2017年度 薬学部海外留学プログラム トロント小児病院 「薬学海外フィールドスタディ」 募集要項 ※募集・選考は2016年度に実施します。 1.プログラム概要 世界の最先端の医療現場ともいえるトロント小児病院での研修を通じて、カナダの医療制度・薬剤師業務 を学びます。臨床に関わる病院薬剤師をはじめ、薬局や企業等で薬剤師として活躍していく皆さんに国際 的な視野を身につけてもらうことを目的とした海外留学プログラムです。 また、「プロジェクト発信型英語プログラム」や「薬学専門英語演習」で身につけた英語力を現場で実践す る機会、「病院・薬局実務実習」で培った医療に関わる専門知識をさらに発展させる良い機会ですので、皆 さんの積極的な参加をお待ちしています。 2.派遣先概要 トロント小児病院(SickKids)について トロント小児病院は、トロント大学の関連病院であり、子どもの健康推進に関わる分野においてはカナダ最 大の研究機関病院です。あらゆる医療分野や研究分野のスタッフによる世界最高峰の小児医療を提供 するのみならず、世界各国から多くの医療従事者、研究者の留学や薬剤師の研修を受け入れています。 <URL>SickKids http://www.sickkids.ca/ トロント大学薬学部について トロント大学は、1827年に創立されたカナダの名門大学で、文系理系含む17学部と大学院、関連病院 等を持ち、学部大学院あわせて約8.5万人の学生が在籍する北米有数の大規模大学です。特に、薬学 部はインスリンの発見を行い、ノーベル生理学賞・医学賞を受賞した医学者フレデリック・バンティングの輩 出で有名です。 現在、薬学部生向けに“Pharm.D.(※)”を育成する“Pharm.D.(Doctor of Pharmacy)”と創薬科学のス ペシャリストの育成を目指す“Pharmaceutical chemistry specialist”の2つのコースを設け、高度薬剤師と 創薬研究者の養成を行っています。 <URL>University of Toronto(Pharmacy and Toxicology) http://www.pharmtox.utoronto.ca/ ※「Pharm.D.」について 薬物療法と薬物治療マネジメントの専門知識を備えた臨床薬剤師の学位名称(専門職学位)を指し ます。これに値する専門職学位が日本には存在しないという点で日本とカナダの薬剤師教育制度は大 きく異なっています。欧米の医療においては、「Pharm.D.」を持つ薬剤師の地位は、日本の臨床薬剤師と 比較して高く、薬物治療と薬物療法の両分野の専門性を持った薬剤師としての役割を担っています。 1 3.プログラムの大まかな流れ 4 回生時 5 回生時 2016 年 4~6 月 募集受付・選考 2016 年 7 月下旬 合格者発表 2016 年 11 月頃 合格者ガイダンス 2017 年 3 月末 受講確定(辞退期限) 2017 年 8 月 事前講義1 2018 年 1 月 事前講義2 2018 年 2~3 月(2 週間) 現地研修 2018 年 3 月下旬(予定) 事後講義・ポスター発表会 4.基本情報 プログラム名 「薬学海外フィールドスタディ」プログラム プログラムレベル モチベーション向上型 研修言語 英語 派遣先国・地域 カナダ・オンタリオ州 トロント 派遣期間 2018 年 2 月 ~ 2018 年 3 月の 2 週間 ※詳細日時未定 対象学生 薬学部薬学科 5 回生以上(派遣時) 滞在先(予定) B&B(朝食付きの民宿施設の予定)※2~3 人一部屋となる場合もあります。 担当教員 角本 幹夫、服部 尚樹、近藤 雪絵 募集人数 10 名(最小催行人数 4 名) ①出願時に、TOEFL®-ITP test450(または TOEFL®-iBT test45)以上、 TOEIC®-IP test500(または TOEIC® test 500)以上のいずれかを取得済み であること ②プログラム参加年度に、「病院実務実習」「薬局実務実習」を履修予定であ ること プログラム参加要件 ③プログラムの趣旨・目的を理解し、多大な関心と意欲を持っており、真摯に 学習に取り組むこと ④事前講義、事後講義の全てに参加すること ※選考に合格しても、派遣年度 5 回生進級保留が確定した場合や「病院実務実 習」および「薬局実務実習」の履修が出来なくなった場合は、参加出来ませ ん。 プログラム期間中の 学籍 ◆留学期間中に学籍の異動はありません(「在学」のままです)。 2 ◆「特殊講義(専門)」・2 単位 単位授与・成績評価 ◆事前・事後講義の取組み姿勢、出席状況、現地での活動評価、帰国後のレポ ートおよび発表を総合的に評価し、2017 年度後期科目として 5 段階評価で単 位を授与します。 ◆約 40~50 万円 ◆為替や参加人数等によって変動する可能性があります。最終的な参加費用は 確定後に案内します。 <参加費用に含まれるもの> 参加費用 現地実習費、宿泊費、往復航空券、国内・現地空港税、燃油費 <参加費用に含まれないもの> eTA 申請費用、抗体検査・予防接種費用、海外旅行損害保険料、パスポート 取得費用、現地食費、現地での個人的費用(行動費、電話代、医療費な ど)、超過手荷物料金など ◆2017 年度立命館大学海外留学チャレンジ奨学金 (予定) 奨学金 ※プログラム参加費用から差し引いて支給します。 5.事前講義・事後講義について 事前講義・事後講義ともに、担当教員の許可なく欠席すると、現地実習への参加を認めない場合が ありますので、注意してください。 <事前講義> 以下のとおり、事前講義を実施する予定です。 第1回 「英語演習」 2017 年 8 月 第2回 「薬物治療に関する講義(英語)」 2018 年1月 2 月 ※事前講義とは別に「小児医療と薬物治療についての講演(2018 年 1 月~2 月予定)」を予定 しています。この他、 出発前派遣者向けに参加必須の各種ガイダンス(危機管理ガイダンス等) があります。 <事後講義> 帰国後に、90 分×2 回の事後講義を行います。現地プログラムの総括としてのポスター発表を予 定しています。 3 第1回 発表会テーマ設定・準備 第2回 ポスター発表会 6.現地プログラムスケジュール(予定) Week 1 Monday ◆Welcome and SickKids Orientation: Hospital and Departments of Pharmacy and Clinical Pharmacology (1 h) ◆Hospital tour (1 h) Seminar: The role of the Pharmacist within the interdisciplinary team (1 h) (Objective 1) Tuesday Lecture: Introduction to Paediatric Pharmacy Practice (1 h) (Objective 2) Drug Information (2 h) (Objective 6) Pharmacokinetics/Pedi atric Case discussions (2 hours) (Objective 3) Wednesday Thursday 9:00-10:00 am Pediatric Grand Rounds (1 h) (Objective 4) Lecture Medication Therapy Management: Best Possible Medication History (BPMH) and Medication Reconciliation (2 h) (Objective 6) Toxicology rounds (1 h) (Objective 3 and 4) Clinical Ward Experience (3 h) (Objective 6) Pre-clinic rounds: fetal drug safety clinic (1 h) (Objective 7) ◆Visit to Leslie Dan Faculty of Pharmacy, University of Toronto; meet with Dean and current students Leslie Dan Faculty of Pharmacy, University of Toronto: Lectures PHM 354 (2 h: 1:30-3:30 pm) (Objective 5) Friday Pharmacogenomics and current application to therapeutics at SickKids (1 h) (Objective 3) Clinical Pharmacology Rounds (1h) (Objective 3) Clinic observation (2h) (Objective 7) 4 Week 2 Monday Tuesday Clinical case conferences in Clinical Pharmacology & Toxicology (1 h) (Objective 3) Medication Safety/ Interprofessional Patient Safety Workshop (2 h) (Objective 1, 3 and 4) Clinical Ward Experience (3 h) (Objective 6) 各コマの目標 Clinical Pharmacology Journal club (1 h) (Objective 8): additional self-learning (3h) Pediatric pharmacology clinical case discussion (1 h) (Objective 3) Wednesday Thursday 9:00-10:00 am Paediatrics Grand Rounds (1 h) (Objective 4) Select Topics in Pharmacotherapy/case discussions (2 h) (Objective 3) Clinical Ward Experience (3 h) (Objective 6) Friday Toxicology rounds (1 h) (Objective 3 and 4) ◆Lunch and presentations of Certificates Clinical Ward Experience (3 h) (Objective 6) Clinical Pharmacology seminar on drug safety in pregnancy and lactation (1.5 h) (Objective 3 and 7) ※上の表と対応 (Objective1) 3 次医療提供施設においてカナダにおける医療チームの中の薬剤師の役割を説明できる。 (Objective2) 小児科領域における薬剤師の役割について説明できる。 (objective3) 症例演習を通して,薬物動態学,薬力学,薬理遺伝学,処方・製剤,調剤過誤に関する知識を応用し,小児薬物治療に関連した問題を考察・解釈できる。 (Objective4) 3 次医療提供小児病院において小児科症例検討会やその他のセッションに参加し,学際的な教育セッションの価値を考察できる。 (Objective5) カナダと日本間の薬学教育の類似点と相違点を説明することができる。 (Objective6) 患者ケアにおける薬剤情報提供サービス,患者個々に対する最適な薬物治療の提供,処方確認,臨床薬学に関する薬剤師の役割を理解する。 (Objective7) 妊婦・授乳婦に対する安全な薬物治療を提供するための薬剤師の役割を理解する。 (Objective8) 科学雑誌記事を批判的に評価することができる。 5 7.応募・選考・受講確定スケジュール 応募書類受付 受付期間:2016年4月25日(月)~ 2016年6月10日(金)17:00 厳守 書類提出先:薬学部事務室 選考日時: 2016年7月4日(月)~7月11日(月) (予定) 選考 ◆申し込みレポート、学業成績、語学スコア、面接(英語)により、総合的に判断し ます。 ◆選考日時の詳細は、応募者のみなさんにCAMPUSWEBでお知らせします。 選考結果発表 日時:2016年7月29日(金)13:00 CAMPUSWEBで発表します。 合格者ガイダンス 日時:2016年11月(詳細日時未定) ※決定次第、参加者の皆さんにCAMPUSWEBでお知らせします。 受講確定 日時:2017年3月31日(金)17:00 (辞退期限) ※これ以降、参加の辞退はできません。 ※選考に合格しても、5回生進行保留となる場合は参加できません。 8. 応募書類 以下①~④を順番に A4 サイズにそろえて綴じ、左上をホッチキス留めの上、提出してください。 ① 応募書類提出票 ② 参加申込書 ③ 申込みレポート ④ 成績通知表(2015 年度後期終了時点のもの)の写し ※A4 サイズに縮小 ⑤ TOEFL®test または TOEIC®test のスコア等の語学力を示す証明書の写し ⇒ 応募書類①~③は薬学部 HP 内「在学生のみなさんへ」からダウンロード可能です。 <URL> http://www.ritsumei.ac.jp/students/ph/student/ 9. 応募前の確認事項 □ 本学が指定する海外旅行保険への加入を義務付けます。 □ 本学が指定する往復の航空便、旅行代理店、査証代行取得業者、宿舎の利用を義務付けます。 □ 個人の都合による留学の延長、短縮はできません。 □ 所定の期日までに申込金の納入がない場合、プログラム参加を認めません。 □ 辞退期限以降にキャンセルする場合、プログラム参加費用の一部または全額を負担していただ きます。 □ 必要な書類を提出しない、指定されたガイダンスに参加しないといった大学の指示に従わない 場合は、プログラム参加を認めません。 6 □ プログラム渡航期間が、正課の講義・補講や定期試験・追試験・薬学部再試験・夏期集中講義な どと重なった場合、特別な配慮を行うことはできません。予め学年暦とプログラム渡航期間を確 認してください。 □ 電子渡航許可認証(eTA)が取得できない、カナダへの渡航に必要な渡航許可申請、パスポート 等の取得申請が所定の期間内に認められない場合は、プログラム参加を辞退していただきます。 また、所定の期間内にこれらが取得できないことで生じる不利益について、本学では責任を負い かねます。 □ 日本国籍以外の方は、必ず自身の在留資格を確認の上、出発前・プログラム渡航期間中・帰国後 等に必要な手続きを確認してください。 □ プログラムの応募・参加には定期健康診断(2 次検査、精密検査を含む)を受診していることが 必要です。未受診者は必ず保健センターに相談してください。現地での健康管理は各自で行って ください。 □ 渡航前に派遣先国・地域や、派遣先大学が指定する予防接種を受けていただきます。 本プログラムには、臨床病棟体験等、小児病院の患者さんと接する内容を含みます。トロント小 児病院より指定されるワクチン接種等を全て完了した上で、参加していただきます。 □ プログラム参加中の適切な医療措置のため、現在かかっている心身の疾患についての申告等を選考 後に求めます。健康上の不安がある場合は、必ず主治医もしくは、保健センター医師に相談してく ださい。病気の種類や症状によっては、本学もしくは受入先大学・機関の判断によりプログラム参 加・継続を辞退していただくことがあります。 □ 学生の安全を最優先に考える観点から、 「世界情勢の緊迫」等への対応によって、プログラム内容の 変更や、実施の中止をする場合があります。天災・災害・ストライキ・伝染病・政治情勢の激変・テ ロ、その他不可抗力的な事態によって、プログラムの変更や中断を余儀なくされた場合、立命館大 学は一切の費用の払い戻し、損害賠償の支払いはできません。 □ 現地滞在中の様々なトラブルについては、基本的に自己の責任において対処することになります。 現地では十分な自覚を持ち、責任ある行動を心掛けてください。日本および現地の法令・規則を遵 守し、立命館大学及び現地の教職員の指示に従ってください。 □ 各種書類に記入していただく個人情報は、関係各所(派遣先、旅行代理店、保険会社、引率教員等) に提供されます。また、今後プログラム内容の改善を図るため、個人が特定されない学内統計資料 の作成目的で使用される場合がありますがその他の目的には使用いたしません。また、個人が特定 される形で外部へ公表することはありません。 7
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