地誌 第 34 回「ラテンアメリカ地誌(1)~自然環境と社会~」 〇今回の

地誌
第 34 回「ラテンアメリカ地誌(1)~自然環境と社会~」
〇今回のポイント
(1)ラテンアメリカ
・メキシコ、中央アメリカ、西イン
ド諸島、南アメリカから構成され
る。赤道をまたいで南北に広がる
広大な地域。
(2)[①
]…環太
平洋造山帯。高度に伴って気候や
植生が変化。最高峰は 7000mで氷
河もある。
(3)西インド諸島…新期造山帯。多く
]がある。ハリ
の[②
ケーンの被害。
(4)[③
]…アンデ
ス山脈が水源で東に流れてアフリ
カを横断する。世界最大流域面積。
(5)地名
]…オリノコ川
・[④
流域のサバナ型草原。
]…アマゾン盆
・[⑤
地の熱帯雨林
(6)砂漠
・海岸砂漠…ペルー海流(寒流)に下層が冷涼。上昇気流が生じない。
[⑨
]
]…ブラジル高
原の長草の熱帯草原。
・[⑦
・雨蔭砂漠…アンデス山脈の風上で降水。風下では乾燥。
[⑩
・[⑥
]…パラ
グアイの沖積平野。綿花が盛ん。
]
・[⑧
]…ブエノスア
イレスを中心とする温帯草原。
1.ヨーロッパ社会の影響が強い文化
ラテンアメリカの成り立ち
(1)ヨーロッパ支配
・15 世紀以前…アンデス高地、メキシコ、中央アジアに先住民の人口が集中。集約的な農業。インカ、アステ
カ、マヤ文明がそれぞれ栄える。
・15 世紀末…15 世紀末に[⑪
]が西インド諸島に到達。
※1494 年トルデシリャス条約→ブラジル・アジアはポルトガルの勢力圏、フィリピン・南米はス
ペインの勢力圏。
・16 世紀…スペイン、ポルトガルなどの[⑫
]の人々の植民開始
→「ラテン」アメリカと呼称されるようになった。
→先住民はヨーロッパから持ち込まれた病気や鉱山開発などで人口減少
→ブラジル、西インド諸島などではプランテーション労働力のため[⑬
]が強制移住させられる。
(2)植民地の独立
○環大西洋革命
]が勝利
植民地獲得戦争で最終的に[⑭
]植民地の課税を強化
イギリス、[⑮
(※戦債を回収するため※)
[⑰
]
(※世界市場を獲得したため※)
[⑱
仏は米を支援し戦費がかさむ
]が本格化
イギリス[⑯
]
イギリス商品がフランスに流入
フランス製造業に打撃
ヨーロッパは混乱
イギリスはラテンアメ
アメリカは欧州の植
ラテンアメリカで独立運動活発化!!
民支配を嫌い、独立
リカを製品市場とする
ため独立を支援
を支援!
○白人支配構造の残存
本国生まれの白人
⑲
植民地生まれの白人
⑳
白人と先住民の混血
㉑
白人と黒人の混血
㉒
㉓
先住民と黒人の混血。
ラテン=アメリカ諸国の独立運動はペニンスラールが主導権を握ったので、白人を中心とする少数の富裕
層の支配体制は継続した。
地域によって異なる人種・民族構成
〇[㉔
]…キリスト教では「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」(3 月後半~5 月はじめ)
に、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念する復活祭が開
かれている。復活祭の 46 日前から肉食などを節制する(四旬節)が、この肉を断つ前にお祭り騒ぎ
をすることをカーニバルという。
〇ワルプルギスの夜…復活祭の風習として「復活祭のかがり火」というものを行う。これは
魔女たちがヴァルプルギスナハトと呼ばれる夜に行っていた大規模な祭りに由来する。春
分の日と復活祭と春を待つ民間信仰がキリスト教化されたものである。
〇[㉕
]…アフリカ音楽を起源としラテンアメリカのカーニバルで踊られる。ラテンアメリカのカ
トリックは先住民やアフリカ系の伝統的な宗教と融合して独自の信仰を形成したことが
分かる。
〇[㉖
]…舞踏会用ダンス。アフリカ系音楽のリズムとヨーロッパ系音楽のメロディーが混ざり合っ
て生まれた。