349F/FL油圧ショベル仕様

349F/F
L
油圧ショベル
*写真の機械は国内仕様と異なる場合があります。
エンジン
エンジン名称
出力 – SAE J1995
出力 – SAE J1349
Cat® C13 ACERT™
322 kW
432 hp
311 kW
417 hp
走行
走行速度(高速)
最大けん引力
質量
最小運転質量
最大運転質量
オフロード法2014年
基準適合
4.7 km/h
335 kN
47,500 kg
49,300 kg
はじめに
349F/F Lは、生産性の向上と保有コストお
よびオペレーティングコストの削減を目指
して製造されました。C13 ACERTエンジン
はオフロード法2014年基準(Tier 4 Final)
排出ガス規制に適合しています。さらに、
お客様の成功に必要な、パワー、燃費、信
頼性といったすべての要素を兼ね備えて
います。
油圧システムを通じて、強力なパワーが発
揮されます。これにより、1日を通じて優れ
た速度と精度で、大容量のマテリアルを運
搬できます。静かなオペレータ環境で快適
性と生産性が維持され、地上から手の届く
高さに整備ポイントが配置されていること
から、
日常のメンテナンスが簡単です。各種
Catワークツールも取り揃え、49 tクラスの
車両には通常望めないレベルの高い汎用
性を実現しています。
349F/F L油圧ショベルは、生産性、快適性、
汎用性、燃料効率を重視するお客様に最適
の製品です。
目次
油圧システム.......................................................3
運転室....................................................................4
エンジン................................................................6
さまざまな構造と足回り..................................8
フロントリンケージ............................................9
ワークツールアタッチメント........................10
統合されたテクノロジ...................................12
整備性.................................................................13
安全性.................................................................14
カスタマサポート............................................15
サスティナビリティ.........................................16
油圧ショベル仕様...........................................17
標準装備品........................................................22
オプション装備品............................................23
2
油圧システム
スピーディかつ精確な作業を可能にするパワー
パワフルで効率的な設計
重量のあるマテリアルをすばやく効率よく運搬するには、画期的なパワー
を発揮する油圧馬力が必要です。それを実現したのが349F/F Lです。ポン
プやバルブなどの主な油圧部品がまとめて配置されているので、チューブ
やラインの長さを短くすることができます。この設計により摩擦損失を低減
し、圧力損失を低減することができるので、
より多くのパワーを実作業に使
うことができます。
比類のない制御性
優れた操作性はCat油圧ショベルを代表す
る特長の一つで、
これを支えるのがメインコ
ントロールバルブです。ジョイスティックレ
バーの動きの範囲が小さいときには、バル
ブはゆっくりと開き、動きの範囲が大きいと
きには、バルブがすばやく開きます。これに
より、必要なときに必要な場所で流量を確
保することができるので、
よりスムーズな操
作、効率の向上、燃料消費量の低減を実現で
きます。
汎用性を高める油圧アタッチメント
配管対応
補助油圧システムにより汎用性がさらに高
まるので、1台の機械でより多くの作業を行う
ことができます。
また、選択可能なさまざま
なオプションも用意しています。
高効率のブーム/スティック再生回路
349F/F Lは、作業サイクル中に、
ブームシリ
ンダとスティックシリンダのヘッド側からロッ
ド側へ油を再循環させることで、エネル
ギーを節約し、燃料効率を向上させること
ができます。これは、お客様が選択したダイ
アル回転数に関わらず最適化されているの
で、圧力損失を低減し、操作性と生産性を改
善しながら、オペレーティングコストも低減
できます。
3
運転室
作業効率向上に貢献する快適性と利便性
4
高い利便性を有するモニタ
LCDモニタは視認性に優れ、操作も容易です。作業者
の多様性に合わせて最高42種類の言語でプログラミ
ング可能です。モニタには重要な情報がわかりやすく
表示されるので、効率的かつ効果的に作業を行うこと
ができます。さらに、標準装備のリアビューカメラを
使用して、周辺の状況の画像をモニタに投影して確認
できるので、作業に安心して集中することができます。
安全かつ静粛なキャブ
涼しく暖かい環境
十分な収納スペースと電源ソケット
ROPS(運転者保護構造)規格適合キャ
ブが安全な作業環境をもたらします。
特殊なビスカスマウントで補強フレー
ムに取り付けられているので、キャブの
振動と騒音が大幅に低減し、快適性が
高まっています。ルーフには特殊なラ
イニングとシーリングが追加され、
キャブ内の騒音を抑えます。
自動空調制御システムには、
ろ過式換
気機能付きのエアアウトレットが装備
されています。季節を問わず快適な作
業環境を提供します。
キャブ前方、
シート後方、
コンソール部
に収納スペースを設置しています。
ドリンクホルダには、取っ手の付いた
大きなマグカップも置くことができ
ます。
また、
シート背後の棚には、大き
なランチボックスや工具箱を収納で
きます。主要な収納エリア近くの便利
な場所には12 Vの電源ソケットが配置
されており、MP3プレーヤ、携帯電話、
タブレットなどの電子機器を充電する
ことができます。
快適なシート
シートには、エアサスペンション式、
ヒータ付き、換気機能付きなどのオプシ
ョンがあります。すべてのシートにリク
ライニングバック、上部および下部スラ
イド調整機能、高さおよびチルト角度
調整機能が装備されており、好みに応
じて最高の快適性を実現できます。
お客様に適したコントロール装置
レバーコンソールの高さ調整機能を備
えており、最適な作業姿勢により作業効
率を向上させます。さらに、右側のジョ
イスティックにはボタンが付いており、
アイドリング中にはこのボタンでエンジ
ン速度を落として、燃料節約を実現で
きます。ワンタッチローアイドルスイッ
チを一度押すとローアイドルまでエン
ジン回転が低減し、
もう一度押すと通常
回転まで復帰します。
5
エンジン
お客様の期待に応えるパワーと燃料効率
実績のあるテクノロジ
オフロード法2014年(Tier 4 Final)基準適合のすべてのACERTエンジンには、定評ある電子機器、燃料システム、吸排気シス
テムおよび後処理システムが装備されています。実績のあるテクノロジを採用することにより、生産性、燃料効率、信頼性、
耐用年数に対するお客様の高い期待に応えることができます。これにより、以下のことを達成しました。
•オフロード法2011年(Tier 4 Interim)適合製品と比べて燃料生産性(尿素水消費量含む)が向上。
•さまざまな用途で高性能を発揮。
•設計の共通化とシンプル化を通じて信頼性が向上。
•ワールドクラスのCatディーラサポートを通じて、稼働率の最大化とコスト削減を実現。
•排気システムへの影響を最小化 – オペレータに特別な操作は要求されません。
•高い耐久性で長寿命を達成。
•メンテナンスコストを最小限に抑え、燃費向上を実現。
•高出力と優れたレスポンスを継承。
6
よりパワフルで信頼性の高いエ
ンジン用電子機器
オフロード法2014年(Tier 4 Final)適合
のCatエンジンに採用される電子機器
は、
これまでにないパワーと堅牢性を
発揮します。発泡‑絶縁のワイヤハーネ
スなどの機能強化により、最も過酷なア
プリケーションでも高い品質と信頼性
を実現します。
次世代の燃料システム
Cat Tier 4テクノロジの重要なコンポー
ネントの1つである噴射タイミングは、
最適なタイミングで起こるマイクロバー
ストを通じてフュエルインジェクシ
ョンプロセスを正確にコントロールし
ます。この噴射タイミングにより、非常
にクリーンで効率の高い燃料燃焼を実
現する燃焼コントロールが可能とな
ります。お客様の価値を最大限に高め
るため、Caterpillarでは、各エンジンに
要求されるパワーと性能に基づいて燃
料システムを決定しています。高性能
のMEUI™-Cインジェクタプラットフォー
ムは、噴射圧が高くなり、燃料比のより
精密な調整が可能になりました。
また、応答性を高めると同時に、
すす発生量も抑えます。
革新的な吸排気システム
オフロード法2014年(Tier 4 Final)適合の
Catエンジンには、画期的な吸排気管理シ
ステムが装備されています。
これにより、
エアフローが最適化され、出力、効率およ
び信頼性も向上しています。Caterpillar
社では、エンジンのサイズと用途に合わ
せた、シンプルで信頼性の高いターボチ
ャージソリューションを幅広く活用してい
ます。これにより、
ターボ性能を定格出力
に適合させることができ、それが高い生
産性、優れた燃料効率、長い耐用年数、
低いオペレーティングコストにつなが
ります。
Cat NOxリダクションシステム
Cat NOxリダクションシステムは、少
量の排気ガスを捕えて冷却し、続い
てそれを燃焼室へ送り込み、燃焼温
度を下げてNOxの排出を低減します。
Caterpillarの10年以上に及ぶ技術研
究成果がこのテクノロジに集約されて
おり、
この種のシステムとしては最高の
信頼性を実現しています。
後処理システム
Caterpillarでは、オフロード法2014年
(Tier 4 Final)基準を念頭に置いて、
オフロード法2011年(Tier 4 Interim)
適合製品を設計しました。将来を見据
えた計画を立てることで、設計変更を
最小限にしつつ、期待される信頼性と
性能を実現しました。オフロード法
2014年(Tier 4 Final)適合製品に採用
される後処理ソリューションは、ACERT
テクノロジを採用したCatエンジンから
さらに進化しています。NOxの排出をさ
らに80 %削減し、オフロード法2014年
(Tier 4 Final)排出ガス基準で求めら
れるレベルを実現するため、Caterpillar
社のエンジニアがすべきことは、すで
に使用実績のある後処理ソリューショ
ン、選択式触媒還元(SCR、Selective
Catalytic Reduction)に新しいシステム
を1つ追加することだけでした。
尿素水
尿素SCRシステムを装備したCatエンジ
ンは尿素水を排気に噴射し、NOx排出を
低減します。尿素水は、高純度の化学級
尿素32.5 %と脱イオン水67.5 %を高い
精度で混合したものです。Cat尿素SCRシ
ステムで使用される尿素水は、国際標準
化機構(ISO、International Organization
for Standardization)規格22241‑1に規
定されている要件を満たすよう義務付
けられています。ISO 22241-1の要件
には、AdBlue/API認証を受けた尿素
水をはじめ、多くのブランドの尿素水
が適合しています。
更に向上した燃費性能
349F/F Lには、
オートマチックエンジン
スピードコントロールとオートマチック
エンジンアイドリングストップの2つ‑の
機能が組み込まれ、高い燃料効率を達
成しています。オートマチックエンジン
スピードコントロールは、高回転を必要
としない作業時に機械の回転数を下げ
ます。オートマチックエンジンアイドル
シャットダウンは、モニタで設定した時
間を超えてアイドル状態が続くと、エン
ジンを停止する機能です。また、
スタン
ダードモードまたはエコモードの2つの
出力モードから選択できます。コンソー
ルのスイッチパネルでモードを切り替
えることができるので、利便性に優れて
います。以上の機能により、燃料消費の
低減、排気および騒音の低減、修理/メ
ンテナンスコストの削減を実現して、
エンジンの耐用年数を延長できます。
広い温度範囲に対応するクーリ
ングシステム
349F/F Lには、サイドバイサイドレイアウ
トクーリングシステムが採用されており、
極端な高温/低温条件でも車両を稼動で
きます。クーリングパッケージはエンジン
ルームから離して配置されているので、
騒音や熱が低減されます。さらに、
コアの清掃も簡単で、可変スピードファ
ンが逆回転することで、作業時に溜まっ
たほこりを吹き飛ばします。
有効な排出ガスソリューション
Cat C13 ACERTエンジンは、現在のオフ
ロード法2014年(Tier 4 Final)排出ガス
基準に適合しています。
これを満たす
ために作業を中断する必要はありま
せん。従来通りエンジンを始動して、
作業を開始するだけです。作業サイ
クル中、可能なときに再生を行い、
現在の作業に必要なパワーが十分に
得られるので、所有コストとオペレー
ティングコストを必要最小限に抑え
られます。
7
さまざまな構造と足回り
過酷な用途に対応する設計
高い剛性を有するスイングフレーム
耐久性に優れた足回り構造
349F/F Lは長い耐用年数を達成すべく設
349F/F Lの標準およびロング固定式足回
計されています。上部フレームには、
りは、優れた安定性と耐久性に大きく貢
ヘビーデューティキャブを支持する特別
献しています。トラックシュー、
リンク、
設計のマウント部が装備され、応力を受
ローラ、
アイドラ、
ファイナルドライブは
けやすいブームフット、スカート、カウン
すべて高い耐用性を有する高張力鋼製
タウエイト取外しシステムなどの箇所に
です。Catグリース潤滑式トラック4
補強が施されています。トラックフレー
(GLT4、Grease Lubricated Track 4)
ムの本体取付けには頑丈なボルトが使
リンクが、水、異物、埃から可動部を保
われており、追加のボルトによって機械
護し、密閉されたグリースにより摩耗寿命
の掘削力が向上し、生産性が高まります。 を延ばして、走行時の騒音を低減します。
Cat PPR2(Positive Pin Retention 2)は、
トラックリンクのトラックピンの緩みを防
止し、応力の集中を低減するとともに、
ピン抜け出しをなくして耐用年数を延ば
します。オプション装備のガイドガードに
よってトラックのアライメントを保つこと
ができるので、機械の全体的な性能が改
善されます。
これにより、平坦な場所、
岩盤などの堅い面、急斜面、ぬかるみ
も走行できます。
8
ヘビーカウンタウェイト
9.0 mtのカウンタウエイトが作業に合
わせてバランスを維持します。厚い鋼
板製で損傷を受けにくいよう補強され
ているだけでなく、車両本体の滑らか
で美しい外観にマッチする曲面形状の
カウンタウエイトです。
また、標準装備
のリアビューカメラを保護するハウジ
ングも備えています。
フロントリンケージ
リーチの長い作業にも短い作業にも対応するオプション
349F/F Lには、
リーチブームと3.35 mスティック
をご用意しています。ブームとスティックには、
応力を緩和し、強度を高めるために内部バッフ
ルプレートが採用され、超音波検査により品質
と信頼性を確認済みです。ブームノーズ、
ブー
ムフット、
ブームシリンダ、
スティックフットなど、
高い負荷のかかる部分には、耐久性を高めるた
めに、複数の分厚い鋼板、鋳造部品および鍛造
部品を使用した大型箱型断面構造体が採用さ
れています。また、
ブームノーズピンの回り止め
にフラグ嵌込み設計を採用し、
さらに耐久性が
改善されました。
多様な作業に対応するブームとスティック
強化型リーチブーム/スティックにより、非常に
優れた汎用性が得られ、多目的掘削や積込み
など、幅広い掘削作業に対応します。
9
ワークツールアタッチメント
生産性と収益性を向上させるツール
1台の機械を最大限に活用
多彩なCat Work Toolsアタッチメントを活用すると、機械の性
能を容易に拡張できます。
ワークツール交換
クイックカプラの使用により、
ワークツールアタッチメントを
すばやく交換することができます。Catピングラバカプラを使
用すれば、安全を確保したうえで、休車時間を削減し、作業現
場の柔軟性と全体的な生産性を向上できます。
掘削と積込み
さまざまなバケットを使用して、表土から摩耗性の高い過酷
なマテリアルまで、あらゆる土壌を掘削できます。大容量バ
ケットで、最少の杯数でトラックに積み込めるため、最高レベ
ルの生産性を発揮します。
マイニング、解体、
スクラップ
油圧ブレーカを取り付けると、採石場での削岩や建設現場で
の溝仕上げに対応します。さらに、橋桁や高強度鉄筋コンク
リートの解体も問題なく実施できます。マルチプロセッサ、
小割破砕機、
シャーを装備した場合は、構造物の解体作業に
も使用でき、がれきの処理、再利用/リサイクルを行うことが
できます。
運搬と処理
サム(バケットフォーク)を使用すれば、木の枝、岩、解体廃材
の運搬・処理が可能になります。マテリアルハンドリングを
常時行う場合は、
グラップルをご使用ください。集材、選別、
積込みを行う材料の種類(廃棄物、解体廃材、再生資源)に
より、3種類のタイプから適したものをお選びください。
機械を調整して収益アップ
Catディーラのサービス体制により、様々なCatワークツール
アタッチメントを装着および運用できるようにして、マシン
の稼働率を最大限に高め、お客様の収益向上に貢献します。
Cat Work Toolアタッチメントはすべて、お使いのCat製品
と同じCatディーラネットワークでサポートされます。
10
掴み、選別、積込み
アタッチメントワークツール交換
切削、圧砕、削岩、
リッピング
ピングラバクイックカプラ
マルチプロセッサ
掘削および圧縮
Proシリーズ油圧サム
標準掘削バケット
スクラップ&解体用シャー
スティッフリンクサム
強化型掘削バケット
解体/分別用グラップル
コントラクターグラップル
小割破砕機
高強化型掘削バケット
油圧ブレーカ
廃棄物グラップル
重掘削バケット
リッパ
11
統合されたテクノロジ
作業現場の管理・監視と効率向上
車両管理
Cat Connect(Catコネクト)は、テクノロ
ジとサービスを活用して、現場の効率
向上を図ります。テクノロジ機器を搭載
した車両のデータを活用することで、
これまでより多くの車両や稼働に関す
る情報・状況を把握できます。
Cat Connect(Catコネクト)のテクノロ
ジは主に次の様な分野で改善を実現
します。
車両管理
車両管理 – 稼動時間を増加
させ、オペレーティングコスト
を削減します。
生産性 – 生産量を管理して、
現場の効率改善を図ります。
生産性
安全性
12
安全性 – 作業現場での意識
を高め、作業員と車両の安全
性を確保します。
生産性
安全性
サスティナビリティ
LINK(リンク)テクノロジ
GRADE(グレード)テクノロジ
Product Link™(プロダクトリンク)など
のLINK(リンク)テクノロジは、オーナと
車両をワイヤレスで接続し、車両の状
態に関して有用な情報を提供します。
®
オンラインのVisionLink(ビジョンリン
ク)インターフェースから車両の位置、
稼働時間、休車時間、燃料消費量、生産
性、診断コードを追跡することで、車両
状況に応じた判断が適時行え、効率の
最大化、生産性の向上とオペレーティン
グコストの低減に役立ちます。
Catグレードコントロールなどのテクノ
ロジは、デジタル設計データとキャブ内
ガイドを組み合わせることにより、生産
性が高まり、作業が精確になるため、
やり直し工数を減らすことができます。
リアルタイムにバケット刃先位置と切
土/盛土情報が標準キャブモニタに表
示されるので、
ガイダンスに従って精確
な掘削が可能となり、燃料や材料の節
約につながります。3Dコントロールが
必要なときは、AccuGrade™
に簡単にアップグレードができます。
地上からアクセス可能
燃料およびオイルフィルタ、
フルード
タップ、給脂ポイントなど、
日常メンテ
ナンスを行うほとんどの箇所に、地上
レベルから安全かつ便利に簡単にア
クセスできます。サービスドアは幅が
広く、
また、異物の侵入を防ぐ構造を
有しており、
ラッチ固定タイプのため、
開閉も容易で、整備作業がスムースに
行えます。
整備性
迅速かつ容易な整備の実現
優れたクーリングシステム
クーリングパッケージは、燃料消費低減に貢献する可変
スピードファンに加え、
ラジエータ、エアコンコンデンサ
がサイドバイサイドでレイアウトされており、目詰まりを
防止します。クリアランスがさらに広くなっているので、
ほこりを簡単に吹き払うことができ、機械の信頼性と性
能の改善を図ることができます。
外気導入エアコン
その他の優れた整備性
燃料タンクのドレーンコックを使用して、容易かつシンプルに、
日常メンテナンス中に水と沈殿物を排出できます。さらに、
組込みの燃料レベルインジケータが装備されているので、
燃料タンクへの過充填を防止することができます。
キャブ内の操作パネルでエアコンを外気導入に切り替
えると、エアコン外気フィルタを通して外気を取り込むこ
とができます。エアコン外気フィルタはキャブ側面にレ
イアウトされており、地上からアクセスできます。
フィルタ
カバーにはキーロックが装備されています。
13
安全性
オペレータを常に保護する機能
安全かつ静粛なキャブ
ROPS(運転者保護構造)規格適合キャブが安全な作業環
境をもたらします。ビスカスマウントによりキャブの振動と
騒音は大幅に低減され、
より安全で快適な居住空間を実現
しています。ルーフには特殊なライニングとシーリングが
追加され、キャブ内の騒音を抑えます。
安全なアクセスポイント
キャブとコンパートメントには、複数ある大型ステップで昇
降できます。ハンドレールと大型ガードレールにより、機体
上面への昇降も容易です。滑り止めプレートにより、滑る
危険が低減されています。
プレートは、
あらゆる天候で効果
を発揮し、取り外して清掃することもできます。
広い作業視界
広大なキャブガラス面積を有し、前方と側方共に優れた視
界を確保できます。
また、標準装備のリアビューカメラから
キャブモニタ経由で機械後方をはっきりと見ることができ
ます。キャブフロントウィンドは分割構造になっているの
で、上部のウィンドウはハンドルで簡単にスライドさせてオ
ペレータの上部に収納し、下部のウィンドウは取り外してキ
ャブの内壁に収納することができます。一体型キャブフロ
ントウィンドには、緊急時にガラスを割るための安全ハン
マが付いています。キャブ天井部の大型スカイライトは、
上方視界を確保するだけでなく、緊急時の避難口としても
使用できます。
残光機能付ライト
ハロゲンライトは十分な照明を提供します。
また、機械か
ら安全に降りられるよう、キャブおよびブームライトは、
エンジン停止後最長90秒間点灯するようにプログラムす
ることもできます。オプションの高輝度放電(HID、High
Intensity Discharge)
ライトを使用することで、夜間の視認
性を高めることができます。
14
カスタマサポート
信頼できるサービスを提供致します
世界規模の部品供給体制
Catディーラでは、世界規模の部品ネッ
トワークを活用して、機械の稼働時間
を最大限に延長できます。Cat再生コン
ポーネントを使用すれば、
コスト低減を
図ることができます。
信頼できるアドバイス
作業条件や使用するアタッチメント
ツール、必要な作業量などに応じて、
Catディーラでは、お客様が最適な機械
構成をお選びいただけるようアドバイ
スを提供しています。
お客様のニーズに合わせたファ
イナンスオプション
運転技術向上による利益拡大
毎日の作業コストとともに、ディーラが
提供する、
ファイナンスオプションにつ
いてもご検討ください。Catディーラは、
様々なサービスを通じて機械保有コス
トとランニングコスト低減のお手伝い
をいたします。
運転技術の向上は利益の拡大をもた
らします。Catディーラでは、ビデオ、
資料などの情報を用意し、お客様の
生産性向上をお手伝いしています。
Caterpillarは、お客様の利益を最大に
するために役立つシミュレータやオペ
レータのトレーニングも設けています。
お客様に最適なサポート契約
現在も、将来的にも最適な選択
Catディーラでは、様々な製品サポート契
約をご用意し、お客様のニーズに合った
プランを作成いたします。これらの
サービスプランは保有されている機械全
体に適用され、大切な機械を守ります。
修理、再生、交換の場合でも、Cat
ディーラでは、必要コストの見積もりを
お手伝いし、お客様のビジネスにとって
ベストな選択をしていただけるように
しています。
15
サスティナビリティ
環境に、人にやさしい製品を目指して
•C13 ACERTエンジンはオフロード法2014年(Tier 4 Final)排出ガス基
準適合で、CO2排出量が低減されます。
•349F/F Lは、硫黄含有量10 ppm以下の超低硫黄ディーゼル燃料
(ULSD、ultra-low-sulfur diesel)
でも作動する柔軟性を備えています。
•燃料タンクが満杯になると過充填インジケータが作動するので、
漏れの防止に役立ちます。
•コネクタ付属のクイック充填ポートからすばやく簡単に充填でき、
安全に作動油を交換できます。
•車両は、主要な構造とコンポーネントを再生して再生できるよう設計
されているので、廃棄物と交換費用を削減できます。
•349F/F Lは、将来世代のために天然資源を保護するように設計され
た、効率と生産性に優れた車両です。
16
349F/F L油圧ショベル仕様
エンジン
走行
エンジン名称
Cat C13 ACERT
走行速度(高速)
4.7 km/h
定格出力(グロス)– SAE J1995
322 kW
432 hp
最大けん引力
335 kN
定格出力(ネット)– SAE J1349
311 kW
417 hp
内径
130 mm
旋回
ストローク
157 mm
旋回速度
8.7 rpm
総行程容積
12.5 L
旋回モータトルク
148.5 kN·m
質量
最小運転質量*
最大運転質量**
交換時の容量
47,500 kg
燃料タンク容量
720 L
49,300 kg
冷却水
50 L
エンジンオイル(フィルタ付き)
38 L
旋回モータ
(片側)
10 L
走行減速機(片側)
15 L
油圧システム
(タンクを含む)
570 L
作動油タンク
407 L
尿素水タンク
41 L
*標準足回り、650 mm DGシュー、
リーチブーム、R3.35 mスティッ
ク装着時
**ロング固定式足回り、750 mm DGシュー、
リーチブーム、R3.35 m
スティック装着時
油圧システム
メインシステム – 最大流量(合計)
770 L/min
スイングシステム – 最大流量
385 L/min
最大圧力 – 車両
35,000 kPa
リリーフバルブ設定圧(走行)
35,000 kPa
リリーフバルブ設定圧(旋回)
27,500 kPa
パイロットポンプ最大吐出量
27 L/min
パイロットリリーフバルブ設定圧
4,120 kPa
ブームシリンダ – 内径
170 mm
ブームシリンダ – 行程
1,524 mm
アームシリンダ – 内径
190 mm
アームシリンダ – 行程
1,758 mm
TBファミリバケットシリンダ – 内径
160 mm
TBファミリバケットシリンダ – ストローク
1,356 mm
トラック
シューの数(片側)
標準足回り
49
ロング固定式足回り
52
トラックローラの数(片側)
標準足回り
8
ロング固定式足回り
9
キャリアローラの数(片側)
2
規格
ブレーキ
ISO 10265
キャブ/FOGS
SAE J1356
キャブ/ROPS
ISO 12117-2
17
349F/F L油圧ショベル仕様
寸法 – 標準/ロング固定式足回り
寸法はすべて概算値です。
2
3
1
9
10
7
8
6
4
5
ブーム
リーチブーム
6.9 m
アーム
R3.35TB HD
mm
1 全高(ブーム上端)
全高(ハンドレール含む)
2 全長(輸送姿勢時)
3,730
3,370
11,920
3 後端旋回半径
3,760
4 タンブラ中心距離
4,360
5 トラック全長
5,370
6 最大上昇量
シューラグの高さを含む
シューラグの高さを含まず
7 クローラ中心距離
480
510
2,740
8 輸送時の幅
600 mmシュー
3,340
750 mmシュー
3,490
9 キャブ高さ
キャブ高さ
(FOGSガード装着時)
10 カウンタウエイト下端高さ*
*シューラグの高さを含まない。
18
3,220
3,390
1,280
349F/F L油圧ショベル仕様
作業範囲 – 標準/ロング固定式足回り
寸法はすべて概算値です。
メートル
11
10
9
8
7
6
5
3
4
4
3
2
5
1
0
2
1
R3.35TB HD
2
6
3
4
1
5
6
7
8
9
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
1 メートル
ブーム
リーチブーム
6.9 m
アーム
R3.35TB HD
mm
1 最大掘削深さ
7,660
2 最大床面掘削半径
11,730
3 最大掘削高さ
10,820
4 最大ダンプ高さ
7,430
5 最小ダンプ高さ
2,750
6 最大垂直掘削深さ
5,830
19
349F/F L油圧ショベル仕様
運転質量および接地圧
750 mm
トリプルグローサシュー
600 mm
ダブルグローサシュー
kg
kPa
kg
kPa
48,100
72
47,500
89
49,300
68
48,600
84
標準固定式足回り
リーチブーム – 6.9 m
R3.35TB HD
ロング固定式足回り
リーチブーム – 6.9 m
R3.35TB HD
主要コンポーネント質量
kg
上部旋回体(ブームシリンダ含む。
カウンタウェイト、
フロント、足回りは含まず。)
標準足回り
24,000
ロング固定式足回り
24,800
カウンタウエイト
9,000
ブーム
(ライン、
ピン、
スティックシリンダを含む)
リーチブーム – 6.9 m
4,630
スティック
(ライン、
ピン、バケットピン、バケットシリンダ含む)
R3.35TB HD
2,540
トラックシュー(標準/2連)
600 mmダブルグローサ
4,940
750 mmトリプルグローサ
5,550
トラックシュー(ロング固定式/2連)
600 mmダブルグローサ
5,240
750 mmトリプルグローサ
5,890
すべての重量は最も近い10 kg単位に繰り上げられています(バケットを除く)。
ベース機械の数値は、オペレータの体重が75 kg、燃料重量が90 %、足回りにセンタガードを装備した状態でのものです。
20
349F/F L油圧ショベル仕様
バケット掘削力及びアーム掘削力
ブーム
アーム
リーチブーム
6.9 m
R3.35TB HD
バケット
標準足回り
3
– 8043)
1.9 m(229
ロング固定式足回り
3
– 2859)
2.0 m(239
kN
TBリンケージ
標準掘削バケット
バケット掘削力(ISO)
268
アーム掘削力(ISO)
199
強化型掘削バケット
バケット掘削力(ISO)
268
アーム掘削力(ISO)
201
髙強化型掘削バケット
バケット掘削力(ISO)
266
アーム掘削力(ISO)
200
重掘削バケット
バケット掘削力(ISO)
266
アーム掘削力(ISO)
200
21
349F/F L標準装備品
標準装備品
標準装備品の内容は異なる場合があります。詳細については、Catディーラにお問い合わせください。
エンジン
•CAT C13 ACERTディーゼルエンジン
•オフロード法2014年規制(Tier 4 Final)
排出ガス基準に適合
•標高2,300 mまで運転可能
•電動プライミングポンプ
•オートマチックエンジンスピードコントロール
•スタンダード、エコノミーパワーモード
•走行自動2速
•サイドバイサイドクーリングパッケージ
•ラジアルシールエアフィルタ
•プライマリフィルタ
(ウォータセパレータ
およびウォータセパレータインジケータ
スイッチ付き)
•フュエルラインの燃料差圧インジケータ
スイッチ
•6ミクロンメインフィルタ2個
•10ミクロンプライマリフュエルライン
フィルタ1個
•始動キット
(寒冷時用、-32°Cまで)
油圧システム
•ブームおよびスティックの再生回路
•旋回反転防止弁
•オートマチッックスイングブレーキ
•高性能油圧リターンフィルタ
•HPスタッカブルバルブおよび中圧バルブ
取付け可能
•追加の補助ポンプ(最大80 L/分)
と
サーキット取付け可
•ブーム落下防止弁とスティック下降防止弁
取付け可
•ポータブル電動グリスガン
22
キャブ
•プレッシャライザキャブ
•ミラーパッケージ
• スライド式上部ドアウィンドウ
(左側キャブドア)
•緊急脱出用ハンマ
•取外し式下部ウインドシールド
(キャブ内収納用ブラケット付き)
•コートフック
•ドリンクホルダ
•取扱い説明書入れ
•24 Vラジオ
•ステレオスピーカ×2
•ランチボックスまたはツールボックスに適し
た収納棚
•カラーLCDディスプレイ
(警告、
フィルタ/液
体類交換、運転時間情報付き)
•高さ調整付きアームレスト
•高さ調整付ジョイスティックコンソール
•油圧ロックレバー
•走行制御ペダル(取外し式ハンドレバー付き)
•2個の追加ペダルを取付け可能
•電源ソケット2個、10 A(合計)
•ラミネートガラスキャブ上部フロントウィン
ドウおよび強化ガラスのその他ウィンド
•7:3分割式キャブフロントウィンドまたはワン
ピースキャブフロントウィンド
•灰皿
•サンスクリーン
足回り
•グリース潤滑式トラックGLT4
•けん引用アイ
•ヘビーデューティトラックローラ
•トラックモータガード
電気系統
•80 Aオルタネータ
•サーキットブレーカ
•ビーコン接続用ハーネス
ライト
•ブームライト
•キャブライト
(残光機能付き)
•外部照明(ストレージボックスに一体化)
セキュリティ
•Catワンキーセキュリティシステム
•ドアロック
•キャップロック
(燃料および作動油タンク)
•ロック式外部ツールボックス/ストレージ
ボックス
•ホーン
•エンジン非常停止スイッチ
•開閉式スカイライト
(緊急用避難口)
•リアビューカメラ
テクノロジ
•Product Link(プロダクトリンク)
349F/F Lオプション装備品
オプション装備品
オプション装備品の内容は異なる場合があります。詳細については、Catディーラにお問い合わせください。
エンジン
•クイックドレーン、エンジンオイル、作動油
油圧システム
• 4wayコントロールパターンクイックチェンジャ
•ブームおよびスティックの高圧ライン
•ブームおよびスティックの中圧ライン
•工具一式(グリースガンなし)
キャブ
•キャブハッチ緊急用避難口
•シート
(ハイバックエアサスペンション、
ヒータ・換気機能付き)
•レインプロテクタ
•キャブフロントウィンドワイパ、下部
(ウオッシャ付き)
•エアプレフィルタ
•トラベルアラーム
•左ペダル
足回り
•ロング固定式足回り:
–750 mmトリプルグローサシュー
•標準足回り:
–ダブルグローサシュー(600 mm)
–750 mmトリプルグローサシュー
•フルレングストラックガード
•スイベルガード
•センタートラックガイディングガード
•板金製アイドラ
•鋳物製アイドラ
カウンタウエイト
•9.0 mt
フロントリンケージ
•バケットリンケージ
–TBファミリ
(リフティングアイなし)
•リーチブーム
–6.9 mブーム
–R3.35TBスティック
(CGC付き/なし)
–バケットシリンダガード
ライト
•HIDブームライト
セキュリティ
•FOGS(Falling Object Guard System、
落下物保護システム、ボルトオン式)
テクノロジ
•Catグレードコントロール
23
Cat製品、ディーラのサービス、各業界向けソリューションの詳細については、www.cat.comをご覧ください。
© 2016 Caterpillar
All rights reserved
記述の内容と仕様は、予告なしに変更されることがあります。写真の車両には、オプション装備品が装着され
ていることがあります。 装備可能なオプションについては、Catディーラにお問い合わせください。
CAT、CATERPILLAR、SAFETY.CAT.COM、それらの各ロゴ、"Caterpillar Yellow"および"Power Edge"のトレード
ドレスは、
ここに記載されている企業および製品と同様に、Caterpillar社の商標であり、許可なく使用すること
はできません。
VisionLinkはTrimble Navigation Limitedの商標であり、米国およびその他の国で登録されています。
労働安全衛生法に基づき、機体質量3トン未満の建設機械の運転には、事業者が実施する
「小型車両系建設
機械運転技能特別教育」の修了が必要です。労働安全衛生法に基づき、機体質量3トン以上の「車両系建設機
械(整地、運搬、積込、掘削用および解体用)」の運転には、登録教習機関の行う
「技能講習」を受講し修了証の
取得が必要です。
AJHQ7817(2016年06月)
(翻訳版: 2016年08月)
(Japan)