内熱式電気炉用遮熱板(特許第2995049号)

日本原子力研究開発機構保有特許
D2628[F27B-NENRYO]
内熱式電気炉用遮熱板(特許第2995049号)
技術的特長
セラミックス材料等焼結用内熱式電気炉に用いる、矩形のアルミナ薄板を縦方向に2分割し、分割位置が非対称的に
なるように交互に積層した遮熱板
割れの発生や伸展が低減でき、長寿命化する。メンテナンスが容易になり、落下も防止されて安全運転が確保される。
本特許の活用用途
もともとは電気炉用として考案されたものだが、熱遮
蔽が必要な各種の炉・窯を使う分野に適用できる。
・セラミックス材料等焼結炉
・内熱式電気炉
・陶業
・窯業
・鉱業
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日本原子力研究開発機構・産学連携推進部
50.アルミナ薄板
52.切込み部
56.抑え部材
58.ボルト
60.ナット
【図1】 (A:正面図 B:側面図)本発明の一実施例を示す説明図
割れないアルミナ薄板積層式遮熱板
発明の効果
D2628[F27B-NENRYO]
更に詳しくは、次のような特許内容、特長を有しています。
特 許 内 容
従来の問題点
従来は【図2】のようなほぼ矩形の切込み部42のある1枚の厚い(10mm程度)アルミナ板で、ヒータからの輻射熱により、【図3】
のように割れ44が生じ、伸展する問題があった。高温時に電源断等が発生すると、割れて、炉内に落下することもあった。
本特許の具体的内容
【図1】(Aは正面図、Bは側面図)に示す通
りほぼ矩形状のアルミナ薄板50に切込み部
52を入れ、その一方の端の位置で縦方向に
2分割し、上辺にはボルト貫通穴54をあけ、
これを3枚、分割位置が異なるように交互に
積層し、そ上端縁で耐熱金属製の抑え部材5
6を被せて挾み込み、ボルト58とナット60で
【図2】 従来の遮熱板(アルミナ板)の説明図
締結して組み立てる遮熱板。
40.遮熱板
42.切り込み部
44.割れ
【図3】従来品のひび割れが入った状態の説明図