プログラム2

LYRICS
訳詞
赤とんぼ (三木 露風 詩)
里の秋 (斎藤 信夫 詩)
夕焼小焼の赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か
静かな静かな 里の秋
お背戸に木の実の 落ちる夜は
ああ母さんと ただ二人
栗の実煮てます いろりばた
山の畑の桑の実を
小籠に摘んだはまぼろしか
夕焼小焼の赤とんぼ
とまっているよ竿の先
ふるさと (高野 辰之 詩)
兎追ひし彼の山
小鮒釣りし彼の川
夢は今も巡りて
忘れ難き故郷
如何にいます父母
恙無しや友がき
雨に風につけても
思ひ出づる故郷
志を果たして
いつの日にか歸らむ
山は青き故郷
水は清き故郷
明るい明るい 星の空
鳴き鳴き夜鴨の 渡る夜は
ああ父さんの あの笑顔
栗の実食べては 思い出す
さよならさよなら 椰子の島
お舟にゆられて 帰られる
ああ父さんよ 御無事でと
今夜も母さんと 祈ります
紅葉 (高野 辰之 詩)
秋の夕日に 照る山紅葉
濃いも薄いも 数ある中に
松をいろどる 楓や蔦は
山のふもとの 裾模様
渓の流れに 散り浮く紅葉
波にゆられて 離れて寄って
赤や黄色の 色さまざまに
水の上にも 織る錦
村祭り (不詳)
村の鎮守の神様の
今日はめでたい御祭日
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
朝から聞こえる笛太鼓
年も豊年満作で
村は総出の大祭
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
ドンドンヒャララ ドンヒャララ
夜までにぎわう宮の森
落葉松 (野上 彰 詩)
落葉松の 秋の雨に
わたしの 手が濡れる
落葉松の 夜の雨に
わたしの 心が濡れる
落葉松の 陽のある雨に
わたしの 思い出が濡れる
落葉松の 小鳥の雨に
わたしの 乾いた眼が濡れる
曼珠沙華 (北原 白秋 詩)
この道 (北原 白秋 詩)
GONSHAN GONSHAN 何処へゆく
赤い御墓の 曼珠沙華 (ひがんばな) 曼珠沙華
今日も手折りに 来たわいな
GONSHAN GONSHAN 何本か
地には七本 血のように 血のように
ちょうどあの児の 年の数
GONSHAN GONSHAN 気をつけな
ひとつ摘んでも 日は真昼 日は真昼
ひとつあとから またひらく
GONSHAN GONSHAN 何故なくろ
何時まで取っても 曼珠沙華 曼珠沙華
恐や赤しや まだ七つ
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる
待ちぼうけ (北原 白秋 詩)
かんぴょう かんぴょう
かんぴょう ほしてる
あのそら このそら
かんぴょうはしろいよ
かんぴょう かんぴょう
かんぴょう ほしてる
あのひも このひも
かんぴょうはながいよ
あの丘はいつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ
あの雲もいつか見た雲
ああ そうだよ
山査子の枝も垂れてる
かんぴょう (北原 白秋 詩)
待まちぼうけ 待ちぼうけ
ある日 せっせと 野良かせぎ
そこへ兎が飛んで出て
ころり ころげた 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
しめた これから寝て待とか
待てば獲は 駆けて来る
兎ぶつかれ 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
昨日鍬とり 畑仕事
今日は頬杖 日向ぼこ
うまい伐株 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑
いまは荒野の箒草
寒い北風 木のねっこ
かんぴょう かんぴょう
かんぴょう ほしてる
さらさら さらりと
かんぴょうはゆれるよ
かんぴょう かんぴょう
かんぴょう ほしてる
だれだか だれだか
かんぴょうをくぐるよ
かんぴょう かんぴょう
かんぴょう ほしてる
ばしゃから ばしゃから
かんぴょうがみえるよ
かんぴょう かんぴょう
かんぴょう ほしてる
おとやん おかやん
かんぴょうはしろいよ