『自分株』を磨き、『学校株』を高める(第14話)

『在校生代表歓迎の言葉』では、原田峻平さんが自らの経験を次のように伝えた。
出雲市立湖陵中学校 学校だより第14号
H28.4.26
(文責:伊藤成二)
『自分株』を磨き、『学校株』を高める(第14話)
「中学校生活はあっという間に過ぎていく。けれど、この三年間は人生の中で大き
な意味を持つ。」と言われる。この時期が大きな意味を持つかについては分からない
が、この二年間は本当にあっという間に過ぎた。今思えば、一年生の時にもっと勉強
をしておけばよかった。しかし、この二年間の中学校生活を一言でいえば楽しかった。
普段の授業や日常の何気ない友だちとのやりとりを僕は楽しんでいる。この心地よい
生活を送るためには、少しのことで怒らず、人間関係を大切にしていくことが大事では
ないかと僕は思う。これから時には辛いことがあるかもしれないが、この学校には頼り
になる先生方や先輩がいる。もし、困ったことがあったらぜひ声をかけてほしい。全校生徒で力を合わせて乗り越えて
いきたい。(一部を抜粋・要約)
これでH28年度チーム湖陵中がそろった。どんな活動ができるか楽しみである。
4月 9日 ( 土 ) 、 本 校 の 入 学 式 を 祝 う か の よ う に 爽 や か な 青 空 が 広 が る 。 午 前 10
時 、 30名 の ご 来 賓 の 皆 様 と た く さ ん の 保 護 者 を 迎 え て 入 学 式 が 始 ま っ た 。 「 新 入
生 呼 名 」 で あ る 。 1組 担 任 糸 賀 恭 子 先 生 、 2組 担 任 新 宮 克 朗 先 生 の 元 気 な 声
に 促 さ れ 、 そ れ に 負 け じ と 新 入 生 の 返 事 も 立 派 で あ る 。 新 入 生 は 37名 と 少 な め で
あ る が 、初 々 し さ と と もに み な ぎ る エ ネ ル ギ ー さ え も 感 じら れ る 。 楽 し み で ある 。
校長式辞は、お決まりの「『自分株』を磨き、『学校株』高める」であり、その方
策 と し て の 『 3 つ の 汗 ( 体 に 汗 、 脳 に 汗 、 心 に 汗 ) 』 、 さ ら には 合 言 葉 『 輝 く 汗 を 求 め
て !! チ ー ム 湖 陵 中 』で ある 。今 回 は もう 一 つ 次 の 内 容 を 伝 え た 。
みなさんはハマナス保育園、湖陵幼稚園、湖陵小学校、湖陵中学校の教育
活動において地域からたくさんのご支援をいただいていることを理解していると思
います。例えば、登下校時の見守り隊、授業や行事では講師・支援員として直
接 お 世 話 い た だ い て い ま す 。 そ れ で は 、 湖 陵 地 域 の 全 世 帯 に 拠 出 金 を 呼 び か け て 、 毎 年 300万 円 を 超 え る
活動費を支援いただいている団体があることを知っていますか。その支援金によって、中学校では部活動を
始め様々な教育活動が充実しています。その団体が湖陵地域教育振興会であり、直接的にご尽力いた
だいているのが本日ご列席いただいた会長さんや各区長の皆さんです。このように、私たちは湖陵地域の
すべての皆さんに支えられています。このご恩に少しでも報いるため、地域にとって「当てになる湖陵中生」
でありたいと願います。大好きな湖陵町、大好きな湖陵中学校を、皆さん中学生の力でもっともっと魅力化
し て いき ま し ょ う 。
続 い て 、来 賓 を 代 表 し て PTAの 石 飛 文 久 副 会 長 より 祝 辞 を い た だ い た 。
『新 入 生 誓 い の 言 葉 』 で は 、石 飛 洋 亮 さ ん が 力 強 く 述 べた 。
(略)中学校では、学習内容が難しくなり不安もありますが、これから始まる新し
い生活に期待もしています。入学してきた今日の喜びや、初心を忘れることなく、
部活動や生徒会活動にも進んで参加して、精一杯努力していきたいと思いま
す。(略)一日も早く新しい生活に慣れ、みんなで協力し合い、思いやりのある中
学生になることを誓います。
4月13日(水)、生徒会主催の新入生歓迎会が開
催された。
第一部はJRC(青少年赤十字)の入会式である。
ご来校いただいた島根県支部事業推進課の天野課長に、生徒代表が赤十字バッチを左肩に付け
ていただいた。そして、JRCの歴史や意義を共に学んだ(再確認)後、『ちかい:わたくしは 青少年赤
十字の一員として 心身を強健にし 人のためと郷土社会のため 国家と世界のためにつくすことを
ちかいます』と、声をそろえて読み上げた。
第二部は生徒会の紹介である。生徒会執行部がステージに上がって、本部及び各専門委員会
の活動を紹介した。さらに、本校有志による応援団が力強く新入生にエールを送った。
第三部は部活動紹介である。吹奏楽部は演奏を、バレー部は音楽に合わせたウォーミングアッ
プを披露した。野球部は希望する新入生にバッターボックスでの球速体験を行い、美術部は自分
たちの作品を紹介しながら年間の主活動を伝えた。それぞれに工夫を凝らして、新入部員の勧誘を
行った。部活動以外にも、湖陵コミセンがコーディネートしている『湖陵中ソーラン』や、社会体育とし
て活動している男子バスケット・剣道などが紹介された。
お忙しい中、ご臨席を賜り新入生には励ましの言葉をいただき誠にありがとうございます。
○大國 晃資 様(湖陵地域教育振興会会長)
○三原 健史 様(湖陵地域教育振興会副会長、地区社会福祉協議会会長)
○森山 健治 様(湖陵コミュニティセンター長、地域学校運営理事会理事)
○鳥屋原 邦司郎 様(地域学校運営理事会理事長、地域学校運営ブロック協議会会長)
○三原 洋子 様(地域学校運営理事会副理事長、主任児童委員)
○三原
悟 様(地域学校運営理事会理事)
○桑原 眞理子 様(地域学校運営理事会理事、民生委員・児童委員)
○三谷 忠夫 様(地域学校運営理事会理事)
○園山 哲男 様(地域学校運営理事会理事、湖陵小学校長)
○園山 正恵 様(湖陵幼稚園園長)
○金森
修 様(湖陵駐在所 巡査部長)
○森山 陽治 様(湖陵町区会連合会会長、姉谷区長)
○三原 貞則 様(湖陵町区会連合会副会長、常楽寺区長)
○今岡 賢次 様(畑村区長)
○春日 敏宏 様(東三部区長)
○林
善一 様(西三部区長)
○神谷 哲男 様(砂子区長)
○本田
貢久 様(後谷区長)
○福間 哲男 様(大池区長、民生委員・児童委員協議会事務局長)
○三原 惠一 様(板津区長)
○奥野 哲夫 様(差海区長)
○中尾 利津子 様(民生委員・児童委員協議会会長)
○三原 順子 様(民生委員・児童委員協議会副会長)
○坂根 和恵 様(民生委員・児童委員)
○持田 香澄
○福間 治子
○松井 幸子
○原 みゆき
○石飛 文久
○大國 晴雄
様(民生委員・児童委員)
様(民生委員・児童委員)
様(民生委員・児童委員)
様(民生委員・児童委員)
様(PTA副会長、地域学校運営理事会理事)
様(PTA副会長)
パート2
3月27日(日)、クアハウス
湖陵の駐車場には、長靴を
履 き、 火ば さみ を 手に持 っ た
地域住民が多数集まった。そ
して、その中に70人ほどの中
学 生 ボ ラ ンテ ィ アの 姿が あっ
た。野球部とバレー部は練
習着で走ってやってきた。吹
奏楽部も美術部も多くの生
徒が駆け付けた。会場では
『湖陵PRテイシャツ』が配られ、
『チーム湖陵中ボランティア部隊』が出来上がった。
最初に、主催者からの説明を聞き、「いざ出陣!!」。湖
岸にはいろんなゴミが散乱していた。道路沿いの湖岸に
は、ホイール付きのタイヤが放置され、参加者を驚かせ
た。また、一つのゴミ袋にカップめんの容器10数個、サ
バ缶などの空き缶10数個が混在した生活ゴミも回収さ
れた。清掃時間は一時間程であったが、神西湖西岸は
とってもきれいになった。そして、それとともに輝く汗を流
したボランティアの心は、爽快な春風に温められたことだ
ろう。
しかしながら生活ゴミを回収した私は、その放置者に
腹が立つ。「自分さえよければ」との自分勝手な行動な
のだが、それによって汚される自然やそれをゴミとして回
収する人の苦労をどう考えるのだろう。少なくとも、今日
清掃ボランティアに参加した人は決して自然を汚すこと
はしないし、自分のゴミを他人に片付けさせることもしな
い。ボランティアに参加することで、普段の生活では気
づかない学習がある。ボランティアは、その学習によって
人としてちょっと立派になることだと私は思った。清掃ボ
ラ ン テ ィア にご 参 加 い た だ いた 皆 さん に 感 謝 する と と も
に、もっともっと湖陵の自然を守っていきたいと強く思う。
とっても嬉しい報告が、湖陵コミュニティーセンターか
ら飛び込んできた。まずは、内容をご覧いただきたい。
神西湖一斉清掃によるゴミの回収量
○可燃ゴミ
130Kg(前年60Kg)
○破砕ゴミ
40Kg(前年20Kg)
○埋立ゴミ
120Kg(前年10Kg)
○その他 タイヤ4本(内ホイール付き2本)
※ 上記の重量以外に、神西湖漁協の組
合員さ んが湖岸端で直接船に引 き取っ
てくださったものもあり、実際の回収量は
もっと大量だった。
皆さんは、この数字をど
のように感じられたでしょう。
中学生の主体的な参加によ
っ て、 納 得 の い く こ の 回 収 量
は私にとっても大満足。そし
て 、間 違いなく 湖岸 は きれい
になり、参加者の心にも環境
を守る種が撒かれた。しか
し 、 実 は 、 こ の数 字 を 喜 ん で
ばかりはいられない。これだけ
の大量のゴミが故意か否か
は別として、放置されていた事実がある。ボランティアの
力を借りる前に、汚さない気持ちを皆が持ちたい。
私たちの大切な神西湖、後世にも今の景観を確実に
届けたい。だからこそ、今を生きる私たちが頑張りたい。
神西湖の湖底では、たくさんのシジミや生き物が水の浄
化に努めてる。
神西湖一斉清掃終了後、中学生ボ
ラ ンティア には クア ハウ ス湖 陵 の展望
台に上がらせてもらうというご褒美があった。残念ながら、野球
部員と練習試合中のバレー部員はすぐに練習に戻ったため、こ
のご褒美はお預けとなった。
エレベータのドアが開き、展望台からの眺望が目に飛び込
む。「ワァ~」という歓喜の声、そこには圧巻の景色が広がった。
神西湖が太陽に照らされ湖面はキラキラ輝き、無数の水鳥が
小さく漂う。北には西浜の丘陵地、東には神西湖面とその先に
出 雲 市 街 が 見 渡せ る 。 そし て南 には 中 国 山 地 に連なる 山 々
が。素晴らしい光景である。
残念なことは、このクアハウス湖陵が6月末日に閉館するこ
とだ。是非とも残して、この景観を後世にも伝えたい。
4月13日(水)、学級委員の任命式の後、各学
年の代表が新年度に向けた抱負を語った。
1年生代表は布施有希乃さん。一日でも早く中
学校生活に慣れ、入学式で校長先生が言われた
「三つの汗」をかきたい。部活動で汗、勉強で汗、
挨拶や生徒会活動で心に汗をかきたい。そして、
地域や学校に貢献したい。
2年 生 は 坂 根 大 聖 さ ん。 後 輩 に 優 し く接 し て 、
信頼される先輩になりたい。秋の修学旅行では、
み んなで協 力して思い出に残るものにしたい。自
分の行動に責任を持ち、チャレンジ精神を大切に
学校生活を楽しみたい。
3年生は青木海さん。代表が決まっていなかっ
たというハプニングと突然の指名にもたじろぐこと
なく、即興で次のように語った。まずは、部活動で
県大会をめざして頑張りたい。そして、受験生とな
る 。自ら の志 望校や目標 に向かって頑張りたい。
全校生徒の一人一人が決意を新たにする時間
となった。
3月に4人の先生方をお見送
りして寂しかった職員室に、この
度の人事異動によって3名の先
生方をお迎えした。春の温かな
陽 射しとともに待ち 焦がれた出
会いである。
少しだけ紹介しよう。
まず、兒玉浩二教頭先生(写真中央)である。3年間の出
雲教育事務所指導主事勤務を経て着任いただいた。教科は
理科と保健体育。本校では、2年生と特別支援学級の理科
を受け持つ。学校運営に参画し腕を振るう。
矢野克治先生(写真右側)は、出雲養護学校からの7年ぶ
りの中学校勤務である。出雲養護学校で学んだ特別支援教
育を本校でも推進する。教科は美術。つくし学級担任と美術
部の指導に当たる。
水 亮太先生(写真左側)は、学生時代にサッカーで活躍
するなどスポーツマン。大田一中からの着任。教科は社会。
1年生と3年生を受け持つ。部活動はバレー。得意のサッカ
ーと同じ球技ではあるが、バレーはなかなか手ごわそう。
連日のように熊本地震が報道さ
れている。東日本大震災の傷が癒
えないというのに、九州においてまさ
かの地震被害である。報道を見るた
びに心が痛む。長い年月をかけて築
かれてきた「ひと」・「もの」・「こと」が、
あっという間に崩壊する。災害を目の
当たりにして、無頓着であってはなら
ないと強く感じた。
鋭敏に動いたのは生徒会である。
「自分たちに出来ることは何か」と昼
休みに集まった。そして、「義援金を
集めて送ろう」と声が上がった。
「自分たち生徒はお金儲けをしていな
いが、お小遣いであったり、保護者に
協力を願うことは可能だ。まずは、登
校時に昇降口で募金活動をしよう。
そして、 学校 が許してくれる なら、校
区内の商店で街頭募金をしよう。」との提案もなされた。
早速、昇降口での募金活動が始まった。初日の20日は広
報不足もあって募金する人は少なかったが、つながる思いは日
に日に広がっていく。
23・24日は、湖陵町内のラピタ、ローソン、ファミリーマート
のご協力をいただいて募金活動を実施した。主体的に集まった
精鋭ボランティアである。店内に入るお客さんに声をかけた。
そして、たくさんのみなさんが気持ちよく募金箱に手を差し伸べ
た。私はその善意の光景を眺めながら、金額の大小ではなく
て、つながる温かい思いが実感できた。熊本がすこしでも早く
元気になって欲しいと願う。
<5月>
2日(月) 遠足
1年:三瓶山(自然館サヒメル、小豆原埋没林)
2年:愛宕山、義援金募金活動、湖遊館
3年:大山(森の国) ※雨天:フォーゲルパーク、県立美術館
3日(火) 憲法記念日、バレー部遠征(~5日)
出雲部春季野球大会(~5日)
4日(水) みどりの日
5日(木) こどもの日
6日(金) 1年心電図検査
生徒会専門委員会
7日(土) 授業公開日、PTA総会
8日(日) スサノオ杯バレー大会
大社カップ野球大会
9日(月) 7日の振替休業日
10日(火) 生徒会専門委員会
11日(水) 生徒会終礼
12日(木) 1年科学館授業
13日(金) さわやかコンサート
15日(日) 家庭の日、テスト前部活動中止
20日(金) 中間テスト
24日(火) 尿検査
26日(木) 2年科学館授業、SC来校日
30日(月) 3年校内テスト
<6月>
2日(木) 歯科検診
4日(土) 出雲地区吹奏楽祭
6日(月) 市総体激励会
7日(火)~9日(木) 市総体
(野球、バレー、バスケ、剣道)
10日(金) 全校朝礼(大会報告)
15日(水) 生徒会専門委員会
耳鼻科検診
16日(木) 音楽鑑賞教室
テスト前部活動中止
17日(金) 生徒会終礼
19日(日) 家庭の日
21日(火) 市総体(陸上)
23・24日(木・金) 期末テスト
29日(水)上級学校説明会