サマリー中国⼥性のクレジットカード事情中国のクレジットカードの発⾏枚数は2013年に3.91億枚に達し、2012年のクレジット利⽤額は10兆元（約126兆円）で社会消費⼩売額の48.3％に達しました。発⾏枚数、消費⽀出に占めるクレジットカード利⽤額はともに⽇本を上回り、今や中国の⽅が、クレジットカード「先進国」となっています。中国⼥性は「割引」「ポイント」を重視中国のクレジットカードは、割引・サービス機能が豊富。さまざまな提携先の商品やサービスをクレジットカードで決済すると、割引価格となったり、ポイントやプレゼントをもらえる。この割引・サービス機能を理由として、クレジットカードを利⽤している中国⼥性が多い。海外旅⾏の増加がクレジット利⽤を促進クレジットカードを作るきっかけは、「海外旅⾏」が多い。海外での買物をクレジットカード（「銀聯カード」）で決済すれば、為替⼿数料なく、海外での⽀払を元で⽀払えるからだ。昨年海外旅⾏した中国⼈は約１億⼈（前年⽐約15%増）であるが、こうした海外旅⾏ブームがクレジットカードの普及を促進している。盗難などのへの対応。安⼼消費中国では現⾦を持ち歩くと危険ということが広く認識されているため、現⾦を持ち歩かず、クレジットカードで⽀払うという⼈も多い。使い過ぎが⼼配で、デビッドカードである貯蓄カードで利⽤する⼈もいるが、紛失した場合の⼿続きが⾯倒で弁償を求められることもあり、クレジットカードの⽅が便利だという意⾒も多い。クレジットカードはプロモーションツールクレジットカード利⽤者はクレジットカードを利⽤することで割引価格で購⼊したり、サービスを受けられることを重視しており、クレジットカードはプロモーションツールとして活⽤が可能だ。発⾏元銀⾏と連携し、集客のツールとして、会員獲得のツールとして活⽤できるだろう。 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 2