1)何度からが熱なのですか? 個人差もありますが、子供の体温は大人の体温に比べて高めです。だいたい37.5度までは、他に症状 がなければ大丈夫でしょう。37.0度から37.5度までは黄色信号と考え、他に症状がないかと今後どう なるかに注意しましょう。 2)38.5度だったのが39.6度に上がってきました。病気が悪くなったのでしょうか? 熱の高さと病気の悪さは全く関係ありません。熱が上がってきても別の症状が加わってきて いなければ、あまり心配ではありません。微熱でも1週間以上続くようであれば、いろいろな 病気を考えなければなりません。熱はどれくらい高いかではなく、どれくらい続くかの方が重要です。 3)高い熱が続くと、あたまに熱がついてバカになりませんか? 熱そのものが危険なことはなく、あたまに熱がついてバカになることはありません。脳に障害を残す可能 性があるのは、脳の中に細菌やビールスが入って脳炎や髄膜炎を起こして熱が出ている場合、または、熱に よって非常に長いケイレンを起こした場合くらいで、それ以外はほとんどありません。熱が出たからといって、 すぐにあわてる必要はありません。 4)熱が出たときは何をすればよいのでしょうか? 水分を補給することが最も大切です。冷たいジュースでも結構ですから、こまめにあげてください。 熱の上がり際では顔色が青ざめてブルブルふるえることがありますから、そのような時は服や布団 を着せて暖めてあげましょう。熱が上がりきって顔がほてり始めたら、汗をかき過ぎないように服 や布団を少なめにしましょう。汗をかいたら早めに着替えさせましょう。 「ひえぴた」や氷枕は体 温を下げる効果はほとんどありませんので、いやがるようならしなくても結構です。 5)熱さましの坐薬は熱が何度以上になったら入れないといけませんか? 熱が出ただけで危険なことはありませんので、熱さましの坐薬を必ず入れなければならない病気や状態は いっさいありません。熱さましの坐薬や飲み薬を使った方がいいのは、熱でぐずついていて水分を十分飲ん でくれない時、あるいは、熱でうなされてぐっすり睡眠がとれない時で、水分や睡眠を補給するために休憩 をさせてあげる感じで使いましょう。坐薬は一日2回くらいまで。 6)お風呂はいつから入っていいでしょう? 学校はいつから行っていいでしょう? まる一日(24時間)ぐらい熱がなければ、お風呂も学校もいいでしょう。熱があったらお風呂 は絶対にだめというのではありません。あまりひどそうでなければ、短めにお風呂に入れてあげた 方が汗を流してさっぱりして熟睡できることもあります。
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