☆ 今週の相場展望 価格帯別出来高に注目 1 月 29 日にトランプ大統領が発した難民やイスラム教徒の多い中東・アフリカ7カ国からの市民入国を禁止す る大統領令によって市場はやや軟調に推移している。しかし、通常は、10 から 20 の間で推移することが多い別 名「恐怖指数」とよばれる VIX 指数は1月 31 日にザラ場で 12.99 まで上昇したに過ぎず、ここから先、大きな変動 (下落)は予想されていない。 今週も決算発表が続くものの、最大の焦点になりそうなのが、2 月 10 日の日米首脳会談と考えられる。日本 側は 1 月 27 日頃を希望していたが、トランプ大統領はその日に英国のメイ首相と会談。結局 2 月 10 日に会談 が実現することになった。米側は麻生財務大臣の同席も提案しており、為替問題を含んだ経済問題も協議され そうだ。 この結果がどのようなインパクトを与えるかを予想するのは困難だが、VIX 指数が 20 以上に上昇しない限り、 株価に大きな変動はもたらされないと考えられる。 日経平均が足踏みしている理由としては、上記のいわゆるトランプリスク以外に、価格帯別出来高の壁に直 面していることが上げられる。19000 円台前半の価格帯の出来高が大きいため、突破に時間がかかっているも のと考えられ、ここを突破すると 20000 円台前半までは、障害となる出来高が少なく、するすると上昇しそうだ。 (2/2 記、津本) 日経平均株価と価格帯別出来高 (百万株) 価格帯別出来高(上軸) (円) 日経平均株価(右軸) (出所)QUICKより当社作成、期間:2014年1月6日~2017年1月30日、週足 このレポートは投資の判断となる情報の提供を目的としたものです。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い致し ます。なお、株式は値動きのある商品であるため、元本を保証するものではありません。
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