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優れた医薬品の創出を通じて
人々の健康と医療の未来に貢献する
Business Report
第
期( 中間期)
事業活動のご報告
135
2011年 9月30日
▲
2011年 4月1日
証券コード 4502
第 135期(中間期)
事業活動のご報告 目次
連結業績の概況………………… 2
連結財務諸表……………… 13
開発の状況…………………… 15
トピックス… ………………… 19
会社概要・株式の状況……… 21
代表取締役社長
長谷川 閑史
株主の皆さまには、格別のご支援を賜り厚く御礼申し
あげます。
当社第 135期中間期( 2011年 4月1日から2011年
9月30日まで)
の事業活動の概況をご報告いたします。
株主の皆さまにおかれましては、今後とも格別のご理
解とご支援を賜りますよう切にお願い申しあげます。
2011年 12月
1 135th interim Business Report
連結業績の概況
連結業績の概況
事業環境
医療用医薬品市場は、先進諸国では、医療費
長率が鈍化している一方で、新興国においては、
ます。
当社は、今春策定した「 11-13中期計画」に
医療技術の向上や保険医療制度の普及によっ
基 づ き、経 営 方 針 で あ る「革 新 へ の 挑 戦
て、市場規模が急速に拡大しており、その存在
( Innovation)」と「活力ある企業風土の創造
感は高まってきております。
(Culture)
」
を通じた「持続的な成長
(Growth)
」
社を置く「ナイコメッド社」について、96億ユーロ
で買収を完了し、100%子会社としました。
の達成に取り組み、「新たなタケダへの変革」を
進めております。
具体的には、重点疾患領域への研究開発投
資を積極的に行うとともに、社内外のリソースを
日本および米国の事業に、ナイコメッド社が広く
有効に活用し、画期的な新薬の創出と治療パラ
自社販路を有する欧州および高い成長を続ける
ダイムの転換に挑戦します(当期における研究開
新興国の事業基盤が加わることで、進出国は28
発活動の詳細については9ページの「研究開発
カ国から約 70カ国へと飛躍的に拡大することが
活動の内容および成果」をご参照ください)。
トピックス
これにより、当社が強固なプレゼンスを有する
できました。このグローバルでの販路拡充に加
開発の状況
当社は、本年9月末、スイスのチューリッヒに本
連結財務諸表
抑制政策や後発医薬品の伸長等により、市場成
り、活力ある企業風土への変革を推進してまいり
また、大型成熟品を中心とした製品構成から、
新製品(詳細については4ページの「<ご参考>
療剤「ダクサス」を自社創出したナイコメッド社の
2009年以降に日米欧で新たに発売した主要製
研究開発力および欧州・新興国における医薬品
品」をご参照ください)を中心とした多様な製品
開発の専門性を活用することにより、当社の製
ラインアップへのシフトを進めます。
品・研究開発パイプラインのポテンシャルは一
今年度の取り組みとしては、まず、米国におい
層増大いたします。また、ナイコメッド社のグ
て、高血圧症治療剤 「イダービ」 の販売を4月に
ローバルに活躍する多様な人材を加えることによ
開始しました。本剤は、既に広く処方されている
135th interim Business Report
会社概要・株式の状況
え、ファーストインクラスの慢性閉塞性肺疾患治
2
連結業績の概況
他のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬と比較し有
施することによって、同社の強みのひとつである
意に血圧を低下させる効果が臨床試験において
欧州・新興国における充実した自社販路の活用
確認されております。本薬については、欧州医薬
による当社製品パイプラインの売上拡大を図る
品庁
(EMA)
の欧州医薬品評価委員会
(CHMP)
など、シナジーを最大化することで、持続的な成
においても、販売承認を推奨するという見解が9
長を確実なものにしてまいります。
月に示されており、欧州における早期の承認取
得を目指します。
また、7月には、米国食品医薬品局( FDA)に
なお、中国においては、持株会社である武田
(中国)投資有限公司の 100%出資の販売会社
として、本年4月に設立した武田薬品(中国)有
対し、2型糖尿病治療薬(SYR-322および SYR-
限公司が、8月より本格的に稼動いたしました。
322と「アクトス」の合剤)に関する追加データを
新製品はもとより、当社の既発売品も含め、同国
当初想定より早期に提出することができました。
における製品ラインアップの拡充と販売体制の
本追加データの審査期間は6ヶ月を予定している
構築に取り組むことにより、成長著しい同市場に
ことから、販売承認・上市後は、
「アクトス」後発
おけるプレゼンス確立を図ってまいります。
品参入前に米国においてSYR-322の十分な市
本年7月、フランスにおいて、ピオグリタゾン塩
場浸透を実現することができ、それによって米国
酸塩(以下、「ピオグリタゾン」)を含有する製品
糖尿病市場における当社のプレゼンスを維持す
の市場回収を行いました。本回収は、ピオグリタ
ることができると考えております。さらに、日本に
ゾン製剤の投与により膀胱癌の発生リスクがわ
おいて、2型糖尿病治療剤 「リオベル」(「アクト
ずかに上昇するというデータに基づく同国当局
ス」と「ネシーナ( SYR-322の国内製品名)」の
の決定によるものです。一方、EMAは、
7月には
合剤)
の販売を9月に開始しております。
本剤について、膀胱癌に関する添付文書の改訂
歴史的な円高局面を迎える等、厳しい事業環
を推奨する旨を公表しており、今後、欧州委員会
境が継続しておりますが、当社が既に強固な事
において承認される予定です。また、米国・日本
業基盤を構築している日米における取り組みに
においては、ピオグリタゾンを含有する製品の添
加え、ナイコメッド社との統合・融和を着実に実
付文書の一部改訂について、当局との協議を経
3 135th interim Business Report
連結業績の概況
て、これを実施しております。
までの長い歴史の中で培われた経営哲学である
ン製剤の有用性に自信を持っており、2型糖尿病
根幹に、これからもグローバルに事業を展開する
に対する治療に貢献するため、引き続き本剤を
企業の責務として地球環境への配慮とコンプラ
適切にお届けしてまいります。また、これまでと同
イアンスの遵守を徹底するとともに、東日本大震
様、患者さんの安全性を最優先に考え、ピオグリ
災の経験を踏まえ、医薬品の安定供給に資する
タゾンを含む全ての当社製品に関する安全性と
危機管理体制のさらなる強化に努め、
「優れた
忍容性の評価を継続するとともに、必要に応じて
医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来
各国当局に適切なデータを提供するなど、真摯
に貢献する」という経営理念の実現を目指してま
に対応してまいります。
いります。
開発の状況
「タケダイズム=誠実(公正・正直・不屈)」を
連結財務諸表
当社は、2型糖尿病治療におけるピオグリタゾ
当社は本年、創業 230周年を迎えました。これ
<ご参考>2009年以降に日米欧で新たに発売した主要製品
トピックス
<2011年6月新発売>
・2型糖尿病治療剤「ソニアス配合錠(
「アクトス」
とスルホニルウレア
系薬剤
(グリメピリド)
の合剤)
」
<2011年9月新発売>
・2型糖尿病治療剤
「リオベル配合錠
(
「アクトス」
と「ネシーナ」の合剤)
」
[ 米州 ]
<2009年2月新発売>
・逆流性食道炎治療剤
(一般名:デクスランソプラゾー
「デクスラント
ル)
」
<2009年3月新発売>
・痛風・高尿酸血症治療剤「ユーロリック(一般名:フェブキソスタッ
ト)
」
<2010年6月新発売>
「アクトプラスメットXR
(
「アクトス」
とビグアナイド
・2型糖尿病治療剤
系薬剤
(メトホルミン徐放製剤)
の合剤)
」
<2011年4月新発売>
・高血圧症治療剤
「イダービ
(一般名:アジルサルタン メドキソミル)
」
会社概要・株式の状況
[ 日本 ]
<2009年3月新発売>
・高血圧症治療剤「エカード配合錠(
「ブロプレス」
と利尿剤(ヒドロク
ロロチアジド)
の合剤)
」
<2010年6月新発売>
・2型糖尿病治療剤
「ネシーナ錠
(一般名:アログリプチン安息香酸塩)
」
・高血圧症治療剤
(
「ブロプレス」
とカルシウム拮抗剤
「ユニシア配合錠
(アムロジピンベシル酸塩)
の合剤)
」
・抗癌剤
(一般名:パニツムマブ)
」
「ベクティビックス点滴静注
<2010年7月新発売>
「ロゼレム錠
・不眠症治療剤
(一般名:ラメルテオン)
」
「メタクト配合錠
・2型糖尿病治療剤
(
「アクトス」
とビグアナイド系薬剤
(メトホルミン塩酸塩)
の合剤)
」
「アクトスOD 錠
・2型糖尿病治療剤
(口腔内崩壊錠)
」
<2010年 11月新発売>
・ヘリコバクター・ピロリ二次除菌用組み合わせ製剤「ランピオンパ
ック(
「タケプロン」
、アモキシシリン水和物およびメトロニダゾール
の組み合わせ製剤)
」
<2011年3月新発売>
・アルツハイマー型認知症治療剤「レミニール
(一般名:ガランタミン
臭化水素酸塩)
」
(
「ヤンセンファーマ株式会社」
からの導入品であ
り同社と共同販売を実施)
[ 欧州 ]
<2010年2月新発売>
「メパクト
・非転移性骨肉腫治療剤
(一般名:ミファムルチド)
」
135th interim Business Report
4
連結業績の概況
当期(2011年 4月〜 9月期)における業績の概要
当期の連結業績は、以下のとおりとなりました。
(単位:億円)
連結業績
金額
対前年同期
売上高
7,025
115
(1.6%)減
営業利益
2,110
106
(4.8%)減
経常利益
2,096
159
(7.1%)減
四半期純利益
1,357
86
(5.9%)減
潰瘍治療剤「プレバシド」の減収などにより、全
体では減収となりました。
●医療用医薬品の主要品目の売上高は下記の
とおりです。
医療用医薬品の主要品目の売上高
金額
2型糖尿病治療剤 ピオグリタゾン
(国内製品名:アクトス)
売上高
前年同期から115億円( 1.6%)減収の 7,025
億円となりました。
●国内において、前年新発売した抗癌剤
「ベクテ
ィビックス」、
2型糖尿病治療剤「ネシーナ」など
による増収効果に加え、当社の 100%子会社
(単位:億円)
高血圧症治療剤 カンデサルタン
(国内製品名:ブロプレス)
消化性潰瘍治療剤 ランソプラゾール
(国内製品名:タケプロン)
前立腺癌・乳癌・子宮内膜症治療剤
リュープロレリン
(国内製品名:リュープリン)
多発性骨髄腫治療剤
(米国売上高)
ベルケイド
対前年同期
1,710 246(12.6%)
減
1,123
34 (3.1%)
増
623 129(17.1%)
減
609
49 (8.7%)
増
281
26(10.0%)
増
である米国「ミレニアム・ファーマシューティカ
ルズ株式会社」の多発性骨髄腫治療剤「ベル
ケイド」の伸長や、同「武田ファーマシューティ
営業利益
前年同期から106億円(4.8%)減益の 2,110
カルズ・ノースアメリカ株式会社」における逆
億円となりました。
流性食道炎治療剤「デクスラント」および痛風・
●販売費及び一般管理費が99億円( 2.9%)減
高尿酸血症治療剤「ユーロリック」の伸長があ
少しましたが、減収により売上総利益が205億
りましたが、為 替レートが円高となった影 響
円( 3.6%)減益となったことにより営業利益は
( 287億円のマイナス)および米国での消化性
5 135th interim Business Report
減益となりました。
●研究開発費以外の販売費及び一般管理費
は、円高による影響などで47億円( 2.2%)減
■売上高(億円)
20,000
15,000
10,000
経常利益
前年同期から159億円(7.1%)減益の 2,096
億円となりました。
14,660
14,194
7,555
7,140
5,000
0
2009年度(133期) 2010年度(134期) 2011年度(135期)
■経常利益(億円)
評価損の発生などにより営業外損益が 53億
5,000
円悪化しましたので、経常利益は減益となりま
4,000
した。
3,000
4,158
2,549
■中間 ■年間
3,716
2,255
前年同期から86億円( 5.9%)減益の 1,357
億円となりました。
●1株当たり四半期純利益は、
前年同期から10円
●特別損益および企業買収などによる特殊要因
除きの1株当たり四半期純利益(注)
は、前年同
期から13円 82銭( 6.5%)減少し、199円 68銭
となりました。
(注)
四半期純利益から、
特別損益および企業買収によるのれん償却費、
無形固定資産償却費等の特殊要因を控除して算定しております。
1,000
0
2009年度(133期) 2010年度(134期) 2011年度(135期)
■四半期
(当期)
純利益(億円)
4,000
3,000
2,000
■中間 ■年間
会社概要・株式の状況
84銭
(5.9%)
減少し、171円85銭となりました。
2,096
トピックス
2,000
四半期純利益
7,025
開発の状況
●営業利益の減益に加え、外貨建債権債務の
■中間 ■年間
連結財務諸表
少しました。
連結業績の概況
●研究開発費は、52億円
(4.2%)
減少しました。
2,977
2,479
1,896
1,442
1,357
1,000
0
2009年度(133期) 2010年度(134期) 2011年度(135期)
135th interim Business Report
6
連結業績の概況
当期(2011年 4月〜 9月期)におけるセグメント別業績の状況
当期における各セグメントの売上高および営業利益は、以下のとおりとなりました。
セグメント別売上高・営業利益
(単位:億円)
売上高
セ グ メ ン ト
医
療
用
医
薬
品
金額
事
業
6,270
営業利益
対前年同期
金額
111減
1,984
112減
( 国 内 )
(2,960)
(124増)
( 海 外 )
(3,310)
(235減)
ヘ
そ
全
ル
ス
の
ケ
ア
他
社
事
事
合
対前年同期
業
318
6増
75
4減
業
460
10減
63
11増
計
7,025
115減
2,110
106減
(注)
各セグメントの売上高は、各報告セグメントの外部顧客に対する売上高を表しております。
医療用医薬品事業
●医療用医薬品事業の売上高は前年同期から
111億円(1.7%)減収の6,270億円となり、営
業利益は前年同期から112億円( 5.3%)減益
の1,984億円となりました。
「ベクティビックス点滴
このうち国内売上高は、
静注」、
「ネシーナ」等、前年新発売した製品群
の寄与により、124億円 (4.4%)増収の 2,960
億円となりました。
●主な品目の国内売上高は右記のとおりです。
医療用医薬品の主要品目の国内売上高
金額
対前年同期
ブロプレス(高血圧症治療剤)
709
32 (4.8%)
増
タケプロン(消化性潰瘍治療剤)
376
35(10.3%)
増
338
11 (3.5%)
増
アクトス(2型糖尿病治療剤)
189
54(22.3%)
減
エンブレル(関節リウマチ治療剤)
208
24(13.3%)
増
リュープリン
(前立腺癌・乳癌・子宮内膜症治療剤)
●一方、海外売上高は、米国における
「プレバシ
ド」の減収や円高による減収影響などにより、
前年同期から235億円(6.6%)減収の 3,310
億円となりました。
7 135th interim Business Report
(単位:億円)
ら6億円(1.8%)増収の 318億円となりました。
ト」、
「ユーロリック」の伸長により、
「プレバシ
一方、営業利益は販促費用の増加等により、
ド」の減収を吸収し、現地通貨ベースでは増収
4億円
(5.0%)減益の 75億円となりました。
連結業績の概況
米国においては、
「ベルケイド」、
「デクスラン
の減少などにより減収となりました。
連結財務諸表
となっております。欧州においては、
「アクトス」
その他事業
●その他事業の売上高は前年同期から10億円
ヘルスケア事業
●ヘルスケア事業の売上高は、
「アリナミン錠剤
の改善などにより11億円( 20.4%)増益の 63
億円となりました。
開発の状況
類」、
「ベンザ類」等の増収により、前年同期か
(2.2%)減収の 460億円、営業利益は原価率
利益配分に関する基本方針および当期の配当
当社は、当社グループの着実な成長と企業価
値の最大化に向け、新たな成長軌道の確保のた
めに必要となる戦略投資を実施してまいります
金についても1株当たり90円を予定しており、年
間合計では前期と同額の1株当たり180円とさ
せていただくことを予定しております。
■ 1株当たり配当金(円)
つきましては、
「安定的な配当」を行うとの観点か
200
ら、1株当たり配当金について年間 180円を維持
150
することを基本方針といたします。
100
②当期の配当
当期の中間配当金は、前年同期と同額の1株
当たり90円とさせていただきます。期末の配当
会社概要・株式の状況
が、
「 11-13中期計画」期間中の利益の配分に
トピックス
①利益配分に関する基本方針
■中間 ■年間
180
180
90
90
90
50
0
2009年度(133期) 2010年度(134期) 2011年度(135期)
135th interim Business Report
8
連結業績の概況
研究開発活動の内容および成果
当社は、常に医療上のニーズをふまえ、研究開
発戦略を決定しています。今後は、従来の重点
疾患領域である「代謝性疾患
(糖尿病・肥満)
」、
「癌」、
「中枢神経疾患」に加え、
「免疫・炎症性
疾患」にも、経営資源を投下することにより、画期
的新薬の創出と治療パラダイムの転換に挑戦し
てまいります。なお、当期における研究開発活動
の主な内容および成果は下記のとおりです。
自社創製品に関する取り組み
■本年6月、癌治療薬「MLN4924」について、米国臨
床腫瘍学会年次集会において、転移性黒色腫および
その他固形癌を対象とした臨床第1相試験の試験結
果を発表しました。また、第 16回欧州血液学会年次
集会において、急性骨髄性白血病およびハイリスクの
骨髄異形成症候群を対象とした臨床第1相試験の試
験結果を発表しました。
■本年6月、癌治療薬「MLN9708」について、第 16回
欧州血液学会年次集会において、再発・難治性の
多発性骨髄腫を対象とした臨床第1相試験の試験結
果を発表しました。
■本年6月、
2型糖尿病治療薬「TAK-875」
について、第
71回米国糖尿病学会年次集会において、有効性、安
全性および忍容性に関する臨床第2相試験の試験結
果を発表しました。また、本年9月、日本において、同年
10月、欧米において、臨床第3相試験を開始しました。
■本年7月、多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド
(一般名:
ボルテゾミブ)」
(以下、
「ベルケイド」)の静脈注射投
与製剤について、全生存期間に関する5年間の追跡
調査データを添付文書に追記するための申請を米国
医薬品食品局( FDA)に行いました。同年 10月、専
門医および FDAと協議し、ベルケイドの米国におけ
る再発性濾胞性リンパ腫の適応追加申請を取り下げ
ました。同年 11月、ベルケイドの静脈注射投与製剤
について、VISTA*試験における全生存期間を5年間
(中央値 60.1ヶ月)にわたって追跡調査した結果を添
付文書に追記することがFDAより承認されました。
*VISTA: VELCADE as Initial Standard Therapy in multiple
myeloma: Assessment with melphalan and prednisone
■本年7月、2型糖尿病治療薬 SYR-322(一般名:ア
ログリプチン)ならびにSYR-322とアクトス(一般名:
ピオグリタゾン)の合剤に関する追加データをFDAに
提出しました。
■本 年8月、子宮内膜症・子宮筋腫治療薬「 TAK385」について、日本において臨床第2相試験を開始
しました。
9 135th interim Business Report
ドは一般名。
会社概要・株式の状況
■本年4月、米国「アムジェン社」からの導入品である癌
治療薬「 AMG479」について、日本において転移性
膵臓癌を対象とした臨床第3相試験を開始しました。
■本年5月、デンマーク「ルンドベック社」からの導入品
で あ る 多 重 作 用 メカ ニ ズ ム 型 抗 うつ 薬
「 LuAA21004」について、日本において大うつ病を
対象とした臨床第3相試験を開始しました。
■本年5月、米国「アフィマックス社」からの導入品であ
る腎性貧血治療薬「ペギネサタイド」*について、FDA
に透析期患者(成人)を対象とした腎性貧血効能で
販売許可申請を提出しました。
*以前の製品名はヘマタイド。現在の製品名は未定。ペギネサタイ
トピックス
導入品(アライアンス)
に関する取り組み
■本年5月、米国「シアトルジェネティクス社」からの導
入 品であるリンパ 腫 治 療 薬「 SGN-35(一 般 名:
brentuximab vedotin 欧州製品名:ADCETRISTM)
」
について、欧州医薬品庁(EMA)
に、再発・難治性の
ホジキンリンパ腫、および再発・難治性の全身性未
分化大細胞リンパ腫を適応症とした販売許可申請を
行いました。同年 10月、日本において、再発・難治性
のホジキンリンパ腫、および再発・難治性の全身性未
分化大細胞リンパ腫を対象とし、臨床第1/ 2相試験
を開始しました。
■本年8月、当社と米国「アミリン社」は、抗肥満薬「プラ
ムリンタイド/メトレレプチン」について、開発計画の見
直しや肥満症領域における環境の変化などを踏まえ、
経済的評価を行った結果、開発中止を決定しました。
■本年9月、当社は、ノルウェー「プロノバ社」からの導
入品である高脂血症治療薬「 TAK-085(一般名 :
omega-3-acid ethyl esters 90)」について、厚生
労働省に製造販売承認申請を行いました。
開発の状況
■本年7月、2型糖尿病治療剤「ネシーナ」と同治療剤
「アクトス」の合剤について、厚生労働省より、製造販
売承認を取得し、同年9月、
「リオベル配合錠」として
販売を開始しました。
連結財務諸表
合剤等に関する取り組み
連結業績の概況
■本年9月、2型糖尿病治療薬「 SYR-472」について、
日本において臨床第3相試験を開始しました。
■本年9月、酸関連疾患治療薬「TAK-438」について、
日本において逆流性食道炎等を対象とした臨床第3
相試験を開始しました。
■本年9月、欧州医薬品庁( EMA)の欧州医薬品評価
委員会(CHMP)
において、高血圧症治療薬「イダー
ビ」
(一般名:アジルサルタン メドキソミル、開発コード:
TAK-491)の販売承認を推奨するという見解が示さ
れました。
■本 年 10月、当社の研究開発資源を最適化するため
に、欧州において、不眠症治療薬「ラメルテオン」の
開発を中止しました。
研究開発体制の整備・強化
■本年8月、新型インフルエンザワクチンの開発・生産
体制整備に関する日本政府の財政支援事業(第二次
実生産設備整備事業)について、助成金交付先とし
て選定されました。
135th interim Business Report
10
連結業績の概況
連結業績予想に関する定性的情報
通期の業績予想につきましては、当上半期の
資産・負債の時価評価およびその配分額ならび
実績、前提となる為替レートの見直しおよびナイ
に償却方法・期間等の会計処理については、買
コメッド社の買収影響を加味した結果、本年7月
収後1年以内に会計監査人による監査を経て確
29日に公表いたしました予想から、11月4日に下
定いたしますので、当該影響金額は現時点での
記のとおり修正いたしました。
当社見通しであり確定額ではありません。なお、
(単位:億円)
2012年3月期の通期連結業績予想
1株当たり
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 当期純利益
(EPS)
前回発表予想(A) 14,500
3,900
3,950
2,500 316円71銭
今回修正予想(B) 15,400
2,700
2,700
1,700 215円36銭
増減額(B-A) 900増 1,200減 1,250減
増減率
800減
6.2%増 30.8%減 31.6%減 32.0%減
当買収は9月末に実施しましたので、本業績見通
しに織り込んだ買収による損益影響は2011年
10月~ 2012年 3月の 6ヶ月分です。
米国におけるアクトス関連の
後発品の参入時期について
通期の業績予想を含む「 11-13中期計画」に
ついては、米国における「アクトス
(一般名:ピオ
見通しの前提条件
グリタゾン)」の後発品は2012年8月に、
「アクト
下半期の為替レートは、
1米ドル=75円、
1ユー
プラスメット
(ピオグリタゾンとメトホルミンの合
ロ=105円を前提とし、上期の実績と合わせた
剤)」、
「デュエットアクト
(アクトスとグリメピリドの
通期の平均為替レートの前提は、1米ドル=77
合剤)」の後発品は2012年12月に参入すること
円、
1ユーロ=109円としております。
を前提に策定しております。本前提に関する考え
方は、2010年 12月22日のニュースリリース「糖
見通しに関する注意事項
尿病治療剤アクトス、アクトプラスメット、デュエッ
本業績見通しに織り込んだ
ナイコメッド社買収の影響について
トアクトの米国における後発品に対する特許侵
本業績見通しにはナイコメッド社買収による影
響を織り込んでおりますが、企業結合会計による
11 135th interim Business Report
害訴訟の和解について」にて開示を行った時点
から変更ありません。詳細については、次のURL
をご参照ください。
http://www.takeda.co.jp/press/article_40952.html
なお、当社の業績は、事業環境の変化や為替
変動による影響など、現在および将来において
連結業績の概況
(当社ホームページ)
様々なリスクにさらされております。本業績見通
しに織り込まれていない事象が発生し、財務上
重要な影響があると判断した場合には、適宜ご
報告いたします。
連結財務諸表
訴訟等について
①訴訟案件
格税制に基づく更正通知書を受領しました。更正
された所得金額は6年間で1,223億円であり、地
スアメリカ株式会社」等複数の在米子会社ならび
方税等を含めた追徴税額 571億円について同年
に米国E
l
i Lilly 社は、
「ピオグリタゾン
(米国製品
7月に全額を納付しましたが、当社はこの更正処分
名:アクトス)
」の服用による膀胱癌の増悪を主張
を不服として、同年 8月25日、大阪国税局に対し
する方々から、複数の米国連邦および州裁判所に
異議申立書の提出を行っておりました。
当社グループは、鋭意これらの訴訟の防御に
2008年 7月8日には、本更正処分により生じて
いる二重課税の解消を目的として、国税庁に対し、
努めてまいります。
米国との相互協議申立書を提出いたしました。ま
②移転価格税制に基づく更正処分の件
た、これに伴い、大阪国税局に対する異議申立て
社と「 TAPファーマシューティカル・プロダクツ株
式会社」
(以下、
「TAP 社」)
との間の2000年 3月
を一旦中断する手続きを実施いたしました。
会社概要・株式の状況
当社は、2006年 6月28日、大阪国税局より、当
トピックス
おいて訴訟を提起されております。
開発の状況
当社および「武田ファーマシューティカルズ・ノー
2011年 11月4日、国税庁より相互協議が合意
に至らず終了した旨の通知を受領しました。
期から2005年 3月期の6年間の「ランソプラゾー
これを受け同年 11月9日には、一旦中断してい
ル
(米国製品名:プレバシド)
」にかかる製品供給
た異議申立て手続きについて大阪国税局へ再開
取引等に関して、米国市場から得られる利益が、
を申し入れました。当社は引き続き二重課税の排
当社とTAP 社間の利益配分において、当社に対
除を追求してまいります。
して過少に配分されているとの判断により、移転価
135th interim Business Report
12
連結財務諸表
四半期連結貸借対照表
(単位:億円)
当第 2四半期
連結会計期間末
前連結会計年度末に係る
要約連結貸借対照表
12,745
15,863
2,486
2,179
売上債権
3,517
2,940
有価証券
1,574
6,563
棚卸資産
2,413
1,371
繰延税金資産
2,253
2,299
533
519
科 目
(2011年 9月 30日現在)
(2011年 3月 31日現在)
資産の部
流動資産
現金及び預金
その他
科 目
当第 2四半期
連結会計期間末
前連結会計年度末に係る
要約連結貸借対照表
(2011年 9月 30日現在)
(2011年 3月 31日現在)
負債の部
流動負債
10,172
4,366
899
831
5,713
13
612
420
1,176
1,140
引当金
469
530
買入債務
短期借入金
未払法人税等
未払費用
△ 31
△9
22,248
12,001
4,745
4,075
その他
1,303
1,432
2,814
2,372
機械装置及び運搬具
643
528
固定負債
4,370
2,132
土地
756
716
14,542
6,497
その他
532
458
14,615
5,174
のれん
5,387
2,171
24,489
23,842
特許権
3,375
2,911
販売権
5,587
20
その他
266
72
投資その他の資産
2,888
2,752
投資有価証券
1,621
1,650
その他
1,268
1,104
△1
△2
34,993
27,864
貸倒引当金
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物
無形固定資産
貸倒引当金
資産合計
13 135th interim Business Report
負債合計
純資産の部
株主資本
(うち自己株式)
その他の包括利益累計額
( △ 9)
(△ 10)
△ 4,616
△ 2,926
4
3
573
447
純資産合計
20,451
21,367
負債及び純資産合計
34,993
27,864
新株予約権
少数株主持分
科 目
(単位:億円)
当第 2四半期
連結累計期間
前第 2四半期
連結累計期間
4月 1日〜
4月 1日〜
(2011年
(2010年
2011年 9月 30日 )
2010年 9月 30日 )
7,025
7,140
売上原価
1,596
1,506
5,634
販売費及び一般管理費
3,319
3,418
(1,190)
(1,242)
2,110
2,216
営業外収益
134
122
営業外費用
149
84
(うち研究開発費)
営業利益
経常利益
税金等調整前
四半期純利益
2,096
2,255
2,255
721
798
1,374
1,457
少数株主利益
18
14
四半期純利益
1,357
1,442
少数株主損益調整前
四半期純利益
1,617
1,491
△ 10,607
△ 626
4,970
△ 731
△ 660
△ 603
△ 4,680
△ 469
8,727
8,525
4,047
8,056
現金及び現金同等物
の増減額
現金及び現金同等物
期首残高
現金及び現金同等物
四半期末残高
四半期連結包括利益計算書 科 目
少数株主損益調整前
四半期純利益
(
(単位:億円)
当第 2四半期
連結累計期間
) (
2011年 4月 1日〜
2011年 9月 30日
前第 2四半期
連結累計期間
1,374
1,457
△ 37
△ 135
4
△ 1,663
2
△ 1,145
△ 1
15
その他の包括利益合計
四半期包括利益
(内訳)
△ 1,696
△ 322
△ 1,262
194
少数株主に係る四半期包括利益
△ 333
11
185
その他の包括利益
その他有価証券
評価差額金
繰延ヘッジ損益
為替換算調整勘定
持分法適用会社に
対する持分相当額
親会社株主に係る四半期包括利益
)
2010年 4月 1日〜
2010年 9月 30日
会社概要・株式の状況
法人税、住民税
及び事業税
2,096
4月 1日〜
4月 1日〜
(2011年
(2010年
2011年 9月 30日 )
2010年 9月 30日 )
トピックス
5,429
営業活動による
キャッシュ・フロー
投資活動による
キャッシュ・フロー
財務活動による
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物
に係る換算差額
前第 2四半期
連結累計期間
当第 2四半期
連結累計期間
開発の状況
売上総利益
科 目
(単位:億円)
連結財務諸表
売上高
四半期連結キャッシュ・フロー計算書
連結業績の概況
四半期連結損益計算書
10
135th interim Business Report
14
開発の状況 (2011年 11月 4日現在 )
開発コード/ 製品名
〈一般名〉
薬効
(剤形)
SYR-322
DPP-4阻害薬
(経口剤)
〈alogliptin〉
適応症
糖尿病
開発段階
開発
地域 Phase1 Phase2 Phase3 申請
米国
'09.06
インドネシア
'11.01
台湾
'11.03
ブラジル
'11.08
自社品
承認 導入品
**1
欧州
糖尿病
(アクトスとの合剤)
米国
'09.09
日本
**1
自社品
'11.07
欧州
糖尿病
(メトホルミンとの合剤)
米国
欧州
TAK-491
アンジオテンシンⅡ受容体
拮抗薬
(経口剤)
〈azilsartan medoxomil〉
高血圧症
高血圧症
(クロルタリドンとの合剤)
欧州
'10.09
台湾
'11.08
タイ
'11.09
米国
'11.02
自社品
欧州
TAK-536
アンジオテンシンⅡ受容体
拮抗薬
(経口剤)
〈azilsartan〉
TAK-390MR
〈dexlansoprazole〉
プロトンポンプ阻害薬
(経口剤)
高血圧症
日本
高血圧症(アムロジピンベシル酸塩との合剤)
日本
逆流性食道炎の治療および
その維持療法・非びらん性胃食道逆流症
ブラジル
'11.06
香港
'11.08
タイ
'11.08
韓国
'11.09
台湾
'11.09
'11.03
自社品
自社品
日本
Contrave®
μオピオイド受容体拮抗薬・ドーパミン/
SGN-35
CD30モノクローナル抗体 再発・難治性のホジキンリンパ腫
薬物複合体
(注射剤)
〈naltrexone SR /bupropion SR〉 ノルエピネフリン再取込阻害薬(経口剤)
〈brentuximab vedotin〉
肥満症
米国
'11.01
欧州
'11.05
*
導入品
(Orexigen社)
日本
再発・難治性の全身性未分化大細胞
リンパ腫
欧州
自己幹細胞移植後のホジキンリンパ腫
欧州
ホジキンリンパ腫
(ファーストライン適応)
欧州
'11.05
日本
導入品
(Seattle
Genetics社)
全身性未分化大細胞リンパ腫(ファーストライン適応) 欧 州
Feraheme®
〈ferumoxytol〉
静注用鉄製剤
(注射剤)
─
〈peginesatide〉
エリスロポエチン受容体
作動薬
(注射剤)
鉄欠乏性貧血
腎性貧血
カナダ
'09.12
欧州
'10.06
欧州(スイス)
'10.08
米国
欧州
日本
15 135th interim Business Report
'11.05 *2
導入品
(AMAG社)
導入品
(Affymax社)
*1 2011年7月、追加データ提出
*2 透析期患者(成人)を対象とした腎性貧血効能で販売許可申請をFDAに提出 * 米国 FDA Complete Response Letter受領
薬効
(剤形)
TAK-085
EPA・DHA 製剤
(経口剤)
〈omega-3-acid ethyl esters 90〉
高脂血症
GPR40作動薬
糖尿病
(グルコース依存性インスリ
ン分泌促進薬)
( 経口剤)
SYR-472
DPP-4阻害薬
(経口剤)
〈─〉
糖尿病
開発段階
開発
地域 Phase1 Phase2 Phase3 申請
日本
'11.09
自社品
承認 導入品
導入品
(Pronova社)
米国
連結財務諸表
TAK-875
〈─〉
適応症
連結業績の概況
開発コード/ 製品名
〈一般名〉
自社品
欧州
日本
日本
自社品
米国
欧州
TAK-700
非ステロイド系アンドロゲン 前立腺癌
合成阻害薬(経口剤)
〈orteronel〉
米国
自社品
欧州
開発の状況
日本
TAK-438
カリウムイオン競合型
酸関連疾患
アシッドブロッカー
(経口剤)(胃食道逆流症、消化性潰瘍等)
〈─〉
MLN0002
〈vedolizumab〉
ヒト化抗α4β7インテグリン 潰瘍性大腸炎
モノクローナル抗体 (注射剤)
クローン病
日本
自社品
米国
欧州
自社品
日本
米国
〈cetilistat〉
リパーゼ阻害薬
(経口剤)
AMG 706
VEGFR1-3, PDGFR,
c-Kit 阻害薬 ( 経口剤 )
〈motesanib diphosphate〉
肥満症
日本
進行性非扁平上皮型非小細胞肺癌
米国
導入品
(Norgine BV社*3)
欧州
導入品
(Amgen社)
日本
米国
再発卵巣癌
日本
導入品
(Amgen社)
ヒト型抗 IGF-1R
転移性膵癌
モノクローナル抗体
(注射剤)
日本
導入品
(Amgen社)
アンジオポエチン阻害
ぺプチボディ
(注射剤)
AMG 479
〈─〉
〈ganitumab〉
Sovrima®
〈idebenone〉
ミトコンドリア標的抗酸化薬
(経口剤)
Lu AA21004
多重作用メカニズム型
抗うつ薬
(経口剤)
〈─〉
LATUDA®
〈lurasidone hydrochloride〉
フリードライヒ失調症
欧州
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
欧州
大うつ病
米国
全般性不安障害
米国
日本
非定型抗精神病薬
(経口剤) 統合失調症
欧州
双極性障害
欧州
TAK-816
Hibワクチン
(注射剤)
Hib 感染症予防
日本
TAK-428
神経栄養因子産生促進薬
(経口剤)
糖尿病神経障害
米国
〈─〉
〈─〉
*3 2009年10月15日、Alizyme社はATL-962(Cetilistat)事業をNorgine BV社に譲渡
*4 良好な解析結果が得られた場合、再申請
欧州
*4
会社概要・株式の状況
乳癌
AMG 386
トピックス
欧州
ATL-962
導入品
(Santhera社)
導入品
(Lundbeck社)
導入品
(大日本住友製薬)
導入品
(Novartis社)
自社品
135th interim Business Report
16
開発の状況 (2011年 11月 4日現在 )
開発コード/ 製品名
〈一般名〉
薬効
(剤形)
適応症
開発段階
開発
地域 Phase1 Phase2 Phase3 申請
TAK-375SL
MT1/MT2受容体作動薬
(舌下剤)
双極性障害
米国
TAK-385
LH-RHアンタゴニスト
(経口剤)
子宮内膜症、子宮筋腫
日本
〈ramelteon〉
〈─〉
MLN0518
MLN8237
〈alisertib〉
MLN9708
〈ixazomib〉
TAK-329
〈─〉
オーロラAキナーゼ阻害薬
(経口剤)
プロテアソーム阻害薬
(経口剤 / 注射剤)
グルコキナーゼ活性化薬
(経口剤)
進行性非ホジキンリンパ腫、急性骨髄性
白血病、ハイリスクの骨髄異形成症候群、
卵巣癌
日本
進行性癌
米国
固形癌
TAK-960
PLK1阻害薬
(経口剤)
固形癌
TAK-441
ヘッジホッグシグナル
伝達経路阻害薬
(経口剤)
固形癌
TAK-591
アンジオテンシンⅡ受容体
拮抗薬
(経口剤)
高血圧症
TAK-272
直接的レニン阻害薬(経口剤)
高血圧症
TAK-259
α1D アドレナリン受容体
拮抗薬
(経口剤)
過活動膀胱
〈─〉
〈─〉
〈─〉
自社品
糖尿病
MEK 阻害薬
(経口剤)
〈─〉
自社品
欧州
米国
TAK-733
〈─〉
自社品
米国
多発性骨髄腫
メタスチン誘導体
(注射剤) 前立腺癌
〈─〉
自社品
米国
進行性癌
TAK-448
〈─〉
自社品
前立腺癌
受容体キナーゼ(FLT3、PDGFR、 神経膠腫
c-KIT) 阻害薬(経口剤)
〈tandutinib〉
自社品
承認 導入品
自社品
自社品
自社品
自社品
自社品
自社品
自社品
自社品
MLN4924
NEDD8活性化酵素阻害薬 進行性癌
(注射剤)
TAK-701
抗 HGF 抗体
(注射剤)
進行性癌
導入品
(Galaxy Biotech社)
MLN2480
パンラフキナーゼ阻害薬
(経口剤)
固形癌
導入品
(Sunesis社)
〈─〉
〈─〉
〈─〉
Lu AA24530
多重作用メカニズム型
抗うつ薬
(経口剤)
〈─〉
AMG 403
TAK-361S
4種混合ワクチン
(注射剤)
*5 米国においてP-Ⅲ試験準備中
17 135th interim Business Report
米国
日本
ヒト型抗ヒト神経成長因子(NGF) 疼痛
モノクローナル抗体(注射剤)
〈fulranumab〉
〈─〉
大うつ病・全般性不安障害
自社品
百日ぜき、ジフテリア、破傷風、ポリオによ
る感染症の予防
日本
*5
導入品
(Lundbeck社)
導入品
(Amgen社)
導入品
(日本ポリオ)
連結業績の概況
●
剤型・効能追加
開発コード/製品名<一般名>
●製品名
(国・地域)
TAP-144-SR
〈leuprorelin acetate〉
薬効
LH-RHアゴニスト
TCV-116
〈candesartan cilexetil〉
●ブロプレス
(日本、欧州、アジア)
●アミアス、ケンゼンほか
(欧州)
プレドニゾロン
〈prednisolone〉
アンジオテンシンⅡ受容体
拮抗薬
開発段階
開発
地域 Phase1 Phase2 Phase3 申請
中枢性思春期早発症
(最大投与量に関する 日 本
用法・用量の変更)
ヒドロクロロチアジドとの合剤 ( 高用量)
自社品
承認 導入品
'11.05
自社品
'11.03
アムロジピンベシル酸塩との合剤
韓国
'11.03
合成副腎皮質ホルモン剤
多発性骨髄腫
日本
プロテアソーム阻害剤
マントル細胞リンパ腫(ファーストライン適応)
米国
皮下注射投与製剤
米国
再発性びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫
米国
自社品
'11.09
●プレドニゾロン
(日本)
VELCADE®
〈bortezomib〉
ヒト型抗 EGFR
モノクローナル抗体
頭頸部扁平上皮癌
日本
AMITIZA®
クロライドチャネル開口薬
オピオイド誘発性腸機能障害
(OBD)
米国
NE-58095
骨吸収抑制薬
月 1回投与製剤
日本
〈lubiprostone〉
〈risedronate〉
導入品
(Amgen社)
導入品
(Sucampo社)
導入品
(味の素)
●ベネット(日本)
AD-4833/
TOMM40
インスリン抵抗性改善薬/ アルツハイマー病の発症予防
バイオマーカー
自社品
トピックス
Vectibix®
〈panitumumab〉
'11.03
自社品
開発の状況
欧州(フランス)
連結財務諸表
●リュープリン
(日本)
●ルプロン・デポ
(米国)
●エナントンほか
(欧州)
適応症/剤型
米国
導入品
(Zinfandel社)
欧州
Phase2
(臨床第 2相試験)
Phase3
(臨床第 3相試験)
同意を得た少数の健康人志願者を対
象に、安全性および体内動態の確認
を行う。
同意を得た少数の患者さんを対象に、
有効で安全な投薬量や投与方法など
を確認する。
同意を得た多数の患者さんを対象に、
既存薬などと比較して新薬の有効性
と安全性を確認する。
135th interim Business Report
会社概要・株式の状況
Phase1
(臨床第 1相試験)
18
トピックス
TOPIC S
1
事業活動
ナイコメッド社の買収完了
(子会社化)
とナイコメッド社の新社長就任について
本年9月30日
(スイス現地時間)
、
96億ユーロでナイコメッ
域で販売力・開発力が強化され、当社の製品・パイプライン
ド社
(本社:スイス チューリッヒ)
の買収を完了し、同社を当社
の価値が一段と高まります。さらに、ナイコメッド社の 28億
の100%子会社としました。同社社長は、当社取締役 チー
ユーロ以上の年間売上高が加わることにより、当社には、買
フ コマーシャル オフィサーのフランク モリッヒが兼務します。
収初年度から安定的なキャッシュフローがもたらされます。
本買収により、
「11-13中期計画」
における、持続的成長
今回の買収により、当
の実現に向けた当社の基本戦略は大きく前進しました。当
社の医療用医薬品の世
社が事業基盤を有する日本および米国に、ナイコメッド社
界 売 上 高ランキングは
が広く販路を有する欧州、および高い成長を続ける新興国
12位に浮 上し、当 社は
が加わり、当社は、70カ国以上で、バランスのとれた事業
真のグローバル企業へ
基盤を有することになります。
と大きく近づいたことに
また、
代謝性疾患、
心血管系疾患、
癌、
中枢神経疾患、
免疫・
なります。
炎症性疾患、消化器疾患、呼吸器疾患および疼痛管理の領
ナイコメッド社本社
(スイス チューリヒ)
新型インフルエンザワクチンの事業化に向けた取り組みについて
-日本政府からの助成金交付先として選定-
本年 8月、当社は、本年 3月に応募していた新型インフル
イセンスを持つ世界でも有数の企業です。
エンザワクチンの開発・生産体制整備に関する日本政府の
当社は、国内で、60年以上に亘って小児用ワクチンの安
財政支援事業(第二次実生産設備整備事業)について、助
定供給に努めてまいりました。今後さらに、バクスター社の
成金交付先(注)として選定されました。助成金交付額は約
協力を得ながら、国内における新型インフルエンザワクチン
239億円になります。
の生産施設の整備を加速し、1日も早く本ワクチンを社会に
2010年 12月、当社は、バクスターインターナショナルイ
供給できる体制を構築することで、引き続き、製薬企業とし
ンク
(本社:米国イリノイ州、以下「バクスター社」
)
と、同社
ての社会的使命を果たしてまいります。中長期的には、社
が保有する最先端のヴェロ細胞培養インフルエンザワクチ
会的ニーズが高い四種混合ワクチン
(TAK-361S)
、子宮頸
ンの培養・製造技術に関する国内ライセンス契約を締結し
がんワクチン(神田 HPVワクチン)
、Hibワクチン(インフル
ています。国内生産拠点の一つである光工場
(山口県光市)
エンザ菌 b 型ワクチン)の開発を進めるとともに、アジアや
にインフルエンザワクチン製造棟を建設中であり、バクス
新興国でニーズが高い混合ワクチンの海外展開も積極的
ター社からの技術導入のもと、国内における新型インフル
に進めてまいります。
エンザワクチン事業の整備を進めています。バクスター社
は、細胞培養技術によるワクチン事業分野ではパイオニア
であり、この技術を用いた新型インフルエンザワクチンのラ
19 135th interim Business Report
(注)新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備に関する財政支援事業
について、当社は、平成 21年度の第一次実験施設整備事業に対する助成
金交付先として選定され、既に、助成金を受領しています。
連結業績の概況
-誕生 50周年のハイシー ® ブランドから、ドリンク剤登場-
「ハイシードリンク」
発売について
本年7月、当社は、誕生 50周年を迎えたハイシー ® ブラ
ラクター「いいとこドリ」が、お客様に「ハイシードリンク」の
特徴をわかりやすく伝えています。また、ハイシー L、ハイ
イシードリンク」
を発売しました。ハイシーブランドは、ビタミ
シー 1000についても、広告を復活しました。
ンCを中心とした処方の医薬品シリーズで、チュアブルタイ
ドリンク剤がラインナップに加わったハイシーブランドを
プの「ハイシー L」や細粒タイプの「ハイシー 1000」などの
通して、キレイな肌と元気なカラダでいつも輝いていたいと
ラインナップがあります。
考えるお客様の生き生きとした毎日の生活を応援してまい
今回ハイシーブランドに仲間入りした「ハイシードリンク」
連結財務諸表
ンドから、ビタミンC 配合の指定医薬部外品ドリンク剤「ハ
ります。
は、ビタミンCに加え、脂肪の代謝を助ける4つの成分(パ
開発の状況
ントテン酸ナトリウム、カルニチン塩化物、ビタミンB2リン
酸エステル、イノシット)を配合しており、特に " キレイ" や
" 元気 "に関心の高い女性にとって嬉しい特徴のあるドリン
ク剤です。
広告では、テレビ CMや交通広告、WEB 等を通じて、
「栄
養もビタミンCもいいとこドリンク!」をキャッチフレーズに、
女優の香椎由宇 ( かしい ゆう)さんとハイシーの新しいキャ
2
トピックス
TOPIC S
ハイシードリンク
企業市民活動
中国 清華大学とのインターンシップ実施について
業の活動に対する理解を深めてもらうとともに、日本の従
業員にも、中国の学生の新鮮な発想を学んでもらうことを
インターンシップは、当社において海外の大学を対象とした
目的としています。同時に、この取り組みは、当社が行動原
初めてのプログラムになります。
当社では、2004年から国内の学生を対象にインターンシ
則のひとつに掲げている
「多様性」の推進にも寄与すると考
えています。
ップを実施しており、これまでに600名近い学生が当社の
中国には、グローバルなビジネスに目を向ける学生が数
研究部門や営業部門( MR)の業務を経験し、多くの参加者
多くいます。そのような学生にとって、今回のインターンシ
から、新薬創出の難しさや医薬品の情報提供の大切さを実
ップが、日本企業の活動を知るよい機会となり、貴重な経
感できたと高い評価を得ています。
今回実施する清華大学の学生を対象としたインターンシ
ップでは、急速な経済成長を続ける中国の学生に、日本企
会社概要・株式の状況
本年 6月、当社は、中国を代表する大学の一つである清
華大学とインターンシップを実施することになりました。本
験になるものと信じています。また、このインターンシップ
が近い将来、中国と日本の若い世代の交流促進に繋がるこ
とを期待しています。
135th interim Business Report
20
会社概要・株式の状況
会社概要(2011年 10月 1日現在)
役員、コーポレート・オフィサー(2011年 11月4日現在)
設
立
1925年
(大正 14年)
1月
取締役および監査役
金
63,541百万円
代表取締役社長
従 業 員 数
6,615名
[就業人員数
(単独)
]
常務取締役
(経営管理統括職) 吉 田
豊 次
本
大阪市中央区道修町四丁目 1番 1号
常務取締役
(医薬営業本部長) 山 中
康 彦
取締役
(特命事項担当)
滋 紀
資
本
社
東 京 本 社
東京都中央区日本橋二丁目 12番 10号
支
札幌支店、 東北支店
(仙台市)
、東京支店、
横浜支店、千葉・埼玉支店
(東京都)
、
北関東支店
(東京都)
、
甲信越支店
(東京都)
、
名古屋支店、大阪支店、神戸支店、
京都支店、四国支店
(高松市)
、
中国支店
(広島市)
、 福岡支店
店
工
研
究
場
大阪工場、 光工場
所
代謝疾患創薬ユニット、中枢疾患創薬ユニット、
癌創薬ユニット、炎症疾患創薬ユニット、
探索研究所、化学研究所、生物研究所、
薬物動態研究所、薬剤安全性研究所
(以上、藤沢市)
製薬研究所、製剤技術研究所、
開発分析研究所、健康科学研究所
(以上、 大阪市)
バイオ技術室
(光市)
上記の他、全国の主要都市に営業所を設けております。
長谷川 閑史
大 川
取締役
(チーフ コマーシャル オフィサー) フランク・モリッヒ
(オフィサー
)山 田
忠 孝
數 土
文 夫
社外取締役
小 島
順 彦
常勤監査役
武 田
直 久
常勤監査役
櫻 田
照 男
社外監査役
石 川 正
社外監査役
藤 沼
取締役
チーフ メディカル&サイエンティフィック
社外取締役
亜 起
コーポレート・オフィサー
大 槻 浩 (コーポレート・コミュニケーション部長)
禰 宜 寛 治 (業務統括部長)
井 上 益 光 (事業戦略部長)
隠 居 孝 志 (製薬本部長)
岩 崎 真 人 (製品戦略部長)
鈴 木 直 之 (医薬営業本部マーケティング部長)
平 手 晴 彦 (北アジアコマーシャル責任者)
ナンシー・ジョセフ=リッジ (医薬開発本部長)
アンナ・プロトパパス (武田ファーマシューティカルズ・インターナショナル社
グローバル・ビジネス デベロップメント ヘッド)
本 田 信 司 (ナイコメッド社 チーフ・インテグレーション・オフィサー)
デボラ・ダンサイア (ミレニアム・ファーマシューティカルズ社 社長)
トレバー・スミス (武田ファーマシューティカルズ・ヨーロッパ社 社長)
ヨースタイン・ダビットセン
21 135th interim Business Report
(ナイコメッド社 エマージングマーケットコマーシャルオペレーション責任者)
株
事 業 年 度
毎年4月1日から翌年3月31日まで
定時株主総会
毎年6月
基
定時株主総会
期末配当金
中間配当金
数
278,156名
発 行 済 株 式 総 数
789,666,095株
大
主
株
主
株主名
持株数(千株)持株比率(%)
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 42,061
5.33
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 29,729
3.76
公 益 財 団 法 人 武 田 科 学 振 興 財 団 17,912
2.27
SSBT OD05 OMNIBUS ACCOUNT-TREATY CLIENTS 16,890
2.14
バークレイズ・キャピタル証券株式会社 13,105
1.66
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505225
9,159
1.16
メロン バンク エヌエー アズ エージェント フォー イッツ
クライアント メロン オムニバス ユーエス ペンション
8,683
1.10
株 式 会 社 三 井 住 友 銀 行
7,839
0.99
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9) 7,585
0.96
所有者別株式分布状況
■ 個人・その他
274,999名/
234,092千株
(29.64%)
■ 外国人
887名/
216,646千株(27.44%)
■ 政府/地方公共団体
1名/0千株(0.00%)
■ 金融機関
344名/
257,020千株
(32.55%)
■ 金融商品取引業者
81名/
39,377千株
(4.99%)
■ その他の法人
1,843名/
42,348千株
(5.36%)
単元株式数
100株
株主名簿管理人
東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 三菱UFJ信託銀行株式会社
特別口座の口座管理機関
同連絡先
公告の方法
〒541-8502
大阪市中央区伏見町三丁目 6番 3号
三菱 UFJ 信託銀行株式会社
大阪証券代行部
電話番号 0120-094-777
(通話料無料)
電子公告
http://www.takeda.co.jp/
investor-information/koukoku/
index.html に掲載します。ただし、事故
その他やむを得ない事由によって電子公
告による公告をすることができない場合
は、日本経済新聞に掲載して行います。
会社概要・株式の状況
■自己株式
1名/183千株(0.02%)
毎年3月31日
毎年3月31日
毎年9月30日
トピックス
6.95
日
開発の状況
日 本 生 命 保 険 相 互 会 社 54,875
準
連結財務諸表
株主メモ
連結業績の概況
株式の状況(2011年 9月 30日現在)
ホームページのご案内
武田薬品に関する情報はホームページでもご覧になれます。
http://www.takeda.co.jp/
武田薬品工業
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