栄養部だより Vol.73 H24.7.1 今月の食材 ★豆腐★ 夏における豆腐の食べ方といえば冷奴ではないでし ょうか?夏バテで食欲の無いときには、つるんと、のど 越しの良い冷奴はもってこいです。豆腐は日本人の食 生活には欠かせない食べ物で 1 年中色々な調理法で <豆腐の明太子のせ>2人分 材料:絹豆腐1丁、明太子小1腹、葱 1/2 本 ごま油大さじ 1 弱、酒大さじ1 ①豆腐は厚みを半分に切り、さらに縦半分に切り 食べることが出来ます。豆腐の原料は「畑の肉」と言わ れている大豆で、蛋白質、植物性の脂質が豊富に含ま 形が崩れないように器に盛り付ける。 ②明太子はそのまま輪切りにし包丁で軽くたた れています。大豆から作られる食品の中でも豆腐は消 化吸収が良く、健康的な食品のひとつとしても知られて く。葱は洗って小口切りにする。 ③フライパンにごま油を熱し、2の明太子と葱を います。近年、世界中でヘルシーな食べ物「TOFU」とし て注目され、肥満が大きな社会問題となっているアメリ 入れ強火でさっと炒める。 ④3に酒を振り入れ明太子が固まらないように手 カでも関心が高まっています。豆腐は料理によって絹豆 腐、木綿豆腐、焼き豆腐などを使い分けることが出来ま 早く入り混ぜぽろぽろにする。 ⑤1の豆腐に4をのせ出来上がり。! す。今夏は国産大豆の価格が高値のため、豆腐の値上 げの話も聞こえてきますが、お好みの食べ方で、暑い夏 を乗り切りましょう。 (1 人分) エネルギー166cal、タンパク質 12.9g 脂質 10.4g、炭水化物 4.8g、塩分 1.4g トマトダイエット これまでトマトに含まれるカロテンやリコピンなどの抗酸化成分の健康機能性は知られていましたが、今 年に入り京都大学の研究チームが、トマトに血液中の脂肪を減少させるのに効果的な不飽和脂肪酸の一 種である成分が含まれているということを発表しました。実験では肥満させたマウスをつかい、この成分を 4 週間摂取させたマウス群はそうでないマウス群に比べ血中の中性脂肪が約 30%も減少したということで す。さらにこの物質は肝臓で脂肪を燃焼させる(脂肪肝の改善)役割があるたんぱく質の働きを高め、エネ ルギー代謝機能向上させる効果も期待できるそうです。 この発表によるものか、最近メディアなどでも多く紹介されている『トマトダイエット』。一部のお店ではトマ トが品薄になることもありました。 この『トマトダイエット』はリコピン量にして 1 日 15mgほどとることが良いとされ、トマトにして大 2 個、ミニ トマトなら 17個ほど、トマトジュースなら 200ml 程度とのこと。特に夜にトマトを食べるとダイエット効果があ るという説があり、これは脂肪燃焼効果のある成長ホルモン(寝ている時に分泌されるホルモン)の分泌を 増やすために寝る前である夜に食べると良い、と紹介されています。 しかし、メディアなどでトマトを食べると脂肪細胞を燃えやすくし太りにくい体質にするという記事も見かけ ますが、食べていれば勝手に脂肪が燃えて痩せていくわけではありません。また、トマトを生で食べると体 を冷やす作用があったりします。さらに大玉2個を毎日ではお腹も膨れて、他の食べ物が食べられなくなっ てしまい栄養価が偏ってしまいます。トマトには様々な良い効果が期待できる成分含まれていますが、これ しか食べない「偏食ダイエット」は筋肉を弱くしてしまい基礎代謝が落ちて余計太りやすくなるので注意が 必要です。バランス食事に取り入れることをお勧めします。 次回は H24年8月1日頃発行予定です
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