OFICINA ECONÓMICA Y COMERCIAL DE ESPAÑA TOKIO 2013 年 スペイン出版業界レポート スペイン書籍出版連盟 2015 年 1 月 e-mail: [email protected] 3FL. 1-3-29, ROPPONGI MINATO-KU, TOKYO 106-0032 JAPAN TEL.: (00/81-3) 55.75.04.31 FAX: (00/81-3) 55.75.64.31 書籍の国内販売 毎年、スペイン出版書籍連盟は、スペインの書籍の国内販売に関する調査を行っている。 2013 年の調査から、スペインの民間・組合加入の出版業界の活動について判明した主な 数値は、以下の通りである: 民間の出版社数(スペイン書籍出版連盟加盟社) 809 社 被雇用者 (直接雇用) 12,241 人 出版された書籍のタイトル数 (重版を含む) 76,434 タイトル 発行部数 2 億 4,634 万 5,000 部 平均発行部数 (書籍-タイトルにつき) 3,223 部 販売されているタイトル数 524,213 タイトル 国内売り上げ(販売価格) 21 億 8,197 万€ 国内純売り上げ 15 億 1,410 万€ 販売部数 1 億 5,382 万 8,000 部 平均価格 14.18€ 上記のデータから、経済危機や業界内で起こった変化が、いまだ出版業に影響を与えてい ることがわかる。2012 年と比べ、連盟加盟の出版社は 7 社減り、被雇用者数も、3.5%減 少した。 また、タイトル数や発行部数の減少も続いており、2013 年は 2012 年より、それぞれ、 3.5%と 12.1%の減少であった。また、平均発行部数も、2012 年より、タイトルにつき 317 部少ない。 一方、1 億 5,382 万 8,000 部が売れたが、これは、国内での発行部数の 63.2%である。 残りは、輸出の形で海外へ送られたり、もしくは返却されたりしている。 EMBAJADA DE ESPAÑA OFICINA ECONÓMICA Y COMERCIAL DE ESPAÑA TOKIO 全体の売上高は、2013年は21億8,197万€で、2012年の24億7,149万€より11.7%減少し た。 平均価格は、タイトルにつき14.18€で、2012年の平均価格より0.34€安く、2.3%の減少で あった。 ジャンル別の売上では、実用書 (+1.1%) のみが売上を増やした。一方、大学用教材 (23.4%)、文学 (-17.2%)、社会科学と人文科学 (-14.4%)、児童・青少年 (-9.8%)、教科書 (大学以外) (-9.6%) が、減少が大きかったジャンルである。 まとめ: - 国内市場の売上の75.6%を、次の4つのジャンルで占める:文学 (19.5%)、児童・青 少年向け (12.2%)、大学以外の教科書 (33.3%)、社会科学 (10.6%) - 2013年は、文学は、売上高4億6,881万€で、うち21.8%の1億233万€は文庫本の 販売によるものであった。小説は、文学全体の売上の90.9%、販売部数の91.5%を 占める。現代小説は、小説の売上の51.3%を占める。 - 児童・青少年向けは、2億6,728万€で、2012年より9.8%の減少であった。 - 教科書(大学以外)は、7億2,629万€で、2012年より9.6%の減少であった。 - 社会科学と人文科学は、2億3,033万€で、2012年より14.4%の減少であった。 - 大学用教材は、7,006万€で、2012年より23.4%の減少であった。 - 実用書は、1億4,178万€で、2012年より1.1%の増加であった。 EMBAJADA DE ESPAÑA OFICINA ECONÓMICA Y COMERCIAL DE ESPAÑA TOKIO - 教養書は、1億4,919万€で、2012年より8%の減少であった。 - 辞書と百科事典は、4,561万€で、2012年より0.2%減で、ほぼ変化なしであった。 - まんがは、5,354万€で、2012年より2.9%の減少であった。 書籍の海外での販売 毎年、スペイン書籍委員会連合 (Asociación de las Cámaras del Libro de España) は、 書籍の海外での販売について調べている。2013 年は、書籍と関連製品が、金額ベースで 5 億 2,648 万€輸出され、書籍、新聞、雑誌の輸入額が 2 億 376 万€であった。ここから、 書籍業界の貿易収支は、3 億 2,272 万€の黒字であることがわかる。2012 年と比べ、 2,400 万€増えた。また、この輸出のうち、出版関係が 68%で 3 億 5,754 万€、グラフィック 関係が 32%で 1 億 6,894 万€を、それぞれ占めている。 一方、出版業界は、主にアメリカ大陸とヨーロッパで活動しており、それぞれの地域で、1 億 8,214 万 6,000€と 1 億 4,930 万€を得ている。グラフィック業界は、ヨーロッパが主要な活 動地域で、1 億 5,348 万 8,000€を得ているが、アメリカ大陸では少なく、わずか 600 万€ほ どである。 また、販売が大きく増えているそのほかの市場として、アフリカとアジアが挙げられる。 国別では、ヨーロッパでは、主に、フランス、ポルトガル、イギリス、イタリアに輸出している。 アメリカ大陸では、メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、米国が主な輸出先である。 また、特に以下のことがわかる: EMBAJADA DE ESPAÑA OFICINA ECONÓMICA Y COMERCIAL DE ESPAÑA TOKIO - 書籍業界の輸出は、2012 年に比べ、0.16%減少した。 - アメリカ大陸は、書籍の出版輸出企業にとって、引き続き主要な市場となっている。 - ヨーロッパ連合は、引き続き、書籍業界の輸出先として第 1 位である。 - 書籍の輸出は、ヨーロッパで、依然として好調を維持している。 - 外国人向けスペイン語テキストの輸出も、堅調である。 - 北米は、スペインの書籍にとって、引き続き最も大切な市場のひとつである。北米へ の直接輸出の数値はここ 10 年で減少したが、スペイン企業は北米市場でのプレゼ ンスを高め、中南米から送付したり、中国から間接的に輸出している。 - 輸入は、10.88%の減少であった。主に、新聞と定期刊行物の落ち込みによる。中 東諸国への印刷注文は 3.42%増えた。スペインへの輸入の 36%は新聞と雑誌、 43%は印刷注文と共著である。 - 書籍業界の貿易収支は、大きな黒字が続いており、2013 年は、約 3 億 2,300 万€ に達した。 EMBAJADA DE ESPAÑA OFICINA ECONÓMICA Y COMERCIAL DE ESPAÑA TOKIO
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