江之島散歩 XIX 校 長 大谷 治男 朝晩の冷え込みに秋の深まりを感じるような季節になりました。昼間の太陽の日差しは、相変わらず 夏のようですが。 さて先日の 10 月 22 日(木)に本校芸術科3年生が、浜松市立南部中学校で出前授業をしてきました。 今日はその様子を、報告します。生徒が教壇に立ち、どんな授業をするのかと思い教室をのぞいてみま した。芸術科の生徒の授業ですので、実技的なものを教えるのかと思いきや、「音楽・絵を感じてくださ い」というイメージを膨らます授業でした。 音楽を聴いて、 イメージを膨ら ませるというも のでした。曲は 「ボレロ」 。司会 の生徒のイメー ジは、出だしの 音楽のイメージ は、朝霧、色はクリーム、それから日が昇り色はオレンジになっていくイ メージだそうです。音楽的素 養の無い私が言うのもなん ですが、簡単に言えば、音楽 を感じてくださいというこ とかな。その後、4人による 合奏があり、中学生にイメー ジを記入する授業を展開し ていました。付箋を使ってイ メージを記入するという授 業が新鮮だったようで、あとで引率の先生から中学生から非常に 好評だったと聞きました。 次に美術専攻の生徒の授業を見学に行きました。音楽は音楽室 だけの授業でしたが、美術は7班に分かれて同じように、何を感 じるのかを聞いていました。ただ、美術は作者がいますので、感 想を聞いた後に制作意図や思いについても最後に話していました。 その中で、本校生徒が発した質問に思わず、そこまで考えていて 作品を作っているんだと思わず感心してしまいました。それは、 「この絵を見て、今何時だと思いますか?」題名に朝や夜がついていれば、この絵は朝なんだとか夜な んだと判断しますが、絵を見るときに時間など考えたこともありませんでした。 絵だけではなく、 立体造形も持って きて説明していま した。また、日本 画専攻の生徒は、日本画の材料、胡粉とか顔料などの説明をし て中学生の興味を引いていました。 中学生からは、単に芸術科の質問だけではなく高校生活の質 問もあり、中学校にはない購買室の話を熱く語っている生徒もいました。また、中学生にとって、芸術 科、特に美術専攻の生徒は、中学時代美術部に 入っている生徒が多いのではないかという疑問 があるようでしたが、本校生徒によれば、美術 部はあまりいなくて、美術部でなくても十分に やっていけるという話でした。中学生にとって 芸術科という静岡県に3校しかない専門学科の 生徒の話は、あまり聞くことが無いと思います。 中学生にとって進路を決めるに当たって、非常 に有意義だったのではないかと感じています。 中学生に自分の作品の製作意図等の話をしたり、 自分のイメージを他の人に伝えるという難しい作業に取 り組んでくれた本校生徒、本当に御苦労様。また、このよ うな機会を与えてくださった南部中学校には本当に感謝 いたします。 (文責 大谷)平成 27 年 10 月 27 日
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