みんながみんなのセラピスト

結結プロジェクト 第 5 回 気仙沼&大島 車座
車座ワークショップ成果報告書(2013・4・13)
テーマ
東北リーダー
課 題
みんながみんなのセラピスト
気仙沼~村上朋子、米倉
溝口あゆか
三喜子、村上緑
ファシリテーター (つぼトントンセラピスト)
石巻~太田美智子
および報告者
薗田綾子
陸前高田~渡辺さやか
(ファシリテーター)
震災 2 年目を迎え、東北エリアでは「心の病」が大きな問題となっている。
強烈なトラウマ体験(心的外傷)から PTSD(Post Traumatic Stress
Disorder~心的外傷後ストレス障害)にかかってしまった人も限りなく多く、
そのケアに適切な対応が全くできていないのが現状。
特に仮設住宅に住む人たちは、無気力、あきらめ、辛いといえない環境下
で負のスパイラルに陥り、孤独死や自殺者も増えている。一方で、メンタル
ケアの必要性からセラピストも現地に入って活動しているが、メンタルケア
を受けることへの抵抗や中途半端な理学療法による悪影響も出ている。
また、支援をする人(行政マンや自衛隊員、消防士や企業の人たち、NGO
など)の精神的な影響も出てきている。
・ セラピーを受ける場所、セラピストの不足。
・ セラピーへの理解もほとんどない。
が大きな問題となっている。
アメリカでベトナム戦争後の帰還兵のメンタル治療にも使われた、「つぼト
ントンセラピー」を東北エリアで気軽に受けられるようにする。
ビジョン
ディスカッション
内容
まずはセラピスト 100 人の養成。総合セラピールーム(足つぼマッサージ、
ストーンセラピーなども組み合わせて、自分にあったセラピーが受けられる
拠点づくり)の設置。
最終的には、「セラピーが必要のないみんなが心から笑顔になれるニコニ
コ社会(みんながみんなのセラピスト)」を目指していくが、この 2~3 年のビ
ジョンとしては、効果のある質の高いセラピーが提供できる場づくりと人づ
くり(セラピストの養成講座)を進める。
ディスカッションでは、セラピーに関わる人からの積極的な発言があった。
・「私は私を愛している(自尊感情)」を取り戻す。
・ 被災地でトラウマ解決ができたという経験を世界にも発信していきた
い。
・ 津波で助かった人の罪悪感を解放し、「生きてて、いいんだよ」と自覚
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する。生きていることの素晴らしさに気づいたというメッセージを伝えて
いく。
カウンセラー、セラピスト、ケア関係者の連携、ネットワーク作りが必
要。
セラピールームは、特別な場所ではなく、気軽に喜んで訪れることがで
きるようなアットホームな場所づくり。
いろんなメニューがあって、その人の体と心の状態にあったメニューを
提供できる。
アートセラピーとの組み合わせも子ども対象には効果的。
10 月末~11 月頃に、「被災地におけるストレスケア」講座を実施。
1 日体験会と 3 日間のセラピー研修の実施(全5回実施)
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次へのアクション
3年間で 100 名のセラピストの養成を行う。
100 名のセラピストが平均 5 名のセラピーを行うと、約 500 名のメンタル
改善ができる。同時に、効果のあったケーススタディを集める(目標サ
ンプル数 30 事例)
・ 「つぼトントンセラピー」の東北での知名度をあげる。
(東京新聞はじめ、メディアへの発信を行う)
・ セラピストの講師として(トレーナー溝口あゆかさん他 日本在住の教
え子のトレーナーの協力者を募る)
・ 1日体験会は4時間コース。対象者は30~40名。参加費は500~1
000円程度で設定。
・ セラピスト養成講座は、3日間の研修コース。対象者は20名。正価58
000円だが、1~2割で受けてもらえるようにする。
・ 結結プロジェクトとしては、事務局として被災地のコーディネート。「つぼ
トントンセラピー」の解説ページの設置(フェイスブックの開設)や受講
者の募集、当日の運営を行う。(協力団体としては、気仙沼ネットワー
クオレンジ、福島南相馬、いわき、石巻寺子屋など)
※ すでに今回の参加者の中からも
米倉三喜子、村上緑、太田美智子、高村三春、東桂子、薗田綾子が
受講希望。
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