南相馬市復興計画等の進捗状況について [665KB pdfファイル]

H24.10.15 地域協議会資料
南相馬市復興計画等の進捗状況について
復興企画部企画課
■生活圏除染事業について
・・・
P1
比較的線量の高い山際8行政区のうち、片倉、押釜、高倉、橲原の4行政区について仮置き
場設置の住民合意を得て、片倉地区及び押釜地区において造成を施工中。他 4 行政区について
は、候補地について区長会及び地域住民と協議中。市除染計画で定めたスケジュールのとおり
に除染を進めることは困難であることから、早急に本市の除染計画(スケジュールを含む。)
を見直すこととする。
■旧警戒区域等除染事業について(国事業)
・・・ P2
平成24年1月26日に環境省が公表した「除染特別地域における除染の方針(除染ロード
マップ)について」で示した工程表からは2ヶ月程度遅れているが、概ね南相馬市が定めた工
程表においても1ヶ月程度遅れている。仮置き場については、候補地の実地調査を実施中。一
部候補地については、地権者との協議を実施中。
■再生可能エネルギー導入推進事業について
・・・ P5
9月を目標に、再生可能エネルギー推進ビジョンを策定する。
大規模太陽光発電所建設の事業用地の面積・位置・形状の確保は、土地改良事業の非農用地
創設協議が遅れ、11月開催の復興整備協議会に向けて、県及び農林水産省との事前協議のた
めの作業を関係課とともに実施している。風力発電所建設の事業用地は、防災林用地との関係
から県と協議を進めている。
■生活環境(井戸水・環境放射線・食品等簡易分析)モニタリング事業について・・・ P6
9月18日現在、井戸水については、1,904 世帯からの調査申し込みがされ、これまでに
1,433 世帯の調査が完了している。環境放射線モニタリング測定については、7月9日から旧
警戒区域内の 50 箇所を追加測定し測定を行なっている。 食品等簡易分析を生涯学習センター
等の公共施設において実施中。
■災害廃棄物処理事業(旧警戒区域内)について(国事業)
・・・
P7
がれき置き場 4 箇所のうち塚原地区については、
造成工事に着手済み。
他 3 箇所については、
10 月中に賃貸借契約を結ぶよう行政区と協議中。損壊家屋のうち緊急に解体が必要な 63 棟の
うち、17 棟については解体業者が決定し、随時解体が進んでいる。
被災自動車のうち、交通の妨げになっていた 14 台については撤去が終了した。
■災害廃棄物処理事業(旧警戒区域外)について
・・・
P8
災害がれきの量については 167 万 3 千トンと推計しており、現在 102 万 8 千トン、61.5%の
搬入量となっている。倒壊家屋の撤去は鹿島区で 72%、原町区で 74%となっている。
がれきの分別については、粗分別をしながら仮置きし、再利用に向けた選別も行っている 。
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■防災集団移転事業(旧警戒区域外)について
・・・
P9
移転希望意調査実施済み(8/1 現在の回収率 77.0%)。住民説明会(14 地区)や個別確認に
より移転促進区域を概ね設定済み。移転先住宅団地毎の懇談会(ワークショップ)を開催中(7
/23~)。個別移転の引越し費用などの補助金の申請受付を開始し 5 件受付。移転元の買取方
針と範囲の説明会を9月14日から開催中。
■防災集団移転事業(旧警戒区域内)について
・・・
P10
移転希望意調査実施済み(8/1 現在の回収率 77.0%)。移転促進区域の検討をして今年度中
の合意形成を目指す。旧警戒区域内の被災地買取価格を決定したことから、買取価格等につい
て行政区長への説明会を開催(8/22)し、住民説明会を開催中(9/8~)。
■都市防災推進事業(北泉海浜総合公園の復旧等)について
・・・
P11
公園内が危険区域となり、管理棟を設けることが困難なことから施設等の検討が必要となっ
ている。公園整備計画構想図を策定する。
■災害公営住宅整備事業(原町区・大町駐車場、市立病院跡地)について・・・P12、13
隣地地権者と境界確定等で合意に至り、諸手続きを踏まえ、11月仮契約を目指す。
概略設計の見直しが必要になったが、年度内着工を達成するため、概略設計と実施設計を同
時発注している。
■災害公営住宅整備事業(原町区・旧サティ跡地)について
・・・
P14
平成25年度予定事業を前倒しで進めている。地権者から事業についての理解を得た。今年
度については用地取得予定している。
■災害公営住宅整備事業(原町区・戸建住宅建設用地)について
・・・
P15
戸建住宅の用地については候補地検討中。候補地選定後、移転希望意向調査の結果に応じて、
必要戸数を判断し、概略設計、実施設計を進める。
■災害公営住宅整備事業(鹿島区・西町地区)について
・・・
P16
全ての地権者と契約し登記を完了した。年度内着工を達成するため、概略設計と実施設計を
同時発注している。
■災害公営住宅整備事業(鹿島区・西川原地区)について
・・・
P17
地権者との仮契約を締結し、8月臨時議会に提案した。年度内着工を達成するため、概略設
計と実施設計を同時発注している。
■災害公営住宅整備事業(小高区・万ヶ迫地区)について
・・・
P18
災害公営住宅整備事業には2戸以上建築が必要であるが、移転希望者が 1 世帯のみのため、
事業が成り立たない状況にある。10 月に説明会を開催し希望状況を確認する。
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■災害公営住宅整備事業(小高区・東町地区)について
・・・
P19
地権者からは、整備についての理解を得ているが、開発に幅6mの進入路が必要なため、近
隣地権者と進入路に関する協議を進めている。
■道路復旧事業(県道原町海老相馬線)について(県事業)
・・・
P20
災害復旧部分について7月上旬工事発注、7月下旬工事着手した。(L=4,300m)
復興交付金事業と重複する箇所は、防塵対策として仮舗装を実施。8 月中に完了予定。
復興交付金事業については、市が実施する津波シミュレーションと調整を図りながら、年度
内の完了を予定。
■道路改築(県道原町川俣線)について(県事業)
・・・
P21
調査、設計について、測量(平面、縦断、横断)と地質調査(ボーリング、弾性波探査)、
道路詳細設計、トンネル詳細設計、橋梁予備・詳細設計 について発注済。用地測量を10月
上旬発注予定。
■道路復旧事業(県道北泉小高線)について(県事業)
・・・
P22
〈旧警戒区域外〉
災害復旧部分について7月上旬工事発注、7月下旬工事着手した。
復興交付金事業については、市が実施する津波シミュレーションと調整を図りながら、年度
内の完了を予定。
〈旧警戒区域内〉
9月以降に災害査定を受検し、調査・詳細設計を実施予定。
■道路復旧事業(県道広野小高線)について(県事業)
・・・
P23
9月以降に災害査定を受検し、調査・詳細設計を実施予定。幾世橋小高線で宮田川前後の応
急工事を発注済。
■海岸災害復旧事業(建設海岸部)について(県事業)
・・・
P24
建設海岸堤防 12,079m
〈旧警戒区域外
6,441m〉
実施測量・設計中、用地測量実施中、消波ブロック復旧工事 8 月発注済。
〈旧警戒区域内
5,638m〉
査定測量・設計中。
■道路復旧事業(旧警戒区域外)について
・・・
P25
本格道路復旧について、地震による小災害は復旧完了している。また、公共災害については
発注完了。津波災害の設計について、土地利用確定箇所については、おおむね発注完了。
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■道路復旧事業(旧警戒区域内)について
・・・
P26
応急道路復旧については、完了している。公共災害については、随時測量設計業務を進めな
がら災害査定を受検。小災害については、原町区14箇所中11箇所完了、小高区6箇所につ
いては、着手時期について環境省と調整中。
■水道災害復旧事業(旧警戒区域内)について
・・・
P27
原町区は、津波被害箇所を除き 6 月末までに復旧を完了した。
小高区の北部簡易水道の給水区域について 334 件の給水を9月18日再開した。
上水道については、現在漏水調査中であるが、被害状況把握に時間を要している。基幹施設ま
での配水については、概ね予定通り通水できる見込み。
■下水道災害復旧事業(旧警戒区域内)について
・・・
P28、29
小高浄化センターの被害調査業務は6月完了。9月に災害査定を受検。
下水道施設の被災による路面(マンホール隆起20箇所、路面陥没 L=1,400m)の応急仮復旧
を5月末に完了。管路の被災調査を6月末に完了(L=5,300m)。災害査定に向けた査定設計書
を作成中。
■海岸防災林事業について(県・市事業)
・・・
P30
〈県施工〉被覆土砂部分等
全体計画調査を8月上旬に発注済み。
〈市施工〉再生資材盛土部分
盛土位置・構造等について関係機関と協議を進めている。
■海岸災害復旧事業(農林海岸部)について(県事業)
農地海岸堤防
〈旧警戒区域外
・・・
P31
6,399m
1,074m〉
農地海岸堤防については、復旧工事発注済み。(平成25年度完了予定)
漁港海岸堤防については、実施設計中。(復旧工事を3月発注予定)
〈旧警戒区域内
5,325m〉
農地海岸堤防については、測量・設計中。(12月査定・復旧工事を1月発注予定)
■農地・農業用施設災害復旧事業について(国・県・市事業)
・・・
P32
〈旧警戒区域外〉
市営事業:公共災害繰越工事は7箇所完了、残り11箇所は復旧進行中。
県営事業:排水機場復旧工事中。
〈旧警戒区域内〉
市営事業:公共災害29箇所及び小災害25箇所については測量・設計中。
市営事業:公共災害について、災害査定を10月中旬の予定で調整中。
国・県営事業:東北農政局(国)が排水機場・基幹水路等の調査・測量中。
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H24.10.15 地域協議会資料
■農山漁村地域復興基盤総合整備事について(県事業)
・・・
P33、34、36、
P37、38
(金沢・北泉地区、原町東地区、八沢地区、右田・海老地区、真野地区県営ほ場整備)
復興整備協議会(11月)提出に向け、計画書内容(非農用地創設)を整理中で、非農用地
の用途・計画策定について調整を行い、地区代表の推進委員会と農地集約と地域営農担い手の
選定について協議を進めている。また、鹿島区では地元説明会を開催している。
■真野川漁港整備事業について
・・・
P35
県事業の嵩上げ工事測量設計(漁船保全修理施設箇所)の遅れによる影響があり、測量設計
後、漁船保全修理施設の実施設計を行う。県の嵩上げ工事と市の漁船保全修理施設建設工事は
時期を考慮し、上水道給水管敷設まで行えるよう調整する。
■(仮称)南相馬市復興工業団地整備事業について
・・・
P39
農地の買取に関して協議中であり、現時点では基本構想で定めた土地利用計画の面積が確保
できるかが課題となっている。今後、関係機関等と協議を進めながら基本計画を策定し、調査・
測量等の基本設計を行う。農地利活用調整の結果、計画面積が 100ha から 64ha に変更となっ
た。
■農地除染の実施(旧警戒区域外・旧計画的避難区域外)について
・・・
P40
農地除染基本方針については策定済み。より効果的・効率的な農地除染を進めるため、生活
圏の除染と一体的に除染が出来るよう、発注方法についても検討している。
市内の農地土壌モニタリングを実施している。実際除染に着手する段階において、委託業者
による詳細な土壌モニタリングを実施予定。
住民説明は、今後委託業者が決定し、具体的に除染に着手段階において実施する予定。
■農地除染の実施(旧警戒区域内・旧計画的避難区域内)について(国事業)・・・ P41
特別地域内除染実施計画(南相馬市)を策定済み。現在、公共施設の先行除染を実施中。ま
た、除染事業を実施する地域の宅地・建物・道路・農地等のモニタリング調査を実施中で、10
月末までに完了予定。
■被災地域農業復興総合支援事業(植物工場)について
・・・
P44
事業者の選定については、6月29日の認定審査会で決定済み。農地転用等許認可について
は、復興整備計画で協議済み。施設建設に関する契約については、プロポーザル実施要領を策
定し、プロポーザル提案を受付中(10/1まで)。
施設用地の確保については、11月中の用地確保に向け、都市計画課と協議を行うとともに
地権者と各種同意書の調印交渉中。
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