日本教育経営学会ニュース

日本教育経営学会ニュース
2007 年度
第2号
2007 年 7 月 13 日(金)発行
日本教育経営学会ニュース
2007 年度 第 2 号 (2007 年 7 月 13 日発行)
〒673-1494 兵庫県加東市下久米942−1
日本教育経営学会事務局
兵庫教育大学 竺沙知章研究室内
TEL : 0795-44-2111(竺沙)
FAX : 0795-44-2111
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jasea/
【目 次】
1.2007年度全国理事会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.2007年度総会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3.各種委員会からのお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
4.海外ニュース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
5.その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
1.2007 年度全国理事会報告
日時:2007 年 6 月 1 日(金)15 時 00 分~16 時 45 分
場所:玉川大学大学研究室棟 B107 号室
出席者:堀内会長 天笠 牛渡 小松 加治佐 木岡 北神 国祐 曽余田 武井 南部 浜田
林 水本 八尾坂 若井 各理事 竺沙事務局長 大野会計監査
堀内会長挨拶
高橋大会準備委員長挨拶
《報告事項》
1.会務報告(竺沙事務局長)
1年間の活動経緯、会員資格の喪失者、会員数について報告があった。
2.各種委員会報告
○紀要編集委員会報告(南部編集委員会事務局長)<後掲>
紀要第 49 号および今後の検討課題について報告があった。
○研究推進委員会報告(加治佐委員長)<後掲>
第 47 回大会の課題研究および学術研究賞、実践研究賞について報告があった。
○実践推進委員会報告(水本委員長)<後掲>
これまでの活動報告および今後の活動方針について報告があった。また科研に採択されたこと
も報告された。
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○国際交流委員会報告(木岡委員長)<後掲>
これまでの活動報告および今後の活動計画について報告があった。
また国際貢献賞に関しては、
推薦がなかったことが報告された。
3.褒賞担当理事報告(国祐担当理事)
功労賞・学術研究賞・実践研究賞・国際貢献賞・研究奨励賞のいずれも、今年度は受賞者がな
かったことが報告された。
4.その他
機関別認証評価、国立大学教育研究評価の専門委員候補者の推薦依頼があり、委員長4名と佐
野享子会員を推薦したことが、竺沙事務局長から報告された。
《審議事項》
1.2006 年度決算案について
竺沙事務局長より決算案が報告され、
大野会計監査より監査の結果適正に執行されていると認
められるとの報告があった。審議の結果、決算案が承認された。
2.会則改正について
各地方の教育経営研究の団体・機関(東北、関東、関西、九州)との連携に関する規定である
会則第 16 条改正案とそれに関わる規程案に関して、堀内会長から説明があった。審議の結果、
原案が承認された。
3.学会創設 50 周年記念事業および第 48 回大会開催校について
堀内会長から、学会創設 50 周年の記念事業について以下の 3 点が提案され、総会で諮ること
が了承された。
・来年度紀要 50 号を記念号にして特集を組む
・英文刊行物の記念出版
・来年度第 48 回大会を記念大会とする(大会記念事業として「国際シンポジウム」の開催を
計画)
4.2007 年度予算案について
竺沙事務局長から 2007 年度予算案について提案され、審議の結果、予算案が承認された。
5.2007 年度総会次第について
竺沙事務局長から「2007 年度総会次第」について提案され、承認された。
6.第 48 回大会(2008 年度)開催校について
名城大学に依頼することが承認された。
2.2007 年度総会報告
日時:2007 年 6 月 2 日(土)15 時 45 分~16 時 45 分
場所:玉川大学講堂
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「総会に関する細則」により、会員数(546 名)の 3 分の1(182 名)が定足数であること、出
席者(77 名)
、委任状提出者(124 名)をあわせて 201 名となり、総会が成立していることが事
務局より確認された。
1.会長挨拶
堀内会長より挨拶があった。
2.大会準備委員長挨拶
高橋靖直大会準備委員長より挨拶があった。
3.議長団選出
福本みちよ会員及び藤原文雄会員を議長団に選出した。
4.報告事項
(1)2007 年度会務報告(竺沙事務局長)
1 年間の活動経緯、会員資格の喪失者、会員数について報告された。
(2)紀要編集委員会報告(南部編集委員会事務局長)<後掲>
紀要第 49 号および今後の検討課題について報告があった。
(3)研究推進委員会報告(加治佐委員長)<後掲>
第 47 回大会の課題研究および学術研究賞、実践研究賞について報告があった。
(4)実践推進委員会報告(水本委員長)<後掲>
これまでの活動報告および今後の活動方針について報告があった。また科研に採択されたこと
も報告された。
(5)国際交流委員会報告(木岡委員長)<後掲>
これまでの活動報告および今後の活動計画について報告があった。
また国際貢献賞に関しては、
推薦がなかったことが報告された。
(6)褒賞担当理事報告(国祐担当理事)
功労賞・学術研究賞・実践研究賞・国際貢献賞・研究奨励賞のいずれも、今年度は受賞者がな
かったことが報告された。
5.審議事項
(1)2006 年度決算案について
竺沙事務局長より決算案が報告された。雲尾会計監査より監査の結果適正に執行されていると
認められるとの報告があり、決算案が承認された。
(2)会則改正について
各地方の教育経営研究の団体・機関(東北、関東、関西、九州)との連携に関する規定である
会則第 16 条改正案とそれに関わる規程案に関して、堀内会長から説明があった。審議の結果、
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原案が承認された。
(3)2007 年度予算案について
竺沙事務局長から 2007 年度予算案について提案され、承認された。
(4)学会創立 50 周年記念事業および第 48 回大会開催校について
・堀内会長から、次年度の学会創立 50 周年のための取り組みとして次の 3 つが提案された。
①来年度紀要で特集テーマを組む(50 ページ増量で)
②来年度大会を 50 周年記念大会とし、国際シンポジウムを開催する
③記念事業として英文テキストを刊行する(来年度 6 月を予定)
この方針に沿って取り組んでいくこと、詳細については今後検討していくこととなった。
・第 48 回大会の開催を名城大学に依頼することが承認された。
6.来年度大会校よりあいさつ(木岡会員)
「枠が設けられているのですが、中身の文章がありません。どうすればよいか判断が出来なかったので、そのまま
にしておきます。事務局 木村」
3.各種委員会からのお知らせ
★紀要編集委員会から★
紀要編集委員会委員長 植田 健男
まずは、無事、紀要第 49 号を刊行できましたことを、ご協力いただきました皆様方に心より
御礼申し上げます。
第 49~51 号を担当致します今期紀要編集委員会は、紀要の奥付に記載されている 18 名の委員
で構成されております。これまでアンケートという形でご意見を賜りながら、7 名からなる常任
編集委員会で検討を重ね、編集を進めて参りました。そして紀要刊行 50 周年を迎える節目に当
たって、教育経営の概念及び研究の生成と変容について幅広い視点から検討を行い、それをふま
えて改めてそれらの有効性と限界を吟味することにしたいと考え、3 年間の統一テーマを「教育
経営概念及び研究の有効性と限界」と設定致しました。初年度となる今号は、
「教育経営をめぐる
環境変動」として、4 名の会員にご執筆いただきました。なお、現在の段階では仮題となります
が、来年度の第 50 号は「教育経営概念の今日的(再)検討」
、第 51 号は「今日における教育(学校)
経営学研究の意義と課題」を予定しております。
次に研究論文についてですが、25 本の投稿申し込みがあり、21 本の論文が提出されました。
厳正な審査の結果 4 本が採択され、本号に掲載される予定でしたが、そのうち 1 本について辞退
があり、結局 3 本のみの掲載となりました。
「教育経営の実践事例」については、6 本の投稿申し
込みがあり、4 本が提出され、2 本が採択されました。
この他、第 46 回大会におけるシンポジウム報告及び課題研究報告、国際交流委員会による「海
外の教育経営事情」
、研究推進委員会による「教育経営学研究動向レビュー」
、4 本の書評を掲載
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致しております。また今号より、滋賀大学の Robert Aspinall 氏に英文校閲をお願い致しました
ことをあわせてご報告申し上げます。
編集活動の 1 年目を終えて、紀要編集のあり方も新たな局面にさしかかっていることを痛感し
ております。近年、近接領域の学会において、論文投稿をはじめとして研究者のモラルが問われ
る重大な事件が続発していることから、本学会の常任理事会及び常任編集委員会においてもその
防止策についてご協議いただきました。その結果、投稿募集案内において、投稿論文は未発表の
ものに限り、他の学会誌等への投稿を予定しているもの、及びすでに投稿中のものは審査の対象
とならないことをあらためて周知するとともに、投稿申込者に対して、
「日本教育経営学会紀要論
文投稿要領」6.の①に規定されている別紙1において、論文タイトル、執筆者名、所属名、連
絡先に加え、
「他の学会誌等に投稿中、または投稿予定の論文のタイトル」
(投稿先の学会名や紀
要名は記入不要)を必ず記すこと、これに該当しない場合には、その旨を記すようお願い致しま
した。学会誌の名に恥じない質の高い紀要を公正に編集していくために、編集委員会としても最
大限の努力を致して参りますので、
何とぞ学会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
最後に、6 月 1 日 13 時より開催致しました全国編集委員会についてご報告致します。議題の第
一は、紀要第 49 号の編集についてであり、論文投稿におけるモラルの問題、投稿論文の判定基
準、編集委員会事務局業務における次年度に向けての改善点について審議致しました。議題の第
二は、紀要第 50 号記念号の編集についてであり、特集、50 号記念特別企画、書評、構成につい
て審議致しました。今後、常任編集委員会で検討を行い、記念号としての 50 号を編集して参り
ます。内容につきましては、学会ニュース等でお伝え致します。
★研究推進委員会報告★
研究推進委員会委員長 加治佐 哲也
1.第47回大会課題研究
第47回大会において、二つの課題研究(課題研究1:教育経営研究における有用性の
探求、課題研究2:外部評価・第三者評価の導入と教育経営研究)が実施され、多くの参
加者を得て、実践研究の進め方や学校評価にかかわる研究課題等について活発に議論が交
わされた。
次回大会においても、「教育経営の研究方法」と「教育経営改革の動向」に関する二つ
の課題研究を設定する予定である。
2.学会賞について
本年度大会の表彰対象となるものについて、学術研究賞に1件、実践研究賞に1件の推
薦があった。
前者は被推薦著作の発行日が審査対象期間外であったため、審査対象外となった。
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後者は、3名からなる審査委員会を設定して厳正に審査を行った結果、残念ながら、受
賞対象とするには至らなかった。
今後、実践研究賞の選考の基準や方法を、研究推進委員会で検討してゆくこととしてい
る。
3.研究動向レビューについて
今号紀要では、露口健司会員に、「教育経営研究におけるサーベイリサーチの動向と課
題」と題して、いわゆる統計調査研究を整理してもらい、その動向と課題を明らかにして
もらった。
次号紀要では、いわゆる質的調査研究についての動向レビューを行う予定である。
★実践推進委員会報告★
実践推進委員会委員長 水本 徳明
1.6 月 1 日の委員会において,次のような今後の活動について検討しました。
(1)
「スクールリーダー専門職基準(案)
」の改訂について
委員会としてこの専門職基準の性格について十分検討したうえで,校長会等の関連団体のヒヤ
リングや内容の改訂について継続的に検討することとなりました。
(2)実践事例検討会(仮称)の開催
学校経営コンサルテーションや学校経営教育の実践とその課題について検討し,共有化してい
くために,検討会を開催することとなりました。具体的には,別紙の「第 1 回日本教育経営学会
実践フォーラム」の案内をご覧下さい。
(3)委員会としてのルーティンの確立
学会ニュースに実践事例の報告を載せる,実践事例の検討会を定期的に開催するなどの案が出
されました。今後,継続的に検討することになりました。
2.ラウンドテーブルの開催
6 月 1 日(金)17:00~19:00,玉川大学大学研究室棟B104 号室において,ラウンドテーブ
ル「スクールリーダー教育・学校経営コンサルテーションの実践課題と学会の役割」を開催いた
しました。
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★国際交流委員会報告★
国際交流委員会委員長 木岡 一明
ご承知のように、日本教育経営学会は、今年、結成50周年を迎えました。これを記念し、来
年度の研究大会において、
大会実行委員会と共同して国際シンポジウムの開催を計画しています。
このシンポジウムでは、
「学校組織開発の研究動向と課題」をテーマとし、ドイツやニュージーラ
ンド、韓国の研究者を招き、その経験を日本の状況と照らし合わせながら、日本における学校組
織開発研究の発展に示唆をえることがねらいです。
近年、日本では地方分権改革の進展にともない、学校の自主性・自律性の確立を求める動きが
加速しています。そのため、この間、本学会では、既成の委員会や特別委員会を中心に、学校改
革を牽引しうるリーダー養成を目途とした教職大学院のためのカリキュラム開発やリーダーシッ
プ研究、コンサルティング技法の開発などに取り組んできました。
そこで、このシンポジウムを通じて、このような日本の取り組みをさらに発展させるには、ど
のような視点や方法が必要なのか、研究者として必要な態度はどのようなものなのかについて示
唆が得られれば幸いであると考えています。
こうした問題意識の背景には、次のような日本の事情があります。すなわち、多くの国々では、
ニュー・パブリック・マネジメントによる行政改革が急ピッチで進行しているところですが、日
本でもここ数年、政府主導による行政改革が教育改革にまで影響を及ぼし、教育委員会や学校に
まで企業経営手法や成果主義の考え方を適用しようとする圧力が高まっています。
それに対して、
企業組織の経営手法は学校経営にはなじまないとの声も高まっています。そうしたなかで、学校
に適合的な組織マネジメントの考え方や手法の開発を促進する動きも見られます。
そこで、①上述した動きは、NPMによる改革が進行している他国でも同様に見られることな
のか、②同様の動きがある場合、学界や教育のフィールドでは、NPMに関わってどのようなこ
とが論議されているのか。③NPMの動きが著しくないならば、学校の教育効果をあげるため、
組織経営上、どのような施策や工夫がなされているのか、④そのような動向に対して、学校経営
研究者は、どのような研究や学校への関わりをされているのか、をシンポジストの方々から、そ
の経験と見解を伺いながら、学校組織を活性化するための理論構築の課題が明らかになることを
願っています。ぜひ、ふるってご参加ください。
なお、国際交流委員会の定常的な活動としては、昨年度同様、イギリス、アメリカ、ドイツ、
ニュージーランドにおける学校組織論の動向をレビューしていくことを基本とし、その概要を本
学会ニュースの他、紀要等を通じて発信していきます。併せてご高覧の上、ご意見等、賜れば幸
いです。最後に、今年度から辻野けんま会員(京都府立大学大学院生)を幹事にお願いしました
ことを申し添えます。
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4.海外ニュース
ドイツにおける学校開発-テューリンゲン州における「確かな学校開発」
(Schulentwicklung konkret )の一部紹介
榊原禎宏[山梨大学]
、辻野けんま[京都府立大学大学院生]
ドイツにおいても、制度改変といった外的改革よりも、教会、青少年団体、企業を含む地域社
会との繋がりをもった各学校での内的改革(innere Schulreform)が積極的に進められている。こ
こでは、ドイツ中部に位置するテューリンゲン(Thüringen)州から出されている学校開発モデル
の一部を紹介したい。
インターネット上に掲載される同ページ(http://www.eqs.ef.th.schule.de/)は、学校開発や学
校の特色づくり(Schulprofilierung)、あるいは授業や教員研修に活用されるべく、テューリンゲ
ン州文部省と同州立教員研修・教育課程開発・メディア研究所(ThILLM)が共同で作成したもの
である。奥付によると発表は 2002 年3月、著作権は同州文部省に属する。
そこでは学校開発を、①しっかりとした現状分析(Stärkeanalyse)、②理想像(Leitbild)の設
定、③重点化、④目標の取り決め、⑤計画の作成と実施、⑥計画の評価、の6つの局面で捉え、
これらのサイクルが学校の質を向上させることにつ
図 学校開発の 6 段階
ながると考える。
各段階はたとえば②において、学校の理想像の策
1
定に次のようなアドバイスが示されている。
つまり、
学校の理想像は長期的なものと位置づけられること、
現状
6
2
分析
10 項目以上にわたってはならないこと、混同されや
計画の
理想像
すい言葉ではなく明瞭に述べられること、
「私たちは
評価
の策定
体系的
~を成し遂げる」
「私たちの学校では~の価値に重き
質開発
計画作
が置かれる」といった表現であるべきこと、といっ
重点化
成・実行
たものである。
目標の
3
5
取決め
そして内容としては、知的・訓育上の目標、学校
共同・民主主義・協同決定、教授方法、授業の質と
4
追求される学習の結果、社会的・個人的能力、多様
なグループとの協同、専門性、協力そして学校運営
(トップページの図を仮訳。外側の円形矢印
と番号は紹介者が付け加えた。
)
に関する事項が含まれるべきとされる。
くわえて、学校の目標像の確定、教員のなすべき
こと、生徒のなすべきこと等と細分化され、各々についてきわめて具体的な説明が加えられる。
学校の目標設定の際には、学校に関わるメンバーが、
「私たちの学校はどんな学校か」
「私たちは
何を達成しようとするのか」
「どのような基本価値が私たちの行動を決定するか」といった問いを
深めること、教員のなすべき作業では、5~7人のグループで例えば「よい学校とはどんな学校
か」について意見交換をすべきこと、その例として 70 もの観点が挙げられている。
こうした構成をとる同プログラムは、さらに次の点で特徴的である。その一、各段階の説明の
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あとに研究者による参考文献が数多く挙げられ、学術研究の成果と実際の学校開発との繋がりが
考えられている。
その二、
学校開発に関する6つの段階とその具体的な進め方は示されるものの、
個々の学校が置かれている状態、ニーズ、目標あるいは決定は多様であって、学校開発の実践が
直線的あるいは機械的に進むわけではない、と考えられていることである。そして各学校がそれ
ぞれに分析、策定、実施、評価すべきと強調しており、この点で同提案は「一つの支援の道具」
(ein methodisches „Hilfsmittel“)に過ぎず、その他いろいろな方法が考えられるべきと捉えられ
ている。
同ページでは、⑤の段階についての説明がまったくないなど未完成の部分もあるようだが、同
州がめざす個々の学校に焦点をあてた学校開発の姿勢は明瞭である。さらに各局面の具体的内容
および各学校での取り組みとの関連について調査を進めたい。
5.その他
★会員の現状(2007.7.10 現在)★
(1)会員総数
569 名
地区
北海道
会員数
東北
50
関東
中部
近畿
191
71
123
中国
九州
四国
沖縄
82
47
海外
合計
4
570
(2)新入会員(2007.5.2~2007.7.10)
氏名
所属
推薦者
入会申込日
浅野 良一
兵庫教育大学
加治佐 哲也
2007/03/01
山根 弘樹
種子島町私立西野小学校
加治佐 哲也
2007/03/23
佐野 朝太郎
横浜市立中村養護学校
清原 正明
2007/03/29
井手 弘人
長崎大学
木岡 一明
2007/04/03
峰岸 誠
玉川大学
高橋 靖直
2007/04/16
藤本 仁
目黒区立田道小学校
高橋 靖直
2007/04/16
田中 健一
東京都三鷹市教育委員会
竺沙 知章
2007/04/19
室屋 健一
町田市立高乃坂小学校
高橋 靖直
2007/04/20
中島 恒夫
東京福祉大学
竺沙 知章
2007/04/20
青木 幸二
新宿区立落合第三小学校
高橋 靖直
2007/04/23
古川 鉄治
相模原市立淵野辺東小学校
高橋 靖直
2007/04/24
花田 英樹
町田市立真光寺小学校
高橋 靖直
2007/04/24
横山 仁久
上智大学
小松 郁夫
2007/04/25
榎本 真幸
玉川大学
高橋 靖直
2004/04/27
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石井 将
名古屋大学大学院
植田 健男
2007/05/01
貞広 斎子
千葉大学
天笠 茂
2007/05/08
武久 顕也
監査法人トーマツパブリックセンター
小松 郁夫
2007/05/11
小柳 雅子
筑波大学
浜田 博文
2007/05/11
ムラット・チャクル
筑波大学
浜田 博文
2007/05/14
小林 勇樹
筑波大学大学院
浜田 博文
2007/05/14
石村 卓也
同志社女子大学
竺沙 知章
2007/05/17
小島 昭二
玉川大学
高橋 靖直
2007/05/18
梶波 寛
千葉大学大学院
天笠 茂
2007/05/19
小出 禎子
名古屋大学
南部 初世
2007/05/26
久我 直人
鳴門教育大学
佐古 秀一
2007/05/28
時 青海
広島大学
林 孝
2007/05/30
堀越 幾男
足立区教育委員会
佐藤 晴雄
2007/06/02
濱田 恭平
九州大学
八尾坂 修
2007/06/02
末吉 雄二
玉川大学
高橋 靖直
2007/06/02
辻野 けんま
京都府立大学大学院
木岡 一明
2007/06/02
有道 雅信
阪南大学
竺沙 知章
2007/07/01
(3)退会者
氏名
唐沢健
中曽隆一
広島大学大学院
八尾市立志木中学校
★寄贈図書(2007.5.2~2007.7.10)★
八尾坂修『教職課程新書 教職大学院―スクールリーダーを目指す―』協同出版、2006 年
小島弘道編著『時代の転換と学校経営改革―学校ガバナンスとマネジメント―』学文社、2007 年
佐藤博志編著『オーストラリア教育改革に学ぶ―学校変革プランの方法と実際―』学文社、2007 年
法政大学 FD 推進センター「法政大学 FD ハンドブック」2007 年 3 月
東北学院大学教育研究所「東北学院大学教育研究所報告集」第 7 集、2007 年 3 月
(財)才能開発教育研究財団教育工学研究協議会「IMETS」162 号、2007 年 5 月
○事務局からのお知らせとお願い○
(1)2007 年度の会費をご納入くださいますようお願い申し上げます。会費は年額 8000 円です。
(2)2006 年度までの会費が未納の会員は、未納額もご納入くださいますようお願い申し上げます。2 年以上会費の
納入を怠った場合、会則第 6 条にもとづき、会員資格を失いますのでご注意ください。
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(3)会費納入状況に関するお問い合わせのある方は、学会事務局までご連絡ください。
(4)2007 年度分の学会費をご納入済みの方で、学会紀要第 49 号をまだ受け取っておられない方は、学会事務局ま
でご連絡ください。
(5)住所・所属等の変更がありました場合は、お早めに下記の事務局までお知らせください。
事務局住所:〒673-1494 兵庫県加東市下久米942−1
兵庫教育大学 竺沙知章研究室内 日本教育経営学会事務局
TEL:0795-44-2111(竺沙)
FAX:0795-44-2111
E-mail:[email protected]
Website:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jasea/
学会費振込口座:郵便振替口座 00910-6-99373 日本教育経営学会
銀行口座
京都銀行・墨染支店 (普通) 3999808
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