Vol.4 No.3「ヨーロッパの統合医療について」

AHCC4-3_表紙.pdf 09.3.23 10:27:35 AM
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2007 Summer Vol.4 No.3
目
次
寄稿 ヨーロッパの統合医療について
日本腫瘍学会 理事長
松崎 茂
3
カリフォルニア大学教育研究基金特別講義
5
展示会出展報告
6
■
■
■
■
第27回 日本医学会総会(大阪)
サプライ・エキスポ・ジャパン「健食原料・素材・OEM展2007」(東京)
ifia®JAPAN 2007/HFE JAPAN 2007(東京)
CITE JAPAN 2007(横浜)
AHCC研究会第15回国際研究報告会について
7
幹事会開催報告
7
最近の学会発表から
8
書籍紹介
8
■ 編集後記
8
表 紙 の 写 真 解 説
顆粒状に加工されたAHCC細粒
AHCCに関する初の医学書
『AHCC
(
の )
基 礎 と 臨 床 』
担子菌培養
抽出物
B5版 本文271頁 上製本
定価:3,990円(税込)
発行元
■監修:細川眞澄男
北海道大学名誉教授
北海道医療大学教授
■編集:山﨑 正利
帝京大学薬学部教授
上山 泰男
関西医科大学外科教授
株式会社ライフ・サイエンス
(医学専門出版社)
〒150‒0001 東京都渋谷区神宮前5‒53‒67 コスモス青山
TEL 03(3407)8963(代)
FAX 03
(3407)8938
2007 Summer
Vol.4 No.3
寄稿 ヨーロッパの統合医療について
は患者の延命をはかることには熱心
ら最新医療を学んできた。それ以前
で あ る が、 生 活 の 質 QOL(quality
はドイツ医学が主流であったが、最
of life)
についてはあまり意を用いる
近 で は 米 国 一 辺 倒 の 傾 向 が あ る。
余裕がないようである。三大療法が
我々が気付かないうちに戦後、欧州
主流であり、その他の補助的療法は
での統合医療は急速に発展してきて
ほとんど無視されているのが現状で
いる。特に、ドイツおよびオースト
ある。特に、終末期のがん患者に対
リアでは、単なる代替医療を用いる
しては「心のケア」が充分に行われて
だけでなくあらゆる患者にとって良
いるとは言えない。このような欠点
いと考えられる方法を駆使する統合
を補うために、統合医療の重要性が
医療がさかんになってきている。従
叫ばれるようになってきた。
来の西洋医学だけでなく、病める人
三大療法を補足する療法はこれま
にとってどのような医療がもっとも
過去1世紀の間に、西洋医学は実
でに数多く開発されてきた。つまり、
適しているかを追求するものである。
に目覚しい発展を遂げてきた。診断
代替医療と呼ばれるものである。多
これは従来の西洋医学を決して否定
法においても治療法においても、画
くの西洋医師は、「代替医療は信用
するものではない。統合医療は一言
期的な発展がなされてきた。しかし、
するにたりない。」と軽視している
で言えば、「人間を多角的に診る」医
欧米先進諸国でも日本でもすべての
が、 こ れ は EBM(evidence-based
療である。
人々が現行の医療に満足しているわ
medicine)を重要視し過ぎているた
ドイツではすでに十数年前に統合
けではない。特に、がん治療では不
めと思われる。実際には、各国でそ
医療学会が創立されている。オース
平不満が多い。診断法の進歩や開発
れぞれ固有の伝統医療を有し、実際
トリアでも10年ほど前には統合医療
により、日本では毎年60万人ほどの
に用いられている。その効果は長年
を中心とするオーストリア腫瘍学会
がん患者が新たに発見されている。
の経験を通して、有効なことが広く
が設立されている。日本では2005年
最近では、毎年実に30万人もの人々
知られている。中には、西洋医学で
に、この2カ国の学会の姉妹学会と
が悪性腫瘍により亡くなっている。
は得られないような著効を示す場合
し て 日 本 腫 瘍 学 会(http://www.
医療従事者だけでなく、行政に携わ
もある。例えば、漢方医学やアーユ
osoj.netを参照)が設立された。いず
る人々も多大の努力を重ねてきたが、
ルヴェーダなどは、現在でも立派に
れの学会でも、学術集会の他に、が
必ずしも「がん死」を減らすことに成
通用する医療である。
ん統合医療の専門家を養成するため
功したとは言えない。
「現在の医学ではこれ以上のこと
の教育プログラムが準備されている。
がん治療としては、三大療法と呼
はできません。」と医師に見放される
ばれる外科的手術、化学療法、放射
と、がん患者は代替医療を含め何か
に分けられる。
線療法が主として行われている。し
他にもよい方法はないだろうかと迷
1.発がん予防
かし、これらの方法を用いても治療
い放浪する。このような人々は「が
2.腫瘍の除去:外科的手術、化
が困難な症例は数多く存在する。日
ん難民」と呼ばれているが、日本に
本では三大療法で結果が思わしくな
は約3万人もいると推定されている。
3.がん再発と転移の予防
い場合には、がん患者は医師に見放
このように悩める人々を適切に救う
4.がんの緩和ケア
されて、緩和ケアに回されてしまう
方策はあまりなされてきていない。
予防はさらに次のように分類され
ことがほとんどである。がん専門医
日本の医学界は戦後、主に米国か
る。
松崎 茂
日本腫瘍学会 理事長
がんの予防及び治療は次の
項目
学療法、放射線療法
■松崎 茂(まつざき・しげる)
:獨協医科大学特任教授。1963年群馬大学医学部を卒業後、1964年群馬大学内分泌研究所助手、1970∼1971年ベルギー王
国ブリュッセル自由大学核医学研究所留学、1972年フランス国立保険医学研究所留学を経て群馬大学内分泌研究所助教授。1992年獨協医科大学生化学教授。
2004年から現職。日本生化学会、日本内分泌学会、日本生理学会、日本病態生理学会、日本ポリアミン研究会等に所属。熱帯医学研究会・国際医学研究会顧問。
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ヨーロッパの統合医療について
一次予防:発がん予防
二次予防:早期診断・早期治療
三次予防:がん再発と転移の予防
次に、学術集会や教育プログラム
の詳細について述べてみたい。いず
れの学会も、がん患者の QOL を高
めるにはどのようなことを為すべき
かを考え、実行することを主目的と
している。そのためには、従来の西
洋医学だけでなく心理療法や代替医
Baden-Badenの会場前で日本人参加者と
療 な ど を 含 め た 統 合 医 療 に よ り、
個々の患者にとって最善の医療を施
すことを目指している。
緩和ケア、アフターケア
昨年なされた。なお、今年中にすべ
オーストリア腫瘍学会で実施され
2.補完代替医療:50時間
てを終了した受講者には認定書が与
ている教育プログラムは次の通りで
科学的・補完的腫瘍治療、免疫生
えられることとなった。ドイツでは
ある。
物学、栄養学、精神腫瘍学
毎年 Baden-Baden で Medizinische
1.腫瘍学の基礎学習:50時間
日本でも基礎学習を除き、ほぼ上
Woche 呼ばれる統合医療学会が開
病因論、疫学、診断学、臨床治療、
記のプログラムに準じた教育講演が
かれている。昨年10月末のがん会議
(Krebs Kongress)のセッションで
西洋医学を土台としたヨーロッパのがん統合医療の目的
は De-toxication、 酸 化 ス ト レ ス、
がんと栄養、がんの心理療法、代替
医療などについての研究成果が数多
1.延命だけでなく QOL 向上の重視
く報告された。この学会で取り上げ
2.免疫系の賦活、自然治癒力の増進
3.手術後の回復の促進
られた一例としては、腫瘍血管新生
の阻害剤を用いて、腫瘍に酸素及び
4.感染抑制
5.再発・転移の抑制
栄養素を補給する血管を阻害する試
6.三大療法の副作用の軽減
7.三大療法の効果の増強、化学療法の間隔の短縮、投与量の増加
8.生きようとする意志の鼓舞、精神分析、インタビュー、禅などの活用
(週45分のインタビューで乳がん患者の余命を2倍に延長した)
みがなされた。阻害剤としてサメ脂
質抽出物スーパーマコを用い、さら
に、がん免疫を賦活するAHCCをプ
ラスすると腫瘍を効果的に抑えるこ
とができた。会場の外には、数十の
ヨーロッパのがん統合医療が扱う項目
企業のブースが出展されており、そ
こでの説明も非常に有益であった。
単なる商品の宣伝だけではなく、か
1.解毒(デトックス)プロトコール
2.抗ウイルス、抗細菌、抗真菌プロトコール
なり基礎的な研究成果も披露されて
3.抗酸化プロトコール
お り、 実 際 の 証 拠 に 基 づ く 医 療
4.補充療法プロトコール
(EBM)であることが示された。さ
5.免疫療法プロトコール
6.ホルモン療法プロトコール
電気化学的療法:Pekar Galvanotherapy
7.栄養療法プロトコール
高温療法
8.生体プロトコール
温泉療法:Phytobalneology
9.物理療法プロトコール
運動療法
10.心理療法プロトコール
オゾン療法
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らに、ドイツではがん統合医療を実
施している病院を訪問し、良好な成
果を上げていることを確認すること
ができた。
カリフォルニア大学教育研究基金特別講義
カリフォルニア大学教育研究基金特別講義
UCLA人間栄養学センター センター長
David Heber
カリフォルニア大学デービス校栄養学部に株式会社ア
ました。霊芝(
ミノアップ化学
(代表取締役
小砂憲一氏)
拠金により設
ヒトのがん細胞株を用いてがん細胞増殖抑制活性を指標
立された教育研究基金の第3回特別講義が、2007年5月
にスクリーニングし、白血病、リンパ腫及び多発性骨髄
21日に同校で行われました。本基金は同学部での天然物
腫に対して著効を示すことを示しました。Heber 教授は
由来の生理活性物質に関する教育・研究を目的とした基
この霊芝とその他のキノコ抽出物について、悪性腫瘍の
金で、毎年、特別講義が開かれています。
治療において新しい補助的療法として医学的に利用価値
今年の講義は UCLA 人間栄養学センター センター長
があるかもしれないとしています。
であるDavid Heber 教授を迎えて 140名を超える職員、
Heber 教授は栄養学、内科学、病理学の職員からの質
学生、研究スタッフを集めて行われました。小砂憲一氏
問に答えていました。特別講義のあと、UC Davis 栄養
(株式会社アミノアップ化学代表取締役)
からの開会の挨
学部の博士課程の学生2名のフィトケミカルとヒトの健
拶 の あ と、Heber 教 授 は“Phytochemicals
Beyond
Antioxidation:Pomegranate Secrets from the Garden
)抽出物を 26種類の
康に関する学位論文に対して小砂リサーチフェロー賞が
贈られました。
of Eden(抗酸化にとどまらないフィトケミカル:エデ
David Heber
ンの園のザクロの実の秘密)
”
と題して、様々なタイプの
医学博士。1969年 UCLA 卒業。1973年ハーバード大学医
学校において医学博士号、1978年カリフォルニア大学で生理
学の博士号を取得。内科医学、内分泌学、新陳代謝の専門医
として米国内科医学委員会の認定を受けている。米国栄養学
委員会臨床栄養学認定医。1978年からカリフォルニア大学ロ
サンゼルス校(UCLA)の医学部教授。人間栄養学センター セ
ンター長、医学部および公衆衛生学の教授、自ら創設した臨
床栄養学科の学科長を兼任。肥満治療とがんの予防および治
療のための栄養学を中心とする研究活動に従事している。
がんやその他の疾患の治療において有益と思われる、最
近の研究の進展について概説されました。米国 NIH の 25
年間にわたる継続的な資金援助により、Heber 教授のグ
ループは栄養学と医学の分野に多大な貢献をしてきました。
この UC Davis での講義で Heber 教授はザクロ抽出
物とがんに関する最近の研究を詳述され、
「ザクロのよ
うな果実のフィトケミカルは、細胞内の転写因子やシグ
ナルタンパク質の調節を介してがん細胞の増殖を抑制し
たり、アポトーシスを誘導したりします。初期の研究で
は、 ザ ク ロ ジ ュ ー ス や そ の 中 の エ ラ ジ タ ン ニ ン は
HT-29 大腸がん細胞や、LNCaP 前立腺がん細胞のアポ
トーシスを誘導しました。さらにザクロジュースは、
NF-κB活性を伴って TNF-αに誘導される AKT の活性
化を阻害しました。このことから、ザクロジュースは炎
症性の細胞シグナル伝達を調節することが示唆されま
す。
」
と述べられました。
最近、UCLA のグループは、手術後あるいは放射線
治療後に PSA が上昇した男性に、疾病の進行中、毎日
講演中の David Heber 先生(UCLA 人間栄養学センター センター
長)
gallic acid 相当で 570mg のポリフェノールを含む8オ
ンス(240cc)のザクロジュースを摂取させ、試験開始前
は 15カ月であった PSA の倍加時間が 54カ月になった
と報告しました。ザクロジュースの摂取により、血清中
の一酸化窒素の増加及び、酸化状態と脂質酸化の感受性
の減少を伴って、
でのアポトーシスの尺度と細
胞死の有意な増加が示されました。Heber 教授は植物抽
出物の研究では、抗酸化の一般現象を見出すことと細胞
のシグナル伝達や他の測定値(outcome measures)を検
討することの必要性を強く主張されました。
さらに今回の小砂記念講演で、Heber 教授はキノコ抽
出物と血液由来のがんに関する研究についても概説され
講演後の記念撮影。左からthe University of California Davis 栄養
学部教授 Carl Keen 先生、演者の UCLA 人間栄養学センター セ
ンター長 David Heber 先生、株式会社アミノアップ化学代表取締
役 小砂憲一氏、UC Davis 栄養学部教授 Robert Hackman 先生
̶5̶
展示会出展報告
展示会出展報告
株式会社アミノアップ化学では、各種の食
品、医療関係の展示会において、食品素材と
しての Oligonol のエビデンスを紹介してい
ます。最近、行われました展示会の概要をお
知らせいたします。
■第27回 日本医学会総会(大阪)
日本医学会の総会は4年に一度開かれ、今
年は大阪で開催されました。大阪城ホールに
おける企画展示、大阪国際会議場でのシンポ
ifiaでは東洋精糖株式会社が、HFEでは株式会社アミノアップ化学がそれぞれブー
ス出展し、2カ所でOligonolを紹介。
ジウムなどが催されました。株式会社アミノ
アップ化学でも大阪ビジネスパーク円形ホールにおいて
■ifia®JAPAN 2007/HFE JAPAN 2007(東京)
企業展示ブースを出展し、Oligonol を中心に AHCC な
5月30日(水)∼6月1日(金)、東京国際展示場(東京
ど同社素材のエビデンスを紹介しました。また、一般の
ビックサイト)において International Food Ingredients
方を対象にした入場無料の医学・医療の EXPO も開催
Association(ifia)と Health Food EXPO(HFE)が併設開
され、多くの来場者が見られました。特に、がんやメタ
催されました。3日間で 31,399名の入場者を集めたこの
ボリックシンドロームを取り上げた展示が多く、関心も
展示会では東洋精糖株式会社が ifia において、株式会社
高かったようです。
アミノアップ化学が HFE で Oligonol を含む展示ブース
を出展し、それぞれで Oligonol を紹介しました。開催
■サプライ・エキスポ・ジャパン
「健食原料・素材・OEM展2007」(東京)
両日、Oligonol に関するプレゼンテーションも行われ、
4月18日
(水)
∼19日
(木)
の日程にて東京国際フォーラ
また、新企画として「咀嚼・嚥下・ケア食プラザ」
とし
ムで開催された同展示会では、2日間で 10,711人の業界
て介護食や流動食といった食品のコーナーが設けられ、
基礎と臨床のデータが紹介されました。
関係者を集めました。Oligonol に関連したプレゼンテー
ションも株式会社アミノアップ化学研究部学術開発室の
「食」による QOL の向上にも役立つものとして取り上げ
られていました。
三浦健人主任研究員によって行われ、各回約30名の聴衆
を集めていました。同社のブース展示でも、新規の抗酸
■CITE JAPAN 2007(横浜)
化素材として Oligonol が注目を集めていました。
Oligonol に化粧品用のグレードとして、Oligonol-CS
が発売され、この Oligonol-CS を利用した化粧品素材
ADS-Oligonol が一丸ファルコス株式会社から発売され、
5月16日(水)∼5月18日(金)にパシフィコ横浜で開催さ
れたCITE JAPAN 2007 で発表されました。ライチ果実
由来のプロアントシアニジンを低分子化して、それ自身
が抗酸化作用を有するシステインを結合させた化粧品用
のOligonol を、特殊技術によりナノカプセル化した製剤
を一丸ファルコスとアミノアップ化学で共同開発しまし
た。ナノカプセル化により皮膚への浸透性が向上、カプ
セルの崩壊性を特徴として、しみ、しわの改善などにつ
いて、一丸ファルコスの坪井孝之研究員よりプレゼン
テーションもありました。
食品グレードの Oligonol で生体内から、化粧品グレー
ドの Oligonol で体外から抗酸化剤を適用することで、
株 式 会 社 ア ミ ノ ア ッ プ 化 学 の ブ ー ス。 新 規 の 機 能 性 食 品 素 材
Oligonolの注目度は高い。
より高い効果が望めるものとして期待されています。
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AHCC研究会第15回国際研究報告会について
AHCC研究会第15回国際研究報告会について
前号でもお知らせしておりますように、来る
月21日
(土)
、22日(日)の二日間にわたりAHCC研究会第15回国
際研究報告会がホテルロイトン札幌にて開催されます。
今年の報告会では基調講演にテキサス大学医学部外科
教授のAnil D. Kulkarni 先生を迎え、
「保健の免疫工学:
栄養の果たす役割
(Immunoengineering Health:Role of
Nutrition)
」と題して、免疫と栄養学の接点の領域のお
話 が 予 定 さ れ て い ま す。Kulkarni 先 生 は 本 誌 Vol.3
No.4 に寄稿して頂いたように、無重力下の免疫機能に
対する核酸栄養の研究でも著名な先生です。
また、最近の発表演題の増加を受けて、今年からポス
今年の基調講演の演者、Dr. Anil Kulkarni は、昨年の報告会にも
参加され、積極的に議論にも参加されていました(写真中央がDr.
A. Kulkarni)。
ターの掲示を行うことになりました。口頭発表のスライ
ドをポスターとして掲示するほか、ポスターのみの発表
では30分間の口述も行われます。昨年は3演題であった
Oligonolの報告は、今年は口頭発表で7演題、ポスター
発表で2演題を予定しています。講演の総数としては28
演題で、このうち口頭発表21演題、ポスター発表7演題
の予定で、基礎系21演題、臨床系7演題となっています。
開催概要
会 期:7月21日
(土)
■口頭発表 15:35 ∼ 18:25
■ポスター 18:30 ∼ 19:20
22日
(日)
■口頭発表 9:00 ∼ 12:00
■総合討論 13:00 ∼ 15:00
総合討論ではAHCC、GCP、Oligonolの代謝、安全性な
会 場:ホテルロイトン札幌
どに関する報告や、抗がん剤等の薬剤との併用による効
3Fロイトンホール
果、薬物相互作用に関する話題が提供される予定で、例
主 催:AHCC研究会
年以上に活発な討議が期待されます。
後 援:経済産業省 北海道経済産業局
株式会社アミノアップ化学
幹事会開催報告
本年度の幹事会は2007年6月23日(土)にルネッサンス
サッポロホテルにおいて行われました。会則の規定に則っ
て、2006年度の活動報告、2007年度の事業計画並びに事
業費用計画が事務局より報告されました。また、昨年度
の新入会員は合計22名あり、これらの入会についても幹
事会により確認されました。幹事会で承認された活動報
告書、事業計画書は本誌に同封されて会員の皆様方に配
布されておりますので、御一読下さい。この配布をもっ
て本会の総会に代えさせていただきますので、会員の皆
様方にはご理解を賜りますようお願い申し上げます。
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幹事会の様子
最近の学会発表から
最近の学会発表から
■最近の学会で発表された本会に関連のある研究テーマをお知らせいたします。
学会発表
書 籍 紹 介
■第15回 ヨーロッパ肥満学会(ブダペスト,ハ
ンガリー)
「がんに効く」民間療法のウソ・ホント
補完代替医療を検証する
2007年4月22日(日)∼25日(水)
「New lychee derived polyphenol Oligonol converted into
alow molecular form reduces oxidative stress in
adipocytes」
○Takuya Sakurai, Hiroshi Nishioka*, Hajime Fujii*,
Norihiko Nakano, Takako Kizaki, Tetsuya Izawa**,
Shukoh Haga**, Hitoshi Ishida***,
Zsolt Radak**** and Hideki Ohno
(Dept. Molecular Predictive Med. and Sport Sci., Kyorin Univ.
School Med., *Amino Up Chemical Co., Ltd.,
**
Tokyo Metropolitan Univ.,
***
Dept. Intern. Med. Ⅲ, Kyorin Univ. School Med.,
****
Semmelweis Univ. )
■第61回 日本栄養・食糧学会大会
(京都,日本)
2007年5月17日(木)∼20日(日)
「AHCCの免疫調節機能についての
ける検討」
及び
にお
出 版 社:中央法規出版
著 者:住吉義光(四国がんセンター)
大野 智(金沢大学)
装 丁:四六版、並製、220ページ
価 格:定価1,365円(本体1,300円)
発売予定日:2007年7月上旬
○小木曽真理*,**、若命浩二**,***、酒井 徹*,****、
山本 茂*****、Anil D. Kulkarni**
(*徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部国際公衆栄養学
分野、**テキサス大学ヒューストン校医学部外科、***株式会社ア
ミノアップ化学、****大阪府立大学総合リハビリテーション学部
栄養療法、*****お茶の水女子大学大学院人間分化研究科)
■日本登山医学会学術集会 第27回 日本登山医学
シンポジウム
(蔵王、日本)
2007年6月2日(土)∼3日(日)
「高所登山における抗酸化サプリメント摂取の意義
∼Oligonolを中心として∼」
○大野秀樹、櫻井拓也、久島達也*、安部 茂*、木崎節子、
石橋義永、今泉和彦**、芳賀脩光***、西岡 浩****
(杏林大学医学部衛生学公衆衛生学教室、*帝京大学医真菌研究
センター、**早稲田大学人間科学学術院、***郡山女子大学
家政学部人間生活学科、****株式会社アミノアップ化学)
がんは治療の選択肢が限られるのが現実で、アガリ
クスや気功、断食など医学的治療ではない補完代替医
療に飛びつく人が大勢いる。弱みにつけ込んだいかが
わしい商売の犠牲者が出る一方で、不快な症状を抑え
て快適な生活を送るために上手に活用する例もあると
いう。本書は、国内外の研究成果を渉猟し、これらの
療法の科学的根拠を見極めようとしたもの。がん医療
の限界を知った患者や家族が補完代替医療の効果の有
無や制約について知り、少しでもQOLの高い生活を送
れるよう、がんと上手に付き合うための指南の書。
■ 編
集
後
記 ■
今年もAHCC研究会国際研究報告会の季節がやってまいりました。
しゃこたん
り しり
本誌がお手元に届く頃の北海道では積丹、利尻などのウニ漁の最盛期
AHCC研究会NEWS LETTER
2007 Summer Vol.4 No.3
れ ぶん
です。中でも利尻・礼文島の最上級の昆布を食べて育つエゾバフンウ
ニは、濃厚な旨味ととろけるような甘みが鮮烈です。ウニはどうも苦
手という方も、利尻・礼文のウニを食べると病み付きになるといいま
す。利尻・礼文は札幌から特急で5時間ほどの稚内からフェリーで1
時間40分(札幌─利尻間は飛行機で50分程度)
。遠距離ですが、特に道
外からお越しの会員の皆様、この機会に一度お試しになってはいかが
でしょうか。
夏の札幌で、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
(事務局運営委員 三浦 健人)
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2007年7月10日発行
発行:AHCC研究会事務局
〒004‒0839札幌市清田区真栄
363番地32ハイテクヒル真栄
株式会社アミノアップ化学 内
TEL :011‒889‒2233
FAX:011‒889‒2375
E‒mail:[email protected]
制作: 株式会社ライフ・サイエンス
[禁無断転載]