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薬剤による排尿障害について

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(No5
No54)
H21.1.14.
21.1.14.薬剤科
.14.薬剤科
薬剤による
薬剤による排尿障害
による排尿障害について
排尿障害について
排尿障害は
排尿障害は、前立腺肥大症や
前立腺肥大症や脳血管障害・パーキンソン
脳血管障害・パーキンソン病
・パーキンソン病などによる神経
などによる神経
因性膀胱が
因性膀胱が原因疾患として
原因疾患として知
として知られています
られていますが
ますが、下記のような
下記のような薬剤
のような薬剤が
薬剤が関与して
関与して
いる場合
いる場合も
場合もあります。
あります。添付文書の
添付文書の副作用に
副作用に排尿障害(
排尿障害(頻尿、
頻尿、尿失禁、
尿失禁、排尿困
難など)
など)に関する記載
する記載がある
記載がある薬剤
がある薬剤は
薬剤は、慢性疾患に
慢性疾患に用いられている薬剤
いられている薬剤など
薬剤など約
など約
400 成分あり
成分あり、
あり、その中
その中には、
には、排尿障害の
排尿障害の治療に
治療に用いられる薬剤
いられる薬剤も
薬剤も含まれて
います。
います。
尿の排泄に
排泄に関わる機能
わる機能は
機能は、尿をためる「
をためる「蓄尿」
蓄尿」と尿を出す「排出」
排出」に分け
られます
“「蓄尿時」
、
られます。これらは、
これらは、
蓄尿時」は膀胱排尿筋の
膀胱排尿筋の弛緩・
弛緩・尿道括約筋の
尿道括約筋の収縮”
収縮”
“「排出時」
排出時」は膀胱排尿筋の
膀胱排尿筋の収縮・
収縮・尿道括約筋の
尿道括約筋の弛緩”
弛緩”のような相反
のような相反する
相反する生
する生
理機能を
理機能を示します。
します。そのため、
そのため、頻尿・
頻尿・尿失禁の
尿失禁の治療に
治療に用いられる抗
いられる抗コリン薬
コリン薬
(膀胱収縮抑制作用)
膀胱収縮抑制作用)が、副作用で
副作用で排尿困難・
排尿困難・尿閉を
尿閉を起こすと言
こすと言うようなこ
とが生
とが生じます。
じます。下部尿路閉塞(
下部尿路閉塞(前立腺肥大症)
前立腺肥大症)を伴う男性で
男性で
は特に注意が
注意が必要です
必要です(
です(一般に
一般に抗コリン薬
コリン薬は前立腺肥大症に
前立腺肥大症に
禁忌とされています
。
禁忌とされています)
とされています)
1
【排尿障害を
排尿障害を起こしやすい主
こしやすい主な薬剤と
薬剤と作用】
作用】
◆ 排尿障害(
排尿障害(頻尿・
頻尿・尿失禁など
尿失禁など)
など)
発生機序:
発生機序:膀胱(
膀胱(排尿筋)
排尿筋)が過剰収縮、
剰収縮、尿道(
尿道(括約筋)
括約筋)は弛緩
薬 効 分 類
作
用
当 院 採 用 薬
催眠・
中枢性筋弛緩作用など
ソレントミン
催眠・鎮静、
鎮静、抗不安薬
中枢性筋弛緩作用など
ニトラゼパム
ハルラック
エチゾラム
セニラン
メイラックス
アルツハイマー型認知症治
アルツハイマー 型認知症治 アセチルコリンエステラーゼ阻
アセチルコリンエステラーゼ阻 アリセプト D 錠
療薬
害作用
中枢性筋弛緩薬
外尿道括約筋弛緩作用
ミオリラーク
中枢性筋弛緩薬
リオレサール
ダントリウム(
ダントリウム(末梢性)
末梢性)
前立腺肥大による
サキオジール
前立腺肥大 による排尿障害
による 排尿障害 α1 遮断作用
治療薬
ハルナール D 錠
フリバス
抗がん薬
膀胱直接刺激作用など
パクリタキセル
がん薬
膀胱直接刺激作用など
リュープリン
狭心症治療薬
尿道平滑筋直接弛緩作用
ニトロペン
抗うつ薬
うつ薬
意識レベルを
意識レベルを低下
レベルを低下させるため
低下させるため
デプロメール
トレドミン
◆ 排出障害(
排出障害(排尿障害。
排尿障害。尿閉など
尿閉など)
など)
発生機序:
発生機序:膀胱(
膀胱(排尿筋)
排尿筋)は弛緩、
弛緩、尿道(
尿道(括約筋)
括約筋)が狭窄
薬 効 分 類
作
用
当 院 採 用 薬
鎮痙薬
抗コリン作用
ソセゴン注
コリン作用
ソセゴン注
レペタン注
レペタン注
消化性潰瘍薬
ストマチジン
ファルジン
抗不整脈薬
タイリンダーR
タイリンダーR
シベノール
シベノール
メトレキシン
抗アレルギー薬
ゼスラン
アレルギー薬
セチリジン塩酸塩錠
セチリジン塩酸塩錠
三環系抗うつ
イミドール
三環系抗うつ薬
うつ薬
アナフラニール
ノーマルン
アモキサン
抗精神病薬
レモナミン、
レモナミン、リントン
リスペリドン
セロクエル
2
コントミン
ニューレプチル
インプロメン
スルピリド
頻尿・
塩酸プロピベリン
頻尿・尿失禁治療薬
塩酸プロピベリン錠
プロピベリン錠
ハルニンコーワ
抗パーキンソン薬
抗コリン作用
刺激作用など
など ドパコール
パーキンソン薬
コリン作用、
作用、α1 刺激作用
マドパー
塩酸セレギリン
塩酸セレギリン錠
セレギリン錠
ストブラン
アキネトン
ドロキシドパカプセル
中枢性筋弛緩薬
膀胱排尿筋直接弛緩作用
ミオリラーク
リオレサール
ダントリウム
麻薬
オピオイド受容体
受容体を
オピオイド
受容体を介した排尿
した排尿 塩酸モルヒネ
塩酸モルヒネ錠
モルヒネ錠・注
反射の
MS コンチン
反射の抑制
リン酸
リン酸コデイン
オピスタン
デュロテップパッチ
一般用医薬品(OTC)
OTC)の総 エフェドリン類
エフェドリン類(塩酸プソイド
塩酸プソイド
合感冒薬・
合感冒薬・鼻炎薬、
鼻炎薬、漢方薬、
漢方薬、 エフェドリン等
エフェドリン等)を含む薬剤や
薬剤や、
抗アレルギー薬
麻黄を含む漢方薬
アレルギー薬、鎮痙薬、
鎮痙薬、 麻黄を
胃腸薬など
胃腸薬など
<上記薬剤で
上記薬剤で必ずこれらの症状
ずこれらの症状が
症状が出るということではありません>
るということではありません>
【排尿障害を
排尿障害を起こしやすい患者様
こしやすい患者様・
患者様・疾患】
疾患】
○ 高齢者(
高齢者(加齢に
加齢に伴い排尿筋。
排尿筋。尿道括約筋の
尿道括約筋の低下、
低下、関節炎などによりトイレ
関節炎などによりトイレ
移動で
移動で時間を
時間を要す)
○ 男性
○ 前立腺肥大症
○ 脳血管障害
脳血管障害、
障害、パーキンソン病
パーキンソン病、糖尿病などによる
糖尿病などによる神経因
などによる神経因
性膀胱
3
【正常な
正常な排尿の
排尿の目安】
目安】
○ 1 回の尿量:
尿量:約 300mL
○ 1 回の排尿時間:
排尿時間:約 30 秒
○ 1 日の排尿回数:
排尿回数:5~6 回
◆ 排出障害による
排出障害による主
による主な症状
主な副作用
分類
蓄尿症状
頻尿(
頻尿(昼間・
昼間・夜間)
夜間)
尿失禁
尿意切迫感
排出症状
排尿困難
尿閉
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
主な自覚症状
尿が漏れる(
れる(本人の
本人の意思に
意思に関係なく
関係なく)
なく)
日中のトイレの
日中のトイレの回数
のトイレの回数が
回数が多すぎる
居室に
居室に尿臭がある
尿臭がある
夜中にトイレに
夜中にトイレに何回
にトイレに何回も
何回も起きる
尿取りパットの
尿取りパットの交換
りパットの交換が
交換が多い
トイレが近
トイレが近い
急に尿がしたくなると我慢
がしたくなると我慢できない
我慢できない
尿が出ずらい
排尿開始時にいきむこ
排尿開始時にいきむことがある
にいきむことがある
尿が出るまでに時間
るまでに時間がかかる
時間がかかる
尿に勢いが無
いが無い
体がむくむ
尿が途中で
途中で途切れる
途切れる
トイレの回数
トイレの回数が
回数が極端に
極端に少ない
尿がまだ残
がまだ残っているような感
っているような感じがする
※ 上記症状を
上記症状を併せ持つこともある。
つこともある。
・尿失禁:
尿失禁:尿が不随意に
不随意に(本人の
本人の意思に
意思に関係なく
関係なく)
なく)漏れる
・尿意切迫感:
尿意切迫感:急に起こる抑
こる抑えられないほど強
えられないほど強い尿意で
尿意で、我慢することが
我慢することが困難
することが困難
・排尿困難:
排尿困難:排尿がスムーズに
排尿がスムーズに行
がスムーズに行われない
・尿閉:
尿閉:膀胱内に
膀胱内に大量の
大量の尿がたまっているのに排尿
がたまっているのに排尿できない
排尿できない
【最近、
最近、耳にするようになった言葉
にするようになった言葉】
言葉】
下部尿路機能障害
2002 年の国際禁制学会で
国際禁制学会で新しく提唱
しく提唱された
提唱された尿排出
された尿排出の
尿排出の障害を
障害を総称する
総称する用
する用
語で、日本では
日本では従来
では従来から
従来から「
から「排尿障害」
排尿障害」と呼ばれています。
ばれています。最近では
最近では日本
では日本でも
日本でも、
でも、
「下部尿路機能障害」
下部尿路機能障害」を用いるようになってきています(
いるようになってきています(本来「
本来「排尿」
排尿」は尿
4
貯蓄の
貯蓄の意味を
意味を持たないため、
たないため、排尿障害という
排尿障害という語句
という語句で
語句で、尿排泄の
尿排泄の障害を
障害を包括的
に表現することは
。
表現することは、
することは、臨床現場に
臨床現場に混乱を
混乱を生じさせていました)
じさせていました)
過活動膀胱
「下部尿路機能障害」
「尿意切迫感
下部尿路機能障害」と同様に
同様に新しく提唱
しく提唱された
提唱された病名
された病名です
病名です。
です。
「尿意切迫感を
尿意切迫感を
必須とした
必須とした症状症候群
とした症状症候群であり
症状症候群であり、
であり、通常は
通常は、頻尿と
頻尿と夜間頻尿を
夜間頻尿を伴なうものであり、
なうものであり、
切迫性尿失禁は
切迫性尿失禁は必須ではない
必須ではない」
ではない」と定義されています
定義されています。
されています。
引用・
引用・参考資料
参考資料:
資料:スズケン情報室発行
スズケン情報室発行 TOPIC №69(
69(2007.12)
2007.12)
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