平成28年5月31日発行 平成28年度 6月 幼稚園だより 墨田区立緑幼稚園 「楽しい幼稚園」 園長 河原 宏子 早いもので、新年度も2ヶ月が過ぎ、春から夏へと季節が移り変わっていくのを実感する日々となりました。 年長組が蒔いた「オクラ」の種も芽を出し始めました。年少組が植えた「ミニトマト」の苗も元気に育ち、小さな花 や小さな実をつけ始めました。緑幼稚園の園歌にあるように、今は幼稚園のあちらこちらで「ぐんぐん ぐんぐ ん のびろ」の姿が見えてきています。 一年の中でも心地よく、思い切り戸外で遊べる季節です。毎日、着替えの服を持ち帰り、洗濯に大忙しの日 が続いていることと思います。それもそのはず、毎日砂場が賑わっています。片付けの時間になるまで、思い 切り砂場で遊び続ける子供達です。こんなに体中で砂場遊びに取り組めるのは、時期的にも年齢的にも今し かないと思います。砂場の遊びには、様々なすばらしさが隠れています。学びがあります。裸足になって砂の 感触を体全体で感じ、心と体をリラックスさせる作用があります。友達と一緒に大きな山や川を作る中で造形力 を養います。砂や水の性質を具体的に学ぶなどの特徴があります。「ここに水を入れよう」「もっと大きい山をつ くろう」と、言葉による友達とのコミュニケーションが育まれ、何より、夢中になってじっくり遊べるものです。 子供達にとって大事な砂場、区立幼稚園の砂場は区から消毒に来て清潔に保つようにしています。そこ で、保護者の方には、「洋服を毎日汚して困る」と思わないで下さいね。「こんなに汚して」とぬれた物を持ち帰 った子どもを怒ったら一番大事な子どもの意欲がだんだんなくなっていきます。『いっぱい遊んだね。楽しかっ たでしょう!』と聞いてください。ぬれた洋服は、子供達が存分に遊んだ証拠です。 さて、緑幼稚園では保護者の監督の下、降園後の遊びの場として園庭を開放しています。降園後、親子で ゆっくり過ごすことでお子さんと幼稚園生活の余韻を楽しみ、保護者同士もほっと語り合える時間をもって欲し いと願っています。友達同士のかかわりを知るよい機会となっていることでしょう。小さいお友達もいる中で、互 いに気を付けながら遊ぶ楽しさを味わって下さい。緑幼稚園はいつも“楽しい子育て”の場となるよう心がけて いきます。 6月は、「親子で遊ぶ日」があります。ここで、共に遊ぶことを通して、一人一人の子供達の考えや発想に気 づき、同じ楽しさや同じ喜びを感じ取って、それを伝えていって欲しいと願っています。 今月のねらい <年少ゆり組> ・同じ場で遊んでいる友達の存在に関心をもち、一緒にふれ合ったりかかわったりする楽しさを感じ る。 ・砂遊びや水遊び、プール遊びを楽しみ、開放感や心地よさを感じる。 <年長すみれ組> ・興味ある遊びに取り組む中で、自分なりのめあてをもち、考えたり試したりすることを楽しむ。 ・遊びや生活の中で、自分の思いを出したり相手の気持ちに気付いたりしながら、友達とのつながり を感じる。 ・水遊びの約束を思い出し、水の感触や友達とふれ合って遊ぶことを楽しむ。
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