セキュアード・キャピタル・ジャパン株式会社 (2392) 第2四半期決算説明会 2009年8月19日 09年12月期第2四半期総括 (1) 不動産投資顧問業者として競争力の維持・向上 当期における最重要経営課題 1)第4号オポチュニティ・ファンドの募集 -最終募集額は約5億3千5百万米ドル 8月14日(米国時間)募集完了 -出資者:海外の年金基金・ファンド等の機関投資家。1-3号ファンド出資者のほか 北米、豪州、欧州の新規出資者が参加 不良債権に対する特別資産配分枠の設定 2)バランスシートの改善→財務的信用力の向上 -Pacific Alliance Group(「PAG」)の運用するファンドに対する総額30億円の円建劣後転換社債 の発行:総額15億円を限度とする追加発行コミットメント枠の設定 -来年4月にプットオプション行使日が到来する総額60億円の既存円建転換社債 のうち43億円8千万円につき買入消却を完了 (残存額16.2億円) -J-STAR社の株式及び同社ファンドに対する当社持分(残存出資約束金額払い込み義務を含む)を 譲渡し不動産ファンド運用事業に経営資源を集中 3)競争力が向上 -安定したファンド運用プラットフォーム及び実績 -競争会社の市場退出 -案件持込件数の拡大 4)豊富な投資機会 -不動産ローンのリファイナンス期日到来 不良債権担保物件等の処分 -不良債権投資ファンド(サイドカー・ファンド 調達目標:2億米ドル)、 このほかにも新たな投資家ニーズに応え新規ファンド組成準備 -1- 09年12月期第2四半期総括 (2) 09/6期末受託資産残高が6,000億円台へ (実績 6,005億円 対前年度末比+5% 取得額492億円 売却額214億円) 競合他社の破綻、市場退出等により、特定顧客向けアセットマネジメント業務受託が増加 09/6期における売却及び回収の主な案件は、住宅(日本)、住宅(中国)、債権、特定顧客向けアセットマネジメント 第4号オポチュニティ・ファンドによる受託資産の増加は第3、4期以降 同ファンドの投資対象:日本の不動産。中国等アジア地域の不動産(30%まで)と日本の不良債権等(25%まで)にも資産配分可能 受託資産残高の推移 第4号オポチュニティファンドの資産配分予定 (09年8月現在) 特定顧客向けアセットマネジメント業務受託 四半期推移(百万円) ファンドタイプ別(億円) 資産クラス 配分 2,400 7,000 2,200 6,000 2,000 5,000 1,800 4,000 1,400 2,000 1,200 1,000 07/6 07/9 07/12 08/03 08/06 08/09 08/12 09/03 04/12 05/12 06/12 07/12 08/12 不動産オポチュニティファンド 特定顧客向けアセットマネジメント 不動産メザニンファンド 注:受託資産金額は取得総額に取得付随費用を含めて表示 15% 商業施設 (日本) 10% 5% 不良債権 25% 日本以外のアジア地域の不動産(注) 15% Special Situation 5% 09/6 合計 特定顧客向けアセットマネジメント業務の主な新規受託実績 (09年1-6月) 債権投資 住居 (日本) 09/06 注: 左のグラフを四半期ごとに表示。08/12期の減少は大型1案件の業務受託終了によるもの 0 25% ホテル (日本) 1,600 3,000 オフィス(日本) 100% 不動産コアプラスファンド 案件 受託資産(億円) 資産概要(物件タイプ) クローズ時期 A 45 オフィス ホテル 商業施設 2009年1月 受託経緯 注 現在の目標資産配分は15%であるものの最大30%まで投資可能 投資済み案件のAM外部委託 B 65 オフィス 倉庫用地 2009年3月 デフォルト済ローン案件 C 10 ホテル 2009年4月 デフォルト済ローン案件 D 206 住宅 2009年4月 デフォルト済CMBS案件 E 135 住宅 2009年4月 AM会社破綻 2 09年12月期第2四半期 決算概要 (1) アセットマネジメント・フィー収入が経費支出を上回る 経常的収入であるアセットマネジメント・フィーは前年同期比 7%増収。経費は人件費削減(注)等により前年同期比24%減少 運用ファンドの共同投資持分の評価減やJ-STAR社株式売却・業務終結関連損失等 約9億円 既存円建転換社債の買入消却実施 償還差益計上 (1,389百万円) 投資資産の評価減をヘッジ 要約損益計算書(持分法適用) 百万円 2007/12 2008/12 前期比 2008/1-6 2009/1-6 前期比 2009/12予 売上高 7,470 3,670 -51% 1,709 1,316 -23% 4,500 フィー収入 6,728 4,490 -33% 1,999 1,896 -5% - アセットマネジメント 2,498 3,072 23% 1,474 1,578 7% - アクイジション 1,898 428 -77% 112 147 32% - 394 273 -31% 202 47 -77% - 1,938 718 -63% 212 124 -42% - 742 -820 - -291 -580 - - 販売管理費 3,522 3,317 -6% 1,775 1,355 -24% - 営業利益(損失) 3,948 352 - -66 -38 - 1,660 経常利益(損失) 3,967 402 - -46 -73 - 1,200 -92 -645 - -74 1,142 - - 2,209 -370 - -78 444 - 1,250 ディスポジション インセンティブ 共同投資収益(損失) 特別損益 当期純利益(純損失) 当社グループの連結財務諸表には運用ファンドのうち当社グループが50%以上のファンド出資持分を有する2つ(SCJレジディンシャル・ファンド第2号、SCJリアル・エステート・メザニン・パートナーズⅠ)が連結対象として含まれ ています。しかしながら運用会社としての当社グループの実態の説明のためには連結ファンドについて持分法を適用した連結財務諸表が効果的であると考えます。持分法不適用の場合、運用ファンドの組入れ不動産等の賃料 収入やメザニンローン等の金利収入等が当社の損益計算書において「売上高」として計上され、当社グループの本来の「売上高」であるファンド運用にかかわる諸手数料収入等については「当社の受取」と「被連結のファンドに よる支払」とが相殺され連結損益計算書には表記されません。更に、連結財務諸表に含まれるファンドの借入金(ノン・リコースローン)総額や支払利息についても当社グループの実質的負担金額を明確にするため持分法適用 の財務諸表作成により実態の明確化を図っています。 注 09/6月期末従業員数 105名 (前年同期118名) 百万円 -3- 09年12月期第2四半期 決算概要 (2) バランスシートの強化 劣後転換社債の発行 30億円 (2009年3月払込完了) 予備的資金調達手段として引受コミットメントの設定 上限15億円 (発行可能時期 2010年1月-3月) 既存円建転換社債60億円のうち43.8億円の買入消却を実施(2009年3月及び6月) 要約貸借対照表(持分法適用) 百万円 運用ファンド・ディストレス債権に対する共同投資残高(億円) 2008/12 2009/6 増減 ファンドタイプ 総資産 09/6 オポチュニティ・ファンド 39 コアプラス・ファンド 56 メザニン・ファンド 12 流動資産 内 現預金 2,858 3,302 444 流動資産 合計 4,096 4,213 117 固定資産 ディストレス債権 1,828 1,323 -505 10,317 10,236 -81 555 551 -4 固定資産合計 13,986 13,210 -776 総資産合計 18,082 17,424 -658 内 投資有価証券 その他の関係会社有価証券 長期貸付金 7 共同投資残高合計 115 当社グループの借入金・社債(09年6月末) 百万円 期限(年) 負債 短期借入金 3,300 流動負債 転換社債型新株予約権付社債* 1,620 2012 転換社債型新株予約権付劣後社債 3,000 2012/2013/2014/2015 借入金・社債合計 7,920 内 短期借入金 3,600 3,300 -300 流動負債合計 4,549 4,601 52 - *:プットオプションの行使日 2010年4月30日。利率はゼロ% 固定負債 内 新株予約権社債 6,000 4,620 -1,380 固定負債合計 6,000 4,620 -1,380 10,549 9,265 -1,284 内 株主資本 8,041 8,496 455 純資産合計 7,533 8,158 625 18,082 17,424 -658 負債合計 - 純資産 負債・純資産合計 当社グループの連結財務諸表には運用ファンドのうち当社グループが50%以上のファンド出資持分を有する2つ(SCJレジディンシャ ル・ファンド第2号、SCJリアル・エステート・メザニン・パートナーズⅠ)が連結対象として含まれています。しかしながら運用会社としての 当社グループの実態の説明のためには連結ファンドについて持分法を適用した連結財務諸表が効果的であると考えます。持分法不適 用の場合、運用ファンドの組入れ不動産等の賃料収入やメザニンローン等の金利収入等が当社の損益計算書において「売上高」とし て計上され、当社グループの本来の「売上高」であるファンド運用にかかわる諸手数料収入等については「当社の受取」と「被連結の ファンドによる支払」とが相殺され連結損益計算書には表記されません。更に、連結財務諸表に含まれるファンドの借入金(ノン・リコー スローン)総額や支払利息についても当社グループの実質的負担金額を明確にするため持分法適用の財務諸表作成により実態の明 確化を図っています。 -4- 09年12月期第2四半期 決算概要 (3) 要約損益計算書(連結) 百万円 売上高 要約貸借対照表(連結) 2008/12 2009/12予 5,807 前期比 6,730 2008/1-6 16% 2009/1-6 2,479 前期比 2,409 -3% 百万円 2008/12 2009/6 増減 総資産 売上原価 1,631 - - 355 866 144% 流動資産 販売費及び一般管理費 3,458 - - 1,861 1,422 -24% 内 現預金 3,061 3,666 605 営業利益(損失) 718 2,700 276% 262 120 -54% 流動資産 合計 7,500 7,237 -263 経常利益(損失) 167 1,680 908% 134 -243 - 固定資産 1 - - 1 1,417 - 内 投資有価証券 7,782 7,226 -556 その他の関係会社有価証券 3,989 3,959 -30 長期貸付金 2,107 2,064 -43 固定資産合計 45,864 44,831 -1,033 総資産合計 53,365 52,069 -1,296 内 短期借入金 3,600 3,300 -300 流動負債合計 4,894 4,939 45 内 社債 4,605 4,605 0 内 新株予約権社債 6,000 4,620 -1,380 内 長期借入金 22,000 21,897 -103 固定負債合計 36,679 35,201 -1,478 負債合計 41,574 40,141 -1,433 特別利益 特別損失 少数株主利益(損失) 当期純利益(純損失) 1,382 -1,030 -370 1,250 - 75 112 -78 275 -202 444 - 負債 流動負債 固定負債 純資産 8,041 8,497 456 純資産合計 11,791 11,928 137 負債・純資産合計 53,365 52,069 -1,296 内 株主資本 -5- 09年12月期業績予想 09/12期当期純利益予想1,250百万円 当期EPS予想10,287円 REPⅣファンドの最終募集完了による出資約束総額増加とアセットマネジメント業務の新規受託拡大(通期新規受託目標額730 億円)によるアセットマネジメント・フイー収入の増加 REPⅣファンドによる新規取得(不良債権投資・アジア投資を含む 通期取得目標額250億円)の本格化によるアクイジション・ フィー収入の増加 不良債権投資ファンド(サイドカー・ファンド 調達目標額2億米ドル)やPAG等との共同出資や他新規組成ファンドによる投資も予定 当期純利益の推移・予想(百万円) EPSの推移・予想(円) 2,500 20,000 2,209 18,194 2,003 2,000 15,000 1,500 16,628 1,250 1,222 10,434 10,000 10,287 1,000 657 6,184 5,000 500 0 0 2004 2005 2006 2007 2008 -500 2004 2009予 2005 2006 2007 2008 -3,046 2009予 -5,000 -370 注:希薄化調整前 受託資産残高推移 取得・売却別(億円) 8,000 7,000 6,000 新規取得 売却 受託資産残高 6,500 5,511 6,005 5,727 5,000 4,000 2,778 3,000 2,000 1,870 2,137 1,333 1,000 560 492 214 0 04/12 05/12 06/12 07/12 08/12 09/12目標 09/6 -6- <ご参考> 当社グループの運用ファンド 受託資産(億 最大運用期間(年数) 円)** 09/6末 ファンド名 対象資産 投資スタイル 投資対象地域 当初投資可能総額 * (億円) クローズ時期 SCJREPⅠ 不動産分散型 オポチュニティ 日本 600 04年3月 取得完了、売却中 海外機関投資家 14 7 SCJREPⅡ 不動産分散型 オポチュニティ 日本 700 05年4月 投資中、一部売却 海外機関投資家 322 7 SCJREP Asia 不動産分散型 オポチュニティ 主に日本。日本を除くアジ アにも最大25%まで配分 3,550 07年3月 投資中、一部売却 海外機関投資家 2,182 7 SCJREP Ⅳ 不動産分散型・ 債権投資含む オポチュニティ 海外機関投資家 183 8 SCJRF 居住用不動産 コアプラス 日本 800 04年10月 取得完了、売却中 国内機関投資家 201 7 SCJRF Ⅱ 居住用不動産 コアプラス 日本 440 08年3月 投資中 内外機関投資家 318 7 SCJ REMPⅠ 不動産メザニン - 日本 400-500 07年9月 投資中 内外機関投資家 94 6 主に日本。他のアジアに 535百万ドル(出 も最大30%まで配分 資約束総額) 09年8月 進行状況 投資中 投資家 上記の表は当社グループの不動産ファンドと不動産メザニンファンドのみを説明しています。特定顧客向けアセットマネジメントと債権投資の受託資産残高については前出の受託資産残高のグラフをご参照下さい *:SCJREPⅠ Ⅱ Asia Ⅳ はUS$での調達。表の円金額は概算の価額。為替レートは募集完了時点のもの。Ⅳ以外はノンリコース・ローンによる借り入れ予定額を含むファンド運用可能総額 **:受託資産額はノンリコース・ローンによる借入額を含む取得総額 -7- 本資料に記載の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因にかかわる本資料発表日現在における仮定を前提としています。 実際の業績は今後様々な要因によって大きく異なる結果となる可能性があります。
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