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2008年3月1日発行 通刊68号
ナディック通信が病院かわら版に掲載頂くこととなって, 2回目を迎えました。
「患者情報センター広場ナ
ディック」では,毎日のビデオ上映や毎月実施している手作り教室, また音楽療法など, 患者さんが疾患等に
関する情報を収集する目的以外にも, 入院患者さんの癒しの場, 安らぎの場, 教育の場としての機能も果た
していくことを目標としています。今回のナディック通信では,昨年度の活動報告と次年度の活動計画につ
いてご報告します。
【平成19年度活動報告】
・朝の学習タイムとして疾患ビデオ常時上映(月∼金曜 10:30∼12:00)
・手作り教室の定例化(毎月第一水曜日
手作り教室の定例化(毎月第一水曜日 13:30∼15:00)
13:30∼15:00)
・ボランティア研修参加(5月9日
ボランティア研修参加(5月9日 「ホスピスボランティアとユーモア」
「ホスピスボランティアとユーモア」
2名参加)
2名参加)
・ビデオ及び図書の追加購入(ビデオ31本
ビデオ及び図書の追加購入(ビデオ31本 医学書33冊)
医学書33冊)
・患者さん向け学習会の実施(パーキンソン病音楽療法教室等)
・がん相談員の相談室としての活用開始(9月より開始
がん相談員の相談室としての活用開始(9月より開始 12月までで6件実施)
12月までで6件実施)
・ナディック記念誌発行・ナディック通信発行(No5∼10)
・名古屋市緑化センターとの協力(絵手紙教室作品展の開催 平成19年12月10日∼翌2月29日)
【平成20年度ナディック活動計画】
・患者さん向け学習会,指導教室の開催を検討
・図書及び視聴覚教材拡充(情報の更新)の検討
・患者さんの入院生活充実に向けての企画を検討
患者さん,ご家族, 地域ケアスタッフへの広報活動
・
方法を検討
・患者さん,ご家族,地域ケアスタッフへの広報活動
・
方法を検討
・ナディックをフィールドとした研究活動の推進を検討
【統計情報】
月別利用者数
月別利用者属性
700
■入院患者
■外来患者
■入院家族
■外来家族
■地域住民
■そ の 他
350
624
650
300
298
600
551
250
200
472
500
176
174
150
450
100
400
132
80
59
53
48
50
350
0
300
(
1月
1
かわらばん 10
228
210
550
62
n=
4)
1
(
2月
47
n=
0
2)
(
1月
55
n=
1)
62
n=
月(
1
1
0
4)
56
37
31
29
17
7
47
n=
月(
2
1
0
2)
3
5
=5
(n
1月
1)
0
2008年3月1日発行 通刊68号
【平成19年度活動報告】
検査部 平山正昭
音楽は人を和ませられます。そのため,音楽を聴くことでの癒し作用で痛みなどの緩和作用を期待すること
だけを音楽療法を思っている方が多いかと思います。
しかし,世界的には音楽療法は,音楽のもつ生理的, 心
理的,社会的働きを用いて, 音楽を意図的・計画的に医療に貢献する専門的な治療です。決して音楽を聴い
ていればいいというものではありません。すでに, 海外では, 医療行為として専門の技術者が医療の一部と
して活躍しています。
しかし,日本では,単に音楽を聴くだけのことと軽んじられているせいか, 保険診療でも
認められていません。いろいろな疾患に応用されています。その中で,パーキンソン病には,リズム障害があ
ることやうつ状態があることが知られているので本来のリズムを取り戻すことやうつ状態の改善に音楽療
法の効果があると考えられています。実際パーキンソン病患者さんの生活の質は, 動きにくさを改善するよ
りよりもうつ状態の改善や構語障害の改善の方が意味があると報告されています。 そこで,音楽療法の先生に,音楽療法の普及のために月一回の音楽療法を行うことにしました。あくまでも
音楽療法の先生方のご好意で行っていただける教室です。何回開催できるかは分かりませんが,参加され
たパーキンソン病患者さんの皆さんはほとんどその効果を実感していただいてもらっています。参加人数
に制限がありますが,特に,しゃべりにくさなどある方は一度参加してみてください。
*音楽療法教室はパーキンソン病患者さんを対象に行っています。
【ナディックボランティアのご紹介】
(左から,加藤さん・浅井さん)楽しく活動させて
頂いています。ナディックでは,いろいろな方と
の出会いがあって非常に楽しいと感じます。退
院後に訪問してくれる子供さんたちに会えるの
がとても楽しいです。是非一度ナディックを覗
いて見てください。
かわらばん 11