Layout 4 - Lions Clubs International

LEADER
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2009年11月 Vol. 24
リーダー育成 = 優れた会員の維持
第一及び第二副地区ガバナー対象の新規研修
リーダーシップ育成が協会の未来の指導者
を育てるための手段であることは、言うま
でもありません。ライオンズ・リーダーシ
ップ研究会の「卒業生」の多くは、クラブ
や地区で役職に就きます。また、地区ガバ
ナーや協議会議長、国際理事を務める人も
少なくありません。では、リーダーシップ
育成が会員維持に与える影響について考え
たことがあるでしょうか。
第一及び第二副地区ガバナーと地区ガバナーの責務、そしてチームと
しての協力体制について説明するパワーポイント・スライドが完成し
ました。スライドショーは、マイクロソフト社のPowerPointか、Power
Point Viewer 2007(http://office.microsoft.com/ja-jp/downloads/
より無料ダウンロード可)を使って見ることが出来ます。
七会則地域すべてにおける過去5年間を対象
に行われた近年の調査では、興味深く、嬉
しい結果が出ました。上位ライオンズ・リ
ーダーシップ研究会に参加したライオンの
退会率を会員全体の退会率と比べたとこ
ろ、研究会を修了したライオンは普通の
2倍以上の割合でライオンズに留まっている
ことが分かったのです。一部の会則地域で
は、修了生が積極的かつ生産的な会員とし
て留まる割合は5倍にものぼりました。
これは何を意味するのでしょうか。それ
は、私たちがライオンズの指導者として、
すべてのレベルにおけるリーダーシップ
育成を継続的に支援すべきだということで
す。この調査は上位ライオンズ・リーダー
シップ研究会を対象にしたものでしたが、
地方の各リーダーシップ研修でも同じよ
うな結果が見られるものと考えてよいでし
ょう。会員の育成に力を注げば、次のよう
なライオンが育ちます。
• 指導力がある
• 前向きで建設的
• 世界最大・最高の奉仕団体であるラ
イオンズに、活発な会員として留まる
可能性が高い
リーダーシップ育成へのあなたの支援が、
協会の強化につながっているのです。
スライドショーでは、説明のあと、対話式のクイズがあります。副
地区ガバナーは、自分のスケジュールに合わせて、自宅からでも受講
することが出来ます。これを使えば、地区の経費をまったく使うこと
なく、第二副地区ガバナーの研修を行うことが可能となります。
各副地区ガバナーの責務に関する知識を測るため、国際協会では全
25問の小テストを用意しました。小テストを受けると、結果が国際協
会に報告され、参加した副地区ガバナーには修了証が発行されます。
新クラブ役員研修資料
新しく、便利で使いやすいクラブ役員研修パワーポイント講座が
「リーダーシップ情報センター」の クラブ役員オリエンテーション
ページに加わりました。クラブ会長、クラブ幹事、クラブ会計のため
の自習用講座があり、オンラインで見たり、コンピューターにダウ
ンロードしていつでも見ることが出来ます。この講座は、それぞれの
役職の役割、責務、職務内容などを確認するものです。研修会の事前
課題として、また追加の研修教材としてご利用ください。
2009~2010年度講師育成研究会
「協会の未来に関わる重要な役割を担いたい」。
「質のよいリーダー育成に貢献したい」。そんなあなたには、講師育
成研究会がお勧めです。講師育成研究会は、各会則地域のライオンが有能なトレーナーになるために必要なスキルを
学び、磨く場です。修了後、受講者はそのスキルを実際に活用し、地元での研修行事で講師を務めるよう求められます。
リーダーの質向上に興味のあるライオンは、ぜひ各会則地域の研究会にご参加ください。参加申込書は、国際協会ウ
ェブサイトのリーダーシップ育成ページからダウンロード出来ます。
より詳しい情報については、協会ウェブサイトwww.lionsclubs.orgの「リーダーシップ情報センター」を見るか、
[email protected]までEメールでお問い合わせください。
2009~2010年度講師育成研究会
(開催日時および場所は変更の可能性あり)
会則
地域
オーストラリア、
ニュージーランド、
パプアニューギニ
ア、インドネシア
及び南太平洋
諸島
2010年1月
22~25日
ニュージーラ
ンド、オーク
ランド
ヨーロッパ
アメリカ合衆国お
よびその領域、
バミューダ、
バハマ諸島、
カナダ
東洋
&
東南アジア
インド、南アジア、
アフリカ
&
中東
南アメリカ、
中央アメリカ、
メキシコ、
カリブ海諸島
2010年2月
12~15日
スイス、ベルン
2010年2月
19~22日
米国ユタ州ソル
トレークシティ
2010年3月
12~15日
台湾、高雄
2010年4月
23~26日
インド、ゴア
2010年5月
21~24日
メキシコ、ベラ
クルス
2009-2010年度MERL委員長セミナー
フィンランド・タンペレ、および米国テネシー州メンフィ
スでそれぞれ9月に開催されたMERL委員長セミナーは、ど
ちらも成功のうちに終了しました。セミナーでは、ヨー
ロッパ12カ国、米国およびその領域、バミューダ、バハ
マ諸島、そしてカナダから集まったMERL委員長とコーディ
ネーターが、自分の役割と職責について学び、自らのリー
ダシップ技能を鍛え、仲間と協力して目標設定と行動計
画の策定を行いました。
グローバル会員増強チーム(GMT)セッションは、GMTが目
標達成のための大きな力となることを理解した参加者の熱
気に包まれました。また、参加者が発表した「会員増強」、
「課題」、さらに「行動計画」に関するプレゼンテーショ
ンは非常によく準備されており、互いから学び合う素晴ら
しい機会となりました。
熱意にあふれる参加者、そして講師陣の皆さん、ご参加お疲れ様でした。
皆さんのその熱意が、ライオンズクラブ国際協会が地域奉仕の世界的リーダー
としての立場を維持し、強化することを可能にしています。
る役職において、課題は何ですか?」などの質問をし、
浮上したニーズを研修でカバーするよう努めます。
「私は自分の頭脳のすべてを
使うだけではなく、借用でき
るすべての頭脳を使う。」
ニーズ調査は重要です。成人の学習者は、自分のニーズに
関連した研修を求めるからです。特定した学習ニーズに応
えることで、参加者の満足度が高まり、研修の効果を最大
限に引き上げることが出来ます。
ウッドロウ・ウィルソン
ヒントとツール 新登場!ライオンズ業績ポートフォリオ
委任
ウッドロウ・ウィルソン元米大統領のこの言葉は、およそ
100年前のものですが、そのメッセージはいまだ意味深い
ものです。周りの人々が持つ技能とアイディアを用いる重
要な方法が、委任です。
ライオンズ指導者である私たちは皆、家庭や仕事での責任
を負った上で、地域での奉仕を引き受けています。そんな
中で、「ライオンズ関係の仕事」の量に圧倒されてしまう
こともしばしばです。押しつぶされそうになることもある
でしょう。しかし、もしかしたらそれは、「委任」の素晴
らしさを理解していないからかもしれません。
「ライオンズ業績ポートフォリオ」は、研修技能、業績、
経験をまとめるためのツールです。講師の仕事に興味があ
る方には、自分の能力を売り込むための便利なテンプレー
トとしてご利用いただけます。また、地元で研修を企画し
ている方は、講師の候補にこのポートフォリオを提出して
もらえば講師選びに大変役立ちます。ライオンズ業績ポー
トフォリオの見本を使って、個別のニーズに合ったものを
作成出来ます。ライオンズ業績ポートフォリオをクリック
して、ご利用ください。
ちょっとしたアイディア
他の人に仕事を任せれば、やる事を片付けられるだけで
なく、周りにいる人の才能を生かし、人々の意欲を引き出
し、会員を参加させることにも繋がるのです。委任は正し
く行えば、会員維持、さらには新しいアイディアや見方で
新会員を引き付けるための効果的な道具ともなり得ます。
委任について、また責務や権威をいかに効果的に委任する
ことが出来るかについては、ライオンズ学習センターのオ
ンラインコース「委任」で学ぶことが出来ます。
研修セミナーを成功させるカギは、準備にあります。地方
ライオンズ・リーダーシップ研究会の最終評価の中で、
305複合地区(パキスタン)より重要な提案がありま
した。 研究会コーディネーターのHumayun Rashid元協議
会議長による、今後の研究会をより効果的に行うための名
案です。元協議会議長は、セミナーの事前に参加者のニー
ズ調査を行いました。こうすることにより、講師は参加者
の最も切実な問題に目を向けることが出来ました。「私た
ちの取り組みが問題重視型であればあるほど、成功への近
道となる。」研修セミナーの効果と成功率を上げる、すば
らしいアイディアです。
研修ツール:ニーズ調査
お便りをお待ちしています!
ニーズ調査は、参加者のニーズに合った研修を行う上で必
要なものです。参加者の学習ニーズについての情報を得る
には、いくつかの方法が挙げられます。まず最初に思いつ
くのは、研修に先立って参加候補者にアンケートを送り、
その回答を参考にして研修を計画する方法です。リーダー
シップ情報センター内「クラブ役員オリエンテーション」
の配布プリントの中に、学習ニーズ調査の見本が入ってい
ます。よく計画をしてEメールで実施すれば、経費は一切
かかりません。
もう一つの方法は、研修セッションが始まった時点で参加
者にお願いして、計画している研修トピックを重要度の高
い順に並べてもらうというものです。こうして明らかにな
った優先順位を使えば、ニーズの高いトピックの研修に十
分時間をかけることが出来ます。また、素早くニーズを調
べる手段として、研修セッションの冒頭でいくつかの質問
をして、答をフリップチャートに記していくという方法も
あります。 例えば、「研修の間に答を見出したいと思っ
ている疑問点は何ですか?」「現在ライオンズで担ってい
LEADER NETWORKの目的は、皆さん、すなわち複合お
よび単一地区の指導力育成委員長にリーダーシップ育成
に役立つ情報とアイディアを提供することにあります。
もし、「ちょっとしたアイディア」、本紙へのご提案、
または次号(2010年2月)への掲載を希望されるトピッ
クがありましたら、ぜひお聞かせください。あて先は
[email protected]です。
LN24JA 11/09