200910 華鐘通信№177 目日次文巻頭言：中華人民共和国の建国60周年を祝う ······································ 1 総経理古林恒雄特別記事：日系企業が IT 管理において見落としやすい点 ∼サーバーのハードウェア保証期間延長サービス∼ ............................ 3 上海華鐘信息管理コンサルティング有限会社システムコンサルティング部上海便り(番外編) ①：中国事業再編実務に関わる留意点適切な事業再編スキームの選択が重要 ........................................ 5 副総経理能瀬徹上海便り(番外編) ②：アイセック上海インターンシップ研修に参加して―2009 年 7 月∼9 月 ............ 7 アイセック研修生佐井楽希新規会員企業のご紹介 ............................................................... 9 華鐘通信編集部日刊華鐘通信中国ビジネス相談 Q&A、華鐘グループお知らせのバックナンバー(2009 年 9 月) ... 11 華鐘通信編集部ビジネス Q&A コーナー： Q1: 中国の国際速達便(EMS 等)の通関申告について ........................... 13 Q2: 輸入貨物の直接積戻しの具体的な申請手順について ....................... 15 フラッシュニュース税務総局：対外貿易人民元決済税還付・免税関連事項を明確化 ................. 17 国家税務総局、個人所得税実行政策を明確化 ................................. 17 工商行政管理総局：8 項目の制度を公布して食品安全監督を強化 ................ 18 中国、重大技術装備輸入に関する税収政策を調整 ............................. 18 税務総局、従業員の交通費・通信費手当の個人所得税控除の問題を明確化 ....... 18 8 月度、中国の外資利用実績ベースは同期比で 7％の増 ........................ 19 中国の輸出規模、連続 2 ヶ月 1,000 億ドルを超過 ............................. 20 編集後記 ································································· 21 200910 華鐘通信№177 177 号巻頭言中華人民共和国の建国 60 周年を祝う 9 月 22 日、アジア開発銀行（ADB）は日本引所がアジア最大の証券取引所である。8 月などの先進国を除くアジア太平洋地域の実までの状況から言えば固定資産投資が輸出質経済成長率見通しを 2009 年 3.9％、2010 の減少をカバーして、財政補助のお陰はある年 6.4％と改定して、前回 3 月発表の見通しが内需も堅調で、中国経済の 2009 年 8％成長から 2009 年 0.5％、2010 年 0.4％上方修正しは達成される可能性が大きくなったと言えた。中でも中国の経済成長率は 2009 年 8.2％、そうである。 2010 年 8.9％と予測して、前回の 7.0％、さて、御存知のように今年の 10 月 1 日は 8.0％から大幅に見通しを修正した。一般に中華人民共和国の建国 60 周年の記念すべきアジア開発銀行（ADB）の予測は他の世界銀国慶節である。建国 60 周年を記念して、今行や経済協力開発機構（OECD）などの予測よ年は胡錦涛総書記の閲兵軍事パレードが行りも高めのことが多いが、国際機関が中国のわれる予定であり、1984 年鄧小平軍事委員会今年の「8.0％成長達成」を予測したことは主任、1999 年江澤民総書記が行って以降 10 注目に値する。年振りである。筆者の周りでも多くの中国の 2009 年 8 月までの中国の経済状況を見る人たちがこの軍事パレードを楽しみにしてと相変わらず対外貿易が不振で 8 月までの貿おり、恐らく北京オリンピック開会式程度の易総額は前年比（以下同じ）22.4％減（輸出テレビ視聴率が予想される（ということは街 22.2％減、輸入 22.7％減）であり、特に日本に出ている人も車も激減する）ほどの「一大との貿易総額は 22.1％減と減少幅が大きい。イベント」であるが、今年の軍事パレードを固定資産投資は 33.0％増、4 兆元の財政出動見る世界各国の目は、経済大国化と同時に軍により、全国至る所で各種工事が行なわれて事大国化していく中国に対して、いろいろのおり、現状の中国は国中掘り返しているので複雑な思いがあるだろうと推測されることはないかと思われるほどに、まさに「工事大も確かである。国」である。もともとこの軍事パレードは建国の 1949 8 月の工業生産高は 12.3％増まで回復し、年 10 月 1 日に毛沢東が北京天安門にて「こ社会消費品小売総額も 15.4％増、特に自動車こに中華人民共和国が成立した！」と宣言しの新車販売が 113 万 8,500 台で前年同月比た際に、「中国共産党はこれだけの軍隊を持 81.7％増と急増した。台数では日本の 4 倍弱っているので安心して欲しい」と呼びかけるの市場規模となって、今年の中国は年間 12 目的で始まったと言われているが、60 年を経百万台の世界最大の自動車市場となること過して、中国は世界の経済大国となり、いまが予想されている。物価の動向はデフレ気味や社会主義の中国経済がアメリカ発の経済で 8 月の CPI（消費者物価指数）は 1.2％下危機に呻吟する世界各国の頼りにされてい落、但し 8 月財政収入が前年比 36.1％増となる今日にあっては、歴史の皮肉というか、別り、また上海証券取引所の時価総額は日本のの意味になることもやむを得ないであろう。東京証券取引所とほぼ同じ、一日の証券売買中国の建国 60 周年の歴史を見ると、下の取引高は 1.4 倍にもなっていまや上海証券取グラフに見るように、経済的には鄧小平が指 1 200910 華鐘通信№177 導者として復帰した 1978 年の改革開放以降社余りの日中合弁会社設立などによって、ずの歴史しかないと言ってよい。柱状グラフにっと中国の発展過程と日本の発展停滞過程なっているのが中国経済の国民総生産に直接的に付合ってきた。偶然にも自分の所属する 118 年の歴史を有する会社が破綻して中国建国 60 年と日本の GD P推移消滅するという事態にも付合ったので、その華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶千億元 400 意味で今後の中国の経済発展過程の推移に 350 は大きな興味と関心を寄せている。 300 中国の GDP(千億元 ) 250 中国の建国 60 年の前半分 1949 年から 1978 日本GDP (千億元) 200 年までの 30 年の歴史は、経済建設どころか、 150 百花斉放百家争鳴、反右派闘争、大躍進、大 100 50 飢饉、文化大革命と、何百万人の人たちが命 0 49 51 53 55 57 59 61 63 65 67 69 71 73 75 77 79 81 83 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07 3 を失った悲惨で痛ましい混乱期であった。鄧（GDP）発展過程であり、折れ線グラフは日小平が政治の表舞台に復帰して、全ての混乱本の GDP 発展過程（為替レート 1 人民元＝14 を収めて経済建設へ舵を切ったことで現在円で人民元に換算した）である。日本経済はの中国があるが、筆者は前半 30 年の政治的 1970 年代、1980 年代と現在の中国と同じ急混乱期があったからこそ、それが土台と捨石速な経済発展過程を経て、その後 1990 年代になって後半 30 年の経済躍進があるのかも以降から現在まで GDP の伸びは足踏みしていしれないと思う。墓など自分の存在した形跡る。諸般の情勢からもこれが再び右肩上がりを一切残すなと遺言して 12 年前に亡くなっになる可能性は無いとも言え、このグラフかた鄧小平は、墓は無くても 20 世紀最大の政らも間もなく中国の GDP が日本の GDP を越え治家として人類の歴史に刻まれるであろうることは確実であることも分かるが、問題はが、天国から今年の軍事パレードをどう見るその後の中国の経済成長過程がいつまで続のであろうか。くかということであろう。鄧小平といえば、共産党の国民党南京政府中国の経済成長率も現状の成長率 7∼9％との解放戦争の勝利を決定づけた 1948 年 11 の範囲から、後 5 年ほどで成長率 4∼6％にな月から 49 年 1 月にかけての淮海戦役を参謀り、そしていずれは日本の 90 年代以降のよ長として指導したのが彼である。60 万人の解うに経済発展は終わり、という時期を迎える放軍と 92 万人の国民党軍が戦って双方で 70 ことが予想されるが、今年 2009 年の日本と万人の人的な損害が出たと言われている苛中国の GDP はほぼ同じで、両国併せると大雑烈な内戦であったが、それに勝利した解放軍把にアメリカの 3 分の 2 の経済規模であるかは 49 年の 4 月 21 日に長江を渡って、4 月 23 ら、今後は日本が足踏みしても中国の GDP が日南京解放、5 月 27 日に上海を解放して、北これからの 10 年で 2 倍になれば（現在まで京に本拠を移した中国共産党と解放軍は、9 は 5-6 年で 2 倍になってきた）日本と中国を月 21 日に人民政治協商会議第一期全体会議併せた経済規模はアメリカを抜くのかもしを開いて、首都を北平から改名して北京とし、れない。国名、国旗、国歌を定めて 10 月１日の建国筆者は 1975 年に初めて中国を訪れて、そへと至るのである。(総経理れが縁となって改革開放の 1978 年より中国 2009/9/26 記 ) 目次に戻る各地におけるプラント建設やその次には 20 2 古林恒雄 200910 華鐘通信№177 特別記事日系企業が IT 管理において見落としやすい点 ∼サーバーのハードウェア保証期間延長サービス∼ 上海華鐘信息管理コンサルティング有限会社システムコンサルティング部近年、各企業における日常の経営と業務管理において、IT 情報システムへの依存度がどんどん高くなっています。そしてその依存度が高くなるにつれ、IT 管理において見落とされやすい点が大きな損失につながるケースが増えています。上海華鐘信息管理コンサルティング有限会社(以下、SHIS)がお客様に提供する IT 環境メンテナンスサービスにおいて普遍的に存在するいくつかの問題を以下ご紹介します。 1.サーバーの保守社内のネットワーク導入時に共有ファイルを一括管理するためにサーバーを導入しますが、多くの企業はサーバーにインストールする OS やアプリケーションのメンテナンスに気を使うものの、サーバー本体のハードウェアに対するメンテナンスは、「メーカー○年保証」を利用されるだけで、全く何も管理されていないのが現状ではないでしょうか。購入したサーバーのハードウェアのスペックには、メーカー保証期間が 1 年から 3 年となっており、当該期間内の故障や非人為的破損に関しては、無償で部品を交換し、通常稼動を保証します。一般的なサーバーの寿命は 5 年から 10 年であり、メーカー保証期間を大きく超過するため、多くの企業は購入当初の保証期間に注意はしても、保証期間終了後のメンテナンスに関して注意を払う企業は多くありません。このため、ある日突然サーバーの部品がだめになったり、機能がおかしくなったりした場合、すでに保証期間は終了しているので、メーカーと連絡を取ったとしても、エンジニアの訪問チェックを待ち、交換部品の在庫があるかどうかを確認し、部品購入契約などの手順を経て、故障部品の交換が終わる迄には 2∼3 週間後という場合が多いのです。サーバー IBM X3400 を例にとると、メーカー保証期間満了前に保証契約を延長する場合、年間費用は約 4,500 元で、この費用には期間中のハードウェアの無償交換(回数無制限) が含まれます。しかし、この保証契約延長をしない場合でメインボートが故障した時は、その交換だけでも 6,000 元から 7,000 元が必要となります。 2.SHIS が提案するサーバーハードウェア保証期間延長このため SHIS では皆様に、サーバーハードウェア保証期間延長をご提案しています。ここでは、IBM サーバーを例に実際の保証期間延長手順をご紹介します。 (1)お客様より保証期間延長の意向がある場合：現在、お客様で使用しているサーバーの型番とシリアルナンバーをご連絡ください。 (2) サーバーハードウェア保証期間延長サービス (以下、サービス )の契約案仮締結： SHIS よりサービス契約案を提出しますので、内容をご確認の上サインをいただきます。契約案はお客様と SHIS との間で仮締結します。 3 200910 華鐘通信№177 (3)エンジニアによる対象サーバーの評価サービス作業実施：SHIS エンジニアとサービス業契約案仮締結者がお客様を訪問し、サーバーをチェックし、評価(※)を行います。評価結果：延長不適合 (※)評価基準(参考) サーバー環境サーバー専用ラックの有無サーバー状況チェック電圧の環境改善のご提案温度、湿度外観評価結果：延長サービス適合故障の情況サーバー情況稼動情況契約正式発効 I/O ポートの状態サービス開始シリアルナンバー確認部品在庫状況 SHIS サーバー保証期間延長サービス実施手順使用年数 (4)評価結果によりサービス契約案が正式契約として発効：評価審査の結果、保証延長が可能であると判断されれば、(2)で仮締結したサービス契約案が正式発効し、1 年間の保証期間延長サービスをスタートさせます。評価審査の結果、保証延長が困難な状態であると判断された場合、サービスはご利用いただけませんが、お客様のご希望により SHIS よりサーバーについて環境や情況の改善の提案をさせていただきます。 3.メーカーサービスと代理店サービスの違いメーカーが部品交換サービスを提供する場合、ユーザー側が故障原因を判断しなければならない、現場到着時間が明確でない、何日で故障に対応できるか明確な対応がないなどユーザーの負担が大きく、同様のサービスを提供する大きな代理店とのサービス比較を下記にご紹介します(下表は、IBM X3400 の例)。SHIS のサービスは、すべての連絡窓口は弊社となり、現場到着後の故障状況のチェック、担当代理店とお客様との間の意思疎通などに責任を負います。サービス IBM メーカー代理店オンライン電話サポート現場到着サポート部品調達規定時間故障解決対応時間 365 日 24 時間規定なし規定なし規定なし 4 時間以内 12 時間以内 24 時間 SHIS では、会員企業様に対し、上記のごとくサーバーハードウェア保証期間延長サービスを提供しておりますので、下記までお気軽にご連絡ください。サーバーハードウェア保証期間延長サービスお問い合わせ連絡先： SHIS カスタマーサービス部またはシステムコンサルティング部 TEL：021-6415-5323 内線 228(日本語)内線 310(中国語) E-mail：[email protected](代表)または [email protected](日本語・中国語) 目次に戻る 4 200910 華鐘通信№177 上海便り(番外編)① 中国事業再編実務に関わる留意点適切な事業再編スキームの選択が重要副総経理能瀬徹｢ウェネバー Biz presso｣№76 ｢華鐘コンサルタントグループ通信第 3 回｣より編集部より：本内容は｢ウェネバー Biz presso｣2009 年 9 月 1 日№76 の連載記事を同編集部の了解を得て転載させていただいたものです。 2009 年 8 月から始まった｢華鐘コンサルタントグループ通信｣というページの第 1 回目古林恒雄、第 2 回目陳寧助理総経理の記事で、今回の能瀬徹副総経理の記事は第 3 回目に当たります。華鐘コンサルタントグループの社員がそれぞれ自ら起草して投稿しており、今後も順番に各部門責任者社員の投稿を中心に掲載していきますのでどうぞご愛読ください。毎回の記事は、弊社華鐘ホームページ｢最新ニュース｣ → ｢メディア掲載記事｣ http://www.shcs.com.cn/jp/news/index4.htm にてご覧下さい。最近、日系各社からの中国事業からの撤退れらを理解するうえで先ず知っておいて頂きや整理統合に関する相談が激増しています。たいのが中国の徴税システムについてです。世界的金融危機の影響から経営不振に陥った中国では、末端（区以上）行政区の税務機ことや、グループ企業間での重複投資等を整関が税徴収に責任を負い、規定の比率に従い理・合理化し、中国国内市場での競争力を強各級の税務機関が自己留保分を差引き、残り化して行く必要性に迫られていること等がそを上級の行政区税務部門に上納して行く仕組の背景にありますが、今回は、弊社グループみとなっています。これが各地方で企業を誘業務経験を通じて得た、事業再編実務に関わ致する際の原動力となると共に、各地方独自る留意点等をご紹介致します。に財政還付等の優遇策を実施する際の資金源適切な再編を選択すること泉となっています。同時に、会社清算等の税事業再編は法務、資産処理、税務、労務、財務登記抹消時には過去の申告納税状況に対し務会計等、関係する分野が多岐にわたると共に、厳格な精査が行われ時間がかかることにつな実務手続きもかなり複雑です。その為、意思決がっています。定段階での事前準備作業を通じて、問題点を各このことは税務管轄を跨る地域間の移転の分野別に抽出・整理すると共に、資金面と損益障害にもなり得ますが、上海市では、『上海市面での影響を再編実施前後の CF、PL、BS で比較のすることにより、自社の状況に最適な再編スキ通達』（2009.1.1 実施）により、税務登記移ームを選択することが重要となります。また、転と移転先での発票発行が連続化して行なえ必要手続きをスケジュール化し、進捗管理をしることが期待されます。っかり行う必要があります。区を跨る企業移転に対する管理強化の出資権譲渡による撤退中国の徴税システム中国事業から撤退する場合、出資持分の譲以下に事業再編時の代表的なスキームとそ渡に拠るのが手続き的には最も簡便ですが、れぞれの実務上の留意点をご紹介しますが、こ経営不振による撤退の場合、出資引受先を見 5 200910 華鐘通信№177 付けるには少なからず困難が伴います。引受務面では、会社清算では従業員との労働契約先が見付かったとしても、旧出資者の資金負は｢終止｣扱いとなる為、就業継続か解雇かの担での借入金の代位弁済や人員削減の事前実問題は発生し得ませんが、未払いの残業代、施等を出資引受けの条件として要求されるこ未納の社会保険等の労働債務がある場合には、ともよくあります。出資権譲渡後の｢名板貸し労働契約終止を機に、過去の支払い不足が一責任｣を回避する為に、旧出資者との関係を連気に顕在化し、｢待ったなし｣の対応を迫られ想させる社名の変更、旧出資者保有商標の付ることになります。された商品の処分も必要です。吸収合併による事業統合複数ある会社をひとつに統合合併する場合、この他、会社の純資産簿価を上回る価格で出資権を譲渡する場合には、純資産簿価の超通常の吸収合併と、存続会社が被統合会社か過額に対して旧出資者は 10%の企業所得税をら優良資産のみを買い取り被統合会社を清算中国で納付しなければならないこと、旧出資するケースが比較されることが良くあります者が借入金を代位弁済する場合の日本側でのが、吸収合併では被吸収会社の法人格すべて損金算入可否の問題等が留意点としてあげらが存続会社に承継されることが根本的な違いれますが、出資権譲渡に関わる資金のやり取です。りは新旧出資者間で行われ、出資先会社の法ゆえに、吸収合併においては、権利・義務人格自体には何ら影響を与えませんので、こ関係や資産・負債は全て存続会社が承継し、れらの留意点は全て新旧出資者間での問題と固定資産処分や売掛金の回収も不要であり、被吸収会社が債務超過である場合でも追加資言えます。金投入の必要は無く、｢二免三減｣も国税を原会社清算による撤退資とする税優遇ですので、被吸収会社での返出資権引受先が見付からない場合、会社休眠上は必要となりません。という手続きは中国にはありませんので、中国但し、地方の財政補助を源資とする独自の税事業から撤退するには会社を清算するしかあり優遇を受けているような場合には、別の税務管ません。但し、外資には特別清算（破産）が認轄の企業に吸収されることで、これを返上するめられることは極めて稀であり、通常は普通清ことを要求されることはよくあります。また、算を行うことになります。つまり、固定資産や『企業の組織再編業務に対する企業所得税処売掛金等の全資産を現金化して清算費用や従業理の若干問題に関する通知』（財税[2009]59 員に対する経済補償金等を含む全負債の返済に号；2008 年 1 月 1 日に遡及実施）により、合併充てなければならず、債務超過或いは簿外負債時には、条件に合致して｢特殊性税務処理規定｣によって必要資金が不足する場合には、出資者が適用される場合のみ、被吸収会社の累積損失が新たに増資や親子貸付を行う必要が生じて、を国債利率に応じて存続会社に税務上継承で従業員の経済補償金支払いや債務返済に充当しきることには注意が必要です。た後、出資者が債権放棄する等しなければ、清おわりに算手続きが完了できません。会社の分離分割、合併、買収、売却、移転また、税務登記抹消時には過去の申告納税その他の事業再編には、実に様々な障害を克状況に対し厳格な精査が実施され、申告納税服する必要があります。計画立案とその実行漏れがあれば追徴されると同時に、会社清算に際しては弊社のような専門知識と経験を有により優遇税制享受の前提条件が未達となるするコンサルティング会社とよく相談される場合には、過去に享受した｢二免三減｣等を返ことをお薦め致します。上しなければならないケースもあります。労目次に戻る 6 (完) 200910 華鐘通信№177 上海便り(番外編)② アイセック上海インターンシップ研修に参加して―2009 年 7 月∼9 月上海華鐘投資コンサルティング有限会社アイセック研修生佐井楽希編集部：2000 年より、弊社は毎年 1∼2 名のアイセックから学生の研修生を受け入れており、今年は女子 1 名が 2 ヶ月余り、弊社にて実習を行いました。以下、研修生本人による研修総括をご紹介致します。アイセックとは英文名:AIESEC 、世界最大の学生 NPO。世界 107 の国と地域にグローバルネットワークを持ち、海外インターンシップ事業を通して、次世代の国際社会を担う学生が自己の可能性を発見し発展させる組織。日本では 24 委員会、約 1,000 人のメンバーが活動し、年間約 160 名の学生が海外インターンシップに参加。また、国内企業にむけて研修生の受けれ提案をし、世界各国より年間約 60 名の受け入れを実現。佐井楽希（さいらっき） 2006 年 3 月、神奈川大学附属高等学校卒業。2004 年 4 月、慶應義塾大学法学部政治学科に入学。2007 年 8 月より 2008 年 6 月までアメリカ合衆国ノースカロライナ大学チャペル校へ交換留学。現在は学部 3 年生。【自己紹介】今回 2 ヶ月間の研修をさせて頂きました、佐井楽希と申します。名前は｢らっき｣と読み、文字通り｢ラッキー｣を意味します。私は福建省出身の両親のもと香港で生まれ、4 歳まで香港及び福建で生活しました。その後エンジニアである父の仕事で日本へ移住しました。日本語を流暢に喋れる頃になると今度はアメリカへの移住が決まり、2 年半滞在しました。9 歳で東京に戻り、以来ずっと日本の教育を受けて来ました。日本で過ごした期間は私の人生の半分よりやや長いのですが、自他共に認める｢日本人｣に仕上がってしまいました。自分のアイデンティティーを強く意識したのはアメリカ留学中の時でした。日本を離れてみて初めて、自分の中にある日本人としての心を再認識し、日本を代表して世界の国々とビジネスをしたいという決意が芽生えました。特に、｢生みの親｣である中国と、｢育ての親｣である日本の橋渡しをすることは、私の使命であるとも感じております。今回研修に応募した理由もそこにあり、中国における日系企業のビジネスについて学び、将来日本にも中国にも貢献できるような人材になることが私の長期的な目標です。 ☆研修の様子 2 ヶ月間の研修では、契約評審表の PDF 化や華鐘グループの秋季セミナーの受付登録といった、社員の皆さんの業務が円滑に進む為の様々なサポート作業に始まり、日中両文の社内報作成や日刊華鐘通信の記事作成、データベースの整理や会員企業様からの Q＆A の傾向に関する分析調査も担当致しました。また、対外的な活動がしたいという私の強い想いに総経理や研修指導担当の主任が応えて下さり、来客対応における同席やプロジェクト業務の補佐、開発区への視察などにも参加させて頂きました。多くの方々と出会い、さまざま 7 200910 華鐘通信№177 な角度から中国のビジネスの現場を自身が身をもって感じる事が出来たこの研修は、まぎれもなく私の中国ビジネスの原点となり、人生の宝物となりました。先日、上海に来てから頂いた名刺を整理したら、公私合わせて 100 人以上もあり、企業や開発区の方々、慶應義塾大学卒業の駐在員の方々、アイセックの現役生や卒業生などの方々と出会った事を再認識し、とても驚きました。どの方との出会いも鮮明に覚えています。たった 2 ヶ月で 100 人以上、就職後はどれだけ多くの方々に出会えるのだろうと、まだ見ぬ未来への期待に胸は弾むばかりです。 ☆活気のある中国を目にして金融危機後の 4 兆元にのぼる景気刺激策の真っ只中の中国で滞在出来た事はとても良い経験でした。今年の 6 月にアメリカから帰国したばかりの私ですので、より一層両国の違いが肌で感じて分かりました。疲弊しきった世界経済とは裏腹に、中国では明るいニュースが散見され、高速道路や鉄道の交通を始めとするありとあらゆるインフラ基盤の整備、給与の上昇による内需の拡大など、数々のビジネスチャンスが存在することの活気が感じられます。中国高速鉄道（CRH）に乗って旅をした時に、両隣の乗客と仲良くなりましたが、｢うちは景気いいよ！｣とのお二人の言葉に、この 1 年間、好景気という言葉は聞いたことがなかったとつくづく思いました。チャンスは早いもの勝ちかもしれませんので、この中国の活気の波に日本企業も取り残されずにしっかりチャンスを掴んで欲しいものです。 ☆新たな旅立ち華鐘という環境は、とても心地が良く、ここから抜け出るのが億劫になる自分がいます。しかし、私は育てて頂いた皆様のもとより旅立ち、大空へ飛び立とうと思います。研修を通して、私は人と接する事が大好きであることを再認識しました。又、日本の企業を代表して日本の外でビジネスをしたいという思いもより一層強くなりました。また、ビジネスで中国語を使うことに対する自信もつきました。就職活動はこれからであり、最終的にどのような企業で働くかは今は分かりませんので不安はありますが、自分なりの道しるべに向かって突き進むしかないと思っています。中国と日本だけでなくいずれはアジアのあちこちを訪れ、日本のため、中国のため、そしてその他の各国の為に貢献できるように、これからも日々精進したいと存じます。研修を終えるにあたり、重なり合う奇跡のような毎日に出会ったすべての人々、遭遇したすべての機会に感謝してもしきれない程の気持ちがこみ上げてきます。上海で出会ったすべての方々に対しての感謝の気持ちをこの誌面をお借りして申し上げます。皆様 2 か月間本当にありがとうございました。そして｢さようなら｣ではなく、是非またお会いしましょう｢再見｣！！目次に戻る 8 200910 華鐘通信№177 新規会員企業のご紹介新規ご入会の会員企業様のご紹介華鐘通信編集部弊社は 15 年来、会員のお客様だけにコンサルティングサービスを提供させていただく会員制のコンサルタント会社として、2009 年 9 月末現在にてご登録いただいている会員企業様は 809 社までになり、弊社を支えて頂いている会員企業様に全社員一同心より感謝しております。 2009 年 8 月、9 月新入会会員企業 A1379 伊藤喜商貿(上海)有限公司 Z1380 株式会社カワサキプレシジョンマシナリ A1381 財団法人日本繊維製品品質技術センター A1382 武漢本田貿易有限公司 A1383 株式会社日成 C1384 東莞生態園管理委員会 Z1385 大福自動化物流設備(上海)有限公司 Z1386 方針(上海)商貿有限公司 A1387 株式会社プレーリードッグ Z1388 兄弟(中国)商業有限公司 Z1389 兄弟縫製設備(上海)有限公司 Z1390 兄弟縫紉機(西安)有限公司 ☆ 2009 年 8 月、9 月ご入会会員企業様のご紹介武漢本田貿易有限公司(A1382) 代表者：総経理住所：〒430022 吉田清湖北省武漢市建設大道 566 号新世界国貿大厦Ⅱ座 702 室 Tel：027-8576-1909 Fax：027-8576-7879 我が社は、武漢に本社を置く、日系商社です。鋼材や樹脂、アルミニウムなどの自動車原材料から部品、自動車関連設備、刃具等設備消耗品、貴金属など幅広い商材を扱っております。現地法人としては、2008 年から営業活動を開始しておりますが、事務所時代から数えると足掛け 6 年に渡り、武漢の地に腰を据えて、活動を行っております。企業活動を通じて、「買う喜び・売る喜び・創る喜び」を追求し、実現していくことを社是としております。浙江湖州経済開発区管理委員会(C0403) 代表者：主任楊六順 HomePage: http://www.hetd.gov.cn 住所：〒313000 Tel：0572-211-5403 浙江省湖州市龍溪路 208 号 Fax：0572-210-1753 浙江湖州経済開発は 1992 年 8 月、省政府の認可を経て設立された浙江省初の認可省級開発区の内の 1 つであり、1997 年には当時の国務院特区弁公室より全国重点省級開発区の認定を受けました。2005 年 12 月、国家発展改革委員会の審査確認により開発区内に浙江省湖州高新技術産業園区、浙江省湖州台湾企業投資区、浙江省留学人員湖州創業園区等省級専門パークの設立 9 2009010 華鐘通信№177 を公告しました。行政管轄面積は 140km2 であり、実際の計画面積は 66km2 で、鳳凰分区、西南分区、西塞山分区、康山分区の 4 つの主要ゾーンで構成されています。2008 年 12 月末現在、湖州経済開発区が誘致した外商投資プロジェクト累計数は 413 件であり、外資導入契約ベースは 20.61 億ドル、実績ベースは 9.15 億ドルです。1998 年より連続 11 年間、浙江省人民政府より｢浙江省先進開発区｣の認定を受けています。2006 年より連続 3 年間、｢浙江省省級開発区綜合指標評価第 1 位｣に認定されています。設立以来、湖州開発区は高いレベルからのスタートを計画し、ハイレベル基準建設、高効率管理を目指し、投資創業に有利となる良好な環境創りに力をいれており、既に長江デルタ地域の外資誘致、ハイテク技術産業集積の重要なプラットフォームとなりつつあります。呉江経済開発区招商局(C0433) HomePage: http://www.wjkfq.gov.cn 代表者：住所：〒215200 Tel：0512-6396-0511 管理委員会副主任呉江市呉江経済開発区雲梨路 Fax：0512-6396-0534 杜建華 1688 号呉江経済開発区は、北は蘇州(蘇州迄 9km)、西は太湖(東太湖迄 10km)に接し、東は上海(虹橋空港迄 80km、浦東空港迄 125km)に繋がり、南は杭州(杭州迄 130km)に至る長江デルタ経済圏の中心に立地しております。｢上には天国があり、下には蘇州杭州があり、その真中は呉江である｣とも称されています。全区の計画面積は 80 km2 であり、既に 50 km2 が完成しています。呉江経済開発区は 1993 年、江蘇省人民政府の認可を経て設立された省級経済開発区です。2003 年 11 月、江蘇省政府を通じて国家級開発区経済審査認可権限及び行政級別を認められ、国家級待遇が適用されました。2005 年には国家(呉江)光電組立品産業園が成立し、2005 年は国務院の認可を経て輸出加工区が設立されました。区内には専門人材、労働資源市場が設置され、南郵呉江高等職業技術学院及び周辺の大学、専門学校、職業技術学校と労働力市場とがネットワーク提携されており、毎月 2 回、区内の外商投資企業に対して充足且つ資質の高い人材を提供しています。呉江経済開発区の経済構造の特長に合わせ、以下の産業の外国企業投資を奨励致します。1.電子コンサルティング業、2.機電産業、3.金型産業、4.新興産業、5.自動車部品業、6.近代的サービス業、7.新素材、新エネルギー産業、8.外商投資による研究開発センター、サービスアウトソーシング。 10 200910 華鐘通信№177 呉江市招商局(C0893) HomePage: http://www.wjinvest-jp.com 代表者：住所：〒215200 Tel：0512-63982438 局長馬偉成江蘇省呉江市松陵鎮人民路行政服務中心 4 楼 Fax：0512-63498098 呉江市は江蘇省の最南端に立地し、江蘇省、浙江省、上海市の｢二省一市｣の交接地であり、東は上海市、北は蘇州市、南は杭州市、西は太湖に接しています。市内南北方向には蘇嘉杭高速道路が通り、東西方向の上海∼江蘇∼ 浙江高速道路は呉江を中心に周辺主要都市が結ばれ、車に乗れば 15 分で蘇州、60 分で上海、90 分で杭州、120 分で南京に行く事が出来ます。市内には国家級輸出加工区が 1 ヶ所、省級開発区が 2 ヶ所、市級工業園区が数ヶ所存在し、整備されたインフラ基盤とワンストップ式政府サービスによって多くの国内外企業の投資を呼び込んでいます。 2008 年、呉江市の域内 GDP は 735 億元であり、輸出入総額は 163 億ドル、2008 年末現在、全市が誘致した外資企業数は 2,800 社余りであり、その総投資額は 249 億ドルを超え、登録資本金は 112.48 億ドルに達しています。世界ベスト 500 社の内の 20 社近くの企業が呉江市に投資しています。日立、NEC、METAL ONE、SOFTBANK、古河電工、伊藤忠商事、日新電機、アシックス等日本企業現地法人の登録数も既に 140 社強となっています。現在、呉江市では電子情報産業、シルク紡織産業、装備製造業、光ケーブル産業を 4 つの基幹産業とし、同時に食品、新エネルギー、新素材等の産業の企業誘致に力を入れており、土地、賃貸工場等を提供して投資を検討している多くの企業の選択に対応しています。 ※ 既存会員企業様については、弊社ホームページに既に掲載させていただいております。 ※ 会員企業様におかれては、お心当たりのお客様がおられましたら、引続きぜひ弊社をご紹介いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。目次に戻る日刊華鐘通信関連情報日刊華鐘通信：中国ビジネス相談 Q&A、華鐘グループのお知らせバックナンバー(2009 年 9 月) 華鐘通信編集部 2009 年 9 月の中国ビジネス相談 Q&A、華鐘グループのお知らせのバックナンバーは以下の通りです。なお、日刊・月刊華鐘通信のバックナンバーは会員ページより既発行分がご覧いただけます。 ☆中国ビジネス相談 Q&A 月日 № タイトル 9月1日 2187 2009 年の常熟市における社会保険制度について 9月2日 2188 7 月後半に公布された各種の法律、規定、通知類について 9月3日 2189 環境保護の『期限付き治理管理弁法』(試行)について（１） 11 2009010 華鐘通信№177 9月4日 2190 環境保護の『期限付き治理管理弁法』(試行)について（２） 9月7日 2191 国家検験検疫総局の『輸出工業製品企業分類管理弁法』（１） 9月8日 2192 国家検験検疫総局の『輸出工業製品企業分類管理弁法』（２） 9月9日 2193 2009 年 10 月の北京市における展示会情報 9 月 10 日 2194 2009 年 10 月の上海市における展示会情報 9 月 11 日 2195 中国の国際速達便（EMS）の通関申告について 9 月 14 日 2196 2009年10月の広州市における展示会情報 9 月 15 日 2197 輸入貨物の直接積戻しの具体的な申請手順について 9 月 16 日 2198 8 月前半に公布された各種の法律、規定、通知類について 9 月 17 日 2199 2009年度の広東省佛山市の社会保険制度について 9 月 18 日 2200 2009年度の江蘇省呉江市における社会保険制度について 9 月 21 日 2201 『流通段階食品安全監督管理弁法』について（１） 9 月 22 日 2202 『流通段階食品安全監督管理弁法』について（２） 9 月 23 日 2203 2009 年度の中山市の社会保険制度について 9 月 24 日 2204 2009 年の鎮江市における社会保障制度につい 9 月 25 日 2205 2009 年度の寧波市社会保険保障、福利制度について 9 月 28 日 2206 『食品流通許可証管理弁法』について（１） 9 月 29 日 2207 『食品流通許可証管理弁法』について（２） 9 月 30 日 2208 税関総署の加工貿易放棄貨物処理手順についての公告 ☆華鐘グループのお知らせ月日 № タイトル 9月1日 2187 AOTS の制度を利用した李雅平研修生の一般研修が始まる 9月2日 2188 ｢ウェネバーBiz presso｣華鐘コンサルタント通信第2回掲載 9月3日 2189 市外商投資企業協会の｢2009 年輸出信用保険最新政策報告会｣ 9月4日 2190 江蘇省常熟経済開発区ハイテク産業園の梁盾副主任が来社 9月7日 2191 華鐘グループ恒例の 09 年秋季セミナー（中国会場）お知らせ 9月8日 2192 ｢2009投資北京コンサルティングデー｣に参加 9月9日 2193 古林総経理一行、常州国家高新技術産業開発区を表敬訪問 9 月 10 日 2194 上海のブックフェア、梁谷音女史の自著出版サイン会 9 月 11 日 2195 天津第6回PECC博覧会への無料出展受付に関するお知らせ 9 月 14 日 2196 渉外コンサルティング作業委員会第一期第 11 回会長会議開催 9 月 15 日 2197 日本歌舞伎の名優坂東玉三郎が上海で昆劇「牡丹亭」を演ず｢外資系企業の中国株式市場への上場奨励について｣ 9 月 16 日 2198 9 月 17 日 2199 ｢ウェネバーBiz presso｣華鐘コンサルタント通信第 3 回を掲載 9 月 18 日 2200 華鐘コンサルタント大阪本社に海寧市外経貿局駐日代表来社 9 月 21 日 2201 能瀬副総経理が広州日本商工会セミナーで講演 9 月 22 日 2202 用友学習会、9 月は法人税申告に関するソリューションを紹介 9 月 23 日 2203 華鐘コンサルタントグループの商標登記証を取得 9 月 24 日 2204 古林総経理、上海市北高新技術服務業園区を視察 9 月 25 日 2205 古林総経理一行、呉江経済開発区を表敬訪問 9 月 28 日 2206 陳助理総経理、能瀬副総経理、天津市外商投資服務中心を訪問 9 月 29 日 2207 第2回A類資格認定を受けた渉外コンサルティング機関4社 9 月 30 日 2208 華鐘グループ恒例の秋季セミナー（日本会場）のお知らせ華鐘グループ 09 秋季セミナーのテーマ追加のお知らせ以上目次に戻る 12 200910 華鐘通信№177 ビジネス Q＆A コーナー (日刊華鐘通信：中国ビジネス相談 Q&A より転載) 日刊華鐘通信 No. 2195 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2009 年 9 月 11 日(金) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ ★ 中国の国際速達便(EMS 等)の通関申告について Q:中国では国際速達便の通関申告についての解釈がありますでしょうか、その内容について教えて下さい。＜政策法規＞＜通関申告＞ A: 2009 年 1 月 15 日に中国税関総署のネットで中国の国際速達便についての解釈を掲載されました(http://www.customs.gov.cn/publish/portal0/tab7985/info156220.htm)。具体的には以下の通りです 1.国際速達便の分類について「国際速達便」とは、2006 年 5 月 1 日に改正された『中華人民共和国税関の「国際速達便に対する監督・管理弁法」の改正に関する決定』(税関総署令第 147 号公布、中国語：海関総署関于修改《中華人民共和国海関対進出境快進件監管弁法》的決定、以下、『弁法』という)に基づいて国際速達便業務運営者(以下、「運営者」という)が顧客に承諾したスピーディな商業上の運営方式による請負と運送を引き受けた輸出入貨物、物品を指します。一般的には、中国の国際速達便は文書類、個人物品類、貨物類の 3 種類から構成されています。「文書類」は法律・法規の規定に基づいて、免税で且つ商業上の価値がない文書、証憑、伝票及び資料を指します。「個人物品類」は税関の法規に規定する個人的使用、合理的な数量範囲内に入出国旅客と分離して輸送する荷物、親戚・友人の間での寄贈品及びその他の個人物品を指します。文書類の国際速達便、個人類の国際速達便以外の速達便は「貨物類の国際速達便」を指します。 2.国際速達便の申告について『弁法』の規定に基づいて、別途規定がある場合を除き、運営者が国際速達に関する通関申告手続を取扱する際、国際速達便の分類により、それぞれ関連通関証憑を税関に提出し、且つ相応する通関申告、納税の手続を取扱わなければなりません。 (1)文書類の国際速達便に関する通関申告運営者は①「中華人民共和国税関：国際速達便 KJ1 通関申告証票」、②総括的な運送状(副本)、③税関が必要とするその他の証明書、を税関に提出しなければなりません。 (2)個人物品類の国際速達便に関する通関申告運営者は①「中華人民共和国税関：国際速達便の個人物品通関申告証票」、②毎回での国際速達便の分割運送状、③入国速達便の荷受人、あるいは出国速達便の荷送人の身分証明書のコピー、④税関が必要とするその他の証明書、を税関に提出しなければなりません。 (3)貨物類の国際速達便に関する通関申告 1)貨物類の入国速達便に関する通関申告貨物類の入国速達便の通関申告は比較的複雑であり、運営者が異なる状況によりそれぞれ通関申告証票を税関に提供しなければなりません。具体的には以下の通りです。ア)関税税額が『中華人民共和国輸出入関税条例』(国務院令(392)、2004 年 1 月 1 日施行、中国語：《中華人民共和国進出口関税条例》、以下、『税関条例』という)に規定する 13 200910 華鐘通信№177 日刊華鐘通信 No. 2195 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2009 年 9 月 11 日(金) 関税の起税額(関税を負荷する最低金額)以下の貨物と税関に規定する免税を批准する貨物サンプル、広告品については、①「中華人民共和国税関：国際速達便 KJ2 通関申告証票」、②毎回の入国速達便の分割運送状、③専用発票、④ 税関が必要とするその他の証明書、を税関に提出しなければなりません。 (注：『関税条例』の規定(第 45 条)に基づいて、関税額が人民幣 50 元以下の一件の貨物、商業上の価値がない広告品と貨物サンプルの輸入関税、及び税関総署が 1990 年に公布した公告に基づいて、税関の審査より合理的な数量であり且つ毎回での総額が人民幣 400 元以下の輸出入される貨物サンプルと広告品は関税、商品税(あるいは増値税)を免除されます)。イ)関税を徴収する貨物サンプル、広告品(法律・法規の規定により「許可証管理」を実施し、輸入外貨を支払う必要がある場合を除く)については、①「中華人民共和国税関：国際速達便 KJ3 通関申告証票」、②毎回での入国速達便の分割運送状、③専用発票、 ④税関が必要とするその他の証明書、を税関に提出しなければなりません(注：税関総署が 1990 年に公布した公告に基づいて、税関の審査により合理的な数量且つ毎回での総額が人民幣 400 元以上の場合、超過した部分についての関税、商品税(あるいは増値税)を徴収します)。ウ)文書類の入国速達便、個人物品の入国速達便、上述の 2 種貨物類以外のその他の貨物類の入国速達便については、税関がそれらの輸入貨物に対する通関規定に従って、処理を実施します。 2)貨物類の出国速達便に関する通関申告出国速達便の運営者は、異なる状況によりそれぞれ通関申告証票を税関に提供しなければなりません。具体的には以下の通りです。ア)貨物サンプル、広告品(①法律・法規の規定において実行した「許可証管理」の場合、輸出外貨を支払う必要がある場合、③輸出税金を還付する必要がある場合、などの場合を除き)については①「中華人民共和国税関：国際速達便 KJ2 通関申告証票」、②各出国速達便の分割運送状、③専用発票、④税関が必要とするその他の証明書、を税関に提出しなければなりません。イ) 貨物サンプル、広告品以外のその他の貨物、すなわち①法律・法規の規定により実行される「許可証管理」貨物の場合、②輸出外貨を回収する必要がある貨物の場合、③輸出で増値税など税金を還付する必要がある貨物の場合を含む貨物サンプル、広告品の場合は、税関が通常の輸出貨物通関の規定に従って、通関業務の処理を実施します。以上目次に戻る 14 200910 華鐘通信№177 日刊華鐘通信 No. 2197 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2009 年 9 月 15 日(火) ★ 中国ビジネス相談Ｑ＆Ａ輸入貨物の直接積戻しの具体的な申請手順について Q:『中国に到着した輸入貨物が、何らかの事情で、直接積戻ししなければならなくなった場合、直接積戻しの具体的な申請手順ついて教えて下さい。＜政策法規＞＜通関申告＞ A:2008 年 12 月 30 日に中国税関総署のネットで輸入貨物直接積戻し申請の手順ついての解釈が掲載されました (http://www.customs.gov.cn/publish/portal0/tab7985/info150718.htm)ので、本解釈に基づいて、直接積戻しの具体的な申請手順を説明します。 1.「直接返送」貨物の適用範囲直接積戻しについては、『税関輸入貨物積戻し(中国語：直接退運)管理弁法』(税関総署第 156 号令、2007 年 4 月 1 日施行)に規定されています。その詳細は弊社の「日刊華鐘通信」の No.1606 の「中国ビジネス Q&A」欄にて説明しましたが、本管理弁法は輸入貨物直接積戻しの状況を、①輸入貨物の発送人・受取人、もとの輸送手段の責任者、或いはその代理人(以下、当事者という)が税関への申請することによる全部あるいは一部の貨物を海外への直接積戻しする場合(以下、「申請直退」という)、②税関が国の関連規定により直接積戻しを命じる場合 (以下、「責令直退」という)、の 2 種類に分けています。 (1) 「申請直退」「申請直退」については以下のひとつの状況に符合し、且つ関連する証明書を提供することができた場合、直接積戻し申請を行なうことができます。すなわち、 ① 貨物を発送した後、国が貿易管理政策の変更、調整を行い、受取人が輸入に必要な関連する証明書を提出することができない場合 ② 貨物の誤発送、誤って荷揚げした貨物、或いは余分に荷揚げした貨物で、且つ発送人或いは輸送請負人が書面でその証明書を提出することができた場合 ③ 発送人・受取人双方が協議を通じ積戻しに同意し、且つ双方が積戻しに同意する書面での証明書を提出することができた場合 ④ 関連する貿易に紛争が発生し、裁判所の判決書類、仲裁機構の仲裁決定書、或いは無争議の有効な貨物所有権証書を提出することができた場合 ⑤ 貨物に損傷があるか或いは国の検査検疫に不合格となった、且つ国家検験検疫部門が受取人の申請によって発行した関連の検査証明書を提出することができた場合 (2) 「責令直退」「責令直退」については以下の状況に適用します。すなわち、 ① 国が輸入を禁止する貨物に属する場合 ② 国の検験検疫に関する政策・法規に違反し、国家検験検疫部門の処理を通じて、且つ「検験検疫処理通知書』、或いはその他の証明書が発行された場合 ③ 原料として使用する為に、許可なしで輸入制限のある固形廃棄物を輸入した場合 ④ 国の関連法律・行政法規に違反し、直接積戻しを命じるべきその他の状況の場合 15 200910 華鐘通信№177 日刊華鐘通信 No. 2197 華鐘コンサルタントグループ会員専用 2009 年 9 月 15 日(火) 2.「直接返送」の申請手順「申請直退」の申請については当該輸入貨物を積載する輸送手段の入国申告をした後、税関の貨物入国許可を取得する前の段階で、当事者が書面により貨物所在地での税関に申請を提出しなければなりません。「申請直退」の申請行為は行政許可申請の範囲に属します。税関が当事者の提出した「申請直退」の申請を受理して審査した後、状況によって相応する行政許可書を作成して発行しますが、「責令直退」は行政許可の範囲ではなく、行政命令に属します。税関の認可或いは命令を経て、直接積戻し貨物、あるいは直接積戻し命令貨物についての通関手続を行う際は、企業は輸出入許可証あるいはその他の監督管理証書を提出する必要はありません。各種の関税及び滞納金の徴収は免除されるものとします。また、税関の認可を経た直接積戻し貨物については、当事者が直接積戻し出国申告の手続きを行う前の段階で、もとの申告した輸入通関申告証票、あるいは通関地を転換する証票データなどを取消すものとします。 3.「直接返送」の通関申告書の申請手順当事者が税関の認可或いは命令を経て、直接積戻し貨物、あるいは直接積戻し命令貨物の通関申告の手続きを行う際、以下の手順に基づいて行われければなりません。貨物の誤発送、誤って荷揚げした貨物、或いは余分に荷揚げした貨物について、税関の認可を経て、直接積戻しする場合、通関申告証票を記入する必要がありません。「直接積戻し許可決定書」、あるいは「直接積戻し命令通知書」によって税関にて直接積戻し手続きの申請を行います。その他の状況がある場合、一律に通関申告証票を記入し、貨物の通関手続きを行います。通関申告を記入する際、①まず輸出通関申告証票を記入し、税関に申告を行った後、輸入通関申告証票を記入する、②通関申告書の「監督管理方式」欄に「申請直退」を記入(監督管理コード：4500)し、「徴・免性質」欄は記入を要しない、③輸入通関申告証票の「関連通関申告証票」欄には輸出通関申告証票のコードを記入して、輸出入通関申告証票の備考欄に「直接積戻し許可決定書」、あるいは「直接積戻し命令通知書」のコードを明記します。また、通関地転換(異地通関)の輸入貨物については、当事者が入国地での税関にて通関地を転換する許可手続きを行っていたが、まだ指定した輸送地での税関許可手続きが完了していない段階で、直接積戻し申請を行う場合、「直接積戻し」の監督管理方式を申告する必要がなく、「その他」(コード：9900)の監督管理方式によって関連する通関手続を行います。すなわち、通関申告を記入する際、①まず輸出通関申告証票を記入した後、輸出通関申告書を記入して通関を申告する、②通関申告書の「監督管理方式」欄に「その他」(コード：9900) を統一に記入し、且つ輸入通関申告証票の「関連通関申告証票」欄に輸出通関申告証票のコードを記入します。また、証憑、徴税問題に関係し、システムが証憑、徴税を要求する場合、(すなわち、① 関税の徴収を要する、②監督管理に関する書類の提出を要する、などの状況の場合)には、各級の審査・認可を通じて、直属する税関主管部門までの認可を取得した後、H2000 という通関システムで特殊な処理を行い、貨物を通過させます。以上目次に戻る 16 200910 華鐘通信№177 フラッシュニュース税務総局：対外貿易人民元決済税還付・免税関連事項を明確化新華ネット(2009 年 8 月 31 日)：国家税務総局の情報によれば、税務局は近日中に通達を出して、対外貿易人民元決済輸出貨物税還付(免税)関連事項を明確にする。通達によれば、対外貿易人民元決済試行企業が対外貿易人民元決済方式の輸出貨物の税還付(免税)を申請する場合、輸出外貨購入消し込み確認書類を提出する必要はないが、単独にて主管税務機関に申請を行わなければならず、他の輸出貨物と一緒に申請する場合、申請表の中の対外貿易人民元決済輸出貨物通関書類にはマーキングをしなければならない。通達では、対外貿易人民元決済試行地区の税務機関は積極的に対外貿易人民元決済試行業務を支援しなければならないと強調し、厳格に審査確認を実施する事を基礎として、直ちに輸出貨物の税還付(免税)手続を正確に実施すると同時に試行企業の関連業務の日常管理と事前警告評価作業を強化して、厳格に脱税行為の発生を防止しなければならないと強調している。審査確認において異常な輸出業務を発見した場合、当該輸出貨物の税還付(免税)手続を暫時行わずに、関連問題の事実確認後、規定に基づき処理しなければならない。説明によれば、税務総局と中国人民銀行等の関連部門は対外貿易人民元決済試行地点情報伝送入力システムを早急に構築して、試行企業の対外貿易人民元決済の関連データを明確に各地に振り分けて、輸出税還付事前警告評価に使用するとしている。国家税務総局、個人所得税実行政策を明確化中国金融ネット(2009 年 9 月 1 日)：国家税務総局は 8 月 31 日に通達を出して、個人所得税実行政策を明確にし、｢ダブル給与制｣の停止、離婚の場合の不動産の財産分け、董事費用及び華僑に適用される教育付加費等の 4 大徴税内容に関連している。国家税務局は、最近一部の地域では個人所得税の若干の政策実行の方法が不明確であるとの意見があり、今回は｢公平な税負担、徴税管理強化｣の為に明確にしたと説明している。個人の離婚の場合の不動産の財産分け譲渡の課税問題については、国家税務総局は、離婚の財産分けの方法にて行われる不動産所有権の分割は、夫と妻の双方の共同共有財産に対する処理であり、離婚による不動産所有権の名義変更においては、個人所得税は徴税しないとした。 17 200910 華鐘通信№177 工商行政管理総局：8 項目の制度を公布して食品安全監督を強化新華社(2009 年 9 月 2 日)：国家工商行政管理総局は 9 月 2 日に 8 項目の制度を公布し、流通段階における食品安全監督管理を強化した。この 8 項目の制度とは、『食品市場主体参入許可登記管理制度』、『食品市場品質監督管理制度』、『食品市場巡査監督管理制度』、『食品抜き取り検査作業制度』、『食品市場分類監督管理制度』、『食品安全事前警告及び応急処理制度』、『食品広告監督管理制度』、『食品安全監督管理法執行調整協力制度』である。国家工商行政管理総局食品監督管理司の関係責任者によれば、流通段階における食品安全監督管理 8 項目制度は先に公布された『食品安全法』及びその実施条例、ならびに『食品流通許可証管理弁法』、『流通段階食品安全監督管理弁法』に基づき制定された。これらの制度の確立を通じて、流通段階における食品安全監督管理に広範囲で効果的なメカニズムを積極的に構築して行きたいとこの責任者は説明した。国家工商行政管理総局は既に各級の工商行政管理機関に真剣且つ徹底的にこれらの制度を完遂する事を通達し、法に則り食品安全監督管理の職責を履行して、流通段階の食品安全監督管理を強化し、食品市場の秩序を確実に守るとしている。中国、重大技術装備輸入に関する税収政策を調整人民日報(2009 年 9 月 5 日)：中国企業の核心競争力と自主刷新能力を高め、産業構造調整と水準向上を推進する為、中国は重大技術装備輸入に関連する税収政策を調整する。 2009 年 7 月 1 日より、中国国内企業の国家が発展を支援する重大技術装備及び製品を生産する為に輸入しなければならない重要な部品及び原材料については、輸入関税及び輸入増値税を免除する。同時に対応する機器全体及びプラント設備の輸入免税政策を撤廃する。国産装備では需要を完全に満足出来ず、依然として輸入に依存しなければならない場合、過渡的措置を取り、厳格な審査確認を経て、徐々に優遇範囲を狭めて行き、免税範囲を縮小する方法で、一定期限内は引き続き輸入優遇措置を適用する。 2009 年 7 月 1 日より、中国国内企業の重大技術装備の開発、製造の為に輸入された重要部品及び原材料の関税及び輸入増値税の先納付後還付の政策の実行を停止する。税務総局、従業員の交通費・通信費手当の個人所得税控除の問題を明確化新華ネット(2009 年 9 月 16 日)： 9 月 16 日の国家税務総局の情報によれば、国家税務総局は近日中に通達を出して、企業の従業員に支給する交通費・通信費手当の個人所得税控除等の関連問題を明確にする。 18 200910 華鐘通信№177 通達によれば、企業が自家用車のガソリン代精算等の方法で従業員に支給する交通費手当については、一定基準の公務費用を控除した後、｢給与・賃金｣所得項目に照らして個人所得税を計算し納税する。公務費用控除基準は地元政府が制定する。地元政府がこれを制定していない場合、交通費手当全額の 30％を個人収入として個人所得税を源泉徴収する。通達では更に、企業が従業員に支給する通信費手当については、一定基準の公務費用を控除した後、｢給与・賃金｣所得項目に照らして個人所得税を計算し納税するとし、公務費用控除基準は地元政府が制定するが、地元政府がこれを制定していない場合、通信費手当全額の 20％を個人収入として個人所得税を源泉徴収するとしている。企業が従業員の為に支給する各種免除対象外の保険金について、通達は、企業が保険会社に納付し、従業員の当期給与収入に計上する時に、｢給与・賃金｣所得項目に照らして個人所得税を計算し控除納税しなければならないとしている。企業年金の個人所得税は、企業が統一して年金を引き当てする時に使用している具体的基準に各人毎月の給与総額を加えて個人の毎月の課税年金額を計算して個人所得税を源泉徴収しなければならない。通達は更に、企業が従業員の為に納付している補充医療保険は個人所得税を源泉徴収しなければならないと強調している。企業が保険会社に委託し単独で口座を開設して、集中管理を行い、個人口座を開設していない場合、企業が統一して引き当てする時に使用している具体的基準に各人毎月の給与総額を加えて個人の毎月の補充医療保険所得額を計算して、その全額を当月給与に合算して個人所得税を源泉徴収しなければならない。税務総局の関係者によれば、ここ最近に展開している 2009 年度税務総局一部指定連絡企業の税収自社検査作業の過程において、多くの基層税務機関と企業が様々な問題を指摘したので、今回の通達の中の関連内容はこれらの問題を明確にしたものである。 8 月度、中国の外資利用実績ベースは同期比で 7％の増新華ネット(2009 年 9 月 15 日)：商務部の姚堅スポークスマンが 9 月 15 日に発表した内容によれば、8 月の中国の外資利用実績ベースは 74.99 億ドルであり、前年同期比では 7％の増、2009 年に入って初めて単月での同期比プラス成長となった。姚スポークスマンが 9 月 15 日に商務部で行ったプレスプレビューでは、8 月当月の中国における新規設立認可外商投資企業数は 1,876 社であり、同期比では 2.05％の減で、外資利用実績ベースは 74.99 億ドル、同期比では 7％の増であり、2009 年に入って初の単月同期比プラス成長(金額ベース)であると発表された。その内訳では、製造業の新規設立外商投資企業数は 716 社であり、同期比では 5.42％の減少で、外資利用実績ベースは 42.88 億ドル、同期比では 11.72％の増である。 19 200910 華鐘通信№177 姚スポークスマンとしては、8 月当月の外資利用実績ベースが今年に入って初めて同期比でプラス成長となった主要原因は、8 月には製造業での外資利用実績ベースが大幅に伸びたからである。姚スポークスマンによれば、2008 年 10 月以降、中国の製造業の外資利用実績ベースは常に安定して伸びており、激烈な変動は生じておらず、中国の労働力資源、整備された制度環境、政府の審査認可制度の更なる整備によって外国企業の中国での発展に比較的良好な環境を提供したからであり、今後に中国は製造業の外国企業を誘致する主要国であり続けるとしている。又、姚スポークスマンは月度データの変動が比較的大きいので、単月の外資導入実績ベースのデータが必ずしも全面的に全体の状況を反映しておらず、そのデータを短期的に分析する意義はさほどないと指摘している。中国の輸出規模、連続 2 ヶ月 1,000 億ドルを超過新華ネット(2009 年 9 月 15 日)：商務部の姚堅スポークスマンが 9 月 15 日に発表した内容によれば、8 月の中国の輸出総額は 1,037.1 億ドルであり、7 月に続き連続 2 ヶ月間、1,000 億ドルを超過した。輸出製品の国際市場でのシェアは安定しながら伸びており、貿易黒字は引き続き減少した。姚スポークスマンが 9 月 15 日に商務部で行ったプレスプレビューでは、2009 年 1 月 ∼8 月、中国全国輸出入総額は 1 兆 3,386.5 億ドルであり，輸出額は 7,307.4 億ドル、輸入額は 6,079.2 億ドル、貿易黒字は 1,228.2 億ドル、前年同期比では 19.7％の減少である。この内、8 月単月の輸出額は 1,037.1 億ドル、輸入額は 880 億ドルである。姚スポークスマンは 8 月の中国輸出入貿易に関する主な特徴として以下の 3 つを説明した。 1.加工貿易の輸出入下げ幅が縮小した。8 月、加工貿易輸出額は 17.1％下がり、下げ幅は過去 7 ヶ月間の累計に比べて 4.4 ポイント縮小した。加工貿易輸入額は 16.2％下がり、下げ幅は過去 7 ヶ月間の累計に比べて 11.6 ポイント縮小した。 2.周辺諸国に対する輸出額の下げ幅は欧米地区に比べて小さい。8 月、日本、香港、アセアン諸国、インドへの輸出額の下げ幅は前から順に日本：19.7％、香港：17.5％、アセアン諸国：12.7％、インド：9.1％となっており、全体的下げ幅は前から順に日本 3.7 ポイント、香港 5.9 ポイント、アセアン諸国 10.7 ポイント、インド 14.3 ポイント下回っている。これに反して米国と EU に対する輸出額は、米国 21.8％の減、その下げ幅は過去 7 ヶ月間の累計に比べて 5.3 ポイントのプラス、EU26.6％の減、その下げ幅は同 1.8 ポイントのプラスである。 3.民営企業が全体的に優位に立っている。8 月、民営企業の輸出額は 20.6％の減少であったが、輸入額は 2.5％の増であり、全体的下げ幅と比べた場合、輸出額では 2.8 ポイント、輸入額では 19.5 ポイントの下げ幅であった。目次に戻る 20 200910 華鐘通信№177 編集後記北京分公司：金京浩今年の 10 月 1 日、中国は 60 年目の国慶節を迎えます。中国の古代の年代記録法では十二支の順番に並べると 60 年で一回りとなります。つまり還暦。又「六」は中国では何事もうまく行く数字を表し、常に｢六六大順｣という言い方をして、縁起の良い「六」が 2 つでその効果は倍増という事を意味します。という事で国慶節 60 周年も大いに祝賀しなければなりません。世界金融危機のともすれば暗いムードに覆われる中、国民の精神を奮い立たせ、中国の日進月歩の実力を示す為に、今年の国慶節のイベントはこれまでに増して盛大に行われるのです。国慶節と言えば、人民解放軍の閲兵式典(軍事パレード)を忘れる事は出来ません。私の記憶では、国慶節の「大閲兵」は 2 度ありました。1984 年と 1999 年です。2 度とも私は北京以外の場所におり、テレビを通じて閲兵の場面を見たのですが、ブラウン管の向こうの大閲兵はやはり記憶に残る素晴らしい光景でした。今年、私は北京で臨場感に浸りながら、大閲兵の雰囲気を少しづつ感じ始めています。慣例により、国慶節前の北京は多くの道路が拡幅され、この為、当社北京分公司付近の燕沙橋東側の道路脇にあり皆に嫌われていた分離帯(設置場所が悪いため長期間にわたり車の右折に影響が出て、渋滞を引き起こしていました)もこの数日間で撤去され、｢国慶節効果｣に感謝感激と言った様相です。地下鉄 4 号線も国慶節前に開通し、到る所に設営された祝賀の立体花壇が益々祝賀の雰囲気を盛り上げます。通りには腕章を巻いた治安ボランティアの姿が増えてきました。その総数は 80 万人とも言われています。9 月 22 日、幸運にも多くの飛行機の編隊が北京分公司の｢東三環｣の空を飛んでいくのを見ることが出来、その光景に本当に感動しました。北京に住んでいる幸せを感じた瞬間でした。私たち一般人は北京に住んでいても直接に大閲兵の盛大な場面を見ることは出来ませんが、国慶節活動に参加する飛行機の編隊はこの眼で見る事が出来るので、多くの人々が出来るだけ外に出てその光景にあやかろうとしているのです。当然のことながら、大閲兵が北京市民にもたらす多くの不便も煩わしいものです。特に 9 月に入り、毎週末には天安門広場でリハーサルが行われるので、市内の多くの道路が通行規制され、関連道路の渋滞はひどく、地下鉄や公共バスの運行、迂回道路にも影響が出ています。リハーサルに道を譲る為、北京で開催されていた一部の展覧会も期間を短縮して終了してしまい、一部の道路際の店舗も暫時営業停止状態となっています。父兄の中には自分の子供がリハーサルに参加する為、その送迎で生活のリズムが乱れてしまい、大変な思いをしていることも耳にしています。とにかく、北京市民は国慶節の大閲兵の為に大きな犠牲を払っているのです。北京に住んでいるとこのような「好事」に惑わされる事が日常生活の喜怒哀楽の一部となっています。国際的な文化行事や国内の各種イベント、外交行事等がもたらす交通渋滞に対しては、理解と寛容を示すほかないのです。今は 10 月 1 日の国慶節の祝賀行事が成功裏に終わることを祈るばかりです。 (日本語訳：鈴木雅美) 目次に戻る 21