RaN51 「かってに語源」法でイタリア語の単語を覚えよう

RaN51 「かってに語源」法でイタリア語の単語を覚えよう(2)
RaN51 How to Remember Italian Words by Free Origin Method (2)
黒月樹人のランダムノート (Random Note by Kinohito KULOTSUKI)
イタリア語の辞書を読み込み、さらなる単語のセットをまとめようと思っていたのでしたが、このよ
うなアイディアで進めてゆく前にやるべきことがあるということに気がつきました。
イタリア語の単語にも、
「ほんものの語源」があるということです。
これらの中で、とくに注目すべきなのは、イタリア語にも、独自の「接頭語」や「接尾語」があると
いうことです。
これらをまとめて覚えておくことで、
「かってに語源」法の、
「なぞかけ」にも似た、単語と意味の接
続のための「連想物語」を考える苦労を減らすことができます。
たとえば、イタリア語に creazione「創造」という単語があります。これは英語の creation「創造」
と同じものでしょう。イタリア語で azione「行動」は単独の単語です。creazion では、-zione の部分が
「接尾語」のようです。英語での-tion と同じ働きをしているようです。どうやら、ラテン語あたりの
語源から変化したとき、
「単語の形」でというより、
「発音」で似せて、それらの言葉でのアルファベッ
トを当てはめているようです。
ちなみに、-zione は辞書で、次のように記されています。
-zione [接尾] 「動作」
「状態」の意を表し、動詞から名詞を作る。
なお、語源が-d で終わる動詞の場合は、-sione になる :
これを確認しておくことで、単語の後ろが、-zione または –sione となっているものについては、こ
れらを特別に覚える必要がなくなり、主に、その前の部分にだけ専念することができます。
よく現れる文字列については、「接尾語」の逆位置の「接頭語」があります。
辞書で単語を眺めてゆくと、ひとつの「接頭語」のあとに、それを使った単語が並んでいることが多
いので、これらをひとまとめにして覚えることができます。
「接頭語」を覚えるのも大切なことです。これらの中には、医学用語などの専門分野で使われる、用
途の狭いものがあります。また、in-のように、il-, ir-, im- などと変化し、非常に多くの単語を生み出
しているものがあります。
今、これらのリストを作っているところなのですが、それよりも重要なのは「接尾語」だと思います。
「接尾語」には、多くの応用があります。また、それらが使われている単語は、辞書のあちらこちら
に散在しています。ですから、まず、この「接尾語」のリストを調べ上げるべきです。覚えることがで
きれば、もちろん良いのでしようが、リストを作っておいて、それを参照できるようにしておくことで、
単語の記憶において、とても助かるはずです。
そのような方針で、まず、イタリア語の「接尾語」を調べ上げ、それらのリストを作り、これを「か
ってに語源」法で覚えてゆくことにしたいと思います。
このページでは、このリストの一部を示そうと思います。完全なものは、まだ無理なので、少しずつ
ということになります。
1
接尾語
由来
「かってに語源」と「むりやり理由」
意味
-abile
---
拍手を浴びる(abile)能力あり
「可能な」「能力」
-accio
ラテン
悪塩(accio)→
「軽蔑」
「悪化」
-acee
---
汗(acee)か(科)き
植物の「科」
-aggine
---
銀(Ag)人(gine)の動作・状態
「状態」
「動作」
-aglia
---
アリ(agli 発音より)穴(a)には、アリの集 「集団」
「軽蔑」
団。アリは軽い→軽蔑。
-aio
---
愛(aio)を集める装置・場所があり、
(1)物を集めたり収容する
愛(aio)をばらまく職業がある。
「装置」
「場所」
(2)「職業」
-algia
ギリシャ
(ロボットの)歩く(al)ギア(gia)が
「苦痛」
さびて苦痛
-ano
---
あの(ano)職業階層の品格問われ、住民が 「職業」
「階層」
「品格」
地理的関連を調べる。
「住民」
「地理的関連」
-are 動詞の現在分詞をつくる
-ante
---
(保留)
-archia
ギリシャ
アート(art)な茶(chia)を作らせるほどの 「統治」
「支配」
統治・支配
-ardo
ドイツ
アート(art)なドアー(door)→偽物ドアー 「軽蔑」
「否定的な性質」
→本物ではない→
-ario
-astro
-ato1
-ato2
接尾語
-baro
ラテン
---
---
---
由来
ギリシャ
アリ(ari)男(o)の性質・機能・役割
(1)「性質」「機能」「役割」
アリ(ari)追(o)いこみ装置
(2)「装置」「機具」
medicastro (目じりカストロ)やぶ医者
(1)「軽蔑」
biancastro (微闇カストロ)白っぽい
(2)「色調」
アトム(atom)の身分・職業・状態
(1)「身分」「職業」「状態」
廃墟跡(ato)の状態・死骸の量
(2)物の「状態」「量」
(保留)
-are 動詞の過去分詞をつくる
「かってに語源」と「むりやり理由」
馬老(baro)→重量軽く
意味
「気圧」
「重量」
気圧に押しつぶされる
-bio
ギリシャ
バイオ(bio)→
「生命」
-blasto
ギリシャ
ブランコ(bla)ストップ(stop)
「芽」「胚」
下に草の芽/ブランコは日本語。英語では
swing らしい。
-bolo
---
(肩が)ボロ(bolo)ボロになるまで投げる
2
「投げる」
接尾語
-cefalo
由来
「かってに語源」と「むりやり理由」
ギリシャ
センター(center)フェイス(face)ロング
意味
「頭」「頭部」
(long)ヘッド(head)
-cene
ギリシャ
センター(center)ネット(net)は新しい
「最新の」「新しい」
-ciclo
ギ・ラ
サイクル男(ciclo)→
「円」「輪」
「回転」「自転車」
-cida
ラテン
「死だ(cida)ぞ」とおどす殺人者
「殺人者」
-cidio
ラテン
CD(cidi)男の殺害
「殺害」
CD 男 と は 、 岬 (Cape) の 米 民 主 党 員
(Democrat)
-cita
ギリシャ
-cito
-clino
下(cita)にどんどん小さくなる→細胞の
「細胞の」
死と(cito)隣り合わせの「細胞の」
---
栗の(clino)木は傾斜のある山肌に生える 「傾斜」
「傾向」
傾向があるかどうかは分からない
-coltore
ラテン
集めて(collect)とれ(tore)とれ「飼育・栽
「飼育・栽培する人」
培する人」
-crate
ギリシャ
倉(cra)を手(te)にした「権力者」
「権力者」
-cratico
ギリシャ
倉地(crati)を子(co)供に残すほどの「権力
「権力をもった」
をもった」
-crazia
ギリシャ
倉(cra)の字余り(zia)、強大な「権力」
「支 「権力」
「支配」
配」(意味不明)
-cromia
ギリシャ
黒(cro)にも見(mi)える明(a)るい「色彩」 「色彩」
-cromo
ギリシャ
黒(cro)モスラ(mothra)の色
「色」
-cultore
ラテン
刈り取れ(cultore)「耕作する人」
「耕作する人」
-coltore
凍るトレー(coltore)を畑にして「耕作す
る人」
-cultura
ラテン
-coltura
接尾語
-derma
刈るツララ(cultura)
「耕作」
凍るツララ(coltura)の「耕作」
由来
ギリシャ
「かってに語源」と「むりやり理由」
意味
( お 見 合 い の 間 に ) 出 る 前 に 「皮膚」
(delma)、皮膚におしろい
-dromo
ギリシャ
泥んこ(dro)モスラ(mothra)が 「競走場」
くねくねする「競走場」
(2010.05.11 Written by Kinohito KULOTSUKI [@] KULOTSUKI ANALYSIS INSTITUTION,
[email protected])
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