田辺由美の WINE SCHOOL その他ヨーロッパのワイン産地 ヨーロッパの地図はよく見ておきましょう。 各ワイン産地で造られるワインは、隣接する国に影響を受けています。 地図を良く理解することが、ヨーロッパの産地を理解することに繋がります。 ギリシャ ギリシャ ・主要な産地 地 方 主 要 産 地 ナウサ 特 徴 クシノマヴロ主体の赤ワイン 北部ギリシャ (マケドニアとトラキ ア) Naoussa テッサリア Rapsani イピロス Zitsa ペロポネソス半島 Nemea 中央ギリシャ Attica アッティカ サヴァティアーノのレッチーナの中心産地 Crete クレタ 紀元前 1600 年のミノア文明ミノス王朝時代の遺跡にアン フォラ、足踏み式プレス器などがあるギリシャ全体の 20%を生産 エーゲ海の島々 C6tes de Meliton コート・ド・メリトン ラプサニ 木樽熟成の赤ワイン ジツァ ネメア Santorini サントリーニ Samos ドメイヌ・カラスで有名 サモス アギオルギティコのヘラクレスの血と呼ばれる赤ワイン キクラデス諸島。火山噴火による三日月形の島強い風から ぶどう樹を守るために Kouloura/Curl(コウロラ/カール)仕 立て方法アシルティコ、アイダニからの白 東エーゲ海諸島。マスカットからの甘口(サモス・ネクタ ー) 1 田辺由美の WINE SCHOOL スロヴェニア ・イタリア、オーストリアと国境を接している。 ・単一品種のぶどうから造るワインが主流で、白が約65% ・ワイン産地は 3 地域に分かれる ① プリモルスカ(イタリア国境沿い) …約 46%が赤ワインと赤ワインの比率が高い ② ポドラウイエ(北東部) …スロヴェニア最大の生産地域、オーストリアや ドイツの影響を受け、アロマチックな白が主流 ③ ポサウイエ(南東部) …複数品種のブレンドが多い スロヴェニア産地図 クロアチア ・ワイン産地は大陸部と沿岸部に分かれている 大陸部…オーストリー・ハンガリー帝国の影響を受け、白が主体(90%以上) ザゴリエ・メディムリエ(クロアチア最大の生産地域) 沿岸部…イタリアと同緯度、赤が主体(70%以上) クロアチア(2 番目に大きい生産地域) ・全体の白と赤の割合は 65(白):35(赤) 2 田辺由美の WINE SCHOOL クロアチア産地図 ルーマニア ・生産量の90%は国内で消費されている。 ・ルーマニアワインの歴史は 6000 年前に遡る。独自の土着品種が 100 種以上あり、古代から栽培さ れ続けている品種がある。 ・ワイン法 DOC(EU の AOP)の上位に 「DOCC」がある。 ・土着品種 バベアスカ・グリ(グレーの熟女) : ルーマニアの白品種で最も歴史が古く貴重 フエテアスカ・アルバ(白い乙女) : 栽培面積が最も広い白品種 フエテアスカ・ネグアラ(黒い乙女) : ルーマニアの黒品種で最も歴史が古い ・ほぼ全域でぶどう栽培がされている。 ・37の認定生産地域(ポドコリエ)がある。 ・DOC(原産地統制名称)に指定されているのは 32 か所 ルーマニア地図 3 田辺由美の WINE SCHOOL ブルガリア ・日本へはバルクワインの輸出が多い。 ・ぶどうの搾りかすのブランデー、ラキアが食事中 にもよく飲まれる。 ・ブルガリア独特の品種、レッド・ミスケット(白) 、 ガムザ(=カダルカ 黒) 、マヴルッド(黒)な どがある。 ブルガリア産地図 4
© Copyright 2024 Paperzz