2016年2月号

〒651-1243
かがやき☆きただより 2016.2 月号
神戸市北区山田町下谷上
西丸山20-30
TEL582-5544
社会福祉法人かがやき神戸
北区事業所発行
発行責任者:松本
多仁子
今年の夢の実現は、ショートステイの建設
・・・それを被災地に届ける希望に・・・
2015年度の一年間に、何ができて、どんな宿題が残ったのかを振り返る時期になりました。
そんな時に、福島県南相馬市に行くことになりました。私は2,3ヶ月に一度1週間単位で日本障
害者協議会フォーラムの「被災地障害者センターふくしま」の一員として、第一原発のある南相馬
に入って5年目になります。
今回はいつもの支援ではなく、
「きょうされん」の全国から集まった障害者福祉事業所の経営者、
管理者の研修の最終日に、被災地を我が目で見る、そして考えるという研修企画の案内人として入
りました。
南相馬市、楢葉町、双葉町、富岡町、大熊町の沿岸に壊れた家々、車、船、除染した草木、土
を入れた黒い大きな無数の袋がこの 5 年でどんどん増えています。今、国は原発事故のため住めな
かった地域に戻っても良いと言っています。学校も、病院も、お店も、暮らしに必要なものが復興
していない街に、戻って暮らせるのだろうか、多くの人々は苦悩しています。津波で駅舎が流され
た富岡駅の周辺はこの5年、誰も住めなくなった町、今も生活の音が全くしない町のままです。今
なお避難生活を余儀なくされている人々が、元の暮らしに戻るためにはあと何年かかるでしょう。
ただ、ただ、切なく、悲しく、悔しい。便利さだけを求めた私たちが引き起こしたその現実を絶
対に忘れてはいけないと思いました。
美しい海と山に囲まれていた日本の故郷は、今は無惨な黒い袋に覆われています。
「自分たちも、
力を合わせて復興を果たし20年後に、兵庫の仲間たちのように、あの時を振り返れるようになり
たい」と福島の仲間が言います。
南相馬では、障害のある人たちが自由に外出するためのヘルパー利用も、視覚障害者8人分
程度の月2時間しか認められていません。ヘルパー利用も神戸のようではありません。グループホ
ームやショートステイもわずかしかありません。この地域間の格差は、実は震災前からあった実態
でした。それが震災でより一層深刻な状況になっています。南相馬の事業所の人たち、家族も、他
の地域との違いや福祉資源の貧しさをこの震災を機に知ることになりました。そして、これではい
けないと考え始めました。
私たちは「かがやき神戸」は、南相馬の仲間たちのためにも、やろうと思えば、こんなことが出
来るという姿を見せていきたいと思います。それが、私たちの次の目標「ショートステイの建設の
実現」です。今から建設のための多額の資金も作っていかなければなりませんが、東日本や南相馬
で大変な状況の中で頑張っている仲間たちに負けないようにと思います。
南相馬で障害の仲間たちに必要な社会資源を一つでも進めたいと願う現地の皆さんの希望にな
るよう、私たちはここ神戸の地から、夢の実現に向けて頑張ります。
そして、まだまだ大変な中にいる東日本の多くの人々のことを、大震災を経験した私たちらしく
応援し続けたいと思います。
皆さま、ぜひ引き続きご支援、ご協力よろしくお願いします。(松本)
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ショートステイの夢を形に。設計図や設備が着々と
みんなの願いが込められた、かがやき神戸のショートステイ建設は、年内の建設着工に向け最終
図面が完成しました。
1階は重い障がいがあっても利用できるバリアフリーの構造で、浴室も浴槽や脱衣室の設備の工
夫もし、座ったまま全身が洗え、入浴した気分になれる最新の機能も備えています。トイレや居室
にもリフトを備え付け、車いすの方の使いやすさを追求しました。2階は、70人以上が利用でき
る多目的室を設け、家族会の集まりや作業場として、また将来的は、地域の方々にも気軽に利用し
ていただき、地域交流の場となることも期待しています。
みんなの夢が詰まったショートステイですが、建設のためには多くの資金が必要です。現在かが
やき神戸では、みんなが心を一つにして不足している資金の4000万円をなんとかつくっていこ
ういとさまざまな取り組みを考えています。私たちは何としても建設の実現のために不足の資金を
つくる覚悟ですが、同時にかがやき神戸のショートステイを地域の皆さまをはじめ、大勢の方々に
知ってもらい「私も何か協力を!」と応援していただける方が増えていくことが、障がいのある人
もそうでない人も安心して暮らせる社会づくりにつながると考えています。
みなさま、ショートステイ建設へのご理解並びにご支援、ご協力をなにとぞよろしくお願いいたし
ます。
「なかまのこえ」をとどけ隊!
各事業所で、なかまのみなさんと国会請願署名の勉強会をしました。
勉強をした後の仲間からは、こんな声が挙がりました。
「いっぱいお給料を稼ぎたい け
ど、やっぱりしんどい時もある。
「仕事ももちろん、生活
毎日笑顔で過ごせるようにしたい
のこともしっかり考えて
から、みんなにお願いをしていき
いかなければならない。
たい」
車いすでは過ごしにくい
こともある。過ごしやす
「僕たちの生活をしっかり他の
い生活ができたらいいで
人たちにも伝えていきたい。た
す」
くさんの人に僕たちのことを知
ってもらいたい」(松田さん)
「今は家族と暮らしているけど、一人暮ら
しするとしたら『年金が少ない!』と思う。
安心して生活できるようにしてほしいよ。
」
(アイスさん)
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(倉掛さん)
連載コーナー!
~この街レジェンド~№2「尾辻 孝子さん」
『NPO 法人LGBTの家族と友人
をつなぐ会』の代表を務める、尾辻孝
子さん。
会を立ち上げてから今年で 11 年目
を迎えます。昨年7月には、コープ神
戸から『虹の賞』を受賞。
また9月には、神戸市より『神戸市
市民福祉顕彰奨励賞』という大きな賞
を受賞されました。
【筑紫が丘の自宅前にて】
~LGBTって?
「つなぐ会」ってどんな会?~
LGBTとは、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字を並
べた略語で、性的マイノリティの人々を指します。昨年、渋谷区で同性カップルを認める
証明書を出す条例ができたこと、またアメリカの全州で同性婚が認められたこと等で、関
心を持った方も多いと思います。
尾辻さんは、14 年前に娘さんから「自分はレズビアンで好きな女性がいる」とカミング
アウトされました。自分が想像もしなかった娘さんの言葉に、驚き悩み、本当の意味で理
解して受け入れるには 4 年もかかったそうです。そういった経験から、自分たちになにか
できることはないかと、『LGBTの家族と友人をつなぐ会』を立ち上げました。
『LGBTの家族と友人をつなぐ会』は、そのような性的マイノリティの人々の家族と
友人などによる会で、未だ社会に存在するLGBTへの偏見や差別をなくすために、そし
てあらゆる人々が性の多様性を認め合える社会を作るために、活動しています。
また、当事者自身が自分の性的アイデンティティを受け入れたり、周りの家族や友人た
ちが当事者を受け入れていくことをサポートする活動もおこなっています。
それでもまだ、日本では当事者の方は偏見や差別に直面し、ありのままの自分で生活す
ることが難しいことも多く、またカミングアウトされた家族や友人は、どう対応していい
のか悩み苦しむことも少なくありません。
これらの活動を通じて、性的マイノリティに対する正確な知識や情報を当事者やその家
族、友人たちに伝えていくことはもちろん、一般社会の人たちにも広めていきながら、性
的マイノリティの人々の人権確立を目指し、すべての人の個性や人権が尊重される社会の
実現を、大きな目標としています。
~自分らしく、ありのままの自分で暮らせる社会を目指して~
「みんな違ってみんないい」という言葉が大好きな尾辻さん。小さい体でいつもパワー
全開!!毎週土曜日は、喫茶くろーばぁでボランティアもしていただき、障がいをもつ人々
やお客様と一緒に笑顔いっぱい。誰もが自分らしく暮らせる社会を心から望んでいる尾辻
さんの笑顔を見ていると、そんな日も遠くは無いような気がします。
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グループホームの職員大募集(男性)
勤務内容:障害を持つ方のグループホーム(4名~5名の少人数)での生活の支援
勤務時間:15時~翌朝9時半の夜勤勤務
待
遇:時給900円×11時間
(仮眠時間あり。出勤時間は相談可)
別途3000円の夜勤手当、交通費支給
勤 務 日:週1日以上希望
勤 務 地:神戸市北区筑紫が丘町内のグループホーム
連 絡 先:078-586-1431
のびのびホーム
担当
柴木一男
里山の散策を!!
里山ニュース
自然を大切に!!
和楽会さんが整備・保全してくださっている「かがやきの森」東側が、
環境省の「生物多様性保全上、重要な里地・里山」に選ばれました。
詳しくは環境省「生物多様性保全上、重要な里地・里山」で検索してみてください。
かがやき神戸を支援する会では、年 4 回、機関紙「かがやき」を発行し
て、法人の様子や行事の紹介などを行っています。
ご協力お願いします!
かがやき神戸の応援団「社会福祉法人かがやき神戸を支援する会」への入会のお願い
年会費
1000円
会費振り込み先
郵便振替
口座記号番号
00930-1-67354
加入者名
社会福祉法人かがやき神戸を支援する会
また、障害者福祉制度の充実の活動している「きょうされん」の賛助会員にも、ご協力下さい
年会費
個人
1口
3000円
郵便振替
口座記号番号
加入者名
きょうされん兵庫支部
団体
1口 6000円
00970-3-250425
何とぞ、よろしくお願い致します。
-編集後記
この冬は肌荒れが酷くなりました。元々アレルギー体質なので乾燥の酷い時は肌の調子
が悪くなりますが、万年ダイエッターな私は色々な食材を制限したことで必要な栄養素が
不足してしまったようです。お肌は一生もの。年齢を重ねてもツルツルもちもちの肌でい
られるよう、今年は健康ヲタクとショートスティ建設実現ヲタクを目指します。(I)
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