3テスラ超電導磁気共鳴断層撮像装置

3テスラ超電導磁気共鳴断層撮像装置
仕 様 書
平成25年 2月 7日
1
(性能、機能に関する要件)
3T‐MRI装置は以下の要件を満たすこと。
1. 本体装置ハードウェア
1-1 超伝導マグネット、ガントリーシステム
1-1-1
マグネット形式は、超電導方式で稼働静磁場強度は3Tであること。
1-1-2
アクティブシールド方式の磁気シールドを有すること。
1-1-3
外部磁場の影響を抑制する機能を有し、スキャン中の変動磁場にもリアルタイムに対応できるこ
1-1-4
患者毎に自動で作動する磁場均一度向上機能(シミング機能)を有すること。
1-1-5
静磁場の均一度は、40cm球状領域における平均二乗偏差測定法(40cmDSV VRMS測定法)で
1.2ppm以下であること。
1-1-6
被検者が入った状態での磁場の均一性を上げるための2次シム用の超電導シムコイルが50個以
上装備されており、自動及び手動による調整が可能であること。
1-1-7
マグネツトガントリ長(カバー、グラジエントコイルなどを含む)は175cm以下であること。
1-1-8
患者の快適性と、検査におけるポジショニングの自由度を確保する為に、ボア中心部の内径が縦・
横共に70cm以上であること。
1-1-9
漏洩磁場の5ガウスラインは2.6m×4.6m以下であること。
1-1-10
マグネット重量7.5t以下であること。(マグネット、ヘリウム100%充填、ボディコイル、グラディエント
コイル、検査寝台を含む。)
1-1-11
ボア入口上部のフロントパネル部分、生体現象のモニター波形、接続されているコイルの名称、被
検者名などが表示可能なモニタを有すること。有さない場合には同様の機能を有するモニターを室
内に配置すること。
1-1-12
患者の状態を確認するため、モニタリング用カメラとこれを表示するカラーモニタを有すること。
1-1-13
エマージェンシーコール機能(患者ヘルプスイッチ)を有すること。
1-1-14
本体ガントリーの操作パネルは、ガントリー前面の左右両方に有すること。
1-1-15
ガントリー内照明・送風機能を有し、患者の快適性を確保するための調整ができること。
1-1-16
撮像時の騒音に対する静音対策を有すること。
1-1-17
頭部コイル用いる場合にも装着可能なヘッドフォンシステムを有すること。
1-1-18
液体ヘリウム消費量は、0.01 (ℓ/年)以下であること。
1-1-19
緊急時に安全かつ迅速に主磁場を落とすエマージェンシー機能を有すること。
1-1-20
システム電源容量は110kVA以下であること。
1-2 傾斜磁場システム
1-2-1
最大傾斜磁場強度は、最大FOV時で3軸それぞれ44mT/m以上であること。
最大スリューレイトは、最大FOV時で200mT/m/msec以上であり、3軸全てにおいて、最大傾斜磁
1-2-2
場強度と最大スルーレートを同時に使用可能であること。。
1-2-3
傾斜磁場コイルの冷却は水冷方式でありデューティーサイクルは100%であること。
1-2-4
磁場強度変化率は、IEC60601-2-33(2002)第一水準管理モードに準拠していること。
1-3 患者テーブル
1-3-1
患者テーブルは、既存MR装置と同様に直接寝台を外せる脱着式であること。
1-3-2
コイルケーブルが患者に触れる危険性を減らせるように、コイルを接続する為の取り付け部分は総
て患者テーブルに装備されていること。
患者テーブルの最大耐荷重は、垂直水平方向で250kg以上であること。
患者テーブルの最低高さ床上60cm以下であること。
患者テーブルの天板幅は、60cm以上あること
寝台テーブルの水平移動速度は20cm/sec以上で移動でき、その精度は±0.5mm以下であること。
1-3-3
1-3-4
1-3-5
1-3-6
1-4 RFシステム
1-4-1
RF出力は最大37kW以上であること。
1-4-2
RF送信の均一化を高める為に、2つ以上の送信チャンネルの位相及び振幅を独立して制御可能で
あり、プリスキャン無しで可能であること。
1-4-3
RF送信システムはデジタル方式であり、送信アンプ(半導体)はガントリーに内蔵されていること。
1-4-4
信号受信部のAD変換器は、コイル又はガントリーに内蔵されており、ガントリー本体から機械室内
のコンピューターキャビネットへは光伝送方式を採用していること。
2
1-5 RFコイルシステム
1-5-1
RFシステム受信チャンネル数は、48チャンネル以上であること。
1-5-2
異なる6個以上のフェーズドアレイコイルを同時使用し、同時にデータ収集可能であること。
1-5-3
位置決め画像内に配列されているエレメントの位置を表示する機能を有し、撮像FOVを設定した
際、複数のフェーズドアレイコイル、もしくはコイルエレメントの中から撮影に最適なコイルエレメント
の選択・配置をシステムが自動的に行えること。
1-5-4
15エレメント以上で構成される頭頚部検査専用フェーズドアレイコイルを有し、チルト機能を有する
こと。 チルト機能を有さない場合にはコイルの下部のみで使用できる機能及びFlexCoilやLoop
コイルなどの任意のコイルと組み合わせて使用できる機能を有すること。
1-5-6
すべての検査において着脱不要な32エレメント以上の脊椎検査専用フェーズドアレイコイルを有
し、Bodyコイル使用時にはBodyコイルの下部コイルとして使用できること。
1-5-7
1-5-8
1-5-9
1-5-10
1-5-11
1-5-12
1-5-13
1-5-14
1-5-15
30エレメント以上で構成される、腹部、胸部、骨盤、各部位の撮影が可能なフェーズドアレイコイル
を有し、被検者の上部にセッティングされるコイル上部の重量は1.5kg以下であり、コイルが発熱し
ない構造であること。
広範囲撮像の際に、組み合わせて使用するために1-5-7のコイルをさらに1式用意すること。
パラレルイメージングが使用できる全下肢撮影が可能なコイルを有すること。
パラレル撮像が可能な送受信式15ch以上の膝関節撮像用フェーズドアレイコイルを有すること。
パラレル撮像が可能な16ch以上の肩関節撮像用フェーズドアレイコイルを有すること。
パラレル撮像が可能な16ch以上の乳房専用フェーズドアレイコイルを有すること。
パラレル撮像が可能な4ch以上の矩形型フレックスコイルを3種類以上のサイズ有すること。
マイクロスコピー撮像に使用する為のコイルとして、円形コイルを3種類以上のサイズ有すること。
全てのコイルを収納する棚、もしくはカートを有すること。
1-6 制御処理システム
1-6-1
メインコンピュータは、クロック周波数2.6GHz以上のQuad Core型又は同等機能CPU対応で、主記
憶容量が4GB以上であること。
1-6-2
メインCPUにおけるデータ保存用の磁気ディスク容量は、70GB以上であること。
1-6-3
本体への画像保存枚数は512×512マトリクスにおいて100,000画像以上保存できること。
1-6-4
画像計算速度(1画像/256×256マトリクス)は、1秒間に12,000枚以上であること。
1-6-5
再構成用CPUは、クロック周波数2.4GHz以上の2CPUタイプ以上であること。
1-6-6
再構成用CPUのメインメモリ容量は、40GB以上であること。
1-7 操作コンソール
1-7-1
オペレーションシステム(OS)は、Windows方式であること。
1-7-2
撮像の位置決めは、同時に3方向の画像を用いて設定ができること。
1-7-3
モニターサイズは、19インチ以上のカラー液晶モニタであること。
1-7-4
モニタ表示は、同時に複数の画像が閲覧できるように、16画像以上の分割表示ができること。
1-7-5
撮像と読影及び画像処理の並行処理が行えること。
1-7-6
撮影条件を検査部位別、目的別に撮影条件を複数登録できること。
1-7-7
操作コンソールで最大値投影法(MIP)・多断面再構成(MPR)を同時処理、同時表示が出来ること。
1-7-8
ターゲットMIPは、フリーハンドにて任意の領域設定が操作コンソール上で可能であること。不可能
の場合は、同処理が可能な別置き型ワークステーションを有すること。
1-7-9
MIP・マウス連動リアルタイムMIP・最小値投影法(minIP)・マルチスライスカーブドMPR・表面再構成
法(SSD)処理が撮像と並行して操作コンソール上でできること。不可能の場合は、同処理が可能な
別置き型ワークステーションを有すること。
1-7-10
画像をCDRおよびDVDにDICOM規格で出力し、DICOM画像表示ソフトも同時に書き込める機能を
有すること。
1-7-11
表示は英語・日本語のいずれにても可能であり、装置のエラーメッセージも日本語表示が可能であ
1-7-12
オートボイス機能を有し、多国籍語に対応出来ること。
1-7-13
患者対話用インターコムを有すること。
1-7-14
生体現象同期システム(呼吸、心電、脈波)を撮像と同時に収集出来ること。また各同期システム
から得られた生体現象のデータは、収集端末より装置本体までは、無線でデータ転送が可能であ
ること。
1-7-15
導入後の装置の陳腐化を防ぐため、保守契約の範囲内で追加料金なしで操作コンソール、および
画像計算用のコンピュータをその時点の最新のものに装置稼動後8年間内で2回入れ替えること。
3
1-8 撮像・画像処理ソフトウェア
1-8-1
撮像マトリクスは、画像補間をせずに最大1024×1024までできること。
1-8-2
撮像視野は、10mm~500mm(Z軸450mm)まで設定が可能で、長方形FOVの設定が可能であるこ
と。
1-8-3
最小スライス厚は、2Dで0.5mm以下・3Dで0.1mm以下であること。
1-8-4
1-8-6
1-8-7
1-8-8
1-8-9
1-8-10
1-8-11
撮像の位置決めは、同時に同サイズにて3方向の画像を用いて設定ができること。
2Dグラジェントエコー法において最短繰り返し時間(TR)は1.4ms以下(グラジエントエコー法、256マ
トリクス)であること。
2Dグラジェントエコー法において最短エコー時間(TE)は0.5ms以下(グラジエントエコー法、256マト
リクス)であること。
4つ以上のプリサチュレーションパルスを任意に印加できること。
心電・脈波及び呼吸同期撮影が可能であり、同期器具はワイヤレス方式であること。
上腹部の呼吸同期撮影はナビゲーションエコーを用いた器具を使用しない手法を有すること。
撮像支援機能として頭部、心臓、肩関節、膝関節及び股関節の撮影断面の自動位置決め機能を
有すること。
1-9 高速・超高速撮像法システム
1-9-1
パラレルイメージング法が可能であり、2種類以上のアルゴリズムを有すること。
1-9-2
パラレルイメージングのアクセラレーションファクターは2Dで4倍速以上、3Dで16倍速以上であること。
1-9-3
スピンエコー法、高速スピンエコー法(ファースト・リカバリー法含む)、シングルショット高速スピンエ
コー法が可能であること。
1-9-4
高速SE法が可能であり、エコーファクターは最大256以上であること。
1-9-5
高速スピンエコー法は、フロー補正、プリサチュレーションを含むアーチファクト抑制法の併用とCSF
(脳脊髄液)・脂肪抑制法ができること。
1-9-6
高速スピンエコー法は、プロトン、T2強調画像のダブルコントラストが1回で撮像できること。
1-9-7
高速スピンエコー法で、マルチアングル・マルチスライスが可能であること。
1-9-8
高速SE法においてDIXON法を用いて水画像と脂肪画像を分離して描出する方法を有すること。ま
た撮像部位及び使用コイルの制限を受けないこと。
1-9-9
高速SE法において、体動アーチファクトを補正するマルチショット撮影されたデータをk-space中心
に円状に収集するシーケンスを有すること。また撮像出来るコントラストは、T1,T2,PD,FLAIRの4種
以上で全身部位で可能でありパラレルイメージングの併用が可能であること。
1-9-10
上記体動補正撮像法において、パラレル撮像併用が可能であること。
1-9-11
胸腹部や四肢血管の動静脈分離画像を、脈派同期を併用したスピンエコー法における高速・超高
速撮像法により3Dで撮像することが可能であること。また遅い血流の描出能をあげるためのパルス
の印加が可能であること。
3Dの高速SE法においてSAR低減のため、エコートレインの中でフリップアングルを変化させなが
1-9-12
ら撮像する方法を有する機能を有すること。またTEを任意に設定でき、T1、T2、PD(プロトン密
度)及びFLAIRのコントラストの画像収集が可能であること。
1-9-13
上記3D撮像法において2つのIRパルスを印加し脳脊髄液(CSF)および白質双方の信号を落とし、
白質内の微小病変の観察能を上げることができること。
1-9-14
3Dの高速SE法においてワイドバンドに加えVAT(View Angle Tilting)又は同等の技術により体内金
属(インプラント)のアーティファクトを軽減する機能を有すること。
1-9-15
グラディエントエコー法、高速グラディエントエコー法、ステディー・ステート・フリー・プリセッション法
(SSFP法)が可能であること。
1-9-16
マルチアングル、マルチスライス(マルチスタック)法が可能であること。
1-9-17
グラジエントエコー法においてFID成分、スピンエコー(SE)成分、スティムレイテッドエコー(STE)成
分を同時に収集できる手法を有していること。
1-9-18
3DにおけるLAVA、VIBE、eTHRIVE又はこれと同等な高速撮像法で短時間で脂肪抑制が付加でき
る高速ダイナミック撮影シーケンスを有し、上腹部、乳腺などの高精度検査が可能であること。
1-9-19
上記3Dダイナミック撮影時の時相によるずれを3次元的に補正する機能を有すること。
1-9-20
乳房検査が撮像でき、wash-in,wash-outのカラー画像が撮像後に自動作成可能な解析ソフトを有
すること。
4
1-9-21
1-9-22
1-9-23
1-9-24
1-9-25
乳房のみをターゲットしたマニュアルシミング機能を有すること。
造影ダイナミックおよび、造影MRAにおいて、造影剤到達の様子をリアルタイムで観察できること。
さらに自動的に血管を検出しROIが設定され、その信号変化を検出して自動撮影スタートが可能な
機能を有すること。
腹部造影検査において、オートボイス機能を有すること。また被検者の息止め時間のみ変更すれ
ば、自動的に撮像条件、オートボイスのタイミングを変更する撮像支援機能を有すること。
SSFPに背景信号を抑制する準備パルスを印加することにより血管のコントラストを向上させる機能
を有し、腎動脈や門脈などの血管を非造影で描出できる機能を有すること。選択的IPパルスを4本
箇所以上に任意方向に設定可能であること。
位相画像を用いた微小出血、各種静脈疾患、Fe沈殿や萎縮の撮像が可能で、minIP処理、フィルタ
リングがコンソール上で自動に行われること。撮像終了後には元画像、SWI処理画像及び位相画像
を取得できること。
1-10 MRアンギオグラフィー
1-10-1
2次元および3次元のタイムオブフライト(TOF)法及びフェイズコントラスト(PC)法が可能であるこ
1-10-2
TOF法ではMTC法及び傾斜フリップアングル法による撮影機能を有していること。
1-10-3
3次元TOF法ではマルチスラブ法が可能であること。
1-10-4
2次元及び3次元PC法において、流速測定が可能であること。
1-10-5
胸部・腹部・四肢領域において、造影剤を使用しゼロ補間法を用いた高速3DMAができること。
1-10-6
患者寝台の天板が複数の連続した撮像断面に自動的に移動する機能を用いて、200cm以上の広
範囲の血管撮像が可能であること。
1-10-7
高速3D MRDSAにおいてK-Spaceを分割し、低周波成分及び高周波成分の収集レートを可変とし、
時間分解能を向上できる撮像手法を有していること。
1-10-8
GRASE(TGSE)又はFSEを用いた非造影の高分解能3D ASL撮像機能を有すること。
1-11 心臓撮影機能
1-11-1
心臓検査のため、心電同期したBlack blood法、SSFP法によるCINE撮像、心筋パフュージョン撮
影、遅延造影撮像、心筋タギング、非造影による2D、3D冠状動脈撮像などが可能であること。
1-11-2
心臓シネ撮像は、セグメント法を用いた息止めによる高分解能撮像が可能であること。
1-11-3
心筋遅延造影撮像では2次元および3次元法が可能であること。
1-11-4
遅延造影撮像の際、最適なTI値を簡便に求める手法又はTIを設定することなく心筋の遅延像の観
察が可能なPSIR法を有すること。
1-11-5
T2コントラストで心室内血液が低信号となるダークブラッドパルスを併用した高速SE法スキャンが
一回の呼吸停止下で可能であること。
1-11-6
3Tで使用可能なプレップパルスを併用した非造影WHCA撮像可能なシーケンスを有すること。
1-12 EPI
1-12-1
1-12-2
1-12-3
1-12-4
1-12-5
1-12-6
1-12-7
1-12-8
1-12-9
1-12-10
スピンエコー(SE)、グラジエントエコー(GRE)タイプのシングルショット エコープラナーイメージング
(EPI)が可能であること。
シングルショットEPI法においてEPIファクターは最大255以上であり、脂肪抑制法を併用可能であ
拡散強調画像をシングルショットEPI法にて撮像可能であること。
EPIディフュージョン撮像においてパラレルイメージング撮像が可能であること。
高分解能拡散強調画像を取得するためにリードアウトセグメンテーションが可能なマルチショットE
PI法による撮像が可能であること。
拡散強調画像においてb値の設定はは0から最大10,000まで可能であり、1回の撮像にて最大16種
類以上のb値の設定ができること。また、それぞれのb値ごとに積算回数の設定が任意に可能であ
ること。
造影剤を使用した脳の血液の灌流画像(Perfusion Weighted Imaging)は、シングルショットEPI法に
て撮像することが可能であること。
拡散強調画像(Diffusion Weighted Imaging)を用いて神経線維の方向を可視化する撮像法(拡散テ
ンソル画像)が可能であり、最大の軸数は60軸以上が可能であること。
ファンクショナルMRI(fMRI)をシングルショットEPI法にて撮像及び解析が可能であり撮像終了後
自動的に統計処理をしてリアルタイムに表示可能であること。
全身のDWIBS撮像が可能であること。
5
1-13 スペクトロスコピー
1-13-1
プロトンのスペクトロスコピーが可能であること。
1-13-2
シングルボクセル法、マルチボクセル法の2D-CSI及び3D-CSIが可能であること。
1-13-3
頭部のみならず、肝臓、脊椎、乳房、骨盤領域など、全身においてスペクトロスコピー測定を行うこ
とが可能であること。
1-14 以下の解析機能については本体又はZIO社製のWSにて可能であること。
1-14-1
MIP処理、MPR処理が撮像と並行して操作コンソール上で可能であること。
1-14-2
他モダリティー画像と重ね合わせて(フュージョン機能)画像保存が可能であること。
1-14-3
広範囲を分割して撮像した画像(血管、脊椎、体幹部など)の連結が自動で可能なこと。
1-14-4
拡散強調画像におけるADCマップの表示が自動で可能であること。
1-14-5
拡散テンソルイメージからFA(Fractional Anisotropy)、拡散テンソルカラーマップ、Fiver tracking、ト
ラクトグラフィなどの解析が可能であること。
頭部パフュージョンのカラー解析処理(CBV、CBF、MTT)が可能であること。
1-14-6
1-14-7
f-MRIの解析機能を有し、活性化領域のカラー表示、信号変化曲線の作成などが可能であるこ
1-14-8
3次画像上にf-MRIの活性化領域の合成及びトラクトグラフィ画像やASL解析画像を立体的に合成
可能であること。不可の場合は、代替案を提示すること。
1-14-9
シングルボクセル及びマルチボクセルのプロトンスペクトロスコピーの解析が可能であり、代謝物質
のフィッティング、代謝物質の比のカラーマップなどの作成が簡便にできること。
1-14-10
造影剤を用いた検査の時間-信号曲線などが簡便に作成できること。
1-14-11
造影ダイナミック解析にてTof'sモデルなどのモデルを使用した、薬物動態解析(パーミアビリ
ティー)が可能な機能を有すること。
1-14-12
本装置にて得られた画像に対して、イメージングフィルター処理が操作コンソール上で可能であるこ
1-14-13
撮像された画像は、JPEG、BitMap、AVI等、DICOMフォーマット以外の画像で出力可能な機能を有
すること。
2
読影支援システム
2-1 読影支援システム本体ハードウェアは以下の要件を満たすこと。
2-1-1
本体はサーバーになっており、OSはWindows Server 2008もしくは同等の機能を有し、CPUは
XEON2.4GB 8coreと同等以上、主記憶容量は72GB以上を有すること。
2-1-2
本体は、ギガビット対応のネットワークボードを搭載していること。
2-1-3
読影支援システムはクライアントサーバー型のアーキテクチャーで構築されており、接続したクライ
アント端末上で作業を行う仕組みであること。
2-1-4
読影支援システムはリモートディスクトップなどのソフトウエアを使用せずに、サーバー本体にて画
像処理を実行する仕組みになっており、クライアント端末側に負荷の少ない設計になっていること。
2-1-5
読影支援システム本体は、冗長化されたRAID5以上のコントローラを有し、物理容量で3800GB以
上の画像保管容量を有すること。
2-1-6
新規3TMR装置と既存PACSと接続してDICOMデータの送受信が可能であること。
2-1-7
接続したクライアントから同時に画像を表示するアクセスライセンスは5User以上であること。
2-1-8
既存PACSと接続して、過去データと取得とクライアントで作成した処理結果データの送信保存が可
能であること。
2-1-9
無停電装置を有すること。
2-2 読影支援システムクライアントは以下の機能を有すること。
2-2-1
読影支援システムクライアント用として読影室の既存PACS端末との相乗りを行うこと。
2-2-2
DICOMデータから作成した3D画像と2Dを同じアプリケーション上で表示することが可能であること。
2-2-3
既存PACSと接続して、作成した画像データの送信と過去保管データの取得が行えること。
2-2-4
画面の四隅に読影支援ツールを配置して、直感的に呼び出せる機能を有すること。また、検査種別
に必要なツールのみ表示されるように配慮なされていること。
6
2-2-5
2-2-6
2-2-7
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2-2-16
2-2-17
表示画像の階調調整、画像の回転、移動、反転を行う機能を有すること。
距離(線分の合計含む)、角度、面積(円形、多角形、曲線内)などの計測が行えること。
DICOMのタグに従い検査種別ごとに登録した画面レイアウトが自動選択されること。
MPR画像表示が可能であること。
MPRを3方向表示にした際には1つの画面で選択した位置を他の2方向の画面と位置情報の同期
を行うことで、容易に確認できること。
MRでの全身撮影データより部位ごとに選択したレイアウト表示をタブの切り替えで頭部、胸部、腹
部など効率よく読影できること。
MIPとMPRはスラブ厚の設定ができ、リアルタイムで変更しながらの確認ができること。
新規3TMR装置と同じ操作GUIを採用した。
3TMRからの画像データを撮影シーケンスに対応した自動レイアウト機能でユーザーごとに登録し
た位置に並び替える表示が可能なこと。
6シリーズを同期させてのマニュアルシネ表示がストレスないスピードで行えること。
3TMRの比較読影画面では今回と前回の比較画面をボタンを押すだけで表示可能であること。
新規3TMRの画像データと既存CT画像データを並べて表示可能な自動レイアウトを登録可能なこ
新規3TMRから直接転送する画像データは通常のDICOM転送よりも高速な方式を採用し、画像表
示までの時間が短縮されること。
3
その他(周辺装置関連)
3-1
造影剤自動注入器を有すること。
3-2
既設WorkStationを病院関係者と協議し機能を追加すること。
3-3
サットパットを含むこと。
3-4
パルスオキシメーターを有すること。
3-5
非磁性体ストレッチャーを有すること。
3-6
非磁性体車椅子を有すること。
3-7
本院の指定するNetWork接続を行うこと。
3-8
備品類(棚、椅子4脚、MRI図書、PCなど)は、本院職員と協議の上、設置すること。
4
(性能,機能以外に関する要件)
4-1
設置場所等
4-1-1
導入する装置は,本院指定の室に設置すること。
4-2
設置要件
一次側設備(電気設備)を含み、必要となる設備がある場合は落札者において用意すること。(事前
4-2-1
に電源容量,その他施設については本院担当者に確認すること。)
本院職員が要望した操作室及び廊下側監視カメラ配置、及びMRI寝台左右を照射するスポットライ
4-2-2
トを敷設すること。
4-2-3
点滴懸垂の天井敷設レールは、U字型とすること。
4-3
4-3-1
4-3-2
4-3-3
4-4
4-4-1
4-4-2
搬入,据付,配線,調整,既設装置撤去等
搬入,据付,配管,配線,既設機器との接続,調整,撤去,テスト稼働等については,本院の診療
業務に支障をきたさないよう本院の職員と協議の上,その指示によること。
オンラインメンテナンス用の配線工事は,落札者において行うこと。また,落札者の責により構内配
線に障害が生じた場合は,落札者の負担で復旧すること。
設置工事は納期,工事期間のスケジュールを事前に打ち合わせし,そのスケジュールに従い完了
すること。
地震および水害時の対策は以下の要件を満たすこと。
機器の転倒,移動を防止する為,床置きの各装置はアンカー又は固定金具により床に固定する等
の対策を行うこと。
機器の落下防止のため,モニタ等は固定し,移動して使用するものは,機械的ストッパーを備える
7
4-5
4-5-1
4-5-2
保守体制
本装置が正常かつ安定して稼働するように,点検,調整が行える体制を有すること。
装置の運用を円滑に実現するための技術的サポートを行える体制を有すること。
4-6
4-6-1
4-6-2
保守内容
納入検査確認後1年間は,通常の使用により故障した場合の無償修理に応じること。
保守については、保証終了後5年間フルメンテナンスを実施すること。
4-7
4-7-1
4-7-2
障害時の体制
常時受付・対応が可能であること。
ヘリウムなど調達が困難な場合は予め予期し診療に支障がないよう、病院職員と協議の上対応する
4-8
4-8-1
障害支援
リモートアクセスによる障害復旧支援体制を用意すること。
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