クレジットカードの利用にご用心!

生活の情報
平成25年 3月
No.5
鎌倉市市民相談課
鎌倉市消費生活センター
電話 24-0077
クレジットカードの利用にご用心!
~子どもや第三者の不正利用~
今や、成人1人当たり、平均3枚程度は所有していると言われるクレジットカード。
現金がなくても「買い物をする」、「借金する」、「ポイントをためる」など様々な機能
がついており、とても便利なものです。 しかし、一方でトラブルも多く発生
しています。
子どもが親のクレジットカード等を知らない間に使ってしまったトラブルや
第三者に不正利用されてしまった事例を紹介します。
〈事例1〉 未成年の息子が、アダルトサイト料金を親のクレジットカードで支払った!
クレジット会社から、身に覚えのないサイト料金の請求が来た。未成年の息子がアダルト
サイトの登録料を親のクレジットカードで払ったことがわかった。息子に詳細を聞き出したとこ
ろ、「パソコンのインターネットを利用中、無料と書かれていたアダルトサイトをクリックしたら
登録料十数万円を請求され、請求画面も消えなくなった。登録料を払えば請求画面が消える
と思い、親のクレジットカードを無断で持ち出し、カード番号を入力した。」ということだった。親
がカード会社に事情を伝えたが、料金は請求すると言われた。支払わなければならないか。
〈事例2〉 小学生の子どもに携帯電話を貸したら、クレジット会社から高額請求された!
小学生の子どもに「無料のオンラインゲームをしたいので、携帯電話を貸してほしい」とい
われ、無料ならと携帯電話を貸した。後日、クレジットカード会社から高額の請求書が届き、
驚いた。子どもが利用したオンラインゲームは有料だったようだ。半年前に子どもにせがま
れ、携帯電話でゲーム代1000円をクレジット決済したことを思い出した。 1度クレジット決
済をすると、次回からは簡単に決済できるようだ。支払わなければならないか。
インターネット取引の場合、カード番号、有効期限の入力だけで、
誰でも決済ができてしまいます。また、〈事例2〉のように、一度番号
を入力するとデータが登録されて、その後は、簡単な認証だけで利
用できるようになることもあります。
未成年者が使用した場合は未成年者取り消しができる場合もあり
ますが、カード名義人である親のカード管理責任を問われ、取り消し
ができないことも多くあります。
親は、日頃からカードの保管には十分注意するとともに、子どもには、
クレジットカードの仕組みやクレジットカードの利用は借金であることなど、家族でよく話し合っ
ておきましょう。なお、上記の事例の場合は、当センターで交渉し、解決することができました。
〈事例3〉クレジットカードを不正に使用され、高額請求が!
クレジットカードで買い物をしようとしたら、使用できないと言われた。クレジットカード会社
に問い合わせたら、限度額いっぱいプリペイドカードにチャージされたためと説明されたが、
自分はプリペイドカードにチャージした覚えはない。他人に利用されてしまったようだ。クレジ
ットカード会社から30万円の請求が来ているが、支払わなければならないか。
クレジットカードの被害にあった時は、すぐに最寄りの警察に届け出ると同時に、クレジットカー
ド会社に申し出て、調査をしてもらうことになります。紛失や盗難によって不正使用された場合は、
紛失、盗難保険により、カード会社の規約に沿って保障されることもあります。しかし、キャッシン
グの場合には、暗証番号やセキュリテイー番号等の入力が必要なため、補償の対象と認められ
ないこともあります。
事例の場合は、クレジットカード会社の調査によって、第三者の不正使用が明らかになり、請
求は取り下げられました。
クレジットカード利用の注意点
① クレジットカード利用は、借金と同じと考えましょう。
現金がなくても買い物ができ、後払いをする方式なので、計画的な使用が大切です。また、リ
ボ払い決済にすると、借金の全体像が見えなくなるので、避けましょう。
② クレジットカードの保管・管理は自己責任です。
クレジットカードは、カード会社から名義人に貸与されているもので、名義人にはカードの管理
責任があります。クレジットカードを他人に貸したり、暗証番号を教えたりしてはいけません。
③ 利用明細書や売上伝票の写しは捨てないで保管しておきましょう。
利用明細書の請求内容は必ずチェックし、トラブル発生時の証拠になるので捨てないで保管
しましょう。覚えのない請求内容があれば、すぐにクレジットカード会社に申し出ましょう。
④ クレジットカード利用の情報は、個人信用情報機関に登録されます。
クレジットカードを利用した場合、利用状況に関する情報が、個人信用情報機関に登録されま
す。これは「利用者の信用」を表すもので、支払いの延滞や滞納等があれば、将来、住宅ロー
ンやオートローンを希望したとき、利用できない事もあります。
クレジットカードは、きちんと期限内に支払いができる範囲で、計画的に、利用しましょう。
⑤ クレジットカードの暗証番号は、第三者が容易にわかる番号は避けましょう。
⑥ クレジットカードを紛失した場合は、早急にカード会社と警察に連絡しましょう。
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(電 話 : 0467-24-0077
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