6月11日(土)、ついに決戦の日を迎えました。長崎市中総体の開幕です。 私は男子バドミントン部の顧問として、長崎市立小島中学校会場へと足を運びました。山里中学校男子バ ドミントン部は苦戦を強いられながらも一つ一つ試合を進めていきました。 第2回戦の相手は小島中学校。実は小島中学校は中総体のちょうど1か月前に練習試合をした相手です。 「中総体で対戦しよう」という約束を、双方が果たした末の今日の本番の大舞台で、再び対戦するという機 会を得ました。以前に比べて、小島中の子どもたちはかなり力をつけていました。結果は山里中が勝ちまし たが、私は小島中学校の子どもたちの一生懸命な姿に心を動かされました。試合後、小島中学校の子どもた ちが挨拶に来てくれました。私はこの劇的な再開に思わず涙がこみ上げるのを抑えきれませんでした。そし てこの中総体の本舞台で小島中学校と対戦ができたことに心から感謝の気持ちを伝えることができました。 例年、小島中学校は中総体の会場校で、子どもたちはもちろん、保護者の方々にもたくさん協力していただ いています。ゆっくりと試合を観たり、応援したりもなかなかできないのではないでしょうか。会場校とお 世話してくださる多くの方々がいるからこそ中総体が開催できる、このことを当たり前と思わず、改めて感 謝したいと切に思いました。 さて、山里中学校は決勝に進出しました。決勝の相手は最大のライバルで、前回の新人大会では同じく決 勝で対戦して負けた東長崎中学校です。実力も選手層も相手が一枚上手ですが、オーダーによっては勝機も 十分にあります。オーダーを開くと、何とシングルスがガチンコの対戦でした。山里中学校は主将の西田祥 太郎、東長崎中学校は県内でも指折りのプレイヤーであり、数々の大会で優勝を飾っている強敵K君です。 ダブルスはお互いに1勝ずつを取り合い、勝敗の行方はシングルスの結果に託されました。1セット目を落 として後がない山里中学校西田祥太郎、2セット目も中盤まで5点差をつけられリードを許す苦しい展開で したが、そこから意地の反撃で得点を連取、2セット目を逆に取り返します。セットカウントは1対1。最 終のファイナルゲームに勝負の行方は持ち越されました。終始、互角の展開で20対20。あと2点をとっ た方が勝ちという死闘にまで発展します。どちらに転んでもおかしくないシーソーゲームでしたが、最後は 試合巧者のKが連取し、あと一歩届きませんでした。西田祥太郎は今まで山中バドミントン部の主将として、 最後まで一生懸命頑張ってきた選手です。チームメイトからも会場からも大きな拍手が送られました。 他の部活動の子どもたちも、それぞれの会場で大健闘し、頑張っていたようです。今回、見事に県大会へ の切符を手にした皆さん、おめでとうごうざいます。一方で、善戦むなしく敗退した皆さん、今まで大変お 疲れ様でした。君たちの中総体は終わってしまいましたが、君たちが果たせなかった夢は後輩たちがきっと 引き継いでくれると思います。 感動をありがとう。また、明日、どんな感動が待っているのかとても楽しみです。 責任を感じ、悔し涙で頬をぬらす主将西田祥太郎 満面の笑み・・・とはいかないけど 準優勝おめでとう
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