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日本ハンドボール学会第2回大会 抄録集

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日本ハンドボール学会第2回大会
抄録集
The 2nd Annual Meeting of the Japanese Association of
Handball Research
2014(平成 26 年)
2 / 15(土)・16(日)
会場:駒澤大学深沢キャンパス
------------------------------------------------------- 大会実行委員 ------------------------------------------------------委員長:田中 守(福岡大学)
委 員:村松 誠(駒澤大学) 八尾 泰寛(東京女子体育大学)
藤本 元(筑波大学) 辻 昇一(日本体育大学)
大会プログラム
2014 年 2 月 15 日
13:00〜 受付
13:30〜13:35 会長挨拶 大西 武三(日本ハンドボール学会会長)
大会実行委員長挨拶 田中 守(福岡大学)
13:35〜14:35 基調講演「日本ハンドボール学会が期待されていること」
講演者:平岡 秀雄(日本ハンドボール学会副会長)
14:50〜16:50 シンポジウム「未来のハンドボールを担う子どもたちに,私たちは何を
どのように教えたらよいのか」
パネリスト:翁長 誠光(沖縄県神森小学校ハンドボールクラブ)
古橋 幹夫(石川県小松市立高等学校)
ネメシュ ローランド(筑波大学)
17:10〜18:30 懇親会
2014 年 2 月 16 日
09:00〜 受付
09:30〜12:03 一般発表
12:05〜12:40 総会 会長挨拶
日本ハンドボール学会
会 長
大 西 武 三
日本ハンドボール学会の第 2 回大会が昨年に引き続き駒澤大学深沢キャンパスにて開催されること
をお喜び申し上げます.開催にご尽力いただきました関係の方々には心より感謝申し上げます.
一昨年の 5 月 1 日,本学会は「ハンドボールに関する科学的研究及び会員相互の交流を促進し,ハ
ンドボールの普及発展に寄与する知を創造すること」を目的として設立されました.以後第 1 巻の機
関誌・ハンドボールリサーチを創刊し,翌年 3 月には日本ハンドボール学会第 1 回大会が盛大に開催
されました.2 年目には実践研究の方法及び女子ナショナルチームの指導に関わるセミナーを多くの
参加者のもとで開催し成果を残すともに,第 2 巻のハンドボールリサーチも発行することができまし
た.
まだ緒についたばかりの学会ですが,
本学会の目的に添って地道に活動が行われ期待が膨らみます.
将来にわたって学会が発展していくためには,学会組織そのものが一つのチームとして機能するとと
もに,学会に所属する会員一人ひとりが,現場における教育,研究活動を真摯に行うことによって,
個の強化をしていくことが求められます.
2020 年に東京オリンピック開催が決定しました.また前年には世界女子ハンドボール選手権大会の
熊本開催も決定しています.私たちハンドボール関係者は喜びもひとしおですが,成果を残さなけれ
ばならないという大きな責任をも感じます.とくに学会としては各年代の指導法を科学的な面から確
立することによって貢献していく必要があります.
「より上手く」
,
「より強く」だけでなく,だれもが
「より楽しい」と思う指導法を確立し,普及していかなければなりません.体罰や暴力による指導法
が問題になり,その根絶に向かって各スポーツ団体は動き出していますが一過性に終わってはなりま
せん.ハンドボール団体・関係者もこの問題に対して早急に解決しなければならず,学会も指導法の
確立を通して貢献していかなければなりません.
今後とも日本ハンドボール学会が,理論知と実践知を究明・集積し,文化としてのハンドボールを
確立することを期待しています.
大会実行委員長挨拶
第2回大会実行委員長
田中 守(福岡大学)
一昨年 5 月 1 日に日本ハンドボール学会が産声を上げ,昨年 3 月の第 1 回大会に引き続き,第 2 回
大会を昨年同様,駒澤大学深沢キャンパスにて開催する運びとなりました.この準備のために,昨年
10 月頃に會田宏理事長より実行委員会の編成が提案され,私と藤本元先生(筑波大学)
,辻昇一先生
(日本体育大学)
,八尾泰寛先生(東京女子体育大学)
,村松誠先生(駒澤大学)の 5 名の理事が指名
されました.実行委員の皆様には,ご多忙な中を準備に向けて大変ご尽力いただき,もちろん学会本
部事務局(筑波大学)の會田理事長の絶大なるご協力も得ながら,第 2 回大会を迎えることができま
したことを大変嬉しく思います.
昨年は,日本ハンドボールリーグのプレーオフ開催に合わせて実施しましたが,基調講演やシンポ
ジウムが白熱したことに加え,演題数も多かったこと,できれば夜に懇親会を開催して交流を深めた
い要望もあったことから,今回は学会大会のみに日程を変更しました.
初日の基調講演は,本学会の前進である「ハンドボールコーチング研究会」の創設者・初代代表で,
本学会の主旨を最も理解され,最も熱い思いを持たれている,本学会副会長の平岡秀雄先生(元東海
大学体育学部教授)に依頼し,ご快諾いただきました.テーマを先生にお任せしたところ,やはり「日
本ハンドボール学会が期待されていること」を学会員あるいは学会に関係する多くのハンドボール関
係者で共有することの大切さをお話ししていただくことになりました.その抄録を拝読するだけでも
非常に楽しみな基調講演ですので,楽しみにしてください.
続くシンポジウムでは,2020 年の東京オリンピック,2019 年熊本での世界女子ハンドボール選手権
の開催が決まりましたが,それ以降も継続して「未来のハンドボールを担う子どもたちに,私たちは
何をどのように教えたらよいのか」をテーマに,ユース・ジュニア育成に高い実績のある 3 名の指導者
に登壇いただくことになりました.小学生指導の名将である翁長誠光氏(沖縄県神森小学校ハンドボ
ールクラブ)
,高校生や全日本ジュニア指導の名将である古橋幹夫氏(小松市立高校)
,ハンガリー出
身で全日本男子や全日本ジュニアの指導実績のあるネメシュ ローランド氏(筑波大学)の 3 名です.
コーディネーターは,日本リーグ監督,全日本女子コーチ,U-16 日本コーチと幅広い指導実績を持つ
藤本元先生(筑波大学)です.NTS でも大きなテーマとなっている「個の育成」について皆さんで議
論を深めてください.
初日の夜には,懇親会を企画しました.情報交換と人的交流が主旨です.限られた時間ではありま
すが,多くの方々との懇親を深めてください.
2 日目は,すべて一般発表です.いろいろな分野の 9 演題ですので,活気ある発表が期待されます.
そして,昨年に引き続き学会大会賞が表彰されます.いろいろな企画,情報から実のある学会大会に
していただければ幸いです.
基調講演
2 月 15 日(土)13:35〜14:35
「日本ハンドボール学会が期待されていること」
講演者:平岡 秀雄(日本ハンドボール学会副会長)
司会:田中 守(福岡大学)
本日のテーマに先立ち,日本ハンドボール学会が設立されるまでの経過を簡単に説明します.
スポーツに関わる様々な学会で,
ハンドボールを題材にした研究は数多くなされています.
しかし,
ハンドボールの“楽しさ”に結びつき,ハンドボールの競技力向上に直接寄与する研究がなされてき
たかについては,いささかの疑問を感じていました.そこで,日本ハンドボール学会の設立を考えま
したが,まずその基礎を固めるという観点から,2003 年に全国の指導者が集まるコーチシンポジウム
(日本ハンドボール協会主催)の機会を利用させて頂いて,現場の指導に役立つ「ハンドボールコー
チング研究会」を開催致しました.そして,一昨年に日本ハンドボール協会の下部組織にあったコー
チング研究会を発展的に解消し,現在の日本ハンドボール学会へと研究は引き継がれました.
以上のような経過を経た日本ハンドボール学会が,
今後に期待される課題について考えてみました.
日本ハンドボール学会が設立趣旨として掲げている“ハンドボールに関わる知の提供”そのものが,
学会が期待されていることと私は考えています.具体的には,1)日本ハンドボール学会独自の研究の
視点をもつこと,2)ハンドボールの科学的検証法の確立,3)研究者と指導者・選手との連携支援,4)
オリンピックを含む大会に向けての支援や“知”の提供などです.
日本ハンドボール学会独自の研究の視点とは,生理学や心理学など各研究領域の視点で,ハンドボ
ールを対象に研究するのではなく,ハンドボールを科学的に解明するために,各研究領域ですでに確
立されている研究手法を用いる立場を取るべきと考えます.また,コーチングに関わる研究では,時
間経過に伴う指導の成果(事例研究)を重要視して,その研究を促すことにあると考えます.
ハンドボールの科学的検証法の確立とは,指導の成果をどのように検証すれば,客観的なデータと
して広く指導者に提供できるかを示す(数多くの研究例を示す)ことです.そして,その研究例を参
考に作成される,指導者による研究(指導)成果を数多く集めることにあると考えます.研究事例が
多く集まると,それらを分類することにより,科学の一歩を踏み出し,理論体系作りへと導くことが
できるからです.
研究者と指導者の連携を密にすることは,日本ハンドボール学会にとって大きな課題です.先にも
述べたように,多くの指導事例を集めるだけでなく,指導者が実践した指導内容の有効性を検証でき
るからです.指導の成果を検証して初めて,次の課題が明確になり,次へのステップとなるからです.
指導者に特に伝えたいことは,
“日々競技力を向上させるべく実践していること全てが研究である”と
いうことです.あとは,指導内容とその成果をどの様に表現すると,多くの指導者に納得してもらえ
るかを工夫するだけです.
この点については皆様にも協力をお願いしたいことが有ります.大西会長がハンドボールの研究者
や指導者,選手などの疑問を解き明かす手掛かりとなるよう,ハンドボール・インフォーメーション
(http://handball.kikirara.jp/)というホームページを立ち上げて,加筆中です.私は「ハンドボールの科
学」という章を担当していますが,その中に“ハンドボール研究の拠点校”を募集し,既に数校の先
生に了解して頂いています.研究拠点校の募集は研究を補助・助言できる場所を明確にすることにあ
りますので,このような活動も学会にとって重要なことと思います.
昨年,東京オリンピック開催が決定し,日本全国が大いに沸いています.日本ハンドボール学会も,
オリンピックに向けて大きな役割を担う必要があると考えます.日本ハンドボール協会が今後指導者
や選手の育成に全力投球するのに対し,学会は効果的な指導法(体力・技術・戦術など)を研究し情
報収集してハンドボール界に提供すべきです.これは,試合分析システムなどの構築などにも及びま
す.また,IHF(国際ハンドボール連盟)などと協力して,ハンドボールに関わる研究セミナーの開
催を計画することも提案します.学会の皆様の御意見も多く受けとめ,それを実現して悔いのないよ
うにしたいものです.
<講演者の略歴>
元東海大学体育学部教授,体育学部長補佐(2002〜2005)
1946 年京都市生まれ
1968~1972 年日本代表選手
1980 年世界学生選手権大会男子日本代表コーチ
1981 年フランス国際大会,1982 年アジア大会男子日本代表コーチ
2000 年,2002 年世界学生選手権大会女子日本代表コーチ
著書:
『ハンドボール指導教本』
(1992,共著)他
シンポジウム
2 月 15 日(土)14:50〜16:50
「未来のハンドボールを担う子どもたちに,私たちは何をどのように教えたらよいのか」
パネリスト:翁長 誠光(沖縄県神森小学校ハンドボールクラブ)
古橋 幹夫(石川県小松市立高等学校)
ネメシュ ローランド(筑波大学)
コーディネーター:藤本 元(筑波大学)
競技としてのハンドボールは,この 10 年で著しい進歩を遂げている.スローオフに関するルール改
正(2001 年)から続いているハイテンポプレーの流行が維持されつつ,防御力と攻撃力とが拮抗し,
プレーの成熟度が増している(2012 年 IHF コーチ・レフェリーシンポジウム)
.ゲームを勝ち抜くた
めに現代の競技者には,攻撃および防御のいずれにおいても様々なポジションをオールラウンドにこ
なせる多面的な能力とともに,専門的なポジションにおいてバリエーションが多彩で習熟度の高い個
人戦術力が必要とされている.こうした能力を備えた競技者を育成するためには,各発育発達段階に
応じた適切なトレーニングを長期的なビジョンのもとに計画的に実施していくことが必要不可欠とな
る.本シンポジウムでは,ユース・ジュニア育成に高い実績のある 3 名の指導者に登場してもらい,
競技者育成のコンセプトおよび実践しているトレーニング内容やコーチング方法について紹介しても
らう.また,質疑応答などを通して,日本のこれからの競技者育成に関する内容や方法について議論
していきたい. <パネリストの主な経歴>
翁長 誠光(1961 年生まれ)
1998 年より沖縄県神森小学校ハンドボールクラブを指導し,全国小学生ハンドボール大会優勝 6
回(男子,女子の部それぞれ 3 回)
.全国中学校体育大会では,2012 年神森中学校(女子)を率
いて準優勝.
古橋 幹夫(1957 年生まれ)
1990 年より石川県小松市立高等学校を指導し,2004 年には高校三冠(選抜,インターハイ,国体)
のタイトルを獲得.2005 年から 3 年間,U16 日本代表女子チーム監督.現在は,日本代表女子チ
ームのサポートコーチも務める.
ネメシュ ローランド(1975 年生まれ,ハンガリー出身)
1999 年の来日以来,日本代表男子チームコーチ,日本ジュニア代表男子・女子チームコーチ,JHA
ハンドボールアカデミーコーチを歴任.現在は,筑波大学男子ハンドボール部コーチ.
一般発表
一般発表 1 座長:田村修治(東海大学)
2月 16 日 9:30∼10:49
09:30 田代 智紀(筑波大学大学院)
・會田 宏(筑波大学)
ハンドボール指導者の熟達化に関する研究―立ち上げたチームを全国大会常連校に育てた若
手指導者の語りを手がかりに―
09:46 大久保 瞳・生川 岳人(日本体育大学大学院)
・山本 沙貴・松井 幸嗣・辻 昇一(日本体育大
学)
大学女子ハンドボール選手における試合前の気分・感情に関する縦断的研究
10:02 清水 宣雄(国際武道大学)
・東 俊介(大崎電気)
ハンドボールにおける基本プレイ・アルゴリズム構築に関する研究―1 対 1 突破局面における
プレイの可能性―
10:18 永野 翔大(筑波大学大学院)
・ネメシュ ローランド(筑波大学)
ハンガリーにおけるハンドボールの一貫指導システム―13 歳から 16 歳までの技術・戦術指導
プログラムに着目して―
10:34 山田 永子(筑波大学)
ヨーロッパにおけるジュニア・アスリートを取り巻くトレーニング環境―ノルウェー,オラ
ンダ,デンマークを例に―
一般発表 2 座長:亀井良和(日本女子体育大学)
2 月 16 日 11:00∼12:03
11:00 會田 宏(筑波大学)
・出村 直嗣(豊田合成株式会社)
大学男子ハンドボール選手において優先的に養成すべき体力要因は投能力である
11:16 横山 克人(東海大学大学院)
・栗山 雅倫・田村 修治(東海大学)
ハンドボール競技における連続失点が勝敗に及ぼす影響―時間帯と失点内容に着目して―
11:32 伊藤 寿浩(福岡大学)
・杉森 弘幸(岐阜大学)
・下川 真良(朝日大学)
・田中 守(福岡大学)
ハンドボールにおけるミスプレイの発生原因に関する一考察―判断力に着目して-
11:48 伊東 裕希(筑波大学大学院)・山田 永子(筑波大学)
男子ハンドボール競技における世界トップレベルのセンタープレーヤーの得点能力に関する
研究―ニコラ・カラバティッチ,ダリボー・ドゥデアーの 2 選手に着目して―
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