設も予定しています。 看護師として働くようになって間もなく、 ある利用者さんに出会いました。 その方は、発語が 当院では、 「Smile（笑顔で）、Support（支援）、Spirits（心 少なく感情の表出がほとんどない状況で、受け持ち当初は声掛けを行ってもなかなか反応を示 を込めて）」をモットーに、心の通う精神医療の実現を目指して してくれず、思い悩む日々でした。 しかし、 その方の気持ちを考えながら関わり続けていくうちに います。私達看護師は、病状で隠れている利用者の方の本来の 少しずつ変化がみられ、声掛けに反応を示してくれるようになりました。 この時、私が行ってきた 姿―「その人の性格や強み」、 「その人が大切にしていること」 関わりが通じたことが嬉しく、看護のやりがいを感じることができました。 など―に目を向け、その人が「こうありたい！」と思う姿を目指 看護師になったばかりの私にとって、難しいことが多い関わりでしたが、 その分学ぶこともた して、心を込めて支援しています。そのために、通院や入院時だ くさんありました。 この学びを今後に活かし、利用者さんと誠実に向き合い、寄り添いながら、 けでなく、地域における日常生活のあらゆる困り事や苦しさに 理想の看護師になれるよう頑張っていきたいと思います。 対し、その人の可能性を信じ共にあゆみを進めることを大切に しています。 私たちと一緒に「心に寄り添い、共にあゆみ続ける看護」を 漆山 祐一 どんな時にも「あきらめない看護」 実践してみませんか？ （3年目看護師） 私が精神科を希望したのは、学生時代の精神科実習で先輩看護師さんがどんな時も寄り添 ● 看護職員数 看護部紹介 133名 看護師 127名（男性44名） 准看護師 1名（男性1名） 看護補助者 5名 ● 看護師平均年齢 42歳 ● 看護職員配置基準 精神病棟 15：1 精神科救急病棟 10：1 看護補助加算 50：1 児童思春期病床 10：1 ● 勤務体制 三交代（早番・遅番あり） うことを大切に看護をしている姿が心に強く残っていたからでした。 そして、 それは今も私の看 ● 看護提供方式 護の基本になっています。 ある時、受け持った利用者さんから 「来てもらわなくていい」 と拒否さ グループプライマリーナーシング れ続けてしまいました。 しかし、 それでもあきらめずにその方のところに通い続けました。入院し ● スペシャリスト ていることを拒み続ける利用者さんに、 「不安や心配を少しでも吐き出してもらいたい！」 「悩み 認定看護管理者 1名 精神科認定看護師 6分野6名 に対し一緒に考え行動したい！」 という気持ちを伝えながら、粘り強く、必死に関わりました。 す ると、少しずつ心を開いてくれるようになり、理解し合えていることを実感できるようになりまし た。 そして、退院前に外を散歩しているとき、 「あなたが担当看護師で助かりました。 ありがとう！」 という言葉をいただきました。利用者さんの穏やかな笑顔が戻ったことと、少しでも力になれた ことが嬉しくて胸がいっぱいになりました。 （H27年秋季開始予定） その人らしさを大切にした 看護を提供したい 看護部長 芦名 容子 精神科では、同じ病名であっても、人によって症状の出方は千差万別です。その中 で、それぞれの個性に応じて、適切な関係性を築くスキルは、経験を積み重ねるこ とによって得られる、いわば「匠の技」です。私達はその「技」を身に付けるため、一人 一人への対応方法をスタッフ同士で何度も話し合い、うまくいったら共有し、お互い のスキルを高めていくことを大切にしています。それは、精神科看護の奥深さであ り、魅力でもあります。 精神科看護で学んだことは、確実に看護師としての成長につながります。看護師 を目指す皆さんには、是非、精神科看護の現場を経験していただきたいと思ってい ます。 5 Reliable Nurse 元気になった利用者さんの姿が 何よりの喜び 大場 美沙 （看護師長） 私は、学生時代に当センターで精神看護学実習を受けた際、急性期閉鎖病棟で入院中の利 用者さんとの出会いをきっかけに 「地域で生活し続けるための支援がしたい！」 と思い入職しま した。精神科看護の面白みを実感したのは慢性期開放病棟での経験でした。担当した利用者 さんは入院生活が長期に及び、 退院を望んでいました。私は担当看護師として、 その人らしく過 ごせる時間を保障し、希望が叶うように多職種チームによるカンファランスや支援を行いまし た。多職種で話し合うことで、本人や家族に関する理解が深まり、個人の特性を大切にした支 援に繫げることができ、 その後、 その方は数年かけて自分の居場所を見つけ、地域での生活を 続けています。 そうした元気になった利用者さんの姿を見るとき、精神科の看護師になってよ かったなあ、 と心から思うことができます。利用者の皆さんには、 いつもいつも感謝の気持ちで いっぱいです。 Reliable Nurse 6 宮 城 県 立 がんセンター 宮城県立がんセンター ∼ここでの看護のやりがい∼ 宮城県立がんセンターでの看護の“出会い”を紹介します。 ここでしかできないがん看護がある 当院は、都道府県がん診療連携拠点病院であり、かつ、東 力になりたい！ 佐藤 香朱美 その気持ちをしっかり伝えられる看護師でありたい （2年目看護師） 北唯一のがん専門病院として、がんの高度先進治療に加え、緩 和ケアや研究を含めた、 「がん征圧の拠点」の役割を担ってい 私が受け持った40代女性の患者さんは、胃がんで長く闘病していました。 ４人部屋でカーテ ます。その中で、私達看護部では、地域のがん看護のトップラン ンを閉め切り自分の事は話したがらず、関わりにくい人だなと思っていましたが、再三入退院を ナーであり続ける自覚と誇りを胸に看護を実践しています。 繰り返したある日 「もう辛い。 どうしたらいいの！」 と泣いていました。私はいつも気丈だったその その時、その人にとって最良の看護が行える看護師であり 患者さんの苦しむ姿を見て、一人で戦い、耐えているように感じ、力になりたいと心から思いま たい。そのために、がん専門病院としてエビデンスに基づいた した。 そして、 その気持ちを今伝えなければと思い、 「○○さんの痛みを○○さんが感じるよう 質の高い看護ケアを提供すること。そして、患者さんから信頼 には分からないかもしれないけど、察することはできます。分かりたいと思っています」 と伝えま されるため、看護者の手から「ぬくもり」が伝わる看護を実践 した。少しの沈黙があって 「ありがとう。痛みとれないの…」 と話し始め、 その後自らの思いを話 することを大切にしています。 してくれるようになりました。最初は苦手意識のあった患者さんでしたが、私の思いを伝えるこ ２人に１人ががんになる現代。日本のどこにいてもがん患者 とで相手に受け入れられているという安心感を、 お互いに感じ合えたと思います。 この体験が さんと出会い、がん看護が実践されています。出会いが増えて 私を看護師として成長させてくれました。 いるからこそ、一人一人の患者さんに寄り添い、共に歩み、ぬく もりが感じられる、 「ここでしかできないがん看護」を提供した 佐々木 晴美 がんと共に生きることを支えたい いと思っています。 （16年目看護師） 私には、強く印象に残っている患者さんとの関わりがあります。 その方は、40代女性、共働き で幼い子供を育てており、進行性肺がんと診断されて化学療法を目的に入院されました。朗ら かな方で治療開始の説明の時も笑顔だったこともあり、私は何気なく 「お子さんの事が心配で すね」 と聞きました。 すると患者さんは 「子供のためにどんなに辛くでも治療を頑張って、一日で ● 看護職員数 看護部紹介 304名 看護師 287名（男性14名） 看護補助者 17名 ● 看護師平均年齢 ● 勤務体制 三交代（早番・遅番あり） も長生きしたい」 と涙ながらに語り始めました。私は 「あぁ、 どうして気付けなかったのだろう」 と ● 看護提供方式 思いました。 その方は、病気と闘うために、常に笑顔でいることを自分に課していたのでした。私 グループプライマリーナーシング 36歳 は 「一日も早く退院し、一日でも長く外来で治療が続けられるようにしっかりと支援しよう」 と思 ● スペシャリスト ● 看護職員配置基準 専門病院一般病棟 7：1 緩和ケア病棟 7：1 急性期看護補助加算 50：1 いました。 この患者さんは、 その後抗がん剤の種類を3度変更し、外来治療を続けています。 こ 認定看護師 6分野8名 の体験があって、私は、治療開始時の説明では患者さんが何を大切にして治療に向かっている のかを確認し、患者さんに心を寄せ、意図的に関わりを持つように努めています。 がんと共に生 きることを支えたい。 それが、看護師として私が大切にしている思いです。 最後の誕生日 かけがえのない 出会いのある看護 看護部長 門間 京子 あなたの身近に、 がんと向き合っている人はいませんか。 がん看護とは、患者さんと一緒に 「がんと向き合うこと」 です。 それは、 「その人がど のように生きるかに向き合うこと」 でもあります。 そこには大きな責任が生じますが、 と てもやりがいのあることであり、 また、 かけがえのない出会いもあります。 「その人の人生に思いを馳せながら、患者さんに寄り添うことの大切さ―」。 これは、 私が新人の頃、 ある患者さんとそのご家族との出会いを通じて学ばせていただいたこ とで、今でも看護における基本として胸に留めています。 心の琴線に触れる出会いがここにはあります。 ファーストキャリアはがんセンターか ら始めてみませんか？その先にあるがん看護の奥深さを経験してみませんか？ 7 Reliable Nurse 星 久美 （看護部副部長） 病棟師長をしていた時、40代男性の患者さんがすい臓がんで入院され、抗がん剤治療とな りました。 しかし、 「治療はしません。残された時間を子供たちと過ごしたい」 と退院しました。 ほ どなく痛みが強く再入院され、車椅子への移動にも介助が必要になりました。 そんなある日プ ライマリーナースから 「○○さんの誕生会をしたい。 きっと最後の誕生日だと思います」 と提案が あり、 ホワイトボードにみんなでメッセージを書いてお祝いをしました。 こっそり呼んでいたご家 族も一緒になってお祝いし、笑顔と涙でいっぱいの誕生会になりました。その時、患者さんが 「ちょっといいですか」 と、普段は自力で立ち上がれないのに立ち上がり、 「こんなことはテレビの 中だけの事だと思っていました。 あるんですね、 こんなこと。今まで生きてきた中で１番の誕生日 です。 ありがとうございました」 と話されました。患者さんと看護師がぬくもりで結ばれた瞬間で した。私も泣きながら 「これこそ、 がんセンターでしかできない看護だな」 とスタッフを誇らしく 思いました。 あの時の患者さんの言葉を胸に、心の通じ合う、 ぬくもりのある看護を大切にして いきたいと思っています。 Reliable Nurse 8 宮 城 県 立 病 院の魅力 宮城県立病院の魅力 ∼先輩看護師の声を紹介します∼ 先輩や同僚と一緒に、新人看護師でも一歩ずつ着実に成長できる職場です 「真心を忘れない看護」を教えてくれた副師長 ワーク・ライフ・バランスを大切にしながら働ける職場環境です 驚きの３年間の育児休暇！ 精神医療センターに就職し、1年が経ちます。私は主に急性期の利用者さんを受け入れ 自分でも驚きの３年間の育児休暇をいただき、職場復帰しました。 おかげで３年間は子育 る病棟に勤務しています。精神科は同じ病名でも病状・訴えが全く異なるため、慣れない てや家のことに専念して充実した時間を過ごし、 その後落ち着いたところで職場に復帰す 利用者さんとの関わりで不安や緊張の毎日が続きました。 しかしそのような環境の中、利用 ることができました。復帰当初は、新しいこと、忘れていることが多く、毎日が戸惑いの連続 者さんとの関わりを常に意識した 「真心を忘れない看護」 を教えてくれたのが、芳野副師長 でしたが、家族の協力、 そして、何より病棟の方々の受け入れ体制がしっかりしていることが でした。男性という性別やチームワークを活かした対応など、副師長からはとても多くのこ 力強い支えになりました。分からないことは何でも聞ける雰囲気があり、 とても助かっていま とを学ばせていただきました。 まだ知識も技術も未熟ですが、優しく頼りになる副師長を目 標に、一人前の看護師を目指していきたいです。 精神医療センター す。復帰後の勤務が始まったばかりですが、頑張っていけそうです。 佐々木 雄太（左） 佐々木 祐枝 （1年目看護師） 互いに成長できた１年 院内保育所を活用してスムーズに職場復帰できました 入職して１年は、私自身が何をできて、何をできないかも分からない状態でした。毎日が不 育休明けで希望通り育休前と同じ病棟に配属してもらったことで、病棟スタッフとの関係 も良く、精神面でも気持ちよく働けています。 また、子供を院内保育所に預けながらスムー 安で、患者さんと接する時も常に緊張していました。 そんな中、 プリセプターの岩澤さんをは ズに復帰でき、早い段階で生活リズムを整えることができました。 さらに復帰後も、育児のた じめ、病棟の先輩看護師のみなさんに支えていただき、本当に助けられました。 めの休暇を毎日1時間半までとれるので、生活面での余裕が違います。保育所は、急患など ２年目になり、今では１年目に教えていただいたことの意味も分かるようになってきて、 そ で早く帰れない場合も遅くまで預かってもらえますし、夜勤時に家族の協力をもらうのが難 のことを岩澤さんに伝えると 「よかったね！確実に成長している姿を見てとても嬉しく思えた し、郁美さんとの関わりで私自身も成長できたよ」 と言っていただき、 すごく嬉しかったです。 循環器・呼吸器病センター 新人看護師が、先輩と一緒に成長していける関係。私も、 そんな素敵な関係を作れる先 菅原 郁美（左） 輩看護師になれるよう頑張りたいと思います。 阿部 愛子 育休復帰後、勤務調整などとても配慮していただきました。外来勤務でがん化学療法看 後輩指導も看護と同じで個別性を大切にしています 護認定看護師である看護師長の仕事を見ながら、私も自信と責任を持って、外来で化学療 法を受けている患者さんのケアを実践するために、認定看護師を目指したいと考えるよう 私が新人のとき初めての夜勤を前に 「術後の患者さんは1人では看られません」 と泣いた になりました。 しかし、 まだ子供も小さく、長期間家を空けて受講することはできませんでし ことがあります。 そのとき先輩に 「私が10年かけてできたことを新人のあなたにすぐできる た。 そんな時、看護部長の配慮で、週の前半は勤務をして後半は東京に通学する方法で受 わけがないよ」 と励まされたまさしく同じ言葉を、落ち込んで泣いている新人看護師に伝え 講することができました。主人や子供にも励まされながら9か月乗り越え、無事資格を取得 ました。患者さんの個別性を考えて看護をするように、後輩の指導も個別性を考えて、問題 できました。協力してくれた病院の皆さんのためにも、 これから認定看護師として貢献して てもらえているのではないかと思っています。 行きたいと思います。 宇野 祐子（左） 門馬 仁美 （がん化学療法看護認定看護師） 専門病院の看護師としてキャリアアップできる職場です 再就職で見つけたがん看護のやりがい 今、看護学生に伝えたい実習指導者としての思い がんセンターに勤務して１０年目になります。看護師免許を取得した当初は別の病院で 精神科看護実習では、疾患や症状といった知識だけではなく、利用者さんと実際に関 勤務していましたが、結婚出産を機に、保育所があり、以前から興味があったがん看護に携 わって関係性を築いていく過程が重要になります。思うようにコミュニケーションがとれず われるということで、思い切ってがんセンターに再就職しました。今は第２外来という外来検 悩んだりすることもあるかもしれませんが、看護を考える上でつまずいたときこそが成長の 査・治療部門で、 “がん” と診断され、不安で外来に来ている患者さんの負担が最小限にな チャンスだと思います。精神科看護では関わりの全てが看護であり、明確な答えはありませ るように、患者さんの背景を思いながら一つ一つの看護ケアを実施しています。患者さんか ん。 その都度立ち止まって冷静に自分の関わりを振り返ることで、 自分なりの答えを見つけ 精神医療センター 橋本 由則 （６年目看護師） Reliable Nurse がんセンター がんセンター （副看護師長） て欲しい。実習を通してそのお手伝いができればと思っています。 がんセンター 育児をしながら夢を叶えました！ にぶつかった時には一緒に考えていくことを心がけています。看護の仕事は辛い事もありま 9 しい場合などでも、 ２４時間対応なので何かあっても安心です。 （2年目看護師） 看護師の育成や指導には特に力を入れています すが、 １つでもやりがいや嬉しい事があると看護の楽しさが実感できることを後輩にも感じ 循環器・呼吸器病センター ら 「お世話様でした、頑張ります」 と安心した表情で声を掛けられると、 この患者さんに関わ らせて頂いてよかったと満足感を得ることができています。今では、 がん医療の専門機関の がんセンター 中で高い技術を持って看護ができること、患者さんを通して自分自身も人として成長できて 古川 知子 いることが私の誇りとなり、 やりがいとなっています。 Reliable Nurse 10 看 護 師としてのキャリアを支える継 続 教 育 看護師としてのキャリアを支える継続教育 院内教育プログラム（クリニカルラダー） 当機構では、質の高い看護が提供でき、 プロフェッショナルとして信頼される看護師 の育成を目指し、 「県立３病院での 宮城県立３病院ではクリニカルラダーを取り入れ、 それぞれの分野における看護の基本、専門領域の臨床実践能力を段 集合研修」 「職員ごとの自己啓発」 「病院ごとの教育目標に基づいた研修」等、一人一人の成長を支援するためのさまざまな 階的に身に付けていくためのプログラムや支援体制を整えています。 形の教育体制を整備しています。 クリニカルラダーでは、看護師の臨床実践のために 「求められる能力」 を身に付けるため、段階的に具体的な目標設定をし ています。 そうすることで、 より臨床実践能力を高め、看護師としての将来像を明確化させることができます。 宮城県立３病院での集合研修 専門職業人として成長していくため、経験や職位に応じて継続的に受講する研修を実施しています。 リーダー 研修 Ⅰ リーダー 研修 Ⅱ 5∼10年目 10∼15年目 問 題 解 決 能 力、 リーダーシップの 発揮 ジェネラリストと しての役割遂行 看護管理 研修 Ⅰ 看護管理 研修 Ⅱ 副看護師長 看護管理の基本、 看護マネジメント の理解 看護管理 研修 Ⅲ 看護部長・ 副部長 看護師長 看護管理能力の 向上、 病院経営参 画の能力 病院経営への 参加、看護管理 全般の監督能力 看護研究 発表会 全看護職員 看護に関する 知見の交換、 相互啓発 自 己 啓 発 等 休 業 修 学 部 分 休 業 外 部 研 修 等 へ の 派 遣 長期間大学等への通学や国際貢献活動をし 働きながら大学等に通学したい場合に、勤務 専門・認定看護師、看護管理者、 その他の資 時間の一部を休業することができます。 格取得や、臨床実践に関わる専門研修等に たい場合に、 その期間を休業することができ 看護技術、看護過程、医療安全、感染防止、救急看護、災害看護、看護倫理 管理能力 看護管理・経営、教育指導 人間関係能力 コミュニケーション、チーム医療、リーダーシップ 教育・研究能力 看護観、教育、研究 ■ 県立病院のクリニカルラダー キャリア開発（自己啓発）をサポートする支援制度 （進学は２年まで、国際貢献活動は３年まで） ます。 看護師として 求められる 能力 看護実践能力 レベルⅠ レベルⅡ レベルⅢ レベルⅣ レベルⅤ 職場に適応できる 指導や教育を受けな がら看護実践を行う ことができる 看護実践を一人前に 行うことができる 医療チームの一員と してリーダーシップを 発揮できる 看護研究に取り組む 卓越した看護実践を 行い、組 織 的にも広 範囲な役割を実践で きる 所 属を越え、看 護 部 や病院から求められ る役割を遂行できる メンバーシップの 発揮・後輩指導 リーダーシップの 発揮・役割モデル 積極的に派遣しています。 （２年まで） 専門・認定看護師の資格取得サポート 当機構では、各県立病院で専門性を発揮して活躍できる専門・認定看護師の育成にも力を入れており、資格取得の意欲のある看護師を全面的に支援し （受講料、滞在費、交通費等を病院機構で負担。出張扱いで参加。） ています。 ※ 認定看護師数（県立病院合計） 日本看護協会認定看護師：６分野１０名、精神科看護協会認定看護師：６分野６名 感染管理認定看護師 寺嶋 勉 循環器・呼吸器病センター 勤務面での配慮や経費の負担等、全面的な支援と後押しを受け、認定看護師の資格を取 得することができました。 自分が興味を持ち、深く学び、専門性を持って臨床に活かせる。 そし て、専門的な学習を受けたからこそできる活動があるのが認定看護師としての一番のやりが いです。私は感染管理認定看護師として 「どうすれば感染を予防できるか？」 を常に考え活動 し、情報のアンテナを高くして、組織横断的な活動をしています。 専門職としての自覚 ［キャリア開発への道］ 大学・大学院進学 ／ 実習指導者 専門・認定看護師 ／ 看護管理育成 ※３病院それぞれの特徴や専門性を生かした研修計画とするため、病院によって内容は異なります。 入職から1年間はプリセプターを中心に周りのスタッフ全員で支えます。新人看護師は、先輩の指導を受けながら、医療 チームの一員としての自覚を持ち、専門職業人として自律できるように学んでいきます。 あせらず、確実に、何よりも 「看護師になってよかった！」 「ここで目指す看護が見出せる！」 そう自分で感じることができるよ うになることが1年目の目標です。 精神科認定看護師（退院調整） 精神医療センター 佐藤 美奈 仕事にも慣れ、 今後自分がどのように看護に向き合うかを考えたとき、 精神科看護を深く学 その他各種研修等への参加 びたい思い、 認定看護師を目指しました。 精神科認定看護師には、 看護実践だけでなく教育や 相談などの役割があり、 今でも自分がそれを担えるのか、 悩むことも多々あります。 しかし、 認 定看護師として活動することで、 病院内外の多職種スタッフ、 さらには全国にいる同じ認定看 護師の仲間に相談できるという環境を得たことが、 今の私の支えになっています。 11 Reliable Nurse クリニカルラダー以外にも、看護の質の向上のため、院内外でのさまざまな研修等に参加できます。 ■ 役割研修 ■ 専門領域による院内外研修 ■ 看護研究・発表 ■ 院外への研修会、講演会、学会への参加・発表 等 Reliable Nurse 12 成長する１年 充実した福利厚生や働きやすい勤務環境で 看護師生活を全力でサポートします 〈がんセンターレベルⅠ研修生の１年〉 看護師としての基礎研修 がん看護に関する研修 オリエンテーリング ウエルカムティータイム 勤務体制 4 勤務時間 ：1日／7時間45分（週／38時間45分） 基礎看護研修（看護技術の基本） 5 6 ※三交代制勤務（日勤／8:30∼17:15 準夜勤／16:30∼翌1:15 深夜勤／0:30∼9:15） 部署によって早番、遅番勤務があります。 がん看護研修 がん患者の特徴と 家族看護の基礎を学ぶ 給与・待遇 がんの3大治療と看護 7 初任給 ： 大学卒／228,578円 短大3卒／222,894円 短大2卒／213,454円 「手術療法」 「化学療法」 「放射線療法」における 看護の基礎を学ぶ ※平成26年4月実績。上記金額には、地域手当を含みます。 ※看護師として勤務した経験のある方は、初任給に一定の基準で加算されます。 諸手当 ： 住居手当、通勤手当、期末・勤勉手当（年間約4.00月分）、夜間勤務手当、夜間看護等手当、 8 看護過程を学ぶ 「NANDA看護診断」事例展開 シミュレーション研修 「急変対応」 9 休日勤務手当、扶養手当、退職手当 等 がん性疼痛マネジメント 休暇・休業制度 年次有給休暇 ： 年間20日（初年度は15日） 10 特 別 休 暇 ： 夏季休暇（5日）、結婚休暇（7日以内）、産前産後休暇（産前8週＋産後8週）、 忌引休暇、ボランティア休暇 等 リフレクション研修 自分の看護体験を振り返り、 「私の看護観」について考える 私の看護観発表会 11 終末期と死生観 育児休業制度 ： 産後休暇後、子どもが3歳になるまで 自分の死生観を見つめる このほかにも、病気休暇やリフレッシュ休暇、介護休業や修学部分休業など、さまざまな場面で活用できる 休暇・休業制度を設け、職員の生活をサポートしています。 12 1 福利厚生 共済制度 2 地方職員共済組合に加入し、医療や年金については、地方公務員と同様の制度で保障や給付を受けることになる ので、安心して働き続けることができます。 1年間の目標の評価・まとめ、レベルⅠ申請準備 院内保育所 3 がんセンターの敷地内に院内保育所（つくし保育園）を設置し、365日24時間体制で、仕事と子育ての両立を支 援しています。 （精神医療センターの職員も利用できます。） レベルⅠ認定証書授与 職員寮 プリセプティ プリセプター制度 新人看護師（プリセプ ティ） には、 心理的サポー トや技術指導を行う先 輩看護師 （プリセプター） がつき、1年を通してマ ンツーマンでフォローし ます。 13 Reliable Nurse プリセプター 後藤 花乃（左） 伊藤 真由美（右） プリセプティからのメッセージ 伊藤さんには、いつも 「悩んでいない？」 「困ってい ない？」 と気にかけていただいています。 ここまで来ら れたのは伊藤さんの存在があったからだと感謝して います。 病気や治療、 ケアの知識が豊富で、 常に明るく 笑顔で患者さんと接している伊藤さんをとても尊敬 しています。 勤務が違う日でも他の先輩方に声をかけ て私の事を頼んで下さるので、 チームを越えてみなさ んから指導いただいています。 これからもよろしくお 願いします。 職員寮を循環器・呼吸器病センター敷地内（月額 5,270円∼）と、精神医療センター、がんセンター 付近（月額8,850円∼）に用意しています。 ※入寮は空き状況によります。 サークル活動 各病院で、職員同士の親睦を深めることのできる サークル活動を行っています。 院内保育所（つくし保育園） Reliable Nurse 14
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