3・8国際女性デーの意義と課題

3・8国際女性デーの意義と課題
3.8国際女性デー自治労女性集会
1857年3月8日に、ニューヨークの被服工場や繊維工場で働いていた女性たちが、非人間的
な労働条件と低賃金に対し抗議行動を起こし、弾圧を受けますが、2年後に労働組合を結成
しました。
1908年3月8日に、世界恐慌の中で、ニューヨークで15,000人の女性が労働時間の短縮、
賃上げ、選挙権、児童労働の廃止を訴えて「パンとバラ」のスローガンを掲げ、デモ行進
しました。
パンは、賃金や労働条件などの経済的安定、パラは女性の尊厳として生活の質の向上を示
しています。
ヨーロッパで、も、ドイツの女性による「女性参政権に関する決議」の採択など男女平等
と参政権獲得運動が高まっていました。
1910年コペンハーゲンで、開催された「第2回国際社会主義婦人会議」で、参政権・母性
保護・平和運動@国際組織について決議され、ドイツのクララ・ツェトキンが国際女性デー
として「世界の女性たちが一致して毎年、行動を起こすこと」を提起し、採択をされまし
た。
1977年の国連総会で、国際女性デーは女性の権利と国際平和のための「国際デー」となり、
1979年に「女性差別撤廃条約」が採択されます。
日本では、1923年(大正12年)に山川菊栄、堺真柄によって関かれましたが、官憲によって
即刻解散させられました。戦後は、1947年皇居前広場に1,000人、1949年には15,000人が
参加し、以降女性解放運動として発展してきました。
1985年に日本で「女性差別撤廃条約」が批准されましたが、一昨年には国連の女性差別撤
廃委員会から「勧告」が出されています。「選択的夫婦別姓を含む民法上の差別規定」、
「同一価値労働同一賃金」、「政治参画の拡大にクオータ制の導入」などが求められてい
ます。
昨年12月には「第3次男女共同参画基本計画」が閣議決定されています。2020年に指導的
地位に女性が占める割合を少なくとも30%程度とするための成果目標を新設するなどとし
ています。
2011春闘で女性の要求をていねいに点検し、女性部の要求にまとめ、女性が主体的にたた
かう中から団結を強め、今年4月の統一自治体選挙闘争に勝利し、地域から政治改革、男女
平等、平和の構築をすすめていきましょう。