TM Number 206, 2011/8/2 Infection Control Team 勤医協中央病院 感染対策チーム 発行責任者: 高桑 良平 ご注意下さい!! 手足口病、ヘルパンギーナが流行しています! 両疾患は全国的に流行しており、札幌市内でも警報レベルが続き注意が必要です。下記に市内における流行 状況と各疾患についての一覧表を掲載しましたので、院内で感染拡大しないよう周知徹底お願いします。 手足口病 ヘルパンギーナ 第 29 週(2011 年 7 月 19~24 日) 第 29 週(2011 年 7 月 19~24 日) (札幌市衛生研究所ホームページより) 病原体 手足口病 ヘルパンギーナ コクサッキー A6,16 型、エンテロウイルス 71 型 コクサッキー A3,4,5,6,8,10 型 感染経路 飛沫、糞口、接触感染による 感染期間 ウイルスの便への排出は、症状が治った後も 3~4 週間にわたって認められる。 感染拡大予防策 手指衛生(スタンダード・プリコーション)+接触感染対策or飛沫感染対策 潜伏期間 発熱の程度 有熱期間 一般的な症状 口腔内所見 発赤・水疱の大きさ 口腔内の経過 その他の皮膚症状 症状の経過 採取すべき検体 2~7 日(平均 3 日) 高くて 38℃台、40%は発熱無し 38℃以上がほぼ必発、39℃以上もまれではない。 1~3 日 2~4 日 食欲不振・咽頭痛ほか一般に軽症 嘔吐、不機嫌、食欲不振、咽頭痛、全身倦怠感 舌・頬粘膜に水疱又は発赤疹 口蓋、扁桃、咽頭部に紅性小胞疹 1~1.5mm 2~5mm 粘膜疹は水疱→潰瘍化 粘膜疹は丘疹→水疱→潰瘍化 約 3/4 の症状で手掌・足底・臀部に 斑状丘疹→水疱形成を認める。 ほとんど認められない。 1~7 日 7 日以内に完治する。 咽頭ぬぐい液、便 治療 対症療法(有熱時、有症状時の安静。十分な水分補給、栄養補給) 学校の出席停止基準 無い(感染期間が長いので、本人が症状辛くなければ登校できる) (東京都感染症マニュアル 2009 を一部改編) 院内感染はスタッフの力で予防できる疾患です。 TEL 011-782-9111 (内線 2205 医療安全感染管理室内) FAX 011-783-3229
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