小売業態別売上動向／定番名品第29回ブランドを生かして新市場を開拓！チャームナップ定番名品は、ユニ・チャームこうして生まれたナプキンタイプ（左）、パンティライナータイプ（中）に加え、 2012年10月９日に羽根つきナプキンタイプ（右）が新発売。ラインは吸収量別で、1.8c c、３c c、５c c、10c c、 15cc、50cc、70cc、100cc、150ccの９種類がある。「軽失禁市場」といわれても、ピンる生理用ナプキンに対し、とこないかもしれない。しかし実は、軽失禁用は尿のような水分 1994年には数億円だった市場が、2012 を吸水するポリマー（高分年には300億円が見込まれるほど急成子吸収体）が入っている点が最大の違ています。しかし、軽失禁に関して長している。ものが売れない、市場いだそうだ。「弊社にはもともとナプはグループインタビューではなかなが縮小するといわれ続けている日本キンのノウハウがありましたので、か本音が出てきません。でも、個人で、こんな市場がまだ残されていたそれを生かした商品開発ができまし対面式のフォーカスインタビューにとは……。た。さらにチャームナップというブなると、『実は困っていたんです』と「実は多くの女性たちが悩んでいるランドには高い認知度があったこという話が出てきます。軽失禁は、くのです」。そう語るのは、ユニ・チャーで、お客様から評価をいただくことしゃみをした瞬間にちょっと漏れるムのグローバルマーケティング本部ができました」と尚永氏。その言葉通という程度の方から、トイレが気にヘルスケアSBUシニアブランドマり、チャームナップはこのジャンルなって外出もままならないという日ネージャーの尚永孝一氏だ。で約67％のシェアを獲得している。常生活に支障を来す方までさまざまです。ですから、その人にぴったり軽失禁が起こる原因はいくつかあるが、多くが骨盤底の筋肉が弱って消費者の抵抗感を軽減したい合った商品が必要なのです」（尚永氏）。膀胱や尿道が下がり、腹圧がかかる尚永氏が語るように、もともと尿漏れは恥ずかしいという気持ちと尿漏れが起こるというケースで、チャームナップは生理用ナプキンのから、なかなか本音をいわない。し出産や加齢による場合が多い。つまブランドだ。それを軽失禁用としてかし、外出もできないほど困っていり、身体構造の点からも女性に多い 1997年に「チャームナップさわやかラる人がいるというのは大問題だ。そ悩みなのだ。イナー」の名前で発売された。以来、こで、ユニ・チャームでは消費者に軽ところで、生理用ナプキンと軽失さまざまなバリエーションの開発と失禁というカテゴリーを理解しても禁用の違いであるが、経血を吸収す改良が続けられてきた。現在では、らい、抵抗感を軽減しようという活パンティライナータイプ、ナプキン動を展開している。現在、TVCMでタイプがあるが、2012年10月に羽根はタレントのRIKACOさんを起用しつきのタイプを改良発売、ラインナッてアラフォー世代にも認知度を高めプも追加した。さらに吸収量によったり、また小売の現場でも、吸水売て1.8ccから150ccまで９タイプにライ場を展開してさまざまなプロモーン分けされている。そんなに細かくションを行っている。「まずは軽失禁分ける必要があるのかと思うほど。用品に対する抵抗感をなくしてもらだが「皆さん、１人ひとり、状況が違うこと」が大切だと尚永氏は語る。うのです」と同氏。 2009年以降、毎年110％以上の成長「弊社では、お客様の声を聞くためを続けている軽失禁市場に、今後まに定期的に100〜1000人規模の定量調すます熱い視線が注がれるかもしれ査や、グループインタビューを行っない。「アンケートを採ると、商品とのコンタクトポイントは店頭が72％となっています。つまり、小売の店頭でのアプローチが非常に大切だということです。小売現場の皆さんからは色々な提案もいただいており、一緒に商品を成長させていきたいと思っています」（尚永氏） 47