業務用オーブンの燃焼調節用ダンパー閉そくによるCO中毒事故

消費設備<ベーカリーオーブン>
業務用オーブンの燃焼調節用ダンパー閉そくによるCO中毒事故
事故後の措置・再発防止策
◎県がとった措置・対策
(消費者への指導事項)
1.従業員の中からLPガス消費に関する保安連絡担当者を選任し、
従業員への周知及び保安教育を実施すること。
2.日常的に清掃や目視等の点検を実施するとともに、必要に応じて
燃焼器製造メーカーによる定期点検を受けること。
3.CO警報器(*)を設置し、使用方法を全従業員へ周知すること。
(販売事業者への指導事項)
1.「LPガス安全管理マニュアル(*)」を作成し、大規模料理飲食店
等施設への周知と当該店舗の従業員への保安教育を実施すること。
2.当該店舗の消費設備調査を実施すること。
3.消費者と相談の上、CO警報器(*)を設置し、使用方法を全従業員
へ周知すること。
◎販売事業者等のとった措置・対策
1.「LPガス安全管理マニュアル(*)」を作成し、大規模料理飲食店等
施設への周知と当該店舗の従業員への保安教育を実施すること。
2.消費設備調査を実施し、ベーカリーオーブンが通常運転ではCO中毒
に至るレベルのCOが発生しないことを確認した。
3.CO警報器(*)の設置を行った。
4.排気ダンパーを常時「開」の状態で固定し、閉止しないよう措置した。
*CO警報器:ガス警報器工業会では、平成24年4月1日から「業務用換気警報器」に呼称統一した。
*LPガス安全管理マニュアル
ベーカリーオーブン取扱いのポイント
ベーカリーオーブンやピザオーブンには、排気筒内に燃焼調節用のダンパーが
設けられているものが存在し、ダンパーで排気筒を閉そくすると、オーブン内部
に滞留した排気が室内に溢れ出る。
業務用燃焼器には不完全燃焼防止装置が無いため、使用の際にはダンパーの状
態を確認してから作業を行うこと。
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