SPS研究所の株式投資支援システム スピードマスター・プラス 運用マニュアル ( 操作方法・運用方法・指標の解説 ) ‑ Version 1.00 – Windows XP /Vista SPS研究所 ホームページ メールアドレス http://spsnet.jp [email protected] ―――― 目次 ―――― 本システムのご利用にあたって .............................................................................................................................2 本システムの特徴..........................................................................................................................................................2 本システム投資概念 .....................................................................................................................................................3 本システムの売買ルール ...........................................................................................................................................4 画面の操作および解説 ................................................................................................................................................ 6 〔06〕スタートアップ..........................................................................................................................6 〔01〕メインフォーム..........................................................................................................................7 メニューバー...........................................................................................................................7 銘柄リスト................................................................................................................................7 操作ボタン・チェック・入力ボックス.......................................................................8 表示指数 ..................................................................................................................................10 相場指数 ..................................................................................................................................11 株価チャート.........................................................................................................................12 分析指標 ..................................................................................................................................13 操作・解説..............................................................................................................................16 持株管理 ..................................................................................................................................16 決済リスト..............................................................................................................................19 配当管理 ..................................................................................................................................22 成績集計 ..................................................................................................................................24 パフォーマンス ....................................................................................................................24 株価データ..............................................................................................................................25 コメント ..................................................................................................................................26 企業業績 ..................................................................................................................................26 質問メール..............................................................................................................................27 メモ帳 .......................................................................................................................................27 お申し込み..............................................................................................................................28 ホームページ.........................................................................................................................28 お気に入り..............................................................................................................................29 検索............................................................................................................................................30 銘柄データ..............................................................................................................................31 業績詳細 ..................................................................................................................................32 エラー処理..............................................................................................................................33 バージョンアップ ...............................................................................................................34 モニター画面サイズ ................................................................................................................................35 回線接続のトラブルについて............................................................................................................35 分析指標の解説.............................................................................................................................................................37 相場全体を判定する指標 ................................................................................................ 37 銘柄選択を判定する指標 ................................................................................................ 38 売買を判定する指標.......................................................................................................... 39 システム売買について ..............................................................................................................................................48 おわりに...........................................................................................................................................................................51 本システム運用のための参考書籍.......................................................................................................................52 ‑ 1 ‑ 本システムのご利用にあたって 「スピードマスター・プラス」は、株式投資において短期的な売買を目的として設計された投資 家のための最高レベルの「投資家支援システム」です。「スピードマスター・プラス」は、当研 究所が長年の研究開発により、その技術の粋を結集し従来のシステムにはない、新たな分野の株 式分析手法を取り入れた独自の専用型株式分析システムです。 本システムは、従来の汎用型の分析システムと異なり、売買においてルールが定められている専 用型の分析システムであることを十分ご理解ください。本システムの指標は従来使用されている 一般的な指標は一切使用せず、すべて洗練されたオリジナルな売買手法を採用しています。 これらオリジナル指標はすべて過去データの検証を経て、相場の上昇期、下降期においても有効 と認められた指数のみを採用しています。そのため、本システムの売買手法には難解な部分が多 くありますので、理解いただけるまで本解説書を熟読いただきたいと思います。 本システムの特徴 東証、大証、マザーズ、ジャスダック、ヘラクレス等、全銘柄(約3500 銘柄)のチャート表示 および個別銘柄の詳細な分析指標が提供されます。 本システムに採用されている分析指標は、すべて当研究所のオリジナル指数です。これらオリジ ナル指数はすべて過去10〜20年の検証を経て、相場の上昇期、下降期においても有効と認め られた指数のみを採用しています。 本システムで利用できる指標および機能 1) トレンドの転換が明確に判定できる・・・・・チャート 「上昇転換、下降転換」 2) 3) 4) 5) 6) 7) 8) 9) 10) 11) 12) 13) 14) 売買に適した銘柄をランキングした・・・・・・・数値 適正な資金配分を示す・・・・・・・・・・・チャート 相場全体が上昇か下降かの判定をする・・・・チャート 現在の相場水準を判定する・・・・・・・・・チャート 決済水準および空売り水準を示す・・・・・・チャート 買付け水準を示す・・・・・・・・・・・・・チャート 株価の反転が確認できる・・・・・・・・・・チャート 株価変動が一目で分かる・・・・・・・・・・チャート 追加の売り買いを示す・・・・・・・・・・・チャート 買戻し、売り戻しを示す・・・・・・・・・・チャート 今後の株価の方向性がわかる・・・・・・・・チャート 逆張りに適したゾーン・・・・・・・・・・・チャート 急騰・急落銘柄が検索できる・・・・・・・・チャート ‑ 2 ‑ 「ランク」 「相場ヘッジ比率」 「相場観測指数」 「相場水準指数」 「目標値」 「抵抗線」 「ベクトルライン」 「ラインチャート」 「追加買い、追加売り」 「買い戻し、売り戻し」 「プロフィット指数」 「逆張りゾーン」 「異常値」 15) 16) 17) 18) 19) 20) 21) つなぎや分割売買を判定する・・・・・・・・チャート 各銘柄の成績パフォーマンス・・・・・・・・・・数値 業績の水準を示す・・・・・・・・・・・・・チャート 売買に適している銘柄を判定する ・・・・・・・数値 銘柄の指標データを示す・・・・・・・・・・・・数値 あらゆる角度から検索できる・・・・・・・・・・機能 注目銘柄を登録できる・・・・・・・・・・・・・機能 「つなぎ/分割売買用」 「成績集計結果」 「業績水準指数」 「売買適正度」 「銘柄データ」 「銘柄検索機能」 「お気に入り」 以上のように「スピードマスター・プラス」は、独自性のある検証に裏づけされた最高レベルの 株式投資支援システムです。 本システムの投資概念 株式投資において、その投資手法は数多くありますが、投資家の目的は売買において「利益を上 げる」ということが共通の目的であると思います。相場上昇期には「買い」を、相場下降期には 「空売り」をすることが株式投資で利益を上げる基本です。 しかし、これらの判定を行なうことは非常に難しい問題でもあります。本システムではこれらの 難しい相場の方向性を的確に、しかも明確に数値による判定を行なっています。これらは過去の 膨大なデータによる検証により可能としています。 相場の方向性がわからずして、どのようなテクニカル分析指標を駆使しても相場で収益を上げる ことは困難であると思います。「相場の流れに沿った売買(トレンドフォロー)」が株式投資で勝 利する原点であると考えます。本システムは、このトレンドフォローを基本として構築されてい ます。 本システムは、理論的な裏付けはもとより、過去の膨大な検証により裏付けされたデータベース を採用し構築された従来にない画期的なシステムです。本システムは、相場に対して主観的にな らず、常に客観的な立場から、すべて「数値による判定」をポリシーとして作成されています。 主観的、感情的な売買を防ぐために「数値による判定」を取り入れ、すべてにおいて売買ルール が定められています。 また、株式投資をビジネスして捉え、これらの考えのもとに本システムが構築されております。 当研究所では、株式投資で成功するためには「相場流れに沿った売買」「損小利大の売買法」「分 散投資」が原点であると考え、これらに基づいた株式分析システムを提供しています。本システ ムをご利用されるに当たっては、その趣旨を十分理解された上で正しくご利用いただきたいと思 います。 ‑ 3 ‑ 本システムの売買ルール 本システムを正しくご利用いただくためには、本システム構築の趣旨をご理解いただき、その「売 買ルール」に沿った運用を行っていただきたいと思います。 1.本システムによる売買は、裁量的な売買を排除し、決められた売買ルールに従って運用す ることを基本とします。 本システムで運用を開始する前に、本システムのどの分析指標を採用し売買するか決定し ます。そして、採用した分析指標を利用した売買は、ある程度の運用期間を設定し継続し て行うこと。採用する分析指標は、投資家の都合で頻繁に変更はしない。 2.本システムの売買判定の基本は「上昇転換、下降転換」の転換によって行う。各銘柄の「上 昇転換、下降転換」サインにより、現在のポジションが上昇であるか下降であるかを判定 し、それらに沿った売買を行う。 3.買いと空売りのポジション比率を「相場ヘッジ比率」に合わせるようにポジションを組む。 もし、買いのみで売買する場合は、投資金を 100 として、「相場ヘッジ比率」の「買い」 の数値に合わせて運用する。たとえば、「相場ヘッジ比率」の「買い」の数値が 30 であっ たとすると、買いは投資金の30%で運用する。 また、本システムによる運用当初は、無理に「相場ヘッジ比率」に合わせず、できるだけ売 り買いの比率を50対50程度に抑え、銘柄数が増えてきてから徐々に「相場ヘッジ比率」 に合わせるようにする。 4.銘柄選択は、「ランク」の上位より選択することを基本とします。投資家の資金量に合わせ て、ランク上位何銘柄まで選択可能か判断し、それらのランク以内で売買する。これを頻繁 に変えてはいけない。 5.持株が、「上昇転換、下降転換」の転換において反転した場合には、決済し、反対売買する ことを基本とする。ただし、反対売買は、反転時のランクが当初設定したランク内であるこ と。買いのみの場合は、決済または処分とする。 もし、持株持続中にランク外になった場合、すぐに決済せず、次の転換があるまで待って決 済する。その場合、その銘柄はすでにランク外となっているため、反対売買はせず、ランク 内の転換銘柄を待って乗り換える。 6.分散投資を基本とする。できるだけ多くの銘柄に分散する。投資金により、何銘柄まで分散 できるか検討し、分散された各銘柄の投資金を株数で調整して、できるだけ均等にする。多 少のばらつきはやむを得ないが、大きく乖離する場合には採用をやめる。また、仕掛けは、 一度に行わず、時間的分散にも心がける。 ‑ 4 ‑ 7.逆張りゾーンによる売買は、単独で行わず、他の指標などとあわせて総合的に判断する。 8.「上昇転換、下降転換」が反転した場合、持株の損益にかかわらず、その持株は決済、処 分する。 9.追加の売り買い、および売り買いの買戻しについては、投資家の資金量に応じて採用する。 しかし、これを頻繁に変えない。 10.「つなぎ/分割売買用」の売買は、単独では行わない。これらの利用は、つなぎや分割売 買を理解した熟練者に限る。 11.その他の売買については、投資家の自己責任において行ってください。 ‑ 5 ‑ 画面の操作および解説 本システムで表示される画面は、下記の内容で構成されています。 〔01〕メインフォーム 〔02〕決済リスト 〔03〕持株管理 〔04〕成績集計 〔05〕株価データ 〔06〕スタートアップ 〔07〕コメント 〔08〕銘柄リスト印刷 〔09〕エラー処理 〔10〕操作・解説 〔11〕配当管理 〔13〕検索 〔14〕お気に入り その他 メモ帳 〔06〕スタートアップ 本システムを起動すると「スタートアップ画面」が立ち上がります。 パスワードを入力し「OK」ボタンをクリックしてスタートします。 【注意】パスワードは必ずキーボードより小文字で入力します。貼り付けは不可。 正常に起動できない場合、または接続が遅い場合は「本システムが接続できない場合の対処法」 を参照ください。 http://www.spsnet.jp/information.html ‑ 6 ‑ 〔01〕メインフォーム メニューバー メインフォーム画面の最上部に位置し、必要な項目を選択できます。 「操作・解説」「持株管理」「決済リスト」「配当管理」 「成績集計」「」「パフォーマンス」 「株価データ」「コメント」「企業業績」「質問メール」「メモ帳」「お申し込み」「ホームペ ージ」の項目が選択できます。 銘柄リスト 「本日の転換銘柄」「ランキングリスト」「全銘柄リスト」「持株リスト」などを選択されるこ とにより、各リストの銘柄が表示されます。 ‑ 7 ‑ 操作ボタン・チェック・入力ボックス 各操作ボタン、チェックボックス、入力ボックスを選択できます ■本日の転換銘柄 本日、「上昇転換」または「下降転換」した銘柄を銘柄リストに表示します。「ランク」の欄に 順位が記載されています。新規の仕掛けは、このランクの上位(当初決めたランク内)にある銘柄 を仕掛けるようにします。それ以下の銘柄は無視してください。表示されたリストの銘柄をクリ ックすると株価チャートが表示されます。 ■ランキングリスト ランク上位より表示します。最終転換日が表示してあります。仕掛け銘柄のリストではありませ んので注意してください。表示されたリストの銘柄をクリックすると株価チャートが表示されま す。 ■全銘柄リスト 全銘柄が証券コード番号順のリストです。転換日やランクが表示されます。表示されたリストの 銘柄をクリックすると株価チャートが表示されます。 ■持株リスト 「持株管理」に登録された銘柄が表示されます。持株が反対転換すると「本日、転換銘柄があり ます」と表示されますので、すみやかに反対売買または決済を行います。表示されたリストの銘 柄をクリックすると株価チャートが表示されます。 ‑ 8 ‑ ■コード 証券コードを入力すると株価チャートが表示されます。 ■信用/全銘柄 銘柄リストに表示された銘柄を「信用銘柄」のみの表示、または「全銘柄」の表示をします。「信 用銘柄」には「*」の表示があります。売り残が6ヶ月間「0」の場合は現物扱いとしています。 ■コード順 銘柄リストに表示された銘柄を証券コード順に並び替えます。 ■印刷 銘柄リストを印刷します。上位何銘柄と指定して印刷できます。 ■追加買い銘柄 本日、追加買いのサインの出ている銘柄を銘柄リストに表示します。 ■買戻し銘柄 本日、買戻しのサインの出ている銘柄を銘柄リストに表示します。 ■追加売り銘柄 本日、追加売りのサインの出ている銘柄を銘柄リストに表示します。 ■売り戻し銘柄 本日、売り戻しのサインの出ている銘柄を銘柄リストに表示します。 ■「6ヵ月」〜「全期間」 株価チャートを表示する期間を選択します。 ■お気に入り 注目している銘柄などを登録します。 ■検索 全銘柄から条件を設定し、それらの条件に合致した銘柄を銘柄リストに表示します。 ■銘柄データ 表示されている銘柄のテクニカル分析指標を表示します。 ‑ 9 ‑ ■業績詳細 選択された銘柄の業績の詳細を表示します。単独決算、来期予想を含め6期分。連結決算、来期 予想を含め6期分。全銘柄に対する業績ランクおよび格付けが表示されます。 ■更新日時 本システムのデータが更新された日付および時間です。ご利用される時は必ず確認してください。 ■集計期間 本システムのデータ保有期間です。 表示指標 ■業績グラフ 表示された銘柄の「単独短期(直近3年間の集計)」、「単独長期(直近6年間の集計)」、「連結 短期(直近3年間の集計)」、「連結長期(直近6年間の集計)」、「格付」がグラフ表示されます。 これらの指標は、全銘柄の業績集計から割り出した指標であり、当研究所のオリジナル指標です。 なお、業績の最終確認は、ウェブサイトなどの最新データで確認してください。 ■ヘッジ比率 現在の相場全体における買いポジションと売りポジションの比率をグラフ表示します。 ■持株比率 現在の持株の買いポジションと売りポジションの比率をグラフ表示します。 ■売買適正度 チャート表示された銘柄の売買適正度をグラフ表示します。これらの適正度は、本システムにお ける売買適正度です。数値の大きい銘柄が本システムにおける売買に適している銘柄です。 ‑ 10 ‑ 相場指数 ■相場ヘッジ比率 「相場ヘッジ比率」は、相場全体における買いポジションと売りポジションの比率を表示します。 買い銘柄、売り銘柄をこれらの比率で売買することにより、ヘッジの役割を果たし安全な運用が 可能となります。相場ヘッジ比率は、0〜100の範囲で変動します。 ■相場観測指数 「相場観測指数」は、相場全体の相場動向を表した指数です。紫色(指数が「0」以上)は上昇ト レンド、緑色(指数が「0」以下)は下降トレンドと判定します。 ■相場水準指数 「相場水準指数」は、相場の大きさを判定した指数です。緑色は(指数が「1」以上)は上昇、白 色(指数が「1」以下)は下降を示します。指数の1のラインの赤色のマークは、相場が高値にあ り過熱状態であることを示します。指数の1のラインの水色のマークは、相場が安値にあり閑散 状態であることを示します。 ‑ 11 ‑ 株価チャート ■株価チャート 株価チャートは、最大1年6ヶ月表示されます。株価チャート上の赤の縦ラインは「上昇転換」、 青の縦ラインは「下降転換」です。「転換色分けチャート」で転換の色分けができます。 黄色の点線は、株式分割(権利落ち)のラインです。 ◆株価チャート上でマウスを移動すると、株価チャート上部のボックスに株価や出来高や転換の 有無などの内容が表示されます。 ◆株価チャート上でマウスを右クリックすると縦、横のスケールラインが引かれます。 ◆「銘柄名」表示のところに「銘柄名」「市場」「ランク」「単元株数」などが表示されます。 ◆プロフィット指数、逆張りゾーン指数 選択チェックにより、該当銘柄のプロフィット指数、逆張りゾーン指数がチャート表示画面の下 に表示されます。 ‑ 12 ‑ ◆出来高/信用残 該当銘柄の「出来高」と信用の「売り残」「買い残」が表示されます。 分析指標 チェックマークを入れることにより、各分析指標が株価チャート画面上に表示されます。 ‑ 13 ‑ ■目標値/抵抗線(短期) 短期的な目標値および抵抗線を表示します。 ■目標値/抵抗線(長期) 長期的な目標値および抵抗線を表示します。 ■ベクトルライン(短期) ■ベクトルライン(中期) ■ベクトルライン(長期) 短期、中期、長期のベクトルラインを表示します。 ■ラインチャート ラインチャート(株価の終値の折れ線グラフ)を表示します。 ■追加/買戻し売買マーク 追加マーク、および買戻しマークを表示します。 ■プロフィット指数 プロフィット指数を株価チャート画面の下の画面に表示します。 ■逆張りゾーン(短期) ■逆張りゾーン(中期) ■逆張りゾーン(長期) 短期、中期、長期の逆張りゾーンを表示します。高いゾーンは赤色、低いゾーンは緑色で表示し てあります。株価チャート画面の下の画面に表示します。 ■異常値 株価チャート上に異常値のマークを表示します。高値異常値は赤色の丸、安値異常値は水色の丸 で表示します。 ■つなぎ/分割売買用 株価チャート上に矢印で表示されます。売りマークは水色、買いマークは赤色で表示されます。 ■成績集計結果 表示された銘柄の成績結果を画面の右下に表示します。転換による売買結果です。集計期間が表 示されます。 ○ 売買回数 該当銘柄の過去1年6ヶ月の売買の回数です(現物銘柄も含む)。すべて、売り買いの連続売買で す。 ‑ 14 ‑ ○ 年率 該当銘柄の過去1年6ヶ月のすべての売買の年率概算数です。計算方法は損益率×(365÷決 済までの日数)。概算値ですので参考程度に。 ○ 平均損益 プラスで決済した売買とマイナスで決済した売買の平均の損益率です。 ○ 平均日数 プラスで決済した売買とマイナスで決済した売買の決済までに要した日数の平均です。 ○ 勝率‑ プラスで決済した売買とマイナスで決済した売買の比率です。 ○プラス利益平均 該当銘柄の売買において、プラスで決済した売買の平均利益率です。 ○ プラス平均日数 該当銘柄の売買において、プラスで決済した売買の決済までに要した平均日数です。 ○マイナス損失平均 該当銘柄の売買において、マイナスで決済した売買の平均損失率です。 ○マイナス平均日数 該当銘柄の売買において、マイナスで決済した売買の決済までに要した平均日数です。 【注意】 上記の売買の成績は、すべて転換日の翌日の寄り付きで仕掛け、決済は 転換日の翌日の寄り付 きで決済したとしました。また、最終転換は更新日の株価で決済したと仮定して計算しています。 また、日数はカレンダー日数です。 ‑ 15 ‑ 〔10〕操作・解説 本書です。本システムのマニュアルです。操作方法やその解説が掲載されています。 PDFファイル(Adobe Reader)やマイクロソフトのワード(Microsoft word)て閲覧します。 PDFファイルは、アドビー・リーダーが インストールされていなければなりません。 アドビー・リーダー(Adobe Reader)は、 http://get.adobe.com/jp/reader/ で無料でダウンロードできます。 ワードは、マイクロソフトのワードがインス トールされていなければなりません 〔03〕持株管理 持株の登録や訂正、削除を行います。持株の合計の成績を表示します。 各項目の並び替えができます。登録された銘柄は「メインフォーム」の「銘柄リスト」に、「持 株リスト」として表示されます。「上昇、下降転換」による決済、処分の指示が出ます。 ‑ 16 ‑ ≪持株リスト≫ 持株の一覧が表示されます。持株の管理を行います。 「仕掛日」 持株を仕掛けた日。 「買/売」 買い、空売りの別。 「銘柄名」 持株の銘柄名。 「仕掛値」 持株を仕掛けた価格。 「株数 」 持株を仕掛けた株数。 「現在値」 データ更新日の終値の株価。 「損益 」 仕掛値と現在値の差。 「損益金」 仕掛値と現在値の差に株数を掛けた損益金。 「損益率」 仕掛値に対する現在値の損益率。 「日数 」 仕掛日からデータ更新日までの日数。 「ランク」 ランキングにおける持株の順位。 「転換 」 持株が反対転換した場合に「売転」「買転」を表示。 「メモ 」 メモの記録 ≪操作ボタン≫ ■新規登録 新規に仕掛けた銘柄を持株として登録します。 「仕掛日」「買/売」「コード」「仕掛値」「株数」「メモ」の順で入力します。「仕掛日」は 日付ボックスの該当日をクリックして入力します。「メモ」は何かメモしておきたいことがあれ ば入力します。全角で15文字。半角で30文字まで入力できます。新規登録の入力が完了しま したら「実行」ボタンをクリックします。 ■訂正 すでに持株として登録されている銘柄の訂正を行います。 「訂正」ボタンをクリックし、下段の持株リストより該当する銘柄をクリックします。選択され た銘柄は上段の各項目のボックスに表示されますので、ここで訂正箇所を修正します。訂正が完 了しましたら「実行」ボタンをクリックします。 ■削除 間違って登録された銘柄を削除します。 「削除」ボタンをクリックし、下段の持株リストより該当する銘柄をクリックします。選択され ‑ 17 ‑ た銘柄は上段の各項目のボックスに表示されますので、削除したい銘柄に間違いなければ「実行」 ボタンをクリックします。 ■転送(決済リスト) 持株リストに登録されている銘柄で、すでに決済となった銘柄は「決済リスト」に転送し削除し ます。「転送(決済リスト)」ボタンをクリックし、下段の持株リストより該当する銘柄をクリッ クします。選択された銘柄は上段の各項目のボックスに表示されますので、転送する銘柄に間違 いがなければ「実行」ボタンをクリックします。決済リストに転送される項目は、「仕掛日」「買 /売」「コード」「仕掛値」「株数」「メモ」です。 ■キャンセル 入力された各項目をすべて削除します。 ■印刷 持株リストに表示されている銘柄リストを印刷します。 ■並び替え 「仕掛け日」「コード番号」「損益金」「損益率」「ランク」の各項目について、「大きい順」 または「小さい順」に並び替えます。並び替え項目を選択し、「大きい順」または「小さい順」 を選択して、「並び替え」ボタンをクリックします。持株リストに並び替えられたリストが表示 されます。 ≪表示の選択≫ ■全銘柄表示 「持株管理」に登録されているすべての銘柄を持株リストに表示します。 ■買い銘柄のみ表示 「持株管理」に登録されている銘柄の中から、買い銘柄のみを持株リストに表示します。 ■売り銘柄のみ表示 「持株管理」に登録されている銘柄の中から、売り銘柄のみを持株リストに表示します。 ‑ 18 ‑ ≪集計表示≫ ■建玉 「持株管理」に登録されている銘柄をクリックすると、その建玉(売買代金「仕掛け値×株数」) が表示されます。 ■集計の表示 「持株管理」画面下部に「銘柄数」「投資金合計」「損益金合計」「損益率」が表示されます。 これらは持株リストに表示された銘柄の数値です。 〔02〕決済リスト 持株管理から決済された銘柄の転送された銘柄のリストです。決済値の入力や訂正、削除を行い ます。決済された銘柄の合計の成績を表示します。 「仕掛け日」「決済日」の並び替えができます。 ≪決済リスト≫ 決済リストの一覧が表示されます。決済値等を入力し成績の評価を行います。 「仕掛日」 持株を仕掛けた日。 「買/売」 買い、空売りの別。 「銘柄名」 持株の銘柄名。 ‑ 19 ‑ 「仕掛値」 持株を仕掛けた価格。 「株数 」 持株を仕掛けた株数。 「決済日」 持株を決済した日。 「決済値」 持株を決済した価格。 「手数料」 売買に要した手数料。 「諸経費」 売買手数料以外の経費。 「損益金」 仕掛値と決済値の差に株数を掛けた損益金。 「損益率」 仕掛値に対する決済値の損益率。 「日数 」 仕掛日から決済値までの日数。 「メモ 」 メモの記録 ≪操作ボタン≫ ■決済値入力 「持株管理」より転送された銘柄の「決済日」「決済値」「手数料」や「諸経費」を入力します。 必要に応じ「メモ」を入力します。 「諸経費」や「メモ」は無ければ入力しないで結構です。「決済値入力」ボタンをクリックし、 下段の決済リストより該当する銘柄をクリックします。選択された銘柄は上段の各項目のボック スに表示されますので、各項目を入力し間違いがなければ「実行」ボタんをクリックします。 「決 済日」は日付ボックスの該当日をクリックして入力します。 ■訂正 すでに決済として登録されている銘柄の訂正を行います。 「訂正」ボタンをクリックし、下段の決済リストより該当する銘柄をクリックします。選択され た銘柄は上段の各項目のボックスに表示されますので、ここで訂正箇所を修正します。訂正が完 了しましたら「実行」ボタンをクリックします。 ■削除 間違って登録された銘柄を削除します。 「削除」ボタンをクリックし、下段の決済リストより該当する銘柄をクリックします。選択され た銘柄は上段の各項目のボックスに表示されますので、削除したい銘柄に間違いなければ「実行」 ボタンをクリックします。 ■ 新規登録 「持株管理」より転送されなかった銘柄や間違って削除してしまった銘柄などを新規に登録しま す。 ‑ 20 ‑ 「仕掛日」「買/売」「コード」「仕掛値」「株数」「メモ」「決済日」「決済値」「手数料」 「諸経費」の順で入力します。 「仕掛日」は日付ボックスの該当日をクリックして入力します。 「決済日」は日付ボックスの該当日をクリックして入力します。 「メモ」は何かメモしておきたいことがあれば入力します。全角で15文字。半角で30文字ま で入力できます。 「諸経費」は、無ければ入力しないで結構です。 新規登録の入力が完了しましたら「実行」ボタンをクリックします。 ■キャンセル 入力された各項目をすべて削除します。 ■仕掛日並替 仕掛日を日付順に並び替えます。 ■決済日並替 決済日を日付順に並び替えます。 ■印刷 決済リストに表示されている銘柄リストを印刷します。 ≪期間指定表示≫ 決済リストに登録されている銘柄を、指定された期間内に該当する銘柄のみを決済リストに表示 します。これらは「仕掛日」または「決済日」の選択ができます。 ■開始日 「年」「月」「日」の順に指定し、それぞれ「選択」のリストより該当する年月日をクリックし て入力します。キーボードから直接入力することもできます。 ■終了日 「年」「月」「日」の順に指定し、それぞれ「選択」のリストより該当する年月日をクリックし て入力します。キーボードから直接入力することもできます。 ‑ 21 ‑ ■仕掛日 仕掛け日による期間指定表示を行います。 ■決済日 決済日による期間指定表示を行います。 ■実行 開始日および終了日が正しく入力できましたら「実行」ボタンをクリックします。指定された期 間内の銘柄が決済リストに表示されます。 ■キャンセル 間違って入力された場合に「キャンセル」ボタンをクリックします。 〔11〕配当管理 持株の配当金を管理します。買い付け銘柄については、配当を受け取りますが、空売り銘柄につ いては、配当の支払を行います。 ≪配当管理≫= ‑ 22 ‑ 配当管理の一覧が表示されます。配当管理を行います。 「日付 」 配当日。 「銘柄名」 配当があった銘柄名。 「受取金額」配当を受け取った金額。 「支払金額」配当を支払った金額(空売り銘柄)。 「差引計」 受け取った金額と支払った金額の差し引き額。 ≪操作ボタン≫ ■入力 配当のあった銘柄の登録を行います。 「日付」「コード」「受取金額」または「支払金額」の順で入力します。 「日付」は日付ボックスの該当日をクリックして入力します。 入力が完了しましたら「OK」ボタンをクリックします。 ■訂正 すでに登録されている銘柄の訂正を行います。 「訂正」ボタンをクリックし、下段の配当リストより該当する銘柄をクリックします。選択され た銘柄は上段の各項目のボックスに表示されますので、ここで訂正箇所を修正します。訂正が完 了しましたら「OK」ボタンをクリックします。 ■削除 間違って登録された銘柄を削除します。 「削除」ボタンをクリックし、下段の配当リストより該当する銘柄をクリックします。選択され た銘柄は上段の各項目のボックスに表示されますので、削除したい銘柄に間違いなければ「OK」 ボタンをクリックします。 ■キャンセル 入力された各項目をすべて削除します。 ■並び替え 配当のあった日付順に並び替えます。「並び替え」ボタンをクリックします。配当リストに並び 替えられたリストが表示されます。 ‑ 23 ‑ ■期間設定 期間を指定して表示します。 「期間設定」で通し番号を設定して表示します。間違いなければ「O K」ボタンをクリックします。 ■印刷 配当リストに表示されている銘柄リストを印刷します。期間を設定して印刷する場合は「期間設 定」で通し番号を設定して印刷します。 〔04〕成績集計 持株の成績と、すでに決済した銘柄の成績を集計し、そのパフォーマンスを表示します。 パフォーマンス 本システムの対象銘柄(全銘柄)に対する過去1年6ヶ月の売買シミュレーション結果(パフォー マンス)です。日々更新されます。本システムの「ランキングリスト」の上位からの成績が表示 されます。「パフォーマンス」ボタンをもう一度クリックするとパフォーマンスの 表示が消え ます。 ‑ 24 ‑ これらのパフォーマンスは、すべて過去のシミュレーション結果であり、今後の成績を保証する ものではありません。 【注意】「成績パフォーマンス」の問題点。 「成績パフォーマンス」の集計は、現在のランク上位から表示していますが、現在のランクの上 位の銘柄の中には、急上昇、または急下落した銘柄が突然入ってくることがあります。これらの 銘柄は、以前はランク外であったため実際の売買には採用されいないものの、集計では、これら の銘柄の成績も「成績パフォーマンス」に集計されてしまうことがあります。これらは、技術的 に集計上やむを得ないことであり、これらの点につきましては何卒ご理解いただきたいと思いま す。これらの理由により、実際の「上昇、下降転換」の判定には間違いはないものの、実践上で は、これらの数値は多少割り引いてご判断下さい。 〔05〕株価データ 表示された銘柄の日々の株価および出来高、信用残、取組比率が表示されます。 ○ 日足: 日足データ6ヶ月分の4本値 ‑ 25 ‑ 〔07〕コメント 当研究所から毎週一回程度メッセージが送られてきます。システムの操作方法や本システムの売 買方法、売買技法の解説を行います。技法の習得ができます。 企業業績 表示された銘柄の企業業績、決算情報をウェブサイトにリンクし表示します。 ■企業 ヤフーファイナンスにリンクし、チャート表示された銘柄の「会社概要」を表示します。 ■単独 ヤフーファイナンスにリンクし、チャート表示された銘柄の「単独決算」を表示します。 ■連結 ヤフーファイナンスにリンクし、チャート表示された銘柄の「連結決算」を表示します。 ■中間 ヤフーファイナンスにリンクし、チャート表示された銘柄の「中間決算」を表示します。 ‑ 26 ‑ 質問メール 本システムの操作方法や指標の見方、売買法などについて理解できない点や不明な点についてメ ールで質問することができます。本システムが理解できるまでサポートいたします。メールにて 回答いたします。 メモ帳 売買において記録しておきたい事柄などを自由に書き込んで保存しておくことができます。 ‑ 27 ‑ お申し込み 「スピードマスター・プラス」のお申し込みのページにリンクします。 〔ホームページ SPS研究所のホームページにリンクします。 SPS研究所のホームページでは、株式投資に関するいろいろな情報が掲載されています。 また、当研究所のすべての株式分析ソフトが無料でダウンロードできます。 ‑ 28 ‑ 〔14〕お気に入り 注目している銘柄を登録しておき、いつでもチャート表示ができるようにします。 ■コード順 お気に入りリストの銘柄を証券コード順に並び替えます。 ■現在表示されている銘柄 現在チャートが表示されている銘柄です。「コメント」などがあれば入力します。「登録」ボタ ンにより「お気に入り」リストに追加できます。 ■追加銘柄 「お気に入り」リストに追加したい銘柄の証券コードを入力します。「コメント」などがあれば 入力します。「登録」ボタンにより「お気に入り」リストに追加できます。 ■削除銘柄 「お気に入り」リストから削除したい銘柄がある時は、まずチャート表示します。チャート表示 すると「削除銘柄」の欄に銘柄が表示されますので、「削除」ボタンで削除できます。 ‑ 29 ‑ 〔13〕検索 全銘柄から条件を設定し、それらの条件に合致した銘柄を銘柄リストに表示します。各項目のチ ェックマークのオン、オフや指数の範囲を入力して検索します。すでにチェックマークの入って いる箇所は、選択されている項目です。 ボックス内の数値は、全銘柄の最小値、最大値です。これらの範囲内で検索数値を入力してくだ さい。検索された銘柄は、「銘柄リスト」内に表示されます。 「プロフィット指数」「株価水準」「相関指数」「ボラティリティ」「ベータ値」などの数値は、 「株価データ」で確認してください。 「逆張りゾーン」および「ベクトルライン」の短期、中期、長期などで検索した場合、それらの チャート表示での確認は、それぞれの検索時の短期、中期、長期にあわせて表示してください。 ‑ 30 ‑ ■検索開始 条件を設定し、「検索開始」ボタンをクリックすることにより検索を開始し、検索された銘柄は 「銘柄リスト」に表示されます。 ■初期設定に戻す 設定した条件をクリアし、初期設定状態に戻します。 ■キャンセル 「検索」をキャンセルします。 銘柄データ 選択表示された銘柄のテクニカル分析指標です。 ■ボラティリティ 株価の変動の大きさを計る指標です。通常のボラティリティを加工した指数です。 ■株価水準 それぞれの期間にさかのぼった株価と現在の株価との比較です。 ‑ 31 ‑ ■相関指数 TOPIXと比較した相関指数です。 ■ベータ値 TOPIXに対する各銘柄の変動の大きさを比較した数値です。 ■目標値 現在の株価に対する目標値です。 ■抵抗線 現在の株価に対する抵抗線です。 業績詳細 選択された銘柄の業績の詳細を表示します。単独決算、来期予想を含め6期分。連結決算、来期 予想を含め6期分。および格付け。 ※業績の表示は一部表示できない銘柄もあります。 ※表示されている日付は、業績データが更新された日付です。 「業績ランク」 業績ランクは、業績の各項目(売上、経常益、一株益、配当・・・28項目)を分析し、全銘柄 を集計し、それらを「0〜10」までのランク付けをしています。業績の市場平均値は「5」と なります。業績水準が「5」以上の銘柄は市場平均に対して「良い」ということになります。反 対に「5」以下の銘柄は市場平均に対して「悪い」ということになります。 ‑ 32 ‑ 「単独短期」は、単独決算の来期予想を含め3期分の推移で計算。 「単独長期」は、単独決算の来期予想を含め6期分の推移で計算。 「連結短期」は、連結決算の来期予想を含め3期分の推移で計算。 「連結長期」は、連結決算の来期予想を含め6期分の推移で計算。 「格付」はその銘柄の財務の健全度を表した数値です。「格付」は市場平均を「5」として、「5」 以上は市場平均より財務体質が健全であると判断します。範囲は0〜10です。 【注意】業績の内容の数値データは会社側からの発表時に更新していますが、途中で修正される 場合もありますので、このような場合はインターネットの株式サイトなどで最新の数値データを 参考にして下さい。 〔09〕エラー処理 通常は表示されません。 システムにエラーが発生した場合、そのエラー内容の詳細が表示されます。 ‑ 33 ‑ ■「エラー情報をSPS研究所に送信する」 「エラー情報をSPS研究所に送信する」のボタンをクリックすると、その内容がSPS研究所 に自動的に送信されます。 ■「再起動」 「再起動」ボタンをクリックすると、本システムが再起動します。 ■「キャンセル」 「キャンセル」ボタンをクリックすると次の処理に進みます。 ただし、致命的なエラーの場合は作動しなくなる可能性があります。その場合は「再起動」ボタ ンをクリックします。 本システムが正常に作動しないようなエラーの場合は、 「エラー情報をSPS研究所に送信する」 をクリックしてエラー内容を送信して下さい。早急に対処いたします。 【注意】 本システムは、通信回線を利用しデータの送受信を行うため、回線に障害が発生すると一時的に エラーが発生する場合があります。このような場合、再度システムを起動して同じ箇所で同様な エラーが発生しない場合は、システム上のトラブルではありませんので特に問題にする必要はあ りません。通信によるエラーは、エラーナンバーが2000番台です。 バージョンアップ 本システムのバージョンアップは、完全自動システムとなっています。バージョンアップされた 場合、システム起動時に自動的に処理されます。終了するまでそのままお待ちください。 画面1につづいて画面2が表示されます。その後バージョンアップされた画面が表示されます。 画面1 画面2 ‑ 34 ‑ モニター画面サイズ 本システムは、パソコンのモニター画面サイズが 1280×1024 で作成されています。そのた め、そのサイズ以下では画像が乱れたり、見えない部分が起こることもあります。しかし、機能 自体には問題ありません。 パソコンのモニター画面サイズを変更する場合は、 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. Windows の「スタート」ボタンをクリックする。 「コントロールパネル」を選択する。 「画面」を選択する。 「設定」のタブを選択する。 「画面の解像度」で画面サイズを設定する。 「適用」ボタンをクリックする。 「この設定を保存しますか」で、「はい」を選択する。 これらの方法で変更してください。 ただし、モニターによっては変更できない機種もあります。 回線接続のトラブルについて インターネットが閲覧できる環境であれば必ず本システムはご利用いただけます。 接続ができない、接続に時間がかかる等につきましては下記の方法で対処してください。 ◆接続が不可能な場合 通常、本システムの通信接続が不可能な場合、その多くは、ウィルスソフトによる「外部サーバ ーへの接続不可」の設定がされています。これらの設定を「外部サーバーへの接続可」にするこ とにより接続できるようになります。 接続不可の設定解除の方法は、ウィルスソフト添付のマニュアルの「詳細設定」などに説明して あると思います。もし、それらが分からない場合はメーカーに直接問い合わせると良いと思いま す。 また、ウィルスソフトなどのセキュリティシステムソフトにファイアウォールによる「外部サー バーへの接続不可」の設定がなされている場合もあります。これらも「ヘルプ」や添付されてい る「ドキュメント」等に説明してあると思います。 ‑ 35 ‑ もし、分からない場合は直接尋ねてみるのも良いと思います。最近は、ウィルスの蔓延などによ り初期設定の段階から、「外部サーバーへの接続不可」の設定がなされているようです。 本システムを利用されるためには、通信ソフト「インターネット・エクスプローラ(マイクロソフト) 5. 0」以上がインストールされていることが条件です。 「外部サーバーへの接続不可」との表現は、ご使用のモデムやルータによって異なります。 詳しくは、下記をご参照下さい。 http://www.spsnet.jp/information.html ◆通信回線のフリーズについて フリーズとは、マウスやキーボードが操作不能の状態を言います。 本システムは回線を利用し、サーバーとデータの送受信を行いますので必ず回線を接続してから ご利用下さい。本システムの利用途中に回線の切断や混線その他の状況により一時的にシステム ダウンが起こることがあります。 ご利用中にこのような状態が起こりますと、システムがフリーズ(コンピュータ操作不能の状態) してマウスやキー操作が不能となります。このような場合、その回避策として下記の方法で対処 して下さい。 (A) しばらくそのままお待ち下さい。再び自動的に回線が接続されます。 (B) 長期間フリーズ状態になった場合。 ①キーボードより「Ctrl」「Alt」「Delete」の3つのキーを同時時に押し ます。機種によっては「CTRL」「GRPH」「DEL」の場合もあります。 ②「プログラムの強制終了」の画面が表示されますので「終了」のボタンをクリックしま す。 ③次の画面で「終了」のボタンをクリックします。 ④本システムがキャンセルされますので、再度システムを立ち上げてください。 【注意】フリーズした状態でパソコンの電源を切ってしまいますと、システムのトラブルの原 因になりますので絶対に行わないでください。 ‑ 36 ‑ 分析指標の解説 本システムには多くのオリジナルな分析指標があります。これらの指標は長期間の検証で有効と 認められた指標です。従来の一般的な分析指標や投資手法は一切使用せず、すべて独自に開発し た分析手法を提供しています。 開発の手法は、投資理論に基づく手法や過去の長期間にわたる(過去 10‑20 年)の膨大なデータ の検証を経て、裏付けのある確率の高い指標のみを採用しています。そしてこれらの煩雑な分析 指標はできるだけ理解しやすいようにシンプル化し、より実践的な売買が可能となるよう「数値」 による判定基準を設けてあります。主観的な判断や感覚的な判断、情報材料による判断は必要あ りません。 相場全体を判定する指数 << 相場ヘッジ比率 >> 相場全体の変動を解析し、それらの相場変動に沿った売買が可能となるよう買い銘柄の資金ポジ ション、空売り銘柄の資金ポジションの配分を行ないます。これらによってリスクヘッジの役割 も果たし、投資資金の安全性と資金効率が高まります。 投資可能資金を常に表示された相場ヘッジ比率に合わせながら売買します。つまり、買いの資金 量、空売りの資金量を相場ヘッジ比率に従い資金配分しながら売買することになります。 買い建玉、売り建玉を別々に建て、買い建玉は買いの決済基準で決済し、また売り建玉は売りの 決済基準でそれぞれ決済しつつ、その資金配分を相場ヘッジ比率の配分に従った売買を行うこと により「売りグループ、買いグループに分けたヘッジを取り入れた売買」が可能となります。 投資資金のポジション配分は、ポートフォリオ理論に基づく考え方を採用しています。相場ヘッ ジ比率は日々更新されます。 もし、「買いのみ」で売買される投資家の場合は、投資可能資金を買いのポジション比率に合っ た金額で投資します。たとえば投資可能資金が 100 であった場合、現在の相場ヘッジ比率が 30 であれば、実際に投資する金額は投資可能資金の30%ということになります。 ‑ 37 ‑ ≪ 相場観測指数 ≫ 本システムの「相場観測指数」は、市場が現在、上昇期か下降期かの判定、およびその水準を指 数化してグラフ表示してあります。相場観測指数が上向きであれば相場全体が上昇傾向であると 判断でき、また現在相場全体が何合目であるかの判定を行うことも可能です。 「相場観測指数」は、全銘柄の株価水準やトレンド、その他の指数により算出し、それらの指数 を集計して表示しています。すべて「率」で計算していますので相場の実態に合った指数と言え ます。 このように「相場観測指数」は、全銘柄で計算し集計しているため、一般的な相場指標より信頼 性が高く正確であると考えます。日々点検して、相場全体の方向およびその水準を常に見極めて おく必要があります。 <<相場水準指数>> 「相場水準指数」は、相場の大きさを判定した指数です。 相場展開には、上昇相場もあれば下降相場もありますが、その大きさは異なるものです。 「相場水準指数」は、それぞれの相場展開のボリュームを図る指数であり、通常、大きな相場展 開であれば、トレンドが発生することになります。 「相場水準指数」は、相場の転換を非常に的確に判定し、その判定にもあまりズレもないので、 常に注意して観察してください。 また、相場のピーク時を示す過熱状態、閑散状態が表示されますので、その対策も容易になりま す。 銘柄選択を判定する指数 << ランク >> ‑ 38 ‑ 本システムの売買手法であるトレンドフォロー売買に適した銘柄をランキングして表示します。 これらの銘柄はボラティリティ(変動率)が大きく、本システムの売買に適した銘柄です。 上位にランクされた銘柄は、ハイリスク・ハイリターンの銘柄となりますので、ロスカット等は 躊躇せず実行しなければなりません。上位銘柄は利益になった場合の利益幅が大きくなります。 本システムでは、明確な損切りポジションを示していますので、これらを前提に売買するという 条件の下では「ランク」の上位に位置する銘柄を選択されることをお奨めします。 売買を判定する指数 << 上昇、下降転換 >> 下降転換 上昇転換 「上昇転換、下降転換」指標は、本システムにおけるメインとなる分析指標です。 個別銘柄におけるトレンドなどを判定し、それらにより転換の指示を行っています。 「上昇転換、下降転換」指標においては、株価のボラティリティや株価水準、過去の変動の推移、 株価の変動の変化率など、多岐にわたる分析から割り出したオリジナル分析指標です。 「上昇転換、下降転換」指標は、トレンドフォロー型の分析指標であるため、トレンドが発生し ない相場展開では不利となりますが、一旦、トレンドが発生するとトレンドに追従し、徹底的に ‑ 39 ‑ 利幅を取るという相場必勝法である「損小利大」に基づいた手法となります。 トレンドフォロー型の弱点であるボックス相場を避けるため、本システムの「ランク」上位の銘 柄を選択して運用することになります。「ランク」上位の銘柄は、変動幅が大きく、トレンドの 発生しやすく、また、トレンドの発生している銘柄であるため、「上昇、下降転換」指標と「ラ ンク」上位の銘柄をセットにして運用することにより、非常に高いパフォーマンスを生み出すこ とが可能となります。 << 目標値・抵抗線 >> 目標値 抵抗線 目標値・抵抗線は、当研究所のオリジナル指標であり、テクニカル分析においては他には見られ ない指標です。通常、仕掛けを行う場合、どの水準で仕掛け、どの水準で決済するかという問題 が発生します。本システムの目標値・抵抗線により、これらの判定を容易に行うことができます。 目標値・抵抗線の算出の根拠は、過去の膨大な検証の結果得られた数値を採用しています。これ らは最大公約数的な確率を基準としています。各銘柄の目標値・抵抗線は、これらの膨大なデー タベースを基に個々の銘柄に最適な目標値・抵抗線を表示します。 目標値および抵抗線の内容は。 仕手株⑥・・・本格的な仕手株となった場合の予想目標値です。 仕手化⑤・・・材料等の発表があった場合の予想目標値です。 目標値④・・・一般的な目標値です。通常は目標値④をターゲットとします。 抵抗線③・・・一般的な下げ止まりの予想値です。通常の買い仕掛けはこの水準、またはこの 水準近辺での仕掛けとなります。(業績内容による) ‑ 40 ‑ 抵抗線②・・・「投げ」等によりこの水準まで下げる可能性もあります。 業績の内容によってはこの水準まで下げる可能性もあります。 抵抗線①・・・業績の内容や悪材料、または以前に大きく上げた仕手株等となった銘柄もこの 水準まで下げる可能性もあります。 【注意】株価や出来高は時間の経過とともに常に変化していくものです。 これらの変化に伴い、当然ながら目標値や抵抗線等も変化してきます。持株として実際に仕掛け てある銘柄の目標値や抵抗線等が突然変化してしまうという現象が起こることがあります。 これらは株価や出来高の変化に伴って起こる現象であり必然的なものです。 実際仕掛けている銘柄がこのような状態になる場合がありますので、仕掛け時の目標値や抵抗線 は必ずメモをしておいてください。 目標値や抵抗線が新しく発生しても、仕掛け時の目標値や抵抗線は有効です。しかし、新しく発 生した目標値や抵抗線も参考にして売買してください。 << ベクトルライン >> ベクトルライン ベクトルラインは、株価変動をスムーズなラインで捉えることができる画期的な指標です。 スムーズなラインを描く指数は、一般的には移動平均線が上げられますが、これらは平均日数を 長くすればするほど移動平均線と株価のトップまたはボトムの位置がずれてしまうため、これら ‑ 41 ‑ によりトップ、ボトムの判定を行うには少々無理があります。また平均日数を短くすると株価の 値動くと同じようになってしまいます。 これらの問題をできるだけ株価の値動きにずれないように、またスムーズなラインを描き、株価 の転換点が見てわかるように開発された指数がベクトルラインです。ベクトルラインは移動平均 線を変形したものではありません。 ベクトルラインは、スムーズなカーブを描くため株価の変化の傾向が非常に読みやすくなります。 ベクトルラインには、さらに上昇、下降の転換判定を付帯し、視覚的に売り買いの判定ができる ように設計してあります。 << 追加/戻し売買マーク >> 追加マーク 戻しマーク 「上昇、下降転換」後に、追加仕掛けや戻し(一部利食い)を判定した指数です。 たとえば、「買い転換」後に追加買いの指示があった場合、その追加買いの水準は、すべて、「買 い転換」時より低い水準となっています。「売り転換」後においても同様です。 また、「買い転換」後に戻しの指示があった場合、その戻しの水準は、すべて「買い転換」のと きより高い水準となっています。「売り転換」後においても同様です。 ‑ 42 ‑ << プロフィット指数 >> B 株価「B」は、株価「A」より高 値となっているものの、プロフィ A ットチャートの「D」は「C」よ り低くなっているため、株価「B」 は、すでに高値を打ったと判断で きる。 C D プロフィットチャート プロフィット指数は、主に高値圏、安値圏で株価が転換するかどうかの判定に利用します。 プロフィット指数は、短期資金の回転およびその収益性を分析したチャートです。株価の高値時 および安値時において、その株価の今後の方向がある程度事前にキャッチすることができます。 これらにより株価が高値を更新しているにもかかわらず、目先は高値を打ったなどと判断できま す。プロフィットチャートは、常に現在の株価に先行して株価の変化を読み取ります。 株価が高値を更新しているにもかかわらず、プロフィットチャートはすでに下降傾向を示してい れば、目先高値をつける可能性が高くなります。決済のタイミングとなります。 株価が安値を更新しているにもかかわらず、プロフィットチャートが上昇傾向を示せば株価は 近々底打ちして反転すると判断できます。仕掛けのタイミングです。株価の先行きを事前にキャ ッチできる貴重なチャート指数です。 プロフィットチャートで今後の傾向を判断する場合、過去に遡り比較するわけですが、その遡る 期間は、現時点より過去20日(約1ヶ月)以内とします。過去20日以内の範囲で株価の値動き とプロフィットチャートの値動きを比較して判断します。 たとえば株価が安値を更新している場合、現在より過去20日間の株価の値動きとプロフットチ ャートの値動きを比較します。20日間の株価の高値、安値を見ていきます。このとき同じくプ ロフィットチャートの高値、安値と比較します。株価が安値を更新しているにもかかわらず、プ ロフィットチャートの安値は更新していない。このような状態になるとそろそろ底値が近いと判 ‑ 43 ‑ 断します。おもに高値圏および安値圏で判定します。 << 逆張りゾーン >> 逆張りゾーン 逆張りソーン指数 逆張りゾーン指数は、株価の高値圏、安値圏を捉えた指数です。 通常、逆張りゾーン指数は、おおむね高値圏、安値圏を的確に捉えていますが、高値圏、安値圏 が長く続く場合には、指数がそれぞれ高値圏、安値圏で張り付いてしまうという欠点もあります。 そのため、逆張りゾーン指数は、単独での利用は避けて、他の分析指標と組み合わせて総合的に 判断することをお奨めします。 逆張りゾーン指数は、本システムの趣旨であるトレンドフォロー型の指標ではなく、本指標の採 用には悩みましたが、逆張りは、多くの投資家からの要望でもあり、これらの要望により追加し ました。 逆張りは、非常に難しい手法であるため、その利用法には十分注意をし、損切りなどを徹底して 運用されることを望むものです。 ‑ 44 ‑ << 異常値 >> 異常値マーク 株価は、ある程度周期やトレンドを描いて変動しています。しかし、個別銘柄において、何か突 発的なニュースや何らかの情報があった場合などは一時的に株価が急騰、急落する場面がありま す。これら通常の値動きから逸脱した時点をキャッチします。 しかし、このような状態は長くは続かず、結果的に天井であったり底値であったりする場合が多 く見受けられます。異常値指数は、これらを的確に捉えた指標といえます。 ‑ 45 ‑ << つなぎ/分割売買用 >> つなぎ/分割用マーク 売買手法は数多くありますが、その中でも「つなき」売買や「分割」売買は、高度なテクニック を必要としています。主に、投資熟練者が利用している手法です。そのため、あまり投資経験の 少ない投資家は避けた方が賢明と思われます。 「つなき」売買は、たとえば、今後相場上昇が見込めると判断したならば、当然ながら、買い仕 掛けから入り、運用中に目先下げそうだと判断したならは、買いはそのままに、つなぎの空売り を入れます。 そして、見込みとおりに反転し上昇となれば、空売りははずして、買いのみで上昇に追従してい きます。追従途中に、細かな下げなどでは売りつなぎを入れたりして、買い主体でトレンドに追 従していくという手法です。 このような時、上昇途中に下降のサイン(水色の下向き矢印)が出たときに、つなぎの空売りなど を行います。下降トレンドでの戻りの買いつなぎは、上昇サイン(赤色の上向き矢印)が出たとき に、買いつなぎを入れるなどします。 売りつなぎや買いつなぎは、次の反対のサインで戻したりして、トレンドに追従しながら売買し ていきます。 また、「分割売買」においては、ナンピンと間違いされそうですが、「分割売買」は、正しい投 資手法のひとつでもあります。 「分割売買」は、あらかじめ投資資金をいくつかに分割して、それらを順次仕掛けていくという ‑ 46 ‑ 手法です。 上昇トレンドで買いに入れば、次の分割仕掛けは、、上昇サイン(赤色の上向き矢印)の発生時点 で順次仕掛けていきます。下降トレンドにおいても同様に、下降のサイン(水色の下向き矢印) の発生時点で順次仕掛けていきます。 いずれにしても、これらの手法は高度なテクニックを必要としますので、これらの指標で売買さ れる場合には、十分注意をして売買されることをお願いします。 ‑ 47 ‑ システム売買について システム売買については、まだ日本ではあまりなじみの少ない売買手法です。システム売買とい うより「機械的売買法」と言ったほうが分かりやすいと思います。 コンピュータの株式分析ソフトで自動的に売り、買いの指示が出て、投資家はそれに従い売買を 行なう。しかも利益が出る。「このようなシステムがあったら楽で良いのになあ」と投資家であ れば一度は考えたことと思います。 システム売買は、ただ単にコンピュータから指示される売りや買いの指示に従って売買するだけ です。非常に簡単な方法です。しかし、簡単で夢のようなシステムであれば誰でも利用したいと 考えるのも当然です。しかし、これらの手法がいまだ一般に認知されていないということは、そ の裏にはいろいろな問題点があるのも確かです。 これらの問題点についてはいくつかあります。まず、第一に「システム運用に耐えられるだけの 分析システムがあるか」という問題です。これは大きな問題です。この問題をクリアできなけれ ばシステム売買を利用する意義が根底から崩れてしまいます。 では「システム運用に耐えられる分析システム」とは何かということになります。簡単に言えば 「投資理論に裏づけされている」「過去の膨大なシミュレーションで収益が上がることが証明さ れている」「それらのシステムが実際の運用に耐えられる」などが上げられます。 システム売買の開発でよく聞く話ですが、「過去の膨大なシミュレーションで、トータルで収益 が上がるシステムを開発した」という話しを聞いて見てみると、最大のドローダウンか50パー セントもあり実戦では使い物にはならないシステムであったりします。実際の売買で一時的であ っても投資金が50パーセントも減ってしまっては運用には向きません。このようにシステム売 買を構築することは非常に困難ではありますが、一部の投資家は現在でもこれらのシステム開発 に挑戦し続けています。 たしかに、株式投資で銘柄選びや売買タイミングを慎重に調査検証しても、その確率は50パー セント前後でしかないという現実から見ても、システム売買のような機械的な売買でも大差はな いような気もするのですが・・・。 もし、何らかの簡単なテクニカル分析で機械的な売買を行ったとして、もう一方で投資家自身が 判断して売買を行った場合と比較してみるとどうなるでしょうか。これらは投資家の技術的なレ ベルや経験にもよると思いますが、もし現在でも塩漬け銘柄を多く持っている投資家であれば、 簡単なテクニカル分析による機械的売買のほうが良かったと考えるのではないでしょうか。 統計を取ってみると、たとえ結果的にマイナスの成績に終わったとしてもシステム売買の指示通 り売買した結果と、自己判断による売買の結果を比較すると、自動売買システムの売買のほうが 良い成績であったという検証も得られています。 ‑ 48 ‑ 自己判断による売買は、どのような簡単な自動売買システムにもなかなか勝てないということで す。これは投資家の感情(欲)が災いするためです。株式投資で一番難しいことは、投資知識や 投資技術ではなく、本当は投資家の「感情のコントロール」なのです。 次の問題点として、仮に「システム運用に耐えられるだけの分析システムがあった」とした場合。 実際にこれらのシステムで運用を開始したとします。相場の上げ下げの確率は50 パーセント前 後であるため、何度も連続して損切りとなる場面があります。 アメリカの投資家ラリー・ウィリアムズも言っていましたように、投資家は「そのシステムで3 回も連続して負けると、もうそのシステムは使わない」と。投資は「負けの続くゲームである」 とも言われています。投資家は常に不安の中で売買を繰り返しています。自動売買システムの後 押しがあっても実際に継続的な売買は困難となります。 そのシステムに対する信頼性という問題もあります。自分で開発したシステムであればいざ知ら ず、他人の開発したシステムにどれだけの信頼を寄せられるかということです。システム売買の 成績結果を見せられても、にわかに信用できないということが現実ではないでしょうか。 投資家はそれぞれ自分なりの投資スタイルを持っています。そのためシステムの指示してくる売 り、買いが、ことごとく投資家の考えと反対の指示をしてくる場合があり、投資家はこれらの指 示に従うことが困難となってきます。たしかに連続して損切りの指示があったり、自分の投資判 断と異なった指示をされたのでは、そのシステムに絶対の信頼を寄せていない限り、その指示に 従うことができなくなることも当然です。 以上のように、相場の上げ下げの確率は50 パーセント前後であるため、投資家の立場に立つと、 損切りが連続して続くと精神的にまいってしまい売買続行不可能となってしまいます。このよう に機械的売買システムは、実際にその売買を行なってみると苦痛であり非常にハードな売買とな って継続が困難となります。このようにシステム売買には、いくつかの問題があり一般化してい ないようです。 << 当研究所のシステム売買 >> 当研究所の考えるシステム売買とは、ある一定の条件のもとに選択された銘柄を買い付けから 売り決済へ、そして売り決済と同時に新規に空売りを仕掛け、空売り決済後さらに新規に買い付 けを連続して売買(どてん売買)を行う投資手法です。投資家の技術的な判断や主観などは一切は さまず、相場の変動を気にすることなく売買サインに基づいて機械的に売買を繰り返します。非 常にシンブルな投資法です。 一般の売買では、その売買のつど各指標などを分析・検討し、また過去の投資経験などにより売 買の判定を下すことが一般的であると思います。しかし、システム売買の場合は、これら判断は すべてシステムの売買サインの指示に従い実践するわけですから、株価等の検証などは一切必要 なくなることになります。しかし、システム売買自体は一見簡単な売買手法のように思われます が、実際運用し見るとなかなか思い通りにはならないようです。 ‑ 49 ‑ ある程度株式投資の経験のある投資家は、自分なりの一定の投資スタイルを持っているものです。 目先的な売買を得意とする投資家もいれば、中長期的な売買を得意とする投資家もいます。いろ いろな考えを持ち、いろいろな投資スタイルを持った投資家がひとつの決められた売買手法で売 買するということは、「株式投資で収益を上げる」という目的は共通するものの、その売買技法 は合い入れないという場合もあると思います。 そのためシステム売買においては、投資家により向き不向きがあるのも事実です。しかし、株式 投資で「利益」のみを追求するのであれば、このシステム売買が最適であると思います。 システム売買は、その売買サインに従い何も考えず、そのまま証券会社に注文するだけであり、 時間もかからず非常に簡単な方法です。しかし、実践する側から考えますと非常に不安に感じる ものであり、またそのパフォーマンスも期待する結果になるのだろうかと疑問が起こるのも当然 であると思います。 これらの問題については、最終的には投資家自身がこれらのシステムを信頼して運用するか否か に係ってきます。これらの解決策のひとつとしては、投資家自身が納得するまで模擬売買を繰り 返し、そのシステムの信頼性を投資家自身が確認する方法がベストではないかと思います。 システム売買には、その本質を見極め十分に理解されてからではないと、その継続的な運用は難 しいものとなります。 ‑ 50 ‑ おわりに 当研究所では、株式投資における長い投資経験により投資知識や株式分析法、投資手法について は自信と実績があります。これらの積み上げられた投資技法により本システム「スピードマスタ ー・プラス」が構築されております。 当研究所は株式投資に対して常に正面から真剣に取り組み、より実戦的で直接収益につながるシ ステム開発に努力してまいりました。今後もこの姿勢は変わらず、投資家の皆様の投資活動に多 少なりともお手伝いできるよう努力して参ります。 当研究所が長年培ってまいりました投資技法につきましても、コメント欄等において公開し、投 資家の皆様の投資技術向上に貢献して参りたいと考えております。今後の投資システム構築に際 しては、常に多く皆様のからのご意見、ご希望をお聞きしながら、できるだけ投資家の皆様のニ ーズに合ったシステム作りを心がけます。 本システムは最高レベルの株式分析システムであり、また使用されている手法や指標もすべて当 研究所が独自に研究開発した指標であるため、一部には難解なところもあると思われます。本シ ステムで実践する場合、本システムの売買手法を十分理解され、その上でシミュレーション(模 擬売買)を行ない、すべてマスターされた後に実践に入るようお願いいたします。 株式投資とは長い時間をかけて運用利益を積み上げていくものです。間違った考えやその投資手 法では一時的に利益を上げることができても、投資の基本から外れていては、いずれ市場から撤 退せざるをえない結果になります。 株式投資の基本は、難しいことではなく誰でも知っているシンプルな方法なのです。間違った考 え方を排除し投資の基本に忠実に実践して、そして正しいリスクマネージメントを行うことによ ってのみ成功するものであると考えます。 正しい投資の基本を理解し、投資家自身に合った確固たる投資手法を身につけてい頂きたく願う ものです。 ‑ 51 ‑ 本システム運用のための参考書籍 「株の短期売買実践ノート」 著者 照沼佳夫 発行所 同友館 1800円 「株を極める! 仕掛け・損切り・利食い プロのノウハウ」 著者 照沼佳夫 発行所 日本実業出版社 1800円 「株を極める! システム売買 プロのノウハウ」 著者 照沼佳夫 発行所 「株を極める! 日本実業出版社 1800円 ロング・ショート戦略 勝利の方程式」 著者 照沼佳夫 発行所 日本実業出版社 1800円 ‑ 52 ‑ ご利用料金 □ 利用料金 スピードマスター・プラス 6ヶ月 48,000円 1年間 88,000円 □ お支払い先 振込み先銀行名 支店名 口座番号 三井住友銀行 渋谷駅前支店 普通口座 1812093 エスピーエス ケンキュウショ (SPS研究所)) 振込み先銀行名 支店名 カナ店名 口座番号 ジャパンネット銀行(銀行番号0033) 本店営業部 (支店番号001) ホンテン 口座番号 6700563 (普通預金) エスピーエス ケンキュウショ (SPS研究所) ‑ 53 ‑ SPS研究所の株式投資支援システム スピードマスター・プラス 運用マニュアル ( 操作方法・指標の解説・運用方法 ) ‑ Version 1.00 発行 150‑0043 SPS研究所 東京都渋谷区道玄坂 2‑20‑26‑509 電話 03‑3770‑2448 ホームページ http://spsnet.jp メールアドレス [email protected] 無断転載禁止 ‑ 54 ‑
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