フライヤーPDFダウンロード - BEARINGS GLOCKEN

地球上で最も丸い球
― ベアリングの鋼球が奏でる、世界で最も美しく、精緻なメロディ
平成 21年度 [ 第13 回 ] 文化庁メディア芸術祭 アート部門 審査員会推薦作品
ベアリングの鋼球が奏でる、世界で最も美しく、精緻なメロディ
「ベアリング・グロッケン II」
2006年「Smooth Sailing for BEARING −NSK ベアリングアート展−」で「ベアリング・グロッケン」が誕生しました。
パソコンや洗濯機 、自動車から人工衛星まであらゆるところで回転しながら機械の摩擦を減らす部品 ベアリング 。
作曲家・川瀬浩介と日本精工株式会社(NSK)のコラボレーションによって生まれたこの作品は、この 地球上で最も
丸い と言われるベアリングの球を使って鉄琴を自動演奏する、新しい発想の楽器です。
今回、新たにバージョンアップした「ベアリング・グロッケン II」のレンタルを開始致します。
鏡面仕様で覆われた硬 質な外観と、正確に刻みこまれるベアリングのボールが 紡ぎだす豊かな音色を様々なイベントや
各種演出に是非ご活用ください。
■ベアリング・グロッケン II 概要
サイズ 1450mm ( 幅 ) 1400mm ( 奥行き )
重量 205kg
1450mm( 高さ )
演奏曲目
#1. etude(エチュード)
ベアリング・グロッケン初号器のための作曲された楽曲。 ベアリング・グロッケンの可能性をシンプルな曲調の中で
最大限に表現 。終盤の音と球の跳躍による演出は、まさに クライマックス と言える見応えです。 ピアノの練習曲の
ようなその曲調から「etude」と命名されました。
#2. matrix(マトリックス)
4列ある全ての発射台から一斉に球が飛び出し、楽曲は始まります。時間が進むごとに球の発射タイミングをずらし、
球の跳躍と音が複雑に絡みあう様を展開させていきます。 クライマックスでは、格子状に配列された鍵盤上で、球の
跳躍が 斜め一列 に揃う瞬間が訪れます。これが曲名の由来「matrix=行列」です。
#3. mellow(メロウ)
「mellow」では、とても穏やかで優しいメロディを奏でます。 この演奏を再現可能にしたのは、二号器から新たに導入
されたテクノロジー「ポリフォニック・ボール・コントロール」(縦1列の鍵盤上に2個の球を投入する技術)。 響き
の豊かさは、こうした技術に支えられています。
#4. minimal(ミニマル)
「minimal」は 現代音楽の手法の1つで、短いメロディの断片を連続させて曲調を変化させていく表現方法です。 本曲
では、この手法をより全面に展開。球の跳躍と音楽が絡み合う、特にダイナミックな 1 曲となっています。心地よく
リズムを刻んでいく様は、ダンス・ミュージックのようでもあります。
#5. grand(グランド)
「etude」「matrix」「mellow」「minimal」で見せた全ての要素を1曲に盛り込んだ楽曲「grand」。 前半はピアノ曲 、
後半は弦楽四重奏のような雰囲気が盛り込まれています。また、後半部分から、跳ねたリズム
(シャッフル)が登場する
のも見せ場の1つ。何度も聞いているうちに、なぜか嬉しい気分がわき上がってくる ― そんな魅力を備えています。
発案・作曲:川瀬浩介
開発:日本精工株式会社
設計・製作:有限会社トークシステム
協力:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター
http://www.bearings-glocken.jp/
Photo : Shinya Yamada
(各曲の解説や、デモンストレーション映像まで、グロッケンの全てを紹介しています。)
■川瀬浩介プロフィール
■お問い合わせ先
作曲家・美術家 1970 年 京都生まれ
TV、CM、WEBのための商業音楽作品を始め、コンテンポラリー・バレエのための作曲まで幅広く手がける。
有限会社トークシステム
(担当:長谷川) 02 年より、光や映像 、音を用いたアート作品の制作 / 発表を開始。
TEL : 046 - 205 - 4505
08 ∼09 年度には、NHK 教育「からだであそぼ」
「 あさだ!からだ!」の音楽を担当 ( 森山開次《踊る内臓》、ケイン・コスギ《ケインのたい
contact@bearings-glocken. jp
そう》他 )。表現形態を問わず「間口が広く奥行きのあるもの」
を追求している。
また 08 年度 、
「台北・横浜アーティスト交換プログラム」
に参加。台湾・台北市に滞在し、作品制作/発表を行なった。
http://www.kawasekohske.info/